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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

166カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/12/02(月) 03:00:56
>「カザハ君、ヤマシタを乗せてくれ。こいつは軽い」

「よしきた……ってこっちはいいけど明神さんは大丈夫!?」

そう言いながらもヤマシタさんを後ろに乗せる。今までに明神さんがヤマシタさんと離れて戦っているのを見たことが無い。
私のカマイタチは無数の首に阻まれるが、これはフェイント。
ヤマシタさんが放ったスキルで強化された矢を、カザハが更に突風で後押しする。

「『シュートアロー』!」

と言えば格好よさげだが、初期レベルシルヴェストルでも持っている風を少し操る力にそれっぽい技名が付いているだけだ。
まだ単体で攻撃するにはとても及ばず、放たれた矢の強化ぐらいにしか使えない。
それにしてもお前スキル使えたんかい!とツッコミが入りそうだが、今までの戦いで使わなかったのは、
「カードせつやく」状態でなければカードを使った方が圧倒的に強いからだ。
ちなみにカザハが今持っているカードは何故か初期装備で持っていたもので、しかもそこそこ高レベルのシルヴェストルのスキルを再現したもの。
ついでに、装備品こそ裸一貫(グラフィック的な意味ではなく装備品無し的な意味で)
だったものの、なゆたちゃん達と合流するまでに充分な量のクリスタルも何故か持っていた。
転移してきた当初はこんな疑問を持つ余裕も無かったが、ブレモンは当然そこまでサービスが良いゲームではない。
これは何者かの作為が働いた結果なのか、そうだとしたら誰なのだろうか――
そんな思考は、ヒュドラの断末魔に中断された。
ヤマシタさんの撃った矢は、ヒュドラの弱点にあやまたず直撃したのだった。

>「よし、まずは一匹!」

ガッツポーズを交わす明神さんとカザハ。
そういえば最初のミドガルズオルム戦では成り行きでみのりさんとタッグを組み、
その次のクーデター騒動では敵同士だったので明神さんとはこれが初めての共同作業となる。別に意味深な意味ではなく。
勢いづいた明神さんは魔法の詠唱をはじめ、カザハがズレた心配をする。

>「喰らえ必殺のぉぉぉぉーーーっ!『呪霊弾(カースバレット)』!!」

「魔法!? そんなにいきなり覚えて尻から出たりしない!?」

効果は若干ショボかったが幸い魔法が尻から出ることは無かった。
そういえばモンスターのスキル使用やブレイブのカード使用はゲージを消費するが、
ブレイブのスキル使用はシステム外の行動なのでゲージを消費しないのだろうか。

>「ヤマシタ、『閃光弾』!」
>「『影縫い(シャドウバインド)』――!」

2体のヒュドラの動きが止まる。

「凄い……! ずっとボク達のターンじゃん!」

――と思ったら。

>「あっ……あっ、これ、無理!無理無理無理!あっ、あーーーっ!!!」
>「なんてこった……魔法使うのにも筋肉が、いるのかよ……」
>「ムキムキだよ……バロールも……カザハ君も」

「マジで!?」


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