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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
42
:
崇月院なゆた
◆POYO/UwNZg
:2019/10/11(金) 22:18:40
>ルールも含めて、俺はマホたん氏の見解を聞きたい。帝龍は何の為に布陣してやがるんだ。
そんで――俺達にはあとどれくらい、時間が残されてるのか
>そうだね・・・やはりなんだかんだいっても、マホロの意見が一番だと思う、聞かせてほしいな・・・考えを
明神とジョンがマホロに情報提供を要請する。
が、マホロは笑って両手をパタパタと振ると、
「さっきも言ったけど、それは明日にしよう。その方があたしも説明しやすいし――
それにさ。あたしがどーのこーのって話をするより、見てもらった方が。きっとみんなも理解できると思うから」
そう言って、現段階での説明を避けた。
「それより! 折角みんな来てくれたんだし、歓迎をさせてよ。
今日はごちそうだー! あたし、思いっきり腕を振るっちゃうよー!
じゃあ……ちょっと待っててくれるかな? 今『食材を狩ってくる』から――」
マホロは軽い身のこなしでヒョイと城壁の胸壁にのぼると、『異邦の魔物使い(ブレイブ)』たちを見た。
そして、そのまま何を思ったのか、身体を仰け反らせると仰向けに城壁の外へと身を躍らせる。
「あ! マホ――」
唐突にも程がある、マホロの身投げ。なゆたは仰天して胸壁から身を乗り出し、マホロの姿を目で追った。
マホロは真っ逆さまに落ちてゆく。
彼女は人間ではなく『笑顔で鼓舞する戦乙女(グッドスマイル・ヴァルキュリア)』というモンスターだ。
墜落しても死ぬことはないだろうが、それでも甚大なダメージは免れない。
しかも、落下地点には帝龍の放った爬虫類型の魔物たちが群がっている。落ちれば鋭い牙の餌食だ。
援軍が来たので、もう自分の役目は終わりと命を絶ったのか? ――いや、違う。
それは、狩りの始まりだった。
ぶあっ!!
地面に激突する寸前、マホロの背に一対の純白の翼が出現する。
マホロは落下から鋭く直角に方向転換し、地面すれすれを滑空すると、高速で弾丸のようにロール(回転)しながら飛んでゆく。
モーセが海を割ったように、大地を埋め尽くすトカゲの群れが中央から裂け、マホロに触れた者たちが跳ね飛ばされて宙を舞う。
「……『黎明の剣(トワイライトエッジ)』――プレイ」
「スキル。『戦乙女の投槍(ヴァルキリー・ジャベリン)』――」
マホロが呟くと同時、その周囲に光り輝く槍が無数に現れる。戦乙女の代表的武装、ヴァルキリー・ジャベリン。
出現した槍を即座に解き放つ。光の槍は四方八方に飛び散ると、当たるを幸いトカゲたちを貫いた。
ドドドドドドドウッ!!!
投げ槍どころの騒ぎではない、まるでミサイルだ。
ジャベリンはスペルカード『黎明の剣(トワイライトエッジ)によってブーストがかけられている。その威力は凄まじい。
「――はッ!」
ざざざざっ! と両脚で轍を刻みながら着陸すると、マホロは翼を消して徐に拳を構えた。武器の類は――ない。
無数のトカゲたちが集まってくる。マホロは瞬く間に取り囲まれた。
絶体絶命の危機に見える。……が、違う。
大顎を開き、マホロに食らいつこうとトカゲたちが攻めかかる。だが、一匹たりともマホロには触れられない。
迂闊に接近したモンスターたちは皆、マホロの拳に。蹴りに。瞬く間に打ち砕かれ、血ヘドを吐いて吹き飛ばされた。
「まだまだぁ!」
『聖撃(ホーリー・スマイト)』――徒手戦闘でのみ光属性の攻撃力を飛躍的に上昇させるスキルである。
本来、『笑顔で鼓舞する戦乙女(グッドスマイル・ヴァルキュリア)』は長槍や直剣などを武器とするモンスターだ。
しかし、ユメミマホロはこの『聖撃(ホーリー・スマイト)』を極限まで研ぎ澄まし、インファイターとして自己を鍛え上げた。
マルチのパーティープレイでは、マホロは後衛に位置しバフ効果のある歌で仲間たちを励ましている。
が、ソロではそのプレイスタイルは180度異なる。このゴリゴリのアタッカーがマホロ本来の持ち味と言う者も多い。
迂闊にマホロに触れてしまったエンバースが洗礼を受けるのは必然であったと言えよう。
「……『俊足(ヘイスト)』。プレイ」
ぎゅんっ!!
スペルカードが発動する。マホロの挙動がさらに速度を増す。
あたかも疾風のように、マホロがトカゲの大軍の間を縫う。そのたびに拳が一閃され、トカゲたちが砕け散る。
帝龍の軍団の中核をなしているモンスターはドゥーム・リザードといい、ストーリー中盤に出現するザコ敵である。
序盤ではフリークエストのボスを務めたこともある、それなりに硬くて強い敵なのだ。
しかし、それがまるで問題にならない。マホロの攻撃によって木っ端のように薙ぎ倒されてゆく。
「ギシャァァァァァァァァァッ!!」
轟く咆哮。見れば、ドゥーム・リザードの死体を踏みつけ、見上げるほどに巨大な多頭蛇が姿を現す。
ヒュドラ。ゲームでは終盤のダンジョンに出現する、ドゥーム・リザードとは比較にならない難敵だった。
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