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( ^ω^)ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようです

1管理人:2014/02/14(金) 21:18:20
( ^ω^)ラノベ祭り本スレだお

絵募集期間 2月14日〜2月28日
執筆期間  2月14日〜3月16日
投下期間  3月14日〜16日

・当日までの絵の投下、雑談はこちらで行って下さい
・自分でまとめる予定ですがまとめサイト様も募集しています
・投下日、20レス以下の作品はこちらに投下して下さい
・21レス以上の作品はこのしたらばにスレを立てて投下して下さい
・参加表明などは不要です
・誹謗中傷はご遠慮ください
・質問などはこのスレにお願いします

116ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:05:05 ID:22AZu8QE
( ^ω^) ふいー、一段落付いたお

('A`)(!ブーン・・・!)

( ^ω^) あーよっこいしょ、ういー・・・

('A`)(イスに──座った!!おのれブーン・・・やはり俺の思った通りか)

('A`)(だが俺だって、負けっぱなしじゃいられない。普通に話を切り出して、困惑させてやるぜ!!)

('A`) お、おうブーン。あとどれくらいでできそうなんだ?

( ^ω^) そうだおね・・・まあ煮込む時間を考慮して作り始めたから・・・ざっと二時間ってとこかおね

('A`) そ、そうか。楽しみだな

( ^ω^) まあそれまで、テレビでも見てゆっくりしてるといいお

('A`)

――――――( ^ω^) まあそれまで、テレビでも見てゆっくりしてるといいお

―――――( ^ω ) テレビでも見てゆっくりしてるといいお

――――(  ゚ω ) ゆっくりしてるといいお

―――(  ゚ω゚) ゆ  っ  く  り  し  て  る  と  い  い  お

――



117ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:05:38 ID:22AZu8QE
('A`) ぐっ・・・ぐああああああぅあ!!!

(;^ω^) ドッドクオ!?大丈夫かお、しっかりするお!!

('A`)(おのれ、ブーン・・・!ゆっくりしてるといい、だと!?そんなことしたら、
    今なお空気イスのために頑張ってくれている俺の大腿四頭筋は一体どうなる!?)

('A`)(そう・・・!例外なく、血液を噴出して俺は死亡する・・・ッ!なんてやつだ、言葉の暴力まで使いこなすっていうのか!)

('A`) い、いや、問題ない。ちょっとシャラポワとナポレオンが対決したらどっちが勝つのかという妄想が脳内で白熱しただけだ

(;^ω^) どういうこと!?なんでその組み合わせなの!?

('A`) シャラポワがナポレオンの顔面にスマッシュを決めたところは本当に興奮したぜ・・・

(;^ω^) しかもナポレオンが劣勢なの!?

118ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:06:12 ID:22AZu8QE
('A`) と、とにかく、今の時間何も面白い番組はないしな。適当につまむお菓子でも買ってくるよ

( ^ω^) お、そうかお!助かるお、じゃあ外の自転車を使うといいお

('A`)

――――――( ^ω^) お、そうかお!助かるお、じゃあ外の自転車を使うといいお

―――――( ^ω ) じゃあ外の自転車を使うといいお

――――(  ゚ω ) 自転車を使うといいお

―――(  ゚ω゚) 自  転  車  を  使  う  と  い  い  お

――



119ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:06:42 ID:22AZu8QE
('A`) がっ・・・は・・・!!!

(;^ω^) 吐血!?

('A`)(おのれ、ブーン・・・!自転車を使うといい、だと!?そんなことしたら、俺の脆弱な大腿四頭筋は・・・!)

('A`)(パンパンに膨れ上がり、翌日の運動を妨げる原因になる!(※) ブーンめ、どこまで腐ってやがる・・・!
    もう沢山だ!せめて理由を聞き出してから死んでやる!)

('A`) もう・・・我慢ならん・・・教えてくれ、ブーン・・・

(;^ω^) 何をだお!いいから早く救急車・・・!

('A`) なぜ・・・俺にイスをくれなかったんだ・・・そんなに俺はお前にとって邪魔な存在か・・・?

(;^ω^) イス・・・?

(;^ω^) イスなら、そこにあるじゃないかお

('A`) え・・・?

※…筋肉痛と呼ばれる症状。筋肉が行う解糖によって生じる乳酸が肉中の毛細血管に長時間残存し、
    これが筋肉への酸素供給を阻害して鈍痛を引き起こすというのが一般的な見解であるが、矛盾もいくつか指摘されている。
    (一部Wikipediaより引用)

120ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:07:18 ID:22AZu8QE
           _
         、 '゛,、'゛`l
      ,、 '゛,、 '゛     | ニニニニニ',
   , '゛ ,、 '゛      i,_______l
 、 '゛ ,、'゛        ,、 '゛ ::   /|
 | ゙ヽ       ,、 '゛     / /
 |:. ゛二二二二二゙i   / /
 |::::...        |:: / /
 |::::...        |/ /
 |_、- ────- ,_l./

('A`) ダブル・・・ソファー・・・

( ^ω^) そうだお。そしてこれは、変形するとベッドになる

('A`) ・・・

('∀`)フッ

('∀`) ブーン・・・今夜は、寝かさないぜ?

(*^ω^) おっおっおっ、望むところだお

121ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:07:55 ID:22AZu8QE

こうして、この件で一線を越えた二人は、末永く幸せに暮らしましたとさ・・・


        ._
       \ヽ, ,、
        `''|/ノ
         .|
     _   |
     \`ヽ、|
      \, V
         `L,,_
         |ヽ、)   .,、
        /     ヽYノ
       /   .r''ヽ、.|
       |   .`ー-ヽ|ヮ
       |      `|
       |.       |
       ヽ、     |
         ヽ    ノ
       ( ^ω^)('A`)
  
┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

122ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:08:34 ID:22AZu8QE
おまえらはちゃんといいオチを考えてからお話を書くんだぞ

おやすみ

123ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:11:13 ID:WHEZT9hg

やっぱりホモじゃないですかー

124ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:15:10 ID:b8.kqtCY
乙乙

125ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:19:06 ID:1eZBg.yE
乙www

126ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:20:38 ID:???
ホモオチかよww乙

127ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:26:10 ID:???

ひどいオチをみたwww

128ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:31:56 ID:PReUTSRg
開幕一本目がこれかよwwww

129ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:49:30 ID:WHEZT9hg
よし、投下させて頂こう

130ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:50:44 ID:WHEZT9hg
まず最初にこれだけは断っておきたい。
俺という人間は、全くもって回りくどい話や表現を好むということを。

さて本題に入ろう。
俺こと、ハインリッヒ高岡には幼馴染みなる者が存在する。
しかも、という接続詞を使うのが正しいかは不明だが、一応枕詞に異性のとも付け加えさせて頂こう。

なぜこの様な、持って回った言い回しをせねばならないのか。
それは世間一般が持つ、異性の幼馴染みに対する印象と、俺達のそれが大きく異なるからに他ならない。

('A`)「よお、ハイン」

このドクオという名をした冴えない面構えの男は、俺に対してとかく対等だ。

从 ゚∀从「んだよ。わざわざ改まって」

対等である一例として、一つのエピソードを語ろう。
大昔と言える程古い話ではないが、まあ齢十七の小娘からすれば遠い昔日。
五年も過去の話だ。

当時から、そして今現在に至るまで、ドクオには女を見る目というものがまるでない。
その審美眼がない駄目男は五年前、それはまた感嘆の息が漏れてしまうような、見事な屑女に恋をしていた。

一応付け加えさせて頂くという文句を再び使うが、それが俺だなどという下らない落ちはない。

131ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:52:36 ID:WHEZT9hg
その下劣な女、確かデレだとかいう名前だった気がするが、ここでは仮にクズ子としておこう。
このクズ子の人間性は肥溜めの底に貯まった汚泥にも等しく、子細を語ると舌が腐り落ちるので申し訳ないが省かせて頂く。

しかし、そんな性根とは裏腹に、奴の見てくれだけに焦点を当てるならば、それは美少女と評して差し支えのないものだった。

そういう人種は得てして他人の好意には敏感なもので、その上クズ子は下衆を名乗らせたら右に出る者はいない、下衆界のホープ。
ドクオの好意や善意といった、多少の下心を含んだとしても善良といえる感情は、出涸らしのティーバッグを何回使うのだという勢いで搾り尽くされた。

具体的に言えばパシりや貢ぐ君といったところだろう。

しかし、十二歳の少年の財力などたかが知れたもので。
円の切れ目が縁の切れ目とばかりに、あいつは情け容赦なく捨てられたのだ。

善良な感情などクズ子にとっては塵芥にも等しいらしく、それこそゴミ箱に塵を捨てるかのごとく。

132ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:53:34 ID:WHEZT9hg
当時の俺としてはやるかたない思いも確かにあったが、幼馴染みの忠告を散々に無視してくれたドクオへ、自業自得だという感情も間違いなく存在した。
だからクズ子に対して直接どうこうしようなど、微塵も思わなかった。

