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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

36ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2019/10/08(火) 14:29:35
列車を降りたら死んでから時間が立っているような死体がお出迎え・・・という事はなかった。

>「なんか、キレイ……」

「キレイというか・・・これは・・・?」

>『デコられている』

「そう・・・それだよ」

機能性を重視された城壁のあちこちに謎の似顔絵?がたくさん貼られている。
行方不明者の似顔絵かと一瞬思ったが、全員同じ人間を描いたようだった。

>「綺麗ってかこのポスター、アイドルみたいな人がキラッとしてるよ!?」

「アイドルといえばアイドルだな、だがこんな人間僕は知らないぞ?色んなテレビに顔を出してるから色んな人を知っているつもりだが・・・」

こちらの世界にアイドルなんて概念があるのだろうか?だがそれにしてもあまりにも僕達の世界のアイドル像に近すぎる。
仕事柄、このくらいの年齢のアイドルは全員把握しているつもりだが・・・どの記憶にも引っかからない。
『MAHORO YUMEMI Absolutely Live in ACOLITE!!』 MAHORO YUMEMI・・・?知らない名前だ、やはりこの世界のアイドル・・・なのだろうか。

>「英語……英語!?なんで地球の言語で書かれたポスターがあんだよ!?」

あまりに自然で気づかなかったがここは僕達が住んでる世界とは別の世界なのだ。
このMAHORO YUMEMIが何者であるかわからないが、とにかく普通の事態ではない、とにかく----

>「何かがおかしい。一度、列車まで戻るべきだ。俺が偵察を――」

エンバースも僕と同じ違和感を感じ取ったらしい。

「賛成だ・・・なにかあってからじゃおそ・・・」

気づいたら目の前に一人の男が立っていた。
バロールに貰ったナイフを男に見えない位置で構える。

>「おぉ〜っ! お待ちしておりました!」
>「いやいや! いやいやいや! 貴公らが王都からの増援でござるかァ〜! お待ち申し上げておりましたぞォ〜デュフフフ!」

男は漫画の世界から飛び出してきたようなオタクスマイルを披露する。
なにが起こってるのかさっぱりわからない。

>「よォ〜こそ! よォ〜こそ! アコライト外郭へ!
  いや、貴公らは実に! 実に運がいい! 今、ちょうど午後のライヴの真っ最中でござる!
  ささ、こちらへ! 貴公らも我らの女神! いやさ戦乙女のライヴあーんど生配信を観て、萌え萌えキュンキュンするでござる!
  デュフッ! デュフフフフ……!」
>「え、えっ? ちょっ、ライヴって……!
  あたしたちは戦いに来たのであって、そんなのを観に来たわけじゃ……!
  ここの責任者の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』はどこですかーっ!?」

気づくと大勢のオタクに囲まれていた。

「君達、最低限の説明すらする気がないならこっちにも考えがあるぞ・・・!」

>「デュフッ! 戦い? そんなのあとあと! まずはライヴに参加しなくてどうするんでござるか!
  皆の者! お客人を会場まで運んで差し上げるでござる!」

「「「「「「「「御意!!!!」」」」」」」

「ちょ・・・!?」「ニャアアアアー!」

結局抵抗していいのかわからず悩んでいる間にオタク軍団に連行されるのだった。


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