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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』【ミ】

1『門倉』:2015/05/30(土) 22:09:19

           YES → 【楽しかった?】 ─ YES → じゃあまた語ろう
         /                  \
【語った?】                        NO → じゃあまた語ろう
         \
            NO → じゃあ語ろう

(※これは『門倉』関連のイベント・ミッションを行うスレッドです)

2『門倉』:2015/05/30(土) 22:10:44
〜 これまでのイベント・ミッション 〜

【阿武名荘関連】
・『よりどりみどりのひがわりみとり』
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1398097285/566-659)
・『やまいだれ、さきみだれ』
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1398097285/660-924)

3<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

4『それでも私は針飲まない』:2015/05/30(土) 22:23:32
<これまでのあらすじ>

数ヶ月前、満席のファミレスにて相席となった『門倉』と『田所』。
話の流れで二人でナンパする事となり、
他席で同じように相席していた『八夜』と『タタラ』に声をかける。
なんとか話をきいてもらえる事となった『門倉』が
『タタラ』に話し始めたのは『約束を破る女児の話』。
そして話も一区切りし、結局連絡先を交換し、四人は別れた。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1397309596/632-682)


そして今、『門倉』から『この前の話の続きでもしよう』との
連絡を受け取り、その時のメンバーが同じ『ファミレス』に集まる事となる。

5『それでも私は針飲まない』:2015/05/30(土) 22:25:10

             『約束を守らない女の子の話』

 あるところに、いくら言っても『約束』を守らない女の子がいた。小学生低学年の女児。
   親の教育が悪かったのか、元々の性格なのか、あるいはその両方か。
  当然、学校の先生からも、同級生からも、姉妹からも、そして親からも疎まれていたが、
         女児自身は大きなストレスには感じていないようだった。

       ある日、そんな女児がいつものように『約束』を破っていた。
     彼女が通う予定の『スイミングスクール』を当たり前のようにすっぽかし、
       TVを見ながら、『イチゴのショートケーキ』を食い散らかしていた。

       そんな時、彼女は『ショートケーキ』の中に『違和感』を感じる。
          それは長い『何か』………細長い棒のようなもの。

           『女児』は初めはなんだか分からなかったが、
           よく噛み締める事でそれが『ゴボウ』だと気付いた。
         ちょうど『マッチ棒』ほどの大きさにそれは切られていた。

      そして女児は気付く。このケーキは出来合いのものではなく、
           『母親が作ったもの』であるという事を。
      だが、その事を『母親』に問い詰めても、『母親』は首を振り、
        『なぜそんなものが入ったのか分からない』という………。

         女児は困惑したが………まだ子供だからね。
       すぐにそんな事も忘れ、また『約束』を破ってしまうんだ。
        そうしたら今度は夕飯のカレーに、また、入っていた。
            今回は、ゴボウより硬い『違和感』。

        ペッと吐き出すと、それは………『つまようじ』だった。


         『女児』はその事を、再度『母親』に告げる。

 女児の言葉に母親は首を傾げながら、『おかしいわねえ、ごめんなさい』と返してきた。
 カレーは手作りで、『もしかしたらお弁当に使ったつまようじが入ってしまったのかもねえ』
 なんて言葉で母親は話を締める。そうなると、もう『女児』はそれ以上はつっこめない。

                                           そして―――

             『女児』は再度、約束を破る。
     ただまあ、捻くれてというより、『約束を破る』というのが
   彼女のいわば『サガ』として、染み付いてしまっていたからだろうね。
         それにそもそも『異物混入』と『約束を破る』という
          二者の『因果関係』もハッキリしていないし。

   それで、次に女児が食べたのは母親の作った『ハンバーグ』。
        食べる前に彼女は少しは警戒したのだろう。
   フォークで細かく刻んで、『異物』がないか確かめてから口にした。

     でもね、ご想像のとおり、口にした途端、『異物』は入っていた。
     いや、入っていたというより、突然『出現』したんだ。
     『硬くて細長いもの』………それは女児の口中を傷つけた!
     今までのものは明確に違う、明らかな『害意』。これが『本番』。

    戦き慌てる女児。
        そんな彼女の背後から低い女性の声が投げかけられる………

     『警告を無視して、

              ―――千回目。
                         ―――千回目よ。

     ちいさい頃、歌って言い聞かせてあげたでしょう?
        その意味、あなたには理解出来なかった?

                                ママは、とっても残念』

6『それでも私は針飲まない』:2015/05/30(土) 22:28:18

「さて、さて、さて―――
  今回集まってもらったのは他でもない」

  『ファミレス』。以前、四人が出会い、連絡先を交換した場所。
  奇しくも一行は以前と同じ席に案内されていた。

「この前語った話があっただろう? ほら、『約束を破る女の子』の話だ。
  今から、あの後、『彼女がどうなったのか』を皆で話していきたいんだ」

  皆が席に着くか着かないかの時に唐突に語り出したのは、『門倉 良次』。
  21歳の不動産屋兼大学生。栗色のソフトモヒカンにスカーフ、
  ワインレッドのジャケットを羽織った男。
  彼が今回の会の発起人であり、メールで参加者たちを収集した張本人でもあった。

 (※応答レスがてら、『名前』、『簡易自己紹介』、
   『プロフ』、『(一応)スタンド能力』『その他何かあれば』をお願いします)

7田所『スワン・キング』:2015/05/30(土) 22:40:09
>>6

「まず思ったんですけどよォー」

「その子に何かあったとして、それよりも母親の方が『異常』じゃないスかね」

                   「千回目って盛りすぎ」

アイスティーを飲みながら、門倉の話に対して思ったことを率直に言う。

「『約束を破るのなら約束しなきゃいい』、なんて言うのは他人ごとすぎますかね。
 少なくともその母親のほうが学習能力ないんじゃあないッスか」

〜〜〜〜〜〜

『名前』:田所 浩治
『スタンド』:『スワン・キング』
あらゆる便器を作り出す能力。
『プロフィール』:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311711936/186
『その他』:本当に暇つぶしで来てるので、服はめっちゃラフスタイル。

8タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/30(土) 22:56:33
>>6(GM)

「……来ておいてなんだけれど。」

そのメイド――『人吉 多々良』は四人で最後に席に着いた。
そして、門倉を見て言った。

         「件の、『食事の美味しくなる話』とは別件ですワよね?
            ……だとしたら、そちらも楽しみにしておきますワ。」

微笑む。そーいう約束があったはずだ。
もっとも、それ以外で会わないとは言っていなかったが。

「改めて……自己紹介しておきますワ。
    タタラ、とお呼びいただければ。」


「それで……
 あの後? 私、名作の続編ってたいてい罪だと思うんだけど――」


人吉多々良。はたち。女。職業はメイドさん。
身長166センチ。体重はヒミツ。
好きな食べ物はイチゴのショートケーキ。

        スタンドは――『インスタント・カルマ』。
        罪を犯したものを『地獄』へと送る刑死者。
        (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/515)

『今日の一日一善』……フェアトレード製品のチョコを買った。
           あと、そのお釣りを10円だけ募金した。

9八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/30(土) 23:25:22
>>6

「ああいう悪趣味なお話、大好きですよ」

 にやり、と笑います。

「都市伝説として記事にしてみたいですね。
 ま、それはそれとして… まず、飲み物でも頼みたいところですが」

 言いつつ、取材手帳とテープレコーダーを取り出します。


>>7-8

「ああ、どうも。お久しぶりです」

 二人に会釈をして、私も席に着きます。




【名前】:八夜あやめ
【スタンド】:『ザ・ファントム』
       過去と遠方を見通す『千里眼』を持つ、鳥人の如きヴィジョン。
【プロフ】:秋映学園高等部二年。報道部新聞班所属。
      黒髪の二つおさげ。眼鏡。ややたれ目。
      白のカッターシャツ、学校指定のスカート、金属のブレードのついた赤いネクタイ。

10『それでも私は針飲まない』:2015/05/30(土) 23:30:39
>>7(田所)
「確かに―――母親の異常性が際立つ話だね。
 仮に本当に『千回』、その娘が嘘をついていたとしても、
 子供のやる事だし、そんなに目くじら立てる必要もないように思える。
 『約束』なんてそもそもしなきゃあいいというのも、道理かもしれないね」

>>8(タタラ)
「『食事の美味しくなる話』については、もう少し親しくなってから、
 二人きりの方が話も弾むんじゃあないかと思ってね。
 その時はさすがにこんな『ファミレス』で語るつもりはないよ」

>>9(八夜)
「ああ、そうだね。皆、好きなものを頼もう。
 今日は、俺がおごるよ」

そう言うと『門倉』は『ミルクコーヒー』を頼んだ。
『ミルクたっぷり』と念を押す『門倉』に、
ツインテールの店員は無表情で頷く。

  ……… ……… ……… ……… ………

  「さて」

『門倉』は傍らのビジネスバッグから『メモ帳』とペンを取り出し、
三人に配る。それぞれ『門倉不動産』と印字されている。
そして、テーブル中央、皆が見える場所に『タブレットPC』を置いた。
更に取り出したのは数本の『割り箸』。一体何をする気なのだろうか。

「さっきも言ったけど、『女児』の話をしていきたい。
 ただ、折角だから『彼女について』、皆に考えてもらいたいんだ」

11八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/30(土) 23:49:02
>>10

「ホントですか?」 パァ・・・

 っと、うっかり素で喜んでしまった…
 だって、奢りですよ?
 こういうところで遠慮するような慎ましい女じゃあないですよ、私は。

 とりあえず、スマホを開いて……

  「じゃあ
       『ベンティアドショットヘーゼルナッツ
         バニラアーモンドキャラメルエキストラホイップ
           キャラメルソースモカソースランバチップ
             チョコレートクリームフラペチーノ』 ……
                               お願いします」

 一番多いトッピングを検索しました。
 いっぺん食べてみたかったんですよねぇ、コレ。


 …おや、『メモ帳』とペン。
 一応自前のものがあるのですが… 一応受け取っておきましょう。


  「……話はいいですけど。これで、何をしろと?」

 そのままたずねます。

12タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/30(土) 23:52:19
>>10

「ああ、ごめんなさい。
 挨拶が遅れましたわ。……こんにちは。お久しぶりですワ。」

微笑む。

「注文は……とりあえずこの100%葡萄ジュースと……
                ……そうね、とりあえずそれだけで。」

食べながら話すのはよくない。
話しメインの集まりなら食べ物はとりあえず遠慮しておく。

                 ……ここに来る前にバイキングで食べてきたし。

「それもそうですワね。
 じゃあ、それはまた今度として――」

机の上に置かれたタブレット、そして、割り箸を見る。

「それは?」

……くじ引きでもするのだろうか?

(考える――プロフィールとか?
              ……今から説明してくれるのかしら。)

13田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 00:08:14
>>10
「八夜ちゃんとメイドさん、あの時ぶりッス。
 元気してました?」

自分はちょっとした事件に巻き込まれたけど、まあ、それは今度話せばいいか。


「おっ、なんスかこれ」

門倉が出してきたものを見る。
やりたいことの方向性はだいたい察せるけど、これで何をするんだろうか。
囚人のジレンマとかァ?