精々やったとしても、話しかけられた際に悪態を吐いた程度だろう。

ζ(゚ー゚*ζ『ねえ、ハイン』

从 ゚∀从『口から糞みたいな臭気がするから話しかけないでくれ。朝食に美味い美味いと人糞でも食って来たんじゃないか?』

今の俺からすれば語彙の乏しい、子供の可愛らしい悪口だったと思う。
しかし、他人から持ち上げられることに慣れていたクズ子にとっては耐え難いことだったらしく、奴の沸点の低さと相俟って事件は起きた。

133ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:55:47 ID:WHEZT9hg
なぜか俺はクズ子に平手で頬を張られていた、暴力事件だ。
二撃目のびんたが飛んで来るやいなや、俺はダッキングでそれをかわし、懐に潜り込んでクロスカウンターを叩き込んだ。

学校の廊下を三メートル程転がった奴を見下ろしたときの、素晴らしい爽快感は今も覚えている。

そして、それを目撃したらしいドクオが血相を変えて、こちらへと走り寄って来た。
さては友人の勝利を称えてくれるのかと思いきや、気が付いたときには野郎の拳が俺の鼻柱を潰していた。
予想外の出来事にさすがの俺も鼻血ブーだ。

('A`)『誰がそんなことしてくれって頼んだ! 俺が喜ぶとでも思ったか!』

どうやら野郎は、自分の為に俺がクズ子を殴り飛ばしたと勘違いしたらしい。

从 ∀从『…………』

そこからは俺とドクオの乱打戦が展開された。
多分、あいつの中では友情と青春の一幕みたいなものが想定されていたのだろうが、俺は謂れのない暴力に完全にキレていた。

結果として俺は鼻血の他に口の中も切ったらしく、鉄の味が口内を満たし、後の授業中もずっと不快感に付きまとわれた。

もしフェミニスト団体やハインちゃんファンクラブに知られたら、ドクオは八つ裂きにされていただろう。
残念なことにそんなファンクラブは存在しないが、いや残念ではないか。

余談だがドクオは前歯二本が折れ、鼓膜も破れて病院送りとなった。

134ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:56:51 ID:WHEZT9hg
というわけで、野郎は俺が女だから喧嘩の際に手加減をしようだとか、そんな温い発想を抱かないぐらいに対等だった。

思春期に入ってからは、頻繁に下ネタを飛ばして来たことも記憶には新しい。
女子相手ならば、普通ドン引きされるであろうものを平気でだ。
異性として認識されていないのだと思う、それ程には古い付き合いだ。

しかし、それはこちらも同じことだった。
ドクオは性差を意識せずに付き合える数少ない友人だ。
中高は違う学校に進学したが、ドクオに対して制服のスカート姿なんぞを披露せずに済んだのは、非常にありがたかった。

そんな経緯もありきで、

('A`)「その、なんだ、あれだな」

从 ゚∀从「なんだよ」

まるで告白をする前の乙女かといわんばかりの、ドクオの態度に酷く居心地が悪い。
幼馴染みに、幼馴染み物のエロ本の素晴らしさを懇々と説いてくれたことのあるドクオだが、あれ以上に空気が重くなることもあるのかと驚嘆する。

135ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 00:59:14 ID:WHEZT9hg
('A`)「俺さ、お前のことが……」

別段ドクオ自体を嫌いということはない。
嫌いなやつと友人を続けられるような、器用な人間ではないと自覚している。
だが恋仲に発展できる間柄かと問われれば、それもまた否だ。

だから――

(*'A`)「俺、ハインのことが好きだ! 例え男同士だろうと好きなんだ!」

从 ゚∀从「はあ? ……俺、女だけど」

(;'A`)「えっ? はっ?」

从 ^∀从

俺は背後からドクオの腰元を強く抱き締める。
そして、そのままブリッジをする勢いで、思いっきり地球へと叩きつけた。

まあ全くもって回りくどい話や表現を好む俺が、一連の話を総括して何が言いたかったのかというとだ。
ジャーマン・スープレックス・ホールドのように難度の高い技でも、試してみたらすんなり成功することもある。
人生、挑戦してみることが大切だという話だ。



从 ゚∀从初めてのジャーマンスープレックスのようです

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1492.jpg

136ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 01:00:31 ID:WHEZT9hg
以上で投下終了
ぎりぎりでホモオチじゃなくてセーフ!

137ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 01:01:39 ID:???
二連続ホモかよ!!!!!乙!!!!!!

138ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 01:04:50 ID:b8.kqtCY
セウトだな乙!!

139ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 01:07:51 ID:???
制服で気付けよ!!!乙!

140ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 01:19:36 ID:???
スカート姿見たことないんだな今気付いた すまない…すまない…

141管理人:2014/03/14(金) 03:05:31 ID:???
すみません遅れてしまいました……

作品一発目乙です!
3時間遅れですがラノベ祭り開催を宣言します

遅れて申し訳ありません

142ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 11:18:44 ID:kq8WQYrU
しょっぱなからホモネタ連発で笑わせてもらったわwww

143ブーン系の名無しさん:2014/03/14(金) 12:19:52 ID:NxINT3Ew
>>141
主催おつ
VIP投下は結局どうなるの?
それと、投下や投下報告用のテンプレとかあると助かる

144管理人:2014/03/14(金) 13:32:29 ID:???
>>143
VIP投下は変更なしでOKです
テンプレ含む報告スレを新しく立てました

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16567/1394771493/

145| ・∀・|魔王はものすごい最終形態を残していたようです:2014/03/15(土) 12:19:54 ID:2zOM1UT.
http://blog-imgs-61.fc2.com/c/e/n/century65/lightnovel.png

| ・∀・| フハーハハッハァー!!!!見よ!これこそ我が最終形態だ勇者共よ!!!

( ^ω^) くっ・・・まだ形態を残していたと言うのかお!!だが、まだやれる!!

('A`) おのれえええええ魔王!!往生際が悪いんだよ!!

(´・ω・`) 縛られてね?

( ^ω^) 2人とも、まだまだ戦いは長引きそうだお・・・でも!!

(´・ω・`) いや縛られてね?

    \ 
('A`)/ ああ、俺たちの故郷奪還のためにも!!負けられねえんだ!!!!!ウオオオオオオオ!!!!

)ゝω・`) 縛られてね?

| ・∀・| ・・・!来るか!返り討ちにしてくれるぞおおおおお!!!

)ゝω・`) なあ、縛られてね・・・?

決着はいかに────!

146( ^ω^)が黒いオーラを放つだけのようです:2014/03/15(土) 12:23:16 ID:2zOM1UT.
http://i.imgur.com/kGrojUE.jpg


( ^ω^) ブーンです

('A`) うおおおおおおお!!ブーンだ!めっちゃかっこいい!!なんか黒いオーラ放ってる!!!あと毛深い!

( ^ω^) はっはっは、ブーンです

(´・ω・`) うおおおおおおおお!!ブーンだ!!!なんか悪の組織と戦ってそう!!!そして毛深い!!

( ^ω^) ブーンです、ブーンですよー、はっはっは

(,,゚Д゚) うおおおおおおおお!!ブーンだ!!!!!!!!
.     実際は黒いオーラとか放てるっていうのが特技ってだけのただのニートなのにすげえかっこいい!!更に毛深い!!

( ^ω^) 実はこの黒いオーラ、毛なんです

(;'A`)(;´・ω・)(;,゚Д゚) な、なんだってぇー!!!!!!!

147ブーン系の名無しさん:2014/03/15(土) 12:23:48 ID:2zOM1UT.
2つしか書けなかった

148ブーン系の名無しさん:2014/03/15(土) 13:28:57 ID:8J5TRnBs
おつ

149ブーン系の名無しさん:2014/03/15(土) 13:34:34 ID:???
毛という解釈は好きだわ
乙乙

150ブーン系の名無しさん:2014/03/15(土) 16:20:42 ID:???
毛だったのか

151ブーン系の名無しさん:2014/03/15(土) 18:12:24 ID:dPye5mUE
妙に再現度の高いショボンの表情がステキ

152ブーン系の名無しさん:2014/03/16(日) 13:20:59 ID:WLzVAH.A
まんまとクスリとさせられた

153ブーン系の名無しさん:2014/03/21(金) 00:30:03 ID:YJa2I6uc
後半戦はじまった!

154ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:52:59 ID:R1hVTSFw
よし、投下させて頂こう

155ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:54:14 ID:R1hVTSFw
http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/4/a/4a61f396.jpg


ξ゚?听)ξ「お出かけですかラララのルー♪」

(*゚ー゚)「これはこれはツン様、ご機嫌麗しく存じます」

ξ゚?听)ξ「べつに麗しくなんてないわよ」

(*゚ー゚)「おや、では先ほどの鼻歌は、わたくしの聞き間違えでございましょうか」

ξ゚?听)ξ「機嫌がいいときにしか、鼻歌をしてはいけないなんて決まりはないでしょう」

(*^ー^)「おお、それはまさしくごもっとも! 先入観での決めつけはよろしくありませんでしたね」

(*゚ー゚)「では言い直しましょう。ツン様、本日も見目麗しゅうございます」

ξ-??-)ξ「アンタって大概いい性格してるわよね」

(*^ー^)「性格のいい人格者、いいえ猫格者と近所では評判にございますゆえ」

ξ;゚?听)ξ「べつに褒めちゃいないわよ!」

(*゚ー゚)「わたくしはツン様の美しさを、褒め称えたつもりなのですが」

ξ-??-)ξ「……はあ、褒めたって何も出ないわよ」

(*゚ー゚)「では、本日はおやつを出してはいただけないと?」

ξ゚?听)ξ「相変わらず食い意地の張ったやつね」

(*^ー^)「いかに野良な猫とて矜持があります。然すれば意地の一つも張るものにございます」

ξ゚?听)ξ「減らず口選手権があれば猫界一になれるわよ、アンタは!」

156ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:55:50 ID:R1hVTSFw
(*゚ー゚)「うーむ、以前より常々疑問に思っていたのですが」

ξ゚?听)ξ「なによ」

(*゚ー゚)「ツン様はこの屋敷の主でいらっしゃる。にも関わらず使用人の格好をして、門前の掃除などをされているのはなぜなのでしょう?」

ξ゚?听)ξ「べつに大層な理由なんてないわよ。趣味よ、趣味」

(*゚ー゚)「つまり、毎朝ここを通りかかる人間の青年に、熱い視線を送るのが趣味と」

ξ-??-)ξ「……どうやら死にたいらしいわね!」

(*>ー<)「滅相もございません。わたくしはただ、不器用なツン様の恋の手助けができればと思いまして」

ξ゚?听)ξ「面白半分で首を突っ込みたいだけでしょうが」

(*゚ー゚)「それは……、否定は致しかねますね。古来より猫を殺すものは、好奇心と相場が決まっておりますゆえ」

ξ゚?听)ξ「その心は?」

(*^ー^)「端から眺める身分違いの恋ほど、面白いエンターテイメントはございません」

ξ;゚?听)ξ「面白半分どころか面白全部じゃない!」

(*゚ー゚)「いえいえ、ツン様を手助けしたいという想いもまた、真実の友情がございますればこそ」

ξ゚?听)ξ「真実の口に手を入れたら、噛みつかれそうな真実の友情ね。アンタ、本当にいつか好奇心で身を滅ぼすわよ」

(*^ー^)「猫として生を授かった以上、本懐にございます。この猫の手でよろしければいつでもお貸し致しますよ」

ξ-??-)ξ「猫の手を借りたいほどには困ってないから遠慮するわ」

157ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:57:11 ID:R1hVTSFw
ξ゚?听)ξ「そういうアンタこそ、いい歳して浮いた話の一つもないわけ?」

(*゚ー゚)「ないわけでもございませんが、わたくしはロマネスク卿一筋ですので」

ξ;-??-)ξ「ロマネスク郷って、アンタの実の兄じゃないの!」

(*^ー^)「近親相姦、猫畜生にはお似合いでしょう?」

ξ゚?听)ξ「あの女神バステトの系譜に名を連ねる者が、よくもまあ、そんなにひねくれられたものね」

(*゚ー゚)「わたくしはどこまでいけど、わたくしでございます。バステト様に直接お会いしたツン様からすれば、珍妙に映るやもしれませんが」

ξ-??-)ξ「バステトか。戦争時代のことは、あまり思い出したくないわね。やっぱり平和が一番よ」

(*゚ー゚)「とても魔界貴族から飛び出すとは、思えない台詞でございますね」

ξ゚?听)ξ「戦争なんて邪神どもと天兵が勝手にやり始めたものよ。むしろ魔王様や私達なんかは、次元崩壊の修繕に奔走してたぐらい」

(*゚ー゚)「その結果が、この三界の次元融合と」

ξ゚?听)ξ「こうして、魔界貴族と女神の子孫が井戸端会議できるのだから。結果を見れば、次元融合も悪くなかったわね」

(*^ー^)「人間の青年にも恋できますしね」

ξ;゚?听)ξ「混ぜっ返さないの!」

158ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:58:19 ID:R1hVTSFw
(*゚ー゚)「おや、噂をすれば影と申しますが、あれはその青年では?」

ξ;゚?听)ξ「えっ!? アンタが絡んできたせいで心の準備ができなかったじゃない! あわわ、髪乱れてない?」

(*^ー^)「とても可愛らしゅうございますよ」

ξ゚?听)ξ「ていうか、ちょっとアンタどっか行ってなさいよ!」

(*゚ー゚)「ただの猫の振りを致しますので、ご安心を」

ξ゚?听)ξ「そういう問題じゃなくて――」

( ^ω^)「ツンさん、おはようございます。今日もいい天気ですお」

ξ////)ξ「べ、べつにアンタのためにいい天気なわけじゃないんだから! 勘違いしないでよね!」

(;^ω^)「は、はあ、それはまあ……」

(*>ー<)「ぷっ」

ξ ?? )ξギロッ

(;゚ー゚)

(;^ω^)

ξ////)ξ



(*゚ー゚)(本当に、好奇心というものは尽きることがない)

(*゚ー゚)(ああ、この世界は)



(*゚ー゚)世界はかくも面白いようです


終わり

159ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 19:59:50 ID:R1hVTSFw
以上で投下終了
ってツンが文字化けしてる!?

160ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 20:13:09 ID:???
乙乙!
ツンの文字化けはよくあることだから仕方ない

二人の恋が成就することを願うわ

161ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 20:24:45 ID:???
待ってても誰も来ないっぽいし俺も行くか

19レスほど投下しまっせ

1621/19:2014/03/23(日) 20:27:11 ID:aw/jJTGM
.

http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/8/7/87d03dbf.jpg


ある日、仕事から帰った私が、我が家の扉を開けると



ノパ⊿゚)「……」

 _
( ゚∀゚)

∬´_ゝ`)



なんか変な眉毛と色っぽい姉ちゃんに部屋を占拠されていた。



ノハ#゚⊿゚)「誰だキサマらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 _
(;゚∀゚)「シィッ!」

∬;´_ゝ`)「お願いだから静かにして!」



 _
( ゚∀゚)眉毛男は眠らないようです。



.

1632/19:2014/03/23(日) 20:30:43 ID:aw/jJTGM
ノハ#゚⊿゚)「静かにしろとはどういう了見だ!!!ここは私の部屋で、お前らは見も知らない赤の他人だ!!!」

ノハ#゚⊿゚)「つまり私はキサマらを空き巣と判断するのに是非を待たないぞ!!!違うか!?」
 _
(;゚∀゚)「あぁ……なんかすげぇ面倒クセェ姉ちゃんの部屋に潜り込んじまったな」

∬;´_ゝ`)「怒るのは当然だけど、どうか話を聞いてほしいの。お願いだから私達を匿って!!」

ノハ#゚⊿゚)「ならん!!!こっちは一週間ぶりの帰宅なんだぞ!!!盗人の言い訳なぞ聞くに及ばんわ!!!」
 _
( ゚∀゚)「威勢のいい姉ちゃんだ……だが、こいつを見ても同じことが言えるかな?」

 _
( ゚∀゚)っ┏ チャキッ


∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!一般人に銃を向けちゃダメ!」
 _
( ゚∀゚)っ┏「わーってるよ姐さん、ただ今は少しだけ黙っててもらいたいだけ……」


    _
エッ? ( ゚∀゚)っ┏ (゚ー゚ノハ スタッ


ノハ#゚⊿゚)「銃なんぞ効くかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
 _
(;゚∀゚)「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!?????」


ドガッ、バキャッ、メコリメコリ!!!


∬;´_ゝ`)「ジョルジューーーーーーーーーーーーッッッ!!!!?」

.

1643/19:2014/03/23(日) 20:34:40 ID:aw/jJTGM
・・・・・

 _
(メメ ∀ )「調子こいてさーせんっした……」

ノパ⊿゚)「分かればよろしい!!!」

∬;メ_ゝ`)「なんで私まで……」←ついでに殴られた

ノパ⊿゚)「あんたも盗人の仲間だろ!?しかも銃器の不法所持、念には念をだ!!!」
 _
(メメ゚∀゚)「盗人だなんてとんでもねぇ、俺たちは何も盗んじゃいねぇよ!!」

∬;´_ゝ`)「私たちはただ、追っ手から逃れるためにここに隠れさせてもらってただけです!」

ノパ⊿゚)「ふーん……」

ノパ⊿゚)「その手に持ってるバッグ、やけに重そうだね?」
 _
(;゚∀゚)ドキッ

ノパ⊿゚)「何も盗んでないってんなら、中身改めてもいいよね?」
 _
(;ー∀ー)「……えぇいっ、好きにしろいっ!」

ノパ⊿゚)「どれどれ〜?」ガバチョ


(札束ドサーッ)


ノパ⊿゚)
 _
(;゚∀゚)

∬;´_ゝ`)

.

