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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

138明神 ◆9EasXbvg42:2019/11/18(月) 03:34:30
>「月子先生はまっすぐで人を疑うことを知らなさそうだし、焼死体さんは気絶しちゃって話せないし。
 ジョンさんはそもそもあたしに不信感があるだろうから……。
 お兄さんに話すのがいいと思ったんだ。お兄さんはサブリーダーなんでしょ? 頼り甲斐があるように見えるもの」

買いかぶり過ぎじゃないのぉ?俺も面倒くさいからこの件握りつぶしちゃうかもよ?
そうでなくてもこれ、サブリーダーの抱えられるキャパの話じゃないしさぁ。
……いや。くだらん謙遜はもう止める。俺は頼れるすげえ奴だって、あの時王都でそう決めたんだ。

「その見立てで正解だぜ、マホたん。裏でコソコソ根回しするなら俺以上の人選はない。
 バロールやそのお友達のお考えなんざぴくちり分かりやしねえけど、
 このアコライト防衛戦で、帝龍とは別の思惑が動いてることが分かったのには価値がある」

ケツをぽんぽん払って、俺は立ち上がった。
目の前がクラクラするのは、立ちくらみだけが原因ってわけじゃねえだろう。
……だけど、これはきっと、俺にしか出来ない。
顔も見えない誰かの悪意から、『仲間』を守れるのは……現状、俺だけだ。

>「あたしは……このアコライト外郭を守るよ。
 帝龍がどんな軍団を差し向けてきたって。バロールやガザーヴァが何を企んでいたって。
 この場所を奪わせはしない! 絶対に、平らになんてさせるもんか!
 ……明日はよろしくね。一緒にがんばろう」

「そうだな、頑張ろう。アコライトを、ここに居る連中を守りたいのは、俺も同じだ。
 ……だけどマホたん。今だけは、まだ、――あいつのことを『ガザーヴァ』って呼ばねえでやってくれ」

状況証拠は一通り揃っていて、限りなくクロに近い推定有罪だけど。
それでも俺は、カザハ君をガザーヴァと、呼びたくなかった。
何の意味もない、くだらない感傷だ。未だに情緒がバグったままなのかもしれない。

「結論は俺が出す。カザハ君がマジにクロだったら、その時は……俺が戦って、あいつを倒すよ」

メインシナリオを一通りクリアしてるから、当然ガザーヴァの弱点も攻略法も頭に入ってる。
ゲーム通りに行くかどうか、この状況で自信持って言えることは殆どないけど……それでも。

あいつを信頼し、語り手としてパーティに迎え入れたのは俺だ。
だからきっと……あいつに引導を渡すべきなのは、俺なんだ。

 ◆ ◆ ◆


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