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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
143
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/11/18(月) 03:42:23
>「正午になると、帝龍が『進撃する破壊者(アポリオン・アヴァンツァーレ)』を使ってくる。
その前に勝負をつけよう。みんな、準備はいい?」
「いつでも行けるぜ、指差し確認も完了済みだ。今日も一日、ゼロ災でいこう」
車両も人員もヨシ!したけど一番肝心なところがヨシじゃない。
結局この機関車どうやって飛ばすの。朝礼でなんも説明受けてねーぞ!
>「やあ、いい景色だ……ここならいいレールが敷けそうだね。
ならば――とくとご覧あれ! 『創世の』バロールの魔術、その極致たる……『創世魔法』を――!」
歩廊に登ったバロールが高らかに叫ぶ。
そしてラジオ体操みたいな身振りで杖を振るうと――地面が不意に輝き出した。
魔力が凝結し、形をつくっていく。現れたのは、虹色に輝く列車のレールだ。
創世魔法――!バロールのユニークスキル、人智を超えた魔道の極致だ。
穴ぼこだらけになった王宮も五分で修復するアルフヘイム最上の魔法が、アコライトを照らす。
またたく間に、戦場へと伸びる軌条が完成した。
「……つくづく思うぜ。こいつを魔王にしちまったのが、ローウェル最大の失態だってよ」
ゲーム本編ではこの至高の魔法を、趣味の悪いラストダンジョン建設ぐらいにしか使わなれなかった。
もしもバロールが死ななけりゃ、更地になったアコライトだって元通りに出来ただろうに。
というのがここを拠点にしてたマル様親衛隊長の言だが、多分元通りにはならねえよ。
あいつ趣味悪いし……。変な装飾とかいっぱい付けそう。今のアコライトみたいにな!!
>「名付けて『天翔ける虹の軌条(レインボウ・レイルロード)』!
さあ、『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の諸君! 行ってきたまえ……クエストスタートだ!」
虹の軌条は鉄の車輪をしっかりと受け止めて、巨体を前へと滑らせる。
やがて速度が乗って、俺達は当初の予定通りに空を飛んだ。
だいぶ低空スレスレだけれども。
>「明神さん! 『迷霧(ラビリンスミスト)』お願い!」
「了解。『迷霧(ラビリンスミスト)』――プレイ!」
なゆたちゃんの指示に合わせてスマホをたぐる。
同時に手に嵌った指輪が輝き出す。ローウェルの指輪がその効果を発揮し、迷霧を強化した。
いつもより格段に濃い霧があたりに立ち込め、トカゲ共の視界を完全に奪う。
「これで対空防御はヨシ、あと警戒すべきは――」
そのとき、車体が大きく揺れて俺は舌を噛んだ。
トカゲが側面に張り付いていやがる。手探りでしがみついてきたか。これも想定済みだ。
>「ちょっとゴミ掃除をしなくちゃいけないかな? では、みんな手近なものにしっかり掴まっていてくれたまえ!
そぉーれっ! 360度ループコースターだ!」
……これは想定してねえよ!!!
何を思ったか通信越しにバロールはレールを組み換え、車体が急上昇する。
急上昇っつーか、ほとんど宙返りだ。天地が逆転し、胃袋が振り回される。
>「ひゃあああああああああああああ!!!??」
「ぎょえええええええええっ!!!ジョン!俺を放すなよ!ジョーーン!!!」
ふわりと浮いた空中を泳ぎながら、俺はなんとかジョンの肩にしがみつく。
あのクソ魔王!マジでお前裏切ってんじゃねえだろうな!?
なんとか車内で落下死することはなく、車体が水平に戻った。
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