1654/19:2014/03/23(日) 20:38:19 ID:aw/jJTGM
.

ノハ#゚⊿゚)「やっぱり盗人じゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
 _
(;゚∀゚)「だからちげぇって!!」

∬;´_ゝ`)「お願いだから少しは話を聞いて!!」
.
ノハ#゚⊿゚)「じゃあこのカネはなんだって言うんだ!!!説明してみろ盗人め!!!」

∬;´_ゝ`)「そのお金は荒巻組から奪い取った、私たちの逃走資金なんです……」
 _
(;゚∀゚)「姐さん!!」

∬;´_ゝ`)「いいわ、ジョルジュ。こうなったらもう洗いざらいぶちまけた方がいいでしょう」

ノパ⊿゚)「荒巻組……この辺り一帯を仕切ってる広域指定暴力団だね?」

∬´_ゝ`)「えぇ。私はそこの組長の情婦だった、姉者って者よ」

∬´_ゝ`)「ところが、組長が代替わりしてから、ロシアンマフィアと手を組もうなんて話が出てね……」

∬´_ゝ`)「それで私たち、お金を奪って組から逃げ出したところなの」

ノパ⊿゚)「……!!」
 _
( ゚∀゚)「俺と姐さんは先代組長に義理があっからな。マフィアに払う契約金かっぱいでトンズラ中ってワケよ」

.

1665/19:2014/03/23(日) 20:39:16 ID:aw/jJTGM
.

ノパ⊿゚)「ちょ、その話くわしく聞かせてくんない!?」

∬;´_ゝ`)「えっ?」
 _
(;゚∀゚)「いいけどよ……パンピーが聞いて面白い話じゃねぇぞ?」

ノハ#゚⊿゚)「いいから黙って話せこのドロボー眉毛!!」
 _
(;゚∀゚)「おまっ!泥棒じゃねぇって!」

∬;´_ゝ`)「黙って話せって無茶言うわね……まぁいいわ、話してあげる」

.

167総レス数ミス 6/20:2014/03/23(日) 20:41:50 ID:aw/jJTGM
.

ノパ⊿゚)「具体的にはロシアンマフィアと手を組んで、何をするつもりなんだ?」

∬´_ゝ`)「銃器の密輸入とヤクの売買。上がりの半分を奴らに収めるって約束でね」

ノパ⊿゚)「半分……そりゃ随分とふっかけられたね」

 _
( ゚∀゚)「うちの新しい組長にゃあそれで充分なんだとさ。要は海外とのパイプを作りたいだけなのよ、ヤツはよ」

ノパ⊿゚)「その新組長ってのは、先代の右腕だった杉浦浪漫?」

 _
( ゚∀゚)「いいや、そいつはスケープだ。本当の黒幕は、今の実質的な実権を握ってる若頭の稲山モララー……」
 _
(;゚∀゚)「つーかあんたうちの内部事情に異様に詳しいな!?何者!?」

ノパ⊿゚)「え?いやだって私……」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!」

 _
( ゚∀゚)「どうしたい、姐さん!」

∬;´_ゝ`)「外の連中がこっちに……直にここへも来るよ!」

.

1687/20:2014/03/23(日) 20:43:55 ID:aw/jJTGM
.
 _
(;゚∀゚)「ちっ……これ以上ここにいたら姉ちゃんも巻き込んじまうな」
 _
( ゚∀゚)「姐さん、すぐにここを出よう。迷惑かけたな、姉ちゃん」

∬´_ゝ`)「追っ手は多いわよ、振り切れる?」
 _
( ゚∀゚)「なぁに、問題ねぇ。すぐに蹴散らしてやらぁ」

ノパ⊿゚)「あ、ちょっとあんた……」
 _
( ゚∀゚)「邪魔して悪かったな、あんたなかなかいい腕してたぜ?」

∬´_ゝ`)「勝手に部屋へ入ってごめんなさいね。でも、今日聞いたことはなるべくすぐに忘れてね?」

ノパ⊿゚)「いや、あの……」
 _
( ゚∀゚)「じゃあ姐さん、急ごうか。取り囲まれっちまう前に!」

∬´_ゝ`)「えぇ、そうね」

ノパ⊿゚)「あー、そのー……もう遅いと思うよ?」
 _
( ゚∀゚)「あ?何言って……」ガチャ



('A`)(-_-)<ヽ`∀´>( ゚∋゚)( ・∀・) ズラァッ


 _
(;゚∀゚)「……へ?」

ノハ;゚⊿゚)「外にいる敵はたいてい陽動で、本命は別動隊ってのが追い込みの定石だもん……」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!!」

.

1698/20:2014/03/23(日) 20:45:42 ID:aw/jJTGM
.


( ・∀・)「殺れ」


『ヘイッ!!』




パァンッ、パァンッ、パァンッ!!



 _
(  ∀ )「ぐぁっ……」




ノハ;゚⊿゚)「!!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!!」

( ・∀・)「探しましたよ、姐さん。組の資金持ち逃げしてどこへ行こうってんで?」

∬#´_ゝ`)「モララー……!!」

.

1709/20:2014/03/23(日) 20:47:13 ID:aw/jJTGM
.

( ・∀・)「そいつぁ今以上の金を掴むために必要な、いわば投資なんだ。返してもらいやしょうか?」

∬#´_ゝ`)「ふんっ……そうやって荒巻組長への恩を仇で返そうってのかい?このゲスが!!」

( ・∀・)「そう、俺はゲスですよ。そしてあんたらはそのゲスに敗北する負け犬だ」

∬#´_ゝ`)「カッコつけやがって……大方荒巻組長を殺ったのもお前なんだろ!?」

( ・∀・)「さぁ、どうでしょうねぇ。真相は今から闇に葬られることになる」

( ・∀・)「厄介な眉毛を始末したら、もうあんたに用はない。その金を持ってこちらへ来てもらいましょうか」

∬#´_ゝ`)「イヤだね。どうしてもってんなら私を殺して持っていきな!!」

( ・∀・)「……ふうぅ。改心するなら妾として飼ってもいいと思ってたんだがな」

( ・∀・)「仕方ねぇ。おいてめぇら、こいつをそこの眉毛と同じようにしてやれ」

.

17110/20:2014/03/23(日) 20:49:10 ID:aw/jJTGM
.

 _
( ∀ )「ま、待ちな……」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ、起きちゃダメよ!!」

( ・∀・)「おや?まだ息があるのか、このクソは?」
 _
(  ∀ )「てめぇ……この一線を越えたら、俺が容赦しねぇぞ」
 _
( ∀ )∵「カハッ!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ、血が……!!」

( ・∀・)「その様で何をするって、ジョルジュ?」ニヤニヤ
 _
( ∀ )「へっ……反撃は無理でもお前らへの盾になることは出来らぁ」
 _
( ∀ )「姐さん……その娘を逃がして外へ……早く!!」ヨロッ

∬;´_ゝ`)「盾にもなれそうにないじゃない……強がり言って……!!」

( ・∀・)「ハァーッハァッハッ!!死にたがりじゃあ盾にもなれないとよ!!」
 _
( ∀ )「く、クソッ……」ガクッ

.

17211/20:2014/03/23(日) 20:51:07 ID:aw/jJTGM
.

( ・∀・)「もういい、お前のクセェ芝居は聞き飽きたぜ」

( ・∀・)「てめぇら、全員一斉に撃て!!後始末は俺がやる、髪の一本も残すな!!」


('A`)(-_-)<ヽ`∀´> ( ゚∋゚)「「「「ヘイッ、頭!!!」」」」


∬;´_ゝ`)「クッ……」
 _
(;∀ )「クソォ……」

ノパ⊿゚)「あのー、ちょっとすいません」

( ・∀・)「あ?誰だこいつ」

∬;´_ゝ`)「あなた!出てきちゃいけないわ!」

ノパ⊿゚)「やー、でもこれ私が出ないと収拾つかないなーと思って」

∬;´_ゝ`)「はぁ!?」

( ・∀・)「構わん。死体の一つや二つ増えても処理の手間は変わらん、そいつも一緒に殺せ」

∬#´_ゝ`)「あんたっ!!」

ノパ⊿゚)「あー、分かったからあんた、ちょっとこっちおいで?」

( ・∀・)「……何?」

.

17312/20:2014/03/23(日) 20:52:48 ID:aw/jJTGM
.

