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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』【ミ】

792『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 00:55:51
>>791(ココロ)
 「………分かったわ」

分かった、という事は『納得』してくれたという事だろう。
これで手伝ってもらえる。
                 しかし、それはすなわち―――

      「それじゃあ、行くわよ」

『ココロ』の髪が切られる事を意味する。

たかが髪、と考える者もいるかもしれないが、
長い間保持してきたこの『長さ』は、
もはや身体の一部となっているのかもしれない。

                   そして―――
 ………
        ジョギ
              ジョギ ジョギ
                      ジョギ
                             ………

少しだけ不快な音と共に、『ココロ』の頭部は次第に軽くなっていく。
その感覚はつまり、何かを失っていく過程の『軽さ』だ。

   ………  ………  ………  ………

                     「はい―――おしまい」


女性の声と共に、『ココロ』は目を開ける。
鏡はないが、女性がもっている『こげ茶色の束』を見れば、
自分の姿は、おおよそ想像がつくだろう。

793ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 01:25:47
>>792(GM)

「お……お、お願い、します……」

 ………
        ジョギ
              ジョギ ジョギ
                      ジョギ
                             ………


「〜〜〜……っ。」

切られていく髪。
分かる。

(私、今、どんな風になってしまっているのかしら――)

(凄く、変かもしれない……
 も、元から、変なのよね、私は……)

          不安。
          そして。

「あっ……」

            パチ

頭が、軽い。ひどく。
肩より上を残し、長かった髪は、単なる糸に。

「……」

     ス

少しだけ俯く。
何と言いだすべきなのだろうか、この奇妙な契約相手に。

                ・・・・髪をどうするのだろう?

794『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 01:35:31
>>793
「なるほどね………こういう気持ちかあ」

『彫りの深い女性』は手で『ココロの髪の束』を弄ぶ。
『こういう気持ち』とはいうが、
彼女がどういう気持ちなのかはいまいち分からない。

「じゃあ、話を聞きましょうか?
 あなたが頑張ったんだから今度は私が報いる番。
  ここじゃあなんだし、中に入って」

そう言って『彫りの深い女性』は『ココロ』を室内に招きいれようとする。

「ああ、そうだ。毛先がバラバラだろうから軽く整えてあげる。
 店の娘のもよく切ってあげるんだ。
                  別に免許とかは持っていないけどね」

『おいでおいで』と手招きする『女性』。
 どこか得体の知れない女性と、得体の知れないお店―――


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

795ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 23:13:08
>>794(GM)

「…………」

(こ、こういう気持ちとは言うけれど……
 いったい、ど、どういう気持ちなのかしら……?)

          (べ、別にいいじゃない、どんな気持でも。)

ココロがそれを知る時は来るのだろうか?
別に来て欲しいとは思わないが……

            ・・・・ともかく。

「あ……」

        「あ……」

(これで……よ、よかった。話だけでも、き、聞いてもらえる……!)

なんとか、こぎつけた。
代償はそれなりのものだったが。

「あ……ありがとう……
 ほ、本当に……ありがとう、ご、ございます。

            ……あっ、お、お邪魔します。」

          ソロ

            ソロ

おそるおそる、店に踏み入るココロ。
その手は相変わらず、エアピアノとして虚空を弾いている。

796『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 23:27:25
>>795(ココロ)
おっかなびっくり店へと入っていく『ココロ』。

室内は小ぢんまりとした空間で、
いくつかの小さなテーブルと椅子が点在している。
紫の上品なテーブルクロス。
テーブルごとにおかれるオレンジの光を放つ球状の『照明器具』。
まるで『占い師』の館のようだ。

      「いらっしゃいませェ♪」

『彫りの深い女性』はひとつのテーブルを指し示す。
そこに着席しろという合図だろう。

797ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 23:49:48
>>796(GM)

         キョロ

     キョロ

「……」

カフェ、というより占いの館。
ココロは店内を見回しつつ、席へ。

「あ、は……はい。どうも……」

(……ま、まず何から説明しましょう……?
 場所祭りのこと……ど、どうやって説明すればいいのかしら。)

一つ次のステージには進めた。
しかし、問題はまだまだあるのだ。

             ストン

                ・・・・着席しよう。

798『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 00:21:08
>>797(ココロ)
着席する『ココロ』。

  ………
               さわ……ッ

『彫りが深い女性』はそんな『ココロ』の後ろに回り、その『髪』に触れる。
どこかくすぐったいような、妙な感覚が『ココロ』を駆けた。

「言ったでしょ? 『髪先』を整えてあげるって。
 そのままじゃあちょっと不恰好だものね」

    じゃきん   じゃきん

『女性』がハサミを開閉させながらそう告げる。

「さあ、その間に―――
   説明できる事は説明してね。
    私はなにを、どうやって、手伝えばいいの?」

799ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 01:05:10
>>798(GM)

「ひ……」

妙な感覚。

(な……あ、そ、そうね、整えるのよね。
 ……ど、どうしましょう、何から説明を……)

    じゃきん   じゃきん

「あ……は、はい、説明します。
 ええと……ま、まず、どこから話せばいいのか……」

           キュ

目を閉じる。
……本当に、どこから話したものか。


「て、手伝って貰うのは……私の開く、喫茶店です。
 ひ、人手が足りなくて……他のスタッフも、ま、まだ揃っていなくて……」

        「だから、わ、私以外で、頼りになるまとめ役が欲しくて……」

そこまで言い切る。
群衆特有の弱点を補うための、穴。
群衆の素材になってもらう手は、この人数では厳しそうだ。

……そして核心は、まだだ。
いきなり突飛すぎることは言うものではない……と、思うのだ。

800『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 01:36:06
>>799(ココロ)

  じゃきん  じゃきん

 毛先が少しずつ切られている感覚がする。
 その感覚の中で、『ココロ』はぽつぽつと説明を始める。

「ふゥゥん。まとめ役。それは別にいいけど―――

   あなたみたいなとっても若い娘がいきなり今日、
    喫茶店をやらなくちゃあいけないなんて。
     しかもスタッフもまだ揃っていない、ってきてる。

    約束だから当然その話は引き受けるけど――
            その『秘密』は話してくれないの?」

『女性』はハサミを器用に用いながら、
 まさに『ココロ』が言う『核心』に切り込んでくる。
  正直に説明するか、あるいは上手い具合に誤魔化すか―――
   多少の不審があってもこの女性は『約束』は守ってくれそうではあるが………


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

801ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 23:31:52
>>800(GM)

「あ、ごっ……ごめん、なさい……
 でも、その、説明して……し、信じてもらえるか……あんまり、突飛な話だと、思うから……」

         「す……少しずつ、話します。」

    ジャキン

         ジャキン

髪を切られていく、感覚。
それとともに、ためらいがちに口を開く。

           ・・・・ゆっくり。

「あ、貴女は……」

「そ、その……精霊……みたいな不思議な存在って、し、信じます……?
 ご、ごめんなさい、なんだか胡散臭い言い方になってしまうけれど……」

なんだか宗教勧誘のような文句だ。
しかし、これが肝要な確認なのだ。

信じるなら――あるいは信じないなら、説明の仕方は変わる。

802『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 23:43:14
>>801(ココロ)
「………」

  じゃきん   じゃきん

語り始めた『ココロ』の言葉にわずかに沈黙が訪れる。
女性は『ココロの問い』について少し考えているようだ。

  そして。

「『精霊』ねェ。ううん、あまり、
 考えてみた事がないからよくわからない、というのが本音ね。
  ただ………
   『今日、自分の喫茶店をやりたいから手伝って欲しい』って
   見知らぬ私のところにいきなり、押しかけてくる不思議な娘がいるわけだから―――
    そういう不思議だってあってもいいのかもしれないね」

                    『トトロみたいなやつ?』と彼女は笑う。

803ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 23:59:45
>>802(GM)

「……ご、ごめんなさい、不思議な事をして。」

「『トトロ』というよりは……
 な、何ていえばいいのかしら……小人なんですけど……」

あれは間違いなく小人だ。
ファンタジーさ、というのはどうにもこう、ないが……

            ・・・・ともかく。

「あの……こ、この黄金町にも、いるんです。
 しょ、証拠とかは、今はちょっと……見せようがないけれど……」

ここにレイク爺はいない。
いたとしても、説明困難だが。

「そ、その小人たちが、憑いている場所同士で『競争』みたいなことをしていて。」

      「か、彼らに……いえ。
       彼らの一人と、私が、く、組むことになって……」

ともかく流れを追って話していこう。
小人の存在。そして彼らの、ココロの戦い――場所祭り。

804『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/20(金) 00:08:45
>>803(ココロ)
「『小人』が………この町に居る?
   場所同士で………競争?」

 『彫りが深い女性』が、『ココロ』の言葉を反芻していく。

「確認するけど、それは『真剣』な話なのよね?
  昨日読んだ漫画のお話とかじゃあなく?」

『女性』は興味深そうに『ココロ』を見つめている。
少なくとも不快に思っている感じはないようだ。

805ココロ『RLP』:2015/11/20(金) 00:39:57
>>804(GM)

「…………わ、私だって、まるで幻みたいなお話だとは思います。」

           「け、けれど……
            本当で……私は、真剣だわ。」

ココロはそう返す。

夢ではない。
漫画のお話でも、もちろんない。

「……本当に、不思議なお話なのだけれど。
 私は……し、真剣に、信じて……『勝ちたい』」

      「だから、お、お店を……いいものに。
        お客さんが喜んでくれる、良いお店にしたいんです……」

冗談でも、なんでもない。
真剣に、場所祭りで湖畔を勝たせたい。自分の場所を。

        ♪
              ♪

そのために、まずは一回戦を勝つ。
ココロは――苦しみながらも、その気になっている。強く思い、望んでいる。

806『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/20(金) 01:03:56
>>805(ココロ)

                      「………まァ」

 『彫りの深い女性』がハサミの手を止める。
 どうやら、毛先を整え終わったらしい。

「もう『約束』してしまったんだもの。
 どういう事情であれ、手伝わせてもらう事には変わりない。
 今ので、あなたの『熱意』は伝わったしね。

  ああそう、そうだ。自己紹介がまだだったわね。
   私のことは『レミ』って呼んで」

『彫りが深い女性』が『ココロ』に、そう告げる。
『ココロ』の思いが『女性』に伝わったのか、
改めて、彼女は『店』を手伝う事を約束してくれたようだ。

さて―――このまま、更に細かい話を説明してもいいし、
やって欲しい事を今のうちの伝えておいてもいいだろう。

807ココロ『RLP』:2015/11/20(金) 23:38:29
>>806(GM)

    ハッ

髪はどうなったろう。

    キョロ

       キョロ

鏡でもないだろうか?
と思ってから、気づく。『指輪』の一つの視聴覚をリンク。

         ・・・・自分の髪を見てみよう。

「あ……ありがとうございます、ど、どうも……」

礼を言う。
それから、大切なこと。

「わ、私は……ココロ。水溜ココロ。
 よ……よろしくお願いします、レミさん。その、ほ、本当にありがとう……」

         ・・・・自己紹介を、返す。

これにて生身の人間が仲間になった。
彼女にすべて任せきりとはいくまいが、多少楽にはなろう。

「あっ……そ、それで。
 手伝って貰うんですから、い、言わなくちゃあいけないことが……」

          「その……い、いろいろあって……
           けど、ま、まずは、お店の内容から。」

店の細かい説明。
現状の説明。
敵チームがどんなものか。
そして、避けられぬは『力』の説明だろう。

            ・・・・まだまだ問題は山積みだ。

808『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 01:01:42
>>807(ココロ)
『ココロ』は『玩具の指輪』の視聴覚を借り、
自らの髪の毛の状態を確認する。

 ……… ……… ……… ………

毛先はうまい具合に整えられている。
しかし、今までとは違う髪の長さに違和感があるかもしれない。

「ありがとう―――というのは髪を切った事?
 それとも私が手伝うって決めた事?
  どっちも過剰に感謝しなくても大丈夫よ。
  『報酬』はすでに支払われていて、
    それに対して私は働き始めているだけだから」

『彫りの深い女性』が最初に切った
 『ココロの髪の束』をくるくると回しながらそう述べる。

「お店の内容ね―――ふんふん」

そうして『女性』は『ココロ』の話を聞き始める。

(※伝えたい内容を箇条書きなどでまとめてくれれば、
  具体的な言葉にしなくても伝達可能)

809ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 01:26:28
>>808(GM)

「…………」

   (す、すごいわ、まるでプロみたい……
      …………い、良いのよ、髪はまた伸びるわ。
        伸びるころには……今のが、ふ、普通になっているかも。)


違和感は、もちろんある。
今までとは自分が、違いすぎるから。中身までは変わらないが。

「えっ……あ、りょ、両方です。
 ご、ごめんなさい、しつこくて……」

(か、髪……)

          ・・・・さて。

「そ、それが――――」

ココロは説明する。
・そもそも、今回の対戦は『夜の店対決』であること。ルールにより、相手が決めた。
・コンセプトは『湖畔の森』で、自然的な食材を使用し、衣装は動物モチーフの予定。
 →対抗店はプロの仕切る正統派『夜の店』のため、差別化した。
・今のところ、料理のメニューが決まり、店の内装が進行中、並行して人集め中。

「――――と、いうことなんです。
 あ、あまり余裕はないけれど……まだ、きっと出来ることは有るはず……」

          「……そ、それから。」

    ♪


       ♪

目線を下に――エアピアノに、向ける。
今回の店運営には、『スタンド能力』が大きくかかわる。

             ・・・・説明がいる。


「さっき言った、せ、精霊――小人の話……
 あれも不思議な話だけれど、も、もう一つあるんです。」

「ご、ごめんなさい、不思議ばかりで……
 それというのは、わ、私の……私の、『超能力』の、は、話……で。」

           ♪

               ♪

           「こ、これも本当の……真剣な話なんです。」

届かない音色は、ずっと響いている。
今のうち、室内に目ぼしい小物があれば、『友達化』しておこう。

810『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 01:42:06
>>809(ココロ)
『ココロ』は友達化出来そうなものを探しておく。
室内は整然としており、小さいものはあまり見当たらない。
ぱっと目に入ったのは『よるのとばり』と印字されたマッチ箱くらいか。

 「へええ………」

『彫りの深い女性』はココロの前半部分の説明(※箇条書き部分)を聴く。

「なんというか、ついていくのに少しパワーが要るわね。
  ええと………動物? つまり私も着るってわけ?」

とりあえず衣装についてのみ確認された。

                    そして―――

「そして、また不思議な話。
  あなたは『超能力者』というわけね」

『彫りの深い女性』は少しだけ天を仰いだ。


        「………どっかでカメラ回っているわけじゃあないよね?」

つぶやきながら、きょろきょろと女性は周囲を見回す。

811ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 01:57:07
>>810(GM)

(小さいけれど……どうかしら、か、可愛くはないかしらね……?)

           ・・・・価値観的に無理そうだ。

(す、鈴元君……
 それに、朱鷺宮さんも……)

ここは二人に頼もう。
既に、絆の小物たちは友達化している。

「ご、ごめんなさい、一度二択さんで……」

一度に色々言い過ぎたか。

「い、衣装は……キッチンなら、着なくていいと思います。
 けれど、お、お客さんの前に出るならその、と、統一感というか……」

まあ普通は多少抵抗感はあろう。
群衆を丸め込んで着せるつもりだったわけだし。

           「……そ、それで。」

      ♪

         ♪

(そ、それは疑うわよね、当然だわ……
 私だってこんなことになったらきっと逃げてたわよ……)

「わ、私が、『エアピアノ』をしたら……
 小さくて、可愛いものなら『友達』になってくれます。」

「それで、お、お願いを聞いてもらえる……そういう能力です。」

            ―♪

              ―♪

二体の絆の小物を、小さく跳ねさせる。
それから、髪を縛っていたリボンがあれば、それもだ。

            「……し、信じて、くれます?
             ど、ドッキリの看板は用意してません。」

812『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 02:19:20
>>811(ココロ)
「………まあ、衣装については『現場』で話すとして」

 『女性』が関心を持っているのは、今は衣装より、

「『エアピアノ』をしたら………可愛いものが『友達』になる。
  お願いを、聞いてもらえる?
   ………そういう『超能力』を、ええと、ココロさん、
               あなたが持っていると、そう言うのね」

                   『超能力』についてだ。

この町で『スタンド使い』で居るとつい忘れそうになってしまうが、
非スタンド使いにとって、『能力』はまるで『御伽噺』のようだと取られても仕方がないだろう。
とりわけ『ココロ』の能力は、『ファンシー』で『ファンタジー』。
退屈な授業の片隅でノートに書き散らした『妄想』と
同じようなレベルの『戯言』と思われているのかもしれない。

             ―♪

              ―♪
                     ピョーン ピョーン

     シュルルルル


そんな『女性』の疑惑を払拭すべく、『エアピアノ』にあわせ跳ねるのは『軍人』と『子狐』。
そして、その間を舞うのは今までずっと『ココロ』の髪を纏め上げてくれていた『リボン』。

                      「―――!?」

この不可思議な光景に、今まで平静だった『女性』が驚愕の表情を浮かべる。

        「………」

              「………」

                 「やっぱり、どっかでカメラ回っているんじゃないの!?」

813ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 02:35:27
>>812(GM)

                     ピョーン ピョーン

     シュルルルル


「……今は、『動いてもらう』ようにお願いしています。
 こ、これが私のスタンド――ちょ、超能力。名前は『RLP』」

            「か、カメラとかは……
             まっ、回っていなません。本当に……」

   ♪

        ♪

(せ、説明の前に、な、何かもう少し、証拠がいるかしら……?
 ここにまだ絆のこととか、絆のうち、せめて西さんの能力は教えなくちゃあ……)

リボン。絆たち。
仕込みの余地がある。

         ……どうしようか。

「な、何か……可愛いものがあれば。
 友達になって、そ、それで……本当だって証明を……」

つまり、仕込みの余地がない『小さくて可愛い』を見せてもらえばいいのだ。

814『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 02:50:28
>>813(ココロ)
「……あ、『RLP』。
    か、環太平洋経済連携協定………?」

 幾分混乱した『女性』はあらぬ事を口走っていたが、

「え、ええ、ええと、可愛いもの?
              そ、そうね―――」

 少しすると落ち着きを取り戻し、ガサコソと傍らにあった棚を漁る。

          「これなんか、どうかしら?」

『女性』が持ってきたのは日本産ではないと思われる、3cmほどの人形だった。
褐色の肌に愛嬌のある顔とつぶらな瞳。

「幸せを呼ぶトロール人形よ。これも動かせちゃうわけなの?」

815ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 19:37:22
>>814(GM)

「わ、私も何の略なのかは……
 む、無線リンクプロトコル(radio link protocol)……?」

別に詳しいわけではないが……

「と、ともかく……RLP。
 そういう名前の、超能力……です。」

             ・・・・そう、ともかく。

「トロール人形……
 あ、ありがとうございます。」

(こ、これなら……大丈夫よね。
 す、少し不気味にも見えるけれど、可愛いし……)

       スー ・・・

「……『RLP』」

      ―♪

           ―♪

『トロール人形』を、友達化する。
そして、お願いを聞いてもらう。動け、と。

          「き、きっと……動いてくれるはずです。」

816『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 22:48:33
>>815(ココロ)
『ココロ』は、『女性』が差し出した『トロール人形』に能力を施行する。


      ―♪

           ―♪

                               しゅぱっ

『ココロ』の求めに応じて、『トロール人形』は立ち上がり、トコトコと歩き出した。

   「これが……
            これが、あなたの『超能力』
                              ………なのね」

自分の持ち物である『トロール人形』が動いた事によって、
『女性』の信頼は増したようだ。『半信半疑』から、
いくらか『信』に心が傾いている様子が窺える。

817ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 23:32:10
>>816(GM)

                     しゅぱっ

「そ、そう……これが。
 これが私の能力……そう、私の。」

       ♪

「て、敵のチームも、能力があるみたいなんです。
 まだ、ど、どんなものかは……完全には、分からないけれど……」

      「多分……物のい、色を変えたり、光らせたり出来る能力。」

能力の有無は勝敗とは?がらない。
仮に向こうが無能力でも、それは勝因にはなるまい。

          ・・・・そして。

「こ、こっちには、私の能力と……
 あと、他にも出来ることがあるんです。」

「そ、それというのは――絆の、力。
 ……あ、ふ、普通のチームプレイとかじゃあなくて、これも超能力絡みで――」

ここで、絆の力について説明する。
・自分のチームの小人の持つ能力であること。
・7つあり、それぞれココロをサポートしてくれること。
・『RLP』無しでは動けないが、使えばそれぞれの能力があるということ。

