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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
236
:
崇月院なゆた
◆POYO/UwNZg
:2020/01/20(月) 22:01:07
「さぁてと……じゃ、あたしもそろそろ行くとしますか」
守備隊の奮闘を見ていたマホロが、ゆっくりと踵を返す。
「明神さん、彼を……カザハ君を説得する時間を稼げばいいんでしょ? あたしにいい考えがある。
30分くらいなら、きっと帝龍を釘付けにできる。
あとは守備隊のみんなと、月子先生。エンバースさん。ジョンさん……全員でドゥーム・リザードを止めてくれれば。
帝龍は、わたしが何とかする……この役目は、あたしにしかできない」
マホロもまた普段のにこやかな表情を消し、決意に満ちた眼差しで明神を見た。
不退転の意志。我が身のすべてを賭して、『異邦の魔物使い(ブレイブ)』を勝利に導こうとする――
それは、まさしく戦乙女の貌。
「……みんな、いいメンバーだよね。いいパーティーだと思う。
あーあ、あたしもアコライト外郭で籠城決め込まないで、少しはバロールの話を聞いとけばよかった!
そしたら、あたしもみんなの仲間になって。一緒に旅ができたかもしれないのに!」
しかし、そんな険しい表情もほんの束の間のこと。
マホロはすぐにおどけて笑った。
「じゃあ……、じゃあ!
この戦いが終わったら、一緒に旅をしようよ! わたしたちのパーティーに入ってよ……マホたん!
マホたんがいてくれたら百人力だもの! 帝龍を撃破すれば、籠城する理由だってなくなるはずでしょ?
明神さんだって、エンバースだって、ジョンだって、カザハだって! 絶対反対したりしないよ!
だから――」
なゆたが言い募る。
ほんの僅かに、マホロは目を細めた。……泣き顔のようにも見える微笑みだった。
「……ありがと。嬉しいよ」
ガシャ、と甲冑を鳴らし、マホロは踵を返した。そしてアジ・ダハーカへと歩き出し、明神とすれ違いざま、
「……カザハ君に謝っておいて。
疑ってごめんなさいって。あなたは立派なアルフヘイムの『異邦の魔物使い(ブレイブ)』だって……
あなたと仲良くしたかった。もっとお話ししたかったよって」
そう、囁くように言った。
すぐにマホロは背に収納していた純白の翼を展開すると、一気にアジ・ダハーカに迫った。
「帝龍――――――――――――――――ッ!!!!!」
「マホロ……! くふふッ、まさか戻って来るとは!
ワタシの本気を見て、圧倒的戦力差にようやく膝を屈する気になったアルカ?
安心しろアル、オマエは傷ひとつつけないアルヨ! 他の連中は皆殺しにするアルが――」
「バカ言わないで! あたしは絶対、絶対絶対! あんたの軍門に下ったりしない! あんたのものにはならない!
あたしは……あんたの都合のいい商品なんかじゃない! あたしは……
あたしは! あたしの意志で! あたしの心に従って歌うんだ!!!」
きっぱりと拒絶の言葉を叩きつけると、マホロはスペルカードを手繰った。
「『河原へ行こうぜ!(オマエモナカナカヤルナ)』……プレイ!」
マホロがスペルを切ると同時、マホロとアジ・ダハーカを中心に魔力のドームが形成されてゆく。
『河原へ行こうぜ!(オマエモナカナカヤルナ)』。
自身と指定した相手のみを包む決戦空間を作り出し、一対一での戦いを強制するスペルカードである。
この空間にいる存在は、相手を再起不能にするまで決して外に出ることができない。
当然、相手以外の対象に攻撃することもできない。
つまり、ここでマホロが粘る限りはアジ・ダハーカはアルフヘイム勢に一切手出し不能ということである。
「さあ……お待たせしたわね! 長い長いあたしたちの戦いに、決着をつけましょうか! 帝龍!」
「……ユメミ……マホロォォォォォォォ……!!」
輝く光の槍――ヴァルキリー・ジャベリンを構え、マホロが帝龍を睨みつける。
帝龍が心底忌々しいといった様子で歯ぎしりする。
戦いは、まだまだ続く。
【なゆた、ゴッドポヨリン召喚、明神がガザーヴァを説得するまでの露払いを買って出る。
マホロ、アジ・ダハーカとの決戦空間を展開。アジ・ダハーカを釘付けに。
ガザーヴァ、明神の交渉に耳を傾ける構え】
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