  \
:::::  \            
\:::::  \
 \::::: _ヽ __   _     
  ヽ/,  /_ ヽ/、 ヽ_
   // /<  __) l -,|__) > 
   || | <  __)_ゝJ_)_>    
\ ||.| <  ___)_(_)_ >
  \| |  <____ノ_(_)_ )   
   ヾヽニニ/ー--'/        
    |_|_t_|_♀__|
      9   ∂       
       6  ∂
       (9_∂

カシャン……


(;・∀・)「……えっ?」


ノハ#゚⊿゚)「銃刀法違反、殺人未遂、住居不法侵入、その他諸々で現行犯逮捕だ!!!」

(;・∀・)「はあぁぁぁぁぁぁ!?」

∬;´_ゝ`)「あ、あなたは……?」

ノパ⊿゚)「言い出すタイミング逃したから黙ってたけど、私、現職の刑事だから」
 _
(; ∀ )「なん、っだと……!?」

∬;´_ゝ`)「なんですってー!?」

.

17413/20:2014/03/23(日) 20:55:37 ID:aw/jJTGM
.

ノハ*゚⊿゚)「やー、暴力団関係の捜査で久しぶりに我が家に帰ってきたら、まさか追ってた荒巻組の幹部が全員私んちに集まるとはねー!!!」

(;・∀・)「お、お前ら構わねぇ!刑事だろうと関係ねぇ、殺れ!」

(;'A`)「へ、へぇ!」

(;-_-)「やれと言われるならやりますが……」

ノハ#゚⊿゚)「あ゙?」ビキビキ

<ヽ;`∀´> 「ひぃっ!?」

ノハ#゚⊿゚)「誰が私とやり合うって?」

(;・∀・)「バカ!!相手は素手だぞ、銃使え銃!!」

(;'A`)「あ、そうか!」


('A`)っ┏ チャキッ


∬;´_ゝ`)「いや、銃は無駄……」
 _
(; ∀ )「もう遅いよ、姐さん……」


('A`)っ┏ (゚ー゚ノハ スチャッ


(;'A`)っ┏「んなぁ!?」

ノハ#゚⊿゚)「死にたいのはお前からかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

(;'A`)「ほひぃぃぃぃぃぃぃ!?」

.

17514/20:2014/03/23(日) 20:58:56 ID:aw/jJTGM
.
ドゴンッ!バキャアッ!!ボボボボボボボボッ!!!

ノハ#゚⊿゚)「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」

(;・∀・)「ば、バカな!!なんで銃使って勝てねぇんだよ!?」

∬;´_ゝ`)「すごいわ……まるで人がゴミのよう」
 _
(; ∀ )「……化け物め」

(;・∀・)(クソッ、こうなったら……!!)

(;・∀・)「どけや眉毛ぇ!!」ドンッ
 _
(; ∀ )「ぐぁっ!」ズキンッ

∬;´_ゝ`)「えっ……きゃあっ!?」グィィッ

(;・∀・)「おい刑事ぃ!!こっち向けやぁ!!」

アァン? ノハ#゚⊿゚)っ(゚∈゚;) シヌ…シンジャウ…

(;・∀・)っ┏「俺の手錠(ワッパ)外さねぇと、このアマ殺っちまうぞ!!」

∬;´_ゝ`)「こいつ、落ちてた銃を……!」
 _
(;∀ )「ね、姐さん……!!」

ノハ#゚⊿゚)「ふぅん……そゆことしちゃうんだ、この私の前で?」

(;・∀・)「はっ、はははっ!いいのかい、刑事が善良な人間を見殺しにしても!?」

ノハ#゚⊿゚)「なるほど……こりゃあ情状酌量の余地はないね。地獄で閻魔様に釈明してきな!!」

(;・∀・)「動くなぁ!!動いたらこいつのド頭ぶち抜くぞ!!」

ノハ#゚⊿゚)「やってみろ!!その瞬間てめぇの脳天かち割ったらぁ!!」
.

17615/20:2014/03/23(日) 21:01:05 ID:aw/jJTGM
.
 _
(  ∀ )「モララー……てめぇそこまで腐っちまったかよ……」フラッ

(;・∀・)「知らねぇな!俺は昔からてめぇも組長も大嫌いだったんだよ!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ……」
 _
(  ∀ )「ケッ……そんなだからマフィアにケツモチしてもらおうなんてダセェ考えが浮かぶんだなぁ……」ゲホッ

(;・∀・)「何とでも言えや。お前にこの状況をどうにか出来るってのか?」

ノハ#゚⊿゚)「追い詰められてるのはお前だろうが!!神妙にお縄につけ!!」

(;・∀・)「なぁ、大事なんだろ?このアマがよぉ……だったら道開けろやジョルジュゥッ!!!」グィッ

∬;´_ゝ`)「あうっ……!!」ドサッ

ノハ#゚⊿゚)「人質を盾に……このド腐れがぁ!!!」

.

17716/20:2014/03/23(日) 21:04:22 ID:aw/jJTGM
.

(;・∀・)「ははっ!さすがの刑事も人質がいちゃ暴れらんねーよなぁ?」

(;・∀・)「分かったら手錠外してそこを通せ!!」

ノハ;゚⊿゚)「チッ……!!」

∬´_ゝ`)「……もういいわ。殺りなさい、モララー」

(;・∀・)「あ?何言ってやがる!?」

∬´_ゝ`)「どうせ私一人死んだところで、あんたの末路は変わらない。だからこの命、あんたにくれてやるって言ってるのよ」

(;・∀・)「あぁ!?」

∬#´_ゝ`)「殺れっ、モララー!!それともお前は、女一人殺せないチンケな悪党なのかい!?」

(;・∀・)「くそだらぁ……!!お望みなら今ここでぶっ殺してやらぁ!!」

(;・∀・)っ┏ ∬;´_ゝ`) カシンッ…

ノハ;゚⊿゚)「!!」

∬;´_ゝ`)「今よ、ジョルジュッ!!」
 _
(  ∀ )「お……おぉぉぉぉ……!!」
 _
( ゚∀゚) カッ!!
 _
(#゚∀゚)「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

(;・∀・)「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!???」

    _
三三三(#゚∀゚)三三○)゚∀・)∴ ゲボァ!!

.

17817/20:2014/03/23(日) 21:06:56 ID:aw/jJTGM
.

(#)∀・)「おま……腹ァ銃で撃たれてなんで……」
 _
(;゚∀゚)「はぁ……はぁ……てめぇみてぇな外道に一発食らわさねぇで死ねるかよ……」

ノハ*゚⊿゚)「よーしよくやった眉毛!稲村モララー、確保だ!!」ガシィッ

(#)∀・)「クソ……クソォッ!!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!大丈夫!?」
 _
(;゚∀゚)「大丈夫だってぇ強がりたいところっすけど……立ってるのも限界でさぁね……」
 _
(;゚∀゚)「あと、腸がはみ出そうになってるんで救急車呼んでもらっても……?」

∬;´_ゝ`)「大変!!本当によく立てたわね!?」
 _
( ゚∀゚)「姐さんに呼ばれたんだ……男として立つのが当たり前でさぁ……」

∬*´_ゝ`)「……バカ」

ノパ⊿゚)「安心しろ、本庁に連絡して救急車も手配してもらった!応急処置は私に任せろ!」
 _
(;゚∀゚)「すまねぇな、刑事さん……何から何まで……」

.

17918/20:2014/03/23(日) 21:11:15 ID:aw/jJTGM
.
・・・・・

ピーポーピーポー……

∬´_ゝ`)「救急車が来たみたいね。それと警察も……」
 _
( ゚∀゚)「……刑事さん、すまなかったな。ありがとよ……」

ノハ;゚⊿゚)「あー、あんたは腹に穴空いてんだから喋るな眉毛!血は止まったけど危ない状況に変わりはないんだからね!」

ノパ⊿゚)「まぁ、礼とかはいいってこと!!これも何かの縁ってヤツさね!!」

∬´_ゝ`)「ホント……侵入したのが刑事さんのお家じゃなかったらどうなってたか……」
 _
( ゚∀゚)「あのよ……良かったら、あんたの名前教えてくんねぇか……?この恩は必ず返すからよ……」

ノパ⊿゚)「私か?私は警視庁組織犯罪捜対策課所属の、砂尾緋糸だ!!」

∬;´_ゝ`)「す、砂尾!?」
 _
( ゚∀゚)「姐さん、どうしやした?」

ノパ⊿゚)「お?そっちの姐さんは私のこと知ってたみたいだね?」

∬;´_ゝ`)「砂尾緋糸って言ったら、強面揃いの警視庁の中でも一、二を争う検挙率を誇る刑事だよ!!」
 _
(;゚∀゚)「どぅえ!?」

∬;´_ゝ`)「いつだったか先代の荒巻組長が言ってたわ……『あそこまで肚の座ったキレる刑事は、今の日本にいない』って」

ノハ*^⊿^)「いやー、照れるね!!」

∬;´_ゝ`)「でもその人が、まさか女の人だったなんて……!!」
 _
(;゚∀゚)「なんてこったい……とんでもねぇ人に借り作っちまったな」
.

18019/20:2014/03/23(日) 21:13:14 ID:aw/jJTGM
.