「……て、店員集めは、そのうち一人の能力で出来ると思います。」

次に説明するなら、西の能力か。
とりあえず一旦区切って、反応を待つ。

818『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 23:47:45
>>817(ココロ)
「へええ……」

『女性』―――『レミ』は『ココロ』の怒涛の説明に
ただただ驚嘆の言葉をこぼすのみだった。

「へええ………としか言えないけど。

 『そういうもの』なのね。理解する努力はするわ」

『スタンド』という概念を今の今まで
知らなかった者とすれば、柔軟な対応なのかもしれない。

819ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 00:39:26
>>818(GM)

「ありがとうございます……
 か、簡単には信じがたい話だとは、思うけれど……」
 
        「こ、今回は、そういうもの……なんです。」

理解してもらうしかないのだ、こうなると。
柔軟に、力を貸してもらおう。

そして説明の続きだ。

「そ、その能力なら人数は稼げるのだけれど、問題もあって……」

「まず、わ、私が演奏し続けないとその能力は使えない。
 だから、それに頼りきりだと、わ、私は演奏以外何もできない……」

            「柔軟に……う、動けないんです。」

だからこそ、人がいる。
このくだりの説明は相当長くなりそうだ。

「そ、それ、その能力というのが――」

・写真に写った人を複製するような(厳密には違う)能力である。
・複製された人は群衆の一部であり、素直に言うことを聞きやすい。
・ココロがそこに映っていれば、ココロのコピーも出せる。
・これから、ココロも写った『より使える写真』を撮りたいと思っている。

「――という、ことなんです。」

この辺だろうか。
レミの参戦はありがたいことこの上ないが、まだ足りないのだ。

820『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 01:22:58
>>819(ココロ)
「―――なるほど」

『レミ』は『ココロ』の話をうんうんと聞いてくれる。

「つまりは……働いてくれそうな人とあなたとの
 『記念撮影写真』がほしいって事ね。

 そこに関しては、何とか出来るかもしれない」

『西の能力』について、『ココロ』が話し終えると、『レミ』は口を開く。

「ここ、『よるのとばり』は私ひとりでやっている『お店』じゃあない。
 『手伝ってくれる人』や『従業員』が居るのよ。
       それに『友人』だってそこそこ居るし。

  私みたいに直接は手伝ってはくれないかもしれないけど、
   『あなたを手伝うという』目的でちょっと集って、
   『写真』を撮るくらいなら引き受けてくれる人もいるでしょう。

                ええと、何人いればいいのかな」

『ココロ』の懸念事項はもしかすると、あっさりクリア出来るのかもしれない。

821ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 12:23:38
>>820

「そ、そう! そういうことで――」

記念写真。その通り。
それがいい。

        ・・・・そして。

「――え? な、何とかって、そ、そんな。」

レミの提案。
     
「あ、そ、そんな……め、迷惑なんじゃあ……
 い、いえ、私は今してることも、たいがいは迷惑だけれど……」 

             「け、けど……けれど……」

それは、実際、極めてありがたいこと。
人数の心配が要らなくなれば、他にすべてを回せる。
 
      ならば。
 
「……10人。……あ、わ、私込みなら、9人。
 それだけ揃えば、の、能力で『群衆』を出せるように……」

               「お、お願いしても……いいんですか?」

お願いしてみよう。
自分には出来ないことは、他人にやってもらえばいい。

822『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 23:02:34
>>821(ココロ)
「9人ね………そういう格好してくれるような。
  なるべく若い娘がいいのかな」

 『ココロ』の依頼に、『レミ』は強く頷いた。

「たぶん………『一時間』以内には全員集まると思う。
  ここに集めて、集まったらあなたに『連絡』するようにしようか?
  ほかにも準備とかあるんでしょう?」

『ココロ』は無意識に時刻を確認する。
現在、『18:06』。開始は『20:00』。
開始までに、すでに『二時間』を切っていた。

823ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 23:12:37
>>822(GM)

「そ、そう、出来れば若い人の方が……
 あ、い、いえ、『調理』を任せる人も何人かいるでしょうし、全員じゃないですけれど。」

          「そ、それじゃあ……
           い、一時間後に、お願いします。」

(こ、この人……
 ものすごく人望があるんだわ。)

一時間で、九人も集めるのは至難だ。
しかし、その自信があるという。

協力してくれるにせよ――ここまで、してくれるとは。

(か……勝たなくちゃあ……なおさら勝たなくちゃあ……いけないわ!)

奮い立つ。
あまり熱くなりすぎるのも禁物だが。

「そ、それじゃあ……他にやらなくてはいけないことも、あ、あるので……」

              「い、一旦、戻ろうと思います。
               私達が準備しているビルへ……
               あっ、場所は――――――――の辺りで……」

(……れ、レイク爺はもう戻ったかしら?)

レミはここで人を集める。
一応、ビルのだいたいの場所は教えておこう。

               ・・・・次は、料理か?
                  それともピアノ調達か?

(う、売り切れていなくちゃ……いいのだけれど……)

どちらにせよ、一旦戻ることには変わりはないが。

824『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 23:24:43
>>823(ココロ)
「ああ、あのあたり―――分かったわ。
 ケータイとかあれば番号を交換しておきましょう」

 『レミ』はスマホを取り出し、そう告げる。
 交換し終えたなら、一度戻るのがベターだろう。

825ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 00:54:18
>>824(GM)

「じゃ、じゃあ、携帯番号を教えておきます。
 と……朱鷺宮さん、スマホをお願いするわね。」

      ♪

スマホを軍人朱鷺宮に任せる。

彼女には手足がある。
スマホの操作とかは、しやすいだろう。

「わ、私の番号は―――――」

            「――です。」

そして番号を教える。

「あ……あの、レミさん、本当にありがとうございます……」

礼を言おう。
そして全て上手いこと済んだなら、一旦ここを去ろう。
 
              ・・・・戻らなくては。

826『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 01:00:55
>>825(ココロ)
「ああ、その動きをしていないといけないんだっけ」

そう言いながら『レミ』は、『軍人フィギュア』の挙動を興味深そうに見つめる。

「あ、ああ、ありがとう。番号登録しておくよ」

『ココロ』は代わりに『レミ』の番号をきく。
『軍人フィギュア』に頼んで『スマホ』に登録しておくといいだろう。

そして、『ココロ』は『レミ』に礼を言い、『よるのとばり』を立ち去る。
想定どおり、いや想定以上に得るものはあった。
だが、『ココロ』がやらなくてはならない事はまだまだあるはずだ。

827ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 01:14:05
>>826(GM)

「え、ええ……止めると、能力が解けてしまいますし……」

(ここまで休みなしはつらいけれど……
 そ、そんなことも言ってはいられないわよ……)

          ♪

       ♪

「お、お邪魔しました……」

       コツ

        コツ


        「…………はぁぁ〜〜。」

『よるのとばり』を去った。
つまり、これから自分たちのビルに帰ることになる。

(人はこれできっと、集まるわ……
 あとは、店の質を、ど、どこまで高くできるか……)

材料は揃った。
勝負は、そこからどう発展するのか――だ。

        コツ     コツ

(あ、あと二時間後には、私、お、お店を開いているのよね……)

               ・・・・急がなくては。

828『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 01:37:36
>>827(ココロ)
『よるのとばり』を去ると、どっと疲れが襲ってくる。
しかし、道のりはまだまだ遠い。

 ……… ……… ……… ……… ………

ビルの前まで戻ってくると数台の『軽トラック』が止まっている。
見ると、『インテリアセミナーの受講生』たちがせっせと、
テーブルや椅子をビルに運び込んでいるのが分かった。

 「おお! ココロちゃん!
                 ココ……ロ……ちゃん?」

と、ここで『ココロ』に声をかけてきたのは『レイク爺』だ。
目を丸くする『レイク爺』の視線が自分の『髪』に向いているのに気づく。

 「ど、ど、どうしたのかの!? 美容室で気分転換かの!?」

829ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 23:16:35
>>828(GM)

 ……… ……… ……… ……… ………


(あっ……ちょ、ちょうどよかったみたいね。
 良かったわ、む、無駄な時間は少ない方がいいものね……)

             コツ

               コツ

「れ……レイク爺。
 席を外してごめんなさい、ひ、人探しに行っていたの。」

「……?」

(あ……か、髪よね。そ、それ以外に何があるのよ。意味もなく見たりはしないわ……)

髪への視線。
ある意味当然だろう。

「……」 

(ほ、本当のこと、言うべきかしら……? 
 か、髪を対価にしたんだ、って……あ、後でばれるよりは……)

  ♪
      ♪


「う、うふふ……か、髪のことよね。こ、これは……」

(でも、本当のことを言ったら、れ、レイク爺がレミさんに何か言ったりする……?
 け、けれど、仲間なのだし、包み隠すことは少ない方がいい……のかしら? ど、どうしましょう。)

少し悩むココロ。
もっとも、レイク爺が何を言おうがレミは協力してくれる気がする。

あくまで、気持ちの問題だが――気持ちというのも、けっこう重要だ。

「い……色々あって……切ることになったの。
 で、でも、わ、私の意思だから……き、気分転換ではないけれど……」

             「……そ、それに、人探しの目途はついたわ。
              写真に写ってくれる人が9人に、手伝ってくれる人も。」

とりあえず、成果を報告しよう。
インテリアの方がどうなったのかも、気になるところだが――

830『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 23:40:53
>>829(ココロ)
「そうかァ―――いろいろあったのかの。
  髪を切る『いろいろ』………    ハッ」

  『レイク爺』は何かに気付いたようだ。

(聞いた事があるぞい。人間のオナゴが髪を切る『いろいろ』。
   ………『ココロ』ちゃんもそういう相手が居たのじゃなァ)

「ま、まあ、人生いろいろじゃあ! 気を落とすでないぞいッ!」

 『レイク爺』は何かに納得したような表情で『ココロ』を励ます。

 ………

 「そして、『写真』に写ってくれる者が見つかったのは何よりじゃ!
   こっちも上手い具合に奴らが『交渉』して、安く家具を買い叩けたぞい!

   あ、あとは、妙な人型の『ぱわー』を使う女だか
     男だかわからん奴に助けられたんじゃが………

     『異なるチャンネルのファンがヨロシク言ってたって伝えてねぇ』とか言ってたぞ!」

その後、『レイク爺』はちょっとしたエピソードを『ココロ』に伝える(>>731>>738>>741>>743-745)。

831ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 23:55:21
>>830(GM)

「そ、そうよ、いろいろ……」

      「……??」

謎の励まし。

(な、何か……大きな勘違いをされている気がするわ。
 き、気のせいよね、きっと。わ、私の自意識過剰に違いないわ……)

         「……あっ、え、ええ。
          そうね。がんばるわ。あ、ありがとう。」

噛みあわないコミュニケーションだ……
まあともかく。

「そ、そう……なら、後はインテリアを上手くしてもらうだけね……!」

「……そ、その、違うチャンネル?
 というのは……よ、よくわからないけれど……」

ココロは『荒咬』と二度ほど遭遇している。

しかし、間違いなく男性だった。
それに、『どういうスタンド使いか?』は未だ知らない。

        (で、でも……ありがとう、よね。
         私が知らないだけの絆も、あるんだわ……)

感謝の意は、誰であれ同じ。
さて、ここからは準備の時間になる。

(……は、運び込むのに、まだ時間はかかりそうね。)

                 ・・・・様子を確認しておく。
                 運搬に向いた群衆に切り替えたほうが早いか?

832『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 00:07:38
>>831(ココロ)
『レイク爺』に何か誤解されているような気もしたが、
今はそんな事にこだわっている状況ではない。
『ココロ』は『運搬』の様子を確認していく。

『インテリア軍団』たちは男性が殆どであり、
皆で協力して家具を運び込んでいるようだ。
もちろん『プロ』の方が早く出来るだろうが、
後の『配置』などを改めて説明する手間を考えると、
打ち合わせしてあるであろう『インテリア軍団』に
そのまま任せた方が結果的には早く終わる気がした。

………『軽トラック』に関してはおそらく店に無理をいって借りてきたものだろう。
この後、これを返している余裕がなければ、本来よくはないが、
『店』の邪魔にならない場所に移動させておき、
『すべて』が終わった後に返しに行くのでもいいかもしれない。

『テーブル』は円形で淡い水色、『椅子』は淡い緑色、
いずれも木製で『北欧風デザイン』のものだ。
おそらく、『湖』と周囲の『木々』を表現しているのだろう。

833ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 00:57:35
>>832(GM)

「あっ……い、いい感じの家具だわ……!
 さ、流石はインテリア軍団といったところだわ……」

        (ど、どこから目線なのよ……で、でも、いい感じだわ……)

実際に水を使うのではなく――
それらしいものを使って、『表現』するとは。

         ・・・・職人的な技巧を感じる。

(こうなると……後は待つだけかしら……
 あっ、そ、そうだわ、今のうちにピアノを買いに行くのは……)

       (……あ、あら?)

そういえば。

レイアウトを任せるのはいいが――
言ってなかったんじゃないか? ピアノのことを。

(ど、どうしましょう……今のうちに言うべきよね?
 な、なんて説明したらいいのかしら。お、怒られるんじゃあ……)

予定ではピアノが来てからレイアウトを組むはずだった。
まあ、予定なんてのはココロの中だけの話。

        「ちょ、ちょっといいかしら……
         い、依頼主から、『追加の要望』があるそうなの。」

                          ・・・・インテリア軍団に声をかける。

834『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 01:05:33
>>833(ココロ)
「はい? 先生、何か?」

『インテリア軍団』の実質的な長、『講師』が『ココロ』の呼びかけに応える。

「『25万円』になんとか納めましたが………
    追加要望? 今更ですか?」

少しだけ眉を顰める『講師』。
まあ、全てを購入してから『追加』と言われるのは、
彼でなくてもあまりいい顔をしないだろう。

835ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 01:11:34
>>834(GM)

良い顔をされなくても、ピアノが置けないと困る。
まあ、別に新しく何をしろってんじゃないし、許してくれないだろうか……?

「あっ……ご、ごめんなさい……
 ありがとう、よ、よかったわ、収まって。」

(こ、ここで引いたら駄目よ。
 ちゃんと言わなくてはいけないことだわ……)

      「そ、そういうことも……
       あ、あるってことらしいわよ。」

これも授業の一環なのだ!
という強い意志を見せよう。

「こ、コンセプトとかはそのままだけれど……
 ピアノを。アップライトピアノを、置きたいらしくて……」

     「そ、その分のスペースを、用意しておいてほしいそうだわ。」

そして、要望を伝えよう。
さて、どうなるだろうか――?

(だ、駄目なら最悪、群衆を呼び直せばいいわ……)

それも戦略だ。

836『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 01:17:59
>>835(ココロ)
「ピアノ、ですか?
  アップライトピアノっていうのは、家庭によくあるタイプの奴でしたっけ」

『講師』が少し考え込むが………

「まあ、その程度の話なら、やってみましょう。
 そのピアノってのは今あるんです?
  ないなら、『スペース』作っておきますね」

 わりとすんなり、対処してくれた。
  おそらくこのレベルの追加注文など、腐るほどあるのだろう。

「人数居ますし、要領は分かっている人多いですから、
 30分とかからずに設置は出来るんじゃあないかな」

 更にこんなコメントもあった。

837ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 01:53:24
>>836(GM)

「そ、そう。小さめのピアノね。
 今ここにはないから、スペースをお願いする……」

                  「……ということだそうよ。」

嘘ではない。
他人事にしてるのは、嘘だが。

「さ、30分……! 
 ゆ、優秀な人たちだわ……」

思わずそうこぼす。
連絡が来るのはあと……50分くらいか?

(じゃあ……え、ええと……今のうちにピアノかしら? 
 じゃあ、30分以内にピアノを買って、戻ってきて…………は、運び方は?)

          (……こ、このトラック?
           いえ、私物じゃないわ、これ……
           す、好き放題使うのはどうなのかしら……)

「わ、私が今から……
 そのピアノを取りに行くわ。」

「30分以内には、き、きっと戻ってくると思うから……」

とりあえずそう宣言する。

実際、向かうことになるだろう。
恐らくだが、搬入はともかく持ち帰り手段のサービスはあるのでは?

                  ・・・・再度時間を確認しておく。

838『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 02:01:09
>>837(ココロ)
「分かりました。まあ、最後に入れられるようにはしとくんで、
 30分以上かかってもいいですよ」

『講師』がこう応えてくれる。現在時刻は、『18:19』。
かぎられた時間で、出来る限りの事をするしかない―――


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

839ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:01:44
>>838(GM)

「え、ええ。ありがとう。
 それじゃあ……行ってくるから。」

     コツ

      コツ

そういうわけで、向かおう。
今のうちに全ての『絆』と、『飴玉』を友達化。

             ♪ 

       ♪
         
           ――そして飴玉の視聴覚を確保。
 
      (向こうは今……どんな感じかしら……?)

位置が変わっていなければ、『復縁』出来るだろう。
今度はレイク爺が残っているし、維持する分には安心だ。

840『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 23:28:56
>>839(ココロ)

     コツ

       コツ

『ココロ』は例のリサイクルショップへと向かう。
その間に『絆』の友達化、そして―――

相手ビルの『飴玉』の友達化も併せて行う。
更に、その視聴覚をリンク。
相手は今、何をしているのか………

 ……… ……… ……… ……… ………

シックな相手の『夜の店』が映し出される。
人の気配はない………『控え室』にいるのかもしれない。

 フワァ
                    フワァ


時折、横切る数々の『蝶』………『グラマラス・ライフ』の姿が見える。

  『鱗粉散布(二階南西フロア部分)│17:45〜18:30』

おそらく、以前、確認した『予定通り』という事なのだろう。

  ……… ……… ……… ……… ………

そんな事をしているうちに『リサイクルショップ』に着いた。

841ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:38:44
>>840(GM)

(……ま、まあ、予定通りよね。
 蝶がいるのだから、あの女もいるんでしょうし……)

店を離れる理由もあるまい。
あるとしても、それはこちらには無関係だ。

まさか向こうからこちらを妨害はするまい。
……飴玉の視聴覚は切り、『高天原の絆』の視聴覚を入れておこう。

          ・・・・そして。

(ま、まだ残っていればいいけれど……
 まあ……そ、そんな簡単には売れないわよね。あの値段だもの。)

         (……問題は持ち帰る方法よね。
           買うまえに、まずはそこを決めなくちゃあ……)

着いたので、入ろう。
そして先ほど訪れたコーナーに直行。

お目当ての『アップライトピアノ』は、まだあるだろうか?

842『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 23:47:02
>>841(ココロ)
「あァ、また、来てくれたんですね」

入店する『ココロ』に再び『店員』が語りかけてくる。

 「ピアノ、二台とも残ってますよォ」

見ると、『グランドピアノ』、そして『アップライトピアノ』、両方とも残っている。

  「で、で、どうなさいます?
     買っていただけるんで?」

                         『店員』が迫ってくる。

843ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:57:44
>>842(GM)

「え、ええ……残っていて良かったわ。
 も……もちろん、か、買うつもりなのだけれど……」

店員に、ややぎこちない笑みを向ける。

           「ええと……」

聞かねばならないことがある。
頭の中で整理してから。

(まず、う、運搬するための方法があるのかどうか……
 それから、もう一つ……すごく大切な事だけれど……)

「ふ、二つほど、質問いいかしら?
 な、なにせ気安い買い物ではないし……」

         「買うまえに、か、確認しておきたいことがあって。」

なにせ30万円だ。
買ってだめでしたでは遅いのだ。

844『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:02:47
>>843(ココロ)
「質問? ええもちろん! 二つといわず納得するまできいて下さい」

『店員』がにこやかに対応してくれる。

「後で話と違う! なんて駆け込まれるケースもありますからねえ。
 今のうちに気の済むまで!」

実感のこもった『店員』の言葉。身に覚えがあるのだろう。

845ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:12:35
>>844(GM)

(りょ、良心的な対応だわ……
 と、というより、この人が困るんでしょうね……
 そ、それが当たり前だわ。別に優しいとかではないわよね。
 そ、そもそも、私が偉そうに評価するのも、お、おかしな話よ……)

ともかく質問だ。

「ま、まずは……そうね。
 『持ち帰り』について聞きたいのだけれど……」

「私……歩いて来たのだけれど……
 こ、これを持って帰るのは流石に大変だわ。
 何か、も、持ち帰りに便利な方法ってあるかしら?」

        (さ、最悪トラックで来てもらう……?
          それとも、あとで群衆を呼んでみる……?)

