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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

67明神 ◆9EasXbvg42:2019/10/21(月) 03:44:05
……だけど同時に、このトカゲ料理の美味さは、アコライトの過酷な食糧事情によるものでもある。
他に食うものがなかったから、トカゲを美味しく料理する技術が発達したんだ。
ここまで美味しく仕上げるまでに、一体どれほどの努力と、生みの苦しみがあったのか。

>「う〜む。致命的に野菜が足りない……。もっとキングヒルから野菜を持ってくるべきだった……」

「あと……米だな。ヒノデのジェネリック白米ってもう残ってないの?
 あっでも栄養のこと考えたら玄米のほうがいいのか……脚気になっちまう」

タンパク質、カロリーは問題ない。
ビタミンもまぁ、新鮮な生肉に解毒魔法かけて寄生虫殺せばなんとかなりそうだ。
ただ食物繊維が足りてない。野菜は持ち込んだ分しか食卓に出てこなかった。

「壁内にもいくつか畑があったけど、なんでかみんな掘り返され尽くしてたな。
 あれもう全部食べちゃったの?ジャガイモとか植えようぜ、めっちゃ育つし」

俺がなんの気なしに提案すると、マホたんは微妙な顔で首を横に振った。
その理由を……俺は翌日、知ることになる。

「うっし、腹も膨れたしあとは寝るだけだな。ジョン、ちっと付き合えよ。
 これから先の戦いじゃお前が俺達のメインタンクだ。お前の大好きな訓練をしようぜ」

夕餉を終えた後、寝るまでの間、俺はジョンを伴って王都の訓練の続きをした。
ヤマシタはステはともかく多様なスキルを覚えられる汎用性に優れたモンスターだ。
様々な攻撃に対して適切な防御行動をとるための訓練の仮想敵としては十分だろう。

ついでに言えば、俺自身魔法と護身術の練習を続けたかった。
どっちも実用レベルとは言い難いが、できることは増やしておいて損はない。
ここから先、いつ何時俺自身が攻撃に晒されるともわからないからな。

「石油王の座学は理解できたか?実践編は時間もねえからスパルタ方式で行くぜ。
 教育隊に戻ったつもりでついて来いよ!」

かくして、アコライト一日目の夜は更けていった。

 ◆ ◆ ◆


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