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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
214
:
明神
◆9EasXbvg42
:2020/01/14(火) 03:08:05
>「彼我の実力差も測れないクズどもが……思い知らせてやるアル!
地を這う蛆ども、消えよ! 『空前絶後の大震動(テンペスト・クェイク)』!!」
恐慌を起こし逃げ惑う姿を期待してたんだろう。帝龍は短く舌打ちしてアジ・ダカーハに指示を下す。
巨竜の拳が大地を殴りつけ、地盤を揺るがした。
「うおあっ……!」
ゴッドポヨリンさんの拳でもここまで大規模な地震は起きない。
やはり規格外。その一挙手一投足が、わずかな身じろぎが、威力を持って襲いかかる。
>「あれは……魔皇竜アジ・ダハーカ……。
帝龍が持ってるっていう噂は聞いたことがあったけど、まさか本当だったなんて……」
たまらず五体を地に投げると、騒ぎを聞きつけたマホたんがすっ飛んできた。
そして目の前の超レイド級に絶句。長らく帝龍と戦ってきた彼女をして、この事態は想定外だったらしい。
そしてアジ・ダカーハの能力は、何も地面をバシバシ殴ることだけじゃない。
>「あれよ。ブレモンのアジ・ダハーカは悪竜の他、大地母神の側面も持っているの。
アジ・ダハーカがいる限り、トカゲは無限に増えていく……トカゲだけじゃない、ヒュドラもそう。
アジ・ダカーハの体表、そこを覆う鱗の一枚一枚から、トカゲがポロポロこぼれ落ちていく。
この異常な大群のカラクリはこいつか。シンのコケラみてえな奴だな。
「公式大会で出禁になるわけだぜ。寄生虫まみれのマンボウじゃねえんだぞ」
事実上、帝龍は無限の軍勢を常に補充し続けることが出来る。
俺達がどれだけトカゲ相手に無双かまそうが、アジ・ダカーハが居る限りジリ貧になる一方だろう。
これで遅滞戦術のセンも消えた。時間をかければかけるだけ包囲網が完成しちまう。
とにもかくにもドゥームリザードが戦場に湧き始めた以上、アコライト兵はこの場に居させられない。
早急に撤収させなければトカゲの餌食になるだけだ。
しかし肝心要の魔法機関車はぶっ壊れ、兵たちの帰りのアシがない。
頼みの綱のバロール大先生はこの土壇場でガス欠だとか抜かしやがる。
>「くふふふふふ! そろそろ、ワタシに盾突いたことの愚かさが実感できた頃アルか?
しかし許さんアル! この帝龍の力、強さ、恐ろしさ!たっぷり感じながら――死ね! アル!
アジ・ダハーカ、スキル! 『活火山島の神息(ボルカニック・ゴッド・ブレス)』!!」
勝ち誇る帝龍の声が、戦場に轟く。
アジ・ダカーハの三つ首がそのあぎとを開き、タイラントもかくやの熱が顔を見せた。
あ。やばい。これ死ぬやつだ……死ぬやつだ!!
>「みんな――防御して!!」
「む、無茶振りだーーーっ!!」
平原ごと焼き焦がさんばかりの熱の波濤が、アジ・ダカーハの口から放たれる。
俺はスマホを手繰り、防御ユニットを発動しようとして――どっちだ?
魔法、物理それぞれに無類の耐性を誇るユニットが俺の手持ちにはある。
だが『神息』がどちらの属性なのか、まるで情報がない今判断がつかない。
ATBゲージは1本。切れるユニットは一枚だけ。
ブレスの属性と発動するユニットが違えば、俺達は一瞬でこの世から消滅する。
俺は情報を集めるだけ集めてからレイドに参加するタイプの人間だ。
運否天賦で……やるしかない!
時間にすれば、一瞬の判断の遅れ。
だけど致命的な防御の遅延は、ユニットを起動するまでもなく、俺達を消し炭にするはずだった。
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