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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

228embers ◆5WH73DXszU:2020/01/20(月) 01:23:21
【プラン・バッドエンド(Ⅰ)】

『下級国民が、上級国民であるワタシの相手? のぼせ上がるんじゃないアル。
 第一……オマエたちはひとつ、大きな勘違いをしているアルヨ』

「勘違い?……ああ、なるほどな。お前、実はここのステージボスじゃないんだろ。
 精々、中ボスと言ったところか――確かに、いまいち雑魚っぽいとは思っていた」

『おぉ〜っ! 明神さんとジョン君も来てくれたんだね! これで百人力ってやつ!?
 さあ、なゆちゃん! ボクたち『異邦の魔物使い(ブレイブ)』全員で、こいつを八つ裂きにしちゃおう!』

「……どうした、カザハ。またいつもの滑り芸か?面白くないぞ……今回は、特にな」

『抵抗はやめなさい、帝龍!
 もう戦いは終わりよ……あなたの頼みの綱、パートナーモンスターのロイヤルガードはもういない!
 大人しく降伏しなさい、そうすれば……わたしたちも同じ『異邦の魔物使い(ブレイブ)』として悪いようには――』

「待て、諦めるな!お前はまだやれる筈だ!力を振り絞れ!でないと、俺がつまらない――」

『それそれ、それアル。
 そこからして、もうスデに大勘違いの間抜け面ってヤツアルネ。
 このワタシが! いつ『パートナーモンスターはロイヤルガード』と言ったアル……?』

『……え……?』

「……なん……だと?」

『――――――――――――あっ!!』

「――なんだよ、そういう事はもっと早く言ってくれ」

『くふふ! やっと気付いたアルか、この下民どもが!
 『進撃する破壊者(アポリオン・アヴァンツァーレ)』を封じればワタシに勝てると思ったアルカ?』

「ああ、その通りだ。恨むなら、カード以外に誇るものが思いつかなかった自分を恨め」

『本陣にさえ乗り込んでしまえばこっちのものだと――? 見通しが甘すぎて笑い話にもならないアル!
 ワタシは最強無敵の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』! 頂点に君臨する者には、それに相応しいパートナーが傅く……!』

「そのパターンは、もう飽きた――いい加減、お前の名前も忘れちまいそうだ」

『ならば! 特別に見せてやるヨロシ、ワタシの最強のパートナーモンスターを!』

「まぁ……精々楽しませてくれよ、ええと、確か……骨川だったか?」

口プレイの応酬――だが不意に、焼死体が口を閉ざす。
帝龍から溢れる、凄絶なまでの魔力/大地が震える/空が暗雲に包まれる。
天地に異変を及ぼすほどの魔力/存在感――尋常ではない事が、起きようとしている。

《すごい魔力だ……! みんな! そっちは何が起こってるんだ!? ここからだと状況が把握できない!
 でも、君たちのいる場所を中心にとんでもない魔力が集まっているぞ!
 これは……準レイド? いや、レイド級……違う! そんなレベルじゃない、もっともっと上級の――》

「……完全召喚に備えておけ、フラウ。出し惜しみ出来る相手じゃなさそうだ」

『くふふふははははははは!! さあ――大地の懐深く、原霊の祭壇よりいでよ! 魔皇竜!!』

地面が割れる/その奥底から岩山が迫り上がる。
山脈の如き巨体/地盤を磨り上げ傷一つ付かない鱗/空を覆う翼。
見間違えようのない威容/魔神の異名を取る、超レイド級の一角――

『くふふふふふふふ! 召喚――アジ・ダハーカ!!』

「……全部位揃えた奴が、いたとはな」


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