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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
306
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2020/02/28(金) 17:47:24
>「どういうことだ、バロール」
>「マリスエリスは、十二階梯は!お前のお仲間じゃねえのかよ……!」
>「くるな!こないでくれ!くるな!」
「・・・その話は後にしたほうがいいだろうね」
ジョンの叫び声が木霊する。
「うーん・・・やっぱり、か」
バロールは這いずりながら叫ぶジョンに近づいていく。
>「なぜだ!なんでだ!なんでなんだよ!」
ジョンはひたすら虚空に向けて叫び続ける。
見えないなにかから逃げているように見える。
「ジョン君。僕の声が聞こえるかい?もしもーし?・・・うん!聞こえてないね!これは結構重症だなぁ」
出血自体はコトカリスの能力で治り始めてるいるが一向にジョンの怯え、叫びは止まらない。
「といっても私がジョン君にして上げれることは現状なさそうだし・・・」
バロールはそうだ!と手を叩き
他のブレイブ達に説明をし始めた。
「今彼を蝕んでるのはブラッドラストと呼ばれる・・・スキル・・・いや病気?いや呪いともいえるかな・・・?」
「簡単に説明するならデメリットがある身体強化スキル・・・という所かな」
ジョンに残った力で回復と睡眠を促す魔法を掛けながらバロールは言葉を続ける。
「ごく一部の人間が習得・・・といっていいかは分からないけど自動習得型のスキルでね
代償と引き換えに強大な力が手に入るんだ・・・ジョン君がアジ・ダハーカの首を切り落としたような、ね」
赤いオーラを纏ってるのを見てもしかしたらとは思ってはいたんだけど。とバロールは言う
「代償は見ての通り肉体に負荷が掛かりすぎる事。
そしてさらにそれプラス精神的な負担も強すぎる事だ・・・おそらく彼は幻覚を見ているんだろう」
ジョン君ほど鍛えてなかったらあれほどの力を行使したのに
血を吐くだけで済むなんてありえないけどね。と付け加える
「なぜ君達程の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』がこのスキルの事を知らないか?
色んな国に、いろんな病気があるように・・・君達の世界にはないスキル・病気・呪いがあるという事さ
「それと習得条件の難しさ、厳しさも君達が知らない理由の一つだろうね・・・
このスキルは色々謎に包まれてるんだけど・・・習得する上で一つだけ分かっている条件があるんだ」
「人を・・・殺した事があるかどうか」
「だから相手が切り札として出してくるならともかくこっちからでると思わなかったよ」
「習得条件の一つが人殺しだという事はわかっているんだが・・・条件を限りなく似せても習得できない場合もあるし
そもそもその条件全部を把握できていない・・・なんせ自動習得するタイプはそれだけでレア中のレアスキルだからね
分かっている事はこのスキルを習得して使った者は碌な死に方をしないって事だけさ」
とある兵士は精神的な苦に負け自害した。
別の人間は肉体のダメージが致命的で、まるで破裂するように体がはじけ飛び命を失った。
さらに違う人間は何かに取り付かれたように戦場で死体の山を築き、その上で自分もまた、死体の一人になった。
「どれも例外なく最後は赤い血で塗れる事になる・・・だからこのスキルを知っている者はみな
血の最後・・・もしくは血を渇望する者という意味を込めてブラッドラストと呼ぶようになった」
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