能力を駆使すれば、自力で持ち帰れないこともないだろう。
しかしそれには他の作業の一時停止が必要になる。

             ・・・・出来れば手段があるといいのだが。

846『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:20:28
>>845(ココロ)
「『持ち帰り』ですか! そうですね。
 手続きさえして頂ければ、後日配送という形はとれますよ。
  県内でしたら送料1000円でさせて頂きますが―――」

『店員』が薦めるのは『配送』―――
大型のものを買う時は一般的な方式だろう。
しかし、『後日』になってしまうという………

847ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:27:24
>>846(GM)

(ご……後日じゃあ困るのよ、後日じゃあ……
 け、けれどそんなの、私のわがままだし……無理は言えないわ……)

         (け、けれど……)

「きょ……
 今日中は、無理なのかしら?」

「今日中の配送は……む、無理よね、流石に……?
い、いえね、無理だとは分かっているけれど……一応ね。」

ダメ元ってところだ。
さらにぎこちない笑みを浮かべて、聞く。

(も、もし無理なら……どうしましょう。
 やっぱり、群衆に頼んでトラックで来てもらう……?)

難しいところだ。
もっとも今日中に出来るならそれがいい。

          ・・・・値は張るだろうが。

848『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:33:40
>>847(ココロ)
「今日中………ですか?
  どうしても、今日中?」

『店員』はやや困惑するも、

「えェと、場所はですね、どこですか?
  このへんなら私がクルマ出してもいいですよ、ええ」

訊いてみた甲斐があった。近場なら今日中でもOK。
徒歩圏内の『自ビル』は近場も近場、問題ないだろう。

849ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:41:08
>>848(GM)

「ど……どうしても! 
 どうしても、きょ、今日中じゃないと……」

今日中どころか今すぐだ。
今すぐでなきゃあ、意味がない。

     「今から使うのよ、だから……
      ば、場所は、―――――だわ。
      ごめんなさい、お、お願いできるかしら……?」

何でも言ってみるものだ。
……それから。

(こ、これで調達自体は出来たわね。
 問題は……こ、これを、この後どうするか……も、よね。)

このピアノ、勝負の後は不要もいいところだ。
家には当然あるし、小さめとはいえ持ち運べるサイズでは当然ない。

「それと……も、もう一ついいかしら?」

               ・・・・再度売れないだろうか?

850『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:46:41
>>849
「ああ、そんな近いんですか。
 それでしたら買って頂けたらちょちょいのちょいでお運びしますよ。

      ―――それで、もう一つの質問というのは?」

『店員』は『これからの配送』を請け負ってくれる。
そして、続いての質問を待っているようだ。

851ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:53:06
>>850(GM)

「そ、それは良かったわ……! あ、ありがとう。」

       「それで」

「か、仮に、だけれど……
 ピアノを買って、汚さずに使って……
 そ、それを、こ、ここに売りに来たとしたら。」

汚さないのは難しいだろう。
だが、壊したりはしない。

十分に使える状態で、終わるはずだ、だから。

     「か、買い取ってくれたり……
      す、するかしら……? 仮にの話だけれど。」

(ど、どれだけ予防線を張るのよ、私……
 別におかしなことは言っていないのだし、む、胸を張るのよ……!)

まあダメなら別の店でもよい。
ピアノ買い取りの店は探せばあるだろう。

852『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:01:39
>>851(ココロ)
「ああ………」

『ココロ』の問いに『店員』は何故か少し言いよどんだ。

「いや、はい。もちろん『買取』は致します。
  致しますけど、その場合、
   全くの『新規の買取』として判断させて頂きます、

  ………

  ええとですね、お客様にこういう話をするのもなんですが、
  一般的にこういう店では『買値は売値の10分の1』とも言われています。
   もちろん『売れ筋』なんかだとその差は縮まるんですが、
    この『繁華街』で『ピアノ』というのは
            ―――『売れ筋』と言えるものではないんですね。

 ………それを踏まえて、なおも売ってくださるのなら、構いませんけど」

つまり、少なくとも『この店』では、処分こそ出来るものの、
『使った金銭』はほとんど戻ってこないと思った方がいいだろう。

853ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 01:12:59
>>852(GM)

「……そ、そう。」

「いえ、そ、そうよね。
 そ……そういうものよね。ええ。」

         「か、仮にの話だから……何てことはないわ。」

(ど、どうせなら他のお店で処分した方がよさそうね……
 わ、私ったら、何て強欲……で、でも、30万円だもの……)

          (……ま、曲がりなりにも、私のだもの。
            つ、使うのは、し、しかたないけれど……)

帰ってくるならそのほうがよい。

まあ、後で考えよう。
ここで買えば、とりあえず運搬とか、そういう問題はなくなるのだ。


「じゃ、じゃあ……そうね。
 買わせていただくわ……こ、このピアノ。」

        「……30万円よね?
         他に何かいるかしら……手続きとか?」

購入を決断する。
ミスコンで得た金はこれで一切なくなった。

              ・・・・まあ、これでよかったの、かもしれない。

854『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:24:50
>>853(ココロ)
「お買い上げありがとうございますゥ!
 本来、『配送』ですと、『運送業者』に回す用紙を書いて頂くんですが………
 今回は、私が運ぶんで必要ないかな」

『ココロ』は(何故か持っていた)現金を『店員』に渡す。

「それじゃあ、早速今から配送させて頂きますね。
 そうだな………急ぎで『20分』以内には届けますんで」

 『店員』はそう約束してくれた。
  『大金』を投じた甲斐あって、これで『ピアノ』も『家具』も揃った。
   あとの問題は『時間』か―――残りの『時間』で何を成すか?
    効率的に考えていく必要があるだろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

855ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:07:10
>>854(GM)

「あ……ありがとう。それだけ早くしてもらえれば、十分だわ。」

      「じゃ、じゃあ……よろしくお願いするわね。」

      コツ
         コツ

そういうわけで、店を出る。
これで目的はとりあえず達成だ。

           ・・・・次は?

(あ、あと……今、出来ることは何があるかしら……?)

群衆は仕事中。
演奏は止められない。

・・・・衣装か?
しかし、十数名の衣装を一人で持ち帰れるだろうか? しかも演奏しながら。

(…………そもそも衣装って、今行ったとして用意出来ているのかしら……?
 い、いくらあの店員さんが頑張ってくれたとしても、無理を言ったんだもの、時間がかかるはず……)

連絡が来てから――『よるのとばり』の帰りに寄るのがいい、気がする。

(…………い、一旦戻りましょう。
 ピアノが届いて、内装が出来るのを見るまでは群衆は解けないし……)

とりあえず、今はビルに戻ろう。

856『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:13:45
>>855(ココロ)
『ココロ』は今は『待ち』の時間だと感じる。
なんにしろ『自ビル』へと戻っていく。

 ……… ……… ……… ………

『自ビル』の前は静かだ。
どうやらすでにトラックから『家具』は『店舗』に搬入出来ているようだ。

857ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:26:33
>>856(GM)

エアピアノをしながら出来ることは多くない。
荷物も持てないし、初対面の相手をするのもはばかられる。

             ・・・・ここは待ちだ。

(……は、搬入は済んだみたいね。
 内装を組んでいる途中なら、じゃ、邪魔は出来ないわね。)

            (……どうしましょう?)

部屋内にいては困られるだろう。
別室で待機でもするか?
あるいは、何か指示でもすべきか?

     ・・・・とりあえず入ろう。

(い、一応……様子は見ておいた方がいいわよね……)

おかしなことには、なっていないはずだが――

どんな感じだろうか?
進んでいる様子なら、それが一番だ。

858『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:37:14
>>857(ココロ)
「おお! 『ココロちゃん』!
 ピアノは確保出来たかのォ〜〜〜!」

『店舗』に入ると雰囲気が一変していた。
『テーブル』の配置は初期の『メイド喫茶』のものと変わりないはずだったが、
穏やかな色合いの『テーブル』と『椅子』が配置される事で、
落ち着いた雰囲気を醸し出すようになっている。

壁紙も大方張り替えられている。グリーンに張り替えられた壁は、
『森林』の中に居るような心持ちにさせてくれた。

「こっちももうそろそろ終わるようじゃの!
 いや、これだけ人数が居ると作業も捗る捗る!」

『レイク爺』は嬉しそうにぴょんぴょん跳ねていた。
とりあえず、『模様替え』については問題なく進んでいるようだ。

859ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:44:40
>>858(GM)

「た、ただいま。レイク爺……ピアノは手に入ったわ。
 た、高くついてしまったけれど……あ、あと少しで着くはずよ。」

         キョロ

            キョロ

「い、いい感じだわ……
 本当のお店と変わらないみたい……!」

       (流石はプロだわ……
        これなら、な、内装で負けることはない……)

スタンド能力の補正抜きならだが。
敵スタンドがどれほどの効力を生むかは、未知数。

           しかし少なくとも。 
           基本的な『ステージ』には立てた!

(そ、そういう……実感があるわ……! 
 あまとは、ピアノが到着するのを待てば、内装は……)

完成、のはずだ。
あとは料理と、スタッフ群衆の用意、くらいか?

(も……模様替えが終わったら、料理かしらね……
 ……あら? そういえば、食材はどうなったのだったかしら?)

黒子小人に頼んでいたはずだ。
20分はあれから経過しているし、もう届いているのか?

                  ・・・・探してみよう。

860『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:55:49
>>859(ココロ)
『ココロ』は『模様替え』した『店舗』を確認する。
さすが『インテリア集団』というべきか、基本的な『コンセプト』は
表現出来ているように思える。

続いて気になるのは『食材』。
『キッチン』に行くと、大きな『冷蔵庫』があるのが確認出来る。
そこを開けると―――あった。依頼しておいた『食材』。

               「すでに」

気付くと傍らにいる『黒子』が一言、『ココロ』にそう伝える。
『冷蔵庫』に入れる必要のない食材は食材で、
キッチンの傍らに用意してあった。

861ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:04:05
>>860(GM)

             ビクッ

「……! あ、ありがとう。」

(問題は下ごしらえよね……
 ど、どうしましょう、もう、すぐ始める?)

模様替えが終わり次第、ということ。
休憩時間を入れることが出来るのも、今のところそこだけだが――

              ・・・・難しいところだ。

(と、とりあえず今はどうしようもないわ……
 模様替えが終わらなきゃあ、誰も何も出来ない。)

(あとどれくらいかかりそうかしら……
 でも、せ、急かしたりすると、良くないわよね。)

群衆は解除できない。
エアピアノもやめられない。

こうなると――ココロに使えるのは足と口。それから。

         (み……見ておきましょ……)

視聴覚くらいか。
飴玉の視聴覚に没入しつつ――

「こ、ここまではいい感じだけれど……
 みんなの方で、な、何か思うところはあるかしら?」

絆の小物たちに話しかけてみよう。
まあ、ノイズもあるし、返答があるかは微妙だが……助言は大切だ。

862『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:17:21
>>861(ココロ)
『ココロ』は引き続き『待つ』。
その間に『飴玉』の視聴覚確認を行っておく。

現在時刻は『18:40』。
予定だと、『備品出し│18:30〜19:30』
『スタッフメイク│18:30〜19:30』が始まっている頃か。

 ……… ……… ……… ………

 「これは……ここで?」「ああ、そうだね」

『相手のフロア』は、先ほどとは打って変わって賑わっていた。
『ボーイ姿』の男たちが何人もせわしなくフロアを動き、
『テーブル』などの清掃を行ったり、位置を整えたりしている。
指示を出しているのは、年配の男性、『ボーイ長』のような男だ。
逆に『蝶』の姿は一切無くなっている。

 ……… ……… ……… ……… ………

と、ここで、『携帯電話』が鳴る。
見ると、先ほど登録したばかりの番号。

                  つまり、『よるのとばり』からだ―――

863ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:28:11
>>862(GM)

(……あら? だ、誰かしら。
 まあ、ふ、普通に考えて向こうの仲間よね……)

ツテだろう。
まあ気にすることもない。

(お掃除は……こっちもすべきかしら。
 でも、テーブルとかは新品だし……どうかしらね?)

            ・・・・そして。

「……!」

スマホを友達化。
厳密には、そのカバーを、だが。
鞄から飛び出させ、机の上かどこかへ。

「だ、誰か……朱鷺宮さん、通話ボタンをお願い。」

絆に押してもらおう。
手があって手っ取り早い『軍人朱鷺宮』に頼む。

     「よいしょ……」

しゃがみ込み、スマホを肩の上にジャンプさせる。
そして、肩の上で静止しておいてもらう。

(で、電話に出るのも一苦労だわ……!
 でも、しょ、しょうがない事よね……そういうものよ。)

「……は、はい、ココロです。レミさんですか?」

                ・・・・電話に出よう。

864『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:41:01
>>863(ココロ)
突然の着信に『ココロ』は『スマホカバー』を友達化し、
机の上に転げ落ちるように『スマホ』を移動させた
(『スマホ』そのものではなく『スマホカバー』の友達化という事なので、
 『カバー』が『スマホ』を持ち上げるような形となり、パワーの関係でこういう判定に)。

『軍人フィギュア』は『ココロ』の希望に沿うよう迅速に行動する。
『スマホ』の着信ボタンを押し、『スマホカバー』と共に力を合わせ、
『スマホ』を『ココロ』の肩まで引き上げさせた。
(これも『スマホカバー』を『友達化』という事なので、それに伴う処理変更)。

     「ハーイ、元気だった? 揃ったわよ、9人」

『電話の相手』は紛れもなく『レミ』だ。

   「どうする? 今から、みんなでそっち行ってもいいけど」

865ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 01:10:11
>>864(GM)

(ご、ごめんなさい、無理をさせてしまって……)

スマホカバーに詫びる。
どうもスマホ自体は可愛いとは思えない……

        (デコるべきかしら……?
         い、いえ、今はそんなことより。)

「あっ、は、はい、元気です。
 ど、どうも……も、もう揃ったんですか!?」

思ったより早い。
それはいいのだが――

          チラ

(な、内装がまだ終わっていないのよね……)

「あ、ありがとうございます……」

(……来てもらった方がいいかしら?
 今離れたら、ピ、ピアノとかややこしくなるし……
 そうでなくても、行き来してばかりじゃあ不便だし……)

ココロが出向くよりよかろう。
ここを離れるとどうにも色々不便なのだ。

(で、でも、その分よけいに迷惑を掛けてしまうのよね……
 そうなったら、しゃ、写真も撮ってもらえなくなるかも……?)

             (……それに、じ、時間はもうないのよ。)

「……い、いえ、私から向かいます。
 それで、か、帰りに衣装を取りに行っても……?」

(…………で、でも本人達に衣装を見せたら拒絶される?
 そ、それなら、衣装は後の方が……なんて、わ、悪い考えはよしましょう……)

レイク爺に残ってもらえば。
そして、エリーがいれば。

……遠隔で筆談が出来、指示も出せる。
目はいくらでもある。内装の済み次第、群衆の解除も出来る。

866『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 01:22:06
>>865(ココロ)
『ココロ』は『レミ』と話しながら、考えをまとめていく。

『インテリア講師』が『30分とかからずに内装を終えられる』と言ったのは『18:19』。
今の時刻は『18:41』………『22分』経っているという事は内装自体の準備はほどなく終わるだろう。
『リサイクルショップ』を離れたのは『10分』ほど前。
『ピアノ』は『20分』以内には運んでくれるとの事だったので、
これも『10分』ほど待てば届けられるはずだ。

「そちらの都合のいい方で構わないわよ。
 衣装を着た写真が必要なのであれば、それでいいんじゃあないかな」

『レミ』自体は快諾してくれたが………
『レミ』が集めた者たちに『コスプレ』が受け入れられるかは謎だ。

           「じゃあ、待っていればいいのね?」

                             『レミ』が確認してくる。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

867ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:07:12
>>866(GM)

(そ、そういえば……群衆に着替えてもらうことって出来るのかしら?
 もしできないのなら、ハナっから着替えておいてもらうしかないじゃない……)

さて、どうするか。
能力のことは考えれば出てくるが――

(時間的に……ま、待ってから……?
 ピアノが届くのを見てから、向かうべき?)

(衣装を回収するのは帰りで……
 そ、それが良い気がするわ。一番安心する。)

「え、ええと……」

(も、もし群衆が、衣装を着替えられるなら……
 それならわざわざ本人に見せる必要はない、け、けれど。
 それは……い、いくらなんでも、こう、ず、ズルい気がするわ……)

群衆の使い方としては正しいのかもしれない。
しかし、許可を取れるのに取らないのはいかがなものか。 

              ・・・・そうなると。

「え、ええ。けれど、少し待っていただけますか……?
 だいたい、え、ええと……7時過ぎにはそちらに……」

今から10分ほど待って。
それから、よるのとばりまでの時間。

「よ、よろしくお願いします。
 では、ま、また後ほど……」

ここに来て最後の説得要素が出てくるか。
まあ、写真だけその場で撮って帰ってもいいが……

868『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:16:53
>>867(ココロ)
『群衆』はいくつかの心理的な傾向・制約を除けば生身の人間と遜色ない。
最長『六時間』連続で発現可能であり、着替えてもらうのは問題ないだろう。
ただ、元となる者たちが『コスプレ』を嫌がるのであれば、
同様の傾向を持つ『群衆』たちも当然、『コスプレ』を嫌がるはず。
いざ、『群衆』を出してから拒否されても厄介である為、
今のうち『本物』たちの感触を確かめておくのは悪くないかもしれない。

    「7時過ぎね。分かった」

『レミ』はそう言って電話を切ろうとしている。
何事もなければそのまま会話を終了するといいだろう。

 ……… ……… ……… ………

「おーい、『ココロちゃァ〜〜ん』!

   配達じゃって! ピアノの配達がきとるぞォォォォい!!」

と、ここで、『フロア』の方から『レイク爺』の朗報。

               予想以上に早い御着きのようだ。

869ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:36:02
>>868(GM)

「ごめんなさい、お待たせして……で、では失礼します。」

電話はこれ以上いうこともない。
もっといい方法はあるのだろうか?

      (お、思いつかないのだもの……
       思いつく限りで一番いいようにするしかないわ……)

            と、ここで。

「ピ、ピアノ――もう届けてくれたのね!」

         「い、今行くわ! 
          ごめんなさい、少し待っていてちょうだい……!」

嬉しい誤算、というやつだ。
フロアの方へ向かおう。

      ト  トト

アップライトピアノ。本番までに、もう少しは触れておきたい。

870『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:46:22
>>869(ココロ)
『レイク爺』の声に呼び寄せられ、『ココロ』は『フロア』に向かう。

              「よいしょ……と」

すると、ちょうど『アップライトピアノ』が、予め空けてあった
店の端のスペースに運び込まれたところだった。

「あ、あなた! お買い上げありがとうございますゥ。
  確かに、確かにお届けしましたよォ」

みると『リサイクルショップ』の店員が『ココロ』に向かって、
軽く礼をしたのが確認できる。『店員』はそのまま去っていく。


 「おおォ! ピアノが入るとなんか『雰囲気』が出てきたのォ。
  さわやか〜〜な『湖畔』に、美しい『音色』!
      かなりいいんじゃあないかのォ〜〜〜〜」

『レイク爺』もぴょんぴょんと喜んでいる。
改めて周囲を確認すると、『テーブル』や『椅子』も、
もうしっかり配置されているようだ。

871ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:02:35
>>870

「あ、ありがとう……! し、仕事が早くて本当に助かるわ……」

          ペコペコ

リサイクルショップ店員に頭を下げる。
繰り返し、だ。そして姿が見えなくなってから――

       キョロ

           キョロ

「……い、いい感じだわ。
 さっきからこればかり言っているけど……凄くいい感じ。」

           「……」

(い、今気づいたのだけれど……
 これを演奏する私は、ど、ドレスを着るのよね?
 それで、ほ、他の皆は、動物のコスプレって……ど、どうなの?)