14『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 00:35:25
>>11(八夜)
『八夜』は『門倉』の言葉を受けて呪文のような注文を繰り出す。
それをさらりと復唱するツインテールの店員。手馴れたものだ。

>>12(タタラ)
『タタラ』は葡萄ジュースを注文する。店員はニコヤカに応じる。

>>13(田所)
女子たちに話しかけるのに集中する『田所』。
注文を頼む今のチャンスをふいにするのなら、
『田所』には水しか回ってこないだろう。

  ……… ……… ……… ……… ………

三人の疑問に答えるように『門倉』は話を続ける。

「いや―――簡単な事だ。俺も『女児』については詳しくは知らなくてね。
 彼女のプロフィールについてみんなで考えていこうという話だよ」

『門倉』は割り箸をより分け、三本だけ残す。
そこには『1』『2』『3』と番号が振られていた。
(ちなみに他のものには『王』とか『4』以降の数字が書かれていた)。

「で、せっかくだから簡単なゲーム形式にしようかなと思ってね。
 これから俺が提示した『設定項目』について、各々一つずつ決めてもらう。
 『割り箸』はそのための順番のくじの役割を果たすわけだ。
 数字が小さいほうが早く、好きな『項目』を選び、決定できるというわけだね。

それで、初めに決めてもらいたいのは『女児』の

・『氏名』 ・『体型・服装』 ・『髪型・髪色・瞳の色』 の三点となる。

                   さあ、とりあえずは『くじ』をひいてくれ」

【設定決めルールまとめ】
 1.まず次レスにて各々『くじ』を引くロールを行う。
 2.その際の時間下一桁の大きいほうがくじの順番が早い者となる。
   同じ場合はレスの早い者が順番の早い者となる。
 3.次にGMのロールが入った後、レスの順番が早い者が、
   門倉が提示した三点の設定の好きなものを一つ選び、提示する。
 4.それを全員が繰り返し、一巡が終わる。

※つまり、次レスはくじをひくロールをお願いしたい。

15八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 00:40:16
>>14

「ふぅむ?」

 なるほど。
 『みんなで考える』ってそういうことですか。
 これ、学童用のレクリエーションとかでやっても人気でそうですね。

 とりあえず、目に付いたクジを一つ引きましょう。

16タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 00:41:53
>>14

            (予想通りだったわ。)

くじ、ってことだけだが。
さておき。

「わかりましたワ。面白そうだし、やってみましょう。
                     それじゃ――これを。」

くじを一本、引いた。
なかなか楽しい遊びになりそうだ……

17田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 00:48:15
>>14
田所は既にアイスティーを頼んでいるッ!!(>>7本文)


「(王様ゲームの残りかよ……)」

言われたとおりくじを引く。
うーん、なんか思ったよりもおもしろいことにはならなさそうだぞ……。

18『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 00:53:30
>>15-17
「なるほど」

『八夜』が一番、『田所』が二番、『タタラ』が三番を引いた。

「では、その順番で好きな『項目』を選んで、答えてほしい」

>田所
『田所』は『アイスティー』をすでに頼んでいた!
女子に集中して見落としていたのは『門倉』の方だったッ(すみません)!

19八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 01:11:53
>>18

「では、『体型・服装』を」

 『名前』も捨てがたいですけど…

 そういう美味しいのは、後回しにしましょう。
 まずは、無難なものからいきます。


「エピソードを聞くに…
 女の子は、かなり『食い意地の張った子』という印象を受けました。
 約束を平気で破るあたり、『かなり甘やかされて育った』のでは…?」

「あくまで私の予測は、ですが。
 というわけで……

     『体型』…マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
     『服装』…お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。


  こんな感じで、どうでしょう?」


 二番目、三番目になったお二方に、それぞれ振ります。

20田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 01:19:43
>>18 >>19

「うっわ……八夜ちゃんけっこうエグいッスねェー……」

かなりキツいなこの想定……。
うーむ、その想定に合ったもの……か。

「じゃあ、俺『髪型・髪色・瞳の色』いいッスかァー?ハイ」

「約束を破りがちで、甘やかされて育って、ってなるとォー……そうだな……」

「こういう感じスかね?

   『髪型』:腰くらいのロング
   『髪色』:黒色でちょっと脂っぽい
   『瞳色』:チワワみたいなつぶらな瞳で茶色

         っていう……あー、なんかこう陰口言ってるみたいで申し訳なくなってきたぞ」

次は三番目だ。俺ネーミングセンスないからな……メイドさんなら大丈夫だろ……。

21タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 01:44:12
>>18-20

「では、私は名前――ということになりますワね。」

                   (これは大役ですワ。
                    くだらない名前は罪……)

顎に手を当てる。
……そう、名前とはとても重要なのだ。


(名は体を表す――)


「名前は……そうですワね。
     約束を破ること、あと太ってること、あとは親の甘やかしを込めて……」


                             「 『大鶴 甘乃』 」

タタラは満足そうにうなずいた。
これで最初の一巡は終わったことになる……

22『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 01:51:02
>>19-21
「ふむ」

『門倉』は三人が述べた設定を『タブレットPC』にまとめる。

★氏名―大鶴 甘乃
★体型―マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
★服装―お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。
★髪型―腰くらいのロング ★髪の色―黒色でちょっと脂っぽい
★瞳の色―チワワみたいなつぶらな瞳で茶色

「………なるほど。なかなか面白い娘になったんじゃあないかな。
 では次の設定に行ってみようか。

 ・性格 ・口調(です、ます、その他、特徴的な語尾など) ・口癖 だ。

                 とりあえず、再度、くじを引いてもらうよ」

『門倉』がくじを再セッティングした。

>タタラ
ちなみに『名前』はどう読むのだろうか。

23田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 02:01:01
>>22
「口調と口癖……難しそうだなァ〜〜」

特に迷うことはない、くじを引く。

24タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 02:02:37
>>22

組まれていく設定。こうして一人のキャラクターが生まれていくのだ。
もしかすると、自分も――?

              (なんてね。)

さて、次は二巡目。
設定はより深いところへと入っていく。

「それじゃあ……これ。」

引いた。
ちなみに読み方は『おおづる あまの』だ。

25八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 02:03:46
>>22

「性格、口調、口癖」

 復唱して確認しつつ、くじを引きます。

26『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 02:06:08
>>23-25
「ふむ」

今度はタタラが一番、八夜が二番、田所が三番を引く。

「では、今度はタタラさんからお願いするよ」

27タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 02:12:37
>>26

「『禍福は糾える縄の如し』――ですワね。」

受け売りだが、実感した。
まあ、さておき。

「それじゃあ失礼して、私は口調を選ばせてもらいますワ。
          ……『ぶりっこ』っぽい口調でどう?」

             「ナニナニだもぉん(はぁと)……とか。ナニナニだしぃ〜(はぁと)みたいな。」

残るは二つ、性格と、口癖だ。
性格などはもう、ほんとに根幹だが……どうなるやら。

28八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 02:19:19
>>26

「ふぅむ。では、私は『性格』を」

 エピソードから、ある程度予測できそうなものですからね。

 何度でも懲りずに約束を破る…
 結構気ままな性格のように思えます。

「『性格』は… 『マイペース』。
 加えて、口調を鑑みるなら『面倒くさがり』な一面もありそうです」

「さ、田所さん。残っているのは『口癖』のようですよ」

29田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 02:27:53
>>26

「……なんツーか、あれッスね。
 女子二人とも、けっこう容赦ないっていうか……」

いやまあ、そんなもんだということはわかっている。わかってはいるが、
わかっていてもな……怖いな……。
まあまあええわ。

「『口癖』、うーん……『口癖』か。ちょっと悩みますわ」

アイスティーをゆったりと飲みながら、思案を巡らせる。

めんどくさがりでマイペース。
ぶりっ子口調で甘やかされて育った、貫禄あるお姫様コーデの女の子。
そして、よく約束を破ってはお母さんに怒られて、それでもやめることはできない……
これやっぱ母親もそれなりにアレなんじゃないスか?

「ん、よし。こんなのってどうスかね」

アイスティーから口を離して、思いついたものを提案する。

「女の子自身はだれからの約束も平気で破って、しかもそれをストレスには感じてなかった。
 となると、『罪悪感』だとか『責任感』だとか、そういうものを他人にブン投げてたんじゃないですかね」

      「ってことで、
       『口癖』:「わたしは悪くない」
                         とかで、どうスかね」

ぶりっ子口調で『わたしわるくないもぉ〜〜〜ん』とか『わたしわるくないしぃ〜〜〜』とか言われたらそりゃキレますわな。
心優しい俺でも、こんなん「誰に向かって口利いとんのや黙れやサルゥ!サルゥ!」って言いたくなるぜぇ〜〜。

30『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 02:45:02
>>27
「………少しずつ固まってきたかな」

★氏名―大鶴 甘乃(おおづる あまの)
★体型―マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
★服装―お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。
★髪型―腰くらいのロング ★髪の色―黒色でちょっと脂っぽい
★瞳の色―チワワみたいなつぶらな瞳で茶色
★性格―マイペースで面倒くさがり
★口調―ぶりっこ口調(だもぉん(はぁと)、とか、ナニナニだしぃ〜(はぁと)とか)
★口癖―私は悪くない

「なんだか、酷い目に遭ってもしょうがないような娘に思えてきたな。
 これが―――『リアリティ』か」

 ―――まあ、続けよう。次は、

・部活、趣味、特技  ・年齢・血液型・星座・普段から持ち歩いているもの ・何故、嘘をつき続けるのか?

 年齢は『小学生低学年』だから、まあそのあたりで決めてほしい」

そう言うと、『門倉』はくじを三人に示す。

31タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 02:57:25
>>30

「実際、悪いことはしてるわけですもの。
 罰それ自体は、あってしかるべき――ですワ。」

もっとも、食事に針を混ぜるのが適切な罰か?
……そこには強い疑問が残る。

            ――ともかく。

「じゃあ、これを。」

くじを、引いた。
3,1と来たから次は2になるのでは……?

          (……マア、どれでもいいけれど。
             こういう感じなら、食べ物も頼んでよかったかしら。)

まあそれは後で気を見て……だ。

32八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 19:52:55
>>31

「おっと、少し核心が見え始めましたかね?」

 『なぜウソをつき続けるのか』。
 面白そうなテーマが出てきた。くじを引く。

33田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 19:59:13
>>30
「小学校の部活って何がありましたっけ……」

いまいち思い出せないが、とりあえずくじをひこう。
何故嘘をつき続けるのかを考えるのは大変そうだなァ〜〜。

34『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 20:29:52
>>31-33
「よし、全員引けたね。それじゃあ、その順で行こう」

くじを引いた順どおり、タタラが1番、八夜が2番、田所が3番を引いた。
この順で『選択』し、『決定』していく事となる。

「このへんはしっかり決めた方がいいかもしれないね」

35タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 21:31:58
>>34

「そうですワね。
 リアリティに関わってきそうなところですもの。私が選ぶのは……」

         「部活、趣味、特技」

                  「に、しておきますワ。」

部活――はともかく、趣味特技は重要なところだ。
いや、部活も重要なのか?

まあ、それはさておき――

「とりあえず、部活は奇をてらわず……『手芸』あたりでいかがかしら。
           ……スポーツをするタイプには思えませんもの。」

「シュミは――」

少し考え込む。やはり活動的趣味では無かろう。
かといって、あまりにも内向的すぎる設定も『悪趣味』な気がする。

「……趣味は、そうね。かわいいシール集め。
 お菓子とかについてるのを集めて、いろんなところに貼ること。」

無難だ、と自分でも思う。

「特技は――そうですワね。
 ウソが上手なんて、それっぽいんじゃあないかしら。」

とりあえず、こんなところ……だろうか。
次は八夜の番だ。さて、どうなるやら。

36八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 22:11:50
>>34

「じゃあ、私は『なぜウソをつき続けるのか』」
「これを頂きますよ… 一番面白そうですから」

 まあ『約束を破る』が正しいような気がしますけど。

 ところで、ベンティアド(略 はまだですかね?
 やっぱりたくさんトッピングすると、厨房も大変なんでしょうか。ウケルー。


「ズバリ… 無意識のうちに、『ウソをつく(約束を破る)ことが気持ちよくなってしまった』から。
 『やったらダメ』って言われていることほど、人は惹かれてしまうといいますし?」
                                                   トクイゲッ

 ダメって言ってるのにリンゴ食ったり、
 『振り向くな』って言ってるのに気になって振り向いたり、
 本命の奥さんがいるのに浮気の恋に燃えたりするんですよ。

37田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 22:41:21
>>34
「ふむ……残ったのは『・年齢・血液型・星座・普段から持ち歩いているもの』ッスか」

血液型診断とか星座診断とか、特に信じちゃいない。ので、その辺は適当でいいや。
普段から持ち歩いてるものっていうのがなかなか難しいな。

「えーと、とりあえず、

   『年齢』:8歳
   『血液型』:B型
   『星座』:ふたご座

              ってかんじですかね……」

「で、『普段持ち歩いてるもの』、なんスけど。
 俺ェ、ほら、そういう女の子と関わりないし、小さい時ならあったかもしれないスけど、もう忘れちゃってるし。
 『リアリティ』っていうのには程遠いかもしれないんスけど」

  「『普段持ち歩いているもの』:『マイスプーン』
                               ……って、どう?」

「マイペースの奴って、なんかだいたい一つは自分専用がないと嫌がるんですよ。
 甘いものが好きらしいし、『スプーン』を自分専用にしてそうだなって。や、思いつきですけど」

38『それでも私は針飲まない』:2015/05/31(日) 22:58:01
>>35-37(ALL)
『門倉』は深く頷きながら、三人の述べた情報を『タブレットPC』に入力していく。

