[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
34
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2019/10/08(火) 14:27:25
最悪の目覚めだった。
よりにも旅立ちの日にこんな夢を見るなんて。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
呼吸を整えつつ洗面台へと向かう、そして顔を洗い、鏡を見る。
そこには普通の・・・いつものジョン・アデルがいた。
「大丈夫・・・大丈夫・・・落ち着け・・・落ち着け」
呼吸を整え、もう一度鏡を見る、そこには普通の自分。
「・・・お前のやりたい事を昨日見つけたじゃないか、ジョン。落ち着け、大丈夫だ」
そう呟くと顔を洗い、服を着替え、旅立つ準備を始めるのだった。
「まさか全部用意してもらえるとは・・・」
ジョンの部屋の豪華なテーブルの上に似つかわしくない武器を並べられていた。
これは昨日バロールに頼んでいた、持っていくかもしれない装備候補達であった。
これらは全て殺す為の装備であり、殺されないようにする為の装備である。
武器を調べるほど、調べるだけ、避けようのない殺し合いが存在するのだ、という現実を見せ付けられる。
これとブレイブとしての力を使えば、人を容易に殺す事ができるだろう。
そうでもなくても自分には化け物と呼ばれた力が、肉体があるのだから、更に容易である。
日本では人を殺めることは悪である、それが常識。
だがこの世界でそれはもう通用しない。
「殺さなければ・・・殺される」
だれかを殺さなければ前に進めないかもしれない。
この世界では殺す事は悪じゃない、むしろ世界を・・・国を救うためなら進んで殺す事こそ・・・正義なのだ。
元の世界の常識を、いつまでも持っているわけにはいかない。
人を殺すなんて訳ない事だ、昨日バロールの話を聞いた時点で覚悟は決めていた。だが
【化け物】
「ッ・・・!」
生まれて僕に負の感情を見せない・・・やっとできた友達を・・・失いたくない。
これは戦争だ、なら当然相手もこっちの命を奪うつもりで向かってくる、その悪意になゆは、みんなは耐えられるだろうか?
悪意に晒され続けた僕のような苦しみは、みんなには味わってほしくなかった。
「みのりと約束したんだ・・・なにがあってもみんなを守るって」
全ての悪意からなゆ達を守ろう、守る為に今、僕ができる事をしよう。
世界を救う事自体にそこまで興味があるわけじゃない、だがなゆが、みんなが行く道をいっしょに、笑って歩いていたい。
「・・・例え同じ世界の人間を殺す事になったとしても」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板