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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

34ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2019/10/08(火) 14:27:25
最悪の目覚めだった。
よりにも旅立ちの日にこんな夢を見るなんて。

「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

呼吸を整えつつ洗面台へと向かう、そして顔を洗い、鏡を見る。
そこには普通の・・・いつものジョン・アデルがいた。

「大丈夫・・・大丈夫・・・落ち着け・・・落ち着け」

呼吸を整え、もう一度鏡を見る、そこには普通の自分。

「・・・お前のやりたい事を昨日見つけたじゃないか、ジョン。落ち着け、大丈夫だ」

そう呟くと顔を洗い、服を着替え、旅立つ準備を始めるのだった。


「まさか全部用意してもらえるとは・・・」

ジョンの部屋の豪華なテーブルの上に似つかわしくない武器を並べられていた。
これは昨日バロールに頼んでいた、持っていくかもしれない装備候補達であった。

これらは全て殺す為の装備であり、殺されないようにする為の装備である。
武器を調べるほど、調べるだけ、避けようのない殺し合いが存在するのだ、という現実を見せ付けられる。

これとブレイブとしての力を使えば、人を容易に殺す事ができるだろう。
そうでもなくても自分には化け物と呼ばれた力が、肉体があるのだから、更に容易である。

日本では人を殺めることは悪である、それが常識。
だがこの世界でそれはもう通用しない。

「殺さなければ・・・殺される」

だれかを殺さなければ前に進めないかもしれない。
この世界では殺す事は悪じゃない、むしろ世界を・・・国を救うためなら進んで殺す事こそ・・・正義なのだ。
元の世界の常識を、いつまでも持っているわけにはいかない。

人を殺すなんて訳ない事だ、昨日バロールの話を聞いた時点で覚悟は決めていた。だが

【化け物】

「ッ・・・!」

生まれて僕に負の感情を見せない・・・やっとできた友達を・・・失いたくない。
これは戦争だ、なら当然相手もこっちの命を奪うつもりで向かってくる、その悪意になゆは、みんなは耐えられるだろうか?
悪意に晒され続けた僕のような苦しみは、みんなには味わってほしくなかった。

「みのりと約束したんだ・・・なにがあってもみんなを守るって」

全ての悪意からなゆ達を守ろう、守る為に今、僕ができる事をしよう。
世界を救う事自体にそこまで興味があるわけじゃない、だがなゆが、みんなが行く道をいっしょに、笑って歩いていたい。

「・・・例え同じ世界の人間を殺す事になったとしても」


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