★氏名―大鶴 甘乃(おおづる あまの)
★年齢―8歳 ★血液型―B型 ★星座―ふたご座
★部活―手芸部 ★特技――ウソが上手
★趣味―かわいいシール集め(お菓子とかについてるのを集めて、いろんなところに貼る)
★体型―マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
★服装―お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。
★髪型―腰くらいのロング ★髪の色―黒色でちょっと脂っぽい
★瞳の色―チワワみたいなつぶらな瞳で茶色
★性格―マイペースで面倒くさがり
★口調―ぶりっこ口調(だもぉん(はぁと)、とか、ナニナニだしぃ〜(はぁと)とか)
★口癖―私は悪くない ★普段持ち歩いているもの―マイスプーン

【備考】
生来のウソつき。ウソをつく(約束を破る)ことが気持ちいい。

「これは―――なんというか
 ほんの数刺しで死んでしまいそうなスイートな『設定』になってきたね。

まあいい。すまないが、もう少しだけ付き合ってもらおうかな。

次はくじは引かなくていい。
いわゆる『好きなもの』『嫌いなもの』を各自、一つずつ挙げてもらおう。

『色』『食べ物』『漫画』『映画』………なんでもいいから
好きなものと嫌いなもの、それぞれ一つずつ。

                     思いついた人からで大丈夫だよ」

39タタラ『インスタント・カルマ』:2015/05/31(日) 23:21:40
>>38

「やっぱりマイスプーンもシールでベタベタなのかしら。
 それで、ええと――好きと、嫌い。 そうですワねえ……」

「好きな食べ物は『ハンバーグ』。
 嫌いな食べ物は……そうね、『ゴボウ』ですワ。」

ここは、話にちなませてみよう。
そういえば注文はまだ来ないのだろうか。まー急かすのもなんだが……

40田所『スワン・キング』:2015/05/31(日) 23:24:26
>>38
「好きなものと嫌いなもの……かー」

食べ物は簡単そうだ。
色とかも、まあ想像できる。
映画は、これもうわかんねえな。八夜ちゃんとメイドさんに任せよう。
漫画……読むのかァ?

    「『好きな色』:ピンクと黄色
     『嫌いな色』:黒と灰色   、ってかんじですかね」

ピンク色黄色は女の子が好みやすい色。
嫌いな色については、暗い感じの色は嫌いそうだな、というイメージからだ。

41八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/05/31(日) 23:49:13
>>38

「好きなものと嫌いなもの…」

 何でも良い、ということは…
 この項目に無いものでも良い、ということですよね。

 …もし違ったら、挙げ直しますけど。


「その時分で、漫画ってそんなにたくさん読むでしょうか?
 どちらかというと、『アニメ』や『絵本』の方が、それっぽいと思うんですよ」 トクイゲッ

「なので…

   『好きなお話』…まんじゅうこわい。
   『嫌いなお話』…舌切り雀。

                        どうです、それっぽくないですか?」

 ちょっと個人プレー走りましたけど。
 まっ、これくらいなら許してもらえる… もらえますよね? たぶん。

42『それでも私は針飲まない』:2015/06/01(月) 00:07:31
>>39-41(ALL)
「お待たせしましたー」

先んじて運ばれていた『田所』のアイスティー以外の注文が運ばれてきた。
『門倉』のミルク入りコーヒー、『タタラ』の葡萄ジュース、
『八夜』の『ベンティアショット……モカ?……チョコレート……?』

  ………とにかく、『注文したもの』だ。それらが各々に運ばれた。

★氏名―大鶴 甘乃(おおづる あまの)
★年齢―8歳 ★血液型―B型 ★星座―ふたご座
★部活―手芸部 ★特技――ウソが上手
★趣味―かわいいシール集め(お菓子とかについてるのを集めて、いろんなところに貼る)
★好きな食べ物―ハンバーグ ★嫌いな食べ物―ゴボウ
★好きな色―ピンクと黄色 ★嫌いな色―黒と灰色
★好きなお話…まんじゅうこわい ★嫌いなお話…舌切り雀。
★体型―マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
★服装―お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。
★髪型―腰くらいのロング ★髪の色―黒色でちょっと脂っぽい
★瞳の色―チワワみたいなつぶらな瞳で茶色
★性格―マイペースで面倒くさがり
★口調―ぶりっこ口調(だもぉん(はぁと)、とか、ナニナニだしぃ〜(はぁと)とか)
★口癖―私は悪くない ★普段持ち歩いているもの―マイスプーン

【備考】
生来のウソつき。ウソをつく(約束を破る)ことが気持ちいい。

「さて―――長々とやってきたけど、最後の『設定決め』に入ろう。
最後はそれぞれ『フリー』。つまり何でも好きな『設定』を一つ、決めてほしい。
壮絶な過去でも、譲れないものでも、逆に些細なフェチでもなんでもいい。

         これも、くじは使わない。思いついた人から教えて欲しい」

43タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/01(月) 01:33:47
>>42

「そう、フリー……」

                (……そう言われてもなかなか出てこないわね。
                 フェチ? 過去? ……譲れないものも、難しいわ。)


ウェイトレスに小さく頭を下げる。
その後、ぶどうジュースでゆっくりと口を潤す……

「じゃあ、そうですワね。
 ごくごく些細なことだけれど――」

「……この子は『譲れないこと』がある。
 とはいえ、これっぽっちも重要なことではなくて――」

そこで再び思考する。
先にテーマを決めて、自分を追い込むのだ……

「……そう、そうですワ。
 マイペースな彼女の譲れないことは――『食べる順番』。」

「誰がどういっても、彼女は『美味しいもの』を最初に全部食べようとする。
 自分なりのルールがあるみたいで、親も先生もそれを止められない……というのは。」

些細なことだが、この少女のわがままさというか……性質は出ているのでは?
まあ、フリーと言われた以上、どんなものでも文句とかは言われないだろうけども。

44田所『スワン・キング』:2015/06/01(月) 22:04:33
>>42
「最後はフリーッスか……そうだなぁ」

『嘘をつくこと』についてもっとリアリティを高めたい気もする。
嘘つきならでは、っていうようなこだわりを……。

「あ、思いつきました」

メイドさんの次に、ティンとネタを思いつく。
当然のことかもしれないが、けっこう重要だと思ったのだ。

「その子が『嘘』をつく時、絶対にこのルールだけは守ってるってことで。

   『知ってることについてしか嘘をつかない』

 知ってることを聞かれたら嘘をつくけど、知らないものについて聞かれたら嘘をつかないんです」

知ったかぶりはしないってことだ。

「なんでかっつーとッスね、まず彼女は嘘をつくこと、約束を破ることが好きじゃないですか。
 それで、メイドさんの言うように、『美味しいものを最初に食べようとする主義』で。
 そんな彼女が知らないものを知ってるふうに嘘をついたところで、『嘘をついた実感』は沸かないと思うんですよ」

  「『実感』っていうのが大事なんです。
   だって、嘘をつくのが気持ちいいのに、知ったかぶったものが真実だったら嫌じゃないですかね?
   だから嘘をつくときは知ってるものだけに限定するんスよ」

知ってるものに対して知らないって嘘もつくだろうけど、それは自分の認知するところじゃないし。

45八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/01(月) 22:34:26
>>43-44

「むっ、面白そうなのを思いつきますね…」

 感想ひとこと。
 いやでもコレ、結構ハードル高いですよ。
 報道部として、お二方に負けないような面白い『設定』をでっち上げたいところですが…


>>42

「では、私は無難に『過去』を」

 最後に切り出しつつ、ベンティなんとかをパクり。
 うーん、甘い。以上。
 正直味の違いは分かりませんが、人のお金で食べると美味しいですよね。


「そうですね…… 『彼女のお腹には、大きな手術痕がある』、なんてどうです?」

「それだけ食い意地があるなら、小さい頃に何かを誤飲してしまったり…
 食べ過ぎで消化器系がたいへんなことになったり… 
 あるいは、お母さんが例によって何か仕込んだり? ま、そこまでは決めないでおきますけど」

「大手術の経験。これが、彼女の持つ壮絶な過去、ってことで」

46『それでも私は針飲まない』:2015/06/02(火) 00:33:53
>>43-45(ALL)

「よし――― これで、完成だ」

『門倉』はそう宣言すると、ミルクたっぷりのコーヒーを一気に飲む。

 ……… ……… ……… ……… ……… ……… ………

★氏名―大鶴 甘乃(おおづる あまの)
★年齢―8歳 ★血液型―B型 ★星座―ふたご座
★部活―手芸部 ★特技――ウソが上手
★趣味―かわいいシール集め(お菓子とかについてるのを集めて、いろんなところに貼る)
★好きな食べ物―ハンバーグ ★嫌いな食べ物―ゴボウ
★好きな色―ピンクと黄色 ★嫌いな色―黒と灰色
★好きなお話…まんじゅうこわい ★嫌いなお話…舌切り雀。
★体型―マトリョーシカのような寸胴。ZUNGURI-MUKKURI。
★服装―お姫様コーデ。どギツイピンクのフリルつきワンピースとリボン。
★髪型―腰くらいのロング ★髪の色―黒色でちょっと脂っぽい
★瞳の色―チワワみたいなつぶらな瞳で茶色
★性格―マイペースで面倒くさがり
★口調―ぶりっこ口調(だもぉん(はぁと)、とか、ナニナニだしぃ〜(はぁと)とか)
★口癖―私は悪くない ★普段持ち歩いているもの―マイスプーン

【備考】
生来のウソつき。ウソをつく(約束を破る)ことが気持ちいい。

彼女には二つのこだわりがある。
一つは、『食べる順番』で誰がどういっても『美味しいもの』を最初に全部食べようとする事。
もう一つは『知ってることについてしかウソをつかない』という事。
これは知らないものを知ってるふうにウソをついたところで、『ウソをついた実感』が沸かない為だ。

『彼女のお腹には、大きな手術痕がある』が………詳細は不明。

 ………  ……… ……… ……… ……… ……… ……… ………

「これでようやくスタートラインに立てる。

 つまりは、『例の話の再開』だ。
  この『甘乃ちゃん』が『母親』に対しどう対応していくのか。
   その命運を握るのは、君たち次第というわけだね。

                    それじゃあ、『話』を続けていくよ―――」

47『それでも私は針飲まない』:2015/06/02(火) 00:37:24
(序章:>>5

       <それでも私は針飲まない 〜その1〜>

   「警告を無視して、

              ―――千回目。
                         ―――千回目よ。

     ちいさい頃、歌って言い聞かせてあげたでしょう?
        その意味、あなたには理解出来なかった?

                                ママは、とっても残念」

ここは、リビング、傍らにはカウンターつきのキッチンも存在する。
その場には『甘乃』と『母親』の二人きり。
 大きな『食卓テーブル』を挟んで『甘乃』と『母親』は対峙している。

「うう…… なにこれェ……!
 わるくない…… わたしはわるくないのにぃ〜〜」

『甘乃』の口中に鉄くさい血の味が広がる。
(こんな味、ぜんぜんオイシくない! こんなの味わってなんかいたくないッ!)

そして、『甘乃』は彼女の口中にいきなり現れたものの正体を確認する。
それは―――『針』だった。

       (な、なんでェ〜〜!?)
        (なんでこんなものぉ!)

混乱する『甘乃』が鬼気迫る『母親』に向けて思わずかざしたのは、
『甘乃』がいつも持っているもの、つまり………

       シャキインッ
                マイスプーンだ!

