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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

124ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2019/11/11(月) 21:03:57
>「わたしはこう思うんだ。一緒に楽しいことをできる仲。面白いことを共有できるのが友達。
  そして――楽しいことだけじゃない。つらいこと、悲しいこと、痛いことも一緒にできるのが……親友なんじゃないかって」

「・・・・・・」

>「あなたはわたしたちを守るって言った。その守るは、何を守るもの?
  わたしたちの身体? 心? それとももっと別の何か――?
  あなたはわざと非情な作戦を提案して、みんなの憎しみが自分に向くように仕向けた。
  可能性のひとつとして、わたしや明神さんが当然議題に上らせなくてはならなかったその作戦を、敢えて自分が口にした。
  みのりさんから引き継いだ、タンクの役割を果たすように――」

それは違う、そう口から出るよりも先に、なゆが言葉を紡ぐ。

>「……黙っていれば、ヒーローでいられたのにね」

「たしかに功績だけ見るならヒーロー・・・になるのかな・・・
 でも、僕は誰よりも早く、助けられる人、助けられない人の判断が早かっただけさ」

場に静寂を訪れる、なにを言えばいいのかわからなかった。

>「親友はつらいことも、悲しいことも、痛いことも全部分かち合うものなんだ。
  どっちかが守りっぱなしとか。守られっぱなしとか。そんなの親友じゃない、友達でさえないよ。
  そういうんじゃない。そういうんじゃないんだ……」

これから気をつけるよ

そんな薄っぺらい言葉を吐く事は簡単だ、でもなゆにそんな言葉を言いたくなかった。

>「自分だけが痛みを独り占めするなんて、ずるいよ」

「僕は・・・ただ・・・」

なゆ達が大切だから。それだけなんだ。

>「ジョンはまだ『異邦の魔物使い(ブレイブ)』になって日が浅いから。
  これからは、わたしや明神さん。エンバースくらい筋金入りのゲーマーになって貰わなくっちゃね!
  その手始めに、わたしと約束! 『殺す』なんて言葉は、金輪際使っちゃダメ!
  そういうときは『やっつける』って言う! オーケイ?
  親友との約束! 守れるわよね?」

僕なんて放って置けばいいのに、わざわざ二人きりになってまで、僕の事を気に掛けてくれている。
他のメンバーはともかく僕はつい先日会ったばかりだ、敵じゃないにしても今、この場で、女性であるなゆを襲うかもしれない。
僕は男で、スマホを取り上げたらなゆはただの非力な女の子だ。

彼女は微塵もそんな心配をしていないのだろう。
僕は笑顔で差し出された手を、黙って握る事しかできなかった。

>「指切りげんまん、ウソついたら針千本飲ーますっ! 指切った!」

「ああ・・・約束だ」

>「さぁさぁ、お話はおしまい! 明日は早いんだから、ジョンも少しだけでも休んでおいて!
  わたしはまだ星空を見てるから……って、空ばっかり見てたら夜哨にならないか! アハハ……。
  じゃっ! おやすみなさい!」

「待ってくれ」


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