[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
153
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2019/11/18(月) 20:26:41
目の前の巨体・・・ヒュドラと対峙する。
汽車を止めるだけの巨体とパワー、そして複数の頭。
とても人間では勝てないだろう・・・人間では。
化け物の力がどこまで通用するか・・・試してみよう
『ここからが本当の戦いだ』
ヒュドラは僕と少し距離を取り、こちらを睨みつける。
どうやら僕の事を餌・・・ではなく敵と認識してくれたらしい。
『そうだ・・・それでいい・・・』
今、僕の周りには、死に通じる道が連なっている。
いや、見えてなかっただけで最初からそこにあったのだ。
死の恐怖が僕を包む、始めての感覚だが・・・悪い気分ではなかった。
『うおおおおおお!』
体の痛みが嘘のように素早く走りだす。
左腕は動かないし、正直足だっておぼつかない、でもヒュドラを殺す、死にたくない、死の恐怖をもう少し味わっていたい。
その矛盾した意思が、衝動が、心が、僕の体を普段以上に動かしている。
危険を察知したヒュドラが器用に頭を振り回し、僕を攻撃しようとする。
『甘い!』
向かってきたヒュドラの頭を回避し、その勢いを利用して頭部を切断する。
『悪いね、伊達に化け物・・・なんて呼ばれてたわけじゃないんだ』
ヒュドラは叫び、怯む。
当然その隙を逃さず、僕はヒュドラの体に剣を突き刺し、足場にしながら上っていく。
完全に根元まで上った後はもう、突き刺すだけだった。
急所は当然鱗に覆われておりなかなか突き刺さらない。
弾かれる、突き刺す、ヒュドラが暴れる、突き刺す、弾かれる。
それを繰り返す内に雷刀の効果が蓄積し、ヒュドラの動きが段々鈍くなっていく。
『おら!おら!おら!暴れんじゃねえ!さっさと・・・』
完全にヒュドラが麻痺した瞬間。
連打によってできた鱗の傷から勢いよく、刀が突き刺さった。
『しねええええええええ!』
突き刺さった刀を・・・思いっきりヒュドラの急所を抉るように・・・振り抜いた。
抉られた場所からは噴水のように血が溢れ出す。
最初こそもがき苦しむように暴れていたヒュドラも・・・血があふれ出すのが止まるにつれ・・・動かなくなった。
返り血に塗れ、真っ赤に染め上がった僕は、視界不良とは言わないまでも、迷霧で薄い白みかかった空を見ながら呟く
「あぁ・・・殺すじゃなくて・・・やっつける・・・だったな・・・
いきなり・・・約束を・・・破って・・・しまったな・・・」
ピコン。
スマホにスキル習得の通知が来ていたが、放心状態の僕の耳には届かなかった。
【明神を庇い負傷するも、ヒュドラ一体撃破
ジョンがスキル「ブラッドラスト」習得。効果???】
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板