[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
291
:
カザハ&カケル
◆92JgSYOZkQ
:2020/02/18(火) 01:32:23
ずっと忘れていたけど、この世界に来るときに異世界転生ものあるあるのチュートリアルみたいなやつがあった気がする。
どうやらボクは地球に生きた事で異邦の魔物使い《ブレイブ》となる資格を得た、らしい。
『嫌だ、今度も君のモンスターとして行きたい! 異邦の魔物使い《ブレイブ》なんて、ボクには無理だ……!』
あの頃は洗脳されていたからこそ、最期まで全き善なる存在として迷わず突き進めた。
今度は自分の意思で歩まなければならない――それを受け入れられなかったボクは、都合良く忘れることにしたのだった。
今まで捕獲《キャプチャー》をしなかったのは、カケルがいるから必要なかったのもあるけれど、
それをすれば自分が疑いようもなく異邦の魔物使い《ブレイブ》だと認めることになるから、無意識に避けていたのかもしれない。
だけど、ついにその強権を行使してしまった。もう後戻りはできない。
徐々に身体の感覚が戻ってくる。捕獲《キャプチャー》が成功したんだ――
そして感覚が戻ってきたのは、身体だけではない。
ずっと長い間誰かに預けていた魂が戻ってきたような、そんな不思議な感覚。
遥か昔にかけられた捕獲《キャプチャー》の呪縛が今の今まで解けていなかったのだと悟った。
隷属の呪詛は、魂を繋ぐ契りでもあり、加護でもあった。
ずっと守られていたからこそ、内に膨大な闇を抱えながらも光の方を向いて歩いてこられた。
ガザーヴァの憎悪に飲まれずに、乗っ取られずにここまでこれた。
だけど、今度はボクが手を差し伸べる番みたいだ。
「今までありがとう――さよなら」
遥か昔にボクを捕まえた誰かに、そっと別れを告げた。
「ねぇガザーヴァ。君にはガーゴイルがいるでしょ? 相方を置いて勝手に死のうとしたら駄目だよ……あ」
ボクも一瞬、思いっきりカケルを置いて死のうとしてなかったっけ。
「また……刺し違えるところだったね」
以前アコライトの先を見れなかったのはボクも一緒だ。
随分遠回りしたけど、アコライトの先の風景を見に行けるんだ。
みんなが、明神さんが、未来を一つ変えてくれたから。
もしもあの時明神さんみたいに対話をしようとしていれば、何かが変わっていたのかな。
いや、一巡目に端からそんな選択肢は存在しなかったのだ。
あの頃のボク達にとってガザーヴァは、倒すべき敵でしかなかったのだから。
ガザーヴァは後戻りするにはあまりにも多くの命を奪っていたし、当時のボクはきっとそれを許せなかった。
でも、今となっては全ては消え去った。
だから―― 一巡目記憶保持者の記憶からすらも消えてしまった名前も知らない誰かに、ボクは一生感謝し続ける。
>『ボクを召喚しろ! 早く!!』
>「パパ! 身体……くれるんだろ!」
>「よしきた! 私は約束は守る男だとも――ガザーヴァ、新しい顔……もとい身体だ!」
新しい身体って結局そのデザイン!? 折角2巡目デビューする気になったんだからもうちょっとかわいくしてあげればいいのに!
バタコロールさんのセンスは置いといて、幻魔将軍ガザーヴァはついに復活を遂げた。
どうしたいかなんていきなり聞かれたって困るよね。
だってモンスターって魔物使いゲー的には使役される存在だもの。
だけど困ったことに今回は異邦の魔物使い《ブレイブ》枠みたいだから――君を使わせてもらう。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板