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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
290
:
カザハ&カケル
◆92JgSYOZkQ
:2020/02/18(火) 01:31:02
カケルの足払いが成功し、ガザーヴァ(つまりボク)は地面に突っ伏す。
安堵したのも束の間、地面から漆黒の槍が出現し明神さんを襲う。
ぎゃああああああ!? そうだった、そういえばこんな奴だった! 昔何度もハメられた気がする!
明神さんは一般人の身でありながらそれを奇跡的に避けていた。
>「もう一度言うぜ。――俺と組めよガザーヴァ。
バロールもカザハ君も関係ねえ。俺は!お前に!一緒に来いって言ってんだ!!」
>「俺がお前に会いたいのは、お前がカザハ君のコピーだからじゃない。
手前の価値を安く見積もってんじゃねえぞガザーヴァ!
俺達がそのケツを追っかけ続けてきた幻魔将軍は、お前以外に居ないんだよ」
>「俺はブレモンが好きだ。アルフヘイムも、ニブルヘイムも、パートナーも――敵キャラも。
俺の愛したブレモンの中に、お前も確かに入ってるんだ。
お前をこんなところで終わらせない。絶対に幻魔将軍を取り戻す」
いいから早く洗脳ビームして!? 長々喋ってる場合じゃないよ!? 自分が死にかけてるの分かってる!?
>「自分を取り戻したいと願うなら、俺達のパートナーになれよ。
お前が死ぬまで見れなかった、アコライトの先の景色を見せてやる」
>「アコライトの先の……景色……」
>「お前……言ったな! じゃあ――責任取れよ! 絶対絶対……言ったことの責任! 取れよな――!!」
明神さんはついに捕獲ビームを放つ。
どこまでも優しくて、同時にとても暴力的な光。ボクはこの光景を見覚えがある。
その昔、ボク自身が捕獲《キャプチャー》されていたからだ。
『君にお願いがあるんだ。この気持ちが嘘にならないうちに――ボクを捕獲して。
そうしなければ、きっとすぐに気が変わってしまうから』
捕獲《キャプチャー》――異邦の魔物使い《ブレイブ》だけが持つ、あらゆるモンスターを隷属させる技。
それは以前のボクの故郷では、思考を書き換え洗脳する強力無比な禁断の呪詛とされていた――
ボクは自ら望み、それを受けた。単なる怖いもの知らずの好奇心だったのかもしれない。
風の精霊の性質を誰よりも色濃く体現していたボクは、禁忌と聞けば犯したくなる性質だったから。
『な〜んだ、やっぱり何も起こらないじゃん! ボクにそんなの効くはず無いんだよね!』
結論から言うと、自分が洗脳されていることにすら気付かない程にがっつり洗脳されていた。
だけど、決して不幸ではなかった。それどころか幸せだった、楽しかった。
宿敵と刺し違えた時ですら、ただ世界の行く末を案じた――
『随分長いロード時間……じゃなくて夢だった気がする……。
そんなところで何をしているの? 早く行こう! 今度こそ世界を救うんだ!』
『どうして!? 君無しじゃ何も出来ない……! 君だって知っているでしょ!?
精霊族は諸刃の刃……正しき心を持つ者が使わなければ……』
『今度はボクが……異邦の魔物使い《ブレイブ》だって……!?』
『これは……魔法の板と予言の書……って、スマホと攻略本じゃん!
あの冴えない人間の人生は夢じゃなかったのか――!』
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