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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
120
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2019/11/11(月) 21:02:32
>「そう。人の心を考えない作戦は、絶対にやっちゃいけない……」
「別にないがしろにしたわけじゃない、ただ」
>「わたしたちは、世界を救いに来たんだよ。その手始めに、アコライト外郭を助けに来た。
じゃあ、世界ってなんだろう? アコライト外郭を守るって、どういうことなんだろう?
ね……みんな、それをもう一度考えてみてよ」
「そんなの決まってる、帝龍を殺す!それだけだ、その為にできる限りの安全を確保することが一番大切だ、その為に――」
>「わたしは思うんだ。世界ってさ……人のことなんだって。
ヒュームだけじゃない、エルフも、ドワーフも、シルヴェストルもみんな……このアルフヘイムに住むすべての人たち。
その人たちが手を取り合って、絆を作って、その輪がどんどん大きく繋がっていく……。
それが世界なんだって。単にこの空と大地を、自然だけを守ったって、そこに生きる人がいなくなってしまったら。
わたしたちの世界を守ったっていうことにはならないんだよ」
そりゃそうだ、その理想論が実現できればだれも苦労しない。
ブレモンの世界だけじゃない、僕達が元いた世界だって、その価値観を全員が持っていれば戦争なんて起こらないだろう。
>「わたしたちの目的を間違えないで。
わたしたちが最優先にすべきことは、敵を殺すなんてことじゃない。
みんなの笑顔を守ることなんだよ。みんなが、笑って明日もマホたんのステージを観られるように。
サイリウムを振って、今日もマホたんの歌は最高だったね! って。そう笑い合えるようにすること。
わたしたちは殺し屋じゃない。戦争のプロでもない。
『異邦の魔物使い(ブレイブ)』なんだ――それを忘れないで」
「だから?だから、自分が危険になるのはいいっていうのか?
こんな囮ににしかならないような役立たず達の為に危険な賭けをするっていうのか!?
どうせこいつらが死んだって後から兵士達がここに送られてくる!魔法があれば街を直すのに人手は必要ない!そうだろう!
バロールもそう思ってたから連絡が途絶えた後も放置してたんじゃないのか!?」
声を荒げる僕を無視して、なゆは話を続ける。
>「人の心をないがしろにする作戦。人の命を軽んずる作戦は、それがどれだけ有効であろうとやりません。
わたしは人成功率99パーセントだけど人がひとり死ぬ作戦より、成功率10パーセントだけど全員助かる作戦を選ぶ。
この方針は今後も絶対に曲げない。そしてそれは――ニヴルヘイム側にも当て嵌まるから」
「ここには帝龍を恨んでる奴が一杯いる、家族や仲間を奪われて、それこそ殺したいほどに
そうでもなくても"人"が百、千単位で死んでるのに?馬鹿げてる!そんな事許されるはずがない!
この世界に裁判所があると?そこで裁くと?なゆ達が犠牲になるリスクを背負ってまで?」
>「明神さんの言うとおり、わたしたちは始めたクエストの難易度は絶対下げない。それはわたしたちのゲーマーとしての矜持。
自分のプライドも守れない人間に、世界なんて救えるもんか!
『帝龍を撃退する』『マホたんと兵士のみんなを守る、誰も死なせない』――。
クエストクリアのミッションがふたつあるなら、どっちも完璧にこなしてみせる!
だから――そのための作戦を考えよう!」
ゲームじゃないんだ今やってることは!何度もいうがこれは戦争なのだ、だれも死なない?そんなの無理だ。
どこかの偉い人が言っていた、争いになった時点で負けているのだ、と。
それくらい、ひとたび争いが起きれば犠牲を止める事はできないのだ。
「復讐心だって立派な人の心だぞ・・・なゆ」
僕は一人そう小さく呟く事しかできなかった。
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