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【個】『金のなる木の木陰にて』【ミ】

58ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/13(月) 22:20:25
>>55
「解りマシた。ありがとうございマス」

充分なヒントは貰った。
それは気づいて貰えたら『嬉しい』こと…。
つまり『技術』でも『発想』でも『手間』でもない。強いて言えば『心情』に属するものだ。

「フーム、頑張ってみまショウ。解るかどうか解りマセンが…」

ランチボックスをそこに残し、最初のスタート地点まで移動する。

59小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/13(月) 23:10:22
>>55

「よ、よしたまえ、きみ。可愛いとかじゃあないぞ、わたしは。」

反発するが、満更でもない。
……さて。

(む、いきなりか!)

ラッキー……か?
青田との合流ポイントだ。

(今回のゲーム、問題は朱鷺宮さんだな……彼女はともかく、彼女のスタンドは強そうだ。)

とにかく、ポイントへとまっすぐに向かう。

60『断金の契りの第一歩』:2015/04/13(月) 23:26:15
>>56(朱鷺宮)
「特になくてよ」
(そもそも他人のタグは一度つければなかなか外れないから
 ボーナスがあったとしても全員に付与されてるので意味がありませんし)

>>57(青田)
「そうですわね。というか、攻撃が当たっても別にタグを
 渡す必要はないんでしてよ。まあ、実質そうなるかもしれませんが」

   水鉄砲もナイフも、射程は短い。
   食らえば実質的にはネームタグをとられることになるから、
   何か策を練っていたりしない限り青田の認識通りになる。

  ついでに、移動中に青田はカメラにアンテナを設置していく。
  これで、意識していればBチーム復活ポイントから
  スタートポイントまでの相手の動きは察知することができる。

>>56-59(ALL)
    ―――そして……
    四人は競技場に移動した。

    競技場は、南北におよそ50m、東西に100mほどだ。
    木々は殆ど壁のようになっており、抜けることは可能だが
    木々の向こうを視認することはかなり難しそうだ。
    緑色の部分は草が茂っていて、歩けば音が出る。

『さぁ〜て!』 『始まりました第一回金言部レクリエーション!』
             『実況と解説はわたくし銀杏羽明日乃でお送りいたしますわ!』

  ……なんか聞こえてきたが、これは無視して良いだろう。

61朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/13(月) 23:34:44
>>57
「…?」
突然どこからともなく声が聞こえてくる…
これは青田の声だ。

(…なるほど、この『アンテナ』にはそういう能力があるわけだ。)
手の甲にくっついたままのアンテナをじっと見て心の中で考える

そして、アンテナを通して会話を行うことを試みた。
「(はい、聞こえてますよ。確かに、2対1であれば勝率はグッと上がります。
  あなたが『信頼の置ける』ものであればですが…)」
急にそんな話をふられて、さすがに疑いの目を向けない訳にはいかないだろう。

「(多分あなたは他の人にも設置してるんじゃないかと思ってるんです。
  もしすでにあなたが他の人と手を組んでいて…
  その作戦実行のために私を誘い込んでいる…なんてことがあったら大変です。)」
疑わしいことを訴えているようだ。急に手を組もうと言われてもということなのだろう。

「(…ですが、手を組む人間が居るとありがたいのは確かです。
   隠れられる場所がない所で…会いましょう。)」
中間地点の、近くに深い茂みや森林など、隠れられそうにない場所に細かく指定を行った。

>>60(部長)
「…ああ、そうですね…」
冷静に考えて…確かにと考える。
持っているギミックナイフと水鉄砲を確認し終えると…

「ッよし!優勝してやるぞこらぁ!!」
気合の声を上げて、とりあえず移動を始めた。とりあえず青田の手を組みたいという条件を飲むつもりだ。
勿論スタンドを出現させ、周囲への注意も忘れずに中間ポイント方面を用心深く歩き出す。

62青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/13(月) 23:43:22
>>60
「さ、て、と。まずは出方を探りつつ、かね」
ttp://www.makidenki.co.jp/ant/parabola/big_para.html
の120Φを発現し腕に設置、盾とする。もし朱鷺宮が攻撃してきた場合、
これで防ぐことを想定しつつ、先ほど言った中間地点に向かって移動したい。

(さて、緑の部分は居場所が解る弱点があるが……俺はそれを利用できる。
この場で俺は草を踏む音を誤魔化す事が可能だ。
であれば、木を盾にするのも容易だろう。)

あ、取り敢えず三人の聴覚を受信しつつ、居場所をチェックしつつ、だな。

あとそうだ。小角に
「(すまない、位置関係的にそちらに辿り着くまでに時間がかかりそうだ)」
と声を掛けておこう。朱鷺宮が受けるにせよ受けないにせよ、辿り着くのは遅くなるだろうからな……。

63小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/13(月) 23:46:08
>>60


(わたしの力が『知』に留まらない事を証明してやる。)


     「よしっ」
     「……行くぞ、イルソン君。」


『イル・ソン・パティ』を発現。
まずは周囲の風景を確認。緑のエリア(草の茂るエリア)の草の高さはいかほどだろうか。

さて、ここで考える事がある。

(……青田くんは、ここにすぐ来てくれるのだろうか……? というか来れるのか?)

両者のスタート地点はかなり遠い。
作為はないだろうが、遠い。

《……青田くん、どうしよう? きみが来てくれるのかい?》

青田のスタンドの性質を知らないため可能かは不明だが、こちらから青田にメッセージを飛ばしてみる。

64青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/13(月) 23:49:51
>>61
「(そうだな。その疑念も最もだろう。
では、俺は先にネームタグを渡そう。一番厄介になりそうな先生に攻撃を当て、
二人でタグを奪ってから君のタグを渡してくれれば構わない。)」

同盟に関して譲歩しながら、指定された地点に向かおう。
また、その道途で、石なり木の葉なりが拾えるなら5〜6ほど拾っておきたい。

65朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/13(月) 23:52:44
>>64(青田)
「(…とりあえずそれでオッケーとします。
 私のスタンドのスピードなら、十分近づけばタグを奪うことは簡単ですからね。)」
そう言ってとりあえず彼の条件を飲むことを決めた。

「(一応警戒は怠りませんからね)」
とだけ言って、とりあえず合流地点へ進むことにする。

66小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/14(火) 00:00:56
>>63(追記)
>>61(青田)

と、入れ違い(?)に青田からのメッセージが聞こえた。

《あ、うむ。わかった。わたしはポイントの近くにいるから……また呼んでくれたまえ。》

(……どうしようか……?)

行動などに変更はなし。

67『断金の契りの第一歩』:2015/04/14(火) 00:11:00
>>61(朱鷺宮・確認)
>中間地点の、近くに深い茂みや森林など、隠れられそうにない場所に細かく指定を行った。
この『中間地点』というのは、Bチーム復活ポイントと考えて良いかしら?

68朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/14(火) 00:13:19
>>67(回答)
とりあえず青田さんの指示の場所次第ですが
自分の想定ではその辺りです。

69ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/14(火) 00:27:05
>>60
「さて、どうしまショウか………」

正直、商売道具を使うつもりは無いのだが…。
本気を出さなすぎるのも、生徒達には悪いかも知れない。
迷いながら、一先ず近くの茂みに隠れてみる。

70『断金の契りの第一歩』:2015/04/14(火) 00:38:15
>>68(朱鷺宮)
OKですわ。

>>61-64(ALL)
『……よく考えたら実況したらみんなの行動が
 筒抜けになってしまうではありませんか』
      『ええい! 実況解説はやめですわ! 代わりに適当なことを言い続けます!』

  銀杏羽は何やらヤケになっている。

>>61>>65(朱鷺宮)
  青田と連絡をとりつつ、スタンドを発現して移動を行う。
  ちなみに、(朱鷺宮は知らないが)『TCQ』の『アンテナ』は
  『五感の共有』が能力のため、口に出さないと意味はない。
  (今回は『呟いた』ものと判定する)

  シャッ  シャッ

  踝くらいまでの高さの茂みを歩きつつ、合流地点に急ぐ朱鷺宮。
  今の所――特に問題は見られない。

(現在地:左側入口前)

>>62>>64(青田)
  パラボラアンテナを発現し、右腕に設置する。
  重量はおよそ二キロ……大きいのもあって取り回すのは若干不便だが、
  咄嗟に盾にするくらいならば問題なく可能そうだ。

  三人の聴覚を受信しつつ、居場所を確認する青田。
  流石に三種類もの聴覚を一気に受信すると、自分の周囲の音は
  疎かになってしまうが……三人の居場所は分かっている。
  確認する限り、三人の位置は以下の通りだ。

   朱鷺宮 ・・・ 左側入口前
   小角 ・・・ Aチーム復活ポイント
   二コラ ・・・ Aチームスタートポイント北の茂み

(現在地:Bチームスタートポイント)

>>63>>66(小角)
  『イル・ソン・パティ』を発現し、青田と連絡をとる。
  ちなみに、(朱鷺宮は知らないが)『TCQ』の『アンテナ』は
  『五感の共有』が能力のため、口に出さないと意味はない。
  (今回は『呟いた』ものと判定する)

(現在地:Aチーム復活ポイント)

>>69(ニコラ)
  ニコラとしては、スタンドは『商売道具』だ。
  使用しようか思案しつつ、茂み近くに隠れてみる。

     ・・・カサ

  詳しい位置は分からないが、遠くから茂みが擦れる音が聞こえる。
  どうやら、早速動き出して来たらしい。

(現在地:Aチームスタートポイント北の茂み)

71青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/14(火) 00:58:23
>>70
さて、あと必要な仕込みは何があったかなと思いながら、指定されたポイントに動き始める。
(個人的にはBスタートポイントとA爆弾ポイントを直線で結ぶ、その中間のつもりだった。
木の状態から察するに二地点間には見晴らしのいい場所もあるだろうと考える)

アンテナは邪魔になるかもしれないが、状況が状況だ。メリットの方が強いだろう。

ついでに拾った石幾つかに
ttp://www.maspro.co.jp/products/skywallie/u2swlc3/index.html
よりスカイウォーリーミニを発現・設置、転がし始めたい。

それと、感覚の送受信を操作、小角にのみこちらからの声が聞こえるようにして
「(小角さん、先生がスタートポイント北の茂みに入った。警戒してほしい。)」
小角にのみ聞こえるように声を掛けたい。

72朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/14(火) 01:08:24
>>70
とりあえず周囲に気付かれないように小声で青田に呼びかけつつ先へ進む。
合流地点までに自分が仕込めるものは…おそらくないだろう。
(私のスタンドは地面に設置しても誘導効果は見込めない…
 盾にするくらいかな。)
今はスタンドに注意を払わせるのが最低限の動作だろう。

(頼むから、いきなり飛び出すとかはナシでお願いね…)
合流地点にはなるべく最短距離で、目立たないように進みたい。

73ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/14(火) 21:29:10
>>70
(それにしてモ、最近の子はああいう力を余り拘りなく使うのデスね…)

……少し熟考してから、『プリティ・メイズ』を履く。
時折強く『足跡』を付けながら、音がした方向から離れるようにしてそっと移動。

74小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/14(火) 22:00:55
>>70(GM)
>>71(青田)

「(む……そうか。了解だ。)」


(……ニコラ先生か。ぜんぜん知らない人だが……)

油断はならない。

仮に一般人だとしても、自分の戦力は一般人とほぼ同等だ。

(だが、やれることは……やらなくてはな。)

近くに木があると思うが、高さはどれくらいだろうか。

有り体にいえば、『登れそうな木』はあるだろうか?
それを探りつつ、少し北へ移動。


「(青田くん。聞こえているかはしらないが……わたしも少しだけ移動する。)」

呟いて通信を試みつつ、だ。

75『断金の契りの第一歩』:2015/04/14(火) 23:45:28
>>71-74(ALL)
『……実況解説をしないとなったら話すことがなくなりましたわ』

  銀杏羽は手持無沙汰そうだ。

『ま、今のところは特に実況するようなこともありませんけどね。
 しかし、こうたくさん画面があると目が回ってきますわね……』
                         『別に本当に目が回るわけじゃありませんけど』

>>71(青田)
(*今回は朱鷺宮PLの認識を優先することにいたします。ご了承くださいまし)

  拾った石に『スカイウォーリー・ミニ』を設置した。
  ちなみに、拾った小石は五つだ。
  合流地点へと向かっていくと……ほどなくして、朱鷺宮の姿が見えた。

(現在地:Bチーム復活ポイント)

>>72(朱鷺宮)
  スタンドに警戒させつつ、最短距離で移動していく。
  ほどなくして、合流地点に移動している青田を発見した。
  彼の後方には、何やら黒い板のようなものがペコペコと稼働して転がっている。
  そして、青田自身の腕にもパラボラアンテナが盾のように設置されていた。

(現在地:Bチーム復活ポイント)

>>73(ニコラ)
      ズギュッ

  ジェネレーションギャップ(?)のようなものを感じつつ、『プリティ・メイズ』を発現。

    ガササ   ガサッ

  音のした方角――西方向から遠ざかるように、
  東方向の茂みのない位置まで移動した。
  と――右側、つまり北方向から足音が聞こえる。

(現在地:Aチームスタートポイント北東)

>>74(小角)
   ガッサ  ガサ

  地図上で言う濃い緑色の部分に入った。
  ここはかなり深い茂みで、膝の高さまで草が生い茂っている。
  木の高さは……大体三〜四メートル、といったところだ。
  着衣の乱れを気にしなければ、どれも登ろうと思えば登れる高さである。

  と――背後、つまり南方向から足音が聞こえる。
  位置から言ってもニコラであることは間違いない。

(現在地:Aチーム復活ポイント北の茂み)

76青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/14(火) 23:53:47
>>75
()内了解。

「来たぞ」

そう言いながら立ち止まり、自身のネームタグを一つ外したい。

「条件はさっき言った通り、受けてくれるならこれを渡そう。どうする?」

(と、小角と先生が接触しそうだな。どちらが勝つにせよ先生はこっちに来るだろうが……)
小角が勝てばそれもよし、先生が勝てば確実にこちらに来る。それは願ったりだ。
加えてこうして接触した以上、発話を必要とする聴覚情報支援は出来ない。

77朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/15(水) 00:04:26
>>76(青田)
「はい、どうも。」
とりあえずアンテナを通して小声で会話を行おうとする。
警戒を怠らないようだ。

「…了解です。
 その黒い板と、腕に付いているアンテナは気になりますけど…」
そう言って彼女は自分のスタンド…
女性軍人の姿をした『FUS』を前に出す。

「条件を飲みましょう。
 とりあえず誰かのタグをゲットする方向で…ですね。」
手渡しはスタンドで行うつもりのようだ。用心深い。

78小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/15(水) 00:09:05
>>76

(……さて、どうくる? この茂みの中なら、水鉄砲はさほど使えないだろう。)

お互いに……というわけだ。

単純な斬り合いで勝つより、策を練るべきか、と小角は思う。

(しかし、なにか……いい策は……)

とにかく、自身は動くのをやめてみる。敵はスタート位置は知っていても現在地は知らないはず。

茂みに隠れて、ニコラの様子を伺うことにした……

79青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/15(水) 00:13:20
>>77
位置情報を知っているので近くに来ていない事は推測できる、
が、先生のスタンドが散っていないとも限らないか。

「とりあえず、近場と思われる先生を先に狙いたい。
先生のタグを双方がゲットした時点で君のタグを渡してくれ。」

そう言いながら、自分のネームタグを朱鷺宮のスタンドに投げて寄越す。

80ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/15(水) 00:16:46
>>75
(…余り何もしなさすぎルのもシツレイになるでショウか)

難しいところだ。
どこまで加減するか悩みに悩んで……やっと、自分の中で一応の落し所を作る。

ガサガサガサ

取られないための対抗策で、一番簡単なのは──『捕捉されない』ことだ。
つまり…………

            ガサガサガサガサガサガサ
...................
スピード:Bで、早歩きで逃げる。目的地はBチームスタートポイント。
水鉄砲もナイフも当たらなければ脅威ではない。そして射程の短いそれらは、素早く動くものにはそうそう当てれはしない。

81朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/15(水) 00:19:55
>>75
(※この辺で進ませる流れを)

>>79(青田)
「分かりました。」
投げられたタグをスタンドにキャッチさせて自分の方へ持っていく。

「…とりあえず如何にしてしかけるかが重要です。
 私のスタンドはパワーもスピードもありますが…
 先生のスタンドが未知数なのが厄介です。」
ふう、と一息つくと

「先生の位置情報をこちらにもお伝え下さい。
 不意打ちできるかもしれません。」
軽く微笑みながら答える。
割とノリノリらしい。

82『断金の契りの第一歩』:2015/04/15(水) 00:47:18
>>76-81(ALL)
   ヒュウオオオ

  軽い風が吹く。風になびいて、葉が僅かに散る。
  暖かい陽気に、涼しい風。
  木陰なのもあって、昼寝でもしたら気持ちいいだろう。が、

『……む?』

  銀杏羽の声が曇る。

『ちょっと見づらいですわね……葉っぱがカメラに……』
                              『あ、とれましたわ』

>>76-77>>79>>81(青田、朱鷺宮)
      パッシイ

  青田が放り投げたネームタグを『フォートレス』がキャッチする。
  そして、『フォートレス』が朱鷺宮の傍に移動した。
  朱鷺宮は青田に不意打ちを提案する。

>>78(小角)
  動くのをやめ、しゃがみ込んで茂みに隠れる……が、
  身体のせいで茂みが潰されてしまい、なかなか隠れられそうな感じはしない。
  遠目から見たら隠れられる、という程度の雰囲気だ。

  そして肝心のニコラは――

      ガッ  ササササ  ササ  サ !!

  木々に遮られて姿は見えないが、それらしき音は聞こえる。
  何やら物凄い勢いで移動しているらしい。全力疾走で移動しているかのようだ。
  ……音は西方向へと移動している。

(現在地:Aチーム復活ポイント北の茂み)

>>80(ニコラ)
  『プリティ・メイズ』の速度で早歩きを敢行する。
  早歩きゆえ、獣並の動きとはいかないが……しかしそれでも、
  人間の全力疾走くらいは軽く超えた速さで移動できる。

  今の所、視界内に人は見えない。

(現在地:センターフラッグ)

83青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/15(水) 00:58:09
>>82
「位置が解るなんて言ったか?」
「だが……運が良かったかもな。いま先生はセンターフラッグ付近に居るようだ。
そしてどうやら、ある程度素早い行動が可能のようだ。今、凄いスピードで移動したからな。」
「何か対策を考えた方がいいだろう。不意を撃つにしても。」

そう言いながら、先生の方に向かおう。
この時、スカイウォーリーは草場に隠して進み、
先生の視覚を受信して視認されない位置取りを心掛ける。

84小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/15(水) 06:59:07
>>82


「むっ……」

(ううむ、これではあんまり意味がない気がするが……)


何もしないよりはマシだろうか?
もうちょっと茂みの奥に行けば見えにくいだろうか。

      ガッ  ササササ  ササ  サ !!


「……!?」

(な、なんだ……とてつもなく速いようだが……西に?)


こちらには近づいて来ていない、という事だろうか?

ともかく、小角はその場にしゃがみこみ、可能な限り体を低く。
『イル・ソン・パティ』も追随し、可能なだけ低い位置まで下がってくるはずだ。

85青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/16(木) 23:43:01
>>83
は勿論5秒待った上で動き出すつもりだ。

86朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/16(木) 23:55:26
>>82-83(青田)
「…アンテナはそういうシステムじゃないんですね。」
軽くため息をつきつつも自分の手の甲を見る。

「なるほど…ちょうどフィールドの真中付近にいるか…
 しかしそれより気になるのは…そのすごいスピードでの移動ですね…」
少し考えてから口を開く
「…スピードが早くても本体がついていけなければ大した移動力はスタンドは持たないですが…
 スタンドには乗り物の形だったり…或いは身にまとうようなタイプのものもありますか?」
疑問を幾つか提示しながら、先生が居るであろう方へと青田の後からついていく。

「私のスタンドは…
 このライフルの弾を当てられさえすれば
 こちらへ『しょっぴかせる』事ができますが…」
そう言って彼女は『FUS』にライフルを握らせる。

「狙撃をしたいところですね…
 あ、勿論怪我はさせませんよ。」

87ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/16(木) 23:57:56
>>82
ザザッ

と、一度センターフラッグの所で進行停止。
Bチームスタートポイントまで進む予定だったが、むしろここの方がいいかも知れない。
センターフラッグの辺りをうろうろして、『足跡』をつけながら待つ。

プランは単純。策略も仕込みも入り込む余地の少ない『平地でのおっかけっこ』にゲームのレベルを落とし込むこと、だ。

88青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/17(金) 00:30:25
>>86
「一応、外部情報の送受信が能力だからな。ただ、先生は視界を見られている事を知らない。
そしてスタンドには能力の本質や条件というものが付いて回る。そしてスタンド使いは、
それを確認する癖がついている。俺であれば、『アンテナは触れたか』には意識を割く、という事だな。
よって、先生のスタンド能力のヒントにあたる何かは十分に得られるはずだ」

「それに、このアンテナを転がしてがさがさと音を立てればいやでも意識は向く。
視界は俺でも解るし、狙撃を行える・向いた地点まで気づかれないよう移動するのは容易い。」

勿論、引っ張った瞬間に攻撃する必要があるが、これも朱鷺宮の視覚を受信すれば可能だ。

89朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/17(金) 00:41:21
>>88
「なるほど…つまり今、先生の視界を通して
 色々見えているものがあると…」
少し難しそうな顔をして答える。

「ふむ…とりあえず、
 この戦いで重要な『目』を多く持っているようですね。
 私はどう行動するとよろしいでしょうか…」
情報戦という強みを持つ彼は一体どんな作戦を取るか…
それが気になるらしい。

90青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/17(金) 00:49:11
>>89
「いや、あっちの死角から狙撃して引っ張って水鉄砲当てて奪えばいいだろう。
複雑な策は脆い、極力シンプルにするべきだ。
あ、先生からタグをとったらすぐにタグを渡してもらうぞ。そういう約束だったよな?」

そう言って、視覚受信に集中しながら移動し始める。勿論、感覚を共有すると言っても、
自分本来の知覚にまで誤作動は基本起きないので、足元にも気を配って移動できる筈だ。

91朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/17(金) 00:52:58
>>90
「ふむ、分かりました。
 とりあえずシンプルな選択肢です。」
ようやく理解できたのか、大きく頷いた。

「ああ、勿論。
 約束通りにやってみせますよ。」
そう言って視覚受信をしている青田と歩調を合わせる。
(とりあえず死角を確保しなければ…)
周辺にちょうどいい狙撃ポイントはないか、とりあえず目を動かして進んでいく。

>>82
(会話終了)

92『断金の契りの第一歩』:2015/04/17(金) 01:34:55
>>83-91(ALL)
『んん〜〜〜…………』
       『軽く硬直状態って感じですわね……』

『何か動き出す為のきっかけを提供すべきかしら……?』

『あ、また葉っぱが引っかかった』
            『早く風吹かないかしら……見づらいですわ』

  銀杏羽が何やら余計なことを考えているようだ。

>>84(小角)
  ググゥゥ――ッ
             ガササァ

  移動を始めたニコラに対し、小角は屈んでみる。
  追随した『イル・ソン・パティ』の位置が下がることで
  茂みも押し潰されて音が出るが、特にリアクションはない。

  遠くから草が擦れる音が聞こえるが、
  如何せん遠くなので状況は良く分からない……。

(現在地:Aチーム復活ポイント北の茂み)

>>87(ニコラ)
    ザッ
 ザッ       ザッ

  センターフラッグ周辺をうろうろして、『足跡』をつけていく。
  現在はセンターフラッグ周辺を一周した――といったところだ。

   ガサ ガササ!

   ……と、南西方向から草のすれ合う音が聞こえた。

(現在地:センターフラッグ)

>>83>>85>>88>>90(青田)
(*基本的に、『感覚受信』の内容ついてはわたくしが描写しますので、そのつもりでお願いしますわ)

  相談を終え、視覚受信に意識を集中しつつ、ニコラのもとへ移動する青田。
  『スカイウォーリー』を動かしつつ、自分は南からぐるっと回って入口近くを通り
  センターフラッグを視界に収める算段だ。

      ガササ

  足元に気を付けていても、どうしても音は出てしまうものだが、
  『スカイウォーリー』の音が上手い具合にそれを消してくれている。

  そして、肝心のニコラの視界だが……
  見ているのは『前方』だが、視界の端に見える地面に異常が見て取れた。
  どうも、センターフラッグのあたりをぐるぐる回っているらしい。
  足跡がついているから、歩いて来た道筋が分かりやすい。

(現在地:西側入り口北)

>>86>>89>>91(朱鷺宮)
  青田と作戦のすり合わせを行い、一緒についていく。
  木々は密集しているというわけではないので銃撃は可能だが、
  視界が開けていない為、狙いを定めることは難しい。

  一応、一か所――西側入り口近くにある通路を進んで行った
  その先の茂みからなら、センターフラッグ周辺を狙えそうではある。

(現在地:西側入り口北)

93青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/17(金) 22:36:25
>>92
(ぐるぐる回っている?いや、この行動にも意味や意図がある筈だ。
やけにくっきりつけている足跡にもな。)
スカイウォーリーを一旦停止させる。

「センターフラッグ周辺をまわっているな、わざわざ足跡を付けている。
俺が見ている事は気づかれていない筈、あれは何らかの『条件』だろう。
つまり、別の場所にひっぱり出せば全力は発揮できない。」

「そうだな、一旦森に入ろう。狙撃だってある程度高所から行った方が確実。
道の先の高台より木に登った方が射線は開ける筈だ」

北の森に入る事を提案しながら先生の動きを観察する。

94朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/17(金) 22:52:27
>>92
「…あそこは隠れるのには適してますが…」
ちょうど良さそうなポイントは見つけたものの…

「とはいえ…ちょうどよく狙える位置でしょうか…」
少し不安になる。
脚が速い相手であることを考えると…

>>93
「足跡をつけることが何らかの能力なのでしょうね…
 でも早足なのに足跡を付けられるということは…
 パワーもあるのかもしれないですね。」
足跡をつけるには思い切り地面を踏みしめる必要がある。
そう考えると…涙音は考えてみるが

「ん、了解です。
 あ、私の弾の射程は『40m』ですから
 あまり高すぎないほうがいいかもしれません。」
そう言いつつ、その足は北の森へ向く。
ちょうど隠れられて射線が開けている場所、かつあまり先生から離れすぎない場所がいい。

95小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/17(金) 23:00:37
>>92-93(GM、青田)

「……むう。」

(このまま待ってるべきなのかもしれない、が……)

それは何と言うか、主旨に外れているのではないだろうか?

小角はそんなことを思った。
これは命の取り合いなんかではなくゲームなのだ。

(楽しむべき……かな、うん。)


「(青田くん、聞こえているかい? ……合流するときは、また知らせてくれたまえ。)」

「(わたしも、待っているだけでは楽しくない。)」


方角は大体でいい。音の方向へ、体勢を低くしたまま移動を始める。

96青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/17(金) 23:03:35
>>94
「ああ。樹上と言っても目立たない高さの木がいいだろうな。
3〜4m位の木なら射線も開けて一方的に認識できる。
最悪でもアンテナで下に気を引こう」

そう言いながら……やはりアンテナの内一つをAチーム爆弾設置ポイントに向かって進ませる。
残りは普通に進ませる。
また、本体は北の森の方に向かおう。また、前述の通り視覚を受信し死角を通って移動したい。

97ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/18(土) 21:18:36
>>92
──『足跡』はつけはしたが、今回『煙突』を使う予定は無い。
それが今回の『落し所』だ(>>80)。

「誰も来まセンね……………」

ナイフも水鉄砲も射程は短い。
である以上、当てるつもりなら向うも出てこなくてはならないはずだ。
それがここまで出てこないとなると、相当警戒しているか……隠れたまま、仕掛けることが出来るかだろう。
考えられるのは二つ。『気づかれずに忍び寄る』か、『遠くから一方的に攻撃する』。

「……………」

ピタッ

突然脚を止めてへたり込んだ。

「………よく考えタラ、『スルーされている』と言う可能性があるのデシた…」

へたりこんだまま、物音がしたほうを向く。

98『断金の契りの第一歩』:2015/04/18(土) 22:20:44
>>93-97(ALL)
『ん!』

  突如、銀杏羽が声を上げる。
  何かに気付いたようだが…………、

『葉っぱがちょっとズレましたわ』

  ……相変わらずどーでも良いことばかり言っている。

『さあて、ここからどうなるか、見ものですわね……』
『『気付ける』人はいるのかしら?』

*現在地整理(普以外自分の位置しか把握できていないですわ)
木木木木木草木木木木木木木木木木
木木木木草  草草草草草草草草草草草木木木木草  木木
  木木草                  小草草草草     木
木草草                    木木木   草   草木
木 B 草木木  単   二 フラ      木木木草 A’草    草木
木  草木木木木群            木木木草  草    草木
木  草木木木 草木               草    草    草木
木  草木木 草木木木     道道       木木草    草木
  B’ 草草 草  青木木       道道道道 木木草    草木
        道道           道木木木     A    草木
     木木木木道             道    草草草草     草木

青・・・青田と朱鷺宮    木・・・木
二・・・ニコラ            草・・・濃い色の茂み
小・・・小角          道・・・線で区切られている通路
A、B・・・スタートポイント  A’、B’・・・復活ポイント
フラ・・・センターフラッグ   単・・・単独スカイウォーリー
                     群・・・群れスカイウォーリー
(草地と砂地の違いは省略)

99『断金の契りの第一歩』:2015/04/18(土) 22:22:27
(*正直位置関係に齟齬があるかもしれないのでその時は遠慮なく言ってほしいですわ)

>>93>>96(青田)
  スカイウォーリーを一旦停止させ、北の森に入ることを提案した。
  朱鷺宮の同意を得ることもできたので、通路から外れて北の森へ向かう。
  ついでに、スカイウォーリーの移動も再開だ。

        フニャア

  と、突如ニコラが脱力したようにへたり込み、スカイウォーリーの方へ視線を向ける。
  警戒とかそういう様子は(少なくとも『感覚受信』する限りでは)一切見られない。
  スカイウォーリー(単)は爆弾ポイントまで10メートル、
  スカイウォーリー(群)はニコラまで5メートルという距離まで接近した。

(現在地:通路真北の林)

>>94(朱鷺宮)
  青田の提案を受け、通路から外れて真北の森へ向かう。

    ガサ  ガサ

  しかし、草地を二人で歩くとなると、やはり足音は無視できない大きさになる。
  距離があるので聞こえていない……だろうか? 朱鷺宮には判断がつかない。

(現在地:通路真北の森)

>>95(小角)
  ゲームを楽しむべき、と考えて移動を開始する小角。
  低い姿勢のままに茂みを抜けると、一気に視界が開けた。
  そこには――
                ヘニャン

  広場のように開けた空間の中心でへたり込んでいるニコラの姿があった。
  二コラは南方向に視線を向けている。……こちらには気付いていないようだ。

(現在地:センターフラッグ周辺北東)

>>97(ニコラ)
  第三の可能性に思い至り、思いっきり脱力するニコラ。
  思い切りガックリきつつも、物音をした方を向く。
  当然ながら何も見えなかったが…………、

         ガサ  ガサ

  草が擦れる音が、同時に『二方向』から聞こえて来た。
  そのうち一つは、所在が分かった。先程から聞こえていた物音の正体――。
  何やら『黒い板のようなもの』が、地面を跳ねてきている。
  1つはAチーム爆弾設置ポイントの方へ向かっているが、
  他4つはニコラの方へと向かってきているようだ。
  幸い(と言っていいのだろうか)『黒い板』の動きはそこまで早くない。
  距離は5メートル。落ち着いて距離をとれば距離を詰められることはなさそうだ。

  そしてもう一つの物音――こちらは『南』から聞こえてきている。

(現在地:センターフラッグ周辺中央)

100青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/18(土) 23:00:51
>>98
「よし、朱鷺宮、そこの木に登れば問題なく見える筈だ」
>>98の地図における↑の木ではなく、→の木に登るよう指示する。

スカイウォーリーは移動を継続する。囮である以上、
一応視認されている分は先生に向けて進ませたい。
容易く対処されるだろうが、気を引く事自体が目的である。

(そして拙い!小角が視認されてしまう!そうなれば撃たない道理はない!
それでは勝者が朱鷺宮になってしまう!)

朱鷺宮が移動するに伴い、小角に
「(小角さん、そっちは拙い。『引き寄せるスタンド』が網を張っている。
射線を塞いで足を止める手を考えてあるし、
木や草で身を隠しながら南方向に回り込むべきだ。)」
と声を掛けよう。エンジョイするならそれもよし、同盟している以上それも支援しよう。

101ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/18(土) 23:06:10
>>99
「…………あれハ……?」

シュタッ
           パシッ

『黒い板のようなもの』に近づき、一つ手にとって観察してみる。

102小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/18(土) 23:11:04
>>98-99
質問です。

・小角、二コラ間のだいたいの距離を知りたいです。

103『断金の契りの第一歩』:2015/04/18(土) 23:27:54
>>102(小角・回答)
おおよそ10メートル程度ですわ。

104朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/18(土) 23:34:36
>>98>>100
「よっし、あそこに登ればいいんですね。
 とりあえず了解ですよ!」
そう言って涙音は一番近い→の木の上に向かい、登り始める。

「ふぁー…木登りって…
 以外に…疲れそうです…」
高さはだいたい3〜4メートル程度だろうか。とりあえず上に登り終えたら

『えー、青田さん。
 とりあえず、あと少しで所定の位置です。
 『打撃』の的か『射撃』の的かは、そちらで判断を…』
小声でアンテナを通して青田に声をかける。
『FUS』は自分よりもやや高い位置(1mほど)に登らせて、ライフルを構えさせる。
ニコラに狙いを定めて…狙撃の体勢に入らせる予定だ。。

105小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/18(土) 23:39:48
>>103(GM)
回答感謝です。


>>98‐99

(……ん! あれは二コラ先生じゃあないか。
 何をしているのだろう? ……なんにせよ、だ。)


(隙 だ ら け、じゃあ……ないか? こんなにわたしが、近くにいるというのに。)

しゃがむ二コラを見つけた。距離はたった、10m。
……水鉄砲はどれだけ飛ぶ? 近づかねばならないのは、何mだ?

ほんの…………わずかでは?
……と。そこに青田の声。

(む……『引き寄せ』だと? 
 朱鷺宮さんの能力なのだろうか。ともかく。)
「(ああ、わかった。教えてくれてありがとう、青田君。)」

ゲームを楽しむつもりではあるが……むざむざ巻き添えを食らいたくはない。
言われたことを考え、移動開始。
再び草の中に隠れつつ、MAP南方向へ向かおう。

106『断金の契りの第一歩』:2015/04/19(日) 00:01:25
>>100(青田)
  スカイウォーリーを移動させつつ、動いて行く。
  ニコラは、特に警戒したりはせずに一番先を行っていた
  スカイウォーリーを拾い上げた。他のスカイウォーリーが
  ニコラの足にぶつかるが……当然、特に危険があるわけではない。
  ニコラの足にガシガシぶつかるスカイウォーリーというシュールな絵面だ。
(*描写し忘れていましたが、ニコラ先生のスタンドはとっくに認識できていますわ)

  その片手間で、他の同盟仲間に指示を送る。

      ガサ   ガサ ガサ

  朱鷺宮が木に登っているが……やはりスムーズにとはいかなさそうだ。

(現在地:通路真北の林)

>>101(ニコラ)
  俊敏に近づき、『黒い板のようなもの』を拾い上げる。
  ニコラが機械に詳しいのであれば、それが『アンテナ』の一種だと気付けるだろう。
  接近した為、他の『黒い板』がニコラの足元にぶつかってくる。
  よく見ると、この『黒い板』の可動部分が動いてそれで移動していたようだ。

  と、同時に『二か所』から音が発生した。
  一つは、ニコラの南にある木から。高さは比較的高い――木に登っているのだろうか?。
  それから、もう一つは背後から。小角がスタートした地点の近くだ。
  

  ひょっとすると、この配置…………ニコラは『囲まれて』いるのでは……?

(現在地:センターフラッグ周辺中央)

>>104(朱鷺宮)
  青田に言われた通りに木に登る。
  が、大きな胸が邪魔をして、なかなか登りづらい。
  女の細腕というのも、登りづらさに拍車をかけている。

      ガサ!   ガサ!

  『FUS』も並行して登らせてみる。
  こちらの方が動きは速い。あっという間に2メートルの高さまで登った。
  根本近くは、枝葉が邪魔でなかなか狙いを定めづらいが……
  『FUS』の精密性なら、問題なく狙える、といった感じか。

(現在地:通路真北の林-樹上1メートル)

>>105(小角)
   ゴ ゴ  ゴ

  このまま行けば狙える――と思ったが、青田からの警告を耳にして
  もと来た道を戻り、南に戻って行く。

        ガサ ガサガサ

(現在地:Aチーム復活ポイント)

107青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/19(日) 00:29:29
>>106
スカイウォーリーはニコラ先生の靴・足に接触していると思ってよい?

108『断金の契りの第一歩』:2015/04/19(日) 00:31:25
>>107(青田)
そうとっていただいて構いませんわ。ただ、接触しているのは一つ。
他三つは先頭の『スカイウォーリー』が邪魔で接触できていませんわ。
あ、接触と言うなら、ニコラ先生が拾い上げた『スカイウォーリー』は手に接触していますわね。

109青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/19(日) 00:44:52
>>108
了解。

朱鷺宮に
「(それを決めるのは君だ。俺は君のスタンドに決して詳しくはないんだからな。)」
と声を掛けつつ、油断せずニコラ先生の方を見る。

先生と接触しているスカイウォーリーは即座に石への設置を解除、
接触している部位に設置し、そのまま全力で本体の方向へ回転し、バランスを崩す。
これと並行して残りのスカイウォーリーを進ませ、接触した端から石から先生に設置しなおす。
足と融合して・足に纏う形で発現されるなら、人体の構造上足で破壊するのは難しく、
かつ地面に転がった所でアンテナは破壊できない。
切り札を切るか、時間を稼がれるか、という二択を迫れる訳だ。

とはいえ、
「(時間は長くは稼げない。)」
と朱鷺宮に声を掛けよう。

110朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/19(日) 00:52:06
>>106
体力には自身があるつもりなのだが…
やはり元々の腕力と、自分のそのでっかい胸が邪魔で
思ったより登れない。
(ぬぐぐぐぐ…!
 なんだよこれ、
 なんで男はこんなもんありがたがんだよ…!!
 邪魔でしかねーよ!)
声に出してグチグチと言いたくなる気分をぐっと、こらえて
とりあえず太い枝が上にあれば、そこに登って一息つく。

そしてアンテナからの青田の指示を聞いて
「(わかりました。注意深く、判断しますよ
  長くなくても…その時間いっぱいまで、稼いでください。)」
とだけ告げると、ライフルを構えさせた『FUS』にニコラの動きを注意深く観察させる。
周囲の状態などを見極めれば自ずと判断を行える…多分。

111小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/19(日) 01:07:19
>>106

(ううむ……どんな策をするつもりなんだろう。)

青田はいかにして二コラを嵌めるのだろう。
まだ見ぬ朱鷺宮の能力が関わっているようだが……


(……このまま。
 ……やはり、隠れていることになるのか?)

