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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

1『語り部』:2015/06/05(金) 00:13:53
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。


関連スレ:
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【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
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585『小角 宝梦は火種となる』:2015/11/07(土) 23:23:37
>会議室内全員

スヴァルト:
「・・・・beanbag!
 この『蜘蛛』・・・・壁を抜けて・・・・!」

『液蜘蛛』が放送室に到達したようだ。

太鼓のリズムが、さらに激しくなる。
スヴァルトの動揺が伝わるかのようだ。

「急げ・・・・愛川だ!
 その女を──まず『殺せェ』!」


>>579(エイノー)
エイノーは壁際を駆け寄る小角と合流する。

床の穴の向うのサイは、鼻を床に近づけ、匂いを嗅いでいる。
落とし穴を用心している様子は野生動物らしい行動だが、
それは逆にスヴァルトの干渉を感じさせない。

穴を超える以外にも、隣室に向かう選択肢は在り得るはずだが、
それを選ぼうとはせず、『落とし穴でない床』を探ろうとしているようだ。
少なくとも今すぐ、サイが向かってくる様子はない・・・・

   カシュ!カシュ!

携帯ドライヤーから『赤熱』『送風』カートリッジを抜き出した。
これで手中の『カートリッジ』は6本。そろそろ手に余ってきた。

>>580(小角)
浮遊する『木版』とともに、エイノーの元に合流した。
壁の向うの穴が掘となり、サイは見えるがひとまず安全なようだ。
とはいえ、チンパンジーもカバもすぐそこだ。
余裕は欠片もない・・・・だが、それでも小角は『質問』を続ける。

>【ルンクスの病院近くの拠点は、病院周辺、具体的には半径100m以内にある】

ルルル・・・・
                     ──『YES』

──そして、周囲を見回した小角の目に、衝撃的な光景が飛び込む。

>>581(高遠) 
               ♪〜〜〜
                        キィン!

リズムを落としながら、足元の瓦礫を爪先で蹴り上げ、
チンパンジーの一体に放つ。
                        『キッ!』

一声上げ、チンパンジーが反応した。
肩を掠めたものの、避けられる・・・・人間では考えられない反応速度だ。
リズムを読めている、とは思われないが、
高遠の攻撃を十分に警戒し、距離を取り、備えている・・・・
なまじ攻めて来ないだけに、瞬時に倒すのは難しく、
そして、だからこそ危険だ・・・・背後の『カバ』に対応できない!

愛川に声を飛ばす高遠。
同時に、放送からスヴァルトの声が聞こえた。
その指示の声を聴いた、その時だ──
                                  ガ  ガッ !

二匹の猿が、同時に転がった瓦礫を拾った。
その長い腕が構えを取る。『投擲』の構えだ──!

>>582(愛川)
踵を返し、部屋の南西端へと逃げようとする愛川。
しかしそこに到達するには、カバの前を通過せざるを得ない。

          ダ ッ     ダ ッ   

動かす脚が、水中のように遅く感じられる。
背後から追い抜いてくる、生温かい何か。
それが上下から左右に変化した巨大な顎──
首を捻った、カバの口であることに気付いた瞬間。

       ガ ボォ !!

                     ドズ! ドズゥ!

圧倒的なパワーで挟まれ、長い牙を突き立てられた。
胴と胸を貫いた牙から、血と体温が抜けていく。
カバが首を振り回し、足が床を離れた。
カバの口から頭と足だけ出た状態で、宙釣りとなる・・・・

・・・・視界に、帳が降りていく。

586『小角 宝梦は火種となる』:2015/11/07(土) 23:41:31
>>583(紫)
「・・・・上手いことを言うな。
 『探偵』を辞めても、『詩人』になれそうだ」

フライスは顔を上げ、紫を見上げる。
耳元の声が、男のものであることは間違いないようだ。


「・・・・『保留』。
 ・・・・・・・・・・・・・フ、確かに」

「『正解』を求める余り、手を止めてしまうのは悪い癖だ。
 アーントにもいつも言われる。
 料理が下手なのは、そのせいだと」

「ひとまず、スヴァルトを止める。
 『火種』をどうするかは、その後で考える。
 今の正解は『それ』だ・・・・『そうするとしよう』」

男が屋上を歩き始めた。
方向は紫が来た側、穴の開いた壁の、その上へと。

そして紫は目撃する──

          ド ド ド  ド ド ド   ド ド ド ド 

『鉄格子』で編まれたような、屈強な人型のヴィジョン。
空洞でありながら、圧倒的な力強さを感じさせる。
フライスの傍らに発現する、そのスタンドを。

「礼代わりに教えておこう。
 下にいるルンクスの『嫁』なら、大丈夫だ。
 この場所には、もう一人向かっている。
 ・・・・『あいつ』は、ルンクスを心底から嫌っている」

>>584(青田)
             シキュ!

青田は咄嗟に『モナ・リザ』送信の視覚情報をカットする。
閃きに似た推理だ。
正解かどうかはわからないが、持てるチップを注ぎ込む。

「……!?しまった、硝子に映ってッ!」

声に出しながら、右手で床に絵を描き始める。
転がった瓦礫をタイルに突き立て、原始人のように、だ。

「やはり、『見て』いましたね」

                 キキ キキキキキ

『モナ・リザ』が嫣然とつぶやき、接近してくる。
ポールが床を引っ掻く不愉快な音。アンテナの位置情報。
両方から確実にわかる・・・・床を見る青田の正面に、立ちはだかった。


         ゴ ゴ ゴ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


「『羽虫』の一匹であれ、私と御主人様の邪魔は許しません。
 その絵は、『地獄』で完成させなさい」
                             キンッ

ポールの先端が、床を離れる・・・・


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