「そんなもの出して………お代わりでもほしいって事?
 あなたっていつもそう。七人姉妹の真ん中だけど、
   唯一そんなにプクプクで、唯一そんなにウソばかり。
    もしかしたら、あなただけ病院で取り違えてしまったのかしら?」

慌てふためく『甘乃』に、『母親』が『テーブル』を回り込み、ゆっくりと近付いてくる。
幸い、というべきか、『甘乃』のすぐ後ろには『廊下』へと続く『ドア』がある。
この位置関係ならば、いくらズンドウ体型、ドタバタ女子の『甘乃』だろうが、
追いつかれずに『ドア』から抜け出す事が出来るだろう。

しかし、そこからどうする? 『玄関』に向かって逃亡するべきなのか?
それともほとぼりが冷めるまで二階の自室にカギをかけて籠城するか?
あるいは今、ここで謝って許してもらうという方法もある。

いや、他にも色々考えられるかもしれない。『甘乃』には無数の選択肢があるだろう。


【参考情報】
・『甘乃』の家は二階建て。
・一階にはリビング&キッチン、浴室&洗面台、トイレ、書斎、長女の部屋、次女の部屋が存在する。
・二階には三女、四女(甘乃)、五女・六女・七女の部屋(幼すぎる為、実質使用していない。名目だけ)、トイレが存在する。
・『母親』は眼鏡をかけた細身の女性。後ろで髪を束ねている。
・今日は日曜日。『甘乃』の他の六人の姉妹も家に居るだろう。
・庭には『ドーベルマン』が三頭飼われている。いずれも『母親』に懐いている。
・あえて曖昧な部分が多いが、ある程度は参加者が決めて構わない。
 『門倉』に質問をしてもらっても問題ない。

48『それでも私は針飲まない』:2015/06/02(火) 00:41:29

>>47のような話を『門倉』は自らの口調で話す。そして。

「さて、さて、さて――― ここで、君たちに質問だ。

 これから『甘乃ちゃん』は一体どうしようとしたのか?それを教えてほしい。

 単純な『方針』だけでなく、細かい行動や台詞を示してもらっても構わない。
 何かを確保したのか、ちょっとした小細工をしたとか。

 質問への『返答』はそれぞれ行ってもらってもいいし、統一してもらっても構わない。
 賛同の数が多い方を優先するけど、『返答』が割れたのなら、
 こちらの判断でひとつの『返答』を選ばせてもらおう」

『門倉』はこう言うと、いったん話をやめる。
とりあえず、ここからは他の三人の『会話』の時間という事だろう(詳細は>>49)。

49『それでも私は針飲まない』:2015/06/02(火) 00:45:47
<本編の進行ルール>

【基本】
1.『門倉』が『話』と参加者への『質問』を提示します。
2.その後、参加者は『会話』し、『質問』について『返答』して下さい。
  (『会話』には最終期限がありますので、それまでに『返答』お願いします)。
3.参加者が提示した『返答』を元に『門倉』は再度、『話』と『質問』を提示します。
4.以上、1〜3を繰り返し、『ENDING』まで、話は続きます。

【備考】
・『会話』において必ずしも『返答』を統一させる必要はありません。
 ロールや意見の食い違い等で各々が違う『返答』を提示するのも全く問題ありません。
 メンバーの性格等に基づき、自由気ままにお進め下さい。
・『会話』の順番は決めません。意見交換したい参加者たちが臨機応変にレスしあって下さい。
・複数の『返答』が並んだ場合、『門倉』が恣意的に一つの回答を選びます。
 ただし『返答』に、更に他の方からの『同意』がある場合、その『返答』を優先して選びます。
 (参加者AとBがそれぞれ『返答』を行い、CがBの意見に『同意』した場合、Bの『返答』が採用される)
・期限内に最低一つの『返答』さえあれば、たとえ他の方のレスが0でも話を進めます。
 もしどうしても『返答』や『話し合い』に参加したいが都合が合わない場合は
 『点呼スレ』にて、その旨を書いて下されば、待ちます。

【メール欄の使い方】
・最終的な『返答』をする時はメール欄に『返答』とお書き下さい。
・最終的に誰かの意見に『同意』する場合はメール欄に『○○に同意』とお書き下さい。
・最終的に、『返答』もしないし『同意』もしないが特にこれ以上話す事がないという場合は
 メール欄に『会話終了』とお書き下さい。
・全員が『返答』・『○○に同意』・『会話終了』のいずれかを
 メール欄にて表明した段階で『会話終了』となり、次の話へと進みます。

(※面倒なルールで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 ※一回目の最終締め切りは5日(金)23時までとします)

50タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/02(火) 01:25:41
>>49

「……ふゥん。」

タタラは話を聞き終えた。
……さて。

「私なら――じゃなくて、この子らしい回答にするなら。
               ……この場は、『逃げる』と思いますワ。」

……少なくとも謝罪はすまい……上っ面でするかもしれないか?
まあ、『罰を受けること』はしないだろう。

「それで――そうですワね。
 籠城するか、玄関から逃げるか。
 二階から逃げるなんて子じゃないでしょうし。」

「少なくとも……ほとぼりが冷めるなんてことはなさそう。
 だから本当は玄関から逃げたほうがいい気がしますワ。
 ケド、この子が常に最適解で行動するというのも妙ですワね。」

「他の姉妹との関係性はどうなのかしら。
 ……仲良しなら、匿ってもらうとか?
 あんまりこの子に都合がよすぎる状況も考え物だけれど。」

まだ自分の中でも意見はまとまらない。
とりあえず、アウトプットしてみた――くらいで。

51田所『スワン・キング』:2015/06/02(火) 23:27:03
>>49 >>50

「むむむ」

行動方針をこっちで決めるのか。
なんだろな、TRPGみてーになってきたぞ。

「俺も他の姉妹に匿ってもらう、ってのはありそうだと思うんですけど、
 でもこの性格だし、匿ってもらえそうな姉妹はいなさそうじゃないですか。
 『また嘘をついてる』ってことで、部屋に入ることさえさせてもらえないかもしんないじゃないスか」

「だからやっぱ、『逃げる』んじゃないスかね?
 明らかにヤバいでしょこの母親。いくらなんでも異常ッスよ」

自分の今の意見を言い終わって、アイスティーを飲む。

52八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/02(火) 23:59:46
>>48-51

「私としては… 取り出したマイスプーンに意味が欲しいですね」
「まっ、それは今じゃあなくていいんですけど」

 咄嗟に取り出すにしては…
 いささか以上に心許ないですし。
 あるいは、藁をも掴む思いだったのかも?


「ただ… 『逃げる』という方針は賛成です。
 非常にこの子らしいですよね、往生際の悪さというか」

 二人の意見に賛同します。

「それで、どこに逃げるかですが… 私はこう思います。
 『甘やかされて育った彼女は、逃げるにしても人に助けを求める』。
 助けてくれそうなアテがある人がいるなら、その人を頼るんじゃあないかと」

 辛い時、誰かが自分を助けてくれて当たり前――
 そう考えちゃう人って、実は結構多いんですよね。
 特に追い詰められた時とか、『なんで誰も助けてくれないの!?』ってパニくったり。

「たった一人で外に逃げて、自分でなんとかする…とは、考えないと思うんです。この子は」

「つまり、姉妹との関係が良好であろうとなかろうと…
 彼女は姉妹を頼ると思うんですよ、自分本位に考えて」

 けっして、要領の良い子ではなさそうですからね。
 この状況での『最適解』は、外に逃げることだとしても…
 彼女がその方法を好むかは、またちょっと違う話です。

「…ま、姉以外に頼るアテがあるなら、外に逃げ出すこともありそうですが」
「どうします? とりあえず、『逃げる』という方針は満場一致ですが。
 方針だけ提出しますか? それとも、もう少し詳細を詰めます?」


 あ、詳細を詰めるというのは、逃げる方向や意図まで統一するか?という意味です。
 私はあくまで上のように考えましたけど… 客観的にどう見えるかは分からないですし。

53タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/03(水) 00:45:33
>>51-52

               「――同意ですワ。」

これは、八夜に対して。
まあ田所の言う『逃げるに違いない』『性格的に匿ってくれる姉妹はいない』もほぼ同意だが。

「ああ、姉妹に頼ることに同意、ってことですワ。
 私は、そこは姉妹の関係性次第、って考えたけれど……」

「実際、『マイペース』で。
 しかも『悪に無自覚』なこの子なら――きっと姉妹の所へ行く。」

「なぜなら、一番近くにいる庇護者だから。面倒くさがりでもあるんですもの……」

そう言い終えると、葡萄ジュースを一口、口に含んだ。

「まあ、マイスプーンは……咄嗟の抵抗だったとしか考えられませんワね。」

「この即興の物語、全てに意味を求めるのは難しいですワ。」

タタラとしては、これで纏めてもよい。

54田所『スワン・キング』:2015/06/03(水) 00:54:11
>>52-53

「あぁ〜〜〜〜……なるほどねぇ」

『マイペースだから姉妹のところに行く』、というのは頷ける。
確かにそうかもしれない。入れてもらえないとしても、匿ってもらおうとするはずか。

「そうッスね、俺もそう思います。
 マイスプーンはどうなんですかね……『アルティマン』にでもなりたかったんスかね」

お子様向けの、スプーンみたいなの掲げたら巨人に変身するアレだ。
まあ女の子だし、それは十中八九ないだろうが。

「外に頼るアテ、っていうんもイマイチ思いつかないし。
 これでいいと思いますよ、姉妹のところに逃げるってことで。
 『わたしわるくないしィィ〜〜〜』っつってね」

55『それでも私は針飲まない』:2015/06/03(水) 01:09:26
>>52-54(ALL)
確認。
>>52の『八夜』のレスを『返答』として、『タタラ』はそれに『同意』という事でOK?
(『田所』はメル欄で宣言しているので了解)。

56タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/03(水) 01:14:35
>>55
私はそれで構いませんワ。
ちなみに――八夜嬢のレス内容への補足として、マイペースさとか、めんどくさがり。
そういう設定面を挙げたけれど……それも話の内容に考慮されるのかしら?

(同意レス内での、同意先への補足などは、返答の内容として考慮されますか?)

57八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/03(水) 01:20:04
>>53-54

「ありがとうございます」 ニッコリ

 同意を得られたようで、何より。
 ちょっとばかり鼻が高いですよ、これは。

「では、私の『返答』は以下の通りに」


   ・『甘乃ちゃん』は、姉妹に助けを求めた。


「どの姉妹に助けを求めるかは… まあ、『彼女』自身に任せましょう」
「それによって、階段を上るかどうかは変わってしまいますが…」

 まるで、本当に実在する人物かのように感じてきましたね。

 彼女とそれぞれ姉妹の関係性を私たちは知りませんからね。

 一番仲の良い相手の元へいくのかもしれません。
 あるいは、とりあえず近い部屋に逃げ込むかも?
 いやいや、頼りになるという理由で『長女』を選ぶ可能性だってありますね。

58『それでも私は針飲まない』:2015/06/03(水) 01:29:50
>>56(タタラ)
『○○に同意』の場合は、基本的には『同意の内容』を100%支持する形となる
(=基本的には自分の意見は反映されない)為、
もし具体的な追加点などがある『返答』をしたい場合は、自らで『返答』をした方が確実です。

ただ、今回のように『返答内容』を『補強』するような意見は、
GMレスに反映される可能性が十分に考えられます。

>>57(八夜)
了解です。

  ……… ……… ……… ……… ………

>ALL

「「八夜さん』の意見に皆、同意のようだね。

 そう、そして―――

  確かに『甘乃ちゃん』は、その意見のとおり、『姉妹』に助けを求めたんだ」

      三人の意見を受け、『門倉』は話を続ける―――


                         → TO BE CONTINUED
                           (続きはまた今夜………)

59『それでも私は針飲まない』:2015/06/03(水) 22:01:47
(序章:>>5 その1:>>47

       <それでも私は針飲まない 〜その2〜>

                      ―――がちゃッ!

    ドタバタ
              ドタバタ

『甘乃』は慌てながらも、後ろ手でドアを開き、
『リビング&キッチン』を出て、『廊下』へと飛び出す!