ある程度離れたところで立ち止まる。
『イル・ソン・パティ』の表面をなでる。

「……」

そして、付近に木を探す。
近くにあるなら、登りはじめる。

112『断金の契りの第一歩』:2015/04/19(日) 01:12:06
>>110(朱鷺宮・確認)
>周囲の状態などを見極めれば自ずと判断を行える…多分。
これは、GM(わたくし)の判断に任せる、という意味かしら?
……任せてもらって、よろしいのかしら?

113ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/19(日) 01:13:10
>>106
「コレは………?」

どういう仕組みで動いているにせよ、これがやってきた方向には誰かがいるはず。
木の揺れる音からしても、そちらにはやはり誰かいるはずだ。

シュタッ

即座に、全速力でまずは西側。『Bチームスタートポイント』のある方向の茂みにダッシュ。
その後音がした南の木立の方向へ走っていく。

114『断金の契りの第一歩』:2015/04/19(日) 02:24:38
>>112
レスを待つつもりでしたが、判定的に回答が必要なくなったので投下ですわ。

>>109-113(ALL)
『おっと! 状況が混迷としてきましたわ』

              『しかし、此処からじゃ細かい会話は聞き取れませんわね……』

>>109(青田)
  スカイウォーリーを操作。
  小石への設置を解除し、ニコラに設置を試みる。
  解除と再設置には、スタンドの解除再発現と同様に一拍+一瞬のラグがあるが、
  まあ普通に考えて、ものを拾い上げた状態からの回避は難しい――

  ――というわけでもなかった。
  二コラの速度は人外の領域に達している。回避は『容易かった』ようだ。
  二コラはそのまま西方向の茂みに突っ込み、それから南へ移動を開始している。

(現在地:通路真北の林)

>>110(朱鷺宮)
   ムニ
        グ  グイィ・・・!

  やっとの思いで登る朱鷺宮だが――
  登り終えた頃には、既にニコラは移動を開始していた。
  『登る』のと『観察する』のは、相手が獣並の速度では流石に両立できない。
  一瞬見失ったが――幸い、木立の間を南進していく姿を再度目撃できた。

(現在地:通路真北の林-樹上1メートル)

>>111(小角)
     キョロ

  木を探す小角。Aチーム復活ポイント西に木があったので、
  そこまで歩いて登り始めた……が、これはけっこう疲れる。
  胸がないので使えたりはしないが、今やっと1.5メートルくらいだ。

(現在地:Aチーム復活ポイント西-樹上)

>>113(ニコラ)
      シュバア ――z

  即決。全速力で西へと移動するニコラ。
  茂みを抜け、そして南進していく――。

(現在地:Bチーム復活ポイント)

115小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/19(日) 02:44:25
>>114

「ん、しょっ……
     ふう、ふう……
         うう、き、きついなあ……」


木登りをなめていた。
……ともかく、頑張ってもう少し登ろう。

(周りは見やすい……気がする。見張り台というものだ。)

てっぺんまで登れなくとも、できるだけ高く。

116ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/19(日) 21:14:03
>>114
とりあえず『スルーされている』わけではないようなので一安心。
そうなると翻って、『気づかれずに近づく』『こちらの知覚外から仕掛ける』のどちらだろうか、の問題に立ち戻ることになる。
……では、あの『アンテナ』は何なのか。
おそらくこちらの注意を引き付ける『囮』だろう。どう考えても気づかれずに近づこうだとかそういう物ではなかった。

(あれを放ったのは、青田クン、デスね……?)

ザシュッザシュッザシュッ

木立の上にいるのが誰かは解からないが、全体の状況を俯瞰しようとしていると思われる。つまり司令塔の可能性が高い。
そう、司令塔……囲むという事は、全体を管理できているからできる作戦だ。つまり生徒は全員すでに手を結んでいるはずだ。

「それなら、司令塔から攻めるだけデス」

ザシュッザシュッザッ……!

……唐突だが、サバンナ最速の生物は言うまでもなくチーターである。
が、チーターがインパラを追いかけた時、しばしばインパラを捕まえられずに敗北する。
それはなぜか………その秘密はインパラの跳躍ストライドと言われる走法にある。
これは正確には走るというより短距離の連続ジャンプに近く、インパラたちはその走法を最大限に生かして、サバンナの短い木々や茂みといった、
チーターたちにとっては障害物でしかないそれらのものを、走るのと同じ感覚で『飛び越す』ことでショートカットし、地面を蹴る反動を最大限に生かすことで
速度的にも遜色のない数値をたたき出す。

ザッシュザッシュザザァ…ッ!!

それと同じだ。走るというより前方への短距離連続ジャンプ…ハードル競争に近い走り方で、一気に間合いをつめていきたい。

117青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/20(月) 21:54:52
>>114
顔を顰め、数歩引く。

「(朱鷺宮、まだ降りてくるなよ。俺が指示を出すか、俺がやられたら上から撃つか、飛び降りろ。
予想外に素早い、確実を期す)」
朱鷺宮にそう声を掛ける。朱鷺宮が攻撃される展開は避けねばならない。

それ以上は逃げも隠れもしない。銃と盾を構える。

(設置が間に合わなかった?ノータイムで再設置出来るとまでは思っていなかったが、
手に持った分と足に纏わりついた分から離脱する時間があればできたはず。すり抜けるのが能力か?
いや、それなら無視して真っ直ぐ突っ込んでこない理由が無い。
だが、今は視線逃れに走った。すり抜けたり無理な回避は出来ない)

そして必要なのは捕まえる罠だけでなく、足止めの罠もだ。
先端が小型のワイヤーアンテナ(2〜3m)を発現、地に落として靴の甲にアンテナを設置する。

118朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/20(月) 22:06:17
>>114
「ゲフー…ようやく登れ…」
と、登り終えた辺りでニコラの動きを観察すると
…移動を開始している。離れているのか…?

(あっ…これじゃ逃げられ…)
一瞬ニコラの動きを確認して発射の態勢に入りそうになったが…

「(あっ、はい青田さん。)」
まだ動くなという青田の指示を聞いて
「(分かりました。こっちはいつでも発射可能です。
  今、という時が来たらどうぞ…!)」
彼に対して了解の返事を、アンテナを通して送る。
フォートレスアンダーシージは、本体よりも高い位置…離れられるギリギリの高さ(二メートルちょい下くらい)に
ライフルを両手に握って構えている。照準は当然、ニコラの動きを追っている。

119『断金の契りの第一歩』:2015/04/20(月) 23:12:34
>>115-118(ALL)
『盛り上がって来ましたわねー』
           『これはこれで白熱しますわね!』

『…………審判役で参加できないのが、ちょっと寂しくなる程度には……』

『……しかし、ちょっと参りましたわね…………』

>>115(小角)
 ガサ   ガサ

  登って行く過程で、無数に葉っぱが落ちていく。
  小角の顔や体にも落ち葉(青いが)が付着していくが……
  やっとの思いで、見晴らしのいい高さ――3メートルあたりまで登ることが出来た。
  おそらく、傍から見れば丸分かりの位置だが……幸いなことにあたりに人はいない。
  そして――見つけた。

  小角と同じように、木の上に上っているらしい。
  間に木が何本か立ち並んでいる為、全体像は隠れており、
  見えたのは顔の目元周辺の一部だけだが……あれは朱鷺宮だ。

(現在地:Aチーム復活ポイント西-樹上3メートル)

>>116(ニコラ)
  司令塔――青田を攻めることを決意し、野生動物――インパラを
  参考にした身のこなしを利用し、距離を詰めんとするニコラ。
  流石に木々を飛び越えるのは難しいが、茂みを無視した走法は……速い。

            ドシュッ!   シュバアッ!

  そして目視する。
  木の近くに佇む青田。その足には、2メートル程度の長さのアンテナが設置されている。
  ……あれを使って、樹上からの物音を演出していたのだろうか?
  何にせよ……此処からなら『一息』で相手に肉薄できる。

(現在地:『西側入り口方向の通路』西
      青田達の西10メートル地点)

>>117(青田)
  銃と盾を構えつつ、右足の靴の甲にアンテナを設置する青田。

      シュバアッ

  そこに、ニコラがやって来る。
  彼我の距離は、およそ10メートル程度……ニコラの走力であれば、
  まさしく『一息』の間に詰められかねない距離だ。
  青田に残された時間は、相手がこのまま突っ込んでくるという前提で
  考えれば…………大体『一回の行動』程度しか残されていないだろう。

(現在地:通路真北の林
       二コラとの距離10メートル))

>>118(朱鷺宮)
(*先のレスの『樹上1メートル』は『2メートル』の誤表記でしてよ。
   お詫びと共に訂正いたします。申し訳ありませんでしたわ)

  青田の指示に従って、ライフルを両手に握り、ニコラを追う……
  ……が、じきに朱鷺宮は気付く。獣並のスピードを誇る相手に、
  正直に照準を合わせて撃っても、当然だが命中はしない。
  相手の動きを計算に入れて、『一瞬後の未来』を狙わなければなるまい。
  そして、朱鷺宮の『FUS』にはそれが可能なはずだ。……読みさえ当たれば。

             シュバアッ

  さて、そのニコラだが、既に青田の西側五メートルまで距離を詰めている。
  あと『一息』で青田にまで肉薄できるような勢いだ。

(現在地:通路真北の林-樹上2メートル
      ニコラとの距離およそ10メートル)

120ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/20(月) 23:35:47
>>119
ザザッ  ザザザッ

「…………?違ウ…………?」

『アンテナ』をつけるのが、青田の能力。
そして樹上に居るのも青田───だと、思っていた。
なら、樹上に居るのは…?
…………いや、考えている暇はない。行動あるのみ!!

ダンッッッッ!!!

真っ直ぐ青田に……ではなく、当初の予定通り、『樹上の誰か』に迫る!
すぐ傍にある木、それを踏み台に三角跳びの要領で、『樹上の誰か』に空中から仕掛けたい。
またこの際派手に木の葉を散らし、少しでも自分の姿を覆い隠し、さらに苦し紛れの『水鉄砲』の反撃が落ち葉に当たることを狙い、自分で受けないようにする。
………『プリティ・メイズ』の脚力は通常でも高さ『3メートル』近くの跳躍を可能にする。
十分加速をつけた上でなら『樹上の誰か』に、ほんの一瞬ではあるけれど、速度を余り損なうことなく至近距離へと詰めれるはず。
そして一つの予想。
下に居たのが青田なら、司令塔と誤認していた『樹上の誰か』こそが『攻撃手』。
しかもそれは、この期に及んでそこから動かないと言うことは、『気づかれず近づく』のではなく、『遠距離から仕掛ける』タイプ。
一番の持ち味である『距離』を封じ、遠距離型の弱点である『至近距離でのやりとり』に持ち込む!!

「それから…………今のうちに言っておきマス、たぶん私、『必勝法』解かりマシた」

笑顔で青田と、『樹上の誰か』に言うと……『ナイフ』を構えておく。

121小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/20(月) 23:51:10
>>119


「むっ……あれは朱鷺宮さん。」

(わたしの他に木に登ってるひとがいるとは。

             ・ ・ ・ ・ ・
 これでは、あまり意味がないじゃないか……)


やりたい手があったのだが……
いや、しかしと小角は思い直す。

(……この場所からなら、かなりよく見える。)

体の安定のためにも、小角の前に位置するであろう『イル・ソン・パティ』に腰掛ける。
無理そうならやらない。

122青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/21(火) 00:08:21
>>119
「(抑える。撃て)」
朱鷺宮にそう伝える。

発現したのはワイヤーアンテナ、かつアンテナそのものは握り込めるような小型。
茂みに隠れたワイヤーそのものを視認しなければこの罠に気付く事は出来ないだろう。

「先生、その速さは脅威だ。おれがどうにかするには踏み外しでもしなけりゃ無理だろう。」
「でも跳ぶ事は出来ない」「跳ねる事も同じくだ」「俺を先に倒さない事にはな」

既にニコラには二つのアンテナが設置されていた。一つは視覚受信。もう一つは浮動。
そして俺はたった今、アンテナを自身に設置した。これから浮動としていたアンテナに、
足のワイヤーアンテナを通して『俺の動き』を受信させ、
ニコラの踏み込む瞬間、踏み込む足を浮かし、『踏み外させる』。
連続幅跳び同然の動きを取っているニコラは一歩しくじれば大きくバランスを崩しまともに走れなくなる筈だ。
加えて、不可解な動き、踏み込みミスは驚きを生み、思考の隙を奪うはずだ。

スっ転ぶように突っ込んでくるであろう先生を盾と体で受け止めつつ、
可能なら銃で攻撃する。

123朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/21(火) 00:15:59
>>119
(…顧問の先生めっちゃ早い…
 それにあの靴…あれが速さの秘密ってわけ?)
注意深くニコラを観察していたおかげで
スタンドのデザインなどにはアタリが付いた。
あの靴が速さの秘密なのだろうという予想もつく

「…さすがに目で追うのは限界があるか…」
敵の動きは獣並み。おそらく自分の『FUS』と互角かそれ以上だろう。
そうなればこっちは敵の動きを先読みするしかない。

「ならば、相手の動きを読んで、先に狙いを定めるのみ…」
あまりニコラを追いすぎない。ニコラがなにか動きを見せたら、その先に狙いを定めることを心がける。
狙うのは…
(いや…まだ…合図があり次第…!)

そして、合図が来る――!
「!…了解!!」
敵の動き、その数歩先へ向けて…!

ガキィン!!
引き金を引く。『的弾』で設置させるのは…
身体のどこかなだらかな場所でいい。『描かれた的』だ。

124『断金の契りの第一歩』:2015/04/21(火) 00:51:17
>>120-123(ALL)
『…………………………へえ?』

  その様子を見ていた銀杏羽が、初めて真面目な調子で声を漏らした。


*現在地整理
木木木木木草木木木木木木木木木木
木木木木草  草草草草草草草草草草草木木木木草  木木
  木木草                    草草草草     木
木草草                    木木木   草   草木
木 B 草木木          フラ      木木小草 A’草    草木
木  草木木木木群            木木木草  草    草木
木  草木木木 草木               草    草    草木
木  草木木 草木朱木     道道       木木草    草木
  B’ 草草 草 二青木木       道道道道 木木草    草木
        道道           道木木木     A    草木
     木木木木道             道    草草草草     草木

125『断金の契りの第一歩』:2015/04/21(火) 00:52:12
>>121(小角)
  気持ち落胆しつつ、状況を確認する小角。
  ……木々の葉が擦れる音が、南西方向から聞こえて来る。
  葉っぱが散っているのが分かる。おそらく動きがあったのだろう。

       ・・・ ズイィ

  『イル・ソン・パティ』に腰掛けた。
  ……ちなみに。
  『イル・ソン・パティ』の浮遊移動の特性として高度が変更『できない』というものがある。
  つまりそれは――――この局面で、高空を移動できる、という意味でもある。

  朱鷺宮が相手にかかりきりの現状……これは小角にとってチャンスではないか?
  朱鷺宮は、小角に気付いていない。自転車並の速度を誇る『イル・ソン・パティ』なら、
  あそこまではひとっ飛びで移動することがすることができる。

>>120>>122-123(ニコラ、青田、朱鷺宮)
  跳躍と、妨害。
  両者の行動は、殆ど同時に行われた。
  『アンテナ』による情報の送受信は即座に行われるが、
  その為に使われる『脚の動き』は人間の速度だ。

  とはいえ、青田は万全のタイミングで構えることができていた。
  結果として――

           両者の行動は『痛み分け』に終わった。

   ズガンッ!!

  『FUS』の弾丸が、ニコラではなく地面に命中し――地面に、『描かれた的』が発生する。
  しかも、青田は盾による防御姿勢を取ってしまったため、跳躍したニコラを即座に狙えない。
  (設置した『アンテナ』の感覚によって位置は把握できているが)

  二人の連携攻撃は失敗に終わったが……、しかし、ニコラの方も無事ではない。
  そもそもの跳躍に妨害が加わった為、体勢がよくなく、三段跳びの角度がずれた。
  その為、朱鷺宮の上を取ることはできていない。

  つまり、若干ではあるが――朱鷺宮が上、ニコラが下、という位置取りだ。
  葉っぱを散らすことには、辛うじて成功したが、盾になるほどでは、ない。
  空中にいる二コラは、自信満々に『勝利宣言』ともとれる台詞を言う……。

(現在地:ニコラ・・・通路北の林-高度二メートル)←直後には朱鷺宮のいる枝に降り立つ
      青田・・・通路北の林
      朱鷺宮・・・通路北の林-樹上二メートル)

126青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/21(火) 01:29:50
>>125
「っく、スピードは脚力強化の結果と見ていたが……。」
違ったらしい。が、跳ぶのに失敗はした。

「足跡は遠く、体は空中!貰うぞ、先生!」
敢えてそう声を掛けて水鉄砲を向け、同時に朱鷺宮に
「(軌道も速度も見えたはずだ、撃て!)」
と声を掛ける。

また、俺の干渉に気が付いて居ないようなら足を動かし枝への着地を失敗させ、
干渉に気付いているなら、送受信する内容を俺の痛覚に変更、舌を噛んで予想を外すと共に意識を逸らす。
それと同時に、先生の、大きさに比例して弱体化する一応パCのアンテナを伸縮という形で動かす。
空中で小型だ、姿勢含め当然大した差にはならないだろうが、違和を生み出す事は出来るだろうし、それは十分な隙だ。

どうにか着地が失敗させる事が出来た場合、水鉄砲を当てた上で受け止めよう。

127朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/21(火) 01:37:16
>>126
(質問)
「今現在のニコラ先生と、私の距離は(直線距離で)どれくらいですか?」

128朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/21(火) 01:41:18
>>126
失礼しました。>>127>>125への質問です。
GM様への質問でした。

129『断金の契りの第一歩』:2015/04/21(火) 01:47:34
>>127(朱鷺宮・回答)
>「今現在のニコラ先生と、私の距離は(直線距離で)どれくらいですか?」
2メートル強。
スタンドを最大限まで伸ばしてもギリギリ届かない程度の距離ですが、
おそらく一瞬後には距離を縮められるであろう程度……と考えてくだされば問題ありませんわ。

130小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/21(火) 10:33:43
>>125
質問です。

・小角から朱鷺宮PCへの、高度などを考えない直線距離は何mくらいでしょうか?

・他三人のやり合いは、直接的には全く見えていない形でしょうか?

131『断金の契りの第一歩』:2015/04/21(火) 23:04:39
>>130(小角・回答)
>・小角から朱鷺宮PCへの、高度などを考えない直線距離は何mくらいでしょうか?
およそ50メートル程度。『イル・ソン・パティ』なら五秒とかかりませんわ。

>・他三人のやり合いは、直接的には全く見えていない形でしょうか?
何かやってるなあ……くらいは分かりますが、細かい所は見えていませんわね。
辛うじて、涙音が後ろを振り向いたことが分かったくらいでしょうか。

132ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/21(火) 23:32:25
>>124-125
「多分デスよ多分!?」

断言など柄にもないことをした自分にちょっと赤面。
そして……『乱される足元』。

「成ルほど。これは困りマシたね…………」

青田のモーションはこちらも見ているはず。となれば、青田の動きを自分がトレース『してしまった』ことも解るだろう。
恐らく、青田の力のネックは『どうやって身体的スペックに勝るターゲットに触れるか』。
今回はその一番の難点が、一番最初に解消されていたわけだ。
……しかし、こちらにもアドバンテージはある。
『足』を印象付けれたこと、そして…『足跡』を印象付けれたこと。特に後者はうれしい誤算だ。

「『足跡』は…………遠くナイ、デスよ?ここに来るまでに、たっぷりつけて来マシタ」

特に意識してはいないが、ストライド走法で来た以上、土の上には無数の『足跡』はついているはずだ。
それも、青田たちのほうに真っ直ぐ───青田ほどの観察眼の持ち主なら、この一言で、この状況を逆に『深読み』する。
なぜなら青田はとても『優秀な司令塔』だからだ。
....................................................................................
そんな青田が、こんな大事を見逃すことは無いと、警戒しないはずがないと、そちらに意識が逸れないはずがないと、その優秀さに『賭ける』。

「青田サン、とてもとても、凄い、デス。でも。
どんな優秀な人モ、、一人で一度に、そんなに何もカモ、できマセン」

こちらも体勢が崩れたが、向こうも連携は失敗した。
向こうも自分の状況を再度把握し直し、立て直すので手一杯のはず。今なら連携はない!
司令塔が優秀であればある程…司令が途切れた時、その手足になるものは、突発的事態に自己判断はできなくなるものだ。

「エイ」

…しかし、『暴発』という事はある。『驚いて撃ってしまう』という奴だ。それは防ぎたい、なので…。
空いている手を前に伸ばして枝をつかみ、跳躍突進の勢いを借りて前方に『曲げ』、『樹上の誰か』を叩く。それが適わなくても、
最低でも『盾』にすることで、念のため再度のアタックを妨害したい。

133朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/21(火) 23:36:18
>>125
>>126
「外したっ…?!
 なんて跳躍力を…!」
地面に設置した的に意味は無い。
とりあえず今は放置するが…

ニコラ先生は枝の上に乗り、すぐにでもこちらに近寄れそうな距離だ。
「(う、でもニコラ先生はすぐ近くに…
  先生の足の早さを考えると『リロード時間』が…間に合うかどうか…!)」
かなり慌てた声が青田に向けて送られる。
ライフルの再発射までのタイムラグは『3秒』。次の行動までに間に合うのか…!

(次の発射までにこっちに向けて仕掛けてきたら…?!)
少し迷いを持っているが…

「いや…!喰らえ!!」
…このままではなにか仕掛けられるのは明白!!

『FUS』を自分の側まで急いで戻らせ、割りこむように自分とニコラの間に移動させようとする。
攻撃を仕掛けてきたら…仕方ない!怪我をさせてしまうかもしれないが
無理矢理にでも振り払う!

134小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/21(火) 23:40:08
>>131
回答感謝です。

>>125

(……思ったより近いか? 
 これなら、作戦通りいけるのでは?)

 
             「……よしっ。」

右手で盤を掴んで落ちないように。水鉄砲を左手。
朱鷺宮めがけ、急接近だ。

ただし……狙うは朱鷺宮だけじゃあない。
むしろ、最優先は『二コラ』だ。

(朱鷺宮さんはどうやら青田君と組んでるのだしな……)

二コラらしき姿を確認できたら即座に発砲。
朱鷺宮を撃つのは、優先順位的にそのあと。

135『断金の契りの第一歩』:2015/04/22(水) 00:01:09
>>126-134(ALL)
『ちょっと、何やってるのか、いまいちそっちの様子が分からないのですが……』
『……あ、いえ! 今のはもちろん状況が混迷としすぎていて分かりづらいという意味ですが!』

               『怪我をしないからと言って、痛い思いをさせるようなことはやめてくだしましよ!』

   それにルールでは、自傷も禁止している。
   あまり捨て身過ぎる策を使うのは、この会の趣旨ではないのだ。

『それと涙音! 貴女ペナルティですわ! 今ニコラ先生が怪我しても
 いいやくらいの勢いで振り払おうとしましたわね! ちらっと見えましたわ!』
                    『頑張るのは感心ですが引き際は弁えてくださいまし!』

  ――『ペナルティ』。
  それはルール違反の代償だ。
  つまり……『五秒静止』。それが、朱鷺宮に課せられる。

(*ペナルティ中はスタンド含めて指一本動かしてはいけませんわ。
  会話したり、首を動かしたりしてあたりの様子を伺うくらいならOKです)

>>126>>132-133(青田、ニコラ、朱鷺宮)
  ニコラは青田の干渉に気付いているらしかった。
  仕方なく、痛覚受信とニコラの手に着いた二つの『アンテナ』の伸縮で妨害を狙うが……
                                               ..
「『足跡』は…………遠くナイ、デスよ?ここに来るまでに、たっぷりつけて来マヒタ」

  舌を噛み切るようなダメージならともかく、ただ噛む程度では
  『呂律を若干回らなくする』程度の影響が精々だ。……格好は、つかなくなったが。
  しかし、青田もすぐに気付く。ニコラの言葉は決して嘘ではない――
  確かにストライド走法は間隔が広い為、距離はあるが、彼女が『三角飛び』に使った木にも、
  『猛獣並の蹴りによって木皮が剥がれた跡』という形できちんと『足跡』が刻まれているのだから。

      ヒュッ パシイィ!

         バサッ  バササアッ

  空中にいたニコラは、近くにあった枝を掴みとる。
  よくしなる枝は、叩くことこそ叶わなかったが朱鷺宮の攻撃を防ぐ盾になると同時――
  跳躍の勢いを止める優秀な『ブレーキ』としても機能した。
  そして、枝の先に着地――というより、ぶらさがった足先をつける。

     ブゥン!  バッサア!

  葉が散る音が聞こえた。朱鷺宮がスタンドを振るった音だろうか。
  あのまま突っ込んでいれば、モロに攻撃を受けて『五秒静止』のペナルティを受けていただろう。
  無事に肉薄することはできたし、朱鷺宮はもう動けないが、体重を支えているのは
  足の下にある枝というより、片手で握って折り曲げている枝の方だ。これはこれで危うい体勢ではある。

(現在地:ニコラ・・・通路北の林-樹上2メートル枝先)
      青田・・・通路北の林
      朱鷺宮・・・通路北の林-樹上2メートル幹付近)

>>134(小角)
     スィィィィ――――ッ

  盤から落ちないように移動する。『イル・ソン・パティ』の速度は速いが、
  流石に距離は遠く……現在は『25メートル』程度まで距離を詰めた。
  水鉄砲の射程には、まだ遠い。

(現在地:センターフラッグ付近中心-上空3メートル)

136朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/22(水) 00:36:30
>>135
ハッと、部長の声を聞いて高ぶりそうになった自分の心を沈めた。
(…さすがに慌て過ぎだってば…)
はぁ、と溜息をついてペナルティを甘んじて受ける。
『五秒静止』…その場で動かないように気をつけ、あたりの様子を見る。

「(大失敗です。私、足引っ張ってます…かね)」
申し訳ない。と青田に向けて声をかける。

137青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/22(水) 00:44:51
>>135
瞬時、只のブラフと判断する。
先ほど、フラッグの周り全方位に足跡を付けていた。
よって、直上、あるいはそれに近似する向きにしか影響を及ぼす事は不可能と判断する。
加えて、木の足跡もこちらに向けるにはかなり無理のある角度だ。
よって即座に思考から外す。重要なのは自傷がペナルティ対象である点だ。聞いてないぞ。

(舌を噛むダメージ無さすぎるだろう、純粋な『不意打ち』の筈だぞ……!)
だが、だ。であれば、『効く』痛みを送ればいい。アンテナを一つ槍にして手を貫通――
と、本来ならば発展していたのだろうが、これは今回使用できない。

故に、先生に俺の視覚を受信してもらい、俺の右目を閉じ、持ってきた『超強力懐中電灯』を俺の左目に向けてONにする。
強力な光でも、生物以外を徹せば劣化する。最善は『生物』を通す事。一番早いのはこれだ。
強すぎる閃光は、それを覚悟していた俺は兎も角、先生の動きを止めるだろう。
直後、懐中電灯をOFFにすると共に右目を開き、
「害にゃならない、眩しいだけだ。自傷じゃあない、眩しいだけだ」
と言いながら水鉄砲で撃ちたい。
こっちの右目は光の影響を受けていないが、先生の目は閃光に塗りつぶされたままの筈、
強い光で動きを止めるなら当たる筈だ。

今回は朱鷺宮の支援は受けられないが、それでも「(下は見るなよ)」と言っておこう。

138朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/22(水) 00:47:47
>>137(返答)
「(了解、っです。)」
何かしかける。という合図だと判断して
周囲を確認しつつも下は見ないようにする。

139ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/22(水) 00:54:03
>>135
噛んだことは気にしない。気にしてない。本当に。

「コホン……朱鷺宮サン、あなたデシたか」

誤魔化すみたいに咳払い。
微笑むと、枝から手を離し、朱鷺宮を姫抱っこで抱き上げる。

「ここ、危ないデス。一度離れまショウ」

枝を朱鷺宮が防御しても、防御せずに当たって怯んでも、その隙にナイフを当てるつもりだったが、運が良かった。
しかしこのままここにいても危ないだろう。二人が乗った枝が折れる前に朱鷺宮を抱えたままそこから跳躍。
地面に着地したら例の走法で駆け出し、朱鷺宮のペナルティが切れる2秒前まで使って、一度青田から距離を取りたい。
朱鷺宮を抱えた状態での着地の妨害までは、流石にしない筈だ。

140小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/22(水) 00:59:06
>>135

(む……思ったより、遠いなあ。
 そして、朱鷺宮さんがペナルティ?)


「むむぅ……彼女はあんがい、パワフルなやつらしいな。」


なんだか歯車がずれたような気がする。
状況が分からないのでこのまま接近だ。

二コラが見えたら水鉄砲。
朱鷺宮はもう固まってるのでさらに優先順位は落ちる。

141『断金の契りの第一歩』:2015/04/22(水) 23:26:42
>>136-140(ALL)
(*後出ししたと思われてしまっては申し訳がないので、一応ソース出しておきますわね。……言葉が足りませんでしたわ。
  >あ、自分が怪我をしてもいけませんですからね。一応。
  『自傷禁止』のルールは告知レスのこの一文が相当しています。自分が怪我をするような行動(自傷)も駄目ということですの)

『おお!? ニコラ先生が涙音を抱え上げましたわ!』
           『お姫様抱っ…………ええい! 葉っぱが邪魔でよく見えませんわ!!』

  銀杏羽の憤った声をBGMに、攻防は進んでいく。
  まず、ニコラが動く。
  体重を支えていた枝を手放し、着地したあと、
  枝が重さでへし折れるその前に枝の根本まで駆け寄る。

  そこで小角が到着。

       ピュウッ

  ニコラを発見し即射撃――するが、狙いを定めずに撃ったこと、
  ニコラが手放した枝が揺さぶられ、葉っぱが舞っていたことなどが重なり、狙撃失敗。

  そしてその間にニコラは朱鷺宮のことを抱え上げ離脱――――

              カ   ッ

  しようとしたところで、ニコラの『右目』の視界にフィルタがかかったような感覚が生まれる。
  左目は『黒』に、右目は『白』に。視界が塗り潰されたわけではないが、著しく見づらくなる。
  こんな状況で飛び降りでもしたら、まともに着地などできるはずもない(下には青田がいるし)……。
  幸い、枝の根本は太い為、二人分の体重が乗っても折れることはなさそうだ。

  『左目』の視力は回復しているが、『右目』の視力はまだ薄ぼんやりとしている。
  これは、青田もニコラも同じだ。

  朱鷺宮ペナルティ終了まで・・・あと『二秒』(次レスで終了予定)

(現在地:ニコラ・・・通路北の林-樹上2メートル幹付近
      青田・・・通路北の林
      朱鷺宮・・・通路北の林-樹上2メートル幹付近
      小角・・・通路北の林北 -高度3メートル)

(*現在、全員が至近距離にいることを全員把握できていますわ)

142朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/22(水) 23:37:24
>>139(ニコラ)>>141
ペナルティで一切動けない涙音。
(…一枚取られるか…)
ニコラ先生はこちらに近づいてくる。もはやこれまでか…
などと考えていたが。

突然ニコラは自分のことを抱え上げる。
「んん?!い、いきなり抱っこなんて…
 何が目的だおいっ…!?」
突然抱っこされたので、相当取り乱しているようだ。
口が一瞬悪くなった。でもペナルティもあって抵抗は不可能だ。

その瞬間
カッ!!
突然下の方から走る閃光。
「ん!?下から光が…?!」
抱え上げられたおかげ?もあって視界が上向きになり、ほとんど効果は発生しなかった。
(さっきの下を見るなってのは、こういうことなんですか。)
助かったとは言いがたいが、なんとかなるかもしれない。
とりあえず涙音はペナルティが終わるあと数秒を待ち構える…。

143『断金の契りの第一歩』:2015/04/22(水) 23:42:43
>>141(訂正)
                           . . .... .
>  しようとしたところで、ニコラの『右目』の視界にフィルタがかかったような感覚が生まれる。

                   ↓
                     . .
  しようとしたところで、ニコラの視界にフィルタがかかったような感覚が生まれる。

こちらが正しいですわ。

144青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/22(水) 23:56:36
>>141
了解>自傷禁止ルール

(2100lmの閃光、光とその残像で文字通り前も見えない有様だろう。
片目を塞いでいても、視覚としての光は両目に影響が出る。
当然だ、送られるのは『眼』の情報じゃなく、『視覚』そのものに叩きつけられる閃光!
異常が発生するのは当然『両目』ッ!さらに最も大きいのは、それらによって生まれる隙だ。何も見えない一瞬は動きを止める……!)

例え片目でも見えていたとしても片目の視覚では周囲の木に飛びつく訳にもいかないし、動く事は出来ない筈だ。
さらに木の下に罠がある事は予想できるだろう。
故に、移動するならその先は。

(木の上で足を止めるか、足跡の『能力』で安全を確保してそこに飛び降りる他無い。
そして先の発言から察するに、罠となる能力ではなく、直上あるいはそれに類似する向きに能動的に何らかの干渉を行う能力である。
蹴りでも飛び出すのか解らないが、そこからさらに手の内を削る事が可能だ。具体的には)

『木についた足跡』の正面まで走って移動する。そこで銃を構え、朱鷺宮の視覚と自身の視覚とを組み合わせて狙いをより早くつけ、
先生を撃てるようにしたい。この時、足に設置されたワイヤーによって広範囲にがさがさと音がたち、
俺の位置は聴覚では認識しづらいだろう。この方法で視覚をチェックする。
何かが飛び出して俺を攻撃する場合、盾で受けるつもりだ。

飛び降りてくるなら撃つ。そして躊躇などで動かないならば、3秒経過した時点で朱鷺宮に声を掛ける。
「(朱鷺宮、撃て。そして先生を抱えたまま降りて来てくれ。)」

145小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/23(木) 00:18:41
>>141

        「わっ……し、しまった。」

(うう、奇襲失敗ではないか……だ、だが。
 今当たったところで木の上だ。危ないなんてものじゃあない。)


ルールはともかく、怪我になりかねない。
そこはちょっと安心しておこう……

(ううむ、こうなるとあんまり有利でもないが……)

浮遊移動のいいところは後ろにも下がれること。
素早く、2mほど後退する。

146ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/24(金) 23:42:07
>>141
(これは……………)

一瞬のうちに状況判断。
今自分ががするべきことは、一つしかない。それは…。

スッ

抱き上げ、離脱しようとしていた朱鷺宮を下ろし、樹上から落ちないようにすることだ。
これは『仕事』ではない。ただの『遊び』、それも親睦を深めるためのものなのだから……無理をして生徒を傷つけるなど、本末転倒だ。
間も無く朱鷺宮のペナルティタイムが切れ、そして全員が至近距離に集い、そしてその全員に狙われているこの状況。
そんなことをすれば一斉攻撃を受け、動けない間に、全員から一気にネームタグを奪われるだろうが、そんなものは些細なこと…。

「お見事デス、皆さん………降参、デス」

………少し『危うい』デスが、と胸の中で付け加えつつ、『全面降伏』する。

147『断金の契りの第一歩』:2015/04/24(金) 23:55:06
>>142-146(ALL)
『おおーっと!?』 『ニコラ先生が降伏宣言ですわ!?』

  銀杏羽のハイテンションな実況をバックに、ニコラが朱鷺宮を枝の上に降ろす。
  その様子を見ながら、小角は後方へ二メートルバック。
  朱鷺宮のペナルティも、この時点で終了だ。

  青田の目は未だに薄ぼんやりとしているが、『感覚受信』による影響は『もう一つの画面を見ている』ようなもの。
  つまり、あえて『そちらの方を見ないように意識する』ことで影響はだいぶ軽減することができる――。
  ……とはいえ、この状況。
  小角、朱鷺宮、青田、三人に囲まれた状況では何もできないだろう。

  いや、できるかもしれないが、状況的に危なすぎる――といったところか。

148青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/25(土) 00:13:05
>>147
「有り難いよ、先生。朱鷺宮、先生からタグを受け取ったら一緒に降りて来てくれ。
動いても外的要因ならペナルティは無いようだ。
それから、さっき言った朱鷺宮自身のタグも渡してくれ」

先生のタグを得るための提案と、次いで先の契約の履行を求める。

(ふむ、小角もかなり近くまで来ているようだな。受け取ったらダッシュで合流には間に合うだろう。
そうすれば勝利だ。)

149朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/25(土) 00:21:05
>>146>>147
「…こうふく…ですか?」
ペナルティが終了し、とりあえず自分の近くにスタンドを引き戻す。

「…ふむ、ニコラ先生…
 この状況では逃げられない…そうふんでのですか…」
一応警戒は緩めていないが、彼女はだましうちとかはしそうに見えない…
と、なんとなく考える。

「了解です、青田さん。
 約束はきっちりお守りします。」
そう言って軽く目線を青田に向けた。

「だとしたら…ネームタグを一つ…
 さもしいかもしれないですけど…どうでしょう?」
そう言って、スタンドの手を差し出してタグを貰いに行く。

「すいません。
 そういうふうな条件で手を組んでたんです…。
 一緒におりましょうか?先生。」
そう言ってとりあえず一緒に降りることをニコラ先生に提案。
目の関係で動くのが危なそうなら自分のスタンドに抱えさせてニコラ先生を下ろすつもりだ。

150小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/25(土) 00:41:01
>>148

「よしっ! これで」  
         
             「・・・んん?」

(……まてよ。青田君と朱鷺宮さんは手を組んでいるぞ。
                      わたしも、青田君と組んでいる。)

青田の作戦では、小角と青田がタグを交換するのだった。
朱鷺宮も、青田と手を組んでるなら、タグを交換してるかもしれない。

そして、だ。
今……二コラが降参して青田にタグを渡す。どうなる?


          (……あ、青田君の一人勝ちだ!
           そ、そうなれば、わたしがタグを一枚もらったところで無意味ではないか!!)

等価交換ではある。
しかし! 青田と小角では同じ一枚の価値がダンチ。

「ず、頭脳派の名折れとなるところだった。」

ここはしかし気づいてないふりをしよう。
そして! 『逆に青田を倒してタグを総取りする』のだ・・・・・・!

