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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

422『小角 宝梦は火種となる』:2015/10/14(水) 01:14:06
>>414(青田)
愛川にカズを別の大学棟に誘導するよう、指示した。

そして『アンテナ』越しに聞こえる、謎の太鼓。

        ドコドン! ドコドン!

和太鼓ではない。
民族的な・・・・そう、アフリカめいた太鼓の音色に思える。
情報を共有するまでもなく、会議室で音は響いている。
エイノーのスタンドによる『盗聴』によって──だ。

『液蜘蛛』の視界に、人を認めた。
明らかに教授という風貌の初老の男性だ。
三階のロビーから廊下をまっすぐ、小角らの待つ会議室の前へと向かっている。
『液蜘蛛』に気付いた様子はない。距離は『10m』。

                ズギュ!

携帯アンテナを発現し、まずは玄関が見えるカメラに投げ、設置。
窓口にいた受付の女性が、驚いた表情を浮かべるが、
すぐに青田から顔を背けた。

次は──ロビー全体を見れるカメラ。
こちらはエレベーター前に置かれていて、都合がいい。

そちらに向かおうとした時──青田は、奇妙な状況を目にした。

           パシャ!パシャ!パシャ!

ロビーの一角に、複数の学生が集まっている。
何かを囲んで、写真を撮っているようだ。
スマホの軽いシャッター音が、次々と聞こえてくる。
何を囲んでいるのか・・・・人垣でここからではわからない。
距離は『15m』。エレベーターとは反対方向だが・・・・

>>409>>411>>417(小角)
音は、西側(学生がいる)側の部屋から聞こえる。
エイノーのスタンドによって、ほぼ同じ音が聞こえる為、
こちらの部屋で太鼓が鳴っているようだ。
音自体は、そこまで大きくはない。放送で流れている程度だ。

太鼓の音に対してエイノーが動きを見せる中、
小角は、自身の調査に集中する。

だが、揺れる『コイン』に不安は隠せない。
テーマの変更も視野に入れ、検討するが──

>>418(愛川)
カズ:
「・・・・ふーん。じゃあそっち行くから。
 着いたら迎えにきてよね」

多少不満そうだったが、了承を得た。

>>419>>421(紫)

>『ルンクスは現在、明日に『ネオンストリート』に訪れる予定を立てているか?』

ルルル・・・・
                     ──『NO』。

『コイン』は揺れない。

そして、ルンクスは当然だが、どうしようもないほどに『男』だ。


>>412(エイノー)
             ズギュ!

『カートリッジ』を解除すると、太鼓の音が消えた。

壁際に近づき、『フィストフル』が拳を浴びせる。

           ドゴゴ! ゴバ アッ

数発で十分に開いた穴から飛び込み、
エイノーは『吹っ飛ばされた』かのように装った。
 
                     「きゃあああああああ───ッ!!」

幸い、瓦礫は隣人には当たらなかったが、
視線を合わせた長髪の女性が、甲高い悲鳴を上げる。
男二人も、瞠目し、硬直した状態だ。逃げるという選択肢が咄嗟に浮かんでいない。
 
           ドコドン! ドコドコドン!

そして聞こえる、『太鼓』の音色。
エイノーの目が、その音源を追う。
扉上の天井に設置されたスピーカーからだ。

>>413(高遠)
               バッ

扉付近から、小角らの座る部屋中央まで引き下がり、軽快の度合いを上げる。
集音性で聞こえていた太鼓の音は、南方向(扉側)のように思われたが、
集音し再生されている時点で、感覚は曖昧だ。

『液蜘蛛』の視界に、人を認めた。
明らかに教授という風貌の初老の男性だ。
三階のロビーから廊下をまっすぐ、小角らの待つ会議室の前へと向かっている。
『液蜘蛛』に気付いた様子はない。距離は『10m』。

エイノーに声をかけたが、届く前に壁の穴に突っ込んでいった。


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