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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

35ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2019/10/08(火) 14:28:33
もっと重い空気になると思っていいたが、そこは歴戦のブレイブ達。
列車の中でも重たい空気になることなく、軽口を叩きながらいろんな話をしていた。

エンバースとなゆは二人で仲良く話しているし、カザハはなにかの本を読みながらニヤニヤし
僕と明神は昨日の確認とウォーミングアップを兼ねて体を動かしている。

>『皆さま、大変お待たせ致しましタ。
  当魔法機関車は、間もなくアコライト外郭に到着致しまス。お手回りのお荷物など、お忘れにならないようお願い致しまス』

>「もう着くの? 魔法機関車はっや!」

「さて・・・僕達もそろそろ降りる準備始めよう」

僕の必要な物はトランクにほとんど詰めてある、バロールに頼んで貰った部長が背中に装備できる魔法のトランクだ。
質量を無視してアイテムを特定の個数だけ入れられるらしい、といっても部長の動きを阻害しない程度の小さいトランクなのでそんなに量は入らないが。

>《ほな、到着前にもういっぺん説明すんで〜。
  アコライト外郭は、現在アルフヘイムとニヴルヘイムの激突しとる最前線やね。
  みんなも知っての通り、ゲームだと『聖灰』のマルグリットはんと最初に出会うイベントで有名な場所や。
  ま……終盤でバロールはんと三魔将のひとり・幻魔将軍ガザーヴァが綺麗さっぱり消し去ってまうんやけどなぁ》

当たり前だが全員が知っている前提で話が進んでいく。
だがしかし僕はといえば、ソシャゲとかのストーリーは全スキップ派なのでまったく知らないのだ。

昨日寝る前にこの世界の事についてはある程度勉強できたつもりだ。
だがそれはあくまでもこの世界の今までの歴史であって、この人物はこうで、こんな事をしでかす、という情報ではない。
つまり・・・

「さっぱりわからん」

全然分らなかった、重要な所はみんなが教えてくれるのでいいのだが、細かいところはさっぱりだった。
別に分らなくても敵なら殺す、味方なら生かす、そのくらいの認識でまあ、大丈夫だろう。
必要な所は別途聞けばいい。

>《もう連絡途絶えてえらい経つけど、最後に生存確認したときの外郭側の戦力は300、二ヴルヘイム側の兵力は目算で約6000。
  こっちの兵士は体力的に限界で、兵糧も尽き掛けてる。持ってあと一週間ってとこやって》

重要な拠点と聞いていたが、あまりにもひどい報告に頭を抱える。
途絶えたにも関わらず兵士を即座に送って、正確な情報を確認していない事。
連絡が途絶え、殆ど未確認の地域にになゆ達を、ブレイブを送り込もうとしてる事。

「余裕がないにしろお粗末すぎる・・・」

列車から降りた途端に死体が見えるかもしれないな・・・なんて事を考える。
死体だけならいい、そこから病気が蔓延していたら、たまったもんじゃない。
追い詰められているなら死体を焼却する時間もないだろう、もしかしたら敵とは関係なく病気でほぼほぼ全滅なんてことも・・・。

陽気な雰囲気もここまでという空気が、列車内を、僕達を包もうとしていた。

>「必ずこの戦いに勝ち残るんだ! レッツ・ブレーイブッ!!」

不穏な空気を察知したのか、みんなを元気付けようと、なゆは大声で叫ぶ。
さっきまでの空気はどこへやら、みんな一転元気に動き出す。

やっぱりなゆ・・・君はリーダーの素質があるよ

「もちろん全員でね・・・レッツ・ブレイブ!」


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