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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
179
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/12/09(月) 01:07:23
目はすぐに覚めた。
多分カザハ君あたりがなんか回復魔法みたいなのをかけたんだろう。
朦朧とする意識でカケル君の背に臥せってる間、ずっと温かいなにかが流れ込んできていた。
「――そうだ!ジョンは!?」
ヤマシタに肩を借りながらあたりを見回す。
視界は明瞭、耳鳴りもしない。ゴリゴリ削れた精神力もなんとか持ち直してる。
ダメージの大きさで言えば、よほどジョンの方が心配だった。
ジョンもまた列車の上に戻ってきていた。
こっちも魔法による治療を受けたのか、出血は止まっている。
「足、ついてる、な……良かった。助けられちまったなヒーロー」
ばつの悪さを噛み殺して、俺はジョンの胸板を軽く叩いた。
俺が自分の能力も顧みずに魔法ぶっぱしてなけりゃ、こいつが庇って怪我することはなかった。
こいつのダメージの95割は俺の責任だ。
……「悪かった」とか、「もう無茶はしない」とか、言うべきなんだろう。
だけど、ジョンはそういう言葉を求めてなどいないと、なんとなく俺には分かった。
友達が友達を助ける。至極当たり前の行動規範に、こいつは準じてみせたのだから。
礼だけ述べて終わりになんてするつもりはない。
「借りひとつだ。こいつはデカいぜ」
俺もまた、その友情に、応えよう。
「しかしお前、ハンドル握ると豹変するタイプだったんだな……。
ヒュドラ君ドン引きしてたもん。名古屋に来るときは俺呼べよ、運転するから」
こいつのアッパー加減で名古屋走りかまそうもんなら即日廃車確定だ。
生きて県境を跨ぐことはできまい。公道という名のバトルフィールドじゃけえの。
>「……みんな、無事みたいだな」
いつの間にか戻ってきたらしき焼死体が戯言を垂れた。
「はあーっ?お前目ン玉付いてんのか!?あっ付いてないね、ごめんね!
『無事』ってのは『死んでない』って意味じゃないんですよ!」
残りのヒュドラが片付いている。しまった、こいつのバトルシーン見逃した。
奴の手には画面パキパキのスマホがある。いつの間に復活したんだ。
>「ん……そうね。とりあえず……」
なゆたちゃんも俺達の惨状を見てなにか言いたげだったが、言葉を飲み込んだ。
なにはともあれ、欠員が出ることなく、俺達はヒュドラを撃退しおおせた。
スペルも殆ど使ってない。戦力を温存したまま、本陣へ切り込める。
>「じゃあ……行くよ! マホたん! 『幻影(イリュージョン)』――プレイ!」
>「オッケー月子先生! みっんっなーっ! まっほまほにしてやんよーっ!」
「よっしゃああああああああああッッッ!!待ってました!!!」
スマホから光が降り注ぎ、俺の肉体が変性していく。
マホたんクリソツのホログラムをおっ被り、今ここに俺と言う名の美少女が爆誕する!!
「新米Vtuber・笑顔きらきら大明神……受肉完了!」
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