        「ふふん……」

ナイフを青田から見えない角度で、コートの袖の中に隠す。
背後ででもやれば見えまい。

151ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/26(日) 00:43:49
>>147
「フフ……このまま攫ってあげたかったのデスが。
今回のところは、青田サンの『勝利』へのガッツと準備とタクティクスの勝ち、みたいデス」

朱鷺宮にウインクすると、小さく両手を挙げてみせる。
回復し次第、枝から降りる。タグを取る際にも特に抵抗や悪あがきはしない。

152『断金の契りの第一歩』:2015/04/26(日) 01:01:11
>>148-151(ALL)
『ちなみに、同盟を結んでいても
 『一人につき一枚ずつしかネームタグは奪えない』ルールは変わりませんわよ』

  銀杏羽の注釈が届いて来た。
  そういえばそんなルールもあったような気がする。

>>148-149>>151(青田、朱鷺宮、ニコラ)
   ニコラは朱鷺宮にウィンクしつつ、されるがままになる。
   スタンドでニコラのネームタグを取った朱鷺宮は、そのままさっきまでとは
   逆にニコラのことをスタンドで抱え上げて木から降ろした。
   (ネームタグのペナルティがあるためだ)

『――これでニコラ先生は五秒間のペナルティですわ!』

  銀杏羽の実況が響き渡る。
  ともあれ、これで青田と朱鷺宮の契約は履行されたことになる。

>>151(小角)
『――これでニコラ先生は五秒間のペナルティですわ!』

  銀杏羽の実況が響き渡る。
  どうやら朱鷺宮がニコラのネームタグを一つとったらしい。

  ふいに事態の全貌に気付いた小角。
  確かに、このままだと青田の一人勝ちになりかねない……。
  青田なりの『必勝法』、といったところだろうか。

  ばれないよう、袖の中にナイフを隠した。
  『アンテナ』の関係で小角の位置はバレてしまっているだろうが、
  その行動まで把握できる訳ではない。青田には分からないはずだ。

153青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/26(日) 01:30:31
>>152
「それじゃあ、貰うぜ」
ニコラ先生と朱鷺宮から一つずつタグを得たら、真っ直ぐ小角の方に向かう。
二人にはペナルティがある、そう容易くおいつかれはしないだろうしな。
また、朱鷺宮の視覚を受信、俺に狙いを付けるようなら
(自立したスタンドでもなければ、本体も狙う一点を凝視する事になる筈だ)
盾で防いで、撃たれたら即座に盾の設置を解除、引っ張られる事の無い様にする。

(現時点では、俺の見出した『必勝法』の通りに進んでいる。
問題と言えるのは、小角さん自身の事だ。このまま俺の思う通りに進めば、つまらない終わりを迎える可能性もある。
楽しもう、という気持ちに水を差す事になるだろう。)

「(小角さん。俺の必勝法は『協力する事』だ。そしてそれは、)」
そう声を掛けながら、無意識に小角さんを警戒せずに接近する。

154朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/26(日) 01:41:52
>>152
「よし…とりあえず、ここで安静にしててください。」
そっとニコラ先生を地面に下ろすと、涙音も一緒に地面に降りていく姿勢を取る。

「よし、見事にタグをゲットしましたよ。
 約束通り、合流しましょうか」
とりあえず条件として提示されていた自分のタグにも手を付けておく。

「条件は履行、しましたよっと。」
スタンドに自分のタグを握らせつつ青田へ近寄っていく。
一応まだ警戒してるんだろう。

155小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/26(日) 01:47:22
>>152

           「むぐ!」

そういえばそんなルールもあった(見落としていたのだ!)
……そうなると総取りは無理。

            しかし。

(しかし、だぞ……それでも、青田君のタグだけでも取りたい!
 うう、必勝法がわかればそれで済むのだが……うむむ。)


「……」

「(そうか……わたしは、わたしなりの必勝法は、見つけられなかった。
  すこし残念だけどね。)」

今気づいたのだが、降りるのに苦労しそうだ。
とりあえず木に寄せて木に乗り移り、適度な高さまで降りてから、跳び下りて着地。

近づいてくる青田を待つ。

156ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/26(日) 02:25:16
>>152-154
「おーけーデス」

銀杏羽に手を振る(見えないけど)。

「ところで…………朱鷺宮サン。
このままでは青田サンの勝ちデスが、どうしマスか?
アナタが望むのであれば、先生は手を貸してもかまいまセンが」

他の皆にも聞こえよがしに、朱鷺宮に話しかける。

       アタッカー
「アナタが『攻め手』なら、その『アンテナ』がある限り、青田サンを出し抜くの、難しい思いマス。
ここぞと言う時、彼はきちんとアナタの『必殺』を外させマス。アナタが劣ってる訳ではありマセん………それくらい彼が優秀、言うことデス。
体験したから、ワタシには解りマス。どうするデスか?今なら彼、ワタシたちに背を向けていマスが。

ちなみに予告しマス──ペナルティ解除と同時にワタシは『アンテナ』を破壊、無敵時間を利用して『武装解除』を狙うデス」

そして小声で、朱鷺宮にだけ囁く。

「青田サンは鋭くて優秀、デモ、『勝つこと』に対して少し焦り過ぎデスね………。
小角サンがワタシのタグを取れる状況になるまでタグは剥がさず、ワタシが反撃できないように拘束、あるいは見張り、揃った所で一気に剥がして
確実にゲームオーバーにすると思っていたのデスが」

その前に剥がしてしまうと無敵時間に何かされるかもデスからね、と付け加える。

「確かにアナタたちに降伏はしましタガ、ワタシは現時点ではまだタグが一つ残っているのデスよ?
……多分、思い通りに行き過ぎているんだと思いマス。だからこそ、青田サンは──自身の描くプランに、脚を、意識を引っ張られてしまってるマスね。

朱鷺宮サン、先生と組む組まないはさておき………青田サンのその危うさ、どうか『トモダチ』として見ていてあげてくれまセンか?」

157『断金の契りの第一歩』:2015/04/26(日) 02:50:16
>>153-156(ALL)
『…………』(聞こえないが多分ニコラに手を振り返している)

 『さて! これで普がリーチになりましたわね!』

『ここから普が逃げ切るのか……?』 『それとも他のメンバーが追いつくのか……?』
                                        『みなさん頑張ってくださいまし!』


>>153(青田)
  近くに寄ってきた朱鷺宮から、ニコラのネームタグと朱鷺宮のネームタグを受けとり、
  小角の方へ移動していく。本来であれば北の林は頑張れば通り抜けられるのだが、
  青田の場合盾がかさばってしまうため、回り道をすることになった。
  移動を終えると、小角が佇んでいる。

   そこで、ニコラの声が聞こえて来た。
   ニコラは朱鷺宮と組んで戦うつもりのようだ。
   今の所、朱鷺宮はニコラを見ているらしい。青田を狙っている様子はない。

>>154>>156(朱鷺宮、ニコラ)
  監視カメラの一つに手を振ってみるニコラ。
  先程の攻防で葉っぱが大量に舞い落ちたのか、監視カメラの殆どは死んでいるようだ。
  無機質なカメラの向こうでは、銀杏羽がテンションを上げていることだろう。

  青田にネームプレートを渡し、五秒間のペナルティに入る朱鷺宮。
  その空白時間の間に、ニコラは朱鷺宮に提案を持ちかける――。

     ニコラのペナルティ残り時間 ・・・ 0秒 行動可能
     朱鷺宮のペナルティ残り時間 ・・・ 0秒 行動可能

>>155(小角)
  ルールの見落としに気付く小角。
  青田のプレートを奪うことでの総取りは不可能となったわけだが……
  それでも、青田のプレートだけでもとっておきたい。

  そう決心して、『イル・ソン・パティ』を寄せたあたりで、
  ニコラの声が聞こえて来る。どうやら朱鷺宮と組むつもりのようだ。
  よくよく手を組むメンバーが多いサバイバルゲームである。

  それはともかく、木を介して無事に着地を決める。
  飛び降りて体勢を整えたところで、ちょうど青田が合流して声をかけて来た。

158『断金の契りの第一歩』:2015/04/26(日) 02:54:44
>>157
わたくし、レスしてから思ったのですわ。
普がリーチという情報が周知のものとなったら、色々と問題があるのではないかと。

なので、>>157の全体レスは『なかったこと』にいたしますわ。
お馬鹿なGMでごめんなさいね。オホホホホ…………。

159青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/26(日) 10:48:14
>>157
「よかった、合流できたな。」
『俺のタグを小角に譲渡する』。
また、朱鷺宮の射撃が当たらないように盾で射線を塞ぐ。
盾が撃たれた場合、設置を解除して、飛んでいくならそれに任せる。

「小角さん。俺の見出した必勝法は、確かに無類の難易度があった。
つまりは、複数人でそれぞれに別のタグをゲットし、
譲渡によって片方に集約する事で、同盟の内の一人だけが勝利する事が出来る。」

『朱鷺宮のタグを譲渡する』。

「加えて、ルール的には問題ない筈だ。俺はタグを『奪われて』はいない。
意図的に手放しているんだ。君は悪い言い方をすれば捨てられたタグを拾って得ているのと変わらない。
『奪われた』内には入らないはずだ。」

『ニコラ先生のタグを譲渡する』。

「同盟によってタグを集め、『譲渡』によってタグを集約し、一人を勝利に押し出す」
「これが俺の『必勝法』だ。」

160朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/26(日) 11:19:05
>>157
そして今度はニコラ先生が自分に手を組むように提案してきた。
(なるほど…
 向こうの必勝法とは…)
ペナルティ時間に合わせるように、彼女は喋り始めた。
「ハッ!お断りだねえ!
 青田さん相手じゃ無理無理!
 手を組むなんてマジありえないってば!」
そう声を出して告げる。
「大体、敵同士だった先生と手を組むなんてありえないね!」

グイッ
おもいっきりスタンドにアンテナをへし折らせる。
破壊されればアンテナはおそらく機能を失うだろうと判断してのことだ。

それを確認した後で
「…と言うのは冗談で。」
そう言って軽く微笑むと、ニコラ先生に顔を向ける。

「一応さっきの譲渡で契約満了したので
 今の私はフリーなんです。
 …ここで一気に総取りなんて言うのは気に入りませんし…
 あなたの作戦を聴かせてもらえますか?」
そう言って、少し手を差し伸べてみせる。

「私、利用されてばっかなのは気に喰わないんで。
 条件は対等なものにしたいところです。」
そう言って、青田の位置を確認する。
きづかれていなければ…先ほど渡した『タグ』を通して
青田の位置を知ることができるはずだ。

161小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/26(日) 21:40:00
>>157

(彼女らが手を組むのか……! だけど、今はそれよりも。)

敵の敵は味方、というわけか。
小角にとっても厄介かもしれない。

しかしそれでも、今倒すべきなのはこっちに来る青田だ。
こちらからも歩いて近づく。

       (もうすこし)

           (あとほんのもう少し)

 (手が……)


「……とどくっ!!」

              「もらったぞ青田君!」


有無を言わさず……袖に隠したナイフで……

       『ピタ』

                             「・・・え?」

青田の語る必勝法の筋書きに、思わず硬直する。

162ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/27(月) 14:30:49
>>157-158
「作戦は簡単デスよ、『近づいて、奪い取る』。ただし『タグ』をではなく『武器』を…デス。
最初に言っておくデスが、これは本当は『必勝法』としては『不完全』…『絶対有利』にはなれど、『必』ず『勝』つわけではナイ、デスから。

でも」

ベキッ

悪戯っぽく微笑むと、手についた『アンテナ』を『プリティ・メイズ』で踏んで破壊。

「……『これでおしまい』はチョと、早すぎデス。
ワタシはこの、『不完全な必勝法』で、もっと皆さんと楽しみたい……その為にはまだ『終わってほしくない』、それだけデス。
さて、まずは…小角サン、助けないとデスね。小角サンのタグが渡ったら、ゲーム終了、デスから。
それに…銀杏羽サンの『必勝法』は、青田サンのそれとは違ウ…。

『誰か一人が勝つ』ではナイ、もっと別の………そんな気がするデス」

ザッザッ………ダンッ

再跳躍。
…とは言ったものの、青田のそれが正解かも知れない。理にはかなっているからだ。

ダンッ
                                   ダンッ!
木を蹴る。
どっちにせよ、青田としても順調すぎては面白くないだろう。

                  ダンッ!

     ダンッ!!
                                      ドッ…!!!

再跳躍。木を蹴る。
三角跳びを繰り返すようにして、木々の間を、木の弾力も使って跳ね飛んで…小角を攫いに行きたい。

163『断金の契りの第一歩』:2015/04/27(月) 22:19:10
>>159>>161(青田、小角)
  小角が、青田にナイフを突きつけようと、手を振ったちょうどその瞬間。

                 ピ タ ア

    『タグの譲渡』。
    そう言えば、青田はまだ受け取ったタグを衣服につけていない……。
    一度つければ取り外すのは大変というのは既に説明してあるが(>>60)、
    逆に言えば『つけていなければ譲渡するのは容易』ということでもある。
    それに、手に入れた他者のタグの譲渡それ自体を
    制限する文言は、確かにルールには含まれていない。

    自分のタグに関しては、譲渡した結果でも『ペナルティ』が発動する、
    という例が既に出てしまっている(>>157)ので、青田にはペナルティがかかるが。

『ぬぐ、ぐう、ぬぐぐぐ……! 普、貴方…………!』

『タグを譲渡する展開は当然考えてはいましたが、
 まさかこういう風に使ってくるとは思っていませんでしたわ……!!』

  ……この銀杏羽のリアクションを見れば、『タグの譲渡』によって
  『誰かを勝たせる』ことが銀杏羽の考える『必勝法』ではないということなのだろう。
  確かに、タグの譲渡は『譲渡する側』の自由意志によって行われることなので、
  必要な材料さえあれば『確実に行うことができる』ので確実性は高い。方向性は、間違っていない。
  だが論理的に考えてみると、『誰か二人のネームタグを奪う』という前提条件は
   .   .     .
  『必ず勝てる方法』というには少しばかり不確定要素が多すぎる。

  もし仮にあの時、ニコラが朱鷺宮のことを省みず、そのまま逃げてしまっていれば。
  朱鷺宮の同盟も解消、小角の信頼度も高くはないので、青田の計画が上手くいく可能性は低かったはずだ。

  しかし実際に、青田はこの方法で小角を勝利に導ける。
  そういう意味で、青田は自らの手腕で以て『必勝法』の有用性を示したのだ。
  であれば、それは彼自身の技量と共に方法の一つとして認められるべき――、

  なのだが。

          ―――― ヒュゥウ

      タ  /
      ン ・

    野生動物のような動きで、木々の間をすり抜けて現れる影。
    それはパラボラアンテナの盾すら飛び越えて、小角と青田の間に着地する。
    ――ニコラ。
    盾が邪魔で木々の間を潜り抜けることができなかった青田と違い、
    ニコラは身軽だから、木々の間をすり抜けて移動することが可能。
    そして、林を無視すれば両者の直線距離は10m足らず。
    ……猛獣の足ならば、『一呼吸』もないうちに肉薄可能。

  青田は小角に押し付けるように自分の持っていた他者のタグを譲渡していたが、
  しかし小角は青田の話す『必勝法』に固まってしまっていて、円滑な譲渡とは言えなかった。
  だから、ニコラが入り込む『隙』になってしまったのだ。

  気付けば、ニコラと朱鷺宮の手につけていたはずのアンテナは破壊されている。
  おそらく『感覚受信』による妨害を受けない為であろう。

  小角へのタグ譲渡は、朱鷺宮、ニコラのものが完了している。
  (青田のタグはペナルティを避ける為後回しになっていた)

>>160>>162(朱鷺宮、ニコラ)
  ――『フォートレス・アンダー・シージ』の能力。
  既に、渡しておいたタグの裏側に『的』を設置していた。(>>154メール欄)
  これにより、青田の位置を探知できる。
  位置は――北の林のさらに北の位置だ。ここからは10m足らずの距離。
  木々の隙間――からはちょっとよく見えないが、この先にいるのだろう。
  と。

      ド ヒュウッ

  ニコラが、木々の間をすり抜けるように駆ける。
  流石の走力だ――あっという間に小角の傍らに降り立つ。

  既に、小角は青田から朱鷺宮とニコラのネームタグを渡されている。
  危ない所だった……あともう少しですべてのネームタグが小角に集中するところだった。

164青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/27(月) 22:28:58
>>163
「やはり来たか。『だが』」

>>148目欄より『朱鷺降時ワ乗 足ア設除、地設』
つまり、朱鷺宮が降りてきたときに足に設置していたワイヤーを足に乗せ、

165青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/27(月) 23:04:16
>>164は誤送信。

>>163
「やはり来たか。『だが』」

>>148目欄より『朱鷺降時ワ乗 足ア設除、地設』
つまり、朱鷺宮が降りてきたときに足に設置していたワイヤーを足に乗せ、
その上でワイヤーとアンテナを『地面』に設置しなおしていた。これにより、朱鷺宮は足を固定される。
意図してワイヤーを引き千切らなければ、歩く事もままならないだろう。
加えて大回りでやって来たため、朱鷺宮の射線上にはいないか、盾がある筈だ。
よって朱鷺宮の動きは押し留められる。

そして先生だが。
実はずっと仕込み続けてきた『手』がある。
>>83メール欄で、『LWアンテナ腕巻き発現』、LWアンテナを発現していた。
>>109メール欄で『木の下にワイヤー広げ』により、朱鷺宮の上っていた木の下にはワイヤーが広げられていた。
>>117メール欄と本文より『ワイヤー上』『数歩引く』より、俺はワイヤー上に立っていた。
>>153メール欄より『広ワ先足乗地固』つまり、『広げたワイヤーを先生の足の上に乗せ固定(設置)する』。
よって、先生が対処せず飛び込んできたというなら、『ワイヤー』は『設置』されている筈だ。
これにより。俺の痛覚を送信する事が可能だ。何を送信するか?決まっている。

「そのパワーとスピードの飛び込み、成程強力だ」
そう言いながら、十分なパワーとスピードと、人間一人分の質量。
それだけの物がゼロ距離に飛び込んで来れば当然すぐ近くの俺と小角さんには衝撃がある。
そして俺はペナルティにより能動行動をとれない。よって、能動行動を『取らない』。
受け身を取らない、手を動かさない、そのままの勢いのまま、後ろ向きに倒れ込み。
『思いっきり頭を打つ』。痛みを先生に送信しているまま。

朱鷺宮は抑えた、俺はペナルティ、先生には破壊したはずのアンテナからの痛みで隙が生まれるだろう。
手の届く距離である事は変わらない。であれば。小角さんはここから俺のタグを得られる筈だ。

また、先生に痛みを送信した数秒後、ワイヤーの設置対象を先生から地面に変更する事で、
一手縫い止めたい。一手あれば小角さんは俺のタグを手に取れる位置と状況にある。

166朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/27(月) 23:14:59
>>163
「確かに…あれは私が乗ったりしなければ成立しません…
 例えば私が『約束を反故に』したら勝率は大いに下がります…」
それだけ自分を信頼してたのだろう、と思えばあまり悪い気はしないが。

「それより私が気になるのは…
 部長に渡したタグのことなんですけど…」
ニコラ先生に聞こえたかはわからない。
が、ずっと気になっていたことを初めて吐露してみる。

「さすがに…早足すぎますね…
 ちょっと待って下さいよ。」
そう言ってニコラ先生の後を追っていく。

「…良し。場所は分かった…けど。」
スタンドにライフルを構えさせ、青田のいる位置に狙いを定める。

「必勝法…まさか『部長』に関係あったりして…」
密かにつぶやいて、とりあえず引き金をぐっと引いた。
一応狙いは『的』の有る位置へ、『描かれた』的を再び設置するつもりだ。

167小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/27(月) 23:29:17
>>163

「わ……わたしは……」

               「わたしは……『何も』……『何もしていない』のに。」
「……なにも……」

無力。その二文字が頭に強く反響する。
気づけば青田が勝負を決めていた。彼の頭脳とスタンドで。

必勝法も、まったく・・・・・・思いつかなかった。
楽しむなどと言っても、結局最終的には青田の言うがままに、動いていただけだ。

(なんだ、このざまは……!)

               「……くそっ!」
伸ばした手で、そのまま目の前の青田のネームタグを奪い取る。
せめて、せめて最後の一枚だけでも譲渡でなく、剥奪を……!

168ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』」時講師:2015/04/28(火) 01:19:24
>>163
  ダダンッ!!

──やることは変わらない。
ひとまずは小角のタグが青田に渡らないようにすることだ。
(実のところ志は正反対なのだが、知る由はない)

「失礼しマスです」
ダンッ!!

小角を抱き抱え、高速離脱。障害は全て力で振りほどく。
一瞬でこちらを、こちらを完全に越えるパワーで拘束でもされない限り、止める手段はないはずだ。
そして青田の力に、それだけのパワーは無い!(多分)

「そうそう、上手くはイカせナイ、デスよ」

169ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』」時講師:2015/04/28(火) 01:22:21
>>168
志→状況

170『断金の契りの第一歩』:2015/04/28(火) 23:31:06
>>164-169(ALL)
『全員が一堂に会しましたので実況解説を再開しますわよっ!

  銀杏羽は楽しそうだ。

      ザッ

  ここからの行動は――各々の行動が、その成否に密接にかかわって来る。
  まず、間に割り込んできたときに身をのけぞらせた勢いのまま、青田は倒れ込む。
  (青田のタグはまだ渡していない為ペナルティはないが、行動の成否には関係ない)
  ニコラはこれを考慮に入れず、小角を抱きかかえようとする――
  が、足はともかく上半身の動きは通常の成人女性の範疇。

          ドッ
              シャ ア ァ    ア

  その上、ニコラの足には――青田が隠れて設置していた『ワイヤーアンテナ』がある。
  これが、青田の後頭部に生じた衝撃をニコラにそっくりそのまま叩き込む。
  柔らかい地面である為、痛みと呼べるようなものはないが――
  それでも、不意に後頭部に生じた衝撃を無視するのは人の身では不可能だ。

  結果、ニコラの行動に一瞬の遅れが出て、小角の手を伸ばす行動が先んじる。
  しかし、ここで青田にとって想定外の事態が生じた。
  小角に自分が倒れ込むことを説明していなかったため、
  伸ばした小角の手が空を切ってしまったのだ。

  そこに、遅れて朱鷺宮が到着する。
  朱鷺宮は青田に狙いを定めようと考えたが――『的』のあるタグは小角が持っている。
  ゆえに、小角のギリースーツにくっついた『的』に『的弾』を撃ち込む。
  通常なら『描かれた的』は『銃弾』に反応するはずだが……今回はない。
  攻撃物に反応する『的』を設置できるのは、ゴルフボール大までだからだ。
  これで小角の持つ朱鷺宮のタグには両面に『的』が描かれたことになる。……特に意味はないが。

『え、ええ――と、途中の攻防はよくは見えませんでしたが!』

『現在の状況は、宝梦の目の前にニコラ先生が立っていて、
 その真横で仰向けに普が倒れ込んでいる、といった形ですわ!
 両者の距離はほぼゼロ! 三者は西から東に説明した通りに一列に配置されているような形ですわ!』

『そこから南方向一メートル、林の茂みと平地の境の位置に涙音が佇んでいます!』
『ただ、すり抜けるのが精いっぱいな距離、抜けるのは可能ですが涙音は少々動きづらい状態ですわ!』
                        『……よく考えたら見れば分かる情報ですわね。わたくしは何を……?』

(拡大マップ)
木木 茂
木木 茂  小二青
木 茂     ↑   __  1メートル
  茂木木   ↓ ̄ ̄
   木木木木朱木
   木木木木木木
   木木木木木木木

171朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/28(火) 23:38:45
>>170
「…っと、
 さすがにこれ以上は無理か…」
そう言って様子を確認する。
青田さんは倒れこんでおり、理由は分からないが身動き取れていないようだ。

「距離は…1メートル…
 行ける!!」
そう思った後の涙音の行動は、おそらく早い。

「フォートレス!!
 青田さんのタグに一直線だ!!」
そう言って一気にスタンドを全力で青田さんの元へと走らせる!
彼の胸元に付いているタグを掠め取るように奪い取りに行くのを狙っているようだ!
スタンドの方の視点を利用しているため、タグのある場所をすばやく確認して掠め取ることは、おそらく可能なはずだ。

172青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/28(火) 23:39:58
>>170
先生はまだジャンプしていない?

173ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/28(火) 23:46:47
>>171
チョと気になったデスが、私>>162で、手の『アンテナ』踏んで壊してるデスね。
その時『ワイヤーアンテナ』に気づけなかったデスか?
後人間、いくら『そうしよう』と思っても…むしろ意識して『後頭部』がぶつかるよう、直立不動で倒れるの、難しい思うデスが…。
いくら覚悟があったとしても、意識があれば『お尻から』地面につくように倒れる、これ、『自己防衛本能』のお話、デス。

174ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/29(水) 00:02:57
>>173
>>171>>170デス。

175『断金の契りの第一歩』:2015/04/29(水) 00:21:42
>>172(青田・回答)
>先生はまだジャンプしていない?
まだ宝梦を抱きかかえようとしている段階ですわ。

>>173(ニコラ・回答)
>チョと気になったデスが、私>>162で、手の『アンテナ』踏んで壊してるデスね。
>その時『ワイヤーアンテナ』に気づけなかったデスか?
気付けませんでしたわ。理由としては幾つか。

・『ワイヤーアンテナ』が設置されている地点には草が生い茂っており、ワイヤー程度は隠れる高さだった。
・『アンテナ』の破壊に集中していた為、『ワイヤーアンテナ』は思考の埒外だった。
・靴、『アンテナ』、草越しの感触だった為、『ワイヤーアンテナ』を踏んでいたことが分かりづらかった。

これらの理由から、あの時点では『ワイヤーアンテナ』設置には気付けなかった――と判定いたします。

>後人間、いくら『そうしよう』と思っても…むしろ意識して『後頭部』がぶつかるよう、直立不動で倒れるの、難しい思うデスが…。
>いくら覚悟があったとしても、意識があれば『お尻から』地面につくように倒れる、これ、『自己防衛本能』のお話、デス。
人間やろうと思えばできないことはありませんわ! 破スCCでどうにかできそうな範囲なら可能な限り通す!
……というスタンスが今回の判定基準ですの。……ちょっとアレなようでしたらこれからは改めますわ。
ひとまず、今回はそういう判定基準ということでよろしくお願いいたします。

176ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/29(水) 00:37:19
>>175
了解デス。お手数をかけマシた。

177小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/29(水) 01:15:17
>>170

                   (……!! この、姿勢、タイミング!)

      「……いっ」



前に手を伸ばし、からぶった。つまり何もしなければ、つんのめる。
その勢いのまま体を前に倒して――
              「『イル・ソン・パティ』……
                           行くぞっ!!」


         ――発現した『イル・ソン・パティ』に、『乗る』!

そのまま二コラの横(MAP上方向)を急加速によって抜け、通り過ぎざまに胸のタグを奪う!

178青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/29(水) 01:15:49
>>175
了解。では、

>>170
(タグは外した。が、タグを誰かが受け取らなければペナルティは発生しない)
倒れ込んだ事で、二つの効果が表れる。それは朱鷺宮の銃撃に対する盾がより万全に機能する事、
そして今やりあっていると思われる小角・先生の両者の視界と意識から逃れる事を意味する。

であれば。先生の隙を作る。今度はワイヤーの全てを、先生の靴から地面に設置変更する。
ワイヤーはその細さの割に強度は高く、ロープ大の蔦に匹敵する強度を誇る。
さらに長さが、つまり面積がある。引っ張る力には強いだろう。
先生のスタンドのパワーを持ってしても無視は出来ず、一手生まれる筈だ。

携帯電話のアンテナを発現し、投げつけて設置したい。
間に合わないとみたら、水鉄砲で先生の『目の前』を撃つ。
当然、当たるとは思わない。だが、隙を作る事は可能だろうし、気を引く事も可能だろう。

「(小角さん、頼んだ。足止めするし、気も引く。が、俺だけではこの人は止められない。
君がやるんだ。できなきゃ積みだぞ。この人のスタンドはかなり強力だ、恐らく能力は『不要』あるいは『危険』。
能力を使ってくることは無いだろうが、同時に『ヴィジョン』だけで他三人を圧倒しうると見た。)」

しかし本命は、小角さんだ。
朱鷺宮がヴィジョンを飛ばそうが、先生の脚力が並はずれていようが、タグさえ渡ったらこっちの勝ちなのだ。
故に、小角さんに先生を撃ってもらい、先生が止まっている間にタグを渡せばいい。

179小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/29(水) 01:16:21
>>177訂正
通り過ぎざまに胸のタグを奪う!

通り過ぎざまに【倒れている青田の】胸のタグを奪う!

180ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/29(水) 01:54:36
>>170
「……ぬかりマシたね、これは」

いつの間に仕掛けられていたのか。
…全く、本当に舌を巻かされる。生徒だったからよかったものの……。
『プリティ・メイズ』は『ブーツ』の『スタンド』。先ほどのようなタイプならいざ知らず、この手の物は『破壊できない』。
引き剥がすことは不可能ではないが、『踏めば設置』となると、それも不可能。
これはこちらの『弱点』を瞬間的についてきた青田の勝ちだ。

「フム」

──本当に?

ビシュッ!

手近な枝を掴みつつ、>>120からずっと持っていた『ナイフ』を青田に『投擲』。
当てればペナルティなのだから、投げたっていいはずだ。とにかくこれで動きを止める。
そしてそのまま、一度『プリティ・メイズ』を解除する。
どうやっても取ることはできないが……くっついてる対象がなくなれば、話は別だ。
しかしそのまま解除しただけでは、今度ははいてる靴がくっつくだけだろう。
なので解除と同時に掴んだ枝からぶら下がり、足を地面から離したい。

181『断金の契りの第一歩』:2015/04/30(木) 00:01:14
>>171-180(ALL)
『倒れ込んですぐには動けない普に、宝梦と涙音が迫る!』
         『しかし…………ことはそう上手くは運ばないようですわね』

         ザッ

  アンテナの設置は間に合わないとみて、水鉄砲を構える青田。
  ニコラの『目の前』の足元目掛け撃つが――
  ニコラはその時には頭上にあった枝に背伸びして掴まり、地面から足を浮かしていた。

  同時に設置対象も地面に変更するものの、ワイヤは元々足裏に設置されていた。
  設置対象を地面に変更した時点でワイヤは足に何ら拘束力を持たなくなってしまう。

  そして返す刀で、ニコラのナイフ投擲。
  だが、青田は盾が邪魔で転がるなどといった行動をとることができない。
  投擲されたジョークナイフは青田の腹に突き立つようにぶつかり……

      シャコッ

  そのまま青田の胸の上を転がる。痛みはない。流石ジョークナイフといったところか。

『ペナルティですわ! 普は五秒間身動き禁止!』

  一方、青田からタグを奪おうとする朱鷺宮だが、盾が邪魔で『一直線』とはいかない。
  即座に肉薄することまではできたが、回り道しないといけなさそうだ。
  その間に小角が『イル・ソン・パティ』に乗って移動するが――

     グッ  グッ!

  手を伸ばしてみるものの、小角の手は空を切り、青田の胸には届かない。
  実際に机の上に寝そべって床に手を伸ばしてみれば分かるだろう。
  とてもではないが、床に手が届くことはない。
  まして小角は中学生の少女だ。腕の長さもたかが知れている。

      スゥゥ――――ッ

  今の小角は、青田の上を通り過ぎ、大体『枕元』(枕はないが……)のあたりまで行ったところだ。

  青田が手に持ったタグを差し出すようにしていれば、あるいは……
  ……いや、その場合でも、小角は気にせず胸のタグを目指しただろう。
  彼女はもはや、『誰かに与えられた勝利』を望んではいないのだから。

『あああ――――ッ!? と、ところであの『位置』と『角度』は……』
                 『ちょ、ちょっとヤバいんじゃないですこと? 青少年的なアレが』 『ゴホンゴホン』

  銀杏羽は色めき立っている。

182青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/30(木) 00:17:07
>>181
>>165にて足の上、つまり足の甲に設置すると明記したはずですが、
何故足裏になっているのでしょうか?

183『断金の契りの第一歩』:2015/04/30(木) 00:39:07
>>182(青田・回答)
>>165にて足の上、つまり足の甲に設置すると明記したはずですが、
>何故足裏になっているのでしょうか?
失礼。『足を上に乗せ』と誤読しておりましたわ。
ですが、青田さんの解釈だとメール欄行動としては『目立ちすぎ』であるほか、
『既に敷いたワイヤを足の上に乗せる方法』の説明が乏しい為、
厳密に判定すると『あのメール欄行動は失敗していた』となってしまいます。

よって、順当にやるなら巻き戻し訂正なのですが、
流石に大人数のミッションでそれは色々と問題があると思いますの。
青田さんには申し訳ないのですが、今回の分はのちのち埋め合わせしますので
このまま続行、という形で進めることをお許しいただきたいのですが……。

184朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/04/30(木) 01:21:44
>>181
「さすがに用意周到…!
 こっちが仕掛けてきた時を想定した『盾』ってわけですか…!」
涙音はなるべく自分も青田の近くまで近寄ろうと走って向かう。

「うっ…ええい!
 相手より早く奪いとるんだ…!」
『FUS』には、一直線ではなく…

タンッ!
盾を『飛び越えさせ』て青田に肉薄させに向かう。
素早く手を伸ばし、青田が所持しているであろうタグへと手を伸ばす。
「…速さ比べ…でしょうかね!」

185青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/30(木) 01:24:51
>>183
了解した。では、

>>181
能動行動の停止。かつ俺のタグを持っていない人物が集まっている以上、俺が脱落する流れと見た。
譲渡で集めるには朱鷺宮は勝つ気だったから難しいし、ただすり潰せば勝てる先生に渡すのも無駄。
よってその二人のタグと俺のタグを俺が小角さんに渡すしか俺の思いついた必勝法は不可能だったのでああいう形になった。
朱鷺宮には桃鉄で言うリニア周遊を刀狩した程度の悪気しかないが、だが小角さんにはマジで悪いことをした。
せめても勝ってほしいが、果たしてどうなるか。というか、あの靴ならここから勝つのは容易。
あのワイヤーを踏んでくれればいいが、たかが1.6mmのワイヤー、容易く吹き飛ぶだろうしな。

行動:利用できるアンテナも無し、頭を巡らせながら動かない。

186青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/30(木) 01:31:00
>>185
失礼、
>あのワイヤーを踏んでくれればいいが、たかが1.6mmのワイヤー、容易く吹き飛ぶだろうしな。

>あのワイヤーを踏んでくれればいいが、太さ1.6mmのワイヤー、容易く吹き飛ぶだろうしな。
と読み替えてほしい。

187小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/04/30(木) 01:36:24
>>181

「むううっ……だ、だがっ……!!」

青田がペナルティを食らったのは僥倖だ!
胸のタグを……狙いやすい!


               「これならどうだっ」

『イル・ソン・パティ』からあえて転がり落ち、青田の横にうつぶせに落下!
胸が下になるのでタグを守れるし、転げ落ちることで攻撃を回避できる。
そして、落ちた後、その体勢からでも、青田の胸のタグを取るのは可能。

流石にまともに落ちるとやばいので、腕を使って最低限受け身は取る。

188青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/04/30(木) 01:57:23
今すべきことでは無いと思うが、今太さを記述した時に思いついてさかのぼった所、
LWアンテナの形状と寸法を一言も書いていない事に今気が付いたので、
画像付きで明示したい。

アンテナそのものが
ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/4f/8c4003410b00023d4ee16883070d8b26.jpg
の形、
ワイヤーが
ttp://store.shopping.yahoo.co.jp/denzai-39/s-sen16.html?sc_e=slga_pla
を使用しているつもりだった。

そして、ワイヤー長40m、ワイヤーの太さ1.6mmであるつもりだった。

記述漏れ、というか記述忘れ申し訳ない。

189ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/04/30(木) 22:01:32
>>181
「青田サン、怪我ないデスか?
いくらなんでも、後ろに倒れる、危ないデス………」

やはり『危うい』……青田自身は自覚しているか解らないが、自分の身とはそう簡単に投げ出していいものではない。
それこそ、生き死にに関わる物事でもない限りは。
……とは言え自分も十代には相当無茶をした。無茶をできるというのはそういうことなのだ。
パルクールの技術があるものが無茶をしてビルからビルへ飛び移ろうとして落ちて死ぬことはあっても、パルクールの技術のないものが
同じことをしようとして死ぬことはない(ゼロではないが…)。
できない無茶はできないが、できる無茶はしてしまう……スタンド能力という力があるが故に、無茶の度合いも大きくなってしまうのだ。

ブン

そのままフリーになった両手で枝をつかむと、鉄棒の、あるいは振り子の要領で跳び、『アンテナ』の敷設範囲外に着地、『プリティ・メイズ』を履きなおす。
一跳びして一度距離を取り、状況を把握したい。

190『断金の契りの第一歩』:2015/05/01(金) 23:11:35
>>189(ニコラ)
青田は、ここから見る限りでは大丈夫そうだ。
特に後頭部を庇ったり、痛みで顔を強張らせている様子もない。
地面には草があるから、それがクッションになったのかもしれない。
どちらにせよ、危なっかしいということに変わりはないが……。

   シュゥバッ
           グィィィ

  バァン

  振り子の原理と枝のしなりを利用して、アンテナの敷設範囲外に飛び上がった。
  そしてそのまま跳躍して距離をとったニコラは、その光景を目撃する。
  その光景とは――

(*以下の描写はニコラ先生には見えていますわ)

>>184-187(青田、朱鷺宮、小角)
  『FUS』と小角が、同時に動く。
  軍配が上がったのは――『FUS』だった。
  何せ、速度は猛獣並。如何に回り道で、小角がただ落下し転がるだけとはいえ、
  その速度は圧倒的に『FUS』の方が速い。まして、そこは朱鷺宮の射程内だ。

  ゆえに――――

     バシイッ!

  まず最初に、『FUS』が青田の手からタグを奪う。
  だが、此処で朱鷺宮は一つだけミスを犯していた。

  ド ド  ド ド

  朱鷺宮は――――この場で青田のタグをとっても、別に全部のタグを揃えているわけではない!!

  考えてみれば当然だ。ニコラのタグも一枚しか取っていないし、小角のタグには絡んですらいない。
  つまり、青田のタグを奪い取っても、ゲームセットとはならない。
  此処で青田のタグを入手したところで、小角のタグ入手を妨害しなければ――、

             バシッ

『…………宝梦が、普のタグを取りましたわ!』

  タッチの差で、小角がタグを全部揃えてしまうに決まっている。
  これで、小角の所持タグは自分、銀杏羽、朱鷺宮、ニコラに、青田のものが加わる。
  ――――ゲームセット。これでもう、ペナルティも意味をなさなくなった。

191朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/01(金) 23:17:03
>>190(青田さん含む)
「…ええええ!?
 なんで小角さんがもうすでに全部揃えてるんですかぁ!?」
改めてその場の状況を確認して…涙音は絶句した。

自分の考えでは、小角さんのタグを奪いに向かったはず、
なのに今の状況ではまるっきり…逆!

