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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

107カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/11/05(火) 01:01:16
「”君達の”リーダーは大したものだ。情に流されたと見せかけて最も勝率の高い作戦に皆を導いたのだから」

《いきなり邪気眼ごっこはやめてくださーい!》

確かに言われてみれば、最もかどうかは分からないが、結果的に戦略面から考えてもかなり良い作戦に行き着いたとは思う。
オタク軍はマホたんのアイドル性によって長い間士気を維持し、城壁を防衛してきた。
今回の作戦の目玉の一つは300人という数を活かしての攪乱で、マホたんの歌は聴き手が多ければ多いほど効果がアップするらしい。
もしもマホたんに無理矢理ヴァルキリーグレイスを使わせたりしていたら、オタク達の士気もダダ下がりでこの作戦は取れなくなっていたかもしれない。

「勇敢で賢明で……でも凄く危うい。深入りすると巻き添えになるよ。
作戦会議の最後に“命以上に大切なものはない”と言っていたけど――彼女自身はその対象に入っているのかな?
いざとなったら連れて逃げると言った”カザハ”に返事をしなかったよね」

《確かにそんな気はするけど、さらっと流しただけかもしれないしそんな深読みしなくても!
つーかアンタ誰!》

「お前は誰かって……? そうだね、”異邦の魔物使い”に対して言うなら……”現地の魔物”――
……ってあまりにもダサッ! カケル、同じような意味でもっと格好いい単語を考えろ!」

《こっちに無茶振りすんな!》

「……あれ!? もう交代の時間? もしかしてボク寝てた!?」

そこで唐突にいつもの雰囲気に戻ったカザハが騒ぎ始める。

《はいはい、お部屋に戻りましょうねー! すみません、バカな子なんです!》

私はペコペコ頭を下げながらカザハの首根っこをくわえてひきずって退散したのであった。


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