ノパ⊿゚)「借りとかは別に考えなくていいよ。こっちこそ、逮捕に協力してもらってありがと!!」


ノパ⊿゚)bΣ ビッ

 _
( ー∀ー)「お言葉はありがてぇが、こちとら命救われた相手に足向けて寝れるほど不義理じゃないんでね……」
 _
( ゚∀゚)「いつか、いつか必ずあんたに会いに来るぜ。今度は堂々とな!!」

ノハ^⊿^)「あははっ!!そん時は不法侵入するんじゃないぞ!!」
 _
(;゚∀゚)「っと……そこを突かれると痛ぇぜ……」

∬;´_ゝ`)「いいからあんたはくっちゃべってないで早く救急車乗る!救急隊員の方が困惑してるでしょ!」
 _
( ゚∀゚)「へいへい。ったく姐さんは、お小言が多いのが珠に傷だぜ……」

∬;´_ゝ`)「こら!自分で歩いてこうとするな!担架使いなさい!」

ノパ⊿゚)「それじゃ、元気でな!眉毛!」
 _
( ゚∀゚)「おう!」

.

18120/20:2014/03/23(日) 21:14:42 ID:aw/jJTGM
.

・・・・・


後に十六代目荒巻組組長を襲名する長岡ジョルジュ。

後に警視庁初の女性敏腕警部として名を馳せる砂尾緋糸。

後に長岡の後見人として荒巻組の影の立役者となる流石姉者。

遠い将来、東京を表と裏から仕切ることとなる三人の出会いは、この時まだ始まったばかりであった……。



<了>

182ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 21:19:11 ID:???


183ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 21:44:41 ID:???


184ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:25:00 ID:BnPNMriM
投下します

185ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:27:07 ID:BnPNMriM

背後から、きい、と金属が擦れる音がしました。
振り返ると、ところどころ青い塗装が剥がれた扉が、風に合わせて揺れていました。
どうやら、来た時にちゃんと閉めてなかったみたいです。

ここは空きビルだから、普通は人が来たりなんかしません。
恐いお兄さんとか、幽霊だったらどうしよう、とか思っちゃいました。
とはいっても、忍び込んでるわたしはごく普通の女子高生なんですけど。

正面に顔を戻すと、空を覆う薄灰色の雲の塊が、ひっきりなしに形を変えていました。
生ぬるい初夏の風が、わたしの体を撫でては通り過ぎていきます。
これだけ風が強ければ、ドアもひとりでに動くってもんですよね。

気を取り直して、わたしは遠くをじっと見つめます。
見ていると憂鬱な気分になってくる色をした空の向こう。
空と同じ色のビルがびっしりと敷き詰められた陸の向こう。

きっとあなたがいるであろう方角です。

そうそう、今日もあなたに聞いてほしいことがあるんです。
一緒にいた頃のように、うんうんと頷きながら、です。
ここでどれだけ話しても、あなたに届くことはないでしょうけど。

186ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:28:59 ID:BnPNMriM
 












それでもわたしはいつも通り、ひとりで好き勝手に喋ります。

三年前、あなたと過ごせた短い日々を思い出しながら。












.

187ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:30:14 ID:BnPNMriM
 












http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/e/e/ee9f037a-s.jpg

パーフェクト・ブルーのようです












.

188ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:31:39 ID:BnPNMriM

わたしたちが出会ったのは、中学二年生に進級したばかりのとき。

一丁前に色気づいて、グループ交際みたいなことを始めたんですよね。
わたしを含めた女子のグループと、あなたを含めた男子のグループで。
わたしの友達のしぃちゃんが、あなたの友達のギコくんと付き合っていたのがきっかけでしたね。
まあ、あのふたりはすぐに別れちゃったけど、あのときだけでも付き合ってくれていたことに感謝です。

言いだしっぺが誰だったかはもう覚えてないけど、たぶん女子の誰かです。
なんてったって、背伸びしたがる年頃ですし。

で、最初のデート。

わたしはあんまり興味ないとは言えずに、とりあえずついていきました。
付き合いっていうのもありますし、なにより、断れば今後の立場が心配でしたし。

わたしだけおしゃれに気合入ってないとか、ガツガツこられたらやだなあ、とか。
いろんな不安で胸がいっぱいのまま、待ち合わせ場所に着いてしまったとき。
わたしとそっくりな雰囲気をかもし出ているあなたに出会ったわけです。

後ろの方でぼーっとしているあなたは、ダメな意味で目立ってましたよ。
でも、あなたを見つけたとき、わたしは本当に安心したんです。
ああ、同じような人がいる、って。
あのときのあなたは、後光が差して見えましたね。

189ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:33:28 ID:BnPNMriM

当然、わたしはあなたのそばをがっちりキープすることにしました。
こうすれば、あたかもあなたを狙ってるように見えますしね。

すごい失礼だけど、あなたが特別かっこよくなくて、よかったと思っています。
おかげで、他の子はかっこいい男子のところにいってくれましたから。

これ、あなたの前じゃ絶対に言えないですね。
もちろん、言ったら落ち込んじゃうから言う気もないですけど。

何はともあれ、余りものというかやる気のない同士でくっつけたのは幸いでした。
でも、あなたは最初、ちょっと嫌な顔をしてましたね。
やる気もないのに絡まれてめんどくさかったんでしょうね。

だけど、事情をこっそり耳打ちしたら、固く結んでた口元を緩めて笑ってくれましたっけ。
あの笑顔、ちょっとかわいいなって思いましたよ。

そんな気はなかったけど、振り返ってみると互いの第一印象、最高ですね。
まるで、恋人とのなれ初めみたいです。なんだか照れくさいです。

190ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:34:36 ID:BnPNMriM

それから、何回かグループでデートをしましたね。
あぶれちゃった人が何人か出てしまって人数が減っても、よく続けたもんです。
まあ、残った人たちはもう半分カップルみたいなものでしたけど。

グループの方は付き合う前のお試し期間、とでも言えばいいんでしょうかね。
現に、実際に付き合い始めたカップルは顔出さなくなりましたし。

そんな中、わたしたちの浮きっぷりったらすごかったですね。
ボディータッチもないし、手を繋いだりもしない。話題は当たり障りのないものばかり。
心も体も、相手との距離が他のカップルたちの三倍はあったように思います。

だからなのか、はやし立てられることが多々あった記憶があります。
ボウリングでストライクを取って、ハイタッチをしたとき。
カラオケでラブソングをデュエットをしたとき。

少しでも親しげにしたら、付き合ってるみたい、って言われてましたね。
言われるたびに、そんなわけない、ってふたりで笑い飛ばしてましたね。

そんなわけないのに、デートにずっと顔を出していた理由も、いまなら分かりますけど。

191ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:35:35 ID:BnPNMriM

そうそう、デートで一番記憶に残ってることがあります。

夏休みも終わりに近づいた頃、肝試しで夜の学校に忍び込みましたよね。
うちの学校、防犯大丈夫なのかなって心配になるくらい、簡単に入れた記憶があります。

目的は一応、七不思議を調べるってことになってましたね。
まあ、雰囲気に乗じていちゃいちゃするための口実だったんですけど。

だから、あなたがこっそり抜け出そうって言い出したとき、幽霊を見たってくらいびっくりしました。
だって、そんなことをするのは、なんだかいい雰囲気のふたりだって相場は決まってましたし。

驚きもしたけど、結構ショックだったんですよ。
そのときのわたしは、あなたをそんな風に見ていなかったつもりだったので。
下心が見えた気がしたというか、幻滅したというか。
いま考えれば、幻滅なんてしてる時点で、自分の気持ちに気付くべきでしたね。

うろたえつつも、わたしはその提案を断りはせず。
みんなが廊下を曲がった瞬間を狙って、ふたりで姿をくらませましたっけ。
わたしたちの定位置は最後尾だったから、あっさり成功しましたよね。
あれにはさすがに拍子抜けしたもんです。

192ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:36:42 ID:BnPNMriM

そのあとは、どこに行くかもわからないまま、あなたの背中を追いかけた記憶があります。
静かだし、暗いし、これからどうなるかって考えると、とても怖かったです。

そんなわたしの気持ちも知らないで、あなたは言ってましたね。
これでまたみんなに冷やかされる、って。
言いながら、どこか嬉しそうに笑っていましたっけ。

三年経っても、あなたが本当に嬉しかったのかどうかはわからないままです。
いまさらわかったところで、どうこうなるものじゃないですけどね。

結局、あなたの行き先は最初に見たプールでしたね。
24時ちょうどにプールの水が血の色に染まる、っていう七不思議だった気がします。
まあ、水は真っ黒なままで、真ん中にはお月様が浮かんでるだけでしたけど。

深夜のプールに忍び込みたかった、ってあなたは言ってましたっけ。
夢がかなったのに見て終わり、じゃつまらなかったんでしょうね。
プールサイドに腰かけて、水遊び始めたときにそう思いましたよ。

