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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
137
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/11/18(月) 03:29:28
現実を受け止めきれず、俺は何かしらカザハ君=敵説を否定する根拠を探していた。
しかし懇願にも似た願いは届くことなく、マホたんはダメ押しのように告げる。
>「みんながこのアコライトに来た日。……覚えてる?
カザハがあたしに抱きついてきたこと」
「あったなぁ、そんなの。あのエロ妖精め、俺が引きずり戻してなきゃ焼死体の二の舞に――」
そこまで思い出して、俺はマホたんの言わんとしていることを理解してしまった。
俺は若干マジギレしながらあいつを引っ剥がしたが、そんなことはする必要がなかった。
『するまでもなく』……『できるはずがなかった』。
エンバースと同じように、間髪入れない聖撃のカウンターが発動するはずだったからだ。
俺が制止するよりもずっと早く、あいつは壁の下に放り出されているはずだった。
>カザハのときは不意打ちで、焼死体さんの時は二度目だったから予想できた? そうじゃない。
あいつの身体から感じた闇の波動に、身動きが取れなかったんだよ――」
「自動発動のスキルが発動しないのは……"そういうこと"、だよな」
スキルの起動がシステムによって保証されている以上、そこに余人の意思の介在する余地はない。
たとえまったく無害の、それこそマホたんの愛するオタク殿たちであろうが、
あの場でマホたんに抱きつきなんてしようものなら速攻で掌底をぶちかまされる。
カウンターってのはそういうスキルだ。意識して止められるものじゃない。
であれば、カウンターに不具合を生じさせる、何らかの外的要因があったはず。
それは例えばスキル無効化のスキルであったり、あるいは――弱点補正による、『スタン』。
マホたんは聖属性。弱点を突けるのは、闇だけだ。
高レアのヴァルキュリアを怯ませられるほどの強力な闇属性を、あいつは持っていた?
いかにも風属性ですってツラして、事実スキルもスペルも風一色染めのあいつが?
それこそありえない。シルヴェストルにそんな能力はなかったはずだ。
つまり、カザハ君の中には「シルヴェストル以外のモノ」が混在していて。
俺の知る限り、闇属性でそんな芸当が出来るのは――幻魔将軍ガザーヴァだけだ。
>「バロールが何を考えて、あなたたちのパーティーにガザーヴァを入れてきたのか。
あたしには分からないけど……本当に、充分気を付けて」
「なゆたちゃんにはこのこと、言ってないのか?
ああ、言わねえほうがいいと俺も思う。この状況でリーダーにこれ以上負担はかけさせられねえ」
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