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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

64明神 ◆9EasXbvg42:2019/10/21(月) 03:42:54
>「さっきも言ったけど、それは明日にしよう。その方があたしも説明しやすいし――
 それにさ。あたしがどーのこーのって話をするより、見てもらった方が。きっとみんなも理解できると思うから」

俺とジョンがそれぞれの仮説をもとに見解を求めると、マホたんはそれをふらりと躱した。
両手をパタパタ振って議論の空気を払底する。かわいい。

>「それより! 折角みんな来てくれたんだし、歓迎をさせてよ。
 今日はごちそうだー! あたし、思いっきり腕を振るっちゃうよー!」

ほんとぉ?それ死ぬか生きるかの話し合いより大事ぃ?
ただまぁお腹がペコちゃんじゃバトルはなしんこなしなしって古事記にも書いてある。
『今日は大した襲撃もない』ってのは、多分信憑性の高い経験則からくる言葉なんだろう。

>「じゃあ……ちょっと待っててくれるかな? 今『食材を狩ってくる』から――」

とかなんとか言いつつ、マホたんは唐突に壁の向こう、魔物ひしめく空間へ身を投げた。
仰向けの自由落下は着地のことなんか一切頭に入れてない、まさに投身。
これがマホたんでなかったら俺だって寿命がゴリゴリ削れてただろう。

>「買ってくるっていっても……近くにスーパーもコンビニも……マホたん!?」
>「あ! マホ――」
>「――馬鹿な!何を考えてる!?」

他の連中はそれぞれ驚愕の叫びを上げた。
わはは!貴殿らは知るまいて、戦乙女が背に担う一対の神々しき翼を!

>「俺が加勢に入る……いや、【座標転換(テレトレード)】だ!今すぐ俺とマホたんを――」

「落ち着けよ焼死体。日に二回も壁から落っこちたくねえだろお前も」

身を乗り出さんとするエンバースを抑えつつ、俺も壁下へ視線を落とした。
マホたんは地面すれすれで両翼を展開。自由落下のエネルギーを飛翔速度へ変換する。
急降下からの宙返りじみた方向転換。待ち受ける魔物共は反応すら出来てない。

そのままの速度で、マホたんは魔物の群れへと突っ込んだ。
屈強なトカゲ達が木の葉のように四散する冗談みたいな光景が繰り広げられる。

>「マホたん飛べたの!? 跳び下り方紛らわしいわ!」

「はっ?祈りを捧げながら身投げする由緒正しき聖女ムーブなんだが?
 マホたんの動画見てないんですか?アンテナ低くない????」

動画勢の典型的クソウザイキリムーブを決めながら俺は眼下の戦いを見守った。
戦い……戦いかこれ?一方的な蹂躙は戦いとは言わなくない?
まさにちぎっては投げ(槍を)、ちぎっては投げ(トカゲを)のマホたん無双だ。

「すっげー……トカゲの甲殻素手で引き千切ってるよ。
 ヴァルキュリアじゃなくてオーディンかなんかじゃねえの……」


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