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地方選挙・地方政治

1片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/11(月) 22:47:01
首長選挙、議会選挙、地方政治全般

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/11(金) 00:48:25
>>348
地方行政の問題を追及する見方からはこのスレだし、環境や化学のスレッドがないのでいずれにしてもここがベターですね。
四日市喘息の話がなぜ出るのかな?と思ったんですが、石原産業がコンビナート運営の被告企業のうちの一社だったんですね。
このニュース、話が込み入っているし、また産廃・公害かってな感じで見過ごしていましたが、読んでみると興味深いです。

科学の水準は上がって未然に防止しうることが増えてるのに、相変わらずこのようにデータをいじって逃れようとするやり方に翻弄されてしまいます。
現場行政には地道さや目ざとさが求められるし、一方でこれに類似した公害行為者が出ないためにどうすればいいかという大枠での政策的思考も必要なのでしょうね。

中部各地で赤い土…フェロシルト
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20051028/mng_____tokuho__000.shtml

 行政認定のリサイクル製品で「地球にやさしい」との評価を悪用し、産業廃液を埋め戻し材(フェロシルト)に混入していた大手化学メーカー石原産業(本社・大阪市)の土壌汚染問題が中部地方を襲っている。行政の立ち入り検査などでその“犯行”が追及されているが、住民の不安は底知れぬほど深い。 (三重総局 川合道子、岐阜支社 石川浩・小西数紀、特報部 大村歩)

 「いつ撤去するかも分からない。地域住民に呼び掛け即時撤去を要望したい」。清少納言が「枕草子」でうたった「ななくりの湯」ゆかりの温泉地として知られる三重県久居市榊原町は今、埋め戻し材「フェロシルト」問題に揺れている。

 地元建設業者が所有する残土置き場と土砂採取場に約一万トンのフェロシルトが埋まり、環境基準を上回る六価クロムが検出されたからだ。二十七日に行われた地元委員会による会合では、石原産業側に批判の声が相次いだ。

 問題の発端は、昨年十二月、愛知県瀬戸市の住民が、埋め立てで使用されたフェロシルトが川に流出し、放射線が出ていると告発したのがきっかけだ。

 フェロシルトは愛知県常滑沖の中部国際空港での埋め立て需要を当て込んで開発されたとされる。実際は採用されなかったが、二〇〇三年には三重県が行政として広く推奨する「県リサイクル製品」として認定。この“お墨付き”がはずみになり愛知、岐阜、三重県など二十三カ所で約七十二万トンが埋められ、同社は約一億円の売り上げを得ていた。

 同社は製造時に不正に産業廃液を混入しており、一トン当たり一万円前後かかる産廃処理費を数十億円削減する効果もあったとみられている。

 三重県が今年七月、県内六カ所の埋め立て現場を調べた結果、二カ所から環境基準(一リットル当たり〇・〇五ミリグラム)の三・二−一・二倍の六価クロムを検出。専門家による委員会で、業者から事前に提出されていたサンプルと、実際に埋められた物では成分が大幅に違うことも判明した。

 最初に三重県が認定した工程段階でも六価クロムが生成されることも明らかになり、提出されたデータを鵜呑(うの)みにした三重県も審査の甘さが批判されている。

 十四日の定例会見で野呂昭彦知事は「結果としてだまされたということは大変遺憾」としてチェック体制についても見直す姿勢を示すなど防戦に立たされた。

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/11(金) 00:49:59
 フェロシルト問題は中部地方全般に広がっている。

 岐阜県瑞浪市の国道19号から南へ約二キロ。山あいの道を抜けると谷間に突然、運動場ほどの広さの真新しい造成地が現れる。この造成地は約一万トンのフェロシルトを使って造られた。

 六価クロムなどの有害物質が検出され問題化してからは表面が覆土され、現在はフェロシルトを見ることはできないが、当初は赤茶けた表面がむき出しのまま放置されていた。

 瑞浪市の西に隣接する同県土岐市では、国道21号脇の急斜面にフェロシルトが運び込まれた。付近住民の話では、夜明け前にダンプカーが現場に現れ、斜面の上から捨てるようにしてフェロシルトを落としていったこともあるという。

