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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
195
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/12/21(土) 08:24:49
【トライアル・マッチ(Ⅲ)】
《もうすぐ本陣や! 突っ込むで、みんな耐衝撃体勢! 急ぎぃ!》
『は、はいっ!』
レールが途切れる/列車が脱輪する/そのまま数十メートルを滑空――地面に不時着。
轟く掘削音/激しい衝撃/振動――それらが徐々に弱まり、やがて完全に、止まった。
『し……終点、帝龍本陣……帝龍本陣でございまス……』
『いたた……。みんな、大丈夫……?』
「問題ない――いつでも行ける」
『よし! みんな、行くわよ! 手筈通りに――!
カザハ! エンバース! 帝龍を探しに行こう!』
「ああ、思うままに走れ――道は、俺が拓く」
少女が駆け出す/焼死体がその背を早足で追う。
亡者の視界が捉える、濃霧の奥から迫り来る兵士の輪郭。
左手を翳す/濃霧の中を音もなく泳ぐ白き触腕――兵士達を縛り上げる。
左手を掲げる/振り払う――身動き一つ取れぬまま兵士達は浮かび/投げ飛ばされた。
〈一つ、訂正を願います。この場合、道を拓いているのは、あなたではなく私だ〉
「俺一人で全部終わらせてもいいが、お前がつまらないだろ?」
少女は敵陣を駆ける/駆け抜ける――そして、辿り着いた。
『帝龍――――――ッ!!!』
『チィ……存外早かったアルネ。
魔法機関車に乗って本陣に突撃し、兵士全員にマホロのスキンをかぶせて攪乱。
我々が混乱している隙に、一気にワタシを拘束する……。なかなかの策アルネ。
窮余の一策ではあるアルが、悪くないアル』
「財布でメンコ遊びするしか能のない男が、何を偉そうに」
『見つけたわ、帝龍! あなたの負けよ!
ギタギタのボコボコにされたくなかったら、おとなしく投降しなさい!』
「おい、待て。それは困る。ギタギタのボコボコにされてから投降してくれないと――俺がつまらないだろ」
『寝言は寝て言うアルよ、アルフヘイムの『異邦の魔物使い(ブレイブ)。誰が負けたアルって?
依然変わりなく、勝者はこのワタシただ一人アルネ。奇策で本陣に到達したからと、調子に乗るなアル』
「……なあ。それに関してなんだが、俺の記憶が正しければ――」
『強がりね。じゃあ、どうするのかしら?
こっちには『異邦の魔物使い(ブレイブ)』が三人。あなたはたったひとり。
あなたの大好きな、単純な数の計算でも――こっちが圧倒的に勝ってる! あなたに勝ち目なんてないわ!』
「――いや、俺の話は後にしよう」
『ふ……。小魚が何匹寄り集まったところで、長江を揺蕩う竜王には勝てないのが道理アル。
それをこれから、たっぷり教えてやるアル! ここにいるオマエらは、手心を加えなくても問題ないアルからね!
――ロイヤルガード! この身の程知らずどもを蹴散らせアル!』
「そいつがお前のトカゲの尻尾か?大した事なさそうだな」
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