          「………」

目を細め、それを見送る『母親』。
『甘乃』を急いで捕まえようといった様子はない。
これ以上、『甘乃』を害するつもりはないのか、それとも―――

  ……… ……… ……… ……… ………

『甘乃』がリビングを後にすると『家』の中央に鎮座する『廊下』に出る。

         階段↑
           ∥
    トイレ=│   │=次女
         │ ろ│
 風呂・洗面=│.う │=長女
          │か │
     書斎=│..  │=リビング
           ∥
         玄関

   「ど、ど、どうしよぉう〜〜〜」

忙しなくあたりをキョロキョロと見回す『甘乃』。

『母親』はいつも以上に怒っているようだ。
それに『口』から出てきた『針』………
『ハンバーグ』を食べる寸前までは
確かになかったのに、どうしてあんなものが………

『マイペース』な『甘乃』もさすがに
今が『異常事態』だというのに薄々気付き始めていた。

      「………よぉし」

少しの間悩んだ後、『甘乃』は二階へと走り出した。

まず、『甘乃』の頭の中で『誰かに助けてもらう』事は早々に決まっていた。
それが誰か? といえば今現在、家中に居る『七人姉妹』の中の誰かだろう。
とはいえ、妹たちに助けを求めるのはさすがに情けないし、
そもそも彼女たちがなんとか出来るとは思えない。
そうなると、『甘乃』より上の三人、長女・次女・三女の誰かとなるのだが………。

「凛香(りんか)ちゃんと、正子(まさこ)ちゃんはなんだかこわいからなぁ〜〜」

『長女』の凛香(16)と、『次女』の正子(13)。

彼女たちの部屋は一階にあるので、
助けを求めやすいといった利点はあるのだが………

いかんせん二人とも名前が表すとおりの性格で、
『凛』とした凛香と、『正』しい事が好きな正子は、
事あるごとに四女である甘々の『甘乃』を厳しく叱ってきた。

当の『甘乃』はけして自分の非を認めず、
『私はわるくない』と思い続けてきたが、さすがに彼女たちに苦手意識はあった。
そりゃあいざとなれば助けてくれる、と楽観視はしているが、
わざわざ直行する必要もないだろう。

                               そうなると―――

60『それでも私は針飲まない』:2015/06/03(水) 22:04:41

  バタバタ
         「はふ はふ はふぅ」

                     バタバタ
                            「はふぅー―ー―ッ」


というわけで、『甘乃』は階段を昇り、三女の『純菜(じゅな)』のところへ向かう。

部活も趣味もNO運動系、体型からも察せられるとおり、『甘乃』は運動が大の苦手である。
動きにくい服装な事もあり、汗と涙と足音と妙な息切れ声を放ちながら、
『甘乃』は二階へと進む事となる。

(んもゥ! 神サマはなんでわたしを運動ぎらいにしちゃったかなァ〜〜………
                         ホントにイヤになっちゃう!)

運動不足をけして自分のせいにはせずに、
神サマまで持ち出すのがこの女児、『大鶴甘乃』だ。


      ドンドンッ
                   ドンドンッ


      「ん! 何かな―――ッ!
                       あッ! 『甘乃』ちゃん!」

 『甘乃』が三女の『純菜』(11)をノックするとすぐに当人が出てきた。
 何かを告げる余力もなく、とりあえず『甘乃』はそのまま『純菜』の部屋に飛び込んだ。

「どーしたのー そんな溶けかけのアイスみたいな汗かいちゃってェ」

 屈託なく『純菜』は笑う。ショートカットの活発そうな少女。
 彼女は名の『純』の文字が示すとおり『純真』で、裏表なく素直に『甘乃』に接してくれている。
 『甘乃』がウソをつけば当然その場では怒るが、それを引きずる事はない。
 家族の中で『甘乃』が一番頼りにしている人物でもあった。

「あの……ねェ… ハフ ママが……ハフッハフッ
  いきなり…ハフッ…… 針を…のませて…ハフ」

『甘乃』はすぐに『純菜』に階下で起こった事を伝えようとする。
しかし、息がまるで整わない為、断片だけの不明瞭な伝達となってしまう。

「ママがー? 針ィー?
 なになに!? どういうことよ――!?」

案の定、『純菜』は怪訝そうな顔で『甘乃』を見やる。

ここで『甘乃』は思い出す。『純菜』と『母親』との仲は良好だ。
そして、『甘乃』に起こった事は『事実』ではあるが、
普通に考えて、どうにも奇妙な『事件』ではある。
素直に話して信じてもらえるかは大変怪しい。
(例の『針』はいつのまにか無くなってしまった)。

しかし、あるいはこういう時だからこそ、素直に訴え続ける事が重要なのかもしれない。
『純菜』は純真な性格、『甘乃』が真摯に対応すれば、
それに感化される可能性がないわけではないのだ。

もちろん、『正解』などないのだから、会話を即刻止めて、
他の事をする事も考えられる。『甘乃』には無数の選択肢があるだろう。

61『それでも私は針飲まない』:2015/06/03(水) 22:07:35
ここまで(>>58-59)を話すと『門倉』は話を中断する。

「さて――― 三女の部屋に転がり込んだ『甘乃ちゃん』だったが、
 これからどういった行動に出るのだろうか? 考えて欲しい。

 やり方はさっきと同様。考えるのは、大まかな指針だけでもいいけど、
 具体的な三女への『会話の内容』や細かい動き、
 今後の方針なんかも織り交ぜてもらえれば
 君たちの意見はより反映しやすくなる。
 必要ならば、三女についてや部屋にあるものにも言及してもらっても構わない。


                  それじゃあ、お願いするよ」


ここまで宣言すると、『門倉』は三人の顔を順々に見やり、自らの口を閉じた。

 (※二回目の最終締め切りも5日(金)23時までとします)

62タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/03(水) 22:16:50
>>58-61

          ――話を聞き終えた。

「フーム……」

タタラは少し思案した。
それから……

           ゴクゴク

葡萄ジュースを飲み乾した。


「ええと……そうですワね。
 ここはウソで匿ってもらおうとするんじゃないかしら。」

「本当のことを言うのが最善手……だとは思うけれど。
 けど、この子はウソをつくのが得意なわけだし。
 ……問題は、果たしてどんな嘘をつくか、だけれど。」

「もっとも――状況が状況。
 本当のことを言ってもおかしくはないと思いますワ。」

やはり内容はまとまっていない。
アウトプットするのが目的だ。

63田所『スワン・キング』:2015/06/03(水) 22:51:51
>>61 >>62

そうか、なるほど。ここで嘘つきの設定が活きてくるわけだ。
『異常な状態の母親のことを伝えて助けを求めるか』?
『母親にチクられないようにてきとうなウソで凌ごうとするか』?

「この『純菜』ちゃん……っつー女の子が、本当に純真な性格だって仮定して、
 『甘乃』が本心から彼女に助けを求めるか……」

  「ってなると、この『純菜』ちゃんの『純真な性格』っていうのがフックですねェ〜。
   純真だっていうなら、『甘乃』のウソもすぐ信じ込む。
   それに気を良くした『甘乃』はどんどんウソをついて、おそらく長女とか次女あたりに訂正されたりしてんな」

目に浮かぶようだぜ。

「だから、たぶん『甘乃』と一番仲の良い姉妹はこの『純菜』ちゃんなんだろーな。
 真面目にヤバいと思った時はウソをつく意味がないし、
 自分の姉だってこともあるし、普通に『本当のことを伝えて助けを求める』んじゃないッスかね?」

64八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/04(木) 00:11:40
>>59-61

「『名は体を表す』とは言いますが…
 本当に名前の通りの姉妹ナンデスネ」

 それにしてもですよ。
 いやぁ… 私、好きだなぁこの子。面白くて。

 ちょっとずつストーリーも寓話めいてきましたね。
 狼少年のようでもあり、醜いあひるの子のようでもあり。


>>62-63

「ウゥム、意見が割れましたね」

 タタラさんは『ウソをつく』、田所さんは『真実を話す』。
 どちらの理由にも納得もできます。

「……私は、話がより広がるのは『ウソをつく』方だと思います。
 『大鶴甘乃はウソつき』っていう設定がストーリーにちゃんと活きてますから」

 もちろん、『ウソつき』の彼女が嘘をつかないことに意味がある、という話にも出来そうですが。

「ただその場合、どういうウソをつくか考えることになりそうですし」
「話が早いのは、『真実を話す』方なんですよねェ」


 考え込みます。
 どちらも『アリ』の選択肢ですから。


 ・・・・・・・・・。



「……私は、今回は『真実を話す』という田所さんの案に同意します」

       ・ ・ ・
「ただし、『部分的に』。
 甘乃ちゃんも自覚している通り、ありのまま全てを話してしまえば、
 いくら純菜ちゃん相手でも、信じてもらえない可能性がありますから。

 『真実を信じてもらうために、本当の事を言わない』。
 あるいは、『ウソを織り交ぜて、本当の事を言う』。つまりですね……」


 『ハンバーグから針が出てきた』という部分だけ、隠してみましょう。

   甘乃ちゃんは、いつものようにつまみ食いをしてしまった。
   ところが、母親の様子がいつもと違う。かなり怒っている様子で、少し不気味だ。
   とにかく尋常じゃあない。今出ていけば何をされるか分からない。

 これ、本当の事を言っているけれど、不自然ではないですよね。

   なので、母親の怒りが鎮まるまで自分を匿ってもらうか、
   母親に自分を許すように説得してもらうか…
   まあ、いずれにせよ『自分を助けてくれる』ようにお願いする。

   より『最適解』に近づけるなら…
   これに懲りてつまみ食いやウソは今後控えるように言うのもありでしょう。
   (ま、それすらもウソかもしれませんが。)


「……どうですかね。私としては折衷案のつもりですが…
 客観的に見て、不自然だったりしないでしょうか。
 まあ、8歳がとっさにここまで考え付く時点で、ちょっとアレですが」

「特になければ、私はこれを『返答』にしようかと。
 もちろん、お二人が別の意見だとしても、私は気にしないですよ」

「……あと、一つ。全然関係ないんですけど、一個だけ確認。
 これ、『針を入れたのが母親である』って言うのは、まだ確定じゃあないですよね。
 状況的にはそうとしか見えない、というだけで。あ、伏線になるかもと思っただけで、深い意味はないです」

65タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/04(木) 00:38:52
>>63-64(田所、八夜)

二人の話を聞いた。

「そうですワね。
 部分的に。このまとめ方は……とてもイイですワ。」


この少女――甘乃はウソが上手い。
なので、これから『上手いウソ』を考えるのは骨だな、と思っていたが……

           「――『ウソをつく』のが上手い、と。
              内容ではなく、手法が……とも解釈できる。
              少しの真実を混ぜるのは、常套手段ですワね。」

           「……案外、8歳って頭が回るものですワ。
            まして、この子ならこれくらいは。
            つまみ食いしない宣言は――まあ、盛れるだけ盛るでしょう。
            やっても、おかしくないと思いますワ。」

なぜなら我々が作ったキャラクターだから。

「私は貴女に同意で。
 ……貴方は如何かしら。」

田所に確認する。
……それと。

>これ、『針を入れたのが母親である』って言うのは、まだ確定じゃあないですよね。

「あぁ、そういえばそうですワね。
 ……マァ、他に仕込める人もいない気はしますけど。」

これに関してはタタラは『母の罰』と決めてかかっている。

66田所『スワン・キング』:2015/06/05(金) 00:47:16
>>64 >>65

「ふぅむ……」

折衷案、というのはともかくとして、この場合は『甘乃』の行動に沿っていると思う。
真実を交えながらウソを話す……。
ウソばっかりでウソをつくことに慣れているなら、十分やりそうなことだ。

「そうッスね、八夜ちゃんの案に賛成。
 ただ、何をウソとするかねー。すまんけど、俺はあんまりいいウソのつきかたを思いつけないッスわ」

自分に関係しないところでの悪知恵は回りにくい。
二人には申し訳ないが、この場は嘘をつく内容はパスさせてもらおう。

67『それでも私は針飲まない』:2015/06/05(金) 00:55:37
>>64-66(ALL)
「話がまとまったようだね。
  『八夜』さんはどうやら意見をまとめる才能があるようだ。

                  ―――では、話を続けようか」

三人の間で話がついたのを確認すると、『門倉』は口を開いた。
彼の口から、話の続きが語られていく―――

                         → TO BE CONTINUED
                           (続きはまた今夜………)

68『それでも私は針飲まない』:2015/06/05(金) 23:42:48
(序章:>>5 その1:>>47 その2:>>58-59


       <それでも私は針飲まない 〜その3〜>

「はふ…はふ…はふ……
                はふ………
                         はふ…………」

何をやるにしろ、この息切れでは難しい。
とりあえず『甘乃』は自らの呼吸が整うのを待った。
それを心配そうに見守る『純菜』。

                       「…………はフうゥ〜〜〜」

そして、ようやくある程度、落ち着いたところで、『甘乃』は語り始める。

「ええとね、ええとね、わたしってェ〜〜
 すこしだけたべものに『目がない』ところがあるじゃあない?
  だっておいしいんだもォん しょうがないんだもォん。

  それでつい、ほんとうについ……『つまみ食い』をしちゃったのぉ
   そしたら『ママ』がねェ〜〜〜 すっごく怒るの!
    やぁ………そりゃあいつも怒るんだけど、今日はホントウにすごいのぉ!
     とにかくすごくすごいの! もうビックリ!

      ………それでなんだかこわくなっちゃって
          『純菜ちゃん』のところについ来ちゃったのぉ
       おねがい! いま出ていけば、なにされるかわかんないし
       しばらくここにいさせてくれないィ?

