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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

53カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/10/12(土) 22:17:29
「一応聞いてみるアル。その条件とは何アルか!?」

《カザハ、伝染ってる伝染ってる――!!》

といっても相手の側にはこちらの言葉は全て中国語に翻訳されていると思われるので、
微妙な語尾の違いなんていう日本語特有の機微は向こうには分からないのだろう。

>《マホロ……ワタシの許に来るアル。ワタシのものになるアル。ワタシだけの戦乙女に――
 オマエの『戦乙女の接吻(ヴァルキリー・グレイス)』を、ワタシに捧げるアル》

「はいぃいいいいいいいいいいい!?」

>《オマエがワタシの軍門に下り、『戦乙女の接吻(ヴァルキリー・グレイス)』を捧げるなら、助命を受け入れてやるアル。
 このまま、ジリ貧で疲弊してゆき惨めに全滅するより、よほどいい条件だと思うアルが? くふふ……》
>「だ……、誰がッ!
 あなたなんかにあたしの純潔を捧げるくらいなら、死んだ方がマシよ!」
>《オマエの意地のために、300人の兵士を犠牲にしてもいいということアルか?》

更に帝龍は容赦なくマホたんを煽り誘惑する。

「騙されちゃ駄目だよ……マホたんがここを離れたらそれこそ……」

カザハが何を言おうとしているかはなんとなくわかった。
相手は誇り高い戦闘狂などではなく、目的のためには手段を選ばない卑劣な奴だ。
マホたんを手に入れたいがためにこの膠着状態を作っているのならば、
マホたんを手に入れてしまえばもうここを一気に潰さない理由が無くなってしまう。
しかしカザハがそれを言う前に、なゆたちゃんの渾身の怒声が響き渡った。

>「…………ふざけるなッ!!!」

「なゆ……!?」

>「多勢に無勢で城塞を取り囲んで、真綿で首を締めるみたいに追い詰めて!
 助けてやるですって? 自分のものになれですって? その代わりにみんなを助ける? 冗談言わないで!
 あなたのやっていることは、ただの卑劣な謀略よ!」
>《フン。勇ましいことアルネ……『異邦の魔物使い(ブレイブ)』。
 ならどうするアル? この圧倒的な戦力差! 単純な数の差はどうあっても埋められないアルよ》
>「それを覆すために、わたしたちはここへ来た。
 兵力の多寡なんて関係ない! これから、それをたっぷり思い知らせてあげる――!
 マホたんがそっちに行く必要なんてないわ。これから……わたしたちがそっちへ行ってやる!
 ご自慢のトカゲ軍団を、全部蹴散らしてね!」
>《ほぉ〜。それは、死にたいですという意思表示アルか? 面白い!
 であればワタシも手加減はしないアル。そんなチンケな城塞、一日あれば破壊できるということを証明してやるアル。
 バロールやガザーヴァの力がなくとも……アル!
 マホロの前で頼みの『異邦の魔物使い(ブレイブ)』を皆殺しにして、心を折ってやるのもいいかもしれないアルネ!》
>《今日の戦闘はもう終わりアル、侵攻は改めて明日の正午から始めるアル。
 それまで遺書を書くなり、今生の別れを惜しむなりするがいいアル……くふふッ!》

帝龍の顔が空から消えると、早速食堂に集合して緊急作戦会議が始まった。
なゆたちゃんは凹んでいた。


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