(わ、私が私を贔屓するみたいじゃあないの……どうなの? それって。)

今になって余計な事に気づくココロ。
いや、余計ではあるまい。心情は大切だ。 

           ・・・・しかしまあ後戻りも出来ない。

(わ……私が一番そういうのは拒みそうな気がする……
 ま、まあ、最悪、私にも動物のコスプレをしてもらえばいいのよ。)

「……こ、これで内装は完成かしら?」

         室内を見渡す。
         インテリア軍団は作業を終えているか?

872『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 01:11:59
>>871(ココロ)
順調に物事が運ぶ事に喜ぶ『ココロ』。
しっかりと『絆』と会話し、自ら『方向性』を固めていった成果なのかもしれない。
まだまだ懸念はあるが………このまま突き進むしかない。


「ええ、テーブル・椅子・壁紙の変更―――
 限られた予算の中、参加者一同が知恵を絞り、
  作ってもらいましたが、いかがでしょうか?」

『インテリア講師』が『ココロ』に感想を仰ぐ。

先ほど確認したとおり、『店内』は『水色』で円状のテーブルが『湖』を、
グリーンの『椅子』と『壁紙』が『森』を表現しているようだ。
床は最初から『木製』だった為、何もしなくても周囲と調和している。

なんにせよ、作業は完了。
これでようやく『エアピアノ』を休んでも問題はなくなっただろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

873ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:32:04
>>872(GM)

もはや勝負は後戻りの利かない段階。
あとは演者がどこまで、腕を振るえるか――だ。

        キョロ
 
            キョロ

(湖畔――間違いなく、湖畔。
 て、テーブルやいすで、ここまでのことが出来るのね……!)

インテリアもまた、芸術。
音楽とも絵画とも異質な芸術。

「……ほ、本当に、素晴らしいわ。
 こんなに厳しい条件で……ここまでの物を。
 き、きっと、いえ、絶対――クライアントも喜ぶわ!」

「あ、ありがとう。皆。本当にありがとう。
 ……それから、本当に、本当に、本当に。」

             ♪

                ―― ピタ

                    「・・・・・・ごめんなさい。」

演奏を、ストップする。
これにより、群衆たちは消えてしまうだろう。

            ・・・・同じ群衆を出しても。
               そこに連続性はない。

         キュ

「ごめんなさい……」

(……これが、『セブン・ワールズ・コライド』)

自分の『友達』とは、また違う。
ココロにはきっと、本当に使いこなすことは出来ない。

                  ・・・・さて。

(……お、落ち込んでいる時間なんて、ないわ。
 これくらいのこと、こ、これからも何度もすることよ……
 群衆は、あ、あくまで……群衆。元から、作られた存在。)

          (……?)

少しひっかかるものを感じる。
作られた存在。それは、今ここに――――

    ブンブン

「〜〜っ。」

頭を振る。
悩みを増やしてどうする。       

 (む、向かわなくちゃあ……!
   よ、よ……『よるのとばり』、へ。)

余計な事を考えている暇はない、そう言い聞かせる。

時間には――多少余裕がある。
少しだけ息をついてから、向かうことにしよう。

874『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 23:36:39
>>873
『ココロ』は『インテリア講習』の『軍団』に、心からの賛美を告げ、

「よかった! そう言ってもらえると私たちも嬉しいです!
 じゃあこれで、『合格』ってわけです――――」

        それに反応する『講習陣』。その言葉が終わらないうちに、


                     ―― ピタ

謝罪の言葉とともに『ココロ』は演奏を止める。
止まれば、『群衆』は………消える。
『ココロ』とは違う『精神性』から生まれたものは、やはり、
『ココロ』とは違う『精神性』でないと十全に扱えないのだろう。

 ………
        思うところはあれど、それに捉われている暇は今はない。


『群衆』を喪い、『絆』たちもやけに静かだ。
おそらく皆、これから始まる『本番』を前に、
滑らかな泥のような『ノイズの海』で
わずかばかりの休憩をとっているのだろう。

   『ココロ』にだって、休む権利はある。
                 ―――あるいは義務か。

875ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 02:31:57
>>874(GM)

     シィ  ――  ン


「……」

    パチ

壁に凭れて、目を閉じる。

       フルフル

物事を深く考えず、手指を軽く振る。
少しでも筋肉の疲労を和らげるために。

(本番は……少しでも、手は休められない。
 休めた瞬間、全部、水の泡になってしまうのよ……)

今のうちだ。
今しか、指の安息はない。

            ・・・・それも、あまり長くは取れない。

(ここから……多めに10分と見積もって……
 18:55分には、ここを出ましょう。それなら7時過ぎに着くわ……)

       (ご、五分前行動なんて言っていられない。
         待たせておいて、こんな考え方、汚いけれど……)

それでも、今は指を休めることを優先したい。
迎えに行って、帰ってきたら、もうその後はノンストップだ。

           グニ
 
        グニ

神妙な面持ちで、手を揉むココロ……

876『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 02:54:20
>>875(ココロ)
気の遠くなるほどの長時間の演奏を完遂できたのは
気の遠くなるほどの日ごろの練習の賜物だろう。

しかし、当然、手が疲れないわけではない。
マッサージを施し、指を休める………。
わずかな休養時間だが、とらないより百倍マシだ。

                「………すまんのォ」

その様子を見て声をかけてきたのは『レイク爺』。

「ワシらの為に、『湖畔』の為に、ありがとのォ」

『常人』とは異なる感性を持つ彼だったが、
自分の『代理』として身を粉にして頑張る『ココロ』に対し、
さすがに申し訳ない気持ちが芽生えているようだ。

877ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 23:21:39
>>876(GM)

    グニ

手を止める。

「……き……気にしないでちょうだい。
 レイク爺。湖畔は……大切で、素敵な場所だもの。」

         「それに……」

ココロは少しだけ、笑みを浮かべた。
余裕の笑みなどでは到底ない。

ココロは――

(負けたくないのは、私の意思だわ。
 湖畔が負けたくないのも、だけれど、私も負けたくない……)

            (……ここまで、来たんだもの。)

「それに……私の。
 私自身の気持ちでも、あるの。」

「だ、だから……やるわ。私。最後まで……」

むしろ余裕はなかった。
しかし、やり抜こうと思う以上に――勝ちたい、と思った。

     ・・・・

          ・・・・今、何分ごろだろうか?

878『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 23:37:43
>>877(ココロ)
「そうか! そう言ってくれるとワシも気が楽じゃな!
 ワシはせいぜい『絆』たちの中継点になるくらいしか出来んが……
  指示してくれれば力いっぱいがんばるぞい!」

 『レイク爺』にいつも元気が戻った。

  現在は『18:50』。
    『ココロ』が出ると決めた『55分』まで、あと『5分』ほどか。

879ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 00:11:11
>>878(GM)

「ええ……で、出来る限りの指示はするわ。
 けれど、何かアドバイスがあれば、その時はお願いね。」

頷くココロ。元気はないが、やる気はまだまだ、ある。

あと5分ある。
まあ、ココロがそう決めたのだが――

       (……焦っても何にもならないわ。
         行って戻ったら、もう休憩の時間はない……)

・・・・

   ・・・・

       ・・・・待つ。

と、そういえば。

(……行って戻って、だいたい19:20くらいだとして……
 お、お料理の準備は、だいぶ時間が足りないわね……
 い、今のうちに、最低限の準備は、し、しておきましょう……)

スマートフォンを手に取り、『料理人 学校』と検索。
以下の画像をスマホのブラウザに表示しておく。
ttp://shingakunet.com/school/9000886662/images/image_1480098.jpg

調理学校の生徒たち。
料理の準備をしてもらうなら、悪くない人選だろう。

880『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 00:17:50
>>879(ココロ)
『ココロ』は、休む。その合い間に『料理用』の画像を検索し、表示した。
おそらく問題なく、発現は可能だろう。

 ………

 他に何事もなければ、ほどなく『五分』は経つはずだ。

881ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:01:39
>>880(GM)

「……」

(群衆を使う時は……
 事前に準備をしたほうがいいわね。)

   ス

適当な紙を手に取り、シャーペンを走らせる。

『講師より。
 メモ用紙に書かれたメニューの準備をしておくこと。
 材料は、この部屋と、冷蔵庫の中に用意している。』

          サラサラ

(本当、こ、こういう嘘はよくないんでしょうけど……
 けれど、こうでもしなくちゃあ、ぐ、群衆を上手くは使えない……!)

『今回は実際の店舗に協力してもらっている。
 お店に出しても恥ずかしくないような調理を心掛けること。
 みなでよく協力して事に当たるよう、よろしくお願いします。』

          サラサラ

(わ、我ながら、どこから目線よ……
 ま、まあダメならダメでその時だわ。
 い、今踏みとどまるよりは、進んだ方が良い……)

           「……こ、こんなものかしら、ね。」

あとはこの書置きと、『メニューのメモ用紙』を合わせて置いておく。
これで、少なくとも、何もしないよりはだいぶマシになるはずだ……

                       ・・・・そろそろ、出よう。

882『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:06:32
>>881(ココロ)
『ココロ』は『講師として』の書置きを『群衆』の為に残しておく。
さきほどの『インテリア軍団』の事例を考えるに、
この程度でもおそらくは信じてくれるだろう、と思われた。

 そして―――時間は来る。

 『ココロ』は、

       「がんばってくるんじゃぞい!」

  そんな『レイク爺』の声援を背に、『よるのとばり』へと向かう。

883ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:37:16
>>882(GM)

書置きはなるべくわかりやすい位置に置いておく。
スマホは、『西』の近くがいいだろう。

「ええ……わ、私、がんばってくるわ……!」

          トトト

そうして店を出る。
ここからは再び二正面作戦だ。

(説得、出来るかしら……それも、完全に。
 わ、私はドレスで、みんなにはコスプレを……)

      (……げ、劇とかなら普通のことよ。
       そこまでおかしなことでは、な、ないはず……)

そういうわけで、『よるのとばり』へ。
持ち物は鞄と、『絆』の内――鈴元、朱鷺宮、高天原だ。

884『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:43:22
>>883(ココロ)
『よるのとばり』へと向かう『ココロ』。
持ち出す『絆』は『鈴元』『朱鷺宮』『高天原』の比較的ノイズに強いと思われる三種だ。

 ……… ……… ……… ………

 というわけで、『ココロ』は『よるのとばり』のドアの前に来た。
 ここで『レミ』と会った事で、『店作り』はかなり前進したが―――
 果たしてその勢いのまま、『レミの集めた人材』を説得できるかどうか。

885ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 02:17:23
>>884(GM)

 ……… ……… ……… ………

ドアに歩み寄るココロ。

「……」

   ゴクリ

(じ、自信を持つのよ……
 堂々と、堂々とお願いして、説得しなくちゃあ……)

      コン

         コン


「ご、ごめんください……!」

堂々とした表情を意識するココロ。

ドアを叩き、声をかけてみる。
反応は……あるだろうか? どうだろうか。

886『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 02:31:15
>>885(ココロ)

    コン

         コン

                  がちゃり

『ココロ』のノックにあわせ、ドアが開かれる。
そこには『レミ』の姿があった。

「ああ〜〜〜、待ってたよ。
  もうみんな揃っているから、入って入って」

促されるまま、『よるのとばり』の中を覗くと………居る。

 全部で9名の女性。彼女たちは『レミ』同様、
  どこか日本離れしたエキゾチックな顔立ちだったが、
  それより特徴的なのはその格好。
   みな、占い師然とした『頭巾』のようなものを被っており、
    顔をヴェールで覆っている者も多い。

     『よるのとばり』は、そういう傾向のお店、という事なのかもしれない。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

887ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:31:58
>>886(GM)

ドアが開いた。

「あ、ど、どうも……
 ごめんなさい、お待たせしてしまいまして……」

          キョロ

      キョロ

(……う、う……占いの、館?
 いえ、こ、こういうコンセプトのお店、なのね。)

      (けど、か、顔を隠したい人達なら……
       い、いえ、それならレミさんも呼ばないわよね。)

ある意味すでにコスプレのようなものだ。
彼女ら特有の文化――なのだとしたら、ここに呼ばれては来るまい。

「あ、あ、あの……皆さん、こ、こんばんは。」

とりあえず、挨拶からだ。
いきなり用件から、というのも失礼だろう。

「わ、私、ココロと言います。
 み、皆さんに、お願いがあって来ていただきました……」

とはいえ、待たせているのだ。
早めに用件――そして、本題に入るのも大事だろう。

        (早くしなくちゃあ、じゅ、準備の時間もあるわ……
         そ、そんなことはこちらの都合に過ぎないけれど……)

888『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 23:44:49
>>887(ココロ)
「ああ、とりあえず少しは話しておいたけど、
 あなたの口からきちんと説明してもらうのがいいかもね」

話し始める『ココロ』に『レミ』がこんな言葉を投げる。
『レミ』自体はリラックスしているようで薄い笑みが口元に浮かんでいた。

   「………」

説得に入る『ココロ』の言葉を、『集められた女性たち』はじっと聞いている。
まさか言葉が分からないというわけではないとは思うが、今のところ反応はなく、無言。
その出で立ちと相まって妙な威圧感を感じさせる。

889ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:56:24
>>888(GM)

      コクリ

レミに対して、頷く。
自分の言葉で説得するのとは全然違うだろう。

         ・・・・そういうわけで。

「……そ、それは。お願いというのは。」

(……す、すごい威圧感だわ。
 怖いわ……け、けれど、ここで止まってはダメよ……!)

       スウゥゥーー

            ハァーーー

深呼吸。
そして、顔を上げて。

     「わ、わ……私の、お店を。
      『湖畔カフェ』を、て、手伝ってほしいんです。」

まずは、一番基本的な事を言う。
もうすでに聞いているのだろうが……改めて、だ。

890『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/30(月) 00:23:32
>>889(ココロ)
「―――『湖畔カフェ』ね」

 『ココロ』の依頼に対し、口を開いたのは『ヴェール』をかけた女性の一人だ。
 いや………女性というには少し、若い声のような。

                          パ サ ァ ッ

声を上げた女性が『ヴェール』をとる。
その顔は幼く、『ココロ』より若く感じられた。

「『レミ』さんにあらかた聞いたから、知ってるよ。

 小人が場所の縄張り争いしてて、
   超能力をもったあなたが『夜の店』で対決する。

     すっごくバカバカしく聞こえるけど、
      『レミ』さんが本当だって言うなら私は信じるし、
        協力する事だって、問題ない。

             動物のコスプレだって、してあげる」


           『  だ  け  ど  』

   『少女』は『ココロ』を威圧するような喋り方をする。

「一つだけ条件をクリアして欲しいんだ。

 つまり、私たちが、手伝うならさ、『勝たなきゃ』イヤだって事。
   だからアナタが勝てる『根拠』を教えてほしいんだ。

  『湖畔』をモチーフにして、あなたが『ピアノ』を弾いて、
   私たちは森の動物たち? なかなか悪くないと思うけど、
   『夜の店対決』ってテーマで、
     相手は、『プロの仕切る正統派夜の店』なんでしょ?

  王道に対して、邪道で攻める。
   それなら、あともう『一押し』、何か、何かないの?
    私たちが納得できる『何か』。

     それを提示してくれるなら喜んで手伝わせてもらうよ。

  実際手伝うのは『写真』らしいけど、
   今、私たちがこう思っている以上、
    『写真』の私たちだっておんなじ気持ちになるんじゃない?」

唐突にしゃしゃり出てきた『少女』に、
順々に説得にあたろうとする『ココロ』のペースは崩される。

ほかの女性たちが異論を挟まないという事は
予め、話しあいは出来ているのだろう。
つまり、『少女』が彼女たちの代表者と見て問題ないように思える。

891ココロ『RLP』:2015/12/01(火) 04:31:56
>>890(GM)

                          パ サ ァ ッ

「……!」

    (わ、若いわ……い、いえ。
     見た目で判断するのもなんだけれど……)

少し驚くココロ。
だが、説得は続け――

     「っ……」

威圧を受け、口を閉じる。
事実、『少女』の言うことには、説得力がある……理もある。

(じょ、条件……それはそうかもしれないわ……
 勝算もないのに、手を貸したくない、そ、そういう物よね……)

ココロだって、よくわかりもしない相手に手を貸すなら。
何の条件もなく、貸したりはしないだろう……ましてやプロなら!

(こ、根拠……そ、そんなの……あるわけないじゃあない……
 あったら私だってもっと堂々としているわよ……でも、考えなくちゃあ……)

現状、勝てる根拠などない。
何一つない。しかし、思いつかねばならない。

            ・・・・自分たちの、強みとは何だ?

(ピアノ。料理。お店のコンセプト。
 ……どれも、向こうのお店とは違うものだわ。
 だけど、だからって、強みになるものとは限らない……
 ピアノがある分向こうにはショータイムがある。
 お料理も、プロが作るのは向こうも同じでしょうし……
 お店のコンセプトは差別化であって、勝てる要素じゃあないわ。)

(私にしか無くて……それに、必ず強みになるものって、何?
 …………あるわ。一つだけ。そうよ。このコンセプトなら、無理なくできる。)

「……き、絆。私には、絆がついているわ。そして私には能力があるの。」

「絆は私の大切な仲間たちよ……
 いてくれるだけで、力になってくれる。
 でも、でも……別の言い方をするならよ……」

そして、ココロは『エアピアノ』をはじめて。

 
          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´


           「動く、可愛い、小さいもの。」

       三人――いや、全ての絆を起き上がらせる。
       それだけではなく、目につく小物を全て、立ち上がらせる。

           「き、絆だけで……7人。
            他の小物もなら、いくらでも。
            こんなお店、他にあるかしら……!?」

       その光景は、『店がきらきらする』なんかよりずっと幻想的だ。
       ずっと動いていたら目障りだろうが、パフォーマンス時には十分使える。
       今はミスコンとは違う。持てる力全てを使って、店の運営に挑む。

892『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/01(火) 22:34:46
>>891(ココロ)

          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´

『ココロ』の『エアピアノ』が周囲に響く―――
それは『スタンド使い』でない眼前の『少女たち』には聴こえないが……

              しゃん!  シャン!
          シャン!   しゃん!   シャン!
              シャン!   しゃん!

『呼応』し、起立する『絆』たちの姿ならば、見えるはずだ。
連れてきた三体―――
    『軍人フィギュア』『小狐ストラップ』『雪の妖精フィギュア』。

                            「あらら」

そして、更に反応したのは『レミ』の持つ『トロール人形』。

     ぴょん   ぴょん!  ぴょん  ぴょん!

四体の人形や動物が、その存在をアピールするかのように楽しそうに跳ねる。


   「これが………話にはきいてたけどさ。
          あなたの『超能力』なのね」

                                    ヒョイッ

『少女』は物珍しい昆虫を見つけた幼児のように、
手近に居た『雪の妖精フィギュア』をつまみ上げる。

    「ふゥん……『機械仕掛け』ってわけじゃあないのね? コレ」

『少女』はぶっきらぼうに発言しているが………
   『ココロ』は彼女の顔に『笑み』が浮かび始めているのに気づいていた。

893ココロ『RLP』:2015/12/01(火) 23:22:06
>>892(GM)

          「あっ……」

(ら、乱暴な事は……しないわよね。
 するわけないじゃあない……失礼な憶測だわ……)

          ♪

つまみあげられた『雪の妖精』こと高天原。
とはいえ暴れさせては余計に危なかろう……

「……き、機械なんて、入っていません。
 歯車も、モーターも……何もなくても、動いてくれます。
 私の能力は、『小さいもの』を友達にして、お願いを聞いてもらうこと……」

            ♪

                 ♪

「それが、私の……『RLP』」

ほんの少し、語調を強める。

「こ、この力と、絆の皆の力があれば……
 普通の夜のお店になら、プロ相手だって……!」

(……か、勝てるのよ。勝てると思うのが私のすべきこと。
 そ、そうよ、もう今にもお店は始まる……
 わ、私が負けると思っていては、どうしようもないんだわ……!)

