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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
16
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/10/03(木) 06:24:20
【メモリータクシス(Ⅱ)】
『ささ、存分にお楽しみくだされー! 我らの戦乙女、マホロたんのアブソリュートリィ☆ライヴを!』
大扉を抜けると、そこはライブ会場だった。
『み――――ん――――な――――! 盛り上がってるっ! かぁ―――――――――いっ!!!』
「……グッドスマイル・ヴァルキュリアか。汎用性の高い、いいモンスターだ。
戦闘の規模が大きいほど、バッファーとしての能力も活きる。
バロールの采配にしては――悪くないな」
焼死体の反応――至って平常運転/現実逃避。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお―――――――――!!!』
『マ! ホ! ロ! マ! ホ! ロ! マ! ホ! ロ! マ! ホ! ロぉぉぉぉぉぉぉ!!』
「この乱痴気騒ぎも――こちらの士気を敵に示すには、悪くない手だ」
『はい! はい! はい! はい! はい! はい! はい! はい! はい! はい!』
『マホた――――――ん!!! 結婚してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
『……ユメミ……マホロ……』
「なんだって?何も聞こえないぞ……」
背を曲げ、少女の口元に耳を寄せる。
『まさか……ユメミマホロがアコライト外郭を守る『異邦の魔物使い(ブレイブ)』だっていうの……?』
「ユメミマホロ?……記憶にない名前だな。だが、名が知れているのはいい事だ」
ゲームプレイヤーの名が知れ渡る理由は、大別すると三つだ。
ずば抜けて実力が高いか/恐ろしく実力が低いか――人格に難があるか、だ。
高く保たれた士気/パートナーチョイスから、ユメミ某は恐らくは一番目だと焼死体は推察した。
『じゃあ、次の曲! いっくよ―――――――――――――っ!!!』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!』
助走をつけて、空へと飛び立つようなイントロは、焼死体にも聞き覚えがあった。
ブレモンをテーマにしたVtuber/検証動画/歌ってみた――断片的な記憶は、ある。
だが一体どうしてか――ユメミマホロという人物に関しては、何も思い出せない。
『……なんか……全然予想と違うね……』
「いい事だ。負け戦の陣営なんて、見ずに済むならそれが一番いい」
焼死体はライブに見入る一行を離れて中庭を出た。
防壁へと向かう/見上げる/切石に指をかけ/体を持ち上げる。
壁上に立つ見張りがいる事は、気付いていた――それでも、防壁を昇る。
何もしていない時間が、不安だった/常に何かに備えていなくては、不安だった。
地平を果てまで埋め尽くす魔物の群れを見て――焼死体は、安堵していた。
敵の攻略法/殺傷方法に思いを馳せると――心が、落ち着いた。
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