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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

237カザハ ◆92JgSYOZkQ:2020/01/22(水) 01:41:38
>「マホロもワタシにとっては商材のひとつに他ならないアル。
 マホロの歌声は万人を魅了する……地球でそれは実証済みアル、ならば! アルフヘイムで通じるのも間違いない!
 ワタシがスポンサーとなり、ヒュームを! エルフを! ドワーフを! すべての生命を魅了する歌姫にしてやるアル!
 そうすれば……ワタシはもっともっと金を手に入れられる……!
 マホロ! オマエは金の卵を産む牝鶏アルヨ! 死ぬまでワタシのために卵を! 富を! 生み続けるアル!!
 くふはははははははははははは―――――――ッ!!!!」

ボクはアジダハーカ相手に立ち回りながら、絶句していた。
帝龍のマホたんへの異常な執着は、行き過ぎたファンの歪んだ愛かと思っていたが、それですら無かった。

「つまり役に立つ間はこき使ってもし用済みになったら捨てるってことか……最低だな!」

絶句しているはずなのに、言葉が出ていた。今のガザーヴァが喋った!?
いやまさか、奴はそんな正義の味方側っぽいこと言うキャラじゃないし!

>「だが、薄汚いシルヴェストル……オマエに商品価値はないアル!
 蚊トンボが……いつまでも神の面前を! ブンブンと飛び回っているんじゃないアルヨ!!」

三本首の連携による攻撃に追いつめられ、一本による角による致命の一撃が迫る――

「瞬間移動《ブリンク》!」

次の瞬間、自分の意思ではなくスペルを発動し、間一髪で避けていた。
もう主導権を奪われかけているということか。

《勘弁してよ、これからボクが貰い受ける大事な体なんだからさぁ、あんまり傷物になって貰ったら困るんだよねぇ》

極限の状況では痛みを感じないって本当なんだね。言われてみれば全身傷だらけだ。
でもどーせお前のファッションは1年365日趣味の悪い全身鎧なんだから傷があろうがなかろうが関係ないじゃん!

《将来の可能性としてイメチェンするかもしれないし?》

ガザーヴァは相変わらずふざけたことを言っている。
そもそもガザーヴァは一応ニヴルヘイム側の存在のくせになんでこいつと戦うのに力を貸している?
ボクとしては都合がいいが、何がしたいのかさっぱり分からない。
ボクの体を乗っ取るのが目的にしてもわざわざこんな危険を冒す必要は無いはずだ。

《おっと、余計な詮索はナシだ。君だって分かってるんだろ?
殺してくれなんて思いながら戦ってどうにかなる相手じゃない。
死ぬにしても出来るだけ足掻いてから死ななきゃアイツら全員やられるよ?
だったら運を天に任せないか? 君の狙い通りやられるのが先か、ボクが君を乗っ取るのが先か――》

癪だけどその通りかもしれない。ここまでの攻防で分かった、力の差は歴然だ。
つまりこちらが生き残ってしまう心配をする必要はないということだ。ならば――


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