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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

11カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/09/27(金) 23:42:03
>「……はれ?」
>「なんか、キレイ……」

「綺麗ってかこのポスター、アイドルみたいな人がキラッとしてるよ!?」

>「おぉ〜っ! お待ちしておりました!」

地獄絵図を覚悟して突入したところ予想外の光景で逆に戸惑っている一行を、
変わった装飾品を装備した兵士らしき者が出迎えた。

>「いやいや! いやいやいや! 貴公らが王都からの増援でござるかァ〜! お待ち申し上げておりましたぞォ〜デュフフフ!」
>「よォ〜こそ! よォ〜こそ! アコライト外郭へ!
 いや、貴公らは実に! 実に運がいい! 今、ちょうど午後のライヴの真っ最中でござる!
 ささ、こちらへ! 貴公らも我らの女神! いやさ戦乙女のライヴあーんど生配信を観て、萌え萌えキュンキュンするでござる!
 デュフッ! デュフフフフ……!」

「この世界にもオタクっているんだ……!」

>「え、えっ? ちょっ、ライヴって……!
 あたしたちは戦いに来たのであって、そんなのを観に来たわけじゃ……!
 ここの責任者の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』はどこですかーっ!?」 
>「デュフッ! 戦い? そんなのあとあと! まずはライヴに参加しなくてどうするんでござるか!
 皆の者! お客人を会場まで運んで差し上げるでござる!」
>「「「「「「「「御意!!!!」」」」」」」

いつの間にか現れた大勢の兵士もといオタクに取り囲まれ、よく分からない間にライブ会場に運ばれた。
チーム陽キャのなゆたちゃんですら若干ついていきかねているこの状況、エンバースさんなどはHPをガリガリ削られてないか心配である。
一方のカザハはというと――すっかりオタク達に混ざって盛り上がっていた。
どうせライブを見る以外の選択肢がないのなら盛り上がってしまえということだろう。

「マホロちゃんかわい―――い!!」

これは別に異世界転生デビューしていなくても地球にいた時からそうである。
同類(オタク)に囲まれた時だけ陽キャと化す――オタクあるある性質のうちの一つだ。

>「……なんか……全然予想と違うね……」
>《はぇ〜、ほんなことになっとったんやねぇ。わからんもんやわぁ〜。
 ま、とにかく城塞の中の人たちの士気がまだまだ高いんなら安心やねぇ。
 うちは配信とか観たことあらへんから、そのマホロちゃんはよう知らへんのやけど……。
 詳しく事情を聞いて、敵さんを撃退する方法を考えなあかんねぇ》
>「はい。……とりあえず、ライヴが終わってから彼女にコンタクトを取ろうと思います。
 彼女ひとりなら、食い止めるのが精一杯でも……『異邦の魔物使い(ブレイブ)』がこれだけいれば、きっと勝てるはず!」
>《ほうやねぇ。まずまず、最悪の状況は回避できたことやし。
 次は敵さんの指揮官とか、軍の編成とか。なゆちゃん、その辺詳しく訊いといてぇな?
 情報が多ければ多いほど、うちもこっちで対策立てやすくなるしなぁ》
>「了解です!」

その後40分白熱のライブは続いた――
決して遊んでいるわけではなく、兵士達の士気を高揚させるためにやっているのだろう。
もしかしたら単に気分が盛り上がるというだけではなく、歌を媒介としたスキル的な何かなのかもしれない。
ライヴが終わったかと思うと、放送スタジオと書かれた部屋に招かれた。


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