「…あなたは、」
納得行かないとでも言いたげに青田へと近寄っていく
「あなたは!!」
今にも殴りかかりそうな勢いで近寄っていく。

「あなたは!自分が勝つために戦っていたんじゃ…
 ないんですか!?」
必要以上に突っかかっていく。
何か不満がありそうだ。

「私は!あなた達からタグを奪ったあとで!
 部長に確かめようと思ってたんですよ!
 部長のタグが『有効』なのかを…」

192青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/05/01(金) 23:44:51
>>190
最初の握手で設置したアンテナ以外のアンテナを解除する。
そして。

「小角さん」「朱鷺宮さん」
「正直すまんかった」

仰向けのまま二人に謝る。

楽しんでもらう事に失敗した点についても、全力でだまくらかした事も。
何もかかっていないゲームだからこそマジでだましにいったが、
逆に何もかかっていないからこそ楽しんでほしかった。

何故こういう手に出たか、と言う話をすると、初対面想定だろうし緊張感や初見の壁の破壊こそ狙いだ、
と思ったためにそれを満たした上で勝つ、つまり譲渡が正解だ、と考えたわけだ。
で、それをやるには先生に捕まる・朱鷺宮に撃たれるなどして引き剥がされて協力不能になれば詰みとなる。
それでアンテナ譲渡時思いっきり急いだわけだ。もしそうなったら相性は悪い、勝利は無かっただろう。

193小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/05/02(土) 00:34:22
>>190

           バシッ

 「やっ……」

                  「やったっ……」

タグを……取った!
すべてそろった!
                ……勝利、だ!

しかし。


「………」   (あまり・・・・・・勝ったきもちには、なれない。
                          ・・・・・・当然、かもしれないけれど。)

「ふん、謝ることは……ないよ。
 ある意味、きみの知能の勝利だね。」

青田を責める気には、ならない。
責めるとしたなら……なんだろうか? わからない。

194ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/05/02(土) 01:48:44
>>190
「ふう……」

手を叩きながら、『プリティ・メイズ』を履きなおし──

「????
タグを集めてたのハ、青田サン、じゃなかたデスか?」

>>191-192
「ま、まあまあ、朱鷺宮サン、落ち着いてデス」

未だ若干、状況を把握し切れていないが、とりあえず朱鷺宮を押し止め、青田を助け起こす。

「でも確かに、青田サンもチョと、悪いデスよ。
いえ、朱鷺宮サンにではなくて………もちろん朱鷺宮サンにもデスが、何より……小角サンに。

さあこれから、と意気込んできた人に、何の労苦もない結果だけを与えて、しまうナンて………」

195『断金の契りの第一歩』:2015/05/02(土) 02:20:25
>>191-194(ALL)
     青田に食って掛かる朱鷺宮と、それを窘めつつも反省を促すニコラ。
     青田は仰向けになったまま、素直に謝罪の言葉を口にした。
     青田なりに企画の趣旨を推測しての結果だったのだろう。
     小角も、青田を責める気はないようだ。

『そうですわね……今回の件は事前に
 『誰かにタグを集約する』という戦法を考えなかったわたくしの落ち度ですわ』

  銀杏羽の声が、届いてくる。
  銀杏羽は銀杏羽で、企画運営側として反省があるようだった。

『わたくしが設定していた『必勝法』を考えれば、想定していて然るべきでしたしね……』

  ボソリと、呟くように。

『まあ、何はともあれ一旦戻って来ましょう。
 いつまでもそこで話し続けるわけにもいかないですしね』

  銀杏羽が帰還を促す。
  確かに、一旦戻るべきだろう――。

***

  というわけで、戻って来た。

『みなさん、お疲れ様でしたわ』

  朝礼台のような台の上には銀杏羽が立ち、四人はそれを見上げる形だ。
  なんか閉会式みたいな雰囲気になっているが、
  そういう雰囲気なだけなので談笑とか、言いたいことがあれば全然言って良いだろう。

196青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/05/03(日) 21:42:53
>>195
予想外と言えば予想外に各人の能力の大部分を把握する事に繋がった。
が、やはり熱くなりすぎたな、とそう思う。

元々内緒話と盾くらいにしか使う気が無かったし、乞われれば盾を作って貸す気も有ったのだが、
結局いつも通りの感じになってしまった。

「始め、悪意があってのアンテナじゃないと言ったのに、ああいう使い方をしてすまなかった」
概ね、自分以外をだます事と攻撃にしか使っていなかった覚えがある。

197朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/03(日) 21:49:15
>>195
しばらくは青田と顔を見合わせていたが…
「……はぁ、その…
 次があったら、『勝ちに行く』戦術をしてくれると嬉しいです。
 …熱くなってしまって…その…」
まだ納得していない顔だが、深呼吸して気を落ち着かせているようだ。

「このような勝ち方は…きっと誰も納得しませんよ…
 必勝法じゃなくて…『さっさとゲームを終わらせる方法』です…」
ちょっと悲しそうに呟きながら朝礼台へと向かう。


朝礼台のそばで、ひとまず気を落ち着かせるために周囲の人に声をかけてみる。
「…必勝法の答え合わせでもしませんか?
 せっかくですから。」

198小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/05/03(日) 21:57:43
>>195

「うむ……おつかれ。」

小角から何か言いたいこととかはない。
勝ったには勝った。

(くやしい……けど、それはわたしだけじゃあない。
 朱鷺宮さんは特にそうだろう……)

それより――気になることがある。
つまり。

            「……明日乃部長。
             きっと、みんな気になっているところだと思うのだが。」


つまり……小角には解けなかった謎だ。
誰にでもできるはずで、しかし誰も思いつかなかった謎。

            「『必勝法』……とは?」

199ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/05/04(月) 17:09:34
>>195-198
一足速く(物理的な意味で)戻る。

「みなサン、お疲れ様デシた」

シュッシュッ

スケッチブックに鉛筆を走らせる。

「……確かに、気になるデスね、『必勝法』。ワタシのは(>>162)、『不完全必勝法』デスし…」

200『断金の契りの第一歩』:2015/05/04(月) 18:56:09
>>196-199(ALL)
「ええ、ええ。『必勝法』、の開陳でしたわね?
 大丈夫、忘れていませんわ。きちんと発表して差し上げます」

  銀杏羽は全員の要請を受けてコホンと咳払いをする。
  ついに、全員が気になる『必勝法』が明かされる。

「わたくしが設定してた『必勝法』……、それは、」

  思えば――――既にヒントは幾つか用意されていた。

>「ただ…………わたくしはそれに気付いてもらえたら、嬉しいですわね」

     ニコラの推測通り、『戦略』でも『能力』でもなく、『心情』によって導き出すもの。

>  必要な材料さえあれば『確実に行うことができる』ので確実性は高い。方向性は、間違っていない。
>『わたくしが設定していた『必勝法』を考えれば、想定していて然るべきでしたしね……』

     銀杏羽が『当然想定していなければならなかった』と言うほど、近しい発想。

>「もちろんそれはダメですわね第一まだ始まってませんし
> 誰が一番最初に全種類揃えたか木々に配置した無数
> のカメラでちゃんと見て判定をくだすので無理ですわね」

     青田の問いに、何故か微妙に、焦るように早口になっていた銀杏羽の態度。

>「さて! これで全てのネームタグを集めたわたくしの優勝ということになりますわね!」」
>「……今のはジョークですわ。わたくしは審判役なのでノーカンですわ」
                         . . . . . . ... . . . . . ...
     審判役なのでノーカン。つまり、作戦自体を否定しているわけではない。

  これらのヒントから導き出される答え。それは――――

「『全員でタグを交換すること』ですわ!!」

            ドオオオ  ―――――z  ン

「いやあ、開始前に普がいきなり答えを言い当ててしまったときは焦りましたわ〜。
 思わず挙動不審っぽい言動になってしまいましたし」

  それに、あの発言にもヒントは隠されていた。
  木々にカメラがあるということは、周囲に木のないセンターフラッグ付近に集まり、
  全員で輪を作ってその中でタグを交換していれば――『正確な判定』は不可能になる。
  カメラが絶対的な精度を誇るわけではないということは、
  ゲーム中何度も銀杏羽がカメラの不調を呟いていたことからも推測できることだ。

「普通、こういうゲームならどうにかしてタグを上手くかすめ取って自分が一位になることを考えますわ。
 ですが、『勝つ』という結果だけを求めるのであれば、同率が何人いたところでルール上問題はない。
 ……ゲームとしてそれで良いのか、というツッコミはともかくとして、『必ず勝つ方法』というのであれば、
 『全員が最も簡単に勝利できる方法』……わたくしの監視を欺いてタグを交換する、というのが一番なのですわ」

  ちなみに、銀杏羽の想定では全員にそれとなく『タグの譲渡』を感づかせ、
  その上で『どうやって監視の目をくぐるか』で全員の知恵を出し合わせることで、
  ゲームとしての面白さも担保するつもり……だったのだが、青田が早々に答えを言い当てたほか、
  その後の方針も『手を組んで有利に状況を進める』と言うモノだったため、言わなくても誰か気付くだろうと
  思っていたらそのまま決着がついてしまった――というのが、今回のイベントの真相である。
  なので、本来であればもうちょっと難易度は緩くなっていたことだろう。
  銀杏羽が『自分の不手際だ』と何度も強調するのも頷ける展開であった。

「『断金の契り』。金も断つほど固く結ばれた友情を喩えた中国の言葉ですわ」
「まあ、今日初めて顔を合わせたわたくし達がいきなり『断金の契り』を結ぶことなど、できるとは思っていません。
 仮に『必勝法』が達成できたからといって、それで『断金の契り』かって言われれば、それも大袈裟すぎると思いますし」

「ですが……このイベントで、皆さんも互いの性格を、長所を、短所を、何となく理解できたのではなくて?
 『仲間のことを知ること』。実はそれこそが、わたくしが今回最も欲しかった『成果』なのですわ」

「この会は、『断金の契りの第一歩』。
 別に急ぐ必要はありません。この会を足掛かりとして、少しずつ固い友情を育んでいきましょう!」

  そう言って、銀杏羽は胸を張った。

「……という感じで、部長からの挨拶を締めくくらせてもらいますわ」

   ぺこり、と一礼。

201<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

202朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/04(月) 21:14:34
>>200
「…意地悪ですよ、部長は」
やっぱり機嫌が収まらないのか、部長に軽く近寄っていく。

「必勝法、なんて言い方をして…
 普通の人は、ましてや、ここで初対面の人に…
 そんなことをしろなんて…」
ちょっと泣きそうになっている。

「い…言ってくださいよ…
 『敗者を出さない方法』って…言ってくれれば…
 私…卑しく勝ちに行こうだなんて…そんなこと…」
自己嫌悪になっているのだろうか。勝ちに行こうとしていたのを後悔するかのようにつぶやく。

「うう…ごめんなさい…」

203小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/05/04(月) 21:46:01
>>201

           「なっ」

                 『へたり』

      「そッ……」

小角は思わずへたり込んだ。

           「そ、そんな……」

 (……ど、どうりで……思いつかないわけだ!
          わたしは……『自分が勝つ』ことを考えていた。
               きっとほかのみんなもそうだ。勝負だと思っていたから。)

小角は――一筋の『納得できなさ』を覚えた。
しかし、同時に、気づいたこともあった。

    「そう……か。
     『適材適所』、みんなで支えあって……みんなで勝つ。
     それが……大切ということか。」

適材適所、という言葉の重みを小角はもう何度も味わってきた。
それをまた、味わうことになった。

               「……おほん。」

「そう、だね。すこしは、三人のことは知ることができた……かもしれない。
 けれど。しかし、だよ?」
            「……それなら部長も、いっしょに参加してほしかったよ。
                 きみのことだって、みんな、知りたいはずだぞ。
                                ……金言部の仲間なんだからね。ふふん。」

確かに審判役は必要だし、審判として参加していた、ともいえるのだが。

204青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/05/04(月) 21:48:45
>>200
「ああ、そうか。……そうか。」
開示された必勝法に感慨深そうにそれだけ呟く。

(……こういっちゃなんだが、これはこれで、それはそれで、といった所か。
俺があの時思いついたのは、ゲームも何もない、『とっとと終わらせる』方法だったしな。
それで済ませるよりか、勝負した方が良かった。熱くなって迷惑はかけたが、それでもきっと)

そして同時に、こうも思う。
(……必勝法にリーチくらいの位置に付けては居たのか、俺)
冗談とはいえ実質看破していたし、途中アンテナが破壊されるまでは全員に声を掛ける事が出来た。
あとは想像力、思考力だったか。

205ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/05/04(月) 22:29:34
>>200
「なるほど、そうデしたか………」

漠然と思い描いていたように、やはり『誰か一人が勝つ』ようなものではなかったわけだ(>>162)。

>>202-204
「勝とうとすること、それは悪い事ナイ、ワタシはそう思うデスよ?
銀杏羽サンが言っていたのはあくまで『必勝法』……普通の勝ち方を否定するもの、ナイと思うデス」

スケッチブックを閉じると、涙目の朱鷺宮を後ろからハグして宥めた。

「それに、人は人生において、最善手を打てルことの方が、少ないデス。
その度に後で後悔しても、仕方ナイ………その時自分ができル限りの事をできていたなら、そして次こそ、失敗を糧にもっと上手くできれば…。
『その時』では例え間違っていても…イイ、ワタシはそう思うデス。」

206『断金の契りの第一歩』:2015/05/04(月) 23:37:52
>>202>>205(朱鷺宮、ニコラ)
「ニコラ先生の言う通り、ですわね」

  うんうんと頷く。
  ニコラは心情面が重要な『方法』であると見抜くなど、青田とは別のルートで『必勝法』に肉薄していた。
  もう少し展開が遅ければ、気付いていたかもしれない――などと、銀杏羽に思わせるほど。

「今言った通り、別に『必勝法』が分かったからってそれだけでみんな仲良しってことにはなりませんし、
 逆に言えば必勝法が分からないからといってわたくし達全員もう駄目ってことじゃありませんわ」
                                              「この会は『第一歩』なんですし、ね?」

  あと、銀杏羽はけっこうええかっこしいなので大袈裟に言っているが、
  基本的に今のくだりは『主催者が考えてた特別ボーナス』の答え合わせでしかない。
  『分からなかったお前達は駄目だ』なんて意味合いはこれっぽっちもないのだ。

「別にそんな深刻にならなくても、『あ〜そうだったんだ〜』とか
 『そんなの分からないよもうちょい分かりやすくしてよ!』とかで良いんですわよ? ゲームなんですし」

  本気になってもらえたのは、銀杏羽も嬉しいことだが。

>>203(小角)
「……そう言われると、ちょっと痛いですわね」

  銀杏羽は気まずそうな――それでいてちょっと嬉しそうな表情を浮かべて、頬を掻く。
  審判という役回り上、どうしても一歩引いていたところから見ざるを得なかった。
  だから実況とか言って無理やり食いこもうとして、存在感をアピールしていた節もあったのだ。
  その気持ちを小角も持っていてくれたということが、銀杏羽には嬉しい。

「なので――次回はわたくしも参加しましょう。よろしくお願いしますわ、副部長!!」

  堂々と胸を張って、小角の言葉に頷く。
  偉そうな上から目線がデフォルトなこの少女だが、かといって彼女が完璧かと言うと
  断じてそうではない。むしろ、この中で一番幼稚とさえいえるかもしれない。
  だから、小角――副部長が、この色々と足りてない部長を支えていく必要もあるだろう。
  頑張れ副部長。

>>204(青田)
「普は本当に惜しかったですわ〜。最後、完璧に普の考え通りに事が運んでいれば、
 それはそれで『必勝法』ってことにしても良いかなってわたくし思っていましたのよ」
                            「普の創意工夫と発想力には、わたくし本当に驚嘆しましたの……」

  これは本当だ。
  確かに論理的には穴があったかもしれないが、それは銀杏羽の提案するものも同じ。
  たとえば(メリットはないが)誰かが裏切ることを考慮すれば、善意に基づく銀杏羽案は『必ず勝つ方法』ではなくなる。
  だから、青田が己の手腕で以て『必勝法』を成立させたのなら、それはそれで認められるべきだ。
  ……最後の最後に計算が崩れ、必勝法の通り、とはいかなくなってしまったが。

「結果、必勝法とはいきませんでしたが、普のお蔭でゲームが白熱したのは間違いないですわ。
 ゲームを盛り上げるという点においては、誇って良い功績ですわよ、これは!」

207朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/04(月) 23:56:41
>>205(ニコラ)
「ん…はい。」
後ろからニコラ先生にハグされて、頭が冷えてきたようだ。

「失敗してあの時こうすればよかったって泣きそうになって…
 小学生みたいなことして、すいません…。
 真っ先に思いついておくべきことですものね…」
自分もとりあえず反省すべき点は見られた。
考えるということが欠けていたように思えた。

>>206(部長)
「はぁっと…」
少し目をこすってから大きく息を吐きだした。

「醜態をお見せして申し訳ございませんでした…
 確かに私はニコラ先生の優しいところも
 青田さんの用意周到さも、小角さんの真っ直ぐさも垣間見られました」
いい経験になったのだろう。と頷いて答える。

「部長が目立ちたがりなのも、です。
 多分実況なんてするだけじゃぜ〜んぜん物足りなかったんじゃないですかぁ?」
さっきの泣き顔はどこえやら。挑発するような視線を向ける。

「次は、部長も参加していただきます!
 拒否は、一応認めて、あげますが」
やっぱり色々悔しいのだろうか。軽く強気に答えてみている。
(…ちょっと言い過ぎたかな…後で謝っとこう…)

208ニコラ・エバーホワイト『プリティ・メイズ』@臨時講師:2015/05/05(火) 23:24:50
>>206
「むしろ銀杏羽サンの『必勝法』は、現時点では思いつくノは難しいデスし、思いついても実行できルかはさらに難しい、デス。
だからこそ、『特別ボーナス』なのデしょう?

誰も恥じることも後悔することもナイ、デス」

でも確かに、と付け加える。

「次は銀杏羽サンも参加の、レクリエーションにしたいデスね」

209小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/05/05(火) 23:44:02
>>206

「……ああ! まかせておきたまえ、部長。」

小角は大きく頷いた。
副部長。そう小角は副部長なのだ……


(今回はあまりいいところを見せられなかった……だが!
             ……次こそ、このわたしの力を見せてやるぞ。)

(……それに、チームワークもだ!)


内心決意を固めつつ、もう一度頷いた。

210青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/05/06(水) 02:09:45
>>206
「お褒め頂き、有難うございます」

最後の乱戦に至る流れを作ったのは確かに自分だろうが、それも他の参加者の意志の終結のようなものだ。
そして同時に、部長の言う白熱の裏で、不完全燃焼になった人も居た。
次はまぁ、そういう事が無い様に努力しよう。

(取り敢えず、熱くなり過ぎない所から)

211『断金の契りの第一歩』:2015/05/06(水) 04:07:22
>>207-210(ALL)
  次なるレクリエーションに向けて、決意を新たにする『金言部』の面々。

   部長である銀杏羽も含めて、良い所もあれば悪い所もあった。
   だが、今はそれでいいのだ。

   この会は、『断金の契りの第一歩』。

   最初から完璧に相手のことを理解し合える関係なんて、あるはずがない。
   些細な考え方の違いや不和を乗り越え、歩み寄っていけることが重要なのだ。
   その意味において言えば――今回は最高の『第一歩』であったと言えるだろう。

  銀杏羽は、そう思うのだ。

  ――――金言部は、基本的に毎日活動中。


                           『断金の契りの第一歩』 ⇒ 『終了』

212『金言部』:2015/05/17(日) 18:12:21
  部室に備え付けられている伝言板――。
  銀杏羽に『小まめにチェックしてくださいまし』と言われている『それ』に、
  いつの間にやら二つほど『連絡事項』が書かれていた。

***

1.新しい部員を見つけましたわ。
  名前は鈴元涼。わたくしと同じ中等部三年生です。
  スタンド使いかどうかは知りませんが、彼の家の羊羹はおいしかったですわ。
  (顔写真が貼ってある)

2.ミスコンを開くことに決めましたわ。
  詳細はそこの机の上にプリントにしてありますのでチェックお願いします。
  プリントに書いてあるほか、皆さんには、宣伝活動とかしてもらう予定ですわ。
  今は言えませんが、えらい人と提携とかしておりますので
  参加者を一人捕まえるごとに二万円ほどの報酬が出るそうですの。

***

  ……相変わらずの破天荒っぷりだった。

213朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/17(日) 19:17:57
>>212
「サバゲー…ちょっと疲れた…」
ため息を付きながら、とりあえず金言部に顔を出した涙音は…

ちょうど伝言板に新たに記されていた連絡事項に目を通した。

「鈴元…涼さんですか…
 新規部員が増えると楽しくなりそう…」
新規部員の顔写真を眺めながら少し嬉しそうにつぶやく…

が、同時にその下に書かれてる内容に釘付けになった
「ミスコン…フヒヒ…
 相変わらずいきなりすごいことを始めようとしてますね、部長は」
苦笑いしながらも、とりあえず机の上のプリントに目を通す。

「しかも結構大規模なイベントみたい…
 金言部だけに収まらないんじゃないのこれって…」
プリントの内容を確認すると、これまた少し苦笑い。

「んー、参加者か…
 とりあえず、この内容をまとめて、ミスコンの宣伝をしてみるか!」
と、自信満々に呟きながらとりあえずいくつかプリントを手に取ると

「私も、チョーっとだけミスコンに興味ありますけどね。」
早速宣伝に行くようだ。金言部から反転して去っていく

214青田『トライブ・コールド・クエスト』:2015/05/17(日) 21:57:48
>>212
ふと思い立ち金言部の部室にやってきて、その内容を確認する。

「新規部員、スタンド使いかは不明。」
「違っても見えるようには出来るから、まぁそれなりに。」

「それからミスコン開催、参加者1名ごとに2万円」「2万円」
「……自分のポケットの中の小銭は、他人のポケットの中の大金に勝る。
それに、刺青やイルソンにと使い出はある。準備するに越した事は無いな」

数枚プリントを取り、スカウトに向かう。

215鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/17(日) 22:03:41
「ミスコンねぇ。また変なことを……」

掲示板の前、鈴元は一人内容に目を通していた。

「あ、一人二万?ええねぇ。ちょっとやってみよか。」

にこにこと笑い、プリントを手にとって部室を後にする。

(スタンドについて知ってるってことは、皆スタンド使いなんかぁ?)

一つの疑惑を胸に抱きながら……

216小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/05/17(日) 22:39:37
>>212

「む、この顔、それに名前……そうか、彼も仲間か。……ふふん。
 ……ん? もう一個あるのか。」

           「……」

              「み、ミスコンっ? 
               ……ううむ、そうかミスコンかぁ……」


    (わたしの知性をアピールする場には向いていなさそう、だが……
                            なんだか、楽しそうじゃあないかっ。)


「そ……それにしても、二万円かあ。
 うう、やはり散財が趣味なだけはあるということか……」


部室を出た。

217鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/18(月) 23:05:45
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1393171061/913-927

上記にて吹野 優衣『ジャンク・ボックス』がミスコン参加を決意されました。

「いや、もしかして僕一番乗り?」

「部長も喜んでくれるやろ。」

現在 ミスコン参加者『1名』

218朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/05/22(金) 19:00:46
下記にて石動 玲緒『チア・アクシデント』を勧誘しました。
なお、まだ判断は保留のようです。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1415792635/460-475


「…うーん、勧誘の仕方が強引だったかなぁ…
 まぁ、決めるのはあの人だからいいか。」

219鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/22(金) 23:51:28
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1424962526/235-260

上記にて稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』さんがミスコン参加を決意されました。

「二人目、ですわぁ。」

「そういえば審査員てウチから誰が出るんやろ。」

現在 ミスコン参加者『2名』

220鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/25(月) 01:03:58
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1420040517/243-276

上記にてココロ『RLP』さんがミスコン参加を決意されました。

「三人目。…かいらしい人、ちょっと変わった人、べっぴんさん。エエねぇ。」

「誰が優勝すんねやろぉ?」

現在 ミスコン参加者『3名』

221鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/30(土) 23:21:24
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1424962526/263-287

上記で東郷 日向『エイジ・オブ・インパクト』さんがミスコン参加を決意されました。

「なんか運動好きそうなお人さんやったなぁ。」

「……なんのことやったんかなぁ?」

現在 スカウト成功人数『4人』

222鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/05/31(日) 23:59:01
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432052310/31-64

上記にて灰羽『アクエリアス』さんが参加を決意されました。

現在 スカウト成功人数『5人』

223朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 22:56:51
ミスコン通知
こちらにて 紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』さんが参加を表明されました。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1424962526/288-300


備考:あのー…可能であれば私も参加したいなーなんて…
    あ、無理だったら諦めます。はい。

「…こんなかんじでいいのかなぁ…」

スカウト『2人目』

224『金言部』:2015/06/02(火) 22:04:07
>>217-223(鈴元、朱鷺宮)
はい、告知スレで全員のエントリーを確認しましたわ。
ミスコン開始の直前に所定の口座(?)に振り込んでおきますわね。

>>223(朱鷺宮)
別に構いませんわよ? むしろ積極的に参加なさいまし。

225『金言部』:2015/06/06(土) 23:07:25
>鈴元、朱鷺宮
スカウト活動お疲れ様でしたわ。
それでは約束の報酬です。

鈴元 ⇒ 『10万』

朱鷺宮 ⇒ 『4万』

226『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/06(土) 23:09:32
    六月某日――晴天。
    その日は朝から梅雨とは思えないくらいの快晴だった。
    気温も高く、真夏日と言って差し支えない陽気である。
    ……まるで、これから始まる『戦い』の熱を象徴するかのように。

  真夏日の砂浜に、黒山の人だかりが生まれていた。
  人だかりの中心には巨大な特設ステージが設置されており、
  そこには一人の少女が佇んでいる。

  少女は、緩くカールした茶色い長髪をポニーテールにしていたが……
  それ以上に目を惹くのは、間違いなくその服装であろう。
  細長く伸びた兎耳を模した金色のヘアバンドに、同じく金色のレオタード。
  蝶ネクタイ付きの付襟、カフス、ストッキング。
  右腕に白いレースの長手袋を備えているところだけが浮いているが、
  総じて――『成金趣味のバニーガール』、と言うべき格好をしている。
  彼女のことを知る者が見れば、呆れと共に納得しそうな感じだった。

     金言部部長、銀杏羽明日乃。
     このミスコンテスト――『黄金小町決定戦』の発案者であり、
     主催であり、そして司会を務めることになっている少女だ。

銀杏羽:
『レディィィ――――――――――――――――ス
 &ジェントルメ――――――――――――――ン!!』
                                 『ですわ!!』

『皆様、ようこそいらっしゃいました!
 わたくし主催であり今回の司会を務める銀杏羽と申します!』
                       『今日はよろしくお願いしますわね!』

  銀杏羽はテンションMAXでそこまで一息に言い切り、

『今回行うのは、簡単なコンテストです!
 これからエントリーしていただいた参加者の方々に
 順番にアピールをしていただきますので、そのアピールを見た
 審査員と観客による評価が一番高かった参加者が優勝! 単純ですわね』

『それでは、まず審査に入る前に審査員の紹介をさせていただきます』

  銀杏羽は手でステージの端を指し示す。
  巨大なステージの横には、四つのパネラー台が並べられ、
  そこには四人の男性――少年もいるが――が座っていた。
  やはりというか、審査員に女性はいないようだ。

227『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/06(土) 23:18:45
銀杏羽:
『「鈴眼」より、鈴元涼さん!
 彼は金言部の部員の一人でもありますわ』

                    ワアアァァァアアアアアア

『「秋映学園吹奏楽部」より、板踏甲賀さん!
 何で部活が協賛団体にいるのかしらね?』

    ワアアァァァアアアアアア

『「骨董店ろいど&えんぺらー」より、瀬良野徹さん!
 このお方はわたくしの個人的な知り合いですわ』

               ワアアァァァアアアアアア

『「門倉不動産」より、門倉良次さん!
 不動産経営というのにお若い方ですわね』

          ワアアァァァアアアアアア

  銀杏羽の紹介に応じて、歓声が沸き起こって行く。
  紹介……というには私情が混じりまくっているが、
  それについては気にしてはいけない。盛り上がってるから良いのだ。

『ではでは――早速審査を開始いたしますわよ』

                      ・
          『エントリーNo.0!』

            ・ ・ ・ ・ ・ ・
        『銀杏羽明日乃さん、お願いします!』

228『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/06(土) 23:21:31
         ガ コッ

  銀杏羽の声と共に、ステージ上に暗幕が降ろされる。
  一時的ではあるが、巨大なステージ上の全てが隠れる。
  そして、機械音が連続した。

             ――――ウィィイイイ ――z ン

        ガシャ   シャキ  ガシッ

             ガキィィ――ン

   その瞬間……ステージの『シルエットそのもの』が変化する――。

229銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』:2015/06/06(土) 23:26:18
>>227(クールさ部門)

                ザザァン ・・・      ザザァン ・・・

  波の音。
  暗幕が取り払われたその先には、海の上を航行する巨大なクルーザーがあった。
  飛沫を上げながら洋上を動くその上に、一人の少女が佇んでいる。

  白い帽子が波風で飛んでしまわないように右手で抑え、
  同じように白いワンピースの裾を左手で抑えながら
  海を眺めていたその少女は、くるりと『あなた』の方を向いた。

          「良い風、ですわね」

  茶色い長髪を緩くカールさせた、高貴な雰囲気の少女。

  銀杏羽明日乃はそう言って、優しげな笑みを見せる。
  普段の破天荒で騒がしい彼女の印象からは乖離しきった、静かな表情だった。

   「まったく、退屈な旅になるかと
    思っていましたが……なかなかどうして」

         ニコ

   「『あなた』と一緒だと、こうした静かな時間も楽しめるものですのね」

  銀杏羽はそう言って、ぎこちなくはにかむ。
  照れくさそうな、それでいてその感覚も好ましいというような、そんな平和な笑み。



   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・
  そこまでは良かった。

             ド     、o
              ツ  ノ ヽ
                 オ /
                ン ・

  水面から、突如として飛び出す『鮫』!
  もうステージだったんじゃねーのとかどっから鮫出したそういうのは関係ない!
  ネタとしても唐突すぎて置いてけぼりになる観客をさらに置き去りにして、
  ステージ上の暴挙はさらに進行していく!

「出ましたわね、『太平洋のヌシ』!
 さあ行きますわよ、この旅に終止符を打つ為に!!」

    ガコン  ガコン!

  突如、クルーザーの側面が変形し、無数の砲台が顔を出す。
  そう、これはクルーザーではなく、そう偽装した覆面小型巡洋艦だったのだ。

   「一斉掃射ですわ!」

       ドガガガガガガガ
       ザザザギギギギギ!!!!

  銃声が連続する。
  飛び出した巨大な鮫は、そのどてっぱらに無数の風穴を開け、
  そしてそのまま吹っ飛んで行き、太平洋の水面を赤く染める絵具となった。

  銀杏羽はそれを見届け、満足そうに頷く。

             「――――どうです? エキサイティングな経験だったでしょう?」

  太陽に照らされたその笑顔は、
  その一言で綺麗にまとめようとしている意志が見え隠れしていたが、
  どう考えてもそんなんで片付くはずはないのであった――。

230『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/06(土) 23:30:26
  再度暗幕が下りて、機械音が連続する。
  もう一度ステージが見えるようになるころには、
  波飛沫もクルーザーも影も形もなくなっていて、
  銀杏羽は成金趣味のバニー姿に戻っていた。

銀杏羽:
『――――さて!
 まあ今回は観客の皆さんに「大体どんなアピールが来るのか」を
 お伝えする為に、あえてわたくし自ら演技をしてみましたわ!』

『あ、もちろんサンプルなので投票は必要ないですわよ?
 したくなる気持ちは分かりますが、わたくしを審査対象に含めてしまうと
 ブッチギリで優勝してしまいますからね。それではミスコンの意味がありませんし』

   この少女、残念なことにマジで言っている。
   ネタとしても滑っていたが、そもそもアレをネタではなく大真面目に、
   『クールさをアピールする最高の仕掛け』と考えている。
   ……審査がなくて良かった、と言うべきか。

『では、これより参加者のアピールの方に入ってもらいましょう』

『まずはエントリーNo.1!
 吹野優衣さん、お願いします!』

231吹野 優衣『ジャンク・ボックス』:2015/06/06(土) 23:41:38
>>230




            カチンコチン


 吹野は          いま史上最大の窮地に立たされていた。


      そう     『上がって』いる。    そりゃもう究極に


  >ワアアァァァアアアアアア!!!!! 
   ワアアァァァアアアアアア!!
  ワアアァァァアアアアアア!!!!!


熱狂とも言える歓声と熱狂。そのテンション絶頂ボルテージが肌を突き刺すように襲う。

   だが応えねば!!  ここで逃げちゃいけないぞ私っ!


    「はっ」

 縮こまりそうな口を大きく開いて、私は大きく息を吸うとステージの中心一歩前に立つ!!





    「しゃ・・・しゃひめまひて(初めまして)!!!   


          しゅきの ゆうひ(吹野 優位)へすぅっっっ!!!」



                    ・  ・  ・  

  (噛んじゃった―――――zノああああああ!!!??////////)


    ボンッッ!!! と顔を赤らめつつ心の中で絶叫する!!

 それでも何とかミスコンだ、人々を受けさせないと。
さぁ、もう後戻りは出来ない!!  このミスコンの一番手を華々しく打ち立てるんだ 吹野ぉぉぉ!!!

 (※次レスでジャンク・ボックスの投票発現)

232吹野 優衣『ジャンク・ボックス』:2015/06/07(日) 01:03:42
>>230(面白さ部門)
ナパーム・ビーチ能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/601
 


   サァァァァ
                 サァァァァ

 季節は真夏!  舞台は『ひまわり畑の中』


     「・・・   あ  あのっ」


  そのひまわり畑の中では一人の『学生服(※k市高校服)』


     「わ、わたし」


   「あ、   貴方の  こ、   ここここここっっここ

          ことが!!!!」

 夏の学生服、ひまわり畑の中。 目前にいるであろう『あの人』へと
吹野は頬を紅潮させて今一大決心の告白をしようとする!!


       「だっっっっ    い!!!」



       
   
            . -‐ニ ̄ニ‐- .
       _/           \_
 =二 ̄ /               ',  ̄二=
     ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ;         `. 、 .尢r、――――――
      /\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
       ``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^

233吹野 優衣『ジャンク・ボックス』:2015/06/07(日) 01:08:45



「  …はは  」


  その言葉の続きを言おうとした最中、ひまわり畑に大きな
ピンク色の爆発が起きた。吹野の『興奮爆発』に連動して
『大好きなあの人』に見立てた『ひまわり』達の大爆発……。

  「また・・・   言えなかったなぁ……」


 トボトボと背中を向けて肩を落として消沈を体で表す吹野。

 だが、その吹野の後ろのほうでひまわり畑の爆発。そのピンク色の残りがを
上空で見ると・・・?

      (※ひまわり畑を上から見た図↓)


              ■■ ■■
             ■■■■■■■
             ■■■■■■■
              ■■■■■
               ■■■
               ■

234『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/07(日) 01:16:25
>>231-233(吹野)
銀杏羽:
『はいっ! 吹野さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言って、吹野が退場していく。
  ステージは瞬く間に変形し、元の形に戻った。

  ちなみに、観客及び審査員には、
  今の光景は空から見た図がオーロラヴィジョン(吹野のアピール特有の設備)
  に表示されていてちゃんと目撃できているのであった。
  (*と、そんな感じで脳内補完してくださって構いませんわ)

『初々しい感じでしたわね。
 告白系アピールはシンプルかつ分かりやすいですわ!』

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

(*審査レスの順番とかはありませんわ)

235板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/07(日) 02:04:01
>>231-233

まず、登場時の発声は悪くなかった。
ただ、もう少し腹から声が出ているとなお良い。あれは喉を傷める発声だぞ。
ポテンシャル自体は悪くないんだが……まずは腹式呼吸からしっかり覚えてほしいところだ。
口の筋肉が大分硬直してたのもマイナスだな。あまり管楽器には向かないかもしれん。
音楽はパフォーマンスだからな……人前に立つ感覚というのは、これを機に覚えておいてほしい。

で、爆発だが……うーん……パワーはあった。
パワーはあったんだが……それだけだな。良くも悪くも『スフォルツァンド』。強すぎる。
そのスフォルツァンドから、一気に強さとテンポを落として『デクレッシェンド』でフェードアウトしたわけだが……
……うーん……やっぱり『爆発』が強すぎたんじゃないか?
コミカルだった、という意味じゃ確かに『面白さ』ってテーマに合っちゃいるんだがな。
あまりにも爆発が強すぎて、他のパートが弱いと感じる。『スフォルツァンド』を持て余した感じだ。

総合して、もう少し強弱の流れとハーモニーを気にするべきだと感じた。
強いところをどこに入れるか、前後の弱いところとのバランスをどうとるか。
そういうところを意識すれば、いいプレイヤーになると思う。これからに期待だな。


『総合評価』 ⇒ 『3点』

236鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/07(日) 02:14:52
>>231-233

「ぷっ…くくく……」       「うふふ。ふふっ…うふふふ。」

和服を着た少年が笑いをこらえる。

「なんやろ。…吹野さんどないな感じやろ思てんけど…」

     「予想外すぎて…しかも……爆発て……」

何度か深呼吸を繰り返し、落ち着こうとする。
ひーひーと呼吸を整えながら審査を開始する。
 
    「失礼。えっと、『かいらしい』です。」    「言いたいけど言えない、甘酸っぱい青春って感じですぅ。」


「吹野さんはのんびりした人やけど、やっぱり女の子らしいトコあるんやなぁって思いましたぁ。」

       「えっと、演出も独特でエエです。
        一番手がこうすると二番以降は工夫せんとと思うかもしへんね。」

「吹野さんのゆったりした感じと激しい爆発っちゅうのはなかなかの組み合わせ。」
 
「自分がされたら思うとぉ…」

ちょっぴり赤くなる。
                     「はずいからぁ、やっぱり、今のナシで。」

「えっと、点数やね。」

鈴元 涼 評価『9点』

「吹野さんが家族やったら楽しいなぁって思うねんけど、後もう一押し欲しかったかなぁ。」

237門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/07(日) 02:34:42
>>231-233(吹野 優衣)

「ふゥむ―――」

  まずは一番手の『少女』について考える。
  『吹野優衣』。見た感じ高校生くらいだろうか。

「初めの自己紹介は初々しかったな。
 緊張が過ぎて上手く語れてはいなかったが、
 それでも『伝えよう』という気持ちは伝わってきた。

そして、本編の『アピール』。
 『伝えられない思いが溢れてしまう様』を『ピンク色の爆発』で表現したという事か
 『思春期』の突き抜けるような『暴力的な衝動』を表現するにはベストな選択かもしれないな。

  そうなると、『ひまわり畑』は彼女の心中の表現か。
  夏の日を一心に浴びてまっすぐ育つ陽の心を持つ少女。
   そんな彼女が『恋』という今まで出会った事のない『爆弾』にその身を焦がしている。
     しかし、いくら焦燥し、焼け野原になっても、
       貴方を思う『ハート』だけは形となって残っている………と。

     なるほど―――
                純真ながらも、実に豊かな『感性』を持つ娘だ。

    彼女とは『公園』のベンチなどといった素朴なところで、
       気付いたら日が暮れるまで語り合ってみたいものだね」

                      『門倉』が、彼女につけた点数は―――『8』

238門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/07(日) 02:36:30

妄想シリーズ エントリーNO1.もし『吹野 優衣』がスタンドだったら?

