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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

30明神 ◆9EasXbvg42:2019/10/07(月) 01:28:41
リバティウムでイブリースがミハエルを回収した時、俺はニブルヘイムも人手不足だと見立てていた。
少なくともミハエルクラスの人材はそうそういないと。数が限られてると、そう思ってた。
だが現実として、ミハエル以外にもニブルヘイムはSSRを獲得している。
煌帝龍は、大会でミハエルとも争ったことのある正真正銘の実力者だ。

そして帝龍にはもうひとつ、世界的企業のCEO――資産家としての顔もある。
つまり、金持ちだ。それこそ石油王が霞んで見えるくらいに、リアルマネーを所有している。

>「ああ、なるほど。そういう意味か。そいつなら知ってるぞ。何せ奴は――」

焼死体が何か思い当たったようだが、そのままフリーズした。
CPU使用率が100%になっておられる?

>「みんな知ってることだけど、ソシャゲはお金がそのまま力になる……。そういう点では、帝龍の資金力は無尽蔵。
 この大地を埋め尽くすような数のモンスターも、買いあさったクリスタルにものを言わせてると思う。
 純粋なマネーパワーでは、あたしたちに勝ち目はまったくないかな」

「そんだけ金持っててやることがソシャゲの廃課金かよ。コロコロコミックのホビー漫画じゃねえんだぞ……」

途方も無いスケールの話に頭が痛くなってきた……。
だってあの帝龍ですよ?なんなら俺の会社のパソコン全部あっこの製品だよ?
帝龍はIT分野にも強い。煌が持ってるスマホなりタブレットなりも、相応のスペックがあると見て良いだろう。
複数所持だって十分あり得る。ミハエルの時みたくタブレット強奪での無力化は現実的じゃあるまい。

>「中国代表の社長!? この世界は自動翻訳機能が付いてるみたいだけど語尾がアルになってたらどうしよう……!」

頭を抱える俺の隣で、カザハ君は相変わらず能天気にコメントする。

「ミハエルが『ニーチェ大好きだリュッセル!』とか喋ってたらその可能性もあったけどな……」

いかんいかん、現実から目を背けるな。
敵のスケールがでかいなんてのは今に始まったことじゃねえだろ。
タイラントも、ミドガルズオルムも、俺達は乗り越えてきたじゃねえか。

>「あたしはね。キミたちを待ってたんだよ」

目に飛び込んできた絶望的な光景。
だけれどマホたんは、いつもの人好きのする笑みで、俺達を見遣る。

>「……わたしたちを?」
>「そう。あたしひとりじゃどうにもならなかった。城壁防衛隊のみんなが絶望しないようにライヴをして、鼓舞して――
 現状維持をすることしかできなかった。
 でも、今はもう違う。キミたちが来てくれた……新しい『異邦の魔物使い(ブレイブ)』が。
 それなら勝てる。絶対に勝てる! さあ――ここから、みんなで絶対的不利の盤面をひっくり返そう!」

この城壁上には、アコライトに集う兵士達はいない。
ユメミマホロが弱みを見せるわけにはいかなかった、彼らはいない。

だから、彼女のこの言葉は、士気の鼓舞とは無関係の……本心なんだろう。
十重二十重に取り巻く絶望に、それでも抗い続けてきたブレイブの……俺達は、正真正銘の"救い"だ。
そうでなければならない。

>「ええ! 絶対勝ちましょ、みんなで!」

なゆたちゃんは迷いなく答え、マホたんの手を握る。

>「マホたん……! 今まで一人でよく頑張った! スライムマスター月子先生が来たからにはもう大丈夫!」

その圧倒的よさみの深い光景にカザハ君が乱入し、マホたんに抱きついた。
ッダロガケカスゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!何どさくさまぎれにくっついてんだエロ妖精が!!!
お客さんお触りはギルティですよ!!!!カザハ君の首根っこを掴んで引き剥がしながら、俺も言う。


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