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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
247
:
明神
◆9EasXbvg42
:2020/01/27(月) 04:11:37
>「……カザハ君に謝っておいて。
疑ってごめんなさいって。あなたは立派なアルフヘイムの『異邦の魔物使い(ブレイブ)』だって……
あなたと仲良くしたかった。もっとお話ししたかったよって」
「じっ……自分で言えよ!そんな大事なこと、他人に言伝すんな!
あいつだってマホたんとお喋りしたいはずだ!おい!」
マホたんは最早返事すらせず、背の翼を開く。
たまらずその肩を掴もうとした俺の手が、空を切る。
ユメミ・マホロは振り返ることなく、アジ・ダカーハ目掛けて飛び立っていった。
――『明日になったら、もうお話しもできなくなっちゃうだろうから……』
頭の奥で、昨日マホたんと交わした言葉が蘇る。
何をするつもりか。――何を、覚悟しているのか。
その双眸に込められた決意が意味するものを、俺は理解したくなかった。
>「『河原へ行こうぜ!(オマエモナカナカヤルナ)』……プレイ!」
マホたんとアジ・ダカーハを覆うようにドームが展開する。
あれは……対象とタイマン張る為に空間を隔離するスペル。
どちらかが斃れるまで、如何なる手段をもっても内外からの影響を完全に遮断する。
入ることも……出ることも、出来ない。
アジ・ダカーハは事実上、戦場から除外されたことになる。
マホたんが倒される、そのわずかな間のみ。
「……クソッ」
『河原へ行こうぜ!』はディスペル効果で解除出来ない。
マホたんと帝龍に対し、俺たちが出来ることはもうなにもない。
俺に出来るのは、一刻も早くガザーヴァを裏切らせることだけだ。
「待たせたなガザーヴァ。だけどこれでアジ公とかいう邪魔者は消えた。
お前にとっちゃ、俺達を皆殺しにしてまったりご帰宅できるまたとないチャンスってわけだ」
さあ考えろ。
設定通りなら、ガザーヴァは人間の知恵で出し抜けるような相手じゃない。
奴は狡知を司り、高い知能と残虐な性向を併せ持つ。
俺がどれだけ脳みそ捻ったとしても、騙し果せることは不可能だ。
だからこれは論戦ではなく『交渉』だ。
勝ち負けを決めるゼロサムゲームじゃない。双方両得のWin-Winを目指す。
確実にガザーヴァにとって利益となるものを提示し、協力を引き出す。
俺が持ってる情報と手札はそう多くない。
デウスエクスマキナでリセットされる前の時間軸、便宜上これを『一巡目』としよう。
バロール曰く、一巡目はゲームのシナリオをそのままなぞり、魔王は倒された。
幻魔将軍ガザーヴァもアコライト跡地でブレイブと戦い、死んでいる。
今この時間軸は一巡目と違って、まだバロールは魔王になってない。
公式で魔王が生み出した設定のガザーヴァは、本来存在すらしていないはずだ。
だが奴は確かにここに居る。その原因となったのが、『混線』――
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