――――――――――――――――――――――

衣のように『纏う』タイプのスタンド。

能力は『超アドリブ力』。
『爆破』だろうが、『爆破』だろうが、『爆破』だろうが、
本体はどんな『事態』がやって来ようとも、『対処』出来るようになる。
ただし、一度『対処』してしまうと、
24時間経たないと、同種の『事態』には対処出来なくなる。

『フィールド・ブレス・ユー』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

239瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/07(日) 02:36:31
>>234
「り○ん、ち○お系統の青春を思い出しますね。年をとってしまうと失われる率直さが眩しいです」

「告白系アピールで好意を隠す事なく、大爆発で表現したのも良いですよ。奥手そうな吹野さんが積極的なアピール手段として爆発を選んだのは最良の選択と言えるでしょう」

悩む素振りを見せながらクイズ番組で使われてそうなフリップボードに審査結果を書き始める。

「しかしです、残念ながら『2点』」

どかっ、とフリップボードを立てる。

「大爆発に吹野さんが負けてしまっている。奥手なのは伝わりましたが、爆発に負けない主張みたいなものが欲しかったと思います」

「お笑いとしてなら良かったかな。最後の演出が良かっただけに惜しいです」

一般人に何を求めているのだろうか…?
自分の中でハードルを高くし過ぎているような気がしてきた。

240『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/07(日) 03:08:17
>>235-239(審査陣)
銀杏羽:
『吹野さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『3』
     『9』
 『8』
        『2』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『吹野さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!


『「25点」です!!』

       ワー  ワー
              ワー

241『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/07(日) 22:27:37
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.1の審査員評価は40点中20点。ちょうど中間といったところです。
 これははからずも今後の審査の『基準点』になったというところかしら』

  金ピカバニーの銀杏羽は顎に手をやりながら、そんなことを呟く。
  もっとも、口元のインカムによって呟きもきちんと拾っているが。

『後続はこの得点を超えられるのか否か! それでは行ってもらいましょう!』

『次はエントリーNo.2!
 稗田恋姫さん、お願いします!』

242稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/06/07(日) 22:43:33

        ここは――水色のカーテンを閉め切った、うす暗い部屋。
        テレビ、最新式ゲーム、グッズの数々。
        もちろん、そういう『セット』だ。相手役の人物も用意してもらった。

そして、舞台に上がる。衣装は――水色で、ふりふりのついたパジャマだ。
絹糸のような長い黒髪はまとめていない。化粧もない。ここは……『自室』だから。

稗田恋姫→アピールは『かわいさ』
     選んだシチュは『部屋デート(自室)』。

  
(…………どんな相手がいても、やることは……ひとつ。
 ……僕は……『夢の与え手』だ。つまらないリアルなんか……今はいらない。)

稗田恋姫は――『アイドル』だ。                          
あいことばは、『みんなのお姫さま』……そして。この舞台では観客すべてが『王子様』だ。

        ・ ・ ・夢の時間を始める。


               『ピコ  ピコ』

                                『ピコピコ』

二人で肩を並べて、テレビに向かって、対戦ゲームをプレイする。
ファミリー向けの、格闘ゲームだ。


「えひひ、お前ほんと弱いのな……
      ……だめだめ、タイムなしだっての……常識的に考えて……」

             『ピコ ピコ  カチ』

                    『ピコ ピコ』          『ピロリ!』

                             「……」

                                 ・ ・ ・ とさ。

恋姫は――『王子様』の肩に、もたれかかる。

軽い、軽い身体。チョコミントの芳香。
柔らかくて、今にも崩れてしまいそうな、白磁のような肌。

               「……えひ。
                ……タイムは、なしだって言っただろ……」

  「コンティニュー、も」
                   「リセットも」
                              「タイム制限もないよ……
                               えひひ、ボーナス、ステージ……かな。」

ふわ、と髪を揺らして、小さく笑った。
そして。

                       『YOU WIN!』

「…………えひ。
 僕の勝ち。…………なんだよ、文句あんの……?」

                             「もっかい……? えひ。いいよ。
                                      だって、僕は……」

                        ぽふ。

                 そのまま倒れこみ、膝に頭を乗せる。
             夢幻の様な桜色の瞳を瞬かせて。顔を見上げて、微笑む。


                 「……お前だけの、お姫さまだから。」


そして幕が、降りる。
これで――恋姫のアピールは終了だ。

243『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/07(日) 23:15:45
>>242(稗田)
銀杏羽:
『はいっ! 稗田さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言って、稗田が退場していく。
  ステージ上の仕掛けは迅速に取り払われ、元の姿を取り戻す。

『自宅デート。臨場感、親近感については得やすいですが、
 何の変哲もない日常を見せるのは並大抵の自信ではできませんわ。
 もっとも、わたくしのアレは何てことない日常でしたけれども!』

  何故かアイドルに張り合おうとする金ピカバニーである。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

244鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/07(日) 23:21:58
>>242

アピール終了後、鈴元が無意識のうちに顔を覆っていた。

「『かいらしい』…思った以上に……『かいらしい』」

しばらくの沈黙。考えをまとめているようだ。

「えっと、まずは『ありがとうございます』と言いたいです。」

      「まぁ知ってはる人は知ってはる思うんで、細かくは言わんけど
                   稗田さんは他の人とは違うトコにおる思います。」

「それゆえに評価されやすい。」   「それゆえに評価が高くなりがち。」  「この結果で諸問題がつきまとうかもしれん。」

                  「でも、『参加した』。その事実に『感謝』したいです。」

一息入れる。

「えっと、審査の方やね。」
 

     「『自室』っていうんは、ある種神聖なトコ。自分の生活感が一番出る場所ですわ。」

「そこに入れる相手っちゅんはやっぱり信頼してる相手や思うんよ。
                変化球気味やけど根っこは正統派っちゅうんも、稗田さん自身の能力があってこそやろか。」

「一見無気力。でも見えてくる無量のかいらしさは、まるでいちご大福のような味わいを感じます。」

「最後の言葉もエエね。あれだけで多くの男性を魅了できる。稗田さんにはそれだけの力がある。」

「ちゅうわけで、審査の方ですけどぉ。」

鈴元 涼 評価『8点』

「僕もゲーム好きやし、これぐらいでもエエかなって。」  「僕も一緒に遊びたいわぁ。」

245板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/07(日) 23:22:01
>>242

            「…………正直に言うと……かなり、期待していたんだ」

眉根を潜め、苦々しい表情をステージに向ける。

「わかってるさ。
 『こいひめ』は『アイドル』であって『歌手』じゃあない。
 ましてや名義は『こいひめ』ですらない。
 だから俺の期待が的外れだってのはわかってるんだが……」

大きく、ため息を一つ。

   「……やはり、『歌』を聴きたかったというのが正直な感想だ。
    『コミュニケーションツール』として特化した『アイドルソング』ってのは、こういう時に一番輝く。
    本職のアイドルが、好き勝手にやれるこの舞台……ああ、聴きたかったさ。聴きたかったとも」

……そう、実はこの男、こいひめのファンである。
ファンと言っても、厳密にいえば彼女の『歌』のファンであって、一般的な『アイドルのファン』とはかなりタイプが違うのだが。
今回、生かつ至近距離でこいひめの歌を聴けるかもしれないと聞き、結構期待していたのだ。

   「ハァー……まぁいい。審査だが」

 「いかにも『らしい』といえばらしい内容だったな。
  『ドゥルチェメンテ』……甘く、うっとりとするようなアピールだった。
  だが、それは『良くも悪くも』だ。さっきの奴と同じか、あるいは逆。全体として『弱すぎる』」

      「構成としてフワフワしすぎなんじゃないか? もう少しアクセントが欲しいところだ。
       甘さが胸につかえて、喉から出てこない。
       出来の悪い『クラリネットソロ』でも聞いてる気分だぜ。
       もう少し強弱を意識してほしい……『フォルテ』があるから『ピアノ』が際立つんだ。
       雰囲気を損なわないためには、『クレッシェンド』か……あるいはもう少し全体を強めにして『デクレッシェンド』で締めるかだな」

  「ま、元々『ソロ』で活動してるわけじゃあないんだしな……その辺のバランス感覚が無いのも仕方ないと言えば仕方ないんだが。
   『ソロの調和』ってのは、できればこれを機に意識してみてほしい」


『総合評価』 ⇒ 『2点』

246門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/07(日) 23:48:43
>>242-243

「二番手は―――『稗田恋姫』という子か」

パンフレットで名前を確認しつつ、『門倉』はじっと腕組みをする。
『ご当地アイドル』云々については、残念ながら知らない。

「『TVゲーム』―――
  わざわざこのシチュエーションを選ぶという事は彼女は『ゲーム好き』なんだろうな。
  ラフな格好を見るに家で彼氏と戯れているという設定か。

   ゲームで勝つ事で、たとえ彼氏にも負けたくないゲームへのこだわりと勝気な性格を表現。
   しかし、この場は『ボーナスゲーム』であり、『お前だけのお姫様』と言い切る事で、
    そんな自分でも相手に『首ったけ』だ、という事をアピールしているわけだね。
    そのギャップが彼女の魅力として、存分に表現されていると思うよ。

    ただ―――野暮な突っ込みになってしまうけど、
     前半で『コンティニューはない』と言った事と、
      後半で『もっかい』を許している事実が少し齟齬をきたしているように思える。

       『もっかい』を許す流れから『最後の決め台詞』に繋がるわけで、
        その流れを澱ませるような前半が、少し、気になってしまったな。

                   ………ただまあ、それはそれとして、とても可愛かったので」

                            『門倉』が、彼女につけた点数は―――『6』

247門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/07(日) 23:52:38
妄想シリーズ エントリーNO2.もし『稗田 恋姫』がスタンドだったら?

――――――――――――――――――――――

本体の手元に発現する、奇妙なデザインの
宙に浮いた『ゲームコントローラー』のヴィジョン。

能力は『コンピューターゲーム』の『キャラ再現』。
実際の『ソフト』を本体の、顔の側面から押し入れるように
『セット』する事で、『ソフト』は脳内に格納される。
それが、能力施行可能状態であり、
本体はその『ソフト』の『プレイアブルキャラクター』を
実体化スタンドとして発現する事が出来る。

『キャラクター』は『コントローラー』で操作可能だが、
ゲーム中、コントロールできる範囲の動きしか出来ない。

たとえば二次元のアクションゲームなら前と後ろしかいけないし、
敵に触れたら一撃で死ぬならば、それが再現される。

『無敵アイテム』など恐ろしい存在も理論上は再現出来るが、
大抵、その入手条件は現実では極めて困難になっている。
(『無敵アイテム』を入手する為にブロックを壊しまくって
 アタリのものを探すとか、アタリの敵を殺す事でようやく出現するとか)

操作する『キャラクター』は本体を『仕えるべき姫』、
あるいは世界観にあった『大事な存在(アイドル)』だと認識し、精神的にも本体に付き従う。
『ダメージフィードバック』はないが、一度破壊された、
あるいは解除した『キャラクター』は、24時間経たないと、再発現不可能。

持続時間は『一時間』。
ゲームは一日、『一時間』。

『ラブリープリンセス・ミレッタ』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:A
持続力:C 精密動作性:なし 成長性:A

・現時点で出せるのは、『ファミリーのコンピューター』のキャラのみ。
・また、『セーブ』や『パスワード』は使えず、初期状態のキャラが出現する。
・成長において出せるゲーム機種は増えていくが、
 成長過程をこじらせると、マニアックな機種が増えてしまう。

248『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/08(月) 00:52:17
>>242(稗田)

『『骨董品屋ろいど&えんぺらー』さんはちょっと席を外しておりますので、
 今回の審査は代わりにわたくしが行いますわ!』

  そう言って、金ピカバニーの銀杏羽は胸を張って審査を開始する。
  一言評価的なものはやっていたが、本格的な評価は初めてだ。
  浮世離れしたこの少女は果たしてどんな評価をするのか――。

『で――肝心の審査の方ですが』

    『先程も言った通り、自宅デートというシチュエーションは、
     日常感の演出という意味では有用ですが、それは
     『何の変哲もない日常』を大多数にとって魅力的に映せる地力があってこそ』

  『そういう意味で稗田さんのアピールは、それ自体から自分の魅力に対する
   強い自負が感じられ――――そして、その自負に相応しい魅力があった、と断言しますわ!』

『ただ惜しむらくは、今回のステージの特色である『ギミック』をあまり使わなかった点でしょうか。
 これは自分の魅力だけでなるべく勝負したいというプロ意識の表れでしょうが――』

  そこまで言って、銀杏羽は簡潔に稗田の審査を総括する。

       『端的に言って、『一般庶民の日常』って感じでしたわ! 7点!』

249『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/08(月) 03:15:59
>>244-248(審査陣)
銀杏羽:
『稗田さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『8』
     『2』
 『6』
        『7』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『稗田さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(二回目)


『「26点」です!!』

       ワー  ワー
              ワー

250『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/08(月) 22:57:56
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.2の審査員評価は40点中23点。なかなかに僅差ですわね。
 ただ、このあたりが平均値ということになりそうかしら。まだ展開は分かりませんわ』

  金ピカバニーの銀杏羽が得点内容を分析する。

『続く参加者はどう出るか!』

『次はエントリーNo.3! わが金言部よりの刺客!
 涙音、一発見せてやりなさい!!』

  思いっきり司会進行に私情が挟まっているのは気にしてはいけない。

251朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/08(月) 23:05:46
>>250
「…フッ、や、や、やってみせますよ…!
 金言部、だ、だ、代表たる私が!」
(フ…ヒヒヒ…
 こ、ここまでやれば私にだって機会は巡ってくるはず…!)

ちなみに、涙音が選んだのはまさかの『クールさ』部門であった

そして…舞台は場面転換する。



ザザーン…
     ザザーン…

ここは炎天下の砂浜…
夏真っ盛りなだけあって周囲も賑わっている…。
「ごめんなさい!ちょっとおまたせしてしまいましたね。」
そう言って舞台袖のあたりから、涙音の姿が見えてくる。
ちょうど今は夏休み。ちょっと遠出してこんな砂浜に来たのだが…

「…せっかく二人でゆっくりと思ってたのに…
 残念ですね…」
涙音は、傍らにいる『彼』に向けて(グラサンの下から)視線を向ける。
ちなみに涙音の格好は…へそ出しの白で花柄のビキニ姿である。随分と大胆だ。
惜しげも無く自分の『刺青』である『ターゲットスコープ』が見えている。

「あ、この格好は初めてでしたね。ちょっとびっくりさせちゃいましたか?」
そう言って微笑んで見せている。しかし…

(…フヒヒ…お、お母さんの指示通り…水着で出場してやったぞ…
 こ、これが一番いいって、占いでも言ってたし!)
なんか顔が赤いし、ちょっと恥ずかしそうだ。でも演技は続行する。

「あ、これはね…今流行りのタトゥーシールってやつですよ。
 かっこいい…ですよね?」
そう言って『彼』に語りかける。
ある意味観客に「本物じゃありませんよ」アピールをしているつもりのようだ。

「そうだ、せっかくだからビーチバレーやりましょうよ。
 ほら、とっても楽しいですよ。」
少し離れた場所でビーチボールが飛んでいる。他の人が遊んでいるのだろう。

252朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/08(月) 23:09:45
(フヒヒ…私のアピール戦術はこうだ…
 舞台裏で、ボールを飛ばしてもらい、それは彼がトスしたものと設定する…。
 私の能力で、ちょうどボールの接触箇所に『的』を作る…
 そしてそれを利用して華麗で強烈なスマッシュを決めてクールさアピール!
 フヒヒヒヒ…完璧…完璧なクールさだ!)
※脳内音声なので他の人には聞こえませんが、観客にはちょっと口元が釣り上がって見えています。

「さぁ!早速始めましょ…」
と言おうとした所で、どういうわけか涙音には舞台裏が騒がしく聞こえてくる。


バシュウ!!
                   「あっ!やべえ!」 「想定と違う!速すぎるぞ!」
…何やらステージの向こうから小さ〜くやばそうな声が聞こえたかと思うと

「…う?どうしたんで…」


                 ド ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ン !!


なんと、ボールが涙音の方へ向けて勢い良く飛んできたのだ!
一見演出に見えるが…
「ええええぇ!?危ないっ!!」
演技にしては迫真すぎる。まるでほんとに想定外のことを見ているかのようである…!

ド ゴ アッ !!!

「ブゲフッ!!」
そのまま鳩尾に直撃!!

「アグア!」
ドザァッ!
ステージに仰向けに涙音は倒れこむ…

253朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/08(月) 23:15:10
……仰向けになって涙音は考える。

(なんでだぁっ!?
    こんなときにっ…
  ひどすぎる…不幸だわ…不幸すぎるわ…やはり私は不幸の極みなんだわ…
て言うか何なの?優勝妨害…?!馬鹿な…なんでだぁ!?)

ひどく混乱していたが…しかし、
(…ダメだ…このままだと失格…!!)
急いで冷静に考え始める…

「うう…!」
またしても苦しそうな声が出た。しかし、涙音の復活は速い…

(……なんて言ってられるか…!

       …これで挫けてなるものか…

                  こうなったら…!)

…だが、涙音は肘をついてゆっくりと立ち上がる…

(こっから先は…

    アドリブで…!


        やってやるよ!!!)



片膝をついて、かろうじて顔を上げた

「う…く…だいじょうぶ…ですか?

 危な…かった…ですね…

    わたしが…たまたま…目の前に居なければ…

     たいへんでした…」
軽く苦しげな声で、『彼』へと語りかける。顔が苦しそうだが、それでも微笑みかける。
そう、涙音は彼のちょうど前に立っていた。そして勢い良く飛んできたボールの盾となり…
見事『彼』を守り切った(という設定に急遽変更した)のだ!!

「フ…ヒヒ…今まで私は、不幸…だと思ってましたけど…
 でも、この『不幸』が…あなたを守れるというのならば…」
そう言って、手を差し伸べる。そして『彼』に近寄って行き

「…もしかしたら、最高に…『幸運』なのかもしれませんね」
そのまま、精一杯の笑顔で『彼』に顔を近づけ、それから手をつなぐ

「さ、続き…やりましょう?
 私全然…平気…ですから…」
そう言ってまた微笑んだ…。

――――――――――――ブツッ

…そこでステージの照明は落ちてしまった!アピールタイム終了だ。

254『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/08(月) 23:23:39
>>251-253(朱鷺宮)
銀杏羽:
『涙音……あなたはよく頑張りましたわ……ゆっくりお休みなさい……』

  銀杏羽がそう言って、朱鷺宮が退場していく。
  暗転したステージが再度明かりを取り戻した後には、もう何も残っていなかった。

『ま、まあ……色々とありましたが、クールで頼りがいのある彼女の
 一面がよく演出できていたのではないでしょうか……。
 むしろあのアクシデントがあったのにクールに徹した実力は称賛されるべきですわ』

  身内なのでフォローする金ピカバニー。

>審査陣
『で、では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

255鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/08(月) 23:52:53
>>251-253

       「……」
                 「………」
                               「…………」

  無言である。難しい表情で腕を組んでいる。
  先ほどまでの審査とは態度が違うようだ。

「…えっと、はじめまして、やんね?
 お腹、大丈夫?あんまり女の子がお腹に物をぽんぽこ当てるもんやないで?」

「その格好は、その、目のやり場に困るっちゅうか……まぁ、ミスコンやし。エエかな…」
                       
                         「後、僕英語は苦手なんやけど『クール』ってそういう意味、なんかな。」

一息いれて。

「審査、せんといかんね。」
                      「『おもろい』けど『かいらしい』かって言われると『疑問符』。」

「ちゅうか、笑ってエエんよね?」   「すんません。心配の方が先行してもうて…」

「全体的には王道から変化球で王道に回帰する流れ。
                      幸運とか不運はあんさんの個性、なんかな。」

「『不運』すら『幸運』、エエんとちゃうやろか。
           敬語は距離を感じる言葉やけど、朱鷺宮さんのは親しみも感じるし……」

「ただなぁ…うーん……家族でおって欲しいかっちゅうたら……」   「いや、おもろかったよ。うん、ホンマ。」

「かいらしい……友達…家族……」

鈴元 涼 評価『5点』

「すんません。僕にはまだ…その世界は早い……かなぁ?」

256板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/08(月) 23:59:23
>>251-253

            ガ
             タ
              ッ


      パチ       パチ         パチ
           パチ                              パチ
 パチ                   パチ
                                 パチ
             パチ


板踏は――――急に立ち上がり、両手を叩いた。
『スタンディングオベーション』。
観客が表現者に送る、最大級の賛辞だ。
しばらくそうして拍手を続け……適当なところで手にマイクを持ち、コメントに入る。

  「……明らかに演技じゃ済まない様子だった。
   きっとナチュラルな『アクシデント』だったんだろう、今のは。
   おそらくは、あそこから『スーパープレイ』でも決めてクールさを演出するつもりだったんだろうな。 
   それだけなら、その後の行動にもよるとはいえ普通。俺も普通に審査するしかなかったが……」

そこで一度言葉を切り、瞠目。
一拍置いてから目を開き、静かに。

        「……急なアクシデント。俺は、これがむしろ『良かった』と思う」

                 「あそこで流れが一度切れた。
                  音は途絶え、曲は止まり、音楽は死んだ。この、大勢の人が見ている舞台の上で、だ」

    「……これは想像を絶する恐怖だぞ。
     会場全体が、死ぬんだ。
     一度音楽が止まってしまえば、もう生き返れない。
     これがトラウマで音楽をやめる奴だっている」


                      「だが」


        「涙音は……『立ち上がった』。
         死んだ流れをものともせず、『アドリブ』でソロをやりきった。十二分の表現力でだ!」

  「俺は立ち上がった涙音から、『エネルジコ』……気高い『強さ』を感じた。
   最高だ。最高だよ、お前は。
   鳩尾、強く打ったようならちゃんと冷やしておけよ」


                      「……以上だ」


『総合評価』 ⇒ 『10点』

257瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/09(火) 00:17:32
>>254
「席を外して申し訳ないです、銀杏羽さん」

「金言部の朱鷺宮さん、お疲れ様です。彼女の持ち味は不幸でしょう。幸薄そうな感じですから青痣が似合いそうです」

今回は少しばかり審査に悩んでいる。
手元のフリップボードに審査結果を書く手が止まっている。

「田舎娘っぽさの抜け切らないところが長所。逆に格好良くしたり、着飾るのには向いていない気がします」

「今回のアピールでは不幸なのが痛いほど伝わりました。傍で見てると楽しそうですが飽きそうなので『3点』です」

がこっ、とフリップボードを立てる。

「友達、それか妹なら面白そうです。面倒を見る甲斐がありますね。どうせなら、泣かせーー」

「いや、笑っている顔も良いと思います。どのような性格か見えてこなかったのが残念だと思います。不幸の方が目立ってしまう」

「不幸な目に遭って泣いている顔が見たいわけじゃないですよ。本当ですよ? 僕は変な性癖なんかありませんからね?」

でも、この手で泣かせてみたい。

258門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/09(火) 00:26:59
>>251-253
「………うぅん」

三番手は『朱鷺宮 涙音』。

「どうも、最初の二人に比べてやりたい事が見えてこないな。
 まずサングラスをしている時点で折角の可愛いであろう顔が確認できない。
 あえて視線を隠し、『クールさ』を演出する、というのなら分かるが、
 後々を見るに、そういう意図でもなさそうだ。

 『ターゲットスコープ』を見るに次の演出、『ビーチボール』が鳩尾に当たる、
  というのは規定路線だと思うが、これも何を表現しているのか―――

  最後の台詞から考えるに、『ビーチボール』は不幸の象徴で、
  それから、彼を守った、という事なのだろうが………
  そもそも『ビーチバレーをやりましょう』って言ったのは彼女だし、
  『ビーチボール』は彼を狙わずに彼女に直進してきたし、
  おあえつらえ向きに『ターゲット』を張っているし、
  なんというか―――すべて『自業自得』なんじゃあないだろうか。

  『空回りしてしまう女性』を表現しているのなら、
   それはそれで興味深くはあるけど、
    むしろこんな娘とつきあう事にした『彼』の方と語り合ってみたいかな。

              あと、とにもかくにも、顔を見せてくれないと………」


初対面の『門倉』には『朱鷺宮』が抱える『鳩尾への因縁』など、
分かるわけもないので余計に『?』マークが並ぶ結果となっている。

                      『門倉』が、彼女につけた点数は―――『4』

259門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/09(火) 00:30:48
妄想シリーズ エントリーNO3.もし『朱鷺宮 涙音』がスタンドだったら?

――――――――――――――――――――――

本体の鳩尾から出現する『朱鷺』と『鳩』を混ぜ合わせたような
鳥のヴィジョン。体長20cmほど。条件により群体型。

能力は『涙の数だけ強くなれるよ』。

『痛み』『悲しみ』『喜び』『興奮』『アクビ』『目にごみが入ったァ!』などなど、
様々な『涙を流す』シチュエーションの時、
『涙』を流す代わりに『スタンドヴィジョン』を放つ事が可能。

鳥は『液体』が固まったような性質であり、
その身体は『涙の効用』を超常的に有する。

『涙』には『沈静作用』や『有害物質の除去作用』がある為、
この鳥に触れた生物の『興奮や狂気』は収まっていき、『菌や毒』は浄化される。
また、『武器』や『今まさに攻撃しようとしてくる存在』なども
『有害物質』であるとみなされる為、この鳥に触れると『溶けて』いく。

ダメージフィードバックは無し。
『涙を流す状況』が持続する限りにおいて、ヴィジョンは無制限に量産可能。
『ヴィジョン』は『鳩時計』のように鳩尾が『扉状』になり、パッカリ開いて出てくる。
涙の量と鳥の体積はダイレクトにイコールではないが、
涙を多く流すような状況の時ほど、鳥の出現頻度は早まる。

本体が操作する事は可能だが、人並み程度のパワーの衝撃を受けると
すぐに四散し、数秒後には『消滅』してしまう儚い存在である。

『涙は女の武器』ではあるが、『真実の涙』には必ず理由が必要。
『演技』での『涙』では、ヴィジョンは出現しない。

『アイビスパレス・ティアドロップス』
破壊力:なし スピード:C 射程距離:C
持続力:涙次第 精密動作性:D 成長性:B

260『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/09(火) 00:39:20
>>254-259(審査陣)
銀杏羽:
『涙音の審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『5』
     『10』
 『3』
        『4』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『涙音の総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(二回目)


『「22点」です!!』

       ワー  ワー
              ワー

『……ちょっとお待ちなさい審査員得点は良い感じだったのに
 この結果ってどういうことなんですの? え? 端数切捨て?
 しったことじゃありませんわ! 観客ちゃんと仕事しなさい!!』

261『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/09(火) 00:48:47
>>260(訂正)
銀杏羽:
『え? 判定ミスだった? 正しくは『23点』?』

     『それ見たことかですわ!!
      やっぱり端数切捨てじゃなかったじゃないですの!』

262『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/09(火) 22:51:00
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.3の審査員評価は40点中22点。本当に僅差ですわね……。
 ちなみに別に僅差になるように審査員同士で示し合せたりはしてませんわよ』

  金ピカバニーの銀杏羽が注釈を入れる。
  まあ、そんな懸念は誰も持っていないだろうが。

『さてさて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.4!
 嵐ノ宮暁利さん、お願いします!』

263嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』:2015/06/09(火) 22:53:31
>>262

金言部部長の合図に合わせて、手を振りながらゆっくりと入場してくる女性。

「こんにちは〜〜!どうも、初めまして。
 エントリーナンバー4、『嵐ノ宮 暁利』です」

ステージ上の中心に立ち、優雅に一礼する。
白と黒の調和の取れたドレスを着て、胸も盛って、化粧もきらびやかに施されて。
普段はフレンドリーさでクラスを盛り上げている彼女も、ステージ上では美しさを競い合う女性の一人。
朗らかな笑顔と凛とした仕草は、大勢の注目の前でも動じない気丈さをありありと表現している。
身近にいた意中の相手、離れ離れとなった彼と結ばれるために、これまでの日々を切磋琢磨してきた。
これはそんな人生の『抜き打ちテスト』みたいなものだ。全力で、自らの魅力をアピールする。

「まず、このミスコンに参加させていただいたことに感謝します。
 えっと、私普段演劇部で裏方やってるんですけど、こういうことが好きそうな子……『千夜子』ちゃんっていうんですけどね、
 その子がすごい風邪引いちゃいまして。もう熱は快復したんですが、まだ咳が長引いちゃってて。もう二週間近く経つんですけどね。
 部の中から代打出そうってことでわたしが出ることになったわけなんですが、でも、優勝は狙います。演劇部代表として!」

おー!と片手を挙げて意気込みを示し、いよいよパフォーマンスだ。
ミスコンとはいえ、変人ばっかりの黄金町。ただのアピールじゃ通用しない。
だから彼女はこれを選択した。ミスコンが何をする場所か徹夜で調べて、こういう方向に着地した。
自信はある。度胸もある。勇気もある。チャンスはここにある。

     「それでは行きます。
      演劇部、今年の新演目。『ロミオとジュリエット』をハッピーエンドにアレンジして、
      みんなが幸せになる、笑顔になる舞台を作り上げました。
      今日はその中でも、中盤の重要な場面を演じさせていただきます」


           「『第二幕第二場・バルコニーにて』


そして世界は暗転する。


審査項目:『可愛さ』
指定したシチュエーション→『オペラ劇場』

264嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』:2015/06/09(火) 22:54:00
真っ暗の壇上に灯った一筋のスポットライトが、ひとりきりの少女を照らす。
その子は黒と白の入り混じったドレスを着て、茶色で真っ直ぐな髪を後ろへ下ろしていた。
彼女の他には誰も見えず、それは観客席にも同じ。
彼女は手を弱く頭上へ伸ばし、訥々と語り始める。


    「ロミオ、ロミオ。ねぇ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?
     届くはずの、遠いあなたへ。
     近いからこそ届かない、愛しのあなたへ。

     あなたのお父様と縁を切り、家名をお捨てになって。
     それが嫌でしたら、わたしを愛すると誓って。
     そうすれば、わたしは喜んでキャピュレットの名を捨てましょう」


月へと想いを伝え続けるジュリエット。
きっと伝わることはないと思いながらも、想いを口走らずには居られない。
真に迫った演技だ。本当にそう思っているんじゃないかと誤解してしまいそうなほど。


    「わたくしにとって敵なのは、あなたの名前だけなの。
     モンタギュー……そんなものはどうだっていいわ。
     手でもなければ足でもない。腕でも顔でもどんな部分でもないわ。
     例えバラという花にどんな名前をつけたって、バラの香りは変わらない。
     ロミオだって同じよ、モンタギューでなくたってあなたは凛々しくてカッコいいあなたのままですもの。

     ああ、この場にあなたがいてくれたら!
     わたしはあなたに抱きつきます。一生離れないほどに抱きつきます。
     きっとこの世は思ったほどいいものじゃなくて、
     だってこの世は簡単に私達の間を引き裂くの。

     夜空に星はたくさんあるけれど、太陽と月はずっと離れ離れ。
     あなたが太陽の元で戦っていても、わたしは月の下であなたを待つばかり。
     だってそれが運命の定めた非情な道標。きっとこれは叶わぬ夢。

     ――でもね、それでも」


スポットライトが二つ三つと徐々に増えていき、橙色が演壇を染め上げていく。
それは夜明け。空に太陽と月と星とが相まみえる、僅かな時間。

明るくなって見えてくるものども。彼女の背後で一つのバンドグループがそれぞれの楽器を奏で始めた。
不安定さを持ちながらも一本の芯が通った、ギター主体のイントロメロディ。恋の始まり。感情の自覚。

――この曲自体は彼らのもの。インディーズのピアノ・ロック系バンドで、曲傾向としてはラブソングが多い。
彼らは確かな実力を持ちながらも発表の機会が少なくマイナーのために、残念ながらファンの数は少ない。
演劇部において台本を書く役目の人物がそのバンドに打診して、音源を使用することに正式な許諾を得た。
それだけではない、驚くべきことに今日はそのバンドが駆けつけてきてくれたのだ。そして、音は全て生演奏。
参加メンバーは5人。ギター、ベース、ドラム、ピアノ(楽器は銀杏葉が用意した)。ボーカルは今日はお休みであり、代打は『ジュリエット』。
彼らは暁利の味方だ。きっと無理して来てくれているのだろう。でも、演奏する彼らの表情は一致して笑顔を見せる。

暁利の足元に突然渦巻きが発生し、そこから飛び出てきたマイクスタンドを彼女は掴む。
『スタンド使い』なら、『白と黒の水鳥』が円を描き、渦巻きを発生させたのが見えたはずだ。
数週間前の彼女とは比べ物にならないほどに、今の彼女は活き活きと輝いている。
『一人じゃない』。その確信が、彼女を笑顔にさせた。瞳に光を取り戻させた。
テンポを刻むベースとドラム。感情を暴走させそうなギター。冷静ながらも高揚していくピアノ。
曲はイントロが終わり、Aメロへと移る。恋に悩む少女の、少しだけ辛くとも世界が輝いて見えるような、アップテンポなロックミュージック。
スッと呼吸を挟んで、覚悟を決める。この歌よ、彼に届け。そしてどうか、誰かの励みとなれ。

265嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』:2015/06/09(火) 22:54:20

    ♪
      「 他の誰にも譲りたくない あなたの隣
        想えば想うほど この胸張り裂けそう 」

      「 すれ違えば息を止めて
        手を伸ばせばすり抜けて 」

      「 でもねそれでも あなたを想うよ
        ここから始めなくちゃ ずっと弱虫のまま
        また置き去りにされるから そんなのはいやなの! 」
                                          ♪

それはけして上手とは言えないかもしれない。カラオケで平均点が取れるって程度の、人並みの歌唱力。
だからと言って、歌に心が篭もらないわけではない。『心は力』だ。
ひたすらに燃え上がる曲のボルテージはとうとう最高潮に達し、
数瞬の溜めのあと、笑ってしまうほどに真っ直ぐすぎるサビが訪れる。
恋に恋した少女の歌。恋を愛にしたい少女の叫び。
その感情は、女性をもっとも輝かせるもの。ほとんどの人々に宿ってしまう、生まれついての呪い。
彼女の胸の奥に秘め続けていたものを、これ以上ない歌声にして解き放つ。

                      ♪
      「 伝われ この想い
        あなたが好きです

        誇らしく 優しいあなたに
        わたしは恋した 」


      「 さよなら今までのわたし
        あなたを振り向かせる

        もしこの恋が実らないとしても
        立ち向かわなきゃダメなんだ 」
   ♪


彼女がそう歌い切り、曲は『アウトロ』へ向かっていく。
少しずつ楽器たちが静かになっていき……残されたのはピアノのみ。
そうして再度、彼女は語り始める。


    「夜のろうそくはとうとう燃え尽きて、嬉しげにはしゃぐ暁光がもやのかかった山頂で背筋を伸ばし始めた。
     もう、月は見えなくなった。わたしは選択肢を突きつけられる。
     『行って死ぬか』? それとも、『留まって生き延びるか』?」


彼女はマイクを一度離し、天を仰ぐ。
柔らかで可愛らしい、少女の微笑み。立ち向かう意志を思い出した、決意の瞳。
それまで儚げな音色だったピアノが、突如として凛々しく力強く音を響かせ始める。
本来の楽曲に存在しない、生演奏だからこその『アドリブ』。


    「いいえ、『行って生き延びる』の!
     空にいる太陽が牙を剥いたって、わたしの恋心は止められない!
     ずっとあなたのことが大好きだった。一目見た時からずーっと!
     ねぇ、待っていてロミオ!必ずあなたはわたしと結ばれるからねー!」


決心した彼女が力強く言い切ると同時に、バイオリンも美しく曲を結ぶ。
壇上のライトは全て灯っており、彼女の周囲は昼よりも明るい。今この瞬間は、彼女が太陽なのだ。
『嵐ノ宮暁利』のやり切った『笑顔』は、本当に気持ちよさそうだった。

266嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』:2015/06/09(火) 22:54:46
再度の暗転のあと、一瞬で片付けられたセットとバンドグループ。明転。
暁利は観客席に近づき、片手を振って歓声を一身に受ける。

「ありがとー!ありがとうございます!
 えと、ヘルプお願いしたら入ってくれたバンド、『オクシモロン』ってグループ名です!曲を作ったのも『オクシモロン』さんです!
 『オクシモロン』ですよ!覚えて帰ってください!『オクシモロン』!」

――『ミス・コンテスト』は、アピールタイムまでに自らが持てる能力……『容姿』『技術』『人脈』『性格』、その他諸々を最大限美味にブレンドして発表するもの。
彼女は平均的な顔立ちでありがらも、演技とは思えないほどの屈託のない笑顔を見せた。
彼女はアイドルや歌手ほど歌は上手くないにも関わらず、その音に心を込めて歌い上げた。
彼女は元々出る予定だった女の子の代打であったが、インディーズバンドのメンバーを招いて生演奏にこぎつけることができた。
そうして、彼女は大多数の観客の中であるにも関わらず、ミス一つなく演じ切った。
点数が何点だっていい。優勝できなくてもいい。この日この場所は、きっと彼女の大切な思い出となる。

「追加で宣伝します!
 今年の七月後半、夏休み入る直前なんですけど!
 中等部演劇部で公演しますので、この続きが気になる人はよかったら是非!
 たぶん私また裏方ですけど、優勝したら初めてのメインかもなので!」

「それでは、ありがとうございました!!」

『永遠のように感じられた一瞬』。暁利に設定されたアピールタイムが終了する。
暁利は最後に深々と一礼し、急いで舞台裏へと駆けていった。

267『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/09(火) 23:12:03
>>263-264(嵐ノ宮)
銀杏羽:
『はいっ! 嵐ノ宮さんアピールありがとうございました!』

  足早に立ち去った嵐ノ宮に、銀杏羽が声をかける。
  誰もいなくなったステージ上は、既に跡形もなく片付いていた。

『演技もさることながら、このミスコンを『宣伝の舞台』として使うしたたかさ。
 アピールとは関係ないですが、わたくしそういうところが気に入りましたわ』

  どこかずれた観点で評価を下す金ピカバニー。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

268板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/09(火) 23:31:34
>>263-266

――――板踏は静かに目を瞑り、腕を組んで黙りこくっていた。
一瞬ではない。随分長く。『嵐ノ宮暁利』のアピールが終わってから、数分はそうしていた。
沈黙。
沈黙。
先ほどまで比較的饒舌に審査していた男が、微動だにせず沈黙を守っている。