        おねがい! おねがい! おねがいよォ〜〜〜!」

  ここまでで『甘乃』はウソは言っていない。
   ただ大事な部分を告げていないだけだ。
   ウソは言わずに、有利な情報だけを与える。
    幼くして『甘乃』は本能的にこれを上手くこなす事が出来ていた。

 「そーなの? 母さん、『甘乃ちゃん』にはキビシーからなぁ」

  『甘乃』の嘆願に『純菜』は腕組みをして考える。
                        そして―――

  「ま、いっかァーー 大事な妹だもんね!
           守ってあげるよ、わたしがね!」

 『純菜』の笑顔に『甘乃』はほっと胸をひと撫でする。
 あとはほとぼりが冷めるまで、『純菜』の部屋で過ごせばいい。


         ぴゃららららー
                     ぴゃららららー

と、そんな時―――妙なメロディが『純菜』の部屋に響く。
それは、『携帯電話』の着信音だ。

69『それでも私は針飲まない』:2015/06/05(金) 23:46:06

そのは『携帯』は『純菜』のもので、
『GPS』や『緊急連絡』といった機能による『お守り』として、
彼女はそれを持たせられていた。

        『純菜』は、その画面を見て、青ざめる。

「ううわああッ! 母さんからだ!!

  ……う、うん。うん! だ……大丈夫!
   わたし、『甘乃ちゃん』みたいにお母さんにきらわれてないから!
    う、うまくごまかしておいてあげるよ!」

 さらっと酷い事を言っているのはその『純粋さ』からか。
  慌てながらも、『純菜』は携帯に出た。

「もしもし、お母さん? どうしたの?

 ―――え?  『甘乃ちゃん』?

  ええと、いや、ええとね、いないよ!

                    こ、こ、ここには、『いないよ』!」

  ……… ……… ……… ……… ………

  片方だけしか聞こえない会話だが、
  どういった事を訊かれているのかは、容易に想像出来る。
  しかし、自分の姉だというのになんでこんなにウソが下手なんだろう、と『甘乃』は思う。
  これでは、バレない方がおかしいだろう。

  しかしまあ、あれだけドタバタして二階に上がってきたのだ。
  『母親』の方でも、『甘乃』がここに居るのは、もとより『あたり』をつけていたはず。
  直接赴かれても、『カギ』を閉めてもらって籠城すれば、なんとかなるだろう。


         う
                      う

                 う  ギ ャ ァ ―――― ッ ! !

 そんなふうにタカをくくっていた『甘乃』の耳に、突如、つんざくような『悲鳴』が聞こえる。
 思わず、見やる。それは………三女、『純菜』の『悲鳴』だ。

 「な、な、なに ほれぇ、 いたい、
                       くちの
                            なか
                                 が
                                         が
                 \                                   が」
                   \
                   【針】
                      \
                        \

そう、『針』だ。『純菜』の口を『長針』が貫いている。
 滲み出る赤が、それが『現実』である事を告げている。
 『甘乃』の心臓が弾けそうなくらい高鳴る。これは……これは!

 どうする?  どうすればいい?
                       『甘乃』には無数の選択肢があるが―――

70『それでも私は針飲まない』:2015/06/05(金) 23:47:21

             ………………

>>68-69)のシーンを語る『門倉』はなぜか得意げだった。

「………さて、もうお分かりかと思うが、
 君たちにはこれからの『甘乃ちゃん』の行動を考えて欲しい。

 例によってある程度の『舞台設定』などは主張して構わないよ」

 そして、『門倉』は口をつぐみ、三人の『会話』の時間が始まる。

 (※三回目の最終締め切りは8日(月)24時までとします)

71タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/05(金) 23:59:57
>>68-70

「……悪趣味ね。」

得意気な顔を見て。

「それで――
      いよいよ、『超能力』染みてきましたワね。」

ホラーじみた、という方が正しいだろうか?
だが、タタラにとって不条理とは――『スタンド』のことだ。

「どうするかしら。
 こんなもの見たら思わず逃げ出しちゃう?
 冷静に対処できるとは思えませんワ。」

                  「というより、このまま籠城を続けるのは……
                   フツーの神経してたら選ばないと思いますワ。」

ウソ好きで悪びれない。
だが……恐怖とか、そういうのは普通にある。

「だから、とっさに部屋から飛びだす。
 行先とか、下から来てるとか、そういうことに頭を回せず。」

と、自分の考えを一通り。

72田所『スワン・キング』:2015/06/06(土) 00:09:03
>>70 >>71

「ぬ……」

『スタンド能力』、はっきりわかんだね。
そういえばこの3人、『スタンド使い』かどうかがわからないが……まあ一般人だろう。
こういうホラーネタなんてよくあるもんだろうしな。

「そうッスね……俺もここは逃げると思います。
 どこに逃げるか、っつーとそうだな……
 まず、怪我した『純菜』ちゃんの手当をしたいんじゃないですかね。仲良しなんだし」

「応急手当の仕方を知ってそうな子となると、長女の……えーとなんだっけ。
 『凛香』ちゃんか。その子に頼りたいんじゃないですかね。
 たぶん、その前に母親と出くわすと思いますけど」

「それに、いきなり目の前で針が『純菜』ちゃんの口の中に現れたとなると、
 もう気が動転して嘘どころじゃなくなるんじゃないスか?
 嘘ばかり言う子だとしても、本気でヤバいって訴えかければ長女の心だって動かせるだろうし」

73八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/06(土) 00:54:49
>>68-69

「……私の好きな数ある格言のうちの一つに、
 『正直者がバカを見る』ってのがあるんですけど」

 背筋に冷たいものが走りました。なんですかこのホラー。
 思わずベロを出します。想像するだに痛いッ。

「これってつまり、『ウソツキは得をする』ってことになるんでしょうか?
 少なくとも、この『甘乃ちゃん』の話は…… それとは真逆の話のようです」


 さて。

 ここから、『甘乃ちゃんがどういう行動を取るか』でしたね。


「流れに沿って言うならば……一番ありそうなのは『保身を考える』でしょう」

「助けを求めて『純菜ちゃん』に縋ったけれど、彼女はとてつもなくウソが下手。
 母親はこの部屋に当たりを付けた…… そして、自分がここにいることもバレた!
 一番頼りになる姉ですら、私を助けられない!! まあ、パニックにもなるでしょう」


「ですが」

 そろそろベンティなんちゃらが空になる頃でしょうか。
 グイッと飲み干します。

                  ダ ン ッ !!!


「……あってほしいのは、『義憤に駆られる』です」

 面白い記事を書くための基礎に、『起承転結』があります。
 『起』は事の発端や、人物の紹介。今回でいえば、『甘乃ちゃん』の設定周辺でしょうか。
 『承』は内容の発展。母親の豹変と、三女の怪我がここに当たるでしょう。

 とくれば、次は『転』。話の意図を決定づける、変化の起きる段になります。

74八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/06(土) 00:56:18



  ・  ・  ・  ・  ・  ・

「この話を、『ウソをついてはいけない』という教訓話にするのなら。
 あるいは、背筋の凍るようなホラーストーリーにするのなら。
 私も、『逃げる』で良いと思います。一番話の流れに沿っていて自然ですし。
 その場合、おそらく『結』は逃げ切れずに母親につかまって〆、でしょうね。」

「……でも。私は、あえて『甘乃ちゃん』に『転』じて欲しい。
 最初に描かれていたような醜い姿から、美しく成長してほしい。
 『同じウソツキ』として、彼女に成長してほしい。気概を見せてほしいんです」

 あっ、ちなみに私、秋映学園でゴシップ新聞書いてます。
 どうもどうも。


「自分が刺されたのは、まだ納得はいくでしょう。
 母親の言いつけを我欲で破ったんですから、当然っちゃ当然です。
 ……けど『純菜ちゃん』は違った。彼女のウソは、『甘乃ちゃん』を守るためのウソだった。
 我欲のための『汚いウソ』なんかじゃあなく、誰かを助けるための『綺麗なウソ』だった!!」

「それを『同じウソ』として罰するというなら、最早しつけの範疇を超えています。
 そして甘乃ちゃんに、もしもウソツキとしての矜持があるのならば… それに憤ってほしい」

「自分を助けようとしてくれた姉すらも罰した親に、一矢報いてほしい」

「同じ『部屋を出る』のでも、逃げるのとは真、逆……」 ゴニョゴニョ



 ……最後が尻すぼみになったのは。
 さすがに、自分でもちょっと『ないな』と思ったからです。

 いくらなんでも劇的すぎ。八歳児に求めすぎ。
 あと私情が入ってアツくなりすぎ。
 会って二回目の相手に、なに語ってんですかね……



 というわけで、私は一応これを提案しては見ますが…

 特に固執するつもりはありません。
 お二方のどちらかが『それはない』と思うのであれば、取り下げますし…
 多数決を行うのであれば、その結果にも従いますとも。
 ぶっちゃけ、一番自然なのは私も『逃げる』だと思いますしね。

75タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/06(土) 01:23:36
>>72-74(田所、八夜)

田所の話にはおおむね同意だった。頷きつつ、聞く。
そして。

「私はこの話に『熱さ』を求めるのを、間違いだとは思いませんワ。
                      ……あくまで個人的嗜好ですもの。」

「母親に一矢報いる。
 それを望む気持ちも、分かる。
 彼女は――『罪』を犯した。
 これは明らかに罰の域を超えていますワ。」
                      「そんな罪に罰を与えるのは『地獄』の領分。
                       とはいえ時を待つのはもどかしい。
                       それにこれはつくり話だから――
                       ……待てど暮らせど、閻魔のもとにはたどり着かない。」

「ならいっそ、物語の中で裁きたい。
 彼女には理由がある。
 力はなくても――一矢くらいは。
 私も、そんな風に考えることもできる。」

        「けれど」

タタラはその、渦の様な目で八夜を見る。

「……私は逃げると思いますワ。
 少なくとも、義憤に駆られて母と戦う道は選べない。
 この子は、自分は悪くないと思っているから。
 自分と同じ、『悪くない子』が傷つけられただけ。
 だから……『姉は悪くないのに傷つけられた』という義憤は生じない。」

「被害者が増えた。悪くないのに。
 貫通までしている。痛そうで怖い。
 助けを呼ばなきゃいけない。
 自分も助けてもらわなくちゃ――」

                       「……部屋から出て、逃げ先は外か、長女の部屋か。
                        姉妹に頼った。駄目だった。
                        とにかく怖い。他の姉妹もきっと駄目だ。外しかない。
                        ……もしくは、長女なら。彼女なら、助けてくれるかも――」

タタラとしては逃げ出すのは確定だ。
しかし――その先は思いつかない。

76田所『スワン・キング』:2015/06/06(土) 17:06:13
>>73-75

       「……いいねェ〜〜〜〜」

八夜ちゃんの話を聴いて、物語としてはなかなかいい展開だな、と感じた。
ただ、そうやって立ち向かうにしても……

「どうやって母親に反抗するのか、になるしな。
 うん、やっぱりここは逃げるんじゃねーかな。
 八夜ちゃんには悪いけど、『甘乃』は嘘が得意な悪戯っ子ってだけ。
 母親をどうにかする方法なんて、八歳の女の子には思いつかないでしょ」

田所の意見は先ほどと変わらない。
『純菜』ちゃんの傷の手当をしてもらうために、『凛香』のもとへ行く。

「もしくは『救急車』でも呼ぶかもしれねーな……。
 利用できるのは家にいる姉妹だけじゃない、『助けを外から呼ぶ』ことだってできますよねェ」

口を貫通するような負傷は、下手に放っておくと『純菜』ちゃんの顔に一生治らない傷になるだろう。
治療が迅速であればあるだけ、傷跡の残り具合は良くなる。
子供の新陳代謝だってすごいしな、ちゃんとした治療を受ければ数年すれば影も形もなくなるくらいにはなるはずだ。