          「……か、勝てる! 勝てます……!」

    ♪     ♪       ♪

店に今から、どれだけ組み込めるだろうか。
思えばこの勝負は常に『ぎりぎり』だった。

              ・・・・最後まで、そうなりそうだ。

(む、向こうの方も……進めなくちゃあ。)

遠方の『西』にお願いし、スマホ画面の写真を確認してもらう。
その他のビルに残してきた『絆』は、控室の奥の方に待機させておこう。
出しっぱなしの置きっぱなしでは、雑な扱いをされてしまいかねない。

894『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/02(水) 00:03:54
>>893(ココロ)

『ココロ』はまずは友達化した『群衆のストラップ』にスマホ画面を確認させる。
何事もなければ、『シェフ見習いたち』を発現可能だろうし、
おそらくメモを見てくれれば、準備を『開始』してくれるだろう。
ただ、それはつまり『ココロ』がもう『エアピアノ』を中止できなくなるという事でもある。

 ……… ……… ………

 「『白雪姫と七人の小人』って………
                       いや当然、知っているよね」

 『雪の妖精フィギュア』を弄ぶ『少女』がおもむろにこんな事を口にする。

「や――― そんなに意味はないんだけどさ。
 さっき言ったじゃない? 『絆だけで七人』。
 その数でつい連想しちゃったんだよね。

  そうなるとアナタは見目麗しい『白雪姫』?
    相手はおォっかない『魔女』ってわけかもね〜〜〜」

 そう言って『少女』は今度こそしっかりとした笑みを浮かべる。

「分かった。この『切り札』があるなら、私たちも力を貸すよ。
 『写真』をとればいいんだっけ? ここで?」

 そして―――
           『ココロ』の熱意はどうやら『少女』に届いたようだ。

895ココロ『RLP』:2015/12/02(水) 00:38:24
>>894(GM)

まだ、群衆の作成は行わない。
写真撮影の後にしなくては、ややこしいことになりかねない。

           ジャー
              z_ン

演奏を一時止める。
小物は安全な位置にあることを確認して、だ。

「し、白雪姫……そ、そんな……
 そんなすごい物では、な、無いですけれど……」

    (お、お姫さま……い、いえ、例えよね。
     絆の皆の人数が主語で、そうなったのよ……)

          (でも、あの女は魔女って感じするわ……
           ど、どう考えても、嫌な女だったもの……!)

悪い気はしない。
とはいえ、流石にこう、恥ずかしい。

そして。

「……! え、ええ! あ、ありがとうございます!
 そ、そう……出来れば、こ、ここで写真を……お願いします。」

「わ、私と、皆さんで……合わせて10人。
 そんな写真を……と、撮らせて頂けたら……」

今の時間はいかほどだったろうか?
なるべく急がねば。衣装もだし、今さらだが小物も増やすべきかもしれない。

           ・・・・もちろん、間に合う限りでだが。

「あっ……れ、レミさん、携帯で撮ってもらっていいですか?
 それで、あ、後で私の携帯にも、そ、それを送ってもらえたら……」

この人数だと、撮る係は写真に映れないレミに任せるしかない。頼もう。

896『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/02(水) 00:59:52
>>895(ココロ)

          「オーケーよー」

『レミ』は快く引き受けてくれた。
自分のスマホを『ココロ』たちに向かって翳す。
『ココロ』を中心として『少女たち』が自然とカメラに
写るようコンパクトにまとまってくれる。

                     「じゃー撮るわねェ?」

『レミ』が合図を送り、そして―――

                         パ シ ャ リ

―――今は、『19:08』。

               残り、『一時間』を切っている。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

897ココロ『RLP』:2015/12/02(水) 23:56:56
>>896(GM)

「……!」

目は閉じないように。
そして出来るだけ、強い意志を保って、被写体になる。
群衆の自分が、少しでも頑張れるように。

                         パ シ ャ リ

「……あっ! い、いけないわ。
 ご、ごめんなさい、わ、私、急がなくちゃあ……」

「み、皆さん、本当に……ありがとうございました。
 いえ、い、今からも、働いてもらうことになるのだけれど……」

時間が、ない。
頭を下げ、散らばっているであろう絆達を回収して。

「そ、それじゃあ……また今度。
 こ、今度は客として、ここに来ますから……!」

         「ありがとうございましたッ!」

店を、急いで出る。
向かう先は、もちろん『貸衣装屋』だが、まずは店を出る。

(出来れば……ざ、雑貨やとか……
 そういうところにも、行きたいけれど……!)

(こ、この辺のお店は、詳しくないし……まずは衣装だわ……!)

……そういえば『レミ』は今からもう、着いてきてくれるのだろうか?

898『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/03(木) 00:10:40
>>897(ココロ)
そして、『ココロを手伝うという目的』をもった『群衆』の写真が完成する。

「私たちこれから、それぞれ用事あるから
  直接はサポートできないけどさ。

  アナタなら毒リンゴ飲まされても
     王子様なしで目覚めるって信じてるよ」

                   別れ際の、『少女』からの声。

 ……… ……… ……… ………

              「ごめんねェ、ユーコが生意気で」

『レミ』は『ココロ』と共についてきてくれた。
『ユーコ』というのはおそらく『少女』のことだろう。

  「………育て方間違ったかな」

 『貸衣装屋』へと急ぐなら、何事もなければ問題なく着くだろう。

899ココロ『RLP』:2015/12/03(木) 00:56:29
>>898(GM)

         コク

声に反応する時間もなく、頷いて飛び出した。
そして、貸衣装屋へと急ぐ道。

「え……? あ、ああ、いいえ。
 な、生意気だなんて、そんなこと……」

(た、確かに少し、お、驚きはしたけれど……
 何もなしで協力してくれる人なんて、そうそういないわよね。)

       (……それこそ、絆の皆くらいよ。)

他でもない『レミ』にも条件を出された。
それに比べれば、驚きはすれ、一般人的な常識の範囲は出るまい……

(そ、育て方……? ああ、て、店員としての、よね。
 そ、そうじゃなくても……い、いえ、あまり深く追求するものではないわよね。)

「そ、そういえばレミさん……この辺りに、雑貨屋さんってありますか?」

道すがら、聞いてみる。

繁華街は夜の店だけではない。
昼の時間は、学生の遊び場にもなりえる場所――女学生向けの店もあるのでは?

もちろん、大方の想像通りそういうのはなくても、それはそれでいい。

900『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 00:00:37
>>899(ココロ)
「『雑貨屋』? 『雑貨屋』ねェ〜〜
 そーゆー専門店はたいてい『商店街』側にあるのおね」

 『レミ』は答える。

「あ、『大人の』ってついているのはあるけど―――
  そーゆーのじゃあないものね。

   そうだ、『100円ショップ』ならあるよ?」

『レミ』はそういって自店の斜め先を指す。
確かにそこに『100円ショップ』が存在しているのが確認できた。

901ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 00:47:36
>>900(GM)

「そ、そうですよね、この辺りには……
 ええ、お、大人の……というよりは、ファンシーな……」

         「あ、ひゃ、100均なら……」

レミの指さす先に、視線を向けるココロ。

何かあるかもしれない。
位置的には、こちらを先にするべきか――

「ご……ごめんなさい。
 寄らせていただいていいかしら……?」

        「こ、小物を買うので……」

(小物……つ、机の上かどこかにでも……
 インテリアみたいな感じで……? それともどこかに隠しておく……?)

そういうことで、百均だ。
時間は危ういが、急がば回れ。出来を追求すると決めたのだ。

902『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 01:03:53
>>901(ココロ)
「謝る事はないわ。もちろん大丈夫よ」

『レミ』は快諾し、二人は『100円ショップ』へと向かう。

 ……… ……… ……… ……… ………

店内はそこそこ大きく、一般的に『100円ショップ』に
売っているものなら大抵は売っているように思われた。
時間もない事だし、効率よく購入していくのがいいだろう。

903ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 01:23:34
>>902(GM)

「あ、ありがとうございます……ええと、買う物なんですが……」

         「あ、あるかどうか……」

      キョロ

        キョロ

雑貨コーナーを探そう。
たいてい、天井から案内が吊られているはず。

「さ、探してみます。
 き、木の動物の、玩具なんですけれど……可愛くて……」

        「そ、それに、凄く小さいんです。あれなら……」

ココロが探してるのはミニチュア玩具だ。
木で出来た、素朴な動物の置物。店に合うはず。
(参照:ttp://d.hatena.ne.jp/tokusaka/20071129/p1 の下の方)


「そ、それから……
 そ、そうだわ、食器……!」

「あ、で、でも……今から50人分も買えないわ……
 しょ、食器は、な、無しで……と、とりあえず小物を……!」

       トト

やや足早に雑貨コーナーへ。
買い物を終えないことには演奏も難しい。

(は、早いところ料理人たちを……
 う、動かさなきゃ……このお店を出たら……!)

真剣な面持ちで動物を探すココロ。
レミに持ってもらうにせよ、限界はあるからだ……さて、見つかるか?

904『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 01:55:06
>>903(ココロ)
『ココロ』は急いで『ミニチュア玩具』を探す。

 ………
       ………

                 見つかった!

『ココロ』が想定していたものと同じものだ。
………ここではあまり人気ないのか、結構な数残っている。

「これを動かすってわけ?
           ふゥん………」

『レミ』は興味深そうに動物を眺めている。

905ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 02:09:22
>>904(GM)

「あ、あったわ……!」

(あ、あまり人気ではないのね、これ……
 まあ、私もまあ、普段から欲しかったわけでもないものね。)

        ヒョイ
            ヒョイ

結構な数買おう。

幸い、財布にはまだお小遣いは残っている。
今後は金欠になるが、まあ普段からそうお金を使う方でもない。

「ええ、これなら……小さくて、可愛くて。
 それに、お店の雰囲気にも、合うと思うんです。」

        コク

ココロは『レミ』に頷く。

「それに、お、置かれていても、不自然な感じではないですし……」

        ヒョイ

かごを取って、そこにいれよう。
百均というのはあちこちにかごが置いていたりする。

             ・・・・なければ探す。

906『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 02:17:58
>>905(ココロ)

        ヒョイ
            ヒョイ

      結構な数を買った。

「あー、確かにメルヘンな感じだものね」

 『レミ』が相槌を打つ。カゴはすぐに見つかり、
 そこに『動物玩具』を入れておいた。

                 「あとは何が必要?」

907ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 02:42:17
>>906(GM)

「ええ、湖畔にいる動物かどうかは、び、微妙ですけれど……」

      ヒョイ

          ヒョイ

「いないよりはいたほうが、い、良い気がします。」

まあいる種類も混じっている。
というか、いそうな種類を優先的に選ぶ。

           ・・・・さて。

「他は……しょ、食器は数をそろえられないですし……
 他の……他の備品、な、何か……
 他……あ、そ、そうだわ! ちょ、ちょっとごめんなさい……」

        キョロ

             キョロ

監視役の『黒子』は見当たらないだろうか?

908『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 22:56:31
>>907(ココロ)
「……なにか用か?」

『黒子』は『ココロ』が探せば、居た。
そもそもずっとついてきているようなのだが、
意識していない時はつい見逃してしまう。

『レミ』には『黒子』が見えていないようだ。
不思議そうに『ココロ』を見やっている。

909ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 23:40:39
>>908(GM)

「あ、そ、そう、用なの。」

      (……い、いつの間にいるのかしら。
       いえ、いるのに私が気づかないのかしら……)

少し屈む。
自分で探して自分で見つけたため、驚きとかは薄い。

「た……確か、基本的な備品は、用意してもらえるんだったかしら?」

食料の用意と同じように、だ。
食料は依頼すれば持ってきてくれた。

「例えば……食器とかって、もう用意してくれているの?
 後は、お客さんが手を拭くのに使う紙とか……そういうものは。」

何があって、何がないのか。

(……か、感覚がマヒしているけれど……
 レミさんからすれば、これ、き、奇行よね……今さらだけれど……)

         (で、でもいいのよ、聞かなくちゃあ。)

既にある物を買ってもしょうがない。
黒子に、聞ける範囲で聞いておこう。

910『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 23:49:00
>>909
「特殊なものでない、各フロアに一般的な食器などは
 用意されている。紙なども同様だ」

『黒子』が答える。おそらくそのへんは
『キッチン』に存在するという事なのだろう。
どの程度が基準か測りかねるが―――
標準的な飲食店の『備品』はおそらくだが用意してもらってあるのだろう。

「よく分からないけど、それも超能力の一環? テレパシー?」

『レミ』が問う。奇行といえば『エアピアノ』も見られているし、今更という感じもする。

911ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:04:21
>>910(GM)

        クル

「え、ええ……テレパシーというか、こ、ここに人がいて……」

          「ま、まあ……
           テレパシーみたいな感じです。」

振り返って『レミ』に言う。
超能力者特有の感覚だし、テレパシーみたいなものだろう。

              ・・・・ともかく。

「わ、分かったわ、ありがとう。」

もう一度振り返って『黒子』に言う。

「い、一応聞いておくけれど……
 食器を別の物に変えたりはお願いできないわよね?」

聞かないより聞いた方がよい。
木の食器に出来れば、雰囲気に合うだろう。

(とはいっても、別に白いお皿ならどんなお店に合うわよね……
 あ、あまり凝りすぎても、準備や管理するのが大変になっちゃうし……)

まあ、そこは『こだわり』レベルの世界だ……時間もないし、妥協でもいい。

912『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:12:31
>>911(ココロ)
『ココロ』の説明に『レミ』は訳知り顔で頷く。

「そこまでは『不可能』だ。用意されたもの以外を用いる場合は『持ち込み』となる」

『黒子』の答えは『ココロ』の想定内のものだった。

913ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:26:57
>>912(GM)

「そ、そうよね、ごめんなさい。ありがとう。」

まあルール通りだ。
食材を持ってきてもらえたしもしや、とは思ったが。
 
               ・・・・そうなると。

「じゃ、じゃあ……これくらいにしておきます。
 他に買わなくちゃあいけない物も、思いつかないですし……」

「じ、時間も、お金も、もうぎりぎりですし……
 か、貸衣装屋に急ぎましょう。
 それからビルに戻って、最後の準備をしなくちゃあ……」

              (ほ、本当に……何もかもがぎりぎりだわ。
               でも、まだ準備よ。ほ、本番こそがメインイベント……!)

     トトト

小走り気味にレジの方へ。
さっさと会計を済ませてしまおう。

『レミ』から何かアドバイスがあるなら、それは聞くが。

914『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:32:41
>>913(ココロ)
「分かった。了解」

『レミ』は即答する。
相談されているわけでもなく、特に意見はないようだ。

会計は問題なく終了し、二人は外に出る。

 「次は、『貸衣装屋』ねー」

『レミ』が確認するように呟く。思うところがなければ、
今はやる事を機械的にこなしていくのが吉なのかもしれない。

915ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:44:37
>>914(GM)

「ええ、貸衣装屋へ行きましょう。
 そこで衣装を……人数分、受け取ります。」

「けれど、ごめんなさい、その前に……え、演奏を始めます。
 ここからはしばらく、て、手を止められないので……ごめんなさい。」

        ♪
 
           ♪

ここで『RLP』を発現する。
そして予定通り、『キーホルダー西』にお願いし、スマホの画像を群集化。
また、残してきた絆の小物のうち、『エリー』の視聴覚リンクをONにしておく。

           (ここからはノンストップよ……)

   ♪

        ♪



百均で買ったものは、演奏を始める前に鞄へ。

受け取った貸衣装も、量がそれほどでもなければ持てるだろう。
もっとも、持つのには『レミ』の補助が必要になるだろうが……

(か、帰るまでに、食材の準備くらいは終わっていればいいけれど……)

                  ・・・・後は料理がどの程度進むか。

916『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:55:35
>>915(ココロ)
「あ、出た〜〜
         踊る小物のエアピアノ」

『レミ』がうれしそうに言う。

                   「………でも、何うごかしてるの?」

『レミ』には理解出来ない事だったが、すでに準備はしてある。
『群集キーホルダー』である西はほどなくして、
『シェフ学生群』に変化し、料理を開始するだろう―――

 ……… ……… ……… ………

そうして二人は『レンタル☆コスチューム  きぶくれ』の前までやってくる。

                「………ここ? ここでいいの?」

そのいかがわしさに『レミ』が思わず確認してくる。

917ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 01:19:05
>>916(GM)

(と、ともかく、貸衣装だわ……人数的には、ふ、普通に足りるし……
 それをもらって、帰って、お、お料理を進めてもらって、店員さんを出して……)

             (……本当に、本当にもう少しで、本番だわ。)

      ♪

           ♪

そして、店の前まで来た。

「え、ええ、はい……ここです。
 ちょ、ちょっといかがわしそうですけれど……」

           「良いお店、なので……ここです。」

立地の問題だろう。
この店自体は、良心的なお店だ。

(い、衣装、取り揃えておいてもらえたかしら……
 いえ、きっと大丈夫よね、予定より人数も少ないし……あの人を信用しましょう。)

「入りましょう……」

                   ・・・・入店する。

918『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 01:32:10
>>917(ココロ)
「そ、そう? ならいいけど」

『レミ』は『ココロ』に続いて入店した。

 ………

  「あ〜ら、あなた。待ってたわよォ〜〜〜
    待ちくたびれて、また、こんなに着込んじゃった!

    『衣装』の方は、
    タップリ用意出来てるんだからァ〜〜〜」

出迎えてくれたのは『きぶくれの店員』だ。
前と変わらない長身、そして更に大きくなった気もする『きぶくれ』。
金髪のウィッグがその異様さを倍増させている。

  「ねえ。
       ―――『大丈夫なの』?」

『ココロ』に突き刺さるような、『レミ』の冷ややかな視線。

919ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 01:57:32
>>918(GM)

「え、ええ。きっと――」

 ………

        「……」

「…………あっ、え、ええ、ごめんなさい。
 ずいぶん待たせてしまって……ほ、本当に……」

「い……衣装、見せていただいてもよろしいかしら?」

            (な、何で……さらに怪しくなっているの!?
             話したら普通に、い、良い店員さんなのになんで……!?)