       フゥー…

しばらくしてから、ひとつため息。
長く、長く、腹の底にたまっていた物を全て吐き出すようなため息だ。
目はいまだ瞑られたままで。
腕もずっと組まれたままで。
……やがてその表情は、どんどん苦々しく変わっていく。
ギリギリという歯ぎしりすら聞こえてきそうだ。
怒りと失望を感じさせる表情で――――

            ス
             ッ
 
――――マイクを取った。

目を開く。
口を開く。

                ・. ・. ・ ・ ・. ・
               「ふざけるなよ……」

板踏甲賀は――――心の底から憤りを込めて、腹の底から唸るような声で言った。


        「『言葉にできない』……
         俺はこの『感動』を、言葉にできる技術が無い……ッ!」

   「ふざけやがって……クソッ、ダメだ、俺にはこの気持ちを言い表せないッ!」

               「『感動』したッ!
                言えるのはそれだけだ、畜生ッ! 畜生ッ!!」

      「『怒りで溢れた喜び』ッ!」

                              「『満ち足りたがらんどう』ッ!」

                 「『心無い恋心』ッ!」

           「……俺ができるのは、せめて『オクシモロン』で返すことだけだ。
            お前の『音楽』は、響いた。人を感動させる力があった。
            …………だが、すまない。この感動に返すべき『音楽』を、俺はまだ表現できない」

       「だから今は、ただ点数で返そう。最高だったよ」


『総合評価』 ⇒ 『10点』

269鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/09(火) 23:42:53
>>263-266

「うっ……ひぐっ……ふぅぅ……」

泣いていた。なぜ涙が流れるのか鈴元には理解できなかった。
ただ流れる涙を拭うことしか出来なかった。
手拭いを濡らし、嗚咽をもらしている。

「エエ。ホンマにエエですぅ…うっ……」

「僕これを審査すんのぉ……?失礼な事言わん…?」

深呼吸して、いつもの笑顔を作り直す。
若干顔が赤らんでおり、目も赤くなっている。

「審査、よな。」

「『ロミオとジュリエット』は歴史もある演目、今まで何十ではきかん数の演出家や演者
 
                      その他音響さんやら照明さんなんかが挑んできたモンやね。」

「有名な演目を改変して世に出すっちゅうことも少なくはないわ。」

     「悲劇を喜劇に変えるんも、掃いて捨てるほどあるんかもしれん。」

「でも、僕が『泣いてた』っちゅうことは、『そういうこと』なんちゃうかな。」

「なんやろ。『言葉は不要』ただあんさんに、賞賛の意と点を送るわ。」


鈴元 涼 評価『9点』

「限りなく10に近い9やけど…すんません端数切捨てで。あんさんの人生に幸多からん事を…」

270瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/10(水) 00:14:18
>>267
「可愛いとは違う…未知との遭遇だ…」

予期していた方面と違う、新たな角度からの恐ろしく力強いアプローチに戸惑っているのだ。
ただ、ただ、圧倒されてしまってどうしょうもない。

「自分の個性を理解しているようですね。誰か、ここに居られない想い人への執着が嵐ノ宮さんの演技から伝わる気がします」

「その先には不幸しか待っていないとして恋を諦めるぐらいなら構うものかって」

手元のフリップボードに迷いなく、審査結果を書き込む。

「僕の審査結果は『6点』です」

がこっ、とフリップボードを立てる。

「これ以上の点数が付けられない。審査基準の『恋人にしたい』に届いてしまいます。あまりに恐れ多くて点数が付けられない」

「いや、しかし、嵐ノ宮さんの演技は7点に匹敵するものでした。綺麗とか、可愛いとは違う。強い想いに反応して恐ろしさが先に出てしまう」

「おっかない。でも綺麗でした」

顔の冷汗を拭きながら演技を褒め称える。

271門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/10(水) 00:41:17
>>263-266

「―――なるほど」

 エントリーNO4は『嵐ノ宮 暁利』。

「自己紹介はいいね。簡単にだが人となりがわかる。
 『演劇部』だからか、堂々としたものだ。
 演目は『ロミオとジュリエット』。
   自分の得意分野を用いて精一杯アピールするというのも健気だし、
    演目自体がアピールに向いている。

   ただ、それだけに演出は、留まらない。
     途中から入るのは歌―――
       一途な恋心と葛藤、そしてそれを乗り越えて貴方に会いに行くわロミオ、か。

     一貫して『一途な恋心』をアピールし、自らの好きなものでそれを表現する。
       最後に『バンド』や『演劇』の宣伝をするのもご愛嬌。
        正面対決、全身全霊のド直球だけど、だからこそ、それは、『力強い』。

       『アピール』としてはこれまでで最高級の出来だったんじゃあないかな」

(………とはいえ、今回の審査基準は『アピール』への評価ではなく、
  あくまで『恋人にしたい可愛さかどうか』のみ。

 彼女はすばらしい女の娘だとは思うが、今回は彼女の『光』しか見えず、
   話していて、掘り下げる深みがあるかどうかは確認出来なかった。
    つまるところ、俺には少し、キレイすぎるように感じたな。

  もし、もう少し彼女の『闇』のようなものまでしっかり見せてくれるなら、
   それへの興味から、点数はもっと上げられるんだが。
   さすがにそれは避けたのか、そんなものはないのか、
              はたまたすでに、『克服』出来ているのか)

                            『門倉』が、彼女につけた点数は―――『7』

272門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/10(水) 00:45:38
妄想シリーズ エントリーNO4.もし『嵐ノ宮 暁利』がスタンドだったら?
――――――――――――――――――――――

何かしらの『光』が灯った瞬間に出現する、完全自立型の巨人のスタンド。

『光源』と共に現われ、『嵐』を纏うのが能力。

スタンドの身体を一回り囲むように『嵐』が常時、発生している。
(球状などではなく、頭、手、足、それぞれに
 巨大なスーツを纏うような要領で『嵐』は起こっている)。

『嵐』のパワーやスピードは超スゴく、触れたものを実に容易に吹っ飛ばす。
 また、『嵐』の内に物品が巻き込まれ、循環し続ける事もあり、
 それが『凶器』となって、近付いたものを深く傷つける事もある。

スタンドに視聴覚自体はあるのだが、
自らを纏う『嵐』のせいで、ろくに目は見えないし、耳も聞こえない。
本体の思いは『テレパシー』のように届く為、
本体がスタンドに指令を出して、誘導する事も出来るのだが、
『精密な指令』ほど近づかないと行う事が出来ない。
スタンドに近付きすぎると、本体ですら『嵐』に巻き込まれてしまう為、
上手く制御するには、リスクと戦う必要がある。

『光源』が消えてしまうと、『巨人』も消える。
後に残るは、夢から醒めたような『本体』だけ。
それでもなお、戦えるかは、『本体次第』。

『デイブレイカー・イン・ストーム』
破壊力:A スピード:C 射程距離:B
持続力:光源次第 精密動作性:D 成長性:A

・閃きのような『初恋』の明かりに照らされて産まれたのは、
 ざわめき立つように纏わりつく『嵐』。
 『初恋の人』の存在が大きくなっていくほど、
 『嵐』は激しさを増していき、その身を苛む。
 だが、彼女は、それでも、前に進まなくてはならないのだ。

273<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

274『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/10(水) 01:00:45
>>268-272(審査陣)
銀杏羽:
『嵐ノ宮さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『10』
     『9』
 『6』
        『7』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『嵐ノ宮さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(四回目)


『『35点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

275『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/10(水) 22:36:26
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.4の審査員評価は40点中32点。一気に群を抜きましたわね……。
 これを超える点数を獲得する猛者は現れるのか! 期待に胸が膨らみますわね』

  既に豊かな胸をこれでもかというくらいに張りながら言う金ピカバニー。
  それはさておき、さらに続けて言う。

『さてさて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.5!
 灰羽あとさん、お願いします!』

276灰羽『アクエリアス』:2015/06/10(水) 22:49:55
舞台は青空。寄せては返す波に、砂浜。

そこに一人の少女がいた。
中学生か、下手をすると小学生かもしれないと思うくらいの女の子である。
彼女は水着であった。
一応はビキニに属するような水着だが、深い青色のそれはなんとなく地味なうえに、
背丈に相応な、あまり女性らしいとはいえない身体つきが水着とミスマッチを起こしていた。
太陽の光を受けて輝く若々しく艶のある黒髪は、どういうセットをしたものか、羽のように広がっている。
他には首につけたチョーカーだけが、その身を飾るものだった。
そこまでは努力の形跡を見て取ることが出来たのだが、問題は足元だ。
黒い靴下とローファーである。
サンダルを用意するのを忘れたのか、それとも家に忘れたのか、持ってきたが履くのを忘れたのか。
なんにせようっかり忘れてしまったのだろう。
だったら裸足の方がマシだろうと思うかもしれないが、彼女にそういった状況判断の応用性はなかった。


    うろ
             うろ…


そして少女は、接客研修中のアルバイトのような曖昧でぎこちない笑みを浮かべ、砂浜を行ったり来たりしはじめた。
ひたすら無言で砂浜をうろつく少女。
一体何をしているのか?
観客、審査員の中に原作スタンド使い並みの洞察力をお持ちの方がいればわかるかもしれない。
そう、彼女はファッションショーとミスコンを混同していた。

他の参加者の演技を見ていなかったのか? 見ていたが、今更何も思いつかず引き返せなかったのか?
砂浜と水着というあまりにもありきたりな題材を選んだゆえに他の参加者と被り、
ファッションもミスり、演技もシュチュエーションも無く、ただひたすら砂浜を歩く。
それでも豊満な女性であればエロスティックな魅力を見出せたかもしれないが、彼女の胸は平坦であった。
そこには同情票を狙えるかもしれないレベルの哀れさがあった。
出場部門が『クール』だったが、記載ミスではないだろうか。

だが、これでもマシなのだ。
観客が知る由もないことだが、敏腕スカウトマンが説得しなければ、
彼女はボサボサな髪のまま普段着で見事な静止芸を披露していただろう。

277『アクエリアス』:2015/06/10(水) 22:54:41
そんなんだったらもう出場するなよ、と言いたいところだが、
そもそもエントリーしたのは彼女ではない。



    『ルルルルッルルルルルルォォォォォォオオオオォオオァァァァ!!!!!』


                                              ギャ――――――ン!


おお、見える人には見えるであろう!
少女のそばに浮かぶ大柄な人外の女性のヴィジョンが!


  『あくえ』 『り』 『あすです』


『アクエリアスデス』……! いや、『アクエリアス』!
この『アクエリアス』こそが、真のミスコン出場者。
そばにいる少女など、射程距離の問題で舞台上に立っているだけのおまけ!
パセリ、ブロッコリー、バラン、格ゲーの背景で一定の動きを繰り返すモブキャラのような添え物的存在に過ぎない!



  『ぐおおおぉごごごごごごご!!!!!』


                ズギャ ―――z______
                                     ン !!


力ある像である『アクエリアス』は、衣装の変更は出来ない。
また恋人を設定しての演技だとか、シュチュエーションの設定だとか、そういった文化も智恵も無いッ!
ただひたすら叫びながらポージングを決めるのみである!
これはこれでミスコンではなく、ボディビル大会と勘違いしているようであるが、本人(本スタンド)は非常に満足気だ!

興が乗ってきたのか、両手に朱色の『盃』を出現させる『アクエリアス』。
何故かそのまま一つを砂浜に捨てると、もう片方を海へ遠投する!
それを見て慌てた様子の少女は、『盃』を拾い上げて挙動不審な動きでフラフラ右往左往する。
『盃』は実体化しており、一般観客には少女がうろついていたらいきなり空から『盃』が現れたように見えただろう。
その上、少女の動きがおかしくなったのだから、意味不明だ。

そうこうしているうちに制限時間が来る。
一般観客は首を傾げるだろうし、『アクエリアス』が見える者も別の意味で首を傾げるかもしれない。
少女自身もどういうシュチュエーションなのか説明はできないし、『アクエリアス』は行動に理由など無いのだろう。
だがそれでも『アクエリアス』は楽しそうだった。
舞台上でポージングしてるだけの何がそんなに楽しいのか不明だが、
楽しんだもの勝ちというのであれば、勝手に勝利宣言をはじめそうなくらいだった。


      『グルァァァァアアア――――!!』

『あ、終わりだって』

        『うう゛?』


幕が降りはじめたのを見て、観客に聞こえない声で、『アクエリアス』に話しかける少女。
『アクエリアス』は最後に大きく別れの手を振って、終了した。

278灰羽『アクエリアス』:2015/06/10(水) 22:56:17
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279『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/10(水) 23:06:04
>>276-278(灰羽)
銀杏羽:
『はいっ! 灰羽さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽の言葉のあとで、灰羽と『アクエリアス』は退場する。
  暗幕に隠された砂浜は、ものの数秒で元のステージに戻った。
                       Cool
『腹の底に響くような『咆哮』。まさしくカッコよさに相応しい演技……、
 ……あ、観客ポカンとしてますわね。スタンドとか分からないですし……』

  思いっきり自身がスタンド使いだとバラしている金ピカバニー。
  多分一般人には何が何やらだ。でもネタ時空だし大丈夫でしょ。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

280鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/10(水) 23:22:05
>>276-278

鈴元は気まずそうな顔をしていた。
なんというか『とんでもないことをしてしまった』そういう顔だ。

「『すんません』……今度ホンマに服屋さん行く?」

(なんや説明不足やったかなぁ……)

思えば彼女をスカウトしていたような気もする。
いや、しているはずだ。

「……」
        「……」

(ちゅうか部長、スタンド知ってんのやね。)

なんだか変なところで衝撃の事実を知ってしまった気もする。
しかし、今集中するべきは審査だ。

   (どないしよ。)
                 (……まぁ、かいらしかったけど。)


「審査、や、やんね。」

「……『あんさんらしい』ってそういうことなんやろね。」
   
                   「でもホンマ、うん。今度エエ櫛渡しとこかな。」

「まぁ、おもろかったし。かいらしいって感じもした、かなぁ。」

鈴元 涼 評価『5点』

「原石も磨かんかったらただの石。」
                            「今度ちゃんと磨こね。」

281門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/10(水) 23:31:46
>>276-278
「次は―――」

顔を上げた『門倉』の言葉が止まる。
彼の視線は、すでに彼女―――『灰羽あと』を見ていなかった。

「………ええと、なんだっけ。そう、そう――審査。審査をするんだったね。
 彼女はとてもパワフルだ。プリミティブな魅力を感じる。
 『杯(さかずき)』を拾わせるさまは、まるで犬を調教する『名ブリーダー』のようじゃあないか?
 シンプルな動作が彼女の魅力を120%表現しているといっても過言ではないだろうね。
                           エクセレント。すばらしいというほかはない」

 『一般人』にはどうにも意味不明な『門倉』の審査。
  もしかするとその『栗色のモヒカン』で
  何かしらの『電波』を受信してしまったのかもしれない。

 (何か……何かわからないが『血』が騒ぐ。
           なんだろう、この思いは。

                 ―――ね、『姉ちゃん』? 『お姉ちゃん』なのか?)

                      『門倉』が、彼女につけた点数は―――『10』

282門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/10(水) 23:33:08
妄想シリーズ エントリーNO5.もし『灰羽 あと』がスタンドだったら?
――――――――――――――――――――――
1mほどの血のような『赤い球』に羽根が生えたようなヴィジョン。
単眼であり、『巨大な口』と『2本の牙』を備えている。飛行可能。

このスタンドに噛み付かれたものは、
スタンドの単眼から放たれる『日光』のごとき『光』を浴びると、『灰』となる性質を得る。

『灰』となっても対象の『形状』は失われない。
(対象の形を留める『体形保持のパワー(C)』が働いているという事)。
対象が、自律行動出来るものであれば『行動』も自由に可能。
反面、基礎的な『行動機能』や『対象の維持に必要な機能(生命維持機能など)』以外の
『特殊な性質』については、『灰になっても問題なく機能する』もの以外、消失する。

また、『灰』となってしまっている為、
『暴風』や『他物質との接触』などに弱い、という特性を持つ。
これは『防御面』はもちろん『攻撃面』にも影響を与える。
仮に破滅的なまでの『パワー』を持っているスタンドでも、
『他物質』を殴った途端に『体形保持のパワー(C)』を超えてしまい、
その衝撃で四散するのは『灰の腕』。逆に『他物質』にはほとんどダメージを与えられない。

生物やそれに準じるスタンドの場合は噛み付いた各部位ごとに『灰』となる。
具体的な区分けは、人間ならば、『頭&首』『胸部』『腹・腰部』『左・右腕』『左・右足』。
胸部や腹部などを『灰』化されても、『体形保持のパワー(C)』が働く為、
身体の繋がりがすぐに解けるわけではない。
腕や足はその『灰付近』に接着されており、使用可能。

対象は生物・無生物・スタンドを問わないが、個体に限る。

『牙』は外す事が出来、『短剣』として用いる事が可能。

スタンドの能力施行時の『噛み付き』は、
どんな『硬度』のものでも噛み付く事が可能。
ただし、能力施行の際は『噛み付き』の物理的ダメージは残らない。

『灰』が仮に飛び散っても、かき集め、『対象』に近づければ、
『体形保持のパワー(C)』の影響で、元通りに戻る。

『灰化』は通常、10秒ほどで自動解除されるが、
『単眼の光』を浴び続ける限り、その能力は継続する。

本体に関しては噛まずとも身体部位ごとに自由に『灰化』可能。

『アッシュダウン・スティグマータ』
破壊力:D スピード:B 射程距離:B
持続力:D 精密動作性:B 成長性:B

283瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/10(水) 23:43:06
>>279
「どうしょう。言及する点が無い…」

ゴンッ、と目の前に何の変哲もない岩を置かれて感想を求められているに等しい状況だ。
僕は骨董品にまつわる物語を評価するわけだが予想だにしない物体の買い取りを頼まれるときがある。
今が、まさにその時だった。

「骨董屋的に物語性のないものに値段はつけられないのですが、これは本当にどうしましょう。道端の石を渡されても…」

特に迷いなく、さらさらとフリップボードに審査結果を書く。
がこっ、とフリップボードを立てる。

「0点は無理ですからスタンドでアピールした勇気を評価して『1点』です」

284板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/10(水) 23:45:13
>>276-278

     「……一周回って『クールさ』を感じた」

   「それどころか『クレイジー』ですらある。すごいなお前」

板踏は呆れ顔で、しかしいっそ感心すらしていた。

  (『スタンド』については……まぁコメントできないな。当たり前だが。
    ……随分楽しそうだったし、そういう意味では好感は持てたんだがな……)

 「なんというか、『自由』だ。そのくせ『アドリブ』の風情もない。
  『アンプリアメンテ』……広々とした大らかさを感じる。俺はそんな嫌いじゃないぞ」

   「ただまぁ……うーん……」

       「……自由すぎてコメントに困るなこれ」

      「強弱とか高低とかバランスとかハーモニーとか……
       そういう概念はいっそ無礼ですらあるように思う。これを評するにこれらの要素は必要ないだろう」

                 「だからまぁ……」

  「俺は割と好きだ。うん、それでいこう」


『総合評価』 ⇒ 『6点』

285『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/11(木) 01:49:06
銀杏羽:
『灰羽さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『5』
     『10』
 『1』
        『6』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『灰羽さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(五回目)


『『23点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

286『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/11(木) 22:54:21
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.5の審査員評価は40点中22点。こちらは僅差になりましたわね。さて、そろそろ後半戦に
 差し掛かって来ました。観客による時間差投票もアリなので、まだ勝負は分かりませんわよ!』

  金ピカバニーはそう言ってパンパンと手を鳴らす。
  観客を煽っているつもりらしい。

『さてさて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.6!
 水溜ココロさん、お願いします!』

287ココロ『RLP』:2015/06/11(木) 22:57:34

          ――三日月の夜。

巨大な鏡のように、月を映す湖。
そこにぽつりと浮かぶ白いピアノ。
そこに、月明かりのような、スポットライトが当たる。
……現実味を廃した、幻想的な光景。

秘められた、特別な仕掛けは何もない。
ただ幻想の中で、ピアノを弾くためだけの……そんな、セット。

        コツ   コツ

そして――ココロが、まるで水面を歩くようにして、スポットライトの下に……ピアノの側に、歩み寄る。

(不思議な気分だわ……まあ、と、透明なパネルがあるんだけれど。
 ふ、ふ、踏み外したりしたら……い、いいえ、駄目。クールに……振舞わなきゃ。)

アピールのジャンルは、『クール』。

「水溜 ……ココロ、です。  
 よ よ……よろしく、お願いします。」
                         ペコ ・・・

(お、おお、おっ……落ち着くのよ……
      大丈夫、大丈夫……気をしっかり持つのよ……
          こ、ここにいる人たちは、私たちを見に来ただけで、あ、悪人とかじゃあないわ……)

            (むしろ、堂々としない方がよっぽど失礼だわ……観客にも、他の参加者のみんなにも。)

観客と、審査員に一礼。美貌を飾るのは、演奏会用の黒いドレス。

茶色の髪は、いつも通り、ハーフアップに。
緑の光を灯す吊り気味の双眸は、震えながらも、真っ直ぐに前を向いて。

「今から……演奏するのは。
             ……ベートーヴェンの、ピアノソナタ……第14番、『月光』。」

「私の、一番……得意な、曲。」

(私の――とても、大切な曲。)

                            「……聞いて頂戴。」

                    あの日、あのお屋敷で、響かせたように。
                    自分の『これまで』の、きっととびきりの演奏をいまここに、もう一度。

【参考:ttps://www.youtube.com/watch?v=-uVmGm9yiGg】


          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´

――白く、長い指が鍵盤の上を踊る。
一音一音に、精一杯の技術を込めて、静寂の水面を揺らす。

       月光。

           その呼び名に相応しい、物哀しくも美しい音を。
           ココロは奏でる。楽譜のままに。狂いなく、滑らかに。

288ココロ『RLP』:2015/06/11(木) 22:58:15

そして―― 第一楽章を弾き終えて。

                          ス……

立ち上がった。再び、観客たちと、審査員に一礼する。
その所作は、とても……滑らかだった。波ひとつ立たない、水面のように。

      「すぅ――……」

                          「はぁ――……」

改めて――呼吸を整える。そうだ、あの日教わったように。
さあ改めて、晴れ舞台だ。審査員席には、鈴元がいた。彼との約束は果たした。

                       (最後の最後まで……私の。出来ることを……全力で。それが、ミスコン……!)


「わ、私は――   ・ ・ ・私は。
     ……私は、ピアノを弾くくらいしか、胸を張って出来ることが、ないから……」

「今日、ここでも……それを、やらせていただくことにしたわ。
 退屈だったなら、ごめんなさい……けっ、け、けれどっ……聞いてくれて、ありがとう。」


あの日、参加を決めてから。ココロは、この日に向けて考えた。

自分の魅力って、なんだろう? 
何度も何度も考えた。人が自分を褒めてくれるのって、どんな時?


               ……それは、とても簡単なことで。


「…………今までに、私の演奏で……喜んでくれた人が、いた。
 『ピアノを弾く私』――それがきっと、私の中で、一番……綺麗で、すてきな私なんだと、思う。」

             
「……だから、次は。ここにいる皆さんに。
 もっと、もっと聴いて欲しい。喜んで欲しい。だから、水溜ココロの……」

一呼吸。

「――今の、私の全部。そんな演奏を……ここで。
      それが私の出来る、みんなに、喜んでもらえる……」

再び息を吸い込み、吐き出す。

           「最高の……『アピール』だと、思うから。」

高らかに宣言して、一礼。
再び、ピアノに向かう。

「…………だから。
 最後まで、私に付き合ってちょうだい。」

これから弾くのは――名もない音。完全即興演奏。『今』まさに、ここで作り出す自分だけの音。 

一音一音、すべてが……『今』。

    緊張感。
    恐怖心。
    高揚感。

自分だけの心を五線譜に。渦巻く感情を音符にして。ココロは奏でる。

ただ、ひたすら、心のままに。狂おしく。

失敗するかもしれない。
どんな曲になるかもわからない。

それでも。

              ――この心から、指先へ。ピアノへ。音へ。鼓膜へ。
                           ・ ・ ・ そして誰かの心へと、届けたい。

289『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/11(木) 23:17:49
>>287-288(ココロ)
銀杏羽:
『はいっ! 水溜さんアピールありがとうございました!』

  ピアノの音色が鳴り終えた後で、銀杏羽が言う。
  ココロは退場し、ステージから一切の仕掛けがなくなる。

『わたくし音楽については詳しくないのですが、それでも素晴らしい音色でしたわ。
 ……でも、十分可愛らしいのですしそこも自信に思って良いと思うんですけれどねえ?』

  銀杏羽はそんな風に小首を傾げつつ、審査員の方に向き直る。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

290門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/11(木) 23:55:45
>>287-288
「6番目の彼女は―――」

『門倉』は水溜ココロの演奏に聞き入る。

「シンプルなアピールだね。『ピアノ』が好きだから『ピアノ』を弾く。
 しかしそれが彼女にとって最高のアピールになる、というわけか。

弾いた曲は『月光』。この名は―――  ポチポチ
詩人の『ルードヴィヒ・レルシュターブ』がこの曲に寄せた『コメント』から名付けられている。
すなわち『ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう』というフレーズ。

『湖畔に浮かぶ小舟』というのは、儚い雰囲気の彼女、
ココロちゃんを見事に表現しているようにも思えるね。

そして何よりベートーヴェンの恋人である『ジュリエッタ』に捧げられた曲というのが
この『ミスコン』でのアピールに適した曲であると考えられる。

こうした名曲に自分の思いを重ねながらの、最後の『即興』。
これは言葉ではうまく表現出来ないが、
音楽ならば自分を曝け出せるという彼女だからこその『アピール』か。

本来、話が苦手なタイプとは少しだけ相性が悪いんだけど、
彼女の場合、『ピアノ』が実に雄弁なので、それが面白い。
俺の話に『ピアノ』だけで対応してくれる、なんていうのも悪くないのかもしれないな」

こっそりスマホで検索した薀蓄を重ねつつ、

                      『門倉』が、彼女につけた点数は―――『8』

291門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/11(木) 23:57:14
妄想エントリーNO6.もし『水溜 ココロ』がスタンドだったら?
――――――――――――――――――――――

『プードルの体毛』に良く似た『モヤモヤ』したもののヴィジョン。
本体が『不安』を感じる事により、『冷や汗』のように身体から発生する。

『不安』を『水たまり』にし、『音楽記号水棲生物』の『たまり場』にする能力。

本体が『不安』を感じ続けると、『モヤモヤ』が身体から抜け落ちる。
それが地面に触れると、その部分が液状化し、次第に『水たまり』になっていく。

『水たまり』には『♯のアメンボ』『♪のオタマジャクシ』といった
『音楽記号』を模した『水棲生物』が住んでいる。
彼等は記号に基づく特性を持っており、皆、『不安』を抱えている。
基本的には不安になりながら『どうしよう』『どうしよう』と唄うように泳ぐだけだが、
もし本体の『不安の元凶』が水たまりに入ってくれば、
『不安』を『解消』すべく、徒党を組んで行動する。

不安を感じる限り、『モヤモヤ』は無限に発生する。
不安が延々と続けば、『水溜り』はどんどん広がっていき、

      最後には、『湖畔』が出来る。

『ウェットハーツ・プードル』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A

・もはや不安しかない…この場所に『湖畔』を建てよう。

292板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/12(金) 00:04:55
>>287-288

            パチ            パチ
      パチ           パチ       パチ    パチ
           パチ                              パチ
 パチ                   パチ
            パチ                     パチ      パチ
       パチ         パチ         パチ
   パチ                  パチ               パチ


静かに……厳粛に、拍手を送る。
…………その厳粛さとは裏腹に、あまりにも獰猛な笑みを浮かべていたが、拍手自体は、厳粛に。

       「――――――――流石だよ、水溜ココロ。最高だ」

マイクを手に持ち、獰猛なサメのような表情を隠そうともしない。
余談だが、板踏は水溜ココロのことを一方的にとはいえ知っている。同学年の優れたピアノ奏者だし。
地元のコンクールや発表会の類はできるだけチェックしているのだ。

ともあれ。

    「『月光』は楽譜自体が絵画かなにかのような緻密さを持つ、難しい曲だ。
     特に『第一楽章』は、静かで美しい湖面のようなパート……その分、下手な誤魔化しは一切効かない。
     単純な技術的には鋭く切り込むような『第三楽章』の方が難しいが、表現力という面ではこの『第一楽章』の方が遥かに困難と言える」

            「だが、お前はそれを見事に表現してのけやがった……静かにお前を見つめる『ベートーヴェン』が見えたぜ。
             エクセレントだ、ブラボーだ、ファンタスティックだ。
             ――――いいや、そんな言葉すら失礼だ。ククク、すげぇよ、お前」

  「そして続くのは――――あれ、『即興』だな?
   聞いたこともない曲で、しかも構成も何もメチャクチャだ。
   明らかにプロが作った曲じゃないし、事前に作られた曲じゃない……」
 
       「……ク、ククク……」  「ハァーッハッハッハッハッ!」


          「本当に大した奴だよ、お前は!!」


                  「この! この舞台で! 『即興曲』だと!?」

               「クク……どういう神経してんだお前……イカれてるよ。最高だ」

            「お前を伝えようって心が、どうしようもないぐらい伝わってきた。
             ここまでやられちゃ、俺も白旗を振るしかないな」


             「重ねて言おう。最高だよ、水溜ココロ!」


『総合評価』 ⇒ 『10点』

293鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/12(金) 00:08:35
>>287-288

   「…それでエエ。ちゅうか、それがエエ。」

                    「指きりして良かったわぁ。」

砂浜での約束は果たされた。
針を千本飲ませる必要は無い。

「演奏会、ここでするとは思わへんかったわぁ。」

どことなく楽しそうである。

「審査、よな。」
                 
        「そろそろ折り返しやし気合入れなおさんとねぇ。」

   「ピアノソナタ第14番 、『月光』の第一楽章、でエエんよね?」

「人づてに聞いた話やから正しいか分からんねんけど
 たしかベートーヴェンさんが弟子で恋人やった女性にあげた曲やったやろか。」

「物悲しさも感じそうな曲調やし、『叶わん恋』やったんやろか。
                    
              それをああいう状況、雰囲気しかもこの会場で弾くんは想像を掻き立てられるわぁ。」

「まぁ、でも一番重要なんは『あんさんが弾く』ってことやろか。」

「あんさんが演奏に誇りを持ってるからこその行動って、受け取るわ。」

    「エエ演奏聞かしてもろたわぁ。言葉でなく音楽で伝えるっていうんも、今までとは違う路線かなぁって思たりして……」

鈴元 涼 評価『9点』

「かっこエエ『凛々しいあんさん』が見れたね。今度、また聞かしてなぁ?」

294瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/12(金) 00:15:52
>>289
「良い演奏をありがとうございました、水溜ココロさん」

あの臆病な彼女が人の集まる場所に来れるとは驚いた。
動揺より演奏への集中力が優っていた感じだ。

「嵐ノ宮さんが『動』だとしたら水溜ココロさんは『静』の分類ですね。彼女は非常に臆病ですが演奏への熱意と集中力がそれに優った。演奏する姿から音楽に対する強い想いが感じ取れましたよ」

「女性ピアニストって大袈裟にピアノを弾く人が多くて好きではなかったのですが、今回の演奏はそれ等と別物でした」

「弾いた曲は月光、平穏を愛する彼女に似合うものですね。自己表現を苦手とする彼女は曲で自分の全てを伝えようとした」

フリップボードを取り出して審査結果を書き込む。
ことっ、とフリップボードを立てる。

「最後の即興演奏が決め手となりました、審査結果は『9点』です。現時点で最高のアピールだと思いますよ」

演奏を終えた水溜さんに拍手を送る。

「あ、そうだ。彼女は繊細な方なので『世界遺産』を扱うように優しくしてあげてください」

295『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/12(金) 01:08:18
>>290-294(審査陣)
銀杏羽:
『水溜さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『8』
     『10』
 『9』
        『9』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『水溜さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(6回目)


『『37点』です!!』

       ワー  ワー    ワー
              ワー   ワー

296『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/12(金) 22:54:13
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.6の審査員評価は40点中36点。今回も高得点が出てきましたわね……。
 後続の参加者はどこまで行くのか。逆転はあるのか。最後まで目が離せませんわ』

  金ピカバニーの銀杏羽が興味深そうに頷きながら言う。
  いよいよ、ミスコンも終盤戦。これからどうなっていくのか。

『さて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.7!
 東郷日向さん、お願いします!』

297東郷 日向『エイジ・オブ・インパクト』:2015/06/12(金) 23:13:12
ジャンル:『クール』


ステージの巨大スクリーンには夜の街が映し出されている。

濃紺の夜空に散りばめられた星と建物の黒い影にちらほら見える人工の明かり。

空はじわじわと明るんでいき、日が昇り始めたところでポップな印象の曲が流れ始める。


                                                                 『ハロー/THE STARGAZER』♪
                                                                 作詞:POL-ALICE
                                                                 作曲:POL-ALICE
                                                                 編曲:GET-TO


イントロが始まるとともにスクリーンの背景が右から左へと流れ始める。

イントロが盛り上がり始めたところで背景が部屋の中に変わり、

右からベッドや、タンス、テーブルなどのセットが流れて来る。

実はステージの床はベルトコンベアーのようになっており、セットはそれに乗って流れて来たのだ!!


ドラムのフィルインと共に布団を蹴飛ばしネックスプリングでベッドから飛び降りて登場した彼女こそ、

水色の星柄パジャマを着たこの少女こそ、今この瞬間このステージの主役である『東郷 日向』だ!


                                                                  ♪伸びをすれば聞こえるかな♪
天まで響くような透き通った印象の女性ボーカルによるAメロが始まり、日向も動き出す。
                                                                  ♪背中のあたりで ハロー♪
慌ただしい一日の始まりのパントマイム。伸びとあくびをして食パンをトースターに押し込み、洗顔をする。
                                                                  ♪顔を洗えば聞こえるでしょ♪
トースターから飛び出した食パンを口でキャッチしそこねて手でキャッチ。一通り熱がってから咥える。
                                                                  ♪ひんやり冷たいハロー ハロー♪

そして間奏に入る。

298東郷 日向『エイジ・オブ・インパクト』:2015/06/12(金) 23:17:58
背景とセットが流れ始めるが、室内のセットがハケ切るまで少しだけ時間がかかる。

次のセットの一番最初に現れる大道具は『民家の外壁と扉』だ。

セットが流れる間に、テンパった時のドラえもんのごとくタンスから服をやたらめたらに取り出し、

そのうちのいくつか(これが今回の衣装だ)を『民家の外壁と扉』の後ろに投げ込んだ。

最後にベッドのそばに置いてあった肩掛け鞄を投げ込み、テーブルをキングコングヴォルトで飛び越える。

そのまま自分も『民家の外壁と扉』の裏に隠れて、『エイジ・オブ・インパクト』で早着替えだ!

上は薄手のパーカー下はショートパンツ。くるぶしの見えるソックスにくたびれたトレーニングシューズだ。

見せブラと見せスパッツを着用し、パーカーはヘソ下までオープン!Sexy!そしてCool!!



間奏の終わり際のフィルインと同時に『民家の外壁と扉』の扉を開けて軽くポーズをとってキメる。

流れて来たセットはデフォルメされた『ありふれた街並み』。

デフォルメされた民家や信号、コンビニなどが背景とセットに分かれて流れて来る。
                                                                  ♪街を歩けば聞こえるかな♪
小学生や会社員などの流れていくエキストラを元気溌溂追い抜きながら曲に合わせて手を振る。『ハロー』
                                                                  ♪足元で誰かがハロー♪
くるりくるり手を振りながら目の前に現れた柵や手すりなんかを多彩な技で華麗に飛び越えていく。
                                                                  ♪信号待ちのとき聞こえたよ♪
パルクールを趣味でやってはいるがあくまで普通の女子高生。『AoI』を部分発現してサポートしている。
                                                                  ♪向こう側でひらひらハロー ハロー♪
信号が変わり立ち止まる。そして観客席に向けて手を振った。『ハロー ハロー』

299東郷 日向『エイジ・オブ・インパクト』:2015/06/12(金) 23:28:05
曲がBメロに入り、先ほどのと打って変わり大人しい雰囲気になる。

セットの流れもしだいに減速し、花壇が真ん中に来たあたりで止まる。
                                                                  ♪ブロック塀の上であくびした猫も♪
日向の演技も、のんびり歌を口ずさみながら散歩をするという落ち着いた動きに変化。もちろん口パクだ。
                                                                  ♪公園で一人風に揺れてるブランコも♪
花壇に腰かけ、アンニュイな雰囲気を醸し出す。今度は控えめに客席に手を振ったりも。
                                                                  ♪消えかけた道路標示も誰かの忘れてった傘も♪
曲が上がっていくのに合わせて立ち上がりゆっくりと歩き出す。
                                                                  ♪Uh Ahah♪
そしてだんだんと速度をあげて


サビに入ると同時に走り出す。ベルトと背景の動きもスピードアップ!陸上女子はやはり走ってこそだ!
                                                                  ♪ハロー Woo Yeah♪
ステージ右側から手すり、駐輪されたバイク、倒れた自販機、など様々な障害物が流れて来る。
                                                                  ♪両足をダッと踏みしめて♪
明らかに『ありふれた街並み』には無いようなものも流れて来るがノリと勢いで乗り越えていく。
                                                                  ♪ハロー Woo LaLaLa…♪
技もだんだんエスカレート。明らかに効率的ではないがハンドスプリングなんかもしちゃう。Cool!!
                                                                  ♪両手をギュッと握りしめて♪
明らかに高難度な技も『AoI』のサポートとこれまで詰んできた練習で内心ビビりながらもクリアしていく。
                                                                  ♪ハロー Woo Yeah♪
そして、最後の謎の鉄屑の山をアンダーバーヴォルトで潜り抜けると、
                                                                  ♪身体の中心から ハローハローハロー♪
『民家の外壁と扉と窓』のセットが流れて来る。
                                                                  ♪Lu Lulu  Lu Lulu Ah Woo Yeah Ah♪

曲が後奏に移り、日向もゆっくりと自然な動きに戻って『扉』の中に入る。

そして『窓』をあけ、客席に手を振りながら曲がフェイドアウトするのを待った。

曲が完全に止まったのを確認すると息を大きく吸い込み、

「エントリー#6番 東郷日向でした!ありがとうございました!」

一礼して窓を閉め、それを合図に舞台は暗転する。

アピール終了!