77八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/06(土) 22:15:15
>>75-76

 「そう……ですね。うん。やっぱり不自然ですね。
  これを押し通せば、私の『我欲』ですね。じゃ、逃げましょう」

   タタラさんの渦のような目。
    田所さんのお気使い。
     両者から、そっと目を外すようにして、撤回します。

   自分でも、無理を通していた自覚はありましたしね…
    やはり、『逃げる』が一番自然。


 「…しかし、田所さんの『救急車』というのはイイと思います。
  そのくらいの余裕も情も、まだ残されていると思うんです」

   幸い、ケータイも目の前にあることですし。

 「どうしましょうね… とりあえずケータイを借りて、部屋から出ます?
  純菜ちゃんを安心させ、それで救急車を呼ぶことを伝えましょうか?」

   そして… 逃げるとしても、どこに、という話もありますが。



>>門倉さん

 「もしよければ、甘乃ちゃんと残りの姉妹との関係も教えていただけませんか?」

78『それでも私は針飲まない』:2015/06/06(土) 22:38:23
>>77(八夜)
「ああ――― そうだね。

 七人姉妹は上から、
  凛香(りんか)・正子(まさこ)・純菜(じゅな)・甘乃(あまの)・明季(あき)・楽(らく)・優(ゆう)。

 長女の『凛香』はいかにも長女らしい、毅然とした態度で妹たちに接する。
 『母親』のようなヒステリックさは薄く、立派な性格の少女だ。
 『甘乃』がウソをついたり、道義に背くような事をすれば当然注意するが、
 それは『愛情ゆえ』の事だ。もっとも、『甘乃』にはそれが理解できず、敬遠している。

 次女の『正子』は、『正義感』溢れる少女だ。ただ、やや感情的なきらいもあり、
 ウソをつく『甘乃』を『悪い』存在と見なし、嫌っている。
 当然、『甘乃』の方でも、一番相性の悪い姉妹だと思っているね。

 三女の『純菜』はすでに出ているから分かるだろうけど、『純真』で裏表の少ない性格。
 『甘乃』のウソもその場では怒るけど、ちょっとした出来心だろうと思ってるし、
 それを引きずる事はない。『甘乃』が一番好きな姉だね。

 五女の『明季』は6歳、小学校に上がったばかりのとにかく明るい子だね。
 天真爛漫というか何も考えていないというか………
 成績でいいのは体育だけ、というタイプだ。
 『甘乃』のウソを最後までウソだと気づかず、
 逆にうまくいくというある意味では最強の相性の姉妹だね。

  六女・七女は双子で、まだ幼稚園児の『楽』と『優』。
  『甘乃』はあまり妹の面倒を見るようなタイプじゃあないし、交流は薄い。
  二人ともわりと朗らかな性格なようだ」

『ほかの姉妹と甘乃との関係』について問う『八夜』に対し、
『門倉』は上記のように答えた。

79タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/06(土) 23:09:20
>>76-79

(通した方が良かったかしら?
 ……いいわよね、不自然なのは事実だし。)

タタラの本質は俗物だ。
思想はあるが――絶対的ではない。

まあ、さておき。

「そうですワね。救急車はいいかも。
 ……長女に『救急車を呼んでもらいに行く』なんていかが?」

甘乃が直接呼ぶより『らしい』気がする。
もっとも、効率は悪いし、甘乃だって救急車くらい呼べてもおかしくない。

「あるいは――
 細部を勝手に決めていいなら。」

「隣の家に頼れる人がいることにするなんていかが?
 ……とっても都合のいい設定になってしまうけど。」

二つほど、提案してみた。

80田所『スワン・キング』:2015/06/06(土) 23:27:01
>>77-79

「ごめんね八夜ちゃん、俺そういうの好きだけどさ。
 男の子だったらもうそっから少年漫画だったね」

あとで機嫌直してもらうためになんか買い与えるか……?
先ほどまではさりげなく彼女を持ち上げるようにしていた。恐らくはそれなりに好かれているはず。
やっぱなァ、最初会った時はなんだこのメスガキって思ったけど、女子高生ってだけで希少だなァ。


八夜、門倉、タタラの話を聞いて、脳裏でシミュレートする。
ここで取るべき彼女らしい行動……それは。

「……いや、メイドさん。やっぱこういうのって、提示されたものから答えを導くべきだと思うんスよ。
 こういうのはどうッスか?

 『甘乃』は運動が苦手で、さっき急いで駆け上がったせいで動きたくない。でも、目の前で『純菜』ちゃんが怪我している。
 そこで携帯に目をつけた。119番してもいいとは思いますけど、自分が言い出したことながら彼女らしくないんスよね。
 ってことで、長女の『凛香』ちゃんを『純菜』ちゃんの携帯で呼び出す」


  『凛香おねえちゃん助けて!純菜ちゃんが怪我したの!お母さんと電話してる途中にいきなり!』


「……そんな感じで、マジメなトーンでですね。
 たぶん、最初は真面目に取り合わないでしょうけど、純菜ちゃんは近くにいる。
 痛みで泣いてるはずでしょう。電話口でも聞こえるくらいに」

しっかりもので家族思いの『凛香』ちゃんは、長女としてできる限りのことをするだろう。
すぐに救急箱を持って駆けつけるはずだ。

81八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/07(日) 09:45:25
>>78-80

 こ、これはホントに…
 みにくいアヒルの子じゃあないですが、
 どうしてこの姉妹に甘乃ちゃんがいるのか不思議なくらいですね。

「もし次に頼るとしたら、『長女』か『五女』ですね。
 そして、私も設定を『生やす』よりは『活かす』方がいいと思います」

 話の流れの自然さを尊重するなら、ですがね。
 もちろん、何かここで一つ、試しに生やしてみるのも一興とは思います。

 ただ、設定をいくらでも生やせるのなら、後からでもよいでしょう。
 『実はこの甘乃ちゃんはスタンド使いで――!』 とか。
 …とはいえ三人には通じないので、それっぽくデフォルメして提案することになるでしょうが。


「というわけで…
 もしお二人のどちらかがその案で『返答』するなら、私もそれに同意する用意はあります」

 先ほどまで、『まとめる才能』と言われたのがうれしくて、少し調子に乗ってしまってましたね。
 他の人に良案があるなら、合わせることもしなければ。


>>80

「気にしないで下さい、田所さん。
 私、『ベンティアド(ry』がもう一杯飲みたいです」

 気にしないでください(気にしないでとは言っていない)。

82タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/07(日) 16:59:56
>>80-81 >>GM

「マア、それはそうでしょうね。
 窮地でいきなり新設定なんて、それこそ漫画過ぎる。」

タタラとしても、思いつく限りは既存の設定を膨らませたい。
生やすのは、常に第二案以降だ。

(こんな極限状況だし、スタンドに目覚めるのはおかしくないとは思うけれど。)

「私の案も自信があったのだけど――
 そうですワね、長女を呼ぶ、って方が『らしい』気がしますワ。」

「長女はきっと来てくれるでしょう。
 ……『話し手』のさじ加減次第ではあるけれど。」

要するに、田所に同意、ということだ。

「……私もそろそろ注文したいわね。
 ねェ、ウエイトレスを呼んでもよろしいかしら。」

門倉に確認を取る。

83『それでも私は針飲まない』:2015/06/07(日) 18:45:38
>ALL
「注文は好きにしてもらって構わないよ」

ファミレスの飲み物やデザート程度なら、
十分に奢れるという事のようだ。

84田所『スワン・キング』:2015/06/07(日) 19:18:02
>>81-83

「んじゃあ、さっきの(>>80)で行くってことでいいッスか?」

「もうちょっと細かいところを詰めるなら、『凛香』ちゃんも16歳だし、
 まず最初に部屋に駆けつけてから傷の容態を見て、それから救急車を呼ぶか判断するって感じですかね。
 肌を擦って傷になったとかならまだしも、針が貫通してたわけッスから、
 外科医でもない子には手に負えない」

「あー、もしかしたら傷を抑えながら近くの外科に行こうとしたりするかな?
 でもその前に母親が来そうッスね」

色んなパターンが考えられる。難しい。

「もしかしたら『凛香』ちゃんが来る前に母親が襲ってくるかも……。
 まずは『カギ』を閉めて、それから携帯で『凛香』ちゃんに助けを求めて、それから『凛香』ちゃんがどうにかしてくれないかな」

      「あッ、すいませーん」

通りがかったウェイトレスを呼び止める。
田所には特に注文したいものはないです。

85八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/07(日) 22:25:10
>>84

「異議ありませーん」
「先ずは、姉に部屋に来てもらうことですよね。判断はそこから、ってことで」

 いずれにせよ、凛香ちゃんに判断を委ねられる状況。
 年上を頼るというのは非常に甘乃ちゃんっぽいですし、心強くもあります。

「あっ、すみません。『ベン(ry』お代わりをお願いします」

 注文もします。

86タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/07(日) 22:30:49
>>83(GM)

「ありがとう。
 それじゃあ、この……ジャンボストロベリーパフェを。」

笑み、注文をする。

>>84-85

「構いませんワ。
 とりあえず、来てもらうってことにしましょう。」

その後どうなるか、は門倉次第でもある。
ひとまず、これで『同意』だ。

87『それでも私は針飲まない』:2015/06/07(日) 22:57:42
>>84-86(ALL)
ツインテールのウェイトレスが各々の注文を訊いていく。
目敏い者は彼女が『門倉』の方をまるで向かないのに気付くだろうが、
それは本編とはまるで関係ない情報だ。

「さて―――
  意見がまとまったようだし、話を続けていこう。
   もちろん君たちが考えたとおりに、
       『大鶴甘乃』は行動していく」

『門倉』は、レンガで壁を作るかのように、
 ひとつひとつ、言葉を積み重ねていく………

(※メール欄記載は無かったが、流れ的に『田所』の意見を『返答』として採用。
  万が一、『田所』の方でそういう意図がなかったのであればレスを頂けると幸い)

88『それでも私は針飲まない』:2015/06/08(月) 23:41:47
(序章:>>5 その1:>>47 その2:>>59-60 その3:>>68-69

     <それでも私は針飲まない 〜その4〜>

 「ううう……  ひは い
                 いた ひ よォ………ッ」

『甘乃』は、痛みにもがき苦しむ『純菜』を見やる。
『針』は『純菜』の左の頬を貫通していた。
見るからに痛々しいが………幸いな事に、
 喉や舌など、重要な器官を傷つけていないようにも思えた。

『甘乃』は反射的に『携帯電話』を取り、『母親』との通話を切る。
そしてすぐさま、『部屋の鍵』をかけ、深呼吸。
高鳴る心臓と、混乱する頭を必死に抑え付け、次に『やる事』を考える。

『甘乃』はウソつきで、面倒くさがりな女児ではあったが、
流石に、自らが慕っている『姉』が、
こんな事になったのを見捨てるほど薄情ではなかった。
もちろん、恐怖のあまり、何もかも見捨てて
逃げ出したい気持ちは強くあったが、
この場ではなんとか踏みとどまる事が出来ていた。

しかし、自ら動くには『甘乃』は疲れすぎていた。
それに下手に外に出て、『母親』に出くわしてしまうのもイヤ過ぎた。
幸い、この部屋を出なくても外部と連絡を取る手段はある。
今手にしている『純菜』の『携帯電話』だ。

『アドレス帳』を見ると、家族や友人であろう名がずらっと並んでいる。
常習的なウソにより、ろくに『友達』がいない
『甘乃』にとっては驚嘆すべき『アドレス帳』だったが、
今はそんな事を考えている暇はない。

     とぅるるるる――う

                 とぅるるるる――う

『甘乃』が、かけたのは長女『凛香』の携帯。
『甘乃』にとって、けして得意ではない相手ではあったが、
『頼りになる』という点ではこの家で随一の存在だ。
彼女なら、このわけの分からない『悪夢』をなんとか覚ましてくれるかもしれない。


   カチャリ

                                 「―――何か用?」

そして、聞こえてきたのは、ハキハキとした『凛香』の口調。
いつもは、どことなく敬遠してしまうこの口調が
今の『甘乃』にはとても頼もしく響いた。

89『それでも私は針飲まない』:2015/06/08(月) 23:44:11

「あぁあぁあ〜〜 『凛香』おねえちゃぁあぁぁん〜〜たすけてェ〜
 たいへんなのぉ! 『純菜ちゃん』が、『純菜ちゃん』がァ!
 部屋で『ママ』に電話で話していたら、いきなり口をケガしちゃってェ〜〜」

『甘乃』は精一杯、『凛香』に語りかける。
 真面目に話しているつもりだが、生来の甘ったるい喋り方は抜けない。

               「『甘乃』? 『甘乃』なの? どういう事? 落ち着いて話しなさい」

「そうよぉ〜〜 わたしよぉ!
  なんだか分からないけど、いきなり『針』がでてきて、口をつらぬいちゃったのォ。
   おねがい、おねがぁい〜〜 今すぐ『てあて』しに来てぇぇ〜〜!!」