      ハッ

『レミ』の視線に気づく。
いやまあ……当然の視線だろう。

「……だ、だ、大丈夫です、きっと……ええ。
 ほ、ほら、言うじゃないですか、人は見かけによらない……」

(れ、レミさんの気持ちも分かるわ。
 で、でも、私にそんな目を向けられても困るわ……)

「……い、衣装を見ましょう。
 たっぷり用意できているって言っていますし……」

                ・・・・そう小声で返す。

920『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 23:21:19
>>919(ココロ)
「オフこォぉぉス!」

 暑苦しくはしゃぐ『きぶくれの店員』と、冷ややかな視線を止めない『レミ』。
 寒いんだか熱いんだかよく分からない感情のまま、『ココロ』は衣装を見せてもらう。

「あなたが言っていたとおり! ぜェんぶ準備できているわよォ〜〜〜」

 それはそれとして『店員』が出してくれた衣装―――

・『ココロ』が着る予定のドレス(>>421
・うさぎ(>>398
・クマ・リス・イノシシ(>>422
・ネズミ・たぬき・イタチ(>>425

計八種。ドレスは一着、ほかは五着。
『ココロ』の注文どおりの品揃えだ。

921ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 23:56:02
>>920(GM)

「…………あ、ありがとう……あ、あの、でも、ごめんなさい。」

「言っていたより……
 か、かなり、人が少なくなってしまって。」

           コツ
               コツ

衣装群に近付く。
念のため用意した、大量の衣装だったが……

          ス

「わ、私含めて、11人しか集まらなくて……
 ごめんなさい、衣装も、その分だけしか……」

しかも、うち半分くらいはキッチンに当てる。
まあキッチン要員の分の衣装も、借りたほうがいいかもだが――

・うさぎ
・リス
・たぬき
・いたち
・くま

上に上げた小動物を計二着ずつ、ドレスで一着。
鼠は身近に不潔なイメージがあるし、ここはやめておこう。
いのししもなんだか粗野な感じだ(偏見)

                 ・・・・そういうわけで。

「ごめんなさい。折角集めてもらったのに……」

俯くココロ。

『きぶくれ店員』には悪いことをした。
寒暖の視線が、自分を罰するものと、強く感じる。

922『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:04:46
>>921(ココロ)
「あ〜〜〜 ……いいのよ、別に。
 予約しといてドタキャンなんてザラだしねェ〜〜〜。

 それに比べればあなたなんてゼンゼン『まし』!
    分かったわ、使う分だけ借りってって!」

『店員』は快く、『ココロ』の申し出を受ける。
服を丁寧に大き目の専用バッグに入れてくれた。

「借りるのは『一日』でいいのよねェ〜〜〜
  明日中に返してくれればいいわよォ〜〜〜」

明日は明日で『次の試合』があるような気もするが………
まあちょっと隙を見て返しに来るぐらい出来るだろう。

923ココロ『RLP』:2015/12/06(日) 00:11:34
>>922(GM)

「本当に、ごめんなさい……
 か、カバンまで、用意してくれて……」

       (やっぱりいい店員さんだわ……
         ふ、普通、文句の一つくらい言いたいはずなのに……)

     ジーン

快さに感じ入るココロ。
……見た目は異常だが、心はきれいだと思った。

「え、ええ! きっと……明日の早いうちに。」

「ほ、本当にありがとう……
 あ、れ、レミさん、バッグを肩に掛けさせてもらっていいですか……?
 あと、で、出来れば私の鞄から財布を出してもらえたら……」

エアピアノしながらじゃ一人では持てない。
なので、レミに頼んで、肩に掛けてもらおう。

               ・・・・支払いの後、店を出よう。

924『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:18:37
>>923(ココロ)
「がんばってねェ〜〜〜!」

くるくると回る『きぶくれの店員』。
支払いは11着で『4万円』。一着4000円弱というところか。

「分かった。
  ………しかし大変な能力ね、案外」

『エアピアノ』を続けないといけない『ココロ』に
『レミ』はそんな言葉をかけつつ、荷物を持つ。

 そうして、二人は『店』を後にする。
  これで―――必要なものは揃っただろうか。

925ココロ『RLP』:2015/12/06(日) 00:37:54
>>924(GM)

4万円。まあ代金は良い……
その分は初めから残していたのかも……

           ・・・・ともかく支払って店を出たのだ。

「普段なら演奏を止めればいいのだけれど……
 今は遠くで、お、お料理をさせているので、止められなくて。」

            「ご、ごめんなさい、持たせてしまって……」

他はおそらくないだろう。
あったとして、思い出せない。
 
         ・・・・つまりないのと同じだ。

「な、無かったわよね?
 何か……他に必要な物とか……無いとは思うけれど……」

まあ無いに違いないが……
一応、手持ちの絆の小物たちに聞いてみよう。

                ・・・・返答がなければ、このまま帰る。

926『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:45:42
>>925(ココロ)
『ココロ』は帰路に着く。

やり残しがなければ良いと思い、思わず、『絆』たちに確認を取る。

手持ちは『高天原』『朱鷺宮』『鈴元』の絆。果たして―――

927『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/12/06(日) 01:19:00
>>925 (ココロさん) >>926 (GM)

「くぁ。」

「えっと、なんやっけ。」

子狐が前足で毛づくろいをするように顔をなでる。
その挙動はさながら猫である。

「ないんとちゃう?やり残し。」

「あ、仏作って魂入れずとはちょっとちゃうんやけど。」

「水溜さんの目標をもっぺん言葉にしてみたら?」

「別にやらんでもエエことやけど。」

けらけら笑って鈴を鳴らす。

「すでにやってるから大丈夫、と思うんやったらそれでかまんよ。」

「でも言霊を信じるんやったら何べんでも目標を口にして心に秘めるんもエエんとちゃう?」

ただそれだけ言うと子狐は黙り込んでしまった。

928『軍人フィギュア』@朱鷺宮涙音:2015/12/06(日) 01:31:04
>>925
「うーん、やり残しですか…
 見た限りでは、できる限りのことはした…かも知れないですね」
そう言ってあたりを見回す。
何故か右足を軽く引きずっている。

「後は、そうですね〜。
 もっと自信満々にやれば完璧かなって思います。」
曖昧な言い方になるが、
フィギュアは力強く答えた。

「絶対成功させるぞー!
 ってくらい強く思うことですよ。
 あなたのスタンドはきっと、いや絶対答えてくれますから!」
自信満々に答えた。
 スタンドとは精神のエネルギー
  そして精神とは人の心
    ならば、それを強く持つことがスタンドの強さになる。

「まぁ、おそらく、ですけどね。」

929ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 00:20:10
>>926 >>927-928(鈴元と朱鷺宮)

ノイズから起き出してくれた、二人の絆の声。

「目標――」

       「じ、自信――」

(そ、そうよね……自信がなきゃ勝てないって、さっき思ったばかりじゃない。
 私がここで不安になってしまったら、皆も不安になって、演奏も乱れちゃう……!)

(む、胸を張らなくちゃあ……いけないわ。
 何度だって、お、思い直さなきゃ。勝てるってことを……)

        スー

            ハー

ココロの精神は弱い。
それゆえに、幾度となく崩れ、混乱し、道に迷ってきた。

だが、ここからは一本道。
何度でも確認しよう。ゴールは、一つ。


「目標は……湖畔を勝たせる事。そして……わ、私が勝つこと。
 そのために、お、お客さんに……と、飛び切り、喜んでもらうことよ。」

         「……き、きっと他にはないわ。
          それじゃあ……ビルへ帰りましょう!」

                    ・・・・そういうことだ。

930『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 00:28:00
>>929(ココロ)

『目標』……
        『自信』………

        スー

            ハー

                    『深呼吸』………!

『絆』からの言葉を受け、『ココロ』の決意は定まった。
『レミ』と共に意気揚々と『ビル』へ向かう。
あとはやるべき事をやる為に突っ切るしかないのだ。

 ……… ……… ……… ………

そうして、『ココロ』はビルまで戻ってきた。
時間も時間だ。夏場ではあるが、すでに陽は翳っている。

  今は、『19:32』。残り時間は『30分』もないが………

931ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 00:34:40
>>930(GM)

「…………」

言霊が功を奏したか――

      ココロは比較的落ち着いて、ビル内へ。

(……あ、いえ……その前に。)

と、一旦立ち止まる。
入店前に、留守番をさせた絆――『エリーペン』の視聴覚を共有。

       (確認しておきましょう……
        あ、危ない感じになっていたらよくないわ……)

   ♪

         ♪
 
今、どんな感じに進んでいるだろうか……?
場合によっては、入店前に解除すべきこともある。

          ・・・・必要なら、他の絆達の視聴覚に切り替える。

932『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 00:46:14
>>931(ココロ)

   ♪

         ♪

『ココロ』は『エリーペン』の視聴覚を用い、
『自ビル』の内部を覗く―――

 ………

 『シェフ見習い』の『群衆』達が懸命に、下ごしらえをしている様子が見えた。
 どうやら『メモ』は上手く機能したようで、着々と準備は進んでいるように思える。

933ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 23:04:52
>>932(GM)

(だ……大丈夫、そうよね。これなら平気だわ。
 まあ、そうよね、そんなおかしなことにはならないわよ……)

         ♪
            ♪

「……」

     (ともかく、い……行きましょう。
      あくまで彼らの先生の、私として……!)

店内へ向かおう。
準備をしている、『シェフ見習い群衆』の元へ。

「た、ただいま……帰ったわ!
 あ、貴方たちの先生である私が……帰って来たわ。」

(な、何だかエラそうな言い回しになってしまったわね……
 で、でも、私は偉いとかじゃないけど、先生は偉いものね、ええ、問題ないわ。)

まずは群衆の心に事実を刻む。
あの写真は生徒たちだが、先生は存在しない――

              ・・・・ココロが先生だ。

「調子はいかがかしら……?」

(わ、私なんかが邪魔したら悪いわね……いえ、でも先生よ。
 それに、もう今にも、解除するといえば、そうなのだけれど……)

(やっぱり、ちゃんと見て、お礼は言わなくちゃあ……だわ。)

     ソォォ〜

埃とかを立てると怒られそうだ……客も嫌だろう。
唾とかも飛ばないように、気をつけよう。

       そろそろと、学生たちの進み具合を見て回る。

934『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 23:36:23
>>933(ココロ)
「せ…先生? 先生……ですか?」

唐突に『先生』だと宣言する『ココロ』に学生たちはやや困惑しているようだ。
前回の『インテリア軍団』の時は上手くいったが………
一般的に『ココロ』は、先生というには若すぎる。

「え、ええ。シンプルなメニューが多いからスムーズに出来ていますけど。
 いや! 学生レベル、なんですけどね」

『高天原メニュー』は作りやすさも考慮されたナイスチョイスだ。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1414167533/583-587)
                          何気に『雪の妖精』……使える男!

「ただ―――
             量もあるし、『カレー』もありますし、
             あと一時間はかかっちゃいますかね」

それはそうと『学生』からはこんなコメントも見られた。
おそらくは『カレー』の煮込みに時間がかかるのだろう。

935ココロ『RLP』:2015/12/08(火) 00:19:03
>>934(GM)

「ええ……先生、よ!」

断定的に言う。

ココロは押し切ることにした。
一般的に先生がいくら若く見えても、『若いからダメ』というやつはいない。

「いえ、学生レベルでも――」

            「……一時間?」

(い、一時間じゃあ……間に合うわけないじゃあない!
 あ、あともう30分もしたら開店時間……て、店員の準備もあるのに……)

              (ど、どうしたら……!?)

ココロは時計――時刻を確認する。
腕にずっとつけていた、『デジタル腕時計』を。

「ま……ま、まあそうよね。
 カレーがあるんだもの……じ、時間はかかるわよね。そんなものだわ。
 か、火力は……足りているかしら? 足りなければ強くできるけれど……」

(でも、火力を強くしたからって、に、煮込みに掛かる時間は普通……いえ。
 分からないじゃあない……板踏さんの能力なら、普通じゃない火が出せるはず……)

               ・・・・そして。

「とりあえず……今準備出来ているメニューは何があるかしら?」

(最悪……はじめのうちはカレーは無しにすればいい。
 よく考えたらメニュー表とかもあった方が良かったかしら……
 けれど、い、今さら何を後悔したところで、意味はないわ……!)

無いなら無しでやるしかない。
完璧な店など、プロでだって、作れないのだ。

会話しながら、『店』を視界に納める。
そして『腕時計坂下』に頼み、その予定を確かめる。

(けれど……いまさらだって、できることもあるわ……)

(禁止行為は……他店やお客さんへの妨害だと、聞いたわ。
 『試合の開始時刻を変える』のは……禁止じゃあないはず……!)

          (出来ることは全部試すのよ……
            今日ずっと、そうやってここまで来たんだから!)

時間帯は――『19:55』〜『21:00』だ。
恐らくは、どちらにせよ『試合開始』からの予定が表示されるはず。

936『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/08(火) 00:43:04
>>935(ココロ)
「ええと………『飲み物』はすぐ出せるようなところまでは出来ています。
 サンドウィッチ系もすぐ作れるよう食材を準備しているんで……
 これはみんなであと20分もあれば、出来るかな?
 抹茶あんみつもアイスをつければ出来るまでにはなっているから、
 やっぱり『カレー』ですね。時間かかるのは」

『ココロ』の問いに『シェフ見習い』の一人が答える。

そして―――

   『開店準備│19:55〜20:00』
      『開店│20:00〜21:00』

この『店』の『予定』を確認すると以上のような結果が出た。
まあ、当然だろう。この『店』を開くのは『ココロ自身』。
『ココロ』が現在想定している『予定』がそのまま出るのが自然な流れだ。


                             → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

937ココロ『RLP』:2015/12/08(火) 23:38:44
>>936(GM)

(……そ、それはそうだわ。
 このお店はわたしのさじ加減次第……さじ加減次第じゃないのは……)

             (……そもそもカレーが間に合えばいい話じゃあない?
              出来るかも怪しいグレーな事に時間を使うくらいなら……)

『絆』はココロとは別個の意思を持つ。
『絆』に何をさせようが、ココロの負担にはならない。

「……そう、ありがとう。引き続きお願いするわね。
 私は今から、このお店の人に連絡しなくちゃあいけないから……」

         「もうしばらく、貴方たちがじゅ、準備……お願いね。」

(あと20分だと……55分くらいかしら……だ、駄目だわ、やっぱり間に合わない。
 着替えに、どう見積もっても10分はかかるもの……と、途中で切り上げるしかないわ。)

今度は、『カレーの予定』を確認してもらおう。
シェフでもいいが、作業を分担している以上、一人の予定を改ざんしてもしょうがない。

時間は『現在』〜『22:00』とする。
改竄は『前倒し』にすることも出来る……試す価値は、ある。出来そうなことはする。

         無理なら無理で、どうせカレーは元から無理なのだ。
            他の料理は、群衆に引き継がせればいいだろう……

938『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/08(火) 23:57:29
>>937(ココロ)

『ココロ』は今度は『カレーの予定』を確認する。

『カレー準備│19:35〜20:35
 カレー販売│20:35〜22:00』

『カレー』の予定は学生の言ったとおり一時間後に完成のようだ。
これを『前倒し』にすれば………

939ココロ『RLP』:2015/12/09(水) 00:28:25
>>938(GM)

「…………」

      ゴクリ

(お願い――坂下さん。)

念じる。意識する。
カレーの完成予定を――『19:50』まで、早める。改竄する。

              ・・・・駄目でもともと。

(人手が増えて早くなるものでもないでしょうし……
 他の料理がおろそかになるとかでも、き、きっとないはず……!)

加えて、カレーの作業は煮込みだ。
特別な技法がなくとも、それなりの出来にはなろう。
というか他のメニューもそうだ。どれも簡単さが売りの一つ。

もう少しの間、シェフ見習い軍団を発現しておこう。
そして今のうちに、もろもろの準備をしておこう。

          ソロォ〜

ゆっくりと調理場を離れて。
エリーと板踏辺りの視界で、調理場は観察しておく。

「……れ、レミさん。
 今のうちに二階で衣装の準備をしようと思います。」

「お料理は、それなりに進んでいるみたいですし……」

着れる状態にしておく、というわけ。
流石に15分もあれば着替えられると信じたいが……

940『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/09(水) 00:53:20
>>939(ココロ)
『坂下』の『レイルウェイ・チルドレン』の能力において
『予定』を見るのはいわば『前段階』だ。

真の能力、それは―――

『カレー準備│19:35〜20:35』
『カレー準備│19:35〜20:35
『カレー準備│19:35〜20:3・
『カレー準備│19:35〜20:・・
『カレー準備│19:35〜2・・・・
『カレー準備│19:35〜・・・・・
『カレー準備│19:35〜1・・・・
『カレー準備│19:35〜19・・・
『カレー準備│19:35〜19:5・
『カレー準備│19:35〜19:50
『カレー準備│19:35〜19:50』

                       『予定改竄』ッ!

これにより『カレー販売』の方も、自然と『20:00〜22:00』に変更された。
おそらく、『ココロ』の思惑は成功したと思われる。
結果的な話だが、『シェフ』に対する改竄ではなく
『カレー』に対する改竄とした事が功を奏した結果となったようだ。
(『シェフ』改竄の場合は、調理不足の『カレー』になったと思われる)。

(※判定に少し迷ったが、能力詳細を読み込んだ結果、
  >7.『1時間後』に崩れそうな『崖』を『1分後』に崩す。
  >『可能』。
  に類する『改竄』だと判断。
  『生物』の場合は、対象の認識だけの変化だが、
  『無生物』の場合は、その『状態』が『早まる』のだと判定した。
  ご本人がいらっしゃないようである事、
  元の能力からの変化もありえる『絆』での能力という
  特殊状況である事から、質疑はせずに、この判定で通します)

 「あ、ああ〜〜分かった。
   ………しかし、この人たちも『アレ』なの?
        『写真』から出したってわけ?」

レミがひそひそと『ココロ』に話しかけてくる。
彼女にとってはすべてが驚きの連続のようだ。


                             → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

941ココロ『RLP』:2015/12/09(水) 23:15:05
>>940(GM)

『レイルウェイ・チルドレン』は――強大な能力だ。
時刻表という小さな端末で、これほどまでに運命に干渉する。

         (や、やった……!)

            (ど、どう変化するか怪しいけれど……
             これで、ぎ、ギリギリ……お店に間に合いそうだわ。)

カレーは何とかなった。
これで、料理は何とかなるだろう。

「え、ええ、そうです。
 か、勝手に写真を使うのは、よくないですけれど……
 調理学校の写真を使って……出してもらったんです。」

(そ、そうよね、レミさんからしたら、普通じゃないことだわ……
 いえ、私にとっても、本当は普通じゃないことなのだけれど……)

           ヒソ ヒソ

レミに潜めた声で答える。

ともかく――ここはシェフ見習い達に任せ、2Fへ行こう。

―――

(*ご厚意に感謝。
  PLも、『崖』の例を参考にしました。)

942『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/09(水) 23:36:24
>>941(ココロ)
『カレー』は大丈夫―――!
坂下の『絆』を信じる『ココロ』には、その確信があった。

『レイルウェイ・チルドレン』。相手の動向調査といい、
今回の『対決』にとても有用な能力であった。

「はァ〜〜、写真なら何でも出来るのねェ」

感心する『レミ』と共に、二階へと向かう。
ここは、『キャバクラ風内装』のフロア。
ちょうど『艶美』が根城としている『店舗』とほぼ同様の形状をしている。
『控え室』などもあり、着替えるならここを使うといいかもしれない。

943ココロ『RLP』:2015/12/10(木) 00:00:10
>>942(GM)

「……ええ、絆は皆、とても頼りになる人達なんです。」

      (能力もだけれど……
        そ、それだけじゃあ、ないわ。
          この勝負を戦えているのは、みんながいるから。)

        コツ
           コツ

頼りにならない絆などいない。
『西』や『坂下』の『能力』は――この勝負で殊更強大だ。
実質、能力だけで言うならば、ほぼ彼女らだけで回している。

しかしそれ以外の5人も――ココロの精神を支えてくれる。
能力には適所があるが、『絆』がそこにあるということは常に力になる。

           ・・・・それこそが真に尊い『力』だ。

「わ、私はエアピアノを止められないので……」

    「鞄の中身を出してもらえますか?
      ご、ごめんなさい、雑用ばかりさせてしまって……」

申し訳なく思うが、ココロには今できないのだ。

着替えはここで行う(行わせる)つもりだ。
1Fとの距離や、広さ、その他もろもろ都合がいい。

944『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/10(木) 00:07:22
>>943(ココロ)
『絆の力』―――この特殊な状況でのみ使える特別な能力だが、
それだけ『ココロ』を助けたいという思いがあるという事………
その『力』のありがたみに改めて感謝しつつ、『ココロ』は『レミ』に指示を出す。

「カバン? ああ、『衣装』を出せばいいのね?」

『レミ』は言われたとおりに『カバンの中身』を出していく。
他に出してほしいものがあれば、それも出してくれただろう。

945ココロ『RLP』:2015/12/10(木) 00:23:33
>>944(GM)

「あっ、え、ええそうです、衣装を。
 ごめんなさい、や、ややこしくしてしまって……」

       (……あ、そ、そうだわ。)

   ♪

        ♪

演奏は維持しつつ、鞄に目線を向ける。
……ややこしいが、ココロのショルダーバックだ。

「そ、それと……この中の……あ、い、衣装のあとで……
 さっき買った動物も、と、取り出すのをお願いしていいですか?」

      「本当に雑用ばかりで……」

そういうことで頼もう。
もちろん、本当に肝心な衣装の方を確認してからだが。

946『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/10(木) 00:41:38
>>945(ココロ)
「『衣装』とォ〜〜〜」

    ばさ     ばさばさ    ばさ

『レミ』が衣装を順々に出し、『テーブル』においていく。
『レンタル』した衣装、間違いなくすべてがここにある。

                       「あとは『動物』ね〜〜」

続いて『100円ショップ』で購入した動物を取り出す。
これもまた、(当然だが)、買ったもの全てがきちんと揃っていた。

「これらを使って『パフォーマンスタイム』を設ける感じ?
 それとも常時、面白く動かして楽しませるとか?
   『絆』さんたちの超能力も、絡んでくるのかな?」

ここで『レミ』が無邪気に問いかけてくる。

確かに『艶美の店』に勝つためには、
ユーコと呼ばれた『少女』が言っていた『もう一押し』、
そのイメージを明確にしておく必要があるかもしれない。

『ココロ』にしっかりとした想定があるならそれでもいいし、
もし迷うところがあれば、『写真の群衆』たちが
着替える時間を使って、『絆』と相談してもいいだろう。
残り時間はあまりないが、
すでにお馴染みとなった『絆』達との相談なら、
効率よく出来、そこまで時間はかからないように思えた。


                             → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

947ココロ『RLP』:2015/12/10(木) 23:29:00
>>946(GM)

「ありがとうございます……
 そ、そうですね、これをどう配置して……どう使うか……」  

『動物たち』を前に思案する。

     (どうしましょう……?
      ずっと動いてたら、め、目障りかしら……?)

