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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
194
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/12/21(土) 08:24:06
【トライアル・マッチ(Ⅱ)】
『じゃあ……行くよ! マホたん! 『幻影(イリュージョン)』――プレイ!』
『オッケー月子先生! みっんっなーっ! まっほまほにしてやんよーっ!』
〈……何故、槍を装備しているのです?バカすぎてマホたんのビルドも忘れましたか〉
「いいや、お前が忘れているんだ。俺にはマホたんに扮するメリットは、ない。
偽物だと確定すれば攻撃は俺に集中する。だが、それで何か困る事があるか?
どうせ、マホたんAtoYに対して無差別攻撃が行えない事は、変わらないのに」
〈……思い出しました。あなたは、そうやって減らず口を叩くのが上手だった〉
「ああ、俺も思い出したよ。お前は、俺の切り返しが予想外に鋭いと、すぐにそれを減らず口だと言うんだ」
〈……ふん。それこそ、減らず口だ〉
『うーん。300(スリーハンドレッド)って感じ』
「マホたんがVtuberである事を鑑みると、マトリックスって線もあり得る。
全てが終わった後、このスキンが呪われた装備になってなければいいが」
『間もなく終点、帝龍本陣に到着致しまス。皆さま、お手回りのお荷物などお忘れにならないようお願い致しまス』
「テンポが良くて結構だ。ボス前の雑魚戦なんて、何も楽しくない――」
不意に列車が激しく揺れる/轟音が響く――咄嗟に少女を引き寄せ、支える。
『ボノ! またヒュドラ!?』
『不明でス。今までで一番の質量が車体側面に衝撃を加えてきましタ』
『一番の質量……!?』
「――違う、質量の正体はどうでもいい!今のをもう一度貰ったら――」
『第二波、来まス。お客様は衝撃に備えて下さイ。5、4、3、2、1――弾着。今』
轟音/衝撃/浮遊感――鎧戸の剥げた窓の外に、地面が見えた。
「――こうなるよな!ああ、分かっていたさ!」
焼死体が左手首のスマホを操作/カードを選択――【死に場所探り(ネバーダイ)】。
効果は、味方全体に時間経過によって減少していく特殊HPを付与する。
要するに、持続時間のあるバリアを展開する為のスペル。
一部のスペルは、その効果範囲の定義が使用者の認識に依存する。
味方全体を列車内の乗員全てと定義すれば、落下の衝撃を緩和する事は可能だ。
だがスペルの使用にはクリスタルの消費が伴う/そしてその消費量は、起こす現象の規模に比例する。
そこまでしても、乗員が衝撃に堪えられるかは、怪しい――それでも、少女はそれを望むだろう。
「……丁度いいハンデだ。そう思わないか、フラウ」
〈――やはり、あなたは減らず口を叩くのが上手だ〉
焼死体の右手、人差し指が、スマホの画面に触れる――
《問題ない! ボノ、火をくべるんだ! このまま突き進みたまえ!
飛ばされた先にレールを敷く! どうあっても――君たちのことは帝龍本陣へ届けると約束したからね!》
その直前、少女のスマホから、声が聞こえた。
いけ好かない――だが信用には足る声だった。
《そぉーれ! 創世魔法・『天翔ける虹の軌条(レインボウ・レイルロード)』に加え、『負荷軽減(ロードリダクション)』!
ついでに『重力操作(グラビティデイズ)』もつけとこう!》
「……戦力の逐次投入は愚策だと教えてくれるブレイブは、今までにはいなかったのか?
だったら教えてやる。次は、最初からこんな事態を回避出来る手段で俺達を届けろ」
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