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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

296カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/02/18(火) 01:39:00
「「いっっっっっっけぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――――――ッ!!!!」」

二人の声が見事に声が重なる。
もともと似姿として作られた存在だからか、捕獲《キャプチャー》の影響か、
ずっと一緒の体に入っていたからか、あるいはその全部か――
カザハとガザーヴァは息がぴったりというレベルを遥かに超えて、魂がシンクロしていた。

>「バ……、バカな……。
 バカな、そんなことが! こんな! 俺の魔皇竜が、六芒星の魔神が……!
 ありえん、俺が負けるなど……この俺が、煌 帝龍が! こ……この……!」

「うりゃあああああああああ! 竜巻大旋風《ウィンドストーム》!!」

カザハは残った最後の攻撃スペルを乗せて、疾風纏うランスの一撃を叩きこむ。

>「この! 帝龍がァァァァァァァァァァァァ――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!」

中枢神経に致命打を与えた私達は、一瞬で飛び上がって離脱。
ヒット&アウェイは私の得意とするところだ。

>「ゴ、オ、オオオ……オオォオォオオォオォオォオォォオォオオ……」

「やった……!」

アジ・ダハーカが崩壊していく。
地面に墜落していった帝龍をゴッドポヨリンさんが受け止めるのが見えた。
私が地面に降り立つと、カザハはスマホから癒しの旋風《ヒールウィンド》のカードを取り出して、明神さんに手渡した。
味方全員をまとめて回復するスペルだ。
もはやスペルカード一枚発動する精神力すら残っていないということらしい。
レイド級を使役しながら自らも突撃するという無茶をしたのだ。無理もない。

「これを……みんなに。あの二人はきっと……絶対……生きてるから……。
ボクはちょっと……疲れた……」

カザハはそう呟くと、気を失うように私にくたりと身体を預けた。


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