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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

278ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/02/04(火) 18:28:34
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それはアルメリア王宮で武器を選んでいるときの事だった。

「んー・・・どれでも弱点を突く事が前提の武器ばっかりだな・・・」

僕は王宮お抱えの鍛冶師と共に武器庫で武器を漁っていた。

「そりゃそうだ!人間がモンスターと戦うなら弱点である属性や部位を狙うのは当然であり必然だからな!」

そりゃそうだ、人間がモンスター相手に勝つなら弱点をひたすら突くしかない。
でもそれができない状況に陥ったら?自分より相手のほうが格上だった場合弱点を素直に突かせてもらえるとは思えない。
そんな状況でも対応できる攻撃力が、今の僕には必要だった。

僕は隅々まで武器庫を見て回った。

「しかしアンタにはモンスターを使役?する能力があるんだろ?なら武器なんかいらねーんじゃねーのか?
 他の奴らなんかこんなまじまじと武器庫を見て回るなんてことしなかったぜ?」

「あはは・・・まあ色々事情があってね」

だれが信用できるかわからない以上自分の弱点である部分を話すわけにはいかなかった。

「・・・?」

大剣と呼ぶには・・・あまりにも大きく・・・どちらかといえば盾のようにも鈍器のようにも見える
6mはあろうかというそれは武器庫の隅で静かに佇んでいた。

「これは・・・?」

「あーそれはな、人間用じゃねーんだ」

話を聞けばとあるモンスターに持たせる用に本来は武器毎に決められている理想重量、質量を無視し
威力と切れ味だけを追求した・・・いわば真正面から叩き切る、潰す事をメインにした一品だという。

「大将・・・僕2本目はこれにするよ」

「馬鹿いえ!持つことすらできない武器を選んでどうするんだ?
 魔法ボックスに入れればそりゃ持ち運べるだろうが結局武器として使えなきゃ・・・・・・まじかよ」

とても重い、今の僕の力じゃ一回振るのが精一杯だ・・・でもそれでいい・・・その為の武器を探していたのだから。

「それで・・・こいつの名前は・・・?」

「ねえよ、その剣は結局一度も使われる事がなかったからな」

なら・・・

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