          (絆の皆の能力も使うなら……
            わ、私だけじゃあ、アイディアが足りないわ……) 

1Fにいる『ブレーメン板踏』に指示を出し、招集しよう。
『エリーペン』は、シェフの卵たちの見張り役として残しておく。

「い、一応……演奏中はそれに合わせて動かそうかと……
 ピアノが演奏していない時は、止まっていてもらいます。
 けれど、絆の皆の能力込みのアイディアは、私だけじゃ思いつかないから……」

      「……そ、相談してみますね。」

そういうわけで、恐らく今回戦最後の相談が始まる。
今すぐにしなければ、アイディアが出ても準備の時間は足りないだろう。

        (皆ももう、疲れているはずだわ……
         全員ノイズの中でも、何もおかしくない……けれど。)

「皆、何か……あるかしら、い、いいアイディアとか。
 そうでなくても、気になるところとか……あ、あるかしら……?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(*『本格相談』を希望。
  期限は『週明け』までを希望したいです。)

948『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/10(木) 23:49:07
>>947(ココロ)
『ココロ』は思案する。さまざまな可能性が考えられる『パフォーマンス』。
時間はあまりないが、今まで同様、『相談』するのがいいと判断した。

「『相談』―――ね。そういう事も出来るんだ。
 じゃあちょっと私は見学させてもらうね」

『レミ』は近くの『椅子』にどっかと座った。

 ………

ほどなくして『板踏のブレーメン』が狂ったように走りこんできた。
彼(ら)なりに時間がない事を悟っているのだろう。
これで、『坂下』『高天原』『鈴元』『朱鷺宮』『板踏』の絆がその場に勢ぞろいした。
 (レイク爺を呼んだかどうかは『ココロ』の任意)
見張り役の『エリーペン』、そして『群衆』と化した
『西のキーホルダー』は相談には参加出来ないが………それもまた運命だろう。

『絆』たちは『ノイズ』に阻まれ、現状や議題を十分に把握出来ていない可能性がある。
もし意見を募るなら、改めて現状を大まかにでも説明し、
今の『ココロ』の意向やアイディアを披露しておくのもいいかもしれない。

(※了解。そちらが『良い』と思うまで伸ばして構わないので
  終わった時はしっかり終了を宣言して頂きたい。
  また、GM介入必要時も明示をお願いする。

  この相談に限って言えば『原作の台詞の掛け合いくらい』の
  短時間での意思疎通が可能。存分に『相談』して頂いて構わない)

949ココロ『RLP』:2015/12/12(土) 22:56:12
>>948(GM)
>坂下、高天原、鈴元、朱鷺宮、板踏

         ス

『絆』達を前に、ココロは少しだけしゃがみこむ。

「まず……今は試合の20分前よ。
 それで、最後の準備をしているところなのだけれど……」

       「これを見てもらえるかしら。」

    ♪

          ♪

『木製動物』達を友達化。
『絆』達に見えるところにまで移動させる。

「この動物たちも使って……出来るなら貴方たちの能力も使って。
 何か、ピアノといっしょにパフォーマンスをできないかと思うのだけれど……」

       「いえ、別にピアノに合わせなくても……
         あるいは、この動物たちはなしでも、いいのだけれど。」

  「何か……思いつくかしら?」

とりあえず現状を説明してみよう。
誰の絆がノイズから解放されているか、反応を見たいのもある。

950『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/12(土) 23:27:30
>>947-949

   ダッタカ
           ダッタカ
      ダッタカ

  「アレグレット!」
 
         「アレグレット!」

  「アニマンド!」

         「アニマート!」

颯爽登場、ブレーメンの音楽隊だ。
競走馬の如くロバが飛びこんでくる。背中に猫やら犬やら鶏やら乗せてるのでちょっと辛そうだ。


   「……休符?」

          「休符! ホールレスト!」

   「モヴィエンド!」

          「アダージオ!」

―――『パフォーマンスは期間を区切ってやった方がいいんじゃないか』。
恐らくはそういう発言だろう。
もとより『湖畔風の落ち着いたお店』がコンセプトの一つなのだから、常時何かが動いていると言うのは良くないだろう。
邪魔にならない程度のパフォーマンスタイムが望ましいのではないか……と、『ブレーメンの音楽隊』は言っている。多分。

その上で――――

   「パッショナート……」

          「アダージオ?」

――――『ブレーメンの音楽隊』にできるのは、『火炎操作』だけだ。それも火力を上げる方向の。
『火芸』程度はできるが、穏やかな湖畔の雰囲気には、あまり合致しまい。
少なくとも、今回は『ブレーメンの音楽隊』が協力するのは難しそうだ。

951『軍人フィギュア』@朱鷺宮涙音:2015/12/12(土) 23:42:30
>>949
「ほほう…なかなか可愛らしいですね〜。
 この動物たちのパフォーマンスはやはり…
 賑やかさよりも落ち着きがほしいでしょうね〜。」
と、木製動物たちの動きを注意深く眺めながら応える。

「となると…
 うーむ、私の能力は『的』を作ること…
 そしてその的は攻撃に反応するとかなわけですから…
 困りましたね、能力を活かした事はできなそうですが…」
と、少し申し訳無さそうにする。

「まぁ、パフォーマンスの参加者としてできる人がいたら
 この中から選ぶっていうのもいいんじゃないでしょうかね。」
絆の人の中にも参加ができる人がいるだろうか…
少し注意深くあたりを見る

952『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/12/12(土) 23:56:07
>>949 (ココロさん)

「あら、僕らのお友達?」

『木製動物』に対してそういう印象を抱いたのだろうか。
子狐の第一声はそれであった。

「僕の能力は、まぁ桜の花びらを作ることやわ。」

「今の季節は桜の時期やないけど、舞わしたらきれいやわ。」

そう言って、少し黙り込む。
んー、と鈴を尾でもてあそぶ。
ちりちりと鈴の音が鳴っている。

「お客さんの机の上で踊らしてみる?その動物さんとか僕の花びらを。」

「こう、簡単な動きでエエと思うわ。普通のお人さんやったら動物さん動くだけで驚かはる思うし。」

953ココロ『RLP』:2015/12/13(日) 23:35:24
>>950 >>951 >>952(板踏、朱鷺宮、鈴元)

        ・・・・

    ・・・・

ココロは三人の意見を聞く。
ときおり相槌を入れたり、頷いたりしつつ。

         そして。

「……ありがとう。
 そうね、パフォーマンスタイムは区切って……」

        (30分に一回位かしら……?
         も、もう少し多い方が良いかしらね……)

これは予定通りだ。
演奏自体、多少のインターバルは必要だろうし。

「鈴元君の花びらみたいに、使える能力は使ってしまいましょう。
 絆の皆は……ごめんなさい、あまり湖畔のイメージには、合わないけれど……」

          チラ

     「……板踏さんと、鈴元君なら……動物、ではあるわね……」

とはいえ、ただ躍らせるなら木の動物でいい。
何か意味がないのなら、能力に専念させたいとも、思う。

「エリーちゃんの能力も、が、がんばったら使えそうな気はするわ。
 けれど……よ、妖怪を作るのには、時間が足りないかしら……?」

              ・・・・もうすこし相談を進めよう。

954『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/14(月) 00:00:58
>>953

  「『ラフカディオ』…………」

              「…………『わらしのうた?』」

  「『座敷童』!」

              「『ラフカディオ』!」

……『ブレーメンの音楽隊』が言っているのは、『ラフカディオ』の能力で『座敷童』を呼び出すということだろうか。
『座敷童』――――住み着いた家の幸福と繁栄を約束する妖怪。
効果は確実ではないが、『店の成功』に対して何かしらプラスになるのではないだろうか、という感じだ。
去れば家は没落してしまうが、今回の『場所祭一回戦』に限れば問題は無いだろうし。
なにより、ヴィジュアルが『おかっぱ頭の子供』というだけであり、作画が比較的簡単である点もポイントが高い。

955ココロ『RLP』:2015/12/14(月) 02:39:31
>>954(板踏)

「……わ、わらし……? あっ『座敷童』……そ、そうだわ。
 そ、そういえば聞いたことがあるわ、座敷童は家を幸せにする……!」

            「も、もし作れれば……」

      ♪

「そ、相当有利に……なるかもしれないわ。」

(あ、あくまで、推測だけれど……)

            ♪

しかしココロは難しい顔をして考える。
妖怪には材料が必要だ。しかも、能力に関係のある材料が。

            ・・・・座敷童の材料は?

(き、絆の皆にそんなこと……
 一時的では、あ、あるにせよ……そもそもできるのかしら?
 そ、それに、絆の皆の中に、座敷童っぽいスタンドの人なんて……)

         (子供……幸せ……繁栄……
           どうしましょう、せ、せっかくいいアイディアなのに!)

                      (わ、私の想像力が貧困なせいで……)

       ♪
                ♪

ココロは考えを巡らせる。
座敷童――でなくとも近いコンセプトの妖怪はいよう。

       「どうしましょう……」

しかしそもそも能力が噛みあっていないのだ、とココロは思う。
静止、的、花びら、炎、群衆、時刻。どのようにこじつけたものか。

956『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/14(月) 19:37:32
>>955

     「?」

        「?」

           「?」

              「?」

……畜生共が一斉に首を傾げた。

      「「「「>>504」」」」

そして口を揃えて>>504と……『>>504』!?
ちょっと何を言っているのかわからない。どう発音する言語なのかもわからない。
おそらくノイズが酷いのだろう……ここにきていよいよ意味不明な発言が飛び出した。

……………が、ココロは思いだすかもしれない。


>『ラフカディオ』は『幽霊』や『スタンド』を粘土のように捏ねる事で『妖怪』化するが………
>『パンペン』には手がない。だから用いるのは………『絵』だ。
>『幽霊』や『スタンド』、あるいはそれに類する『怪奇現象』を『絵』で表現する事で、『妖怪化』は成される。
>その『絵』が誰にでも分かるような上手い絵であるほど、
>素直に思い通りの『妖怪化』が出来るように思えた。作っておける『妖怪』は一種のみ。
>絵を描くだけで『そのもの』を素材として使わない為、『そのもの』の挙動を制限する事はないようである。


……………という感じのことを。

957ココロ『RLP』:2015/12/14(月) 23:50:55
>>956(板踏)

「…………???」

(な、なにを言っているのかしら……
 でも分かるのは、わ、私が何か、おかしなことを言ってしまったんだわ……)

ココロはやや狼狽えつつ、考える。

(今、そうだわ『ラフカディオ』の話をしたところよね……)

      「…………」

          「あら?」

(……あっ、あら?
 私、そもそも何を言ってたのかしら。
 絆の『ラフカディオ』は……絵で描いたらそれでいいんだわ。)

つまり勘違いだった。

「ご、ごめんなさい、勘違いをしていたようだわ……そうね、ざ、座敷童を、エリーちゃんに描いてもらえば……」

      「……だ、誰か、エリーちゃんと監視を代わって貰えるかしら?」

ココロは改めて絆たちに呼びかける。
まあ誰でもいいが……名乗り出る者がいないならノイズの重そうな『坂下』辺りに任せたい。

958『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/14(月) 23:56:27
>>957

「…………」 プイッ

……畜生共は露骨にそっぽを向いた。
…………どうも監視の役目は嫌らしい。

959ココロ『RLP』:2015/12/16(水) 02:10:51
>>958(板踏)

(そ、そうよね……板踏さんは、ノイズも軽いのだし……
 いえ、ノイズが重いからダメというわけではないけれど……)

        (……相談できる人は、一人でも多い方がいいわ。)

  コクリ

神妙な面持ちで板踏に頷くココロ。

(そうなると……やっぱり、坂下さんに任せるべきかしら……?
 能力を使いすぎたせいかもしれないけれど、ノイズが辛そうだものね……)

ノイズがあっても絆は絆。
そこにいるだけで、ココロの心をつないでくれる。

とはいえ、相談は別だ。
ノイズの軽重が、ここでは重要だ。

        「……他の皆はどうかしら?」

         ♪

                ♪

もう少しだけ待つが、無理に行かせたいとも思わない。
何もなければ、予定通り、『デジタル坂下』にがんばってもらおう。

960『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/18(金) 23:34:25
>>959(ココロ)
しばしの沈黙を味わった後、『坂下の時計』が『エリーペン』の元へと向かった。
とりあえず他の者はまだこちらで会議に参加したい様子だった。
『坂下の時計』はその能力で十分に活躍した。
こういう形で少し休ませてあげるのもいいのかもしれない。

 ……… ……… ……… ……… ………

ほどなくして、代わりにピョンピョンとやってきたのは『エリーペン』だ。
どこなく元気がなくあまり喋りそうにないが、
『自立意思を発露』する行為はとりわけ『ノイズ』にやられやすいようなので、
その他の、たとえば指示に従い、『能力を使う』事は可能ではないかと思われた。

961ココロ『RLP』:2015/12/18(金) 23:48:05
>>960(GM)

(……同じ人にばかり苦労を掛けるのもよくないわよね。
 坂下さんには、す、少し休んでいただいた方が良さそうだわ……)

『デジタル坂下時計』を見送るココロ。

           ・・・・

              ・・・・

そして、メンバーが一人入れ替わったわけだ。

「……あ、え、エリーちゃん。
 ごめんなさいね、監視役にしてしまって。」

       ♪   ♪

やってきたエリーペンに小さく頭を下げる。
 
           「そ、それで。早速なのだけれど。
              ――お願い、したいことがあるの。」

お願いしたいこと。
エリー自身は動けずとも――彼女の能力は。

           ・・・・絆の力は。

「妖怪を……描いていたくれないかしら?
 ふ、福を招く妖怪の……ざ、『座敷童』を……」

              ・・・・動かずとも、きっと答えてくれている。

962『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/19(土) 21:28:56
>>961(ココロ)
『エリーペン』に『座敷童』を描くよう要請する『ココロ』。
………しかし、『エリーペン』は困ったように、首をかしげるかのように体を傾けた。

                        『ノイズ』のせいか? いや―――

以前感じたとおり(>>504)、この『ラフカディオ』は捏ねる代わりに、絵を描く事で能力を発動する。
これは『想像で勝手に絵を描ける』というわけでなく、
元の能力同様、『素材となるもの』が必要でそれを書き写す必要があるというわけだ。

『座敷わらし』………幸せを呼ぶ妖怪。
『ココロ』の考えたとおり近いコンセプトの妖怪だか妖精だかが居て、
更にその元となるような存在が仲間内にいればいいのだが………。

963ココロ『RLP』:2015/12/19(土) 23:47:34
>>962(GM)

「……??」

     「……あっ。」

          「そ、そうよね、そうだったわ……」

そういうことだったとは……
しかし、こうなると、どうするべきか。

(座敷童……は、そ、それらしい人は……
  ……そ、そもそも、子供みたいなスタンドなんていないわ。)

座敷童は子供のような妖怪だ。
子供のようなスタンドでもいればよかったのだが。

      キョロ

              キョロ

いかんせん、物事はそう上手くはいかないものか。
他の『縁起の良い妖怪存在』には、ココロとしては心当たりはない。

別の妖怪を最大限改変して、でっちあげるか……?

「み、みんな、妖怪のアイディアとかは……あるかしら?
 座敷童のお仲間とか……お店を手伝ってくれる妖怪だとか……」

まあプラス・アルファの要素ではある。
あるが、出来ればもう一つ、妖怪パワ―が欲しくもある……

                  (……座敷童……家に憑く妖怪……)

                            (……憑く? ひょっとしたら……)

964『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/19(土) 23:58:16
>>963(ココロ)
考える方向性としては、今は『適切な妖怪』について。
あとは『絆』の能力を使うなら使うでどう繋げるか、といったところか。

『ココロ』の方で何か思いついたのなら『提案』するのもいいだろうし、
引き続き『本格相談』するのもいいだろう。
しかし、『ココロ』と『絆』、双方からあまりにも妙案が出てこないようならば
もう腹を括って今ある発想で『店』を開いてしまうのも一つの手だ。

965『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/12/20(日) 00:15:47
>>964 (GM)

「妖怪さんねぇ。」

「人間の手助けをしてくれはる妖怪……?」

別にそういうのに詳しいわけではないのだろう。
子狐は微妙な感じである。

「付喪神さんとか……?」

「お稲荷さんとか宗旦狐さん、葛の葉ぁさんとかは狐っちゅうだけやし。」

「うーん。」

子狐からいいアイディアは期待できないかもしれない。

966『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/20(日) 00:19:02
>>962-964

      「「「「………………………!!!!」」」」  ガーン

制限の勘違い……これはブレーメン板踏の失態だ……!
戦慄し、硬直し……直後、畜生共が円陣を組んで何か相談し始めた。


     ゴニョゴニョ       ゴニョゴニョ

              ゴニョゴニョ
       ゴニョゴニョ


……しばらくそうしていたが、ひと段落突いたのか、再び四匹で塔を……否、ロバ以外が塔を作り、ロバが前に飛び出した。


       「「「「『ケサランパサラン』ッ!」」」」


『ケサランパサラン』……かつて江戸時代に流行した妖怪、ないしUMAのことである。
たんぽぽの綿毛かなにかのような、白い毛玉の姿をし、暗所を好みおしろいを食べて育つと言う。
そして重要なのは――――『ケサランパサランは福を呼ぶ』こと。
加えてもうひとつ――――その正体は『馬や牛などの胆石や結石』であるとする説が存在すること。
つまり、『ブレーメンの音楽隊のロバ』を素材に『幸福』を呼べるのだ。

967ココロ『RLP』:2015/12/20(日) 00:39:27
>>965 >>966(鈴元と板踏)

「あっ……い、板踏さん達……いえ板踏さんは悪くないのよ……」

          (……そ、相談しているわ。
            複数の意思があるのかしら……?)

     ゴニョゴニョ       ゴニョゴニョ

ともかくだ。

              ゴニョゴニョ

「あ、あまりいないのかしら……?
 人助けをしてくれる妖怪……私も、詳しくないのよね……」

       ゴニョゴニョ

      「一つ思いつくとすれば……
        で、出来るかどうかは、分からないけれど……」

相談を横目に『小狐鈴元』と話すココロ。
と、そのときだった。

         ビクッ

「ひゃっ……」

いきなり塔を組んだ畜生たちが叫んだのだ。

          ――ケセランパサラン。

「あ……き、聞いたことがあるわ。
 ケセランパサラン……あ、あれも妖怪なのかしら……でも、幸せの存在だわね。」

         「い、板踏さんを……
           ロバの板踏さんを、素材に……?」

胆石とかそういう事実は知らないが……
言いたいことは、ココロとしても、なんとなくわかる。

              ・・・・しかしこの場合何を描けばいいのだろう?
                  ロバ? 綿毛? それともロバの胆石……?

968雪の妖精フィギュア@高天原:2015/12/20(日) 16:00:16

   こそ・・・

              こそこそ・・・


妖怪『うまづら』
ttp://jin115.com/archives/51982122.html

概要:

 昼寝をしているといつの間にか家に入り込んでいる。
 家人の面倒を見、目が覚めると消えている。
 食卓には夕食が用意されており、食べると出世する。


「……『黒子』っぽい妖怪だホ。見えないところで色々やってくれるホ。
 あとは、料理に特殊な効果を付けてくれるホ。問題は馬がいないことだけど」

「まあロバも似たようなもんだホ…」


 ぼそりと呟いてこそこそしている。

969ココロ『RLP』:2015/12/20(日) 16:26:08
>>968(高天原)

「あっ、高天原さん……」

      (何でこんなにコソコソしているのかしら……?
        ま、まるで私……いえ今は自虐の場合ではないわ……)

『雪天原』に視線を向ける。
……不安な雰囲気を感じる。どうしたのか。

ともあれ彼の紹介してくれた妖怪は――

「うまづら……こんな妖怪もいるのね。」
 
             チラ

「こっちの方が……馬……
 いえ、ロバに近い気がするわね……」

         「あ、ありがとう、高天原さん。
           ……けれど、どうしましょう。」

ココロは目を少し細め、『エリーペン』を見る。

描きやすいのは――ケセランパサランだろう。だがロバっぽくない。
ロバに見た目が近いのは――うまづらだろう。だが描くのは難しい。

「エリーちゃんの絵って、見たことがないけれど……
 の、ノイズが入っているのだし……複雑なのは、辛いわよね。」

              (……どちらがいいのかしら?)

