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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

25明神 ◆9EasXbvg42:2019/10/07(月) 01:23:51
>「よォ〜こそ! よォ〜こそ! アコライト外郭へ!
 いや、貴公らは実に! 実に運がいい! 今、ちょうど午後のライヴの真っ最中でござる!
 ささ、こちらへ! 貴公らも我らの女神! いやさ戦乙女のライヴあーんど生配信を観て、萌え萌えキュンキュンするでござる!
 デュフッ! デュフフフフ……!」

萌え萌えキュンて。萌え萌え萌えキュンて!!
俺は一体何を見せられているんだ!真ちゃんの白昼夢が感染したのか!?

>「……誰か、日本の現地時間を確認出来る者は?俺達はエイプリルフールイベントに巻き込まれた可能性がある」

「なんぼなんでも悪ノリが過ぎるわ!誰が得するんだよ旧世代のオタクの生態なんか見て!」

>「え、えっ? ちょっ、ライヴって……!
 あたしたちは戦いに来たのであって、そんなのを観に来たわけじゃ……!
 ここの責任者の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』はどこですかーっ!?」

流石のなゆたちゃんもこれには困惑である。
ライフエイク相手に真っ向から啖呵切った胆力もかたなしだ!

>「デュフッ! 戦い? そんなのあとあと! まずはライヴに参加しなくてどうするんでござるか!
 皆の者! お客人を会場まで運んで差し上げるでござる!」

オタクが仲間を呼び、俺達は取り囲まれた。
う……あ、圧が凄い……。完全なるヤバみを感じる。
そうして文字通り手も足も出ないまま、俺達はオタク集団に運搬されることとなった。

着いたのは城壁に囲まれた中庭。
オタク団子からぺっと吐き出されてすぐに、極彩色が目に飛び込んでくる。

>「ささ、存分にお楽しみくだされー! 我らの戦乙女、マホロたんのアブソリュートリィ☆ライヴを!」

「は?ライブ?こんなとこで?なんで!?」

頭いっぱいの疑問符は、すぐに押し流された。
音響魔法か何かで拡大された大音声が、音楽を伴って耳を貫いたからだ。

>「み――――ん――――な――――! 盛り上がってるっ! かぁ―――――――――いっ!!!」

光り輝くステージの上で、一人の少女が歌い、踊っていた。
人だかりの中央で、なお埋没しないその煌めき。
金髪ツインテールにヘッドセット、瀟洒な鎧をまとったその姿は……

「……馬鹿な、そんな、まさか」

俺は知ってる。ブレモンプレイヤーなら知らないはずがない。
今、俺の目の前で踊っている彼女。その、光輝に満ちた名を、叫んだ。

「マホたんだぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!!」

ユメミマホロ――ブレモン配信をメインコンテンツに据える、バーチャルYouTuberだ。
そのブレモンに対する深い造詣、視聴者を飽きさせない喋りのテクニック、
何よりも高度なモデリングによって表情をコロコロと変える見た目の可愛らしさ!!!!
おそらく全宇宙で最高のバーチャルYouTuber、それがユメミマホロ……マホたんだ!!!!!!!!!!!

対モンデンキントの為にひたすら動画を漁っていた頃、マホたんの動画には何度も心を癒やされた。
陰鬱な最底辺を這いずり回る俺が出会った、電脳世界の福音だ!


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