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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

18embers ◆5WH73DXszU:2019/10/03(木) 06:26:15
【メモリータクシス(Ⅳ)】

『宿泊する部屋の用意ができるまで、城塞の中を案内しますよ。
 と言っても、みんなはもうゲームで間取りについては把握してるかもだけど……。』

「目を閉じていても、一周出来る自信があるよ。
 咎人断ちの大剣目当てで、嫌と言うほど周回したからな。
 だが戦術的要衝は、あんたから直接説明を受けた方が理解が早いだろう」

『何か質問があれば、遠慮なく訊いちゃってください。知ってる情報は全部教えます、ホウレンソウは大事!
 ……あたしもみんなにアコライトで戦うにあたっての『ルール』を説明しておかなくちゃだし』

『ルール?』
『うん。……といっても、難しいことは全然ないですけどね〜。
 ただし、それを守れないと死にます。間違いなく死ぬ。だから、みんなも気を付けて!』

「確かルールその1は、中の人などいない――だったな」

『じゃ、城壁の上にあがりましょうか。そこからだと全体が見やすいし……敵の姿も見えるから』

城壁の上から見下ろせる光景は先ほど確認済み/敵の主戦力は爬虫類系の魔物のみ。
攻城に長けた特殊能力も/策を弄する知性もない――特に感慨もない。
容易く殺せる/殺しても心の傷まない――楽な相手だ。

『大丈夫ですよー。数だけは多いけど、空を飛んだり壁をよじ登ってこられるようなモンスターはいないし。
 空も飛べないからね。『今のところは』無害。もちろん真正面から戦うとなったら結構強いし、あたしでも結構てこずるけど。
 こっちから手を出しさえしなければ、ね』

「手持ちのレベリングをするには少々、リンクする相手が多すぎるな」

『そうなんですか……。それにしても、これだけの数のモンスターを操るなんて……。
 敵の指揮官はどんな相手なんですか? やっぱり、ニヴルヘイムの三魔将の誰かだったり……?』

「ガザーヴァなら、こんな手間の割に効果の薄い手は使わない。
 それとも……そう思わせる事すら、奴の手の内か。
 あり得ない話じゃないのが、怖いな」

『んー。そういうんじゃないかなー。知ってる人は知ってると思うけど』
『知ってる人は知ってる……?』

「ニブルヘイム側の、マイナーなキャラクターって意味か?」

『煌 帝龍(ファン デイロン)って知ってる?』

「ああ、なるほど。そういう意味か。そいつなら知ってるぞ。何せ奴は――」

そこで、焼死体は黙り込んだ/死体に還ったかのように硬直した。

『まぁ、知ってるかー。でーすーよーねー。
 実はあたし、こっちに来る以前に一度トークイベントで会ってるんだけど……まさか異世界で敵同士になるなんてね』

――奴は、奴は――何だ?

『そんなのが、ニヴルヘイムの召喚した『異邦の魔物使い(ブレイブ)』……!』

――何故思い出せない?……いや、違う。

『みんな知ってることだけど、ソシャゲはお金がそのまま力になる――』

――何故、覚えている?自分の名前も、思い出せないのに。


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