エリーの『ラフカディオ』は難解な能力だ。
ココロには未だ把握しかねているのだが……『素材に外見が近い方が良い』のだろうか?

970『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/20(日) 22:36:59
>>967-969

   「「「「………………」」」」

……押し黙った。
ロバがちゃんと素材になるのか? という点に確信が持てないようだ。

        「ピアノ! ピアノ! 『RLP』!」

     「……『さくらさくら』?」

一応、幸福云々を考えなければ、伴奏を行ってくれる『楽器の付喪神』などもいる。
実利を考えれば、むしろこっちの方が扱いやすいかもしれないが。

あとは、『桜の精』か。
見目麗しい女の姿をした桜の化身で、人に夢のようなひと時を与える代償に生命力を奪う妖怪である。
『生命力を奪う』という物騒な部分をどうにかできれば、客を満足させるのに適しているはずだが。

971ココロ『RLP』:2015/12/22(火) 01:32:57
>>970(板踏)

「あ……そ、そうね。
 私の『RLP』も……そ、素材には出来るわ。」

       「付喪神なら……
         ピアノそのままでも良いし……」

悪くはないアイディアだと思った。
そもそもココロの『宙に浮かぶ鍵盤』自体、付喪神っぽい。

「桜……? 鈴元君を素材に?
 ……さ、桜の妖怪、良そうだけれど……」

          (桜……妖怪らしさはあるわね。
             さ、桜の木の下には……な、なんて。)

桜の精は――生命力を奪うのがいかにもまずそうだ。
客に危害を加えるような真似は、禁止されている。

一工夫必要……エリーの画力で、一工夫は出来るのか?
ここで、ココロは浮かんでいた案を出してみることにした。

「ねえ……い、いいかしら。
 私、思ったことがあるのだけれど……」

        キョロ   キョロ

絆達を見回す。        

「的外れなら、ご、ごめんなさい。
 そのね、れ、レイク爺のことなのだけれど……」

……小さな姿。場所に憑く存在。

       「……彼を、座敷童に出来ないかしら……?」

幸せこそ呼ぶわけではないだろうが、似ている点も多い。
……童でも何でもないが、心の素直さは童と言えなくもないのでは?

972『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/12/22(火) 02:25:01
>>971 (ココロさん)

「さ、桜の妖怪?」

「僕には向かんかなぁ……?」

あまり自分が妖怪になった様子が浮かばないのか微妙な感じである。

「ん?なんやろ?」

ココロの提案に耳をピコピコ動かして傾ける。

「……うふふ。」

「うん。エエんちゃう?やってみんと分からんけど……うふふ。」

「あのお人さんが座敷わらし……うふふふふ。」

973『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/22(火) 02:40:39
>>971

  「『レイク』……」

         「『座敷童』……」

……………行けるような、行けないような。
行けると言われれば行けそうな気もするし、行けないと言われれば行けない気もする。

  「……アドリブ?」

         「プロダクション?」

とすると、まぁ、『実際やってみる価値はあると思うし、試してみていいんじゃないか?』という結論になる。

974ココロ『RLP』:2015/12/22(火) 13:54:01
>GM
>>972-973(鈴元と板踏)

「ええ……や、やってみなければ、分からないけれど……」

              「けれど」

                 「可能性は高い気がする……
                  共通点も……けっこう、多いもの。」

         コク     コク

ココロはゆっくり二度頷く。

妖怪としての性能も高い。
『うまづら』や『楽器付喪神』はあくまで増強だが……『座敷童』は『幸せ』を招く。
つまり、既存の店のスペックと別の軸で強化できる。

「とりあえずやってみましょう……だ、駄目でもともとよ!」

            「……」

           キョロ    キョロ


レイク爺は話し合いには呼んでいないので、一階か。

「れ、レイク爺ーっ……」

控えめにレイク爺に呼びかけてみる。
来なさそうなら、こちらから探しに行こう。

975雪の妖精フィギュア@高天原:2015/12/22(火) 18:24:57
>>974

「……なんか『座敷童』よりも『ぬらりひょん』って感じがしないかホ?」

 とりあえずつっこんおく。
 が、反論はない。『ロバづら』案よりもイケそうだし。
 結果として得られる効果が同じなら、子どもだろうが爺だろうが些細な問題だ。
 それに、『あるものを全部活かす』というスタンスが好きだ。

976『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/22(火) 23:04:07
>>974(ココロ)

 ………
                     とてとてとて

「よんだかのォ〜〜〜」

やってきたのは民族衣装のようなものを
羽織った小人の老人、『レイク爺』だ。
彼が果たして『座敷わらし』の代理になるのか―――?

               「なにか、ようかの?」

977ココロ『RLP』:2015/12/22(火) 23:20:05
>>975(高天原) >>976(GM)

      コク

雪天原に小さく頷く。不安。だがやってみるのだ。

「…………」

歩いて来たレイク爺に視線を向ける。
やはり、どう見ても童ではないが……
しかしそれを言うならロバは馬じゃあないのだ。

「あ……ごめんなさい、レイク爺。来てもらって……」

           チラ

『エリーペン』に視線。
それから、レイク爺に視線を戻して。

「あの、お、お願いがあるのだけれど……
 いえ、もう、単純に言うわ。貴方を『妖怪』の素材にしたいの。」

           「エリーちゃんの能力で……
            か……描かれてくれるかしら?
            だ、大丈夫、貴方が消えたりはしないわ。」

そういうわけで、単刀直入に頼んでみよう。
しかし今日は色々な物を素材にする日だ……

978『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/23(水) 00:11:43
>>977(ココロ)
「よ……『妖怪』!?
 うゥむ、そんな事を言われるのは心外じゃが………

   ま、まァ、しょうがないから引き受けてやるわい
              それが『ココロちゃん』のタメになるのならのォ〜〜」

『レイク爺』は口では消極的だが、
なんだか妙なポーズをとり始めている。意外と乗り気なのかもしれない。

 ……… ……… ……… ……… ………

<エリーペン版『ラフカディオ』の手引き>
 ・当ミッションにおける『ラフカディオ』は絆のパワーで変質した
  『別物』であるため、『妖怪化』の判定は当方で行わせていただきます。
 ・まず、ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/530
  を元に、『想定した妖怪』の『能力』『能力値』『材料』『ルーツ』『活動範囲』を提示して下さい。
 ・『エリーの絵』が上手く描ければかけるほど、提示した『妖怪』そのものが発現出来ます。
 ・絵については本来『エリーPL』に、AAなどで実際に提示して頂き、
  その出来で最終的な『妖怪』を決定する予定でしたが、
  『エリーPL』が現在不在のようですので、
  1.他に絵(かAA)が描けるPLがいるならその方に描いて頂く(ノイズの影響)
    この場合、『素材』の要素を適度に絡めた絵にしないと減点となります。
  2.いなければ運試し(こちらを選ぶなら後ほどルールは提示)
                                         とさせて頂きます。

979ココロ『RLP』:2015/12/23(水) 01:27:38
>>978(GM)

「ええ……き、きっと私のためになるはずだわ!
 だからレイク爺……ち、力を、貴方の姿を貸してちょうだい……!」

         (い、意外にノッてるのかしら……?
           いえ、でも、嫌な気持ちもあるはずだわ。
            せめて……いい妖怪を作って、気持ちに応えるのよ……!)


        +.:♭*♪.♪*
       .♪*     +.:♭*♪.♪*
   :♯゚♪。            ♭*♪.♪*
*:.♪.:。.                    *:.♪.:。.*:.♪.:。.*:.♪.:。.
゚                                  +.:♭*♪.♪*


そういうわけで妖怪を作ろう。
まず細かいところ抜きで大雑把に行けば・・・・

1.『能力』:憑りついた場所に繁栄をもたらす。
2.『能力値』:パワーやスピードは不要。
3.『材料』:レイク爺。
4.『ルーツ』:座敷童。
5.『活動範囲』:ココロのお店に憑りつく。

「……じゃ、弱点とかも座敷童のままでいいかしら。
 いえ、弱点というか、生態みたいなものなのでしょうけれど……」

1.『能力』:憑りついた場所に繁栄をもたらす。去った場所は廃れる。

こんな感じだろうか。

「で、でも気分次第で去られたりすると、怖いわね……
 じ、時間制限式にするなんてどうかしら……都合がよすぎるかしら……」

ココロとしても、妖怪づくりというのは初めての経験なのだ……どうしよう。

980ココロ『RLP』:2015/12/25(金) 00:06:07
>>979(続き)

「去った場所が廃れる設定は……
 べ、べつに、盛り込まなくても……いいのかしら?
 伝承次第では、ないということもあるのかもしれないし……」

「でも、弱点がないと良くない気もするわね。
 い、良いところばかりというのも、何だか妖怪として不自然だわ。」

別に伝承の座敷童にこだわることもないのだが……
まあ、一から何かを作るよりは、座敷童の方がわかりやすい。

(と、とりあえず基本から詰めていきましょう。
 エリーちゃんの能力も大変だわ……みんな大変な能力なのね……)

           (妖怪ってどんな感じなのかしら……?
             よ、妖怪は……見たことないわよね……)

とりあえず、もう少し基本を詰めよう。
それからまとめに入っていき、足りないところを補完する。

                 ・・・・上手くいくといいが。

――――――――――――――――――――――――――――――――

1.『能力』:憑りついた場所に幸福をもたらし、立ち去ると幸福は消える。
2.『能力値』:小さい妖怪だし、能力にもぜんぜん関係ないので、低くてよい。
3.『材料』:レイク爺。
4.『ルーツ』:日本の妖怪(守り神)・座敷童。
         ttp://www.jiten.info/dic/asia/zashikiwarashi.html
5.『活動範囲』:ココロのお店に憑りつき、そこから出るのは立ち去るときだけ。

――――――――――――――――――――――――――――――――

981ココロ『RLP』:2015/12/27(日) 15:49:11
>>980(続き)
>GM

「と、とりあえずそんな感じでまとめてみましょうかしら……」

           チラ

     (こ、こんな感じでいいのかしら……?
       こ、答えが見えないというのは辛いわね……)

レイク爺や絆達の反応を覗いつつ。
まあ、最終的に決めるのはココロだが……

――――――――――――――――――――――――――――

――『座敷童』。
極めて著名な妖怪であり、福の神ともされる存在。
伝承に因り様々な姿を見せるが・・・・
ほぼ共通することは、『憑いた家に幸を齎す』事。
反面、去ってしまうと、その幸は消えてしまうともされる。


『湖畔』に憑く小人、『レイク爺』から描き出される妖怪。
レイク爺に似た装束を身に纏う、小さな童の姿をしている。
『湖畔』の要素を有する『屋内』にしか、召喚は出来ない。

性質は伝承上の座敷童に酷似する。
召喚した場所に憑りつき、その場所にいる者に幸福を齎してくれる。
幸福に決まった形は無いが、少なくとも悪い事にはならない。

機嫌を損ねたりすると、その場所を立ち去ってしまう。
立ち去ると、逆に、その場所にいる人には不幸が齎される。
不幸に決まった形は無いが、少なくとも良い事にはならない。

『座敷童』
破壊力:E スピード:E 射程距離:B(屋内)
持続力:C 精密動作性:C  成長性:E

――――――――――――――――――――――――――――――

「こ、こんな感じかしらね?
 き、機嫌を損ねるというのが、曖昧だけれど……」

       「レイク爺の絆の要素も取り入れるべきかしら……」

とりあえず、こんな感じでも妖怪は作れるのだろうか?
ココロが一番心配するのは、そこのところだ。

982『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/27(日) 23:04:17
>>981(ココロ)
そして『ココロ』はエリーペンの能力に基づき、
『レイク爺』を元にした『座敷わらし』を作る事とした。
―――『座敷わらし』はその名のとおり『童(わらし)』の容姿だ。
小さいとはいえ、『レイク爺』は老人の外見。
その差が悪影響を及ぼさなければいいが………。

自身の案で問題ないのであれば、それを『エリーペン』に
語り聞かせ、『レイク爺』を『座敷わらし』ぽく描いてもらえばいいだろう。
それが上手くいけば………なんにせよ『妖怪』で出来るであろうと思われた。

 『レイク爺』はすでに描いてもらう気満々で怪しいポーズをとり始めている。

(※描いてもらう場合、>>978に記した1.仲間PLが描く 2.運試し
 のどちらかを選択してください)。

983『ブレーメンの音楽隊』@板踏甲賀:2015/12/27(日) 23:22:28
>>981

    「アドリブ!」

         「アドリブ!」

    「セッション!」

         「セッション!」

――――『多分それで大丈夫なんじゃないか。後は実際に試してみるほかないだろう』。
まぁ多分そんな感じだ。
問題は無さそうに思えるし、弱点に関しても『楽しいお店』にすればなんとかなるだろうし。

984ココロ『RLP』:2015/12/27(日) 23:37:36
>>982(GM)
>>983(板踏)

「こんな感じでも作れるのね……
 じゃ、じゃあ、どうしましょう、もう少し直そうかしら……
 アドリブも大事だけれど、直せるところは直した方が良いわ。」

ピアノも同じだ。
基礎が成ってないアドリブは醜い。

         「そ、そう……言い訳みたいになるけれど……」

確かに童と老人は違うかもしれない。
なんか老人っぽい座敷童もいないものだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――

――『黄金翁』。
極めて著名な妖怪、座敷童の伝承の亜流。
様々な地域において、座敷童に似た妖怪が存在する。
これもそのうちの一種であり、特徴的なのは姿が老人であることだ。
だが、本質的には座敷童と特に変わりない。良くある亜種と言えるだろう。

『湖畔』に憑く小人、『レイク爺』から描き出される妖怪。
レイク爺に似た装束を身に纏う、小さな翁の姿をしている。
素材の性質から、『湖畔』の要素を有する『屋内』にしか召喚出来ない。

その性質は、多くの座敷童伝承と共通する。
召喚した場所に憑りつき、その場所にいる者に幸福を齎してくれる。
幸福に決まった形は無いが、少なくとも悪い事にはならない。

機嫌を損ねたりすると、その場所を立ち去ってしまう。
立ち去ると、逆に、その場所にいる人には不幸が齎される。
不幸に決まった形は無いが、少なくとも良い事にはならない。

『黄金翁』
破壊力:E スピード:E 射程距離:B(屋内)
持続力:C 精密動作性:C  成長性:E

――――――――――――――――――――――――――――――

             ・・・・やっつけだが、元より整合性があるのでは?

「……じゃ、じゃあ、やってみましょうかしらね。」

エリーペンに視線を向けて。

         「エリーちゃ……隊長。
           こんな感じで描いていただけるかしら……」

お願いする。
あとはエリー画伯の筆力に期待だ。

……ノイズのおかげでかえってよくなるかもしれない?

(*1を選択するするつもりです。
  レイク爺の姿はイメージでいいのでしょうか?)

985『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/27(日) 23:52:37
>>984(ココロ)
『ココロ』はアドリブを交えて、エリーペンにお願いする。
エリーペンの『ノイズ』は酷いようだが、それが逆にいい方向に転がるかもしれない。

エリーペンは手早い動きで『黄金爺』を描き始める―――

(※GMのレイク爺イメージ画像です。参考までに
  ttp://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/g6622067.jpg)

986ココロ『RLP』:2015/12/28(月) 02:30:59
>>985(GM)

       ・・・・

        ・・・・

         ・・・・そして。

    ピタ

エリーペンの動きが止まった。

「あっ……で、出来たみたいだわ……!」

どうやら完成したらしい。
ココロはエリーペンの描いたイラストを見る。

――――――――――――――――――――――――――――――

『黄金翁』イラスト:
ttp://ux.getuploader.com/goldrectangle/download/300/IMG_3074.JPG

987『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/28(月) 23:15:28
>>984(ココロ)
エリーペンが描きあげた『黄金翁』―――
意外とリアルな造詣、これなら………

   しゅうううううううううううううッ!

『ワレは……』
         『ワレは……』
                     『オキナ……』

 『こがねおきな ジャアアアア――――!!』

そして! エリーペンが描きあげた『絵』から生まれ出たのは!
    『レイク爺』とよく似た存在の『妖怪』だ!
 なにやら神々しさすら感じるこの『黄金翁』………

  能力は抽象的ではあるが、
    とりあえず彼がいれば上手くいくような、そんな気がした。

988ココロ『RLP』:2015/12/28(月) 23:53:28
>>987(GM)

「えっ……」

(エリーちゃんってもっとカワイイ絵を描くと思っていたわ……)

        (の、ノイズかしらね、ええ。)

   しゅうううううううううううううッ!

「ひぃっ……」

そうこうしてると黄金翁が出てきた。
畏れるココロ……何とも不気味な怪物だ。

            ・・・・レイク爺はどうだろう?

「はっ……初めまして。黄金翁さん。
 わ、私が貴方をこのお店に……しょ、招待した、ココロです。」

      ビクビク

おそるおそるあいさつする。

        (れ、レイク爺より怖そうだわ……)

そういえば、こいつ、解除したらどうなるだろう?
いきなり不幸に見舞われたりするんだろうか?

        ココロ的にはその辺の融通の利く翁であってほしいが……

989『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/29(火) 00:18:26
>>988(ココロ)
「ほうほう―――ほほうほう!」

『レイク爺』は自分が元となった『翁』の姿に感銘を受けているようだ。

   ぎ ろ り

『黄金翁』は、そんな『レイク爺』を睨みつける。
『レイク爺』は慌てて、『ココロ』の後ろに隠れた。

 ………

この『黄金翁』、絵が上手くいったからか、
『ココロ』の語ったとおり(>>984)の性質になっていると思われた。
しかし、その性格までは提示されておらず、何に機嫌を損ねるかは『未知数』だ。
とりあえず居てくれれば『幸福』にはしてくれる………はずだが。

 『………』
               ぎ ろ り

なぜだか『ココロ』も睨まれた。
いや、ただ見ているだけかもしれないが………。

990ココロ『RLP』:2015/12/29(火) 01:12:43
>>989(GM)

「ひぃっ……」   ビクッ

(れ、レイク爺ったら隠れないでちょうだいよ……
 い、いえ、自分に似た妖怪なんて、怖いわよね、けど。)

    シュン

      「……ご、ごめんなさい……」

レイク爺と違い可愛げがない顔だ・・・・
普通にかなり怖いし、いきなりにらまれると困る。

(き、機嫌が悪いのかしら……
 もしかすると、急に呼び出されて怒っているんじゃあ……?)

  「あ……あの、ごめんなさい。
    もしかして、お、お忙しい感じでした……?」

               オソルオソル

『黄金翁』・・・・ 

      これは、一筋縄では行かない感じか?

991『ある種の異能は場所に憑く』:2016/01/01(金) 22:44:56
>>990(ココロ)
『ワレは…』『家ニ憑ク…』

『黄金翁』―――絵柄に影響されたのか、
思ったよりもずっといかめしい存在だ。
そしてココロの問いに反応せず。
そもそも話が通じるのかどうか………

      『ココに…』『湖のニオイはナイ』

『黄金翁』はキョロキョロと周囲を見回して呟く。
二階……メイン会場でないここはお気に召さないようだ。

992ココロ『RLP』:2016/01/01(金) 23:06:11
>>991(GM)

「……あ、あの……」

    (ど、ど、どうしましょう……
      もしかしてよくないものを呼んでしまったんじゃあ……!?)

もっと可愛く描けば――
もとい、描かれていれば。

       ・・・・いやしかし誰も責められまい。

「み、湖……あ、あの、ごめんなさい。
 この下の階は、み、湖っぽいんじゃあないかしら……」

          オソルオソル
            オソルオソル

すごくおそるおそる、『黄金翁』に声を掛けてみる。

                  ・・・・耳は聞こえるのか?

993『ある種の異能は場所に憑く』:2016/01/01(金) 23:52:55
>>992(ココロ)

『シタ……』
           『ココデハない』
                       『次のバショ……』

どうやら耳は聞こえているようだ。
『黄金翁』にはこの場所は似つかわしくないのだろう。

 『次の場所』を求めて、彼はゆっくりと移動を始めた―――
 とりあえず『ココロ』も彼に続き、『移動』を行うのがいいのかもしれない。


                                          → TO BE CONTINUED
              (続きはttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1451658546/)


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