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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
70
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/10/21(月) 03:45:50
ヴァルキリー・グレイス、それは戦乙女の持つのスキルの一つだ。
戦乙女が一生に一度だけ使える、対象の各種ステに超補正をかける永続バフ。
永続という性質上、もはやバフというよりステータスの上限突破に近い。
システム的にもバフ扱いじゃなく純粋なレベルアップに近いステータス上昇だ。
バトル的な観点から言えば、戦乙女の接吻は非常に強力かつ重要なスキルだ。
限界までレベルを上げ、ステを厳選し、スペルや装備で強化したキャラクターに、
さらに超強力な補正をかけられる。対象のリソースを消費することなくだ。
つまり、それまで頭打ちだった強さをひとつ上の段階に引き上げる。
接吻を受けたキャラクターは、もはや別種の種族になると言って良いだろう。
そして何より……気の遠くなるようなレベル上げの果てに習得した一回限りのスキルを、
その身に受け、進化する――これ以上ないくらい特別な栄誉に違いない。
>「マホたんの……『戦乙女の接吻(ヴァルキリー・グレイス)』……!」
なゆたちゃんが呟くその言葉を、実感を込めて俺も復唱した。
「マホたんの……『戦乙女の接吻(ヴァルキリー・グレイス)』……!!!」
言うまでもなくマホたんガチ恋勢の俺にとっても避けては通れぬ問題だった。
一体誰が戦乙女の恋人になるのか。有名プレイヤーか?投げ銭放りまくったファンの一人か?
そもそもマホたんはまだ接吻を残しているのか?残してるに決まってんだろぶっ殺すぞ!!!!!
みたいな議論を夜通し匿名で繰り広げたことも記憶に新しい。
帝龍は、ガチのマジで、世界を巻き込むような大戦争を仕掛けてまで――
マホたんの接吻を狙っているのだ。
フォーラムで駄文書き散らしてる俺達とは違って、実力を背景にした、現実的な手段で。
「マジかよ……誇張なしに世界の四分の一くらい手に入れてる超大金持ちが……
その財産を湯水みたいに投げ打って得ようとしてるものが、マホたんのチュー、だと……?」
認めよう。
煌帝龍は、おそらく全宇宙で最強の、ガチ恋勢だ。
いやマジで、スケールが段違いすぎてなんも実感わかねえけれども。
こいつは本気で、マホたんの唇を奪おうとしている。その為に行動を重ねている。
やべえやつだ……。
>《ワタシの歌姫になるアル、マホロ!
オマエの歌声は、煌めく姿は、最強の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の許にいてこそ光り輝く――!
さあ――この世界でも! ワタシがオマエをスターダムにのし上げてやるアルよ、ユメミマホロ!!》
俺は気圧されてしまった。帝龍のガチなヤバさに、ドン引きすら出来ない。
一方で、不思議な敬意じみたものを帝龍に感じる自分がいた。
アコライト外郭は、軍事拠点だ。この街で攻めた攻められたは善悪で線引きできない。
なんぼブレイブのチートじみた資金力が背景にあったって、帝龍がやってるのは正当な軍事行為だ。
戦力にブレイブを使うなんてのはアルフヘイムでも、それこそアコライトでもやってることだしな。
そして、終戦の条件として城主の身柄を要求するのだって、何もおかしいことじゃない。
いや言ってることはだいぶおかしいけれども、やってることには一定の正当性がある。
帝龍はニブルヘイムに雇われた自分の仕事を、文句なく遂行している。
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