[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
250
:
明神
◆9EasXbvg42
:2020/01/27(月) 04:14:51
「人は殺す、街は壊す、どこにでもひょいひょい出てきて追い詰めたと思えばさっさと逃げやがる。
わけわからんデバフは撃ってくるし、全体攻撃は痛いし、1ターンに2回も行動する。
すこぶるイライラさせられたぜ。捨て台詞に煽りぶちかましてくるしよ」
何が現場将軍だよ。被害に対して言動が軽すぎんだよ。
アコライトぶっ壊したせいでマル様親衛隊の狂犬どもがアルメリア各地に解き放たれちまったじゃねえか。
俺はガザーヴァが嫌いだった。もちろんゲームのキャラとしてだ。
ヒールって役どころは分かっちゃいるけど、開発の悪意の根源みたいな言動は、
いちプレイヤーとして大いにムカつかされた。
「――だけど、それが幻魔将軍ガザーヴァなんだ。
俺達がその足跡を追い求め、戦い続け、ついに打倒した……ブレモンきっての名悪役だ。
ブレイブにとって、ガザーヴァは不倶戴天の敵であり、かけがえのないライバルだった」
ここから先は、アルフヘイムのブレイブとしての言葉じゃない。
このゲームをサービス開始当初からやってきた、プレイヤーとしての気持ちだ。
「今のお前はカザハ君に混じった残り滓みたいなもんだ。
一樽のワインに混入した一滴の泥水。ただ汚染するだけの不純物。
お前がカザハ君を乗っ取ったところで、それはただの黒いシルヴェストルでしかない」
あるいはシルヴェストルを愛するバロールなら、それでも満足なんだろう。
だけど俺は、『ガザーヴァ』がそんなふうに変わってしまうことを、許容できない。
「俺が会いたいのは黒いカザハ君じゃない。正真正銘混じりっけなしの『幻魔将軍ガザーヴァ』だ。
俺達プレイヤーがずっと追いかけてきた、神出鬼没のトリックスターと、もう一度戦いたい」
カザハ君の肉体はシルヴェストルそのものだ。
ってことはガザーヴァの肉体は完全に失われていて、精神と魔力だけが残ってるんだろう。
だから、カザハ君の肉体を求めた。その精神を侵食し、我がものにしようとした。
「アテはいくらでもある。バロールに新しい肉体を作らせたって良いし、
霊銀結社まで行きゃ研究用の人工精霊なんざいくらでも転がってるだろうよ。
万象樹の蕾に憑依して、果実として生まれ直すってのもアリだ。
――全部、ここから生きて帰れたらの話だがな」
別の容れ物を用意して、ガザーヴァを正式に転生させる。
それで始めて、俺達は再会したと言える。
「取り戻そうぜ、『幻魔将軍ガザーヴァ』を。
そんであのセンス最悪な魔王様の鼻を明かしてやろう。
お前がデザインしなけりゃ、ガザーヴァはこんなにカッコいいんだってよ」
執着と絶望、そしてデウスエクスマキナが歪ませた、幻魔将軍の在りよう。
それを是正し、カザハ君もガザーヴァも、二つとも復活させる。
――俺の愛した『ブレイブ&モンスターズ』を、取り戻す。
俺はガザーヴァに右手を差し出した。
「俺と組めよガザーヴァ。お前をもう一度幻魔将軍にしてやる。
その為の道を塞ぐ、アジ・ダカーハとかいうでけぇ障害物をぶっ潰す。
お前が完全に黒いシルヴェストルになっちまう前に――俺とカザハ君に、力を貸せ!」
【交渉:ただの黒いシルヴェストルじゃなくて、ちゃんと幻魔将軍として復活したくない?】
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板