   ……… …… ……

  ここまで話して『甘乃』は、しまった、と思う。
  先ほど同様、『針』の事は言わない方がよかったかもしれない。
  現実に起こった事ではあるが、ここまで『荒唐無稽』だと信じてもらえない可能性が高い。
  そうなったらそうなったで、『純菜』の声を直接聞かせるのがいいかもしれない。

などと考えていると――――

                              「―――分かった。今からすぐ行く。
                      『甘乃』は慌てず、騒がず、そこで待機してなさい」

意外にも、『凛香』はあっさりと『甘乃』の言う事を信じてくれた。

「あぁ! ありがとう〜〜!!
  いつもウソついている、わたしのはなしをすぐに信じてくれるなんてェ〜〜〜。
   おねえちゃんはわたしを『信用』してくれてるのねェ〜〜〜」

 嬉々としてそう告げる『甘乃』に対し、

                      「いいえ、私はあなたをまったく『信用』していない。

                                  仮に『信用』しているとすれば

                  あなたが実に卓越した『ウソ』をつくという、その事実だけ。
                            ・ ・ ・ ・

                        『話してたら』『いきなり』『針が出てきた』なんて、

                 あなたがそんな『すぐバレる』『稚拙なウソ』をつくわけがない。

                                   だから―――信じた。逆にね」

                                   冷ややかに『凛香』は応じる。


                   「じゃあ、行くから」

                       カチャリ


      「………………」

                                  「………………」

                 「わたしはわるくなぁい!」


              『甘乃』の甘々な泣き言が木霊する。

90『それでも私は針飲まない』:2015/06/08(月) 23:44:56

   「ううう……ッ
                 ううう………ッ」

そんな『甘乃』の耳に、うめき声が届く。それは『純菜』のものだ。
その声に反応し、『純菜』の方を向き直った『甘乃』は思わずギョッとする。

             ―――赤、赤、赤―――

   さっきは滲む程度だった血が『純菜』の左ほほから流れてきている。
   いきなり何故!? と慌てたが、よくよく観察すると、その理由が分かった。
   結果的に『蓋』の役割をしていた『針』がいつのまにか消えていたのだ。
   先ほどの『甘乃』の時といい、この『針』は一定期間で消える性質を持っているらしい。

『甘乃』のときは、『貫通』というレベルではなく、口中を傷つけるに留まった『刺し傷』だったが、
『貫いて』しまっている『純菜』の傷は、それよりよほど重症だ。

                「はわわ……はわわ」

急いで部屋にあった『ティッシュ』を傷口に当てる『甘乃』。
両手で抑えると、幸いにも血は止まった。これは良くない。
一刻も早く、『凛香』に見てもらう必要があるだろう。

                                        そして―――

             コン コン
                        コン コン

「私よ。聞こえる?『甘乃』」

それは、まごうことなき、『凛香』の声で、
それに反応して『甘乃』はすがるようにドアを開ける。

そこに居たのは―――確かに『凛香』だった。
『凛香』は素早く、『純菜』に近寄り、持ってきた『救急箱』で処置を始める。

 ………
       ………
              ………
                     ………

「それで―――どういう事なの? 『甘乃』。
 『針』はないし、何故、そんな事が起こったのかも分からない。

 『母さん』が関係している事なら、一緒に行って謝ってあげてもいいよ。
 どうせ、『甘乃』が悪い事したんだろうから」

 そして、手際よく『応急処置』を終えた『凛香』が『甘乃』に声をかける。
 『凛香』は予想以上に『出来る』姉であり、『純菜』の傷は、すっかり止血されたようだ。

『凛香』の声かけに『甘乃』は、今後、どうするべきか考える。
                  『甘乃』には無数の選択肢があるはずだ―――

91『それでも私は針飲まない』:2015/06/08(月) 23:47:38
>>88-90)の話を終え、『門倉』は再度、『コーヒー』に口をつける。

「さて、もうお分かりだろうが、ここからは君たちの時間だ。
 じっくり話し合って、しっかり答えを出してくれると嬉しいね」

『門倉』が告げ、話し合いの時間がやってくる。

 (※四回目の最終締め切りは12日(金)24時までとします)

92タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/09(火) 00:14:14
>>87-91

「――そうですワねえ。」

話を聞き終えた。
今回のパートは、どう『行動』させるべきか……

「針がない以上、この異常な現象は説明できない。
 下手をしたら自分が三女の怪我の犯人だと思われるかも。
           ……日ごろの行いが相当悪いみたいですし」

「かといって――わざと嘘をついて針を出す。
 ……なんてことは、この子は出来ないでしょう。」

「思わずやってしまう、っていうのはありえるけど。」

母親が異常であることは証明したい。
そして、一緒に謝りに行くなんて、もってのほかだろう。

93田所『スワン・キング』:2015/06/09(火) 00:46:25
>>87-92

「これはなんとかして『凛香』ちゃんに傷の証明したいところ、ですけど」

「だからと言ってまた嘘をつけば、今度はもっと痛い目に遭いそうッスね……。
 はぐらかすことだってできない。荒唐無稽だと思われようとも、本当だって念を押すくらいッスかね」

最初はゴボウやらで、次が針。そして『純菜』ちゃんは長い針。どんどんエスカレートしている。
このままいけば、人を殺すくらいにまで『棒状のもの』は大きくなっていくんじゃないか。

「思わず嘘をつくのはありそうッスね。
 でも、『甘乃』ちゃんだって痛いのはゴメンだろうし、気をつけて嘘を言わないようにもするでしょ。
 悩むなこりゃ。『八夜』ちゃん、君の意見を聞こう」

94八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/09(火) 01:30:54
>>87-93

「………ふぅむ、なるほど。
 個人的には、先ほどまでよりも状況は分かりやすいですね」

 凛香ちゃんは、頼りになる姉。
 いつも甘え、嘘をついてばかりの甘乃ちゃんのことを信用していない。
 けれども、先ほどの姉妹設定(>>78)を聞く限り、嫌ってはいない、と。

 つまり、彼女がキーパーソンですね。
 姉妹の中で、おそらく一番頼りになる人物。

 彼女をこちら側に引き込むことができれば、状況をどうにか転じさせることが出来るかも知れません。
 登場するタイミング的に、そういうポジションでしょう。
 上手くいけば、彼女をダシに他の姉妹も芋づる式に仲間にできるかも?

 一方で、それに失敗した場合は…… 今後の展望はさらに厳しくなることも目に見えています。

 それと『母親に謝りに行く』は、分かりやすい地雷ですね…
 少なくとも、このまま謝りに行って状況が好転するとは思えません。


「さて……その。私ばかり長話で、大変恐縮ですが」

「まず前提として、『甘乃ちゃんの言うことを凛香ちゃんは信用しない』。
 この状態で、凛香ちゃんに何が起こったかを正確に伝える方法は三つあります」

95八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/09(火) 01:33:48


  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


「…まず一つは仰る通り、、『この場で針を出して見せる』。百聞は一見に如かず、です。
 もう一度母親に電話して嘘をついたり、何かをつまみ食いしたりしてね。
 何が起こっているのか見せることが出来れば、事実を信じて貰いやすいでしょう。

 デメリットは、当然『怪我が増える』危険性が極めて高いことです。

 あるいは言葉巧みにそそのかして、凛香ちゃんに何かしら『ウソをつかせてみる』のも面白いかも。
 というか、その方が彼女っぽいですかね?
 「ウソだと思うならお姉ちゃん、実際にお母さんにウソついてみてよ!」と。
 自分の身に起きたことなら、凛香ちゃんも『他人事』とは思えないでしょうし、真実味も増すでしょう。」


「次はおススメ案で、『純菜ちゃんを使う』……、失礼。『純菜ちゃんに手伝ってもらう』。
 急に針が飛び出て怪我をしたという不可解な事実を、純菜ちゃんにも肯定してもらうんです。
 ま、喋らせるのは酷ですし…… 甘乃ちゃんの話に頷くとか、まばたきさせるとかでも。
 これが一番オーソドックスですね。純菜ちゃんの言う言葉なら、信じてくれるかもしれません。

 デメリットは、『部分的な信用』しか得られないこと。実際に針を見せるよりも、得られる信用は低いでしょう。
 あるいは、「二人揃って夢を見ていた」か、あるいは「甘乃が純菜を騙して言わせている」と思われるかもしれません。」


「三つ目は、あえて。そう、あえて『自分の口から、全て正直に話す』。
 凛香ちゃんは、『甘乃ちゃんがすぐにバレるようなウソをつくはずがない』……と。
 『もしすぐバレるようなありえない真実を口走っているなら、それは本当に真実だ』と、先ほど判断しました。

 ならば、その言葉通り『稚拙な嘘のような、ありえない真実』をありのまま話してやるんです。
 状況証拠は目の前にあります。いくらなんでも、不自然すぎるでしょう? 凶器がないのにぽっかり開いた傷口なんて。」



 ……と、ここまで話して一息。

 我ながら、アツくなると話が長くなってしまいますね…
 記者の性とはいえ、これはよくない。


「……あるいは。これら三つを全部混ぜるのもアリですね」

「『ありえない事実を、ありえないまま正直に話す』。
 『信じてもらうために、純菜ちゃんにも同意を求める』。
 『さらに信憑性を上げるために、目の前で実際に針が出る様を実演してみせる』。」

 先ほど、純菜ちゃんを説得する時に、『本当のことを言わないことで信用させる』のとは真逆。
 『ウソのような本当の話をすることで、逆にそれを信じさせる』。マイナス×マイナス=プラス。
 うーん、ややこしい… つ、伝わりますかね、コレ。

96<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

97タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/09(火) 02:33:19
>>93-95(田所、八夜)

「そうですワね、次は舌とか、喉が傷つくかもしれない。
 ……最悪、一生もののけがを負ってしまいかねない。」

地獄の刑罰じみてきた。

「言わないよう注意するのは、そうでしょうね。
 姉の被害を見て、この子も察するところはあるでしょうし……」

「そうなると――」

……と、八夜がまとめてくれた。

「三つ混ぜ合わせる案は面白いと思いますワ。
 それぞれ効果的で……かつ、さほど不自然でもない組み合わせ。」

「ただ、長女――凛香にウソをつかせるのはちょっとどうかしら。
 この子はさすがに姉が傷つくのをよしとはしない子……ですもの。
 ……まして、自分を助けてくれるかもしれない、一番頼りになる姉。」

「…………とはいえ、『自分が実演する』よりは、それっぽくはありますワね。
 難しいところですワ。 
 ……始めから織り込むんじゃなくて、あくまで最終手段、ということにするとか? 
 全部説明して、三女にも証言させて……どうしても信じてくれないなら――って。」

顎に手を当てる。

98田所『スワン・キング』:2015/06/09(火) 23:34:24
>>94-97

「三つ混ぜ込む……うーん」

八夜ちゃんの話を聞いて、四つの選択肢をどうするかを考える。
これは算数のテストじゃなくて、思考実験みたいなものらしい。どれか一つ選ばなきゃいけないということでもない。
そういうわけで、

「んー、三つ全部混ぜ合わせるのでいいんじゃない?
 実演に関してはメイドさんが言ってるその『最終手段』でさあ」

1.ちゃんと『凛香』ちゃんに説明する。
2.『純菜』ちゃんに証言してもらう。
3.実演する。

この順番で上からやっていく、という想定。

「そんで、誰が実演するかについては、やっぱり『甘乃』ちゃんだと思う。
 母親からの電話無理やり切って『凛香』ちゃん呼んでんだし、次は『凛香』ちゃんに電話がかかりそうじゃん。
 また姉を傷つけるわけにもいかないし、電話に出た『凛香』ちゃんから携帯奪い取って、

      『ここに凛香ちゃんはいないよ!』

 って感じで。そうするとまた、母親の攻撃が入るわけで」

99八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2015/06/10(水) 00:03:57
>>97-98

「なるほど。確かに、『最後の手段』っての方がイイですね。
 ウソの案に関しても、それでイイと思います。

 あらかじめ『母親の様子がおかしいこと』と『何が起こったか』を説明し……
 純菜ちゃんの同意も得る。信じてもらえないようなら、ウソを実践する。そんな感じで」

100タタラ『インスタント・カルマ』:2015/06/10(水) 00:13:34
>>98-99

「じゃあ、これで返答――ということにしますワ。」

そういうことだ。


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