あのときのあなた、子供みたいでしたね。
14歳だったから、実際に子供なんですけど。

193ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:38:14 ID:BnPNMriM

でも、そう感じたわたしも子供なわけです。
あなたを見ているうちに、だんだんと水遊びって楽しい気がしてきて。

気が付いたら、服着たままプールに飛び込んでましたっけ。
こうして振り返ってみると、我ながらバカですね。
あなたもそう思ったに違いありません。

だって、わたしが水面から顔出してあなたを見たとき、すごい顔してましたし。
はしゃぎすぎだって気付いたときは、恥ずかしくて顔から火が出るかと思いました。

でも、わたしがヤケになって誘ったら、あなたも飛び込んでくれましたね。
飛び込んだときの波が、お月様の光を反射して、とても綺麗だったのを覚えています。

浮かび上がってきたあなたと目が合って、なぜか笑ってしまって。
それに釣られたのか、なぜかあなたも笑い出して。
しばらくの間、笑いながら遊び倒してましたね。

楽しかったけど、足を引っ張って溺れさせようとしたのは、いまだに許してないです。
あなたが離れたところにいて、どう考えてもそんなことできなくても、です。
あなたのせいにしておかないと、怖くて泳げなくなりますから。

思えば、あなたとの楽しかった記憶って、これが最後ですね。

194ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:40:25 ID:BnPNMriM

あなたとの思い出でちゃんと覚えているのは、もう別れの記憶だけしかないです。
夏休みから秋の終わりまで、一気に時間が飛んでしまっています。
その間にも楽しかったことはたくさんあったはずなのに、どうしてでしょうね。

親の仕事の都合で引っ越すことになったんですよね。
結局、何の仕事をしているのかは知らないままでしたけど。
当時のわたし、引っ越しするなんて、ろくな仕事じゃないって思ってました。ごめんなさい。

要するに、そんなことを思ってしまうくらいショックだったんです。
どうしてって、この頃にはすでに、わたしはあなたのことが好きだったからです。

いつ、どうして好きになったのかは、よく覚えてないです。
思い返しても、好きになった瞬間の記憶が思い出せません。
肝試しのときには自覚していなくても、好きだったのは確かなんですけど。

まあ、過程はともかく、いつの間にかあなたのことばかり考えるようになっていたわけですね。
自分の気持ちを自覚してしまってからは、とにかく大変でしたよ。

だって、お互いに色恋沙汰とは無縁だから、わたしたちは仲良くなれたんじゃないですか。
だから、もしも、わたしがあなたのことを好きだって知られてしまったら。
いまの関係が壊れてしまう、ってわたしは考えていたわけです。

195ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:41:56 ID:BnPNMriM

でも、言っても言わなくても、このままじゃあなたとは離れ離れでしたし。
離れても友達でいられる自信は、正直ありませんでしたし。

だから、あなたが引っ越す前に告白しようと思っていたんです。

それを話したら、しぃちゃんたちが大盛り上がりしてましたよ。
どれくらい盛り上がってたかというと、わたしそっちのけで告白プラン建て始めるくらいです。
危うく閉園間際の遊園地で、観覧車の頂上にふたりきりにされるところでした。

アドバイスをほどほどに取り入れた結果、あなたに手紙を渡すことにしました。
たぶん、わたしの気持ちを全部話そうとしたら、時間も使える言葉も足りなかったからです。
シンプルに好きだと伝えて、細かいことは手紙で、という作戦でした。
最悪、手紙だけ渡して逃げ出すという退路もばっちり確保してありました。

こんなこと、あなたは何ひとつ知らないでしょうけどね。



だって、好きだと伝えることも、手紙を渡すことも、結局できませんでしたからね。

196ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:42:42 ID:BnPNMriM

あなたの最後の登校日、放課後に呼び出すまではうまくいってたんですけどね。
でも、伝えられたのは当たり障りのない言葉ばかりでした。
好きのす、までは言えたのに、そこからすごい楽しかった、になるんですもん。
わたしったら、何てことやらかしちゃってるんでしょうね。

でも、しょうがないじゃないですか。
恐かったんですよ。あなたとの関係が壊れることが、最後の最後まで。

あのとき、いろんな想いが、頭の中をぐるぐると渦巻いてました。

あなたがいなくなるから、わたしは告白しないといけなくなった、とか。
だから逆に、わたしが告白しなきゃ、あなたはいなくならないような気がした、とか。
でも、絶対にそんなことはないから、やっぱり言わなくちゃ、とか。

成功するのかな、とか。
失敗するのかな、とか。
言わない方がきれいな思い出になるのかな、とか。

それで結局、わたしはきれいな思い出になることに決めたんです。
どうなるかもわからない未来より、すぐに消えてしまう現在を選んだんです。

それでよかったのかどうかは、いまもよくわからないです。

手紙は鞄に入れたままにしておきました。
触れたら、張り詰めていた何かが切れてしまいそうだったから。
家に帰って、教科書を詰め込んで、鞄の底に沈めてしまいました。

ちなみにその鞄は、いまも手紙を入れたまま、押し入れのすみっこで眠っています。
だいぶくたびれていたけど、捨てようとは思いませんでした。

197ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:43:47 ID:BnPNMriM

こうしてあなたとの思い出を振り返ると、心があったかくなります。
きっと、それだけ楽しかったんでしょうね。

でも、最近はちょっと悲しくもなります。

もう、あなたの声が思い出せなくなってしまいました。

人のことを忘れるときは、声から忘れていくって、どこかで聞きました。
三年も経つから、しょうがないのかもしれないけど、やっぱりいい気分じゃないです。

そういえば、写真に映っているあなたと、記憶の中のあなたも、一致しなくなってきました。
いまのあなたとすれ違っても、わたしはあなたに気付けないと思います。

で、こんな流れで言うのもなんですけど。

告白されたんですよ、わたし。

相手は同じクラスの男子です。
わたしのこと、密かにいいなって思ってたんだそうです。
あなたとは似ても似つかないけど、素敵な人ですよ。

198ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:44:50 ID:BnPNMriM

でも、断っちゃいました。

理由というか、原因はあなたです。

もしもわたしが、あなたと似ていない人を好きになったら。
それは、あなたへの想いを吹っ切った、ということになると思うんです。

実はわたし、そこまで吹っ切れてはいません。
あなたのことを忘れたくないです。
そして、それ以上に、忘れられないです。

それなのに、こうして少しずつ忘れてしまっているんですよね。変な話です。

いまでこそ普通に過ごしてますけど、一時期は大変だったんですよ。
抱いている思いとは裏腹に忘れていく自分が、大嫌いでした。
布団の中で悶々としているうちに朝になってた、なんてことがしょっちゅうありました。

だけど、いまはそんな自分を、少しだけ許してあげられています。
ここを見つけたばかりの頃は、いつもビルの縁に腰かけてました。
いまは少し下がって、落下防止のフェンスの上です。

だから、特に根拠はないけど、わたしは大丈夫なんだと思います。

199ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:46:21 ID:BnPNMriM

強く生きていく、というのはまだ難しいと思います。
それはきっと、あなたを忘れてしまうのを受け入れる、ってことですから。

というわけで、いまの目標はとりあえず生きていく、です。
いつか強く生きれるようになるために、少しずつハードルを越えていくつもりです。

なんか、17歳の女子高生にしては、涸れ気味の発想ですかね。
でも、涸れたってしょうがないと思います。

わたしの青春は、もう終わってしまったんですから。

気付いちゃったんですよね、最近。
あなたと過ごした時間の輝き、というものに。

別に、いまが楽しくないわけじゃないですよ。
いまだって楽しいです。普通の女子高生ライフを満喫しています。

でも、ふと感じるんです。
あの頃は、あなたといた頃は、楽しかったなあ、って。
好きな人と過ごす時間には敵わないなあ、って。

だから、比べられたらどんな時間でもかすんでしまう、あの日々が。
あの日々だけが、わたしにとっての青春なんです。

強く生きていけるようになったら、また何か変わるのかもしれないですけどね。

200ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:47:34 ID:BnPNMriM

話に一区切りついたところで、携帯が震え始めました。
結構長いこと震えています。電話がかかってきたようです。

出てみると、友達からでした。
いまからカラオケに行くそうです。

いいなー、って思ってたら、わたしも誘ってくれました。持つべきものは友達ですね。
いま話してるの、あの男子のグループにいた人の知り合いなんですよ。
あなたの友達の友達、ってわけです。あなたがいなければ出会えなかった人です。

さて、遊びに行くとなったら、いったん家に帰らないといけませんね。
ちょっと汗かいちゃったから、シャワー浴びて、着替えてこないと。
そしてなにより、お財布の中身が空っぽです。

フェンスから軽やかに飛び降りて、いざ帰宅です。
置きっぱなしにしていた、中身が全然入ってない鞄も忘れてはいけません。
教科書はともかくとして、お財布が入ってますからね。

入ってきた扉を見やると、半端に開いたまま小さく揺れてました。
あの向こうには、楽しいけどあなたのいない世界が待っています。
ここから帰るときは、いつもちょっとだけためらっちゃいます。

201ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:48:47 ID:BnPNMriM

だから、わたしはまた来る約束をしてから帰ることにしています。

きっとわたしは、いつか強く生きていけるようになるまで、ここに来るんでしょうね。
いつになるかはわからないけど、あなたにはそれまで付き合ってもらいますから。

まあ、全部、いまのあなたには関係ない話ですけどね。

o川*^ー^)o「……また、きますね」

変なことしてるなあ、と思って、つい笑ってから。
振り返って、記憶の中のあなたと約束してから。

わたしはまた、とりあえず生きていくために、青い扉に手を伸ばしました。

202ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:49:58 ID:BnPNMriM
 












パーフェクト・ブルーのようです

おわり












.

203ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:50:51 ID:BnPNMriM
投下終わり

204ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:01:40 ID:???

こういうしんみりした雰囲気は良いな

205ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:52:51 ID:R1hVTSFw
滑り込みで投下させて頂こう

206ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:53:38 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「というわけなんですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「へえ、知らなかったなあ」

(゚、゚トソン「というわけでミセリ、私と子作りをしましょう」

ミセ;゚ー゚)リ「なにがというわけなのか皆目見当がつかないよ!? 脈絡が一切合切なかったよ!」

(゚、゚トソン「人間の本能に脈絡など関係ありませんよ」

ミセ;-ー-)リ「女同士で子作りをしようって発想が、人間の本能だとはちょっと思いたくないかな」

(゚、゚トソン「つまり生産性に問題があると?」

ミセ*゚ー゚)リ「ううん、トソンちゃんの人間性に問題があるかなって」

(-、-トソン「なるほど、私に問題が。確かに最近、自身でも不調を感じてはいたんですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「私には今日も絶好調に見えたけどね」

207ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:54:28 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「それで病院へ行ったんですけど、医師に重い口調で病名を告げられてしまいました」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ、本当に不調なの? 大丈夫なの!?」

(-、-トソン「なんと私の病は世界でも類を見ないもので、ミセリ欠乏症だというらしいのです。定期的にミセリの体液を接種しないといけないのです」

ミセ*゚ー゚)リ「まず私に、その診断書を提出しよっか」

(゚、゚トソン「数日待ってください。必ずや用意してみせますので」

ミセ;゚ー゚)リ「診断書の偽造反対!」

(゚、゚トソン「ああそれと、体液と言いましたが唾液で結構ですよ。唇を接触させて舌と舌で、こう」

ミセ;>ー<)リ「結構って範疇じゃないよ! レベルが高いよトソンちゃん!」


.

208ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:55:26 ID:R1hVTSFw
ミセ*゚ー゚)リ「だいたいトソンちゃんは、私のどこがそんなに好きなの?」

(゚、゚トソン「それは、私のどこが好き? っていう恋人同士の定例句として受け取っても?」

ミセ*゚ー゚)リ「純粋な疑問として受け取ってください」

(-、-*トソン「貴女の全てを愛しています。この世界の誰よりも」

ミセ;゚ー゚)リ「そういうこと聞いてるんじゃないって前置きしたよね!? しかもなんでモジモジしてるの!? ガチなやつみたいで若干ひくんだけど!」

(゚、゚トソン「可愛くなかったですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「男の子なら十中八九落とせるぐらい可愛かったよ、男の子なら!」

(゚、゚トソン「その発言はポジティブな方向に受け取りましょう」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンちゃん、びっくりするぐらいいつもポジティブだよね」

(゚、゚トソン「それにまあ、具体的に好きなところを言って、ドン引きされるよりはマシでしたね」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだけど、そうだけれども、釈然としない……」


.

209ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:56:18 ID:R1hVTSFw
ミセ*゚ー゚)リ「そもそも、トソンちゃんって最初は私のこと、あまり好きじゃなかったよね?」

(゚、゚トソン「せっぱ、私は人間自体があまり好きではありませんでしたので」

ミセ;゚ー゚)リ「そもさん、じゃなくてそもそもだね! この状況でとんち比べはしないよね!

(゚、゚トソン「ミセリは覚えていますか? 高校一年の頃を」

ミセ*゚ー゚)リ「うーん、覚えているといえば覚えてるけど、トソンちゃんに好かれるようなことしたっけ?」

(゚、゚トソン「ほら、よく話しかけてくれたじゃないですか」

ミセ*゚ー゚)リ「だってトソンちゃんが、いつも一人で退屈そうにしてたから。一緒に遊べたら楽しいのになって思って」

210ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:57:13 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「確かあれは、こんな感じでしたね」


http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/b/6/b648f9f1.jpg


ミセ*^ー^)リ『都村さん都村さん! なにしてるの?』

(゚、゚トソン『見てわかりませんか? 勉強をしているのです』

ミセ*>ー<)リ『まあ素敵! 抱いて!』

(゚、゚トソン「では早速ベッドへ行きましょう!」

ミセ;゚ー゚)リ「なんで現実世界の私をベッドへ引きずり込もうとしてるの!? しかも最後のは言ってないよね、高一の私!」

(゚、゚トソン「若さゆえの過ちというやつですね」

ミセ;゚ー゚)リ「現在進行形で過ちが起きそうで危ないんだけど!」

(゚、゚トソン「人間は過ちを繰り返して成長するのです」

ミセ*>ー<)リ「そういう方へ向の成長は謹んで遠慮致します」

(゚、゚トソン「まったく、この娘は身体ばかり私好みに成長しよってゲヘヘ」

ミセ;゚ー゚)リ「ゲヘヘってリアルで言う人を初めて見たよ!」


.

211ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:58:06 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「……そして、俯きながらその男はこう呟きました。気をつけろと言ったじゃないか、と」

ミセ;゚ー゚)リ「ゴクリ……」

(゚、゚トソン「なぜその男が、夢の中で言われた台詞を知っていたのか。……そのとき私は、大変なことに気がついたのです」

ミセ;>ー<)リ「……っ!」

(゚、゚トソン「――もう終電が発車しているではないか、と」

ミセ*゚ー゚)リ「えっ? 今までの話に電車なんて出てきたっけ?」

(゚、゚トソン「いえ、ですから終電が発車したんですよ。ちょうど一分前に」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ、はっ? えっと、えええぇぇぇぇぇ!?」

(゚、゚*トソン「よっしゃ、これで我が家に泊まっていくしかありませんね!」

ミセ;゚ー゚)リ「なにそのよっしゃって! なにそのガッツポーズ!」

212ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:58:55 ID:R1hVTSFw
(゚、゚*トソン「いやあ、千夜一夜物語作戦って本当に効果のあるものなんですね」

ミセ;>ー<)リ「さっきの怖い話もこれが狙いだったの!? 通りで四時間以上もしゃべりっぱなしなわけだよ! 稲川ブーン二並みのレパートリーだったよ!」

(゚、゚トソン「安心してください」

(-、-*トソン「今夜はうちの家族誰も帰ってきませんから、きゃっ」

ミセ;゚ー゚)リ「一気に不安しかなくなったよ! いいよ、もうホテルに泊まるから」

(-、-*トソン「初体験でいきなりラブホとは、ミセリも大胆ですね」

ミセ;>ー<)リ「ビジネスです! ビ・ジ・ネ・ス!」

(゚、゚トソン「まあまあ、お金の無駄遣いはよくありませんよ。そうだ! お風呂の用意(マットとローション)がしてありますからいかがですか?」

ミセ;゚ー゚)リ「なんか聞こえないはずの心の声がどこからか漏れてたっ!」


.

213ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:00:10 ID:85P8xrlc
ミセ*゚ー゚)リ「もう、わかったよ。泊まっていくよ」

(゚、゚*トソン「ほう、そうですか!」

ミセ*゚ー゚)リ「その代わりというのもなんだけどさ。さっきの怖い話の続きしてくれる?」

(゚、゚トソン「それはまあ構いませんが」

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ始発が出るまでお願いします」

(゚、゚トソン「は?」

ミセ*゚ー゚)リ「だって寝たら、トソンちゃん絶対にイタズラするでしょ?」

(((゚、゚;トソン「……い、い、いいいえ、そそそのようなことははは」

ミセ*゚ー゚)リ「だから、寝ずに朝まで話してもらえれば一石二鳥かなって」

(゚、゚;トソン「すでに四時間以上しゃべりっぱですよ? これから更に五時間もですか?」

ミセ*>ー<)リ「お話ししてくれるトソンちゃん大好き」

+(゚、゚*トソン「わかりました、喉が潰れるまで話し続けましょう」



日夜トソンの扱いが上手くなっていくミセリであった。



(゚、゚トソン千の物語一夜で語るようです


終わり

214ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:00:43 ID:85P8xrlc
以上で投下終了

215ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:10:52 ID:???
乙ww


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