300『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/12(金) 23:35:12
>>297-299(東郷)
銀杏羽:
『はいっ! 東郷さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言った後で、東郷が退場していく。
  暗転した舞台が元の明かりを取り戻した頃には、全てがなくなっていた。

『とてもアクロバティックな演技でしたわね。運動部でもやっているのかしら?
 非常に軽快で、実に『クール』な場面も多々あったと思いますわ。』

  銀杏羽は頷きつつ、審査員の方に向き直る。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

301鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/13(土) 00:02:53
>>297-299

     「むう。」

  「や、こう審査員やってて思うんやけどぉ……」

                         「ミスコンってなんなんやろぉ…」

腕組みをして首をかしげる。
珍しく困ったような笑い顔だ。

「…んー。うふふ、すんません。なんや『おもろかった』からちょっとね。」

「うん。審査しよね。」

「なんや意外…や、ある種『あんさんらしい』かな?」

「音楽は、さっき嵐ノ宮さんや水溜さんがやってはったね。
         まぁ、そのお二人さんとの住み分けも出来てはって、被るんは避けれたね。」

    
   「なんちゅうか、ぴーぶい?とかそういうん思い出すねぇ。」

どちらかと言えばMVのような気もするが、本人は気付いていない。

「おもろい発想やね、爽やかやったし東郷さんらしい思いますぅ。」
                         オ
               「まぁ、一回しか会うたことないけど。」

「曲の雰囲気にも合ってた思うし、画ぇにもなる。
                       エエ見せ方やったね。」

「得点得点…」

鈴元 涼 評価『6点』

「大体言いたいことは言うたかなぁ?」

302板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/13(土) 00:07:26
>>297-299

  「いいんじゃないか。
   というか、かなりいい感じだ」

上機嫌に、まずは一言。
この男、東郷のアピール中に鼻歌とか歌っていた。ノリノリだ。
今回は特に獰猛な笑みというわけでもなく、ごく普通に上機嫌そうに笑っている。

    「『ヴィヴィッシモ』……軽快で生き生きとしたアピールだった。
     Bメロの『デクレッシェンド』もキッチリやれてるし……
     いかにも楽しそうで、見ているこっちまで楽しくなってくる」

           「だた、『クール』かというと、少し微妙なラインだったが。
            ま、確かに最後の方はクールだったがね。どっちかというと『ポップ』な印象だ」

  「体育会系の部活にでも入ってるのか? いい肺活量してそうだな。
   できれば口パクじゃなく、お前自身の声を聞いてみたかったところだ」

                「とはいえ、テンポ良し、演技良し、強弱良しの構成良し。
                 生き生きと音楽の世界を駆け抜けた表現力は、十二分に評価したい」

     「機会があれば、是非『サックス』あたりに挑戦してもらいたいね。
      作音楽器に向いてると思うぞ、お前。体もしっかりできてるしな」


『総合評価』 ⇒ 『7点』

303門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/13(土) 00:19:29
>>297-299
「さてと―――」

『門倉』は7番目の少女、『東郷 日向』を見やる。

「次の少女はいかにも元気そうなタイプだね。
 音楽に合わせて『起きてからの日常』を表現しているのかな。
 慌てて準備するさま、急ぐ様子、彼女の魅力がよく表れている。

そして外出してからの楽しげな『散歩』からの『疾走』。
障害物レースのように数々の障害を潜り抜け、それでも軽やかに駆け抜ける彼女。
軽快な音楽がそれを見事に補強している。そこはとても素晴らしいね。

ただ―――残念なところは『最後』かな。
ここまで走って、ただ『自宅』に戻って終わり、というのは実に味気ない。
君の魅力は、朝起きて歩いて走っただけで伝わるものなのか?

何のためにあれだけの障害を乗り越えてまで『走る』のか。
君は何の為なら、あそこまで走れるのか、
その肝心なところが表現されていないというのは非常に残念だ。

また、『ミュージックビデオ』のような造りではあるが、
MVの目的は『音楽』を際立たせる為に『映像』を付随させるものだろう。
今回、際出せたかったのは『音楽』だったのか―――

そこのところをもう少し考えて魅せてくれると、
もっと、もっと、君の魅力がアピール出来たように思うよ」

                      『門倉』が、彼女につけた点数は―――『5』

304門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/13(土) 00:20:15
妄想エントリーNO7.もし『東郷 日向』がスタンドだったら?
――――――――――――――――――――――
胸部に『昇る太陽』のマークがある人型スタンド。

『上昇攻撃』を無敵の『太陽』に変える能力。

『アッパー』や『蹴り上げ』、『上方向への投擲』など
『下から上に昇る攻撃』において能力は発動する。
能力発動時には『攻撃』に使用した部位、
『アッパー』なら『腕』、『蹴り上げ』なら『足』が、
燃え盛る『太陽』のごとき陽炎を纏う『灼熱』の存在となる。

『太陽化』された部位は、他からの一切の『物理的ダメージ』を負わず、
当たった対象に『打撃』と『熱』によるダメージを与える
『無敵の存在』となる(ガードする事などは可能)。

この能力における『攻撃』とは、『何かに身体や物品を強く当てようとする行動』。
この能力の発動期間は、『下から上に上がる』『勢いを保っている間』のみ。
これらの条件から外れたとき、ほどなく『太陽化』は解除される。

『熱』に関しては『炎』程度。押し付けるようにして、より深刻な『火傷』を起こさせる事も可能。
『太陽化』によって発生した『熱』により、本体やこのスタンド自身が損害を受ける事はない。

『サンライズ・トゥー・ゴー』
破壊力:B スピード:B 射程距離:D
持続力:E 精密動作性:B 成長性:B

305瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/13(土) 00:33:49
>>300
「これは演技系なのかな。パルクールって名前の遊びみたいで楽しそうです」

事前に練習などをして怪我の対策はされているのかもしれない。

「東郷さんは運動が得意なようですね。爽やかな感じがしました。学生さん特有の若くて元気な明るい輝きがある」

「アピールは東郷さんの楽しい日常を表しているようで彼女の性質が伝わってきました」

フリップボードに審査結果を書き込んで、がこっ、と立てる。

「僕の審査結果は『4点』です。全体的に自己表現がよく出来ていました。ただ、陽気な感じで走っているだけなので味気が無い」

「何処を目指すのか、それを掘り下げて欲しかったかな。例えば、誰かに会いに行くとかね」

「東郷さんはクールというよりはフレッシュな雰囲気だ。搾りたてのオレンジジュース。悪い点は無いです。動きで楽しませようって気持ちが伝わってきたのが一番良かった点かな」

ところで、これはミスコンなのだろうか。
この企画は何処を目指しているのか分からなくなってきたような…

306 『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/13(土) 21:37:46
>>301-305
銀杏羽:
『東郷さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『6』
     『7』
 『5』
        『4』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『東郷さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(七回目)


『『24点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

307『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/13(土) 22:55:13
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.7の審査員評価は40点中22点。オーソドックスな点数になりましたわね。
 ……ところでわたくしどうして審査員評価なんていちいち出しているんでしょう……?』

  金ピカバニーの銀杏羽は自分の事の癖に不思議そうに首を傾げる。

『さて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.8!
 石動玲緒さん、お願いします!』

308石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/06/13(土) 22:57:53
☆テーマ:『クールさ』(カッコよさ)
☆シチュエーション:炎天下の砂浜
☆外観:くせっ毛ショートの白銀髪に黒目の145cm。
    『Leo』と名前の書かれた白いカンフー道着。裸足。
☆一言アピール:あなたと共にあるために『私』らしく。

〜〜〜〜〜〜舞台裏〜〜〜〜〜〜

玲緒(みんなすごいなぁ……。でもおかげで分かった事がある。)

玲緒(みんな、みんななりの『ミスコン』があるんだ。
   ……それなら、私は私なりの『ミスコン』を目指そう。)

玲緒(『可愛さが足りない』とか、『女らしさが足りない』とか、そんなのは私の甘えだ。
    精一杯、私らしくあろう。 それが私の『ミスコン』だ。)

パァン……! 自らに気合を入れる。

玲緒「石動 玲緒!行きますッ!」

玲緒は舞台へと足を踏み出す。


〜〜〜〜〜〜舞台〜〜〜〜〜〜

スタスタスタスタッ……落ち着いた足取りで、舞台の中央に立つ。

玲緒「石動 玲緒です! よろしくお願いします!」   ペコォーッ
観客や審査員たちに、大きな声で元気よく、挨拶する。

玲緒「 テーマは……あなたと共にあるために『私』らしく。 」

玲緒「ありのままの『私』を知ってください!」

玲緒「 行きます! 」

玲緒「  は  あ  ッ  !!!  」
そして、気合の声を発し、構える。

玲緒「『チア・アクシデント』×10!」

      『C・A』《 ガンバレ☆ ガンバレ☆ レオ〜☆
                『アピールがんばれ』〜☆ 》         ピッピッピッピッ

『チア・アクシデント』×10体を発現。玲緒本体の破壊力・スピードを一段階向上させる。

┌─────────────────────────
│☆応援成功時のステータス
│   『石動 玲緒』(応援成功時)
│   破壊力:B スピード:B 射程距離:-
│   持続力:C 精密動作性:C 成長性:-
└─────────────────────────

┌────────────────────────────────────────────
│そして、このミスコンに際して、玲緒が選んだのは武と曲の融合……
│        『ミュージック空手』だった。
└────────────────────────────────────────────

   動きのイメージ:ミュージック空手とは(ミュージック空手というジャンルについての説明動画および関連動画)
   ttps://www.youtube.com/watch?v=EXnLuM09pq8

そして、BGMが流れ始める。少し前に話題になった例の曲だ。
   BGM:『レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜』(著作権の関係上、歌詞は省く)
      ttps://www.youtube.com/watch?v=cvj3-MZO9Tw

まずは序盤のBGMの静かな曲調に合わせ、舞うようにゆったりとした演武を始める……

   ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ・・・
  ( (-( -( - ( -д( -д)
  (つ(つ/つ//  二つ
ハァ─) .| /( ヽノ  ノヽっ ─・・・
   ∪∪とノ(/ ̄ ∪

静かな演武……
                ∧
 ((  (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ
   ⊂`ヽ( -д-) _)д-) )  ノノ
  ヽ ⊂\  ⊂ )  _つ
スゥ──(/( /∪∪ヽ)ヽ) ノ ──
      ∪ ̄(/ ̄\)

そしてBGMの曲調が上がっていく……!

     (\  ∧ ∧   玲緒「レオ行きますッ!」
      < `( ・Д・)
       \ y⊂ )
       /    \
       ∪ ̄ ̄ ̄\)

309石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/06/13(土) 23:00:16
玲緒(可愛いとか女らしいとか!)

BGMの曲調が上がるにつれ玲緒の演武の動きが加速していく!

そして、ステージギミックで、スイカが玲緒目掛けて飛び出してくる!

玲緒「すいか割り!」
貫手すいか割り:ttps://www.youtube.com/watch?v=GLHEQztGrGo#t=8m00s

玲緒「はあああああああああああああああああッ!!!」

            ,,...r―'''''''''ー-:、_
           ,,r''",;::''".,;::".;;;, .;;;゙''::;...゙ヽ、
        ,r".,;;''"..;;;";" .;;;;;;... ゙;;;.. ゙゙;;.. ゙ヽ.
       r".,::'' ..::'' ,;'  .,;;;;;;  '':;;;;,.. '':;;;.. ヽ.
      ,i'..;:''  .,;;' .,;;;;   :;;;;;;;   '';;;;,  '':;;, ゙i,
     ...! ;;  ,;;;; ,;;;;   ;;;;;     ';;;;   ';;;, !,
     .l .::  ,;;;: :;;;;:   ;;;;;     :;;;;   ::;; ゙l,
     |   ,;;   ,;;;:   ,;;;;:;;,,.   ,,;:':;;;,,:'  ':;;: |
     .l  .;;;'  ';;'    :;;;;,;:''`   :;::;;;;"   .:;; |
     ..l  ':;;,  :;;;,,   '::;;;;;'     ,,;;;;:    ';;;',! 
      i, ;;;  .,;;;;:"   ,,;;;;;''    .;;:;;;;   _,,,,...!
      ゙i, ;;,   :;;    ,,;;;;;,,    .;.;.;.   ;.;.;.!
       ゙t;,  ;;;;   :.;.;.;.;.;    .;.;.;.;   .;.;.!
        ゙ヽ. '';;   ,,.;.;.;.    ;.;.;.;  .;.;.;!
          ゙''ー、;;   .;.;.;.;   .;.;.;.  ;.;.!
            └-_____―┘

玲緒「せいやあああああああああああああああッ!!!」

            ,,...r―'''''''''ー-:、_
           ,,r''",;::''".,;::".;;;, .;;;゙''::;...゙ヽ、
        ,r".,;;''"..;;;";" .;;;;;;... ゙;;;.. ゙゙;;.. ゙ヽ.        ゴシャアッ!!!
       r".,::'' ..::'' ,;'  .,;;;;;;  '':;;;;,.. '':;;;.. ヽ.
      ,i'..;:''  .,;;' .,;;;;   :;;;;;;;   '';;;;,  '':;;, ゙i,
     ...! ;;  ,;;;; ,;;;;   ;;;;;     ';;;;   ';;;, !,
     .l .::  ,;;;: :;;;;:   ;;;;;         ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
     |   ,;;   ,;;;:   ,;;;;:;;,,.   ,,;:':;;;,,:'/ ´`ヽ _  三,:三ー二ー二
     .l  .;;;'  ';;'    :;;;;,;:''`   :;::;;;;ノヽ--/ ̄ ,
     ..l  ':;;,  :;;;,,   '::;;;;;'     ,,;;;;:}  ...|  /!
      i, ;;;  .,;;;;:"   ,,;;;;;''    .;;:;;;;}`ー‐し'ゝL _
      ゙i, ;;,   :;;    ,,;;;;;,,    .;.;.;:ヘr--‐‐'´}    ;ー----------
       ゙t;,  ;;;;   :.;.;.;.;.;    .;.;.;.; `ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
        ゙ヽ. '';;   ,,.;.;.;.    ;.;.;.;  .;.;.;!
          ゙''ー、;;   .;.;.;.;   .;.;.;.  ;.;.!
            └-_____―┘


 玲緒「ハイッ!」

元気な気合とともに拳の一撃で、飛び出したスイカを叩き割り、寸断する。(破ス精BBC)

310石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/06/13(土) 23:00:52
玲緒(そういうのじゃなくて!)

BGMの曲の調子に合わせて、クルリと一回転しながら玲緒は体勢を立て直す!

ステージギミックで、複数のラムネ瓶が玲緒の眼前に滑り込んでくる!

玲緒「ラムネ瓶切り!」
ビール瓶切り:ttps://www.youtube.com/watch?v=TvpHNv8ZITI

玲緒「はあああああああああああああああああッ!!!」
                 ⊆⊇
                 i´  `i
                   |___.|
                 〉   〈
         .         |(::) (::)|
    ∧_∧       ヽ.   /
    ( ・ω・)         〕 ..::〔
    (|⊂⌒)       / o  \
    /    )        i.  o 。 .:::i
    ( / ̄∪        | 。゚ ゚ ...:.::|
                 | ゚  .:.::.::|
                  |ー---‐‐''|
                  |.一 ./..ヽ .|
                  |.フ.ム 不 |
                  |ー---‐‐''|
                  `ー‐--‐''´

玲緒「たあああああああああああああああああッ!!!」
                 ⊆⊇
                 i´  `i
                   |___.|
                 〉   〈
         .         |(::) (::)|
    ∧_∧       ヽ.   /
    ( ・Д・)ニつ 三三==--
   ⊂⌒  ノ ゜     / o  \
    /    )        i.  o 。 .:::i
    ( / ̄∪        | 。゚ ゚ ...:.::|
                 | ゚  .:.::.::|
                  |ー---‐‐''|
                  |.一 ./..ヽ .|
                  |.フ.ム 不 |
                  |ー---‐‐''|
                  `ー‐--‐''´

玲緒「ハイッ!」
               \のの/
                |||の||||
                 ||||||
    ∧_∧         ||||
    ( ・ω・)         〕 ..::〔
    (|⊂⌒)       / o  \
    /    )        i.  o 。 .:::i
    ( / ̄∪        | 。゚ ゚ ...:.::|
                 | ゚  .:.::.::|           ←噴き出すラムネ
                  |ー---‐‐''|
                  |.一 ./..ヽ .|
                  |.フ.ム 不 |
                  |ー---‐‐''|
                  `ー‐--‐''´

豪快な気合とともに手刀で、並んだラムネ瓶を叩き切る。(破ス精BBC)

311石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/06/13(土) 23:01:35
玲緒(ただひたすらに!)

ありのままであろうとする、そのBGMの曲のクライマックスとともに!

ステージギミックで、障害のように巨大な氷柱が玲緒の前にそそり出てくる!

玲緒「氷柱割り!」
氷柱割り:ttps://www.youtube.com/watch?v=4SUQt-X6U0I

玲緒「でやああああああああああああああああッ!!!」

          カキーン+______ *
            / //     /|
           | ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|//| +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
  「必殺!」 .  |/|       /|/ |
(\  ∧ ∧   ...|  |      / | | +
 < `( ・Д・)   |/|       /|/ |
  \ y⊂ )  . |  |      / | | +
  /    \ . |/|       /|/ |
  ∪ ̄ ̄ ̄\) .|  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |_ ./ .__|_| +
           |//      .|/
          *  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

玲緒「いやああああああああああああああああッ!!!」

          カキーン+______ *
            / //     /|
           | ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|//| +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
「レオキック!」 .|/|       /|/ |
       ...|∧ ∧  |      / | | +
  ─二三 ( ・Д・)っ\人_/ . | |
─二三   ι、   _,二^)   > ..| | +
  ─二三   `ー' ´⌒Y^\ .  | |
           |  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |      / | | +
           |/|       /|/ |
           |  |_ ./ .__|_| +
           |//      .|/
          *  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

          ∧,,∧     玲緒「ハイッ!」
      ,,,.  (・ω・; )
     ,;'"'゙';,/ と   )           ←かちわり氷
 .   ̄ヽ、 ノ ̄ ̄ ̄ ̄
      ┴

裂帛の気合とともに飛び蹴りで、そそり立つ氷柱を叩き砕く。(破ス精BBC)

312石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/06/13(土) 23:02:28
玲緒(私らしく!)

     (\  ∧ ∧
      < `( ・Д・)   玲緒「ひゅぅ……ッ!」
       \ y⊂ )
       /    \
       ∪ ̄ ̄ ̄\)

曲の終わりとともに、全てを粉砕した後、構え直して、呼吸を整える。

玲緒「……」

玲緒「これがありのままの『私』です。」

玲緒「がむしゃらに強くありたくて、ひたすらにまっすぐでありたい『私』です。」

玲緒「上手くは言えないけど……
    『愛』って多分『分かりあう』ことだから。
    『私じゃない私』を見せても、それは『愛』じゃない、と思いました。
    だから、『私らしい私』を表現してみました。」

玲緒は、言葉でもなく、愛の歌でもなく、ピアノでもなく、武でもって自己を表現することを選んだ。

玲緒(恋姫ちゃんがどこまで行っても『アイドル少女』であるように、
    暁利ちゃんがどこまで行っても『愛を追う少女』であるように、
    自分はどこまで行っても『格闘少女』なのだ。)

玲緒( 自分は自分らしくあってよいのだ。 )

このミスコンの趣旨はそういうことなのだと、玲緒は『理解』した。

玲緒「……以上です! ありがとうございました!」

やりきった顔つきで『アピール』を終え、玲緒は舞台裏へと下がっていく。



〜〜〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜〜〜

……その裏で舞台スタッフが、寸断されたすいか、切断されたラムネ、粉砕された氷を集めて、綺麗な器に整えていく。

スタッフ「お召し上がりください」   コトン

自らの体でシンプルに全てを粉砕するという『クールさ』(カッコよさ)を目指し、
ついでに豪快かつ涼感漂うクールな料理?にしてみた。

ちょっとしたオマケ 兼 資源の再利用だ。クールな料理?で審査員たちに一服してもらおう。

313『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/13(土) 23:38:52
銀杏羽:
『はいっ! 石動さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言った後で、石動が退場していく。
  終わった後には、炎天下の砂浜には嬉しい涼しげな料理が並べられた。

『しゃくしゃく……それにしてもパワフルな演技でしたわね。
 もしゃ……むぐ、ごくん。しかもこのような準備まで。気が利く子は好きですわよ』

  ちゃっかり一緒になって涼をとりつつ、むしゃむしゃする金ピカバニー。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

314鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/13(土) 23:44:29
>>308-312

「…エエね。力強くて、まっすぐで、ホンマにエエね。」

(ただ、ただね……あんさんが悪いわけやないねんけどね……)


              (ミスコンってホンマになんなんやろ…)

(『自己表現の場』っちゅうんやったらそのとおりやね。うん…)

「えっと、これ、食べてかまんのぉ?」

すいかなどを指差し、一応確認を取る。
そこまで気にする必要はないかもしれないが……

    シャク    
              シャク

食べてもよさそうなので食べよう。

「おいし。」

           「『かとう青果店』のすいかやろか?」

「……なんや忘れとる気ぃすんねぇ。」

「あ、審査せんと……」

「目新しいモンの連続でちょっと混乱してるわ…でも、エエね。『かっこエエ』」

「空手の演舞の力強さ、ほんで最後の言葉、ホンマ『かっこエエ』。
               僕が女の子やったら惚れてまいそうやったわぁ。」
       ナロ    
「僕も空手習うたら、強うなれるやろか……」

鈴元 涼 評価『6点』

「あんさんのまっすぐさ、受け止めましたぁ。」

315板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/14(日) 01:25:06
>>308-312

   「はっはっはっはっはっは!」

ゲラゲラと腹を抱えて笑い転げている。

             「『良い』ッ!」

  「いいぞ、勢いがあっていい感じだ。
   『コン・ブリオ』で『アパッショナート』。パワーに溢れていて、とても良いッ!」

       「ダイレクトに『お前』を伝えようって意志が伝わってくる。俺は大好きだぞ、こういうの」

     「とりあえず身体はできてるし、声もしっかり腹から出てた。
      呼吸も堂に入ってたし、『武道家』ってのは大したもんだな。
      『ボーカル』向いてるんじゃないか、お前。じゃなきゃ『トランペット』がオススメだぜ。というか『トランペット』がオススメだ」

           「だが……『曲』が少し合わないな。
            もう少しお前の性質に合った曲があったんじゃないかと思う」

  「『ありのまま』……っていうメッセージはまぁわからんでもないんだが、じゃあお前の『ありのまま』はその曲でいいのか?
   長年の抑圧から解放された『雪の女王』の歌……というのは、お前から感じるイメージとは剥離してるように思うんだがな」

          「基礎がしっかりできていた分、その辺がもったいなかった。
           もっと『ありのまま自分』を生かせるパフォーマンスを見つけてほしい。
           もし見つかったら、その時は改めて『ありのままのお前』を見せてほしいところだ」

       シャクシャク 
                     シャクシャク

      「……こういう地味な心尽くしも、好感が持てるんだがなぁ」


『総合評価』 ⇒ 『6点』

316瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/14(日) 01:54:39
>>313
「あ、食べてもいいと? では、いただきます」

スタンドを発現して細かい種を取らせ、フォークを使って食べる。
今年は不作だったな、と過去に思いを馳せつつ完食した。

「ごちそうさまでした、石動さん。恐ろしいほど人柄が伝わってきましたよ」

「これ以上なく石動さんに適したアピールでしたね。武道一筋を物理的に伝えてくる真っ直ぐな気持ち。流行りのダンスと柔道を組み合わせて女性らしさも演出している…?」

そこまでの意図があるのか判断に困るが気にしないことにしましょう。
フリップボードが足りなくなったので普通に審査結果を発表する。

「僕の審査結果は『4点』です。確かに演舞は凄いし、爽快なものでした」

「曲とアピール内容が喧嘩しています。石動さんには激しい曲が似合うと思うのです。この曲はスケート向けだと思うのですが…」

「あと、破壊だけではない技みたいなパフォーマンスが足りないかな。武術方面により過ぎな感じです。もう少し、石動さんの学んだ技術的な動きが見たかった」

「武術も大切ですが武術以外の角度からの内面を見たかったと思うのです。そこを踏まえると深みが出るかもしれません」

317門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/14(日) 02:19:12
>>308-313
「よし、次は………」

 『門倉』は、NO8の少女、『石動 玲緒』のチェックに入る。

「奇しくもNO7の彼女と少し傾向が似ているね。
 『音楽』にあわせて身体を使う表現。
 そして、彼女のアピール方法は、『演舞』か。
 やっているこれは『中国拳法』か何かなのかな。

 『演舞』の後は、『スイカ割り』と『ラムネ瓶切り』と『氷割り』。
『演舞』と『炎天下の砂浜という舞台』の組み合わせに
違和感を感じていたんだが、この二つに雰囲気をあわせているんだろうな。

さて、彼女は一見、『ありのまま』に自らのカンフーを披露しただけに見えるが
―――実際のところ、そう単純なものではないだろう。
     これは彼女の『おもてなし』の表現だと、この『門倉』は思うね。

『審査員』を『貴賓』と見立てて、まずは『演舞』で俺たちをもてなす。
そして次に彼女が行った『スイカ割り』と『ラムネ瓶切り』『氷割り』は、『狩り』だ。
自らが狩った『獲物』を『審査員への供物』として捧げる。
それが自らの力で最大限に『審査員』をもてなす事となる、と知っているのだ。

彼女が選んだ曲は、『雪の女王』である曲の主人公が、
『ありのまま』に世界を氷で閉ざすような圧倒的な力を開放するシーンで使われている。
この曲を選ぶという事は『玲緒ちゃん』が、
自らの力に絶対の自信を持っているという事の表れなんだろう。

『武術』しか知らないが、『貴賓』をもてなす作法は分かっている。
気品ある野生の獅子のような彼女のスタイルには、感銘を受けざるを得ないね」

妙な理屈を捏ねくりまわして一人悦に浸っている

                          『門倉』が、彼女につけた点数は―――『8』

318門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/14(日) 02:20:29
妄想エントリーNO8.もし『石動 玲緒』がスタンドだったら?
―――――――――――――――――――――――――――

タテガミのような金色の『ポンポン』を両手に持った人型スタンド。

任意のタイミングで『ポンポン』を、
『ライオンの頭』に変化させる事が出来るのが能力。
(以下、説明において『獅子頭(ししとう)』と呼称)。

『獅子頭』は表情を変えたり、噛み付いたり、吼えたり、ご飯を食べたりする事が可能。
また、頑張って転がる事で、ゆっくりとだが移動も可能。
『獅子頭』は『石』並みの硬さ(石頭)。
『獅子頭』は『拳』にダメージフィードバックする。
『獅子頭』と本体は視聴覚を共有している。

『ポンポン』を手放す事が出来る為、投擲も可能。
上手くすればヴィジョンの高精密を生かした挟撃なども出来るし、
(意味があるのかは分からないが)お手玉なども出来る。
手放した状態ならスタンドの手を使った行動も普通に可能。

『アクション!ストーン・ライオンズ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D
持続力:B 精密動作性:A 成長性:C

『獅子頭』
破壊力:B スピード:B(転がりはD) 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:C(転がりはD) 成長性:C

・カンフー(中国拳法)の象形拳の一種なのかもしれない。

319『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/14(日) 02:35:09
>>314-318(審査陣)
銀杏羽:
『石動さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『6』
     『6』
 『4』
        『8』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『石動さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(八回目)


『『26点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

320『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/14(日) 23:05:52
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.8の審査員評価は40点中24点。細かな心配りが審査員の心を掴んだ形ですわね。
 かくいうわたくしも楽しませていただきましたわ。頭がちょっとキーンとなりましたが』

  銀杏羽のどうでも良い報告はさておき。

『さて、それでは続いていきますわよ』

『次はエントリーNo.9!
 紫斜六さん、お願いします!』

321紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/14(日) 23:16:08
こつ、こつ、こつ。
革靴を鳴らし、スレンダーな女性が壇上に上がる。

「やーどーもどーも」

いつも通りのYシャツにハンチング帽、サスペンダーで吊ったパンツルック。
赤みの強い茶色の長髪は、一本結びで括られて。
せっかくの舞台と言うことで、ちょっと暑いがトレンチコートを羽織り、悠々と会場に手を振っている。

「エントリー№9、紫斜六(むらさき・はすむ)。
 職業『名探偵』の24歳です。どーぞよろしくお願いします」

そのまま、淀みなくにこやかに自己紹介。
大舞台を気負うでもなく、両手を広げて、『レディース&ジェントルメン』と呼びかけるように。

      「さて」

「この炎天下の中、ご来場の皆さんも大分疲れてきたころかと思います。
 ですので、折角ですし……娯楽のつもりで、私の舞台をかるーく楽しんでいただければと。
 ポップコーンはお持ちでしょうか? なに? 会場で売ってない? それは残念。
 ならばお好きな菓子と飲み物でも手に取り、どうぞ楽になさってくださいな。
 少しでも楽しんでいただけたのなら幸いで、それほど嬉しいことはございません」

恭しく一礼し、クルリと反転。
パチンと指を鳴らして、悪戯っぽく微笑んで。


      「――――それでは、始めましょう」


踵を返し、一時退場。同時に暗転。
ステージが音を立てて動き、そのシルエットが変わっていく。


選択テーマは――――『面白さ』。
選んだシチュエーションは――――『夜の林道』。

322紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/14(日) 23:19:08

      ホー

                      ホー


夜の林道で、フクロウの鳴き声がこだまする。
灯りと言えば、満月の月明かりぐらいか。しかしそれがやけに眩しく、林道を明るく照らしている。
そこに紫の姿は、無い。
いるのは……黒尽くめの『ニンジャ』が、三人! いや『三忍』だ!
ちなみにニンジャの皆さんは忍者村からお越しいただきました! アクションのプロである!

     【ニンジャA】「この林道の先か、『服部半蔵』の『秘伝書』があるのは……」

           【ニンジャB】「ああ、美術館から盗み出してきた『掛け軸』……まさかこれが地図になっているとはな」

 【ニンジャC】「ククク……これで俺たちは一生遊んで暮らせると言うわけよ」

     【ニンジャA】「館長もバカな奴だ……無駄な抵抗をしなければ死なずに済んだものを」

おお、なんという邪悪な連中だろう……彼らにニンジャとしての誇りは無いのだ!
彼らは服部半蔵の『秘伝書』を、事もあろうに裏市場に流すことで巨万の富を得ようとしているのである!
その過程である美術館から一枚の『掛け軸』を盗むことなど、彼らにとっては造作もない事であった!
当然、美術館を守る館長を殺めることに関して良心の呵責とかは……無い!

      【ニンジャA】「フフフ、さぁあと少しだ。俺たちの金が待っていr「いいえ、ここまでです」なにぃ!?」
  【ニンジャB】「何者だッ!」      【ニンジャC】「刺客かッ!」

その時! 林道の先から、満月を背負って現れる人影一つ!
妙に剣客っぽいBGM! 風のSE! あと三味線!

         ザ
  ベベン♪
          ッ
                ヒュオォォォォォォォ……

   【???】「――――悪を成すなら謎一つ」

                        ベン♪

       【???】「――――謎を隠せば謎二つ」

                           ベン♪

            【???】「隠すに隠せぬ手がかり手繰り、やってきました『名探偵』」

                                               べベベン♪

   【紫】「紫斜六――――ハッキリ言って、参上です」


   カァァァ―――――ン!(1カメ)

          バァァァァ―――――ン!(1カメズーム)

                 ジャァァァァァ―――――ン!(1カメさらにズーム)


口上と共に現れた『名探偵』!
服装などは先ほど壇上に上がった時と同じで……否、『刀』だ! 『刀』を持ってるぞこいつ!
当たり前ですが模造刀なので色々とご安心です!

323紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/14(日) 23:22:10

     【ニンジャA】「『名探偵』だとぉぉぉ〜〜〜……?」
 【ニンジャB】「なぜこの場所が!? 証拠はほぼ消したはず!」
         【ニンジャC】「よもや内通者でもいるのでは!?」

うろたえるニンジャ達!

 【紫】「ええ、『氷』と『猫』を使ったトリック……とても面白かったのですが、残念。足跡がクッキリ残っていましたよ。
     次があれば空を飛ぶ忍術でも覚えておくことをオススメします。
     あとはまぁ貴方達が盗んだ『掛け軸』を見て、地図を読み解けば済む話ですから。『初歩』ですよ、これぐらいは」

  【ニンジャA】「ヌゥーッ!」
     【ニンジャB】「こうなったら生かしてはおけん!」
   【ニンジャC】「ウオォーッ! 死ねェーッ!」

    ヒュン               ヒュン
            ヒュン 

ニンジャたちが手裏剣を投擲!
あなや! 如何に名探偵と言えど、ニンジャ三人の相手は無謀なのでは!? 誰もがそう思った次の瞬間!

   チャキッ   カキィン!
      カキィン!   カキィン!  
                チィン

     【ニンジャA】「なにぃ!?」

【紫】「『初歩』ですよ、これもね」

なんということだろう! 紫が刀の柄に手をかけたかと思うと、鍔鳴りの音と共に抜刀ッ!
見事居合切りで飛来する手裏剣を叩き落としたではないか! すごい達人ぶりだ!
(実は抜刀術の達人『顎十郎』を憑依させていたりする。タイミングとかわかってれば、まぁ野球とかと同じ要領だ。相手も手加減して投げてるし)

           【ニンジャB】「ヌ、ヌゥーッ!!」
      【ニンジャC】「こうなれば仕方ない。者ども、出会え出会えーッ!」

    【ニンジャズ】「「「「イヤーッ!」」」」

なんということだろう! ニンジャが……たくさん出て来た! これは明らかにとても強いし、ピンチだ!
だが紫はやはり慌てず騒がず、クールに微笑を携えながら刀に手をかける!


    【ニンジャA】「イヤーッ!」
【紫】「せいッ!」
    【ニンジャA】「グワーッ!」

襲い掛かってきたニンジャAが居合切りの餌食に!

    【ニンジャB】「イヤーッ!」
【紫】「せいッ!」
    【ニンジャB】「グワーッ!」

襲い掛かってきたニンジャBが居合切りの餌食に!

    【ニンジャC】「イヤーッ!」
【紫】「せいッ!」
    【ニンジャC】「グワーッ!」

襲い掛かってきたニンジャCが居合切りの餌食に!

    【ニンジャズ】「「「「イヤーッ!」」」」
【紫】「せいッ!」
    【ニンジャズ】「「「「グワーッ!」」」」

襲い掛かってきたニンジャズが居合切りの餌食に!


【紫】「ですから――――『初歩』だって言ったでしょうに」

        バァァァァァ――――――ン!

なんということだろう! この『名探偵』は、あれだけのニンジャを一人で倒してしまったのだ!
クール! イッツアクールジャパン! これが名探偵の本気なのだ! やったぜ!
――――と、その時!(BGM一時停止)


    パチパチパチパチパチパチ……


  【???】「お見事……やはり雑魚では相手になりませんか」

拍手と共に新たな人影! 一体何者か!?
現れたのは、仕立てのいいスーツを着こんだ長身の男性! 彼の正体は――――

324紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/14(日) 23:24:49

【紫】「やはり現れましたか、『館長』――――いえ、『当代服部半蔵』ッ!」


殺されたはずの『美術館館長』!
否、その正体は当代の『服部半蔵』なのだ!
彼は家宝を自らの美術館に置き、待っていたのだ……『掛け軸』の謎を解き、『服部半蔵の財宝』へ導いてくれる者の登場をッ!
そして今! 死んだふりをした彼は復活し、まんまと先導役となったニンジャと紫を追ってきたのである!

  【当代半蔵】「おや、バレていましたか? 我ながらうまく『死んだふり』ができたと思ったんですが……」

【紫】「『仮死状態』になる薬の調合は見事でしたがね。ちゃんと『材料』は隠しておくべきでした」

  【当代半蔵】「なるほど、それは『次回』の反省としておきましょう……」

にこやかに会話しながら、当代半蔵が……スーツを脱いだ。
その下に着ているのは―――当然、ニンジャ装束ッ!
懐からメンポと頭巾を取り出す! 瞬間的に装着!

  【当代半蔵】「案内ご苦労、『名探偵』さん。
         今度は私がご案内しましょう――――『あの世』へのご案内をねッ!」

【紫】「来ますか、『服部半蔵』ッ!」

  【当代半蔵】「我が先祖の財宝は誰にも渡しませんッ! 貴女を殺して、正当な所有者であるこの私が頂いていくッ! イヤーッ!」

            ヒ ュ オ ッ
    キィン!
                      キィン!
           キィン!

交差する名探偵とニンジャ!
半蔵はニンジャソードを抜き放ち、紫と剣戟を交わすッ!
ちなみに当然この半蔵さんも忍者村からお越しいただきました! やったぜ!
再びかかるなんか時代劇っぽいBGM! いい感じに盛り上がってくるなんか!

          ヒュンッ                キィン!
               キィンッ!    
 キィンッ!                   ヒュンッ   スパッ

【紫】「――――ッ!」

トレンチコートの裾が斬られる!
続く斬撃! 受ける紫!

   キィンッ!
       グ グ グ グ …

鍔迫り合いで……徐々に押されて……体格で負けている分、紫は不利だ!
当然その隙を見逃す服部半蔵では……ないッ!

  【当代半蔵】「貰ったァーッ!」

まずい! グイと押し込まれ、紫が倒されて――――

325紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/14(日) 23:26:54

【紫】「っ、ぉぉぉおお――――ッ!」

    ガシッ
      【当代半蔵】「!?」
                グイッ
――――掴んだ!
刀を手放し、紫が半蔵の装束をがっしと掴む!
鍔迫り合いを急にキャンセルされ、虚を突かれた半蔵は反応できない!
そして!
そのままッ!

【紫】「そぉいッ!」

     ブ ォ ォ ン ッ
                 バ ギ ャ ア ッ

     【当代半蔵】「グワーッ!?」

投げたァァァーーーッ!
巴投げだッ! 半蔵は真っ直ぐ大木に飛び込み、直撃! たまらずダウン!

   【当代半蔵】「な、なんだ、その技は……」

【紫】「……ハッキリ言って――――」

巴投げの体勢から立ち上がった紫が、パンパンと手を叩いて埃を払い、帽子に手をかけてウィンク。


【紫】「――――『バリツ』ですよ、館長さん」


      バァァァァァ――――――ン!!


   【当代半蔵】「ぐぅ……む、無念…………ガクッ」

半蔵、気絶!
勝負は紙一重であった……咄嗟にバリツを叩き込むことができなければ、負けていたのは紫だっただろう……
後に残るのは倒れ伏すニンジャたちと、名探偵。そしてそれを見守る満月のみ――――


 【紫】「…………さて、これにて一件落着」


         【紫】「それではまた、次の事件でお会いしましょう」


                        カァァァァーーーーーン!!


こうして『名探偵』紫斜六は林道を立ち去り、次の事件へと向かう……この世に事件がある限り、『名探偵』の戦いはなんか続くのだ――――――!

326『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/14(日) 23:41:28
>>321-325(紫)
銀杏羽:
『はいっ! 紫さんアピールありがとうございました!』

  林道を立ち去った(舞台から退場した)紫に、銀杏羽が言う。
  何もかも終わった後、そこは既に元の会場だった。

『とても面白い演技でしたわ。ミスコンっぽくはなかったですが。
 魅力についても、よく表現されていたのではないかしら。ミスコンじゃないですが』

  ミスコンであることを逐一強調しつつも、絶賛する金ピカバニー。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

327門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/14(日) 23:41:32
>>321-325
「―――――やれやれ」

『紫 斜六』のアピールを見終えた『門倉』は肩をすくめながら首を振る
エセ外人みたいなジェスチャーをした。口元は笑顔………いや、失笑か?

