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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
145
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/11/18(月) 03:47:36
革鎧一体程度なら機動力は落ちないし、なんならもうひとりくらい乗れんこともないはずだ。
メイン武装が弓である都合上、上空を取ったほうが有利は必定。
そしてこれは、保険でもあった。
ヤマシタには弓と一緒に――短剣も持たせてある。
パートナーと離れんのは自殺行為に等しいが……そこはそれ、『訓練』の成果を見せる時だ。
たった一晩二晩の付け焼き刃だが、それでも俺は、王都に来る前よりかは動ける自信がある。
ジョンから叩き込まれた技術には、根本的な『身体の動かし方』も入ってたからな。
攻撃の躱し方。躱した後の受け身のとり方。攻撃を受けない立ち回り方。
まだまだいっちょ前とはいえねえが、この期に及んで甘えたことは言ってられねえ。
「ヤマシタ……『鷹の目』、『狙い撃ち』!」
クリティカル率アップのバフに加え、クリ補正の高い攻撃スキル。
迷霧の基本性能であるクリティカル補正と飛行ユニットの射撃補正も加えれば、ほぼ確実に弱点に痛打が入る。
蛇の熱源探知は上下方向の識別が弱い。空中からなら初撃は阻まれずに打ち込めるはずだ。
>「カケル、『カマイタチ』!」
カケル君のスキルと同時、風を切って放たれた光輝く矢は、狙い過たずヒュドラの中枢に直撃。
クソ硬い装甲に阻まれるが――カザハ君の突風がそれを後押しする。
『Critical!』の表示と共に弱点をぶち抜かれたヒュドラは、多頭をのたうち回らせて沈黙した。
「よし、まずは一匹!」
俺は思わずカザハ君に向けてガッツポーズした。
ヤマシタの貧弱な攻撃力でも、弱点の貫徹に特化すればヒュドラを仕留められる。
タイラントが残りHPに関わらずコアふっ飛ばされて即死したのと同じだ。
問題は……バフを盛りに盛った上に地の利をとった不意打ちで、初めて弱点に攻撃が届くって部分か。
うーん、致命的!
真っ向からぶん殴ってヒュドラ叩き潰せるマホたんがいかに化け物かよーくわかった。
伊達にヴァルハラゴリラとか言われてねーわ……。
だがこれで、連携をうまくすりゃスペルなしでもなんとか戦えるってことは検証できた。
あとは、同時にバロールから突貫教育された『魔法』。
こいつが実戦で使えるかどうかテストする、またとない機会だ。
元魔王の編纂した『字が読めればわかる!魔法入門』をさっと一読した限りじゃ、
魔法を使うのに最低限必要なのは『認識』と『決定』のふたつ。
自分の中に流れる魔力を感じ取り、方向性を定めて放出する。
あとはそれをどれだけ素早く、複雑に、正確に行うかが魔法の巧拙を決める。
丹田?みぞおち?だかそのあたりで練り上げた魔力を腕を伝って指先に込める。
闇っぽいオーラがドロドロと漂い、バチバチ言い出したところで、呪文を唱える。
「喰らえ必殺のぉぉぉぉーーーっ!『呪霊弾(カースバレット)』!!」
――その辺に漂う低級霊を操り、敵に体当たりさせる闇属性の初級魔法だ。
どす黒い球体と化した複数の低級霊が残り二体のヒュドラの片方に直撃。
ゴキャキャ!と笑い声だか衝突音だかわからない音が響き……分厚い鱗には傷一つ付いていない。
「駄目じゃねえかクソ魔王〜〜〜〜っ!!」
まぁね!そうなんじゃねえかとは思ってたよ!見た感じショボいもん!
ゲームではもっと派手なエフェクトで大量の霊が突撃してったから、これはもう単純な練度不足だろう。
最強の魔術師をもって「オメー才能ねえわ」と言わしめた俺の面目躍如と言える(皮肉)。
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