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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

210明神 ◆9EasXbvg42:2020/01/14(火) 03:05:20
とすればこいつは一体、どこで、誰を殺したってんだ?

>「安心してくれ、君に迷惑はかけない、僕一人でやるさ」
>「さぁ時間はないぞ!いこう明神」

理解が追いつかないまま、ジョンは俺に手を差し伸べた。
唐突な殺人経験の告白は、もしかしたらこいつなりの方便なのかもしれない。
『荒事は任せておけ』と。『君が手を汚す必要はない』と。

ヒュドラ相手に大立ち回りをやらかしたジョン相手に、俺はビビっちまった。
化け物――そう呼んでも良いくらい、こいつの戦いぶりは苛烈だった。
冗談めかしてみたものの、言い訳しようのない『恐怖』を感じていた。

画面越しにすらガザーヴァの悪意を明確に感じ取れるこいつのことだ。
俺の怯えは間違いなく伝わってるだろう。
それで、これ以上ビビらせないように、距離をとった?

……クソったれめ。
自分でジョンのことを親友だなんだ言っといて、こいつに余計な気を回させてんじゃねえよ。
都合の良いときだけ友達ヅラすんのが俺にとっての友情か?違うはずだ。

「ざけんな。お前だけに良いカッコさせてたまるかよ」

人を死なせた経験なら俺にもある。
バルゴスは俺が巻き込んで、俺の身代わりになって死んだ。
それどころか死んだ後まであいつの霊をこき使ってる始末だ。

勝手に俺から離れて行くんじゃねえよ、ジョン・アデル。
お前は俺の親友で、俺達は一蓮托生だ。

「あいつは俺が殺る。あいつを殺すのは……俺でなきゃ駄目なんだ」

差し伸べられた手が、血に染まっていたとしても。
ヒュドラを嬲り殺しにするこいつの強さに、未だにビビっちまっていても。
ジョンの傍に居ることを、躊躇う理由にはならない。

伸びてきたジョンの手をぺしっと払って、俺は前を向いた。
じきになゆたちゃん達と合流する。
この霧の向こうに何が待っているのか……そいつをこれから確かめるんだ。

 ◆ ◆ ◆


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