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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
178
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/12/09(月) 01:06:13
>『甘い!』
一度は瀕死にまで追い込まれた必殺の一撃。
それをジョンは身の捻りだけで躱し、カウンターまでぶち当てて見せた。
切り飛ばされた頭部が宙を舞う。
「どうなってんだあいつの身体……」
誰が見たって、飛んだり走ったりできるような怪我じゃなかった。
だけどジョンはダメージなど意に介さないかのように、凄まじい勢いでヒュドラの巨躯を登攀していく。
瞬く間に首の根本――弱点までたどり着き、間髪入れずに斬撃を加えまくった。
>『おら!おら!おら!暴れんじゃねえ!さっさと・・・』
罵声を浴びせながら刀を振るうその姿は、まるで別人だ。
少なくとも俺の知るジョン・アデルは、紳士的であらゆる振る舞いに理性を感じさせた。
だが目の前でヒュドラを蹂躙するこの男は……一体、誰だ?
>『しねええええええええ!』
雷刀の効果で麻痺したヒュドラ。
無防備なその中枢に、ジョンは刃を深く突き立て、刳りぬいた。
間欠泉のように湧き出す血飛沫を慈雨のように浴びながら、ジョンの顔には笑いが張り付いていた。
獰猛な、獣が牙を剥く仕草に由来する――笑みが。
>「ジョン君、またキャラ変わってる……」
「変わったんじゃなくて、『戻った』のかも、知れないぜ……」
ジョンは、メディアが囃し立てるような聖人君子のヒーローではないと、俺はもう知っている。
あいつの本当に護りたいものが、人類みんななんかじゃなくて、ごくわずかな『友達』だってことも。
カザハ君の身も蓋もないコメントを頭上で聞きながら、今度こそ俺は意識を手放した。
◆ ◆ ◆
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