 この現場では雨の日にフェロシルトが付近を流れる定林寺川に流れ出し、川底を赤く染めた。地元住民は「まるで産廃の不法投棄のようだ」と憤る。

 愛知県では瀬戸市で約二十三万トンが埋め立てられているのが判明したほか、二十七日には愛知万博長久手会場から西に約二百メートルの山林でも約一万三千トンが埋められていることが確認された。

 今後問題になってくるのはナゴヤドーム半分にあたるその量だ。愛知、岐阜、三重県は、この「リサイクル製品」を産業廃棄物として扱う方針だが、そうなると同法に基づく指定業者が最終処分場まで運ばねばならない。しかし、既に処分先から「成分が分からない」として拒否されるケースもあり、石原産業が「一、二年かかる」とする撤去期間も不透明なのが実態だ。

 今月十二日、岐阜県の古田肇知事は、フェロシルト製造元の石原産業をこう激しく非難した。「言語同断。強い憤りを感じ、法的措置を含めて検討する」

 フェロシルト問題で奇妙なのは、もともとは産業廃棄物の汚泥だったのに、加工したとはいえどうして埋め戻し材として商品になりえたのかだ。産廃と商品(有価物)はどう区別されるのか。

 環境省産業廃棄物課の担当者は「有害でも再生利用は可能という場合があり、一概に毒性があるから再生不可能とはできない。その物の状態をよく把握している各自治体の担当部局がしっかり判断するしかない」と明かす。

 とはいえ、今年七月に出された最新の「指針」には、「本来廃棄物たる物を有価物と称し、法の規制を免れようとする事案が後を絶たない」と、汚泥とフェロシルトの関係に当てはまるような記述もあり、「自治体レベルで有害性の有無を厳密に判断するのは無理。とすれば国の機関で統一的な審査、認証を出すべきとの指摘は確かにある」(同省職員)という。

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/11(金) 00:50:37
 石原産業は一九六〇年代、三重県四日市市の工場から硫酸の廃液を垂れ流し、四日市海上保安部により摘発され、水産資源保護法違反などの罪で一九七一年に起訴され、その後有罪判決を受けた。公害で刑事事件に発展した初のケースで、その後の四日市公害訴訟を含む、いわゆる「四大公害訴訟」にいたる発端だった。同保安部の田尻宗昭警備救難課長(故人)は、公害Gメンとして知られるようになった。

 石原産業側はこう弁明する。「一部の社員が社会、安全、環境といった当社の社是に反するような行動をとって、このような問題を起こしたのは極めて遺憾。前回の四日市公害の教訓を結果的に生かせなかった。最終処分場の受け入れ能力に限界があり、また、問題のあった物質だけに処分場周辺住民の感情も厳しい。すべて処理するのに一年以上はかかる」

 四日市公害を記録する会代表の沢井余志郎氏(77)は「石原産業はかつて刑事責任まで追及されたのに、まったく懲りないし反省がない。三重県はかつて深刻な公害を経験した自治体として認識が足らない」と行政にも注文を付ける。

 中部大の谷山鉄郎教授(環境科学)は「六価クロムは汚染物質でも特に農作物に影響がある。石原産業が産廃という認識を隠してリサイクル品として販売したなら、大変な犯罪だ」と厳しく批判する。

 フェロシルトが最も多く使われた愛知県瀬戸市は愛知万博瀬戸会場があった地だ。

 同県の環境保護団体「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」の吉川三津子代表は「瀬戸は六十カ所の処分場を抱える国内でも有数の産廃銀座。私たちは三年前から、愛知万博は産廃に囲まれて開催されるということを訴えてきた。なぜ今になって行政や石原産業の動きが激しくなってきたのか不思議だ。万博終了を待っていたのかと勘ぐりたくなる」と強調し、こう訴える。「万博では酸化チタンによる光触媒で建物が汚れない、環境に優しいとピーアールしていた。しかし、まさにその足元で、酸化チタン製造過程で出たフェロシルトが大量に使われていた。究極の矛盾だ」

 ◆メモ <フェロシルト>

 石原産業が開発した埋め立てや造成で土砂の替わりに使う埋め戻し材。主な原料は、同社四日市工場で、冷蔵庫や建材を白色にするための顔料となる酸化チタン製造過程でできる硫酸廃液を固めた汚泥。英語の「フェライト」(地鉄)と「シルト」(砂と粘土の間の細かさの土)を組み合わせた造語。


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