                『門倉』が、彼女につけた点数は―――『3』

328門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/14(日) 23:42:09
妄想エントリーNO9.もし『紫 斜六』がスタンドだったら?
―――――――――――――――――――――――――――
本体の指に絡むようにして伸びる『蔓』のスタンド。
『ダメージフィードバック』は各指に対し、起こる。

能力は『殺人犯』の『探知』と『捕縛』。

本体が『死体』を視認した後に、能力は発動可能となる。
発動するとそれを死に至らしめた『犯人』を『蔦』が自動的に『探知』し、
届く範囲に居るならば、それを絡めとり、『捕縛』する。
もし『捕縛』出来る距離に居なくとも
『探知射程(50m)内』ならばそれが居る方向を『指し示す』。

『捕縛方法』については本体の任意であり、
『捕縛部位』や『縛り方』を自由に選ぶ事が可能。
『手錠』のように手にくくりつけたり、
ペットの『リード』のように首に縛り付けたりする事が出来る。
一度、方法を『選択』してしまえばあとは自動的に行われる為、
本体が『操作』に気をとられる事もなくなる。

この能力における『死体』は生物に限らない。『破壊された無生物』などにも施行可能。
ただし、捕縛の『パワー』は『死体』の種類や数、機構によって変動し、
『無生物』より『生物』、『生物』でも『人間』がもっともパワーを発揮できる。
この能力における『犯人』は生物に限らない。『殺害に使った武器』などでも探知可能。

『能力』を発動させる『蔦』は一本一本、個別に選択可能。
また、『能力』を発動させない状態でも、鞭のように使ったり、
何かを絡めとるといった『通常操作』も可能である。
ただし、一本一本それぞれを別個に操作するとなると、
『群体型』を操作するかのような困難さを伴う。

『指』とは手足の指、欠損なければ計20本を指し、
指一本につき、一本の『蔦』が絡んでいる。
『蔦』は『衣服』の上からでもすり抜けるように発現可能
(手袋や靴をわざわざ脱ぐ必要はない)。
足指の場合、根のように這わせ、いつのまにか相手を
『捕縛』しているなどといった使い方も可能。

『犯人』が複数犯の場合は、複数の『蔦』が分かれるようにそれぞれを探知する。
『蔦』の数が足りない場合は、最寄りの対象を優先して反応する。

『蔦』は太く強靭で簡単に切れないが
『斧』などの頑強な刃物にはさすがに弱い。

『シャーロック・パープル(賢者の紫)』
破壊力:D(捕縛はB〜E) スピード:C 射程距離:D(探知射程:50m)
持続力:A 精密動作性:D 成長性:E

329鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/14(日) 23:53:04
>>321-325

「ミスコンってなに?」

引きつった笑顔で鈴元はそういった。
もはや舞台である。アピールとは何なのか。

「ミスコンの認識について確認を行いたいんでぇ
                  部長は後でお話しよかぁ。」

「参加者の方は論文の形での提出をお願いしますぅ。」

怒っているわけではない。
言葉にもとげとげしい雰囲気はない。
しかし、疑問にまみれた言葉である。

(いったん家帰ってお布団で寝て、全部夢やって思いたい……)

しかしそれは許されない現実は非情である。

「し、審査。審査やんね……」

一呼吸

「えっと、『おもろかった』です。殺陣もかっこエエし。」

「なんちゅうか……紫さんきれぇやしサマんなっとった思います。」

一言一言考えながら出していく。

「ふ、普段からこういう人なんやろか…や、んなわけあれへんよね…」

なんども首をかしげながら採点結果を発表する。

鈴元 涼 評価『4点』

「今度ゆっくりお話しよねぇ。ホンマ。」

330『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/15(月) 00:01:04
>>321-325(紫)
『さて、此処で『秋映学園吹奏楽部』さんは一旦離席していらっしゃるので、
 今回も主宰であるわたくしが代わりに審査を行いますわよ』

  そう言って、金ピカバニーの銀杏羽が審査を開始する。

『で――肝心の審査ですが』
        『わたくし、この手の『面白い』アピールは好きでしてよ』

 『そして『面白さ』というテーマとも合致している。
  敵のコミカルなキャラ付けともぴったり一致していますし、
  個人的にはかなり好みの演技、と褒めさせていただきますわ』

  そもそもあのサンプルを『良い』と思っている時点で、
  彼女の琴線がかなりとんでもない次元にあることは分かるだろう。

『ただし――少しばかりフィクション性が強すぎますわね。
 これでは『物語として』の面白さはありますが、
 貴方自身が面白いかどうかは判別できません。
 まあ、『こんなものを作れる人格』はよく伝わってきましたけどね』

そこまで言って、銀杏羽は簡潔に紫の審査を総括する。

            『面白さはありましたが、次があるなら
             『貴方自身の面白さ』を見たかったですわ! 5点!』

331瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/15(月) 00:27:19
>>326
「銀杏羽さん? これは時代劇では…」

乱れた精神のピントが絞り込まれ冷たい一面が剥き出しになりかけた気がした。

「紫さんは探偵らしいですね? あの、探偵って浮気調査や依頼された人物の所在調査が仕事のはずですが、剣術を習得しているのは護身のためでしょうか」

補充したフリップボードに審査結果を書き込む。
がこっ、とフリップボードを立てる。

「紫さんの審査結果は『4点』です。面白いかと言われると演技が見れたので、それなりに楽しめました。真実を明らかにする無慈悲な知性、真実を突きつける探偵特有の恐ろしさが見たかった」

「個人的にあなたの人格が気になるので『4点』にしました。ばらばらに解体して理解したいですよ…」

332『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/15(月) 00:42:32
>>327-331(審査陣)
銀杏羽:
『紫さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『3』
     『4』
 『5』
        『4』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『紫さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(九回目)


『『16点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

333『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/15(月) 22:17:26
銀杏羽:
『――――さて!』

『No.9の審査員評価は40点中16点。思ったよりも伸びませんでしたわね。
 まあ、恋人にしたいかどうかで言えば微妙だったかもしれませんわね……』

  銀杏羽自身が女なので、そこのあたりの判定は微妙にズレているのかもしれない。

『さて、それでは続いていきますわよ』

『次は大トリ、エントリーNo.10!
 須賀山女さん、お願いします!』

334須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/06/15(月) 22:21:58
アピールテーマは『クール』 シチュエーションは『クルーザー』


大型クルーザーにはバーカウンターがあるものが少なくない。
『須賀山女』はバーチェアに腰掛け、琥珀色の液体を舐めながら焦燥と格闘していた。
灰皿には細いメンソールの紙巻きが数本転がっており、短くない時間の経過を教えている。
もともと、煙草はやらなかった。仕事のせいかもしれないし、男のせいかもしれない、大事なことだったはずなのに、
いつの間にか日常に希釈されて、当たり前のルーチンとなっていた。

このまま、彼が来なければわたしの勝ち、彼が来ればわたしの負け。
得意な筈の蜘蛛の巣は、結局同種には効かない。
わたしはずっと主導権を握っていなければいけなかった、優位に立ち、相手をコントロールしなければならなかった。
わたしは上、あなたは下、それが理想的だった。同じ目線に立った途端、わたしの虚勢が見ぬかれそうで、それが怖かった。

勝ち負けの定義なんて、本当はどうでもいい、彼が来ても来なくても、結局は終わってしまうことだけは変わらない。
どちらが終わらせるか、その違い、最後までわたしたちは、相手を思いやる事ができなかったらしい。

コツ

「…嘘」

コツ コツ コツ コツ

彼は踵を鳴らして歩く、耳障りで、聞き逃せない。

コツ コツ コツ     ガチャッ

バーの扉は迷いなく、軽薄に開いた。そこには見慣れた顔がある。
わたしはなんて愚かなんだろう、あれほど悩んでおきながら、顔を見た途端に雷に打たれたように立ち上がり、彼へと駆け寄った。
首に腕を巻き付け、熱い抱擁を交わす。彼からは、わたしと同じ匂いがした。

「なんで来たの、ばか」

『         』

「…ごめん、逃げてたの、終わらせたくなかった」

『         』

「うん…うん、そうよね、わたし、あなたのそういうところ、けっこう好きだったわ」

二人は抱き合ったまま、唇を重ねる。失ったものを取り戻すように、何もかも棄て去るように。
全てが嘘であるようにと、祈りを込めて。


トス


「『クイーンズ・ネスト』……今日はあなたのために泣いてあげる」



幕が落ちる。静寂の中で、微かな嗚咽が聞こえた気がした。




『END』

335『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/15(月) 22:42:15
>>334(須賀)
銀杏羽:
『はいっ! 須賀さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言った後で、石動が退場していく。
  しっとりとした大型クルーザーは、元のステージへと早変わりする。

『これまでの演技とは毛色が違った、大人っぽい演技でしたわね……。
 なんかこう、わたくし魅入ってしまいましたわ……』

  ぼんやりと呟く銀杏羽。これが大人の魅力というヤツなのか。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

336『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/15(月) 22:42:34
>>334(須賀)
銀杏羽:
『はいっ! 須賀さんアピールありがとうございました!』

  銀杏羽がそう言った後で、須賀が退場していく。
  しっとりとした大型クルーザーは、元のステージへと早変わりする。

『これまでの演技とは毛色が違った、大人っぽい演技でしたわね……。
 なんかこう、わたくし魅入ってしまいましたわ……』

  ぼんやりと呟く銀杏羽。これが大人の魅力というヤツなのか。

>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』

337板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/15(月) 23:38:28
>>334


静かに、腕を組んでアピールを鑑賞する。
眉をピクリとも動かさず、アピールが終わるまでジッと静かに。
そして須賀のアピールが終われば、これまた静かに腕を開いてマイクを手に取った。

    「いいな、こういうのは」

「ああ、大トリに相応しい、心地よい『静けさ』だった。
 雨音のように静かで、しかし確かに存在を感じさせる音。
 文句なしの『アダージオ』……しっとりと、落ち着いて、ゆっくりと」

          「『ピアノ』の音色と、『サックス』の音が聞こえてくる。
           別にBGMがかかってるって訳でもないのにな……大したもんだ。
           あんたが最後で良かった。心からそう思う」

      「……あんまりグダグダ語るのも良くないな。余韻が台無しになる」

  「『良かったよ』――――ああ、これで十分だ」


『総合評価』 ⇒ 『8』

338鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/15(月) 23:48:36
>>334

「……映画みたいやねぇ。」

とりあえずはそれが言いたかったらしい。

(こんな公衆の面前ではしたない……ちゅうんは野暮ったいわなぁ…)

なんだかアピールの内容が気になるようだが審査の結果に影響はないだろう。

「審査、やんね。」

              「これで最後やったっけぇ?」

一呼吸おいて。

「年上のお姉さん、やね。なんちゅうか、『大人』な感じ。」

「このミスコン(?)は色んなお人さんがおって、色んな演技をしてもろたけど…」

                    「あんさんのは、毛色が違う。」

「映画みたいな洒落た雰囲気
          オ
 それがよう似合うとる。不思議やけど、気取ってるって僕は感じへんかったかなぁ。」

「大人の審査員の方に大人な感想はしてもらえるやろし。
           ボク
          子供は見たまんまのことしか言えへんけどねぇ。」

「なんや最後の最後で正統派、みたいな感じかなぁ。」

(正統派、なんやろかぁ?ミスコンってようわからん。)

「あ、一途ってこういうんをいうんやろか?」

鈴元 涼 評価『6点』

(ただ僕には早かった…んかなぁ?)

339瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/15(月) 23:50:03
>>336
「最後の最後で、なんて理想的な…」

そもそもの目的が人の集まる会場で黄金町に潜むスタンド使いの姿が見れたら良いなと、ついでに面白い人物を見つけようと思い審査員に立候補したのだ。

「綺麗だし物語として『完成』に近い女性だ。今までの女性達は物語として発展途上の状態にあって、肉体的にも未完成な原石みたいなもの。自分の信じる未来を目指す彼女達の真摯な生き方は魅力こそあれど、妹を見ているような気分だった」

「物語的に完成していて綺麗だ。女性としての完成度も高い」

「骨董品は積み重ねられた物語にこそ価値がある。須賀さんは頑張り続けた女性であり、生きた年月の分だけの魅力があるのです」

「僕の審査結果は『10点』。貢いで彼女の物語の完成度を上げたいな…」

340門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/15(月) 23:51:13
>>334

「これで、最後か」

 『門倉』は最後の女性、『須賀 山女』のアピールをじっと注視する。

「参加者の中で『大人の女性』は彼女だけ、というわけだね。
 中高生が中心となって行っているミスコンのようだから、
 当然といえば当然なのかもしれないが―――

いや、悪く言っているつもりはないんだ。むしろ、逆で―――
この『須賀さん』が最後の演技者というのは主催者の計らいなのだろうか?
他の参加者とは趣の違う、最後に飾るに相応しい素晴らしいアピールだったと思うよ。

俺の方で要約するのも野暮な話ではあるが、

 女にとって自分が優位に立ち、振り回していたはずの男が
 いつのまにか対等の存在になってしまい、自分の虚勢が見抜かれそうになって怖くなった。
 すれ違いが続き、このままじゃあ駄目だと、ふんぎりをつける為に女は賭けに出る。
  この場所に男が来れば自分の勝ち、来なければ、自分の負け。
   結果、男はやってきたわけだけど――― 女は結局、自ら、負ける事を望んだわけだ。

 『蜘蛛の巣』や『クイーンズ・ネスト』というのは、彼女の心の防壁を暗示した『比喩』なんだろうな。
  今まではそれらが自らの心を守っていたけれど、
   同じ種類の存在である男には最終的に意味をなさなくなり、
         彼女の心は男に委ねられる事になったのだろう。

酒とタバコという『大人』を表現するのにいささか『ベタ』な演出も、
 ことこのミスコンにおいては、他の参加者との対比で、有効な『小道具』となりえていた。
 また、男の姿や台詞を最後までぼかすのも良い演出だったと思うよ。
   あくまで主役は『須賀さん』であって、その魅力をアピールする場だからね。

もし、このバーで『須賀さん』を迎えるのが俺だったら―――
たとえ力不足だったとしても、彼女の『蜘蛛の巣』を取り払うのに全力を尽くしたいところだね」


                          『門倉』が、彼女につけた点数は―――『9』

341門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/15(月) 23:52:41
妄想エントリーNO10.もし『須賀 山女』がラフカディオったら?
――――――――――――――――――――――――――――
山女(やまおんな)は、山奥に住む女性の姿の妖怪である。
その伝承は、ほぼ全国各地に伝わっており、
山女の名は民俗資料、怪談集、随筆などに記述がある。

今回紹介する『山女(YAMAME)』はこの妖怪の一種であり、
その伝承はS県K町に伝わっている。

江戸時代半ば頃まで、K町には、ハレの日に男女が一同に集い、
結婚相手を合同で見つけるという風習(『合婚会』と呼ばれるもの)があったとされている。
『山女』はその集会にたびたび現れては、人間の男をさらっていった
(説話集ではこれを『おもちかへり』と表現している)という。

さらったあとは住処に連れていき、手厚くもてなすが、
そこで男が『山女(YAMAME)』に靡かなければ、世にも恐ろしい目に遭わせるという。
(岩手県遠野市に伝わる『山女』の伝承に、近いものがある)

また、『女郎蜘蛛』と混同され、『蜘蛛の変化(へんげ)』と看做される事もある。
『山女(YAMAME)』の肌の内部には『蜘蛛』が潜んでおり、
『蜘蛛の巣』で絡めとった男をさらっていく、と伝える説話も数多く見られる。

『起源』としては『恋も知らずに死んでいった年増の未通娘の怨念』とされている。
本来は『純真な魂』を持つ女性であったが、
『妖怪』として伝えられるうちに歪められ、
『恐ろしい存在』へと変貌していったのだと考えられる。

『山女(YAMAME)』は極めて夜行性で、基本的には深夜にしか現れない。

『山女(YAMAME)』
破壊力:A スピード:C 射程距離:なし
持続力:A 精密動作性:C 成長性:完成

342『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/16(火) 00:39:20
>>337-341
銀杏羽:
『須賀さんの審査員評価は――――』

  と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
  彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。

『8』
     『6』
 『10』
        『9』

『これに加え、観客の投票ポイント合計を
 独自の計算式にかけて加点した結果!』

『須賀さんの総合得点は……』

 『…………』

    ダラララララララララ・・・

  どこからかドラムロールが聞こえて来る。

  デ デ ドン!(一〇回目)


『『33点』です!!』

       ワー  ワー
              ワー

343『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/16(火) 00:47:31
>>342
銀杏羽:
『しかしっっ!!』

  そこで、銀杏羽がイレギュラーな言動を取る。

『まだ此処で終わりではありませんわ!
 最後に大逆転チャンスとして、
 観客からの投票の時間を設けます!
 気に入った参加者がいれば何人でも投票して良いですわよ!
 ただし、参加者一人に何票も投票する、ということはできませんが』

  金ピカバニーは最後の仕事とばかりに、声を張り、

『さあさあさあ!
 本当のミスコンはこれから、ですわよ!』

  そう宣言した。
  ……流石に誇大表現かもしれない。

(*最後に、観客からの投票をするタイミングを設けますわ。
   参加者一人につき一票ずつ投票することが可能です。
   つまり、やろうと思えば全参加者に一票ずつ、ということも可能。
   ただし、一人の参加者に10票、ということはできません。
   また、票数のカウントはPCではなくPL基準ですのでお気をつけて。
   重複投票は一票にしかカウントしませんわよ)

344『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/16(火) 23:06:45
銀杏羽:
『――――さて!
 『最終投票』を加味した、総合順位の発表です!!』

  銀杏羽の声が砂浜中に響いた瞬間、
  背後の巨大モニターに10の名前が表示される。

     吹野 優衣。
     稗田 恋姫。
     朱鷺宮 涙音。
     嵐ノ宮 暁利。
     灰羽あと。
     水溜ココロ。
     東郷 日向。
     石動 玲緒。
     紫 斜六。
     須賀山女。

  横並びに表示された彼女達の名前の上で、
  不規則に伸び縮みされる棒グラフが表示される。

『気になる総合順位の結果は――――』

            ダララララララララ・・・

  最後となるドラムロールの音がゆっくりと大きくなっていく。

『10位! 紫斜六さん!』

                    ダララララララララ・・・

『9位! 朱鷺宮涙音!』

             ダララララララララ・・・

『同率7位! 東郷日向さん、灰羽あとさん!』

       ダララララララララ・・・

『6位! 吹野優衣さん!』

            ダララララララララ・・・

『5位! 石動玲緒さん!』

                     ダララララララララ・・・

『4位! 稗田恋姫さん!』

                    ダララララララララ・・・

『3位!!
 須賀山女さん!!』

            ダララララララララ・・・

『2位!!
 嵐ノ宮暁利さん!!』

      ダララララララララ・・・


             『そして栄えある第1位は――――』


      デ デ ド ン !

 『水溜ココロさんで――――――――す!!!!』

           ワアアアアァァァァ
                          ァァァアアアアアア  !!

         『優勝したココロさんには賞金として50万円と、協賛団体からの賞品を贈呈いたします!』

そう言って、金ピカバニーの銀杏羽が自ら賞品の乗ったワゴンを持って来る。

『ヨハネスブルグ』より、『ンデベレ衣装』。
『鈴眼』より、『一万円分の商品券』。
『秋映学園吹奏楽部』より、『吹奏楽コンサートのペアチケット』。
『御蔵神社』より、『モドリエイジカの味噌漬け』。
『骨董店ろいど&えんぺらー』より、『琥珀のネックレスと鉱物のガラスドーム』。
『白兎の幸運屋』より、『白兎のぬいぐるみ(大)』。
『門倉不動産』より、『門倉と語り明かせる券』。
『かつ青果店』より、『夏野菜ひと夏分』。
『ぶどうプロダクション』より、『テレビ番組ゲスト招待券』と『グッズ各種』。
『Straits』より、『年間フリーパス』。

            『ミスコン終了後、これらをご自宅に郵送いたしますわ!』

何だかそれはそれで大変そうだ。

345『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/16(火) 23:12:18
銀杏羽:
『そして最後に――――』

  そう言って、銀杏羽はパチンと指を鳴らしてモニターを消すと、
  その手を審査員席の方に向ける。
  すると同時に、

        バジン

  低い音を立て、モニターに『審査員のコメント』というお題目が表示される。
  何と言うか、分かりやすい展開だ。

           『このミスコンを盛り上げてくれた
            審査員の方々から、全体的なコメントを頂きますわ!』

346門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/16(火) 23:30:06
>>345
『銀杏羽』のフリに応じ、『門倉』がマイク片手に話し始める。

「今回、審査員を務めさせて頂いた『門倉』です。

 まずは―――『参加者』の方々にお疲れ様を言わせてもらうよ。
  多種多様なアピールがあって、大変面白かった。
 様々な着眼点があって、『点』をつけるのに難儀したけど、
 それでも審査員を引き受けてよかったと思っている」

  席上で『門倉』が言葉を紡いでいく。最初は『参加者』への言葉。

「見る限り、『一般会場』も盛況だったように思えるし、
 同じ立場の審査員も、それぞれの視線からの
 評価が聞けるのは興味深かった」

  次は『一般観客』と『他の審査員』への言及。

「そして、水溜さん―――優勝、おめでとう。
心のこもった『月光』、 ココロのこもった『即興』。実に素晴らしかった。
 そして、俺が提供した『賞品』は、この『門倉』と気が済むまで語り明かせる権利。

                     ―――後で、ゆっくり、じっくり話し合おうね」

  続いて優勝者の『ココロ』に対するネットリとした賞賛。
  (しかし、有名人とかならまだしも、
   どこの馬の骨とも知れぬ不動産屋と語り合う券。
   どう考えても優勝者の為というより『門倉』自身の為の賞品であり、
   きっぱりと断ったほうがココロの身の為なのかもしれない)

「最後に、主催の『銀杏羽さん』。
 『部活』のレベルでこんな大掛かりな大会を開くというのは、並大抵の事じゃあない。
 その『実行力』に敬意を表するよ。
 『部活のメンバー』だろう、スタッフたちも本当によく動いていた」

  最後に主催者の『銀杏羽』と『金言部』のメンバーを労わる。

「そんな、様々な人たちの思いが上手く噛みあったからこそ、
 このミスコン、『黄金小町』は大いに盛り上がり、つつがなく終了出来たんだろう。
 今後も、この『金言部』が主催するイベントにはぜひ、関わっていきたいね。

   さて、こんなところで、俺からのコメントは締めさせてもらいたい。

                               ―――ご清聴ありがとう」

347板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2015/06/16(火) 23:32:22

「……正直に言ってしまえば、始めは部の連中にいつの間にか申請されて仕方なくやった審査員だったが。
 だが……審査員をやれて良かった。楽しい一日だったよ」

率直に、晴れやかに微笑を携えつつ。
……結局最後までなんか色々致命的に間違えてた気がするが、でも後半は結構音楽方面でのアピールが多かったし、間違ってないのかもしれない。
でもなんかやっぱり色々間違ってた気がする。音楽性ってなんだろう。

「色々言ったが、やはり『自分の魅力を伝えよう』という参加者の意志は、それだけで見ていて楽しいものがある。
 都合10人……まぁ俺は途中で一回抜けてしまったから、俺が見たのは9人だったが、それだけの人数の『ソロ』を存分に楽しめた。
 どいつもこいつも自分の『音色』で、自分なりの全力を出していたと思う。
 表現ってのは、なんと言ってもこういうのが楽しい。自由で、本気で、まったくもって最高だ」

    「『水溜ココロ』。お前の演奏は本当に良かった。
     次にお前が出るコンクールなり演奏会なりを楽しみにしておく。優勝おめでとう」

 「他の参加者も、『表現者』として敬意を表する。
  参加してくれてありがとう。お前たちの舞台を見れて良かったと心から思う」

    「それと、主催者の『銀杏羽』だったか。この大会を開催してくれてありがとう。
     今日はいい日だ。最高の日だ。また同じことをやるのかどうかは知らんが、やるのなら楽しみにしておくよ」


  「…………短いようだが、ここまでにしておこう。
   あまり長々と話すのは蛇足もいいところだからな」


       「重ねて、参加者には『感謝』と『敬意』を。お疲れ様」

348門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/06/16(火) 23:32:57
妄想エントリーNO0.もし『銀杏羽 明日乃』がスタンドだったら?
――――――――――――――――――――――――――――
ゴージャスな格好のグラマラスな女性を連想させる、銀を基調とした人型スタンド。
完全自立型であり、基本的には本体に友好的だが、
機嫌を損ねるとその意思に背く事もある。気分屋で自信家。
このスタンドに『貴金属』をプレゼントすると、好んで身に着けてくれる。

『貴金属』をネイルに宿し、『明日の世界』を切り開く『剣』に変える能力。

スタンドが身に着けた『貴金属』に触れ、意識する事で、
『貴金属』は『粉々』になり、その『粉末』は触れた手の『爪』を
ネイルアートのように華麗に彩っていく。
『デコレーションされた爪』は『貴金属』の持つパワーを養分として、
グングンと伸びていき、最終的に、全ての爪が『融合』し、『剣の形』をとる事となる。

この『爪で出来た剣』(以下、『ネイルブレード』)は、
普通の『剣』のように何かを切り裂く事にも使えるが、
本来の用途は、能力である『明日の世界を切り開く』事である。

『ネイルブレード』で意識的に『空間』に切り付ける事で、
『空間』が裂け、『明日の世界』に繋がる『裂け目』が出来る。
この『裂け目』にスタンドが手を伸ばし、『引っ張り出す』事で、
『未来の道具』や『将来の誰か』、『誰かの子孫』など、
明日以降に存在するであろう、あらゆる物品や人間を
『今日の世界』に連れ出す事が出来る。

スタンドは、『どんなものを引っ張り出す』かを自由に『選択』出来るが、
それを取り出す『精度』は能力に用いた『貴金属の価値(平均的な相場)』に準じる。
高価なものならばある程度狙ったものが出せるが、安価なものだと
微妙に異なる惜しいもの、場合によっては全然違うものを引っ張り出す事となる。
また、引き出す対象が『複雑な機構』だったり『大きかったり』するほど、
必要な『精度』が増す。『選択』が、あまりにも『今日の世界(現実)』と
かけ離れていた場合や、遠い遠い『明日の世界』だった場合、
規格外に大きすぎる場合などは、いくら高価な『貴金属』を用いても、
目当てのものが引っ張り出せない事もある。

『裂け目』は一方通行であり、基本的には
『今日の世界』から『明日の世界』に行く事は出来ない。

『明日の世界』から何か『一つ』を引き出した時点で、『裂け目』は閉じてしまう。
また、その際に使用した『ネイルブレード』も役目を終え、解除される。

『ネイルブレード』の色や光沢は『元の貴金属の素材』に準じる。
硬度は『元の貴金属の価値(平均的な相場)』に準じる。

『シルバーウィング・アン・トゥモロー』(Silverwing and Tomorrow)
破壊力:C(引き出すパワーは∞) スピード:B 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:A 成長性:A

・『貴金属』は『使いきり』であり、自分で用意する必要がある。
 また、定期的に金の糸目をつけずに 『面白そうな事』を
 提供してあげないと、拗ねて言うことをきかなくなる。
 以上の特徴から、いわゆる『金スタ』に近い性質を有している。

・『明日の世界』の諸々は、あくまでこの能力で作り出された
 『不確定な未来』で、けして絶対的なものではない。
 黄金町の真の『明日』を確定させ、切り開いていくのは、
 『今日の世界』を懸命に生きる『住人たち』にしか出来ない事である。

349鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/16(火) 23:33:23
>>345

「…?」

完全に気を抜いていた。
言わないと進まないだろう。最後の一仕事だ。

「あ、はい。鈴元 涼ですぅ。金言部部員で、協賛の『鈴眼』の店員ですわ。」

「ぜ、全体?えっと、きれぇなお人さん、かいらしいお人さん、大人なお人さん。
                     いろんなお人さんが思い思いの演技をしてくれはりましたぁ。」

「十人十色でホンマにエエなぁ。楽しい時間をおおきに。」

相変わらずにこにこと笑っている。
この結果に参加者がどう思っているかは分からないが、少なくとも彼は楽しんでいた。

「ただミスコンの定義についてはホンマに部長のほうから見解を聞きたいんでぇ……」

そこは本当に重要らしい。

「参加者の勧誘とか準備段階からお手伝いさせてもろたから、ミスコンが盛り上がったみたいでよかったわぁ。」

あまり話しすぎてもなんなので、そろそろ締めとしよう。

「参加者の方エエ人ばっかりやから
 きっとここにおる人はみなさんのこと魅力的って感じたはずやわ。なんかあったら仲ようしよね?」

「じゃあ僕からはこれで終わりますぅ。」

礼をした。彼の話はこれで終了だ。

350瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/06/16(火) 23:41:23
>>345
「参加者の皆様、お疲れ様でした。裏で支えてくださったスタッフの皆様もお疲れ様です」

「全体的にアピールの完成度が高く、なかなかに個性的な方が多くて楽しめたと思います。参加者の多くが学生だったので方向性を模索中なのか荒削りでした。次は成人女性も参加してみてくださいね」

「ちなみにミスコンは独身しか参加出来ないそうです。誰か、我こそはという男性は須賀さんにアピールしてあげてください」

351『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/17(水) 00:32:25
銀杏羽:
『審査員の方々、今日はありがとうございました!
 いえ……審査員に限らず、ミスコンに協賛してくれた団体の方々、
 陰に日向にわたくしを支えてくれた『金言部』のメンバーやスタッフの方々、
 そして何よりも今日この場にやって来てくださった観客の皆さん、全てにお礼を言いますわ!』

  そう言って、金ピカバニーの銀杏羽は大きな動作でお辞儀をする。
  真面目な時くらい金ピカバニーはどうなんだと思わなくもないかもしれないが、
  そういうのを気にするような雰囲気のミスコンでもなかっただろうし、これで良いのだ。

  何はともあれ。

  これで、長いようで短かった『黄金小町決定戦』も、終わりを告げる。

         『『目元千両、口元万両』。
          目元は千両の値打ちがあるほど美しく、口元は万両の値打ちがあるほど愛らしいという意味でしてよ。
          しかし、この黄金町の女性たちの美貌は、万両では足りないほどの値打ちがありました。
          此処にいる皆さんの全員が、それを感じることが出来たと思いますわ』

  金ピカバニーの銀杏羽は腕を組みながら、もっともらしいことを言うみたいな雰囲気で言い始める。
  が、此処は『お金では言い表せないほどの素晴らしさでした』とでも言っておくべきシーンだろう。
  微妙に称賛のピントがズレているのは、彼女の個性と言ったところか。

    『ですが、しかし!!』
                   カッ!!

  と、銀杏羽は急に眼を見開く。

        『まだまだこの街に住まう『黄金小町候補』はたくさんいます!!
         そう、我々は黄金町のポテンシャルを半分も知り尽くせていないのです!!』

            ドオオ――ン

   『この『黄金小町決定戦』は、これからも開催していく予定ですわ。
    今度はさらに面白く、楽しみやすいイベントに仕立て上げてみせましょう。
    そう! ミスコンも、黄金町も、どんどんと進化していくということですの!
    皆の衆、楽しみにするが良いですわ! お――――っほほほほほ!!』

  銀杏羽の殊勝な高笑いをBGMに、ステージに幕が下ろされていく。
  何と言うか、最後までどこかふざけた金ピカバニーだったが……、

  ともあれ、黄金町で開催された初めてのミスコンテストは、そんな感じで幕を下ろしたのであった――。

352『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両:2015/06/17(水) 00:54:55
            ココロ『RLP』  ⇒ 賞金『50万』
                         協賛賞品10種GET!
                         ・『ヨハネスブルグ』より、『ンデベレ衣装』。
                          (ttp://www.littleworld.jp/clothes/south-africa.html)
                         ・『鈴眼』より、『一万円分の商品券』。
                         ・『秋映学園吹奏楽部』より、『吹奏楽コンサートのペアチケット』。
                         ・『御蔵神社』より、『モドリエイジカの味噌漬け』。
                          (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395590726/656)
                         ・『骨董店ろいど&えんぺらー』より、『琥珀のネックレスと鉱物のガラスドーム』。
                         ・『白兎の幸運屋』より、『白兎のぬいぐるみ(大)』。
                         ・『門倉不動産』より、『門倉と語り明かせる券』。
                         ・『かつ青果店』より、『夏野菜ひと夏分』。
                         ・『ぶどうプロダクション』より、『テレビ番組ゲスト招待券』と『グッズ各種』。
                         ・『Straits』より、『年間フリーパス』。

                         『黄金小町』就任!

353鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/17(水) 02:07:12

……
       ……
             ……

ミスコンも終わり、ほんの少したったある日。
金言部の伝言板に、書き込みがあった。

ミスコンお疲れ様です。
梅雨の湿度やこれから来る夏の暑さへの対策をとってお体を気遣ってください。

本題:色々ありまして(下記url)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/70-87

荊木レイさんを勧誘。入部されたことを連絡します。

鈴元

354荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/17(水) 22:09:26

「あァッ」

  カ           カタ
   タ    ガタッ
    …
「またパンクしてやんの…
 今日自転車屋さん
 やっていたっけ」

畳んだオンボロの折りたたみ自転車を持ち、
学校内を歩いている少女。
ふと顔を向けた先には『金言部』の部室。

「せっかくだし
 挨拶していきましょうかね」

      コ
       ン コンッ

「こんにちはぁ」

355『金言部』:2015/06/17(水) 22:11:34
>>354(荊木)

???:
「どうぞ」

  ノックののち、少女の落ち着き払った声が聞こえて来た。

356荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/17(水) 22:17:01
>>355

    ギィィ

「んしょッ。
 失礼しまっすっ」

扉を開け、失礼します。
誰が、いるのかな。

「こんにちはぁ。
 この度、『金言部』のお世話になる事になりました。
 高1の『荊木レイ(バラキレー)』っす。
 貴女は…?」

357『金言部』:2015/06/17(水) 23:00:57
>>356(荊木)
銀杏羽:
「ようこそ、『金言部』へ。話は聞いておりますわよ」

  その少女は、部室中央に備え付けられた大テーブルの奥の席に
  腰掛けていた。荊木を認めると立ち上がり、そちらの方へ向かってくる。

  茶色い、ゆるくカールした長髪。
  勝気な光を宿した吊り眼気味の灰眼。
  制服はブレザーをワンピースくらいの丈に改造しているが、
  デザインの大枠は中等部のものと大幅に乖離しているわけではない。

「よろしく、レイ。
 中等部三年、『金言部』部長の銀杏羽明日乃ですわ。
 気軽に部長と呼んでくださって構いませんわ」

  いきなり名前呼びだった。
  全体的にコミュニケーションが三段飛ばしかもしれない。

358荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/17(水) 23:13:57
>>357

  「あッ、 
  どうもっす」

こちらの容貌は中肉中背の眼鏡女子。
纏っている制服は例によって改造を施したもので、
高等部のブレザーの各所に虫の意匠が散らしている。
靴下は濃紺のニーソ。

「『レイ』、すか。
 ハハ・・・
 中学生の女の子にタメ語使われたのは初めてです。
 よろしくお願いします『銀杏羽部長』。」

「そういえば、
『金言部』って何する部活なんです?
 私、『鈴元サン』に勧誘されて、
『面白い』部活ッてことしか聞いてないんすけど・・・」

359『金言部』:2015/06/17(水) 23:26:56
>>358(荊木)
銀杏羽:
「貴方も敬語を使わなくたって構いませんのよ?
 宝梦もわたくしより下ですが全員にタメ口ですわ」

  年功序列とかはあんまり関係ないところなのかもしれない。

「また涼もまたうすぼんやりとした説明をしましたわね……。
 まあ、それも仕方ないですわね。この部活、まだ出来たばかりですし。
 ……一応、部活の理念として『お金の大切さを学ぶ』というものがありますわ。
 『金言』、とわたくしは定義しておりますが――
 お金にまつわる格言やことわざ。これらを学ぶのが『金言部』の目的ですの」

  ここだけ聞くと、非常に高尚なものに聞こえるかもしれない。ただし。

「ただ、難しいことはいたしません。
 サバゲーとかミスコンの企画とか、あと旅行とか、
 わたくしのお金を使って『楽しそうな事』をやる部活ですの。
 別に小難しく考えずともお金の有難味は学べる、というわけですわ」
                 「あんまりわたくしの私財を使いすぎるとアレなので、
                  一応形だけ部費はいただくことになっていますが……」

360荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/17(水) 23:40:46
>>359
「い、いやいやッ」

  ブン  ブン

眼前で両手を振り、

  「そんな訳にはいかねーですよ!
   『銀杏羽さん』は部長でッ。
   私はペーペーのモブ部員ッ。
   そこはきっちり線引しねーと!」

どうやらちょっと頭が固い・・・
というか融通の効かない性格のようだ。

「ひえェ〜、
 サバゲーに旅行・・・
 どれもこれも
 お金がかかりそうなイベントばっかッスねェ〜・・・」
 
         「あのォ〜」

「凄い失礼な質問ってのは
 わかってるんすけど・・・
 銀杏羽さんって、もしかして・・・
 『お嬢様』なんですか?
 語尾が「ですわ」ですし・・・」

361『金言部』:2015/06/18(木) 00:01:08
>>360(荊木)
銀杏羽:
「まあ、富豪ですわね」

  さらりと答えた。自分が金持ちという自覚は旺盛に持ち合わせているのだ。
  敬語とかそのへんに関してはあんまり気にしていないらしく、
  真面目に拒否する荊木に対してそれ以上拘泥することはなかった。

「語尾とか考えたことありませんでしたけど……
 『ですわ』だとお嬢様なんですの?? わたくしよく分かりませんわ」

  これは……答えが用意されていないパターンの奴だ。
  多分触れてはいけない類の話題だ。メタ的に。

「あ、そうだ。
 これは新しく部員になる人には今のところ全員聞いているのですが」

  銀杏羽は話題を切り替えるように言って、

              「『大体望むことは何でもできる』として、
               貴方は具体的に何がしたい、といった要望はありますの?」

 「基本的に企画するのはわたくしですが、企画段階で
  部員のアイデアも聞くことにしているのですわ。その方が面白いですし」

362荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/18(木) 00:18:51
>>361
「ハ、ハハ・・・」

乾いた笑いを浮かべる。
どうやらマジで大金持ちらしい。

「『望む事は何でもできる』」

   ポリ  ポリッ

人差し指の背で頬をかき、
考える仕草を見せる。

     「うぅん」

「私、『そーゆー』事が、
 できる人種じゃないですからねェ。
 なんていうか、『持ってる』代わりに『持っていない』というか。
 なんか『ゼンモントー』みたいすね・・・ニヘヘ」

     「そーだ」

「『キャンプ』とかどうすかね?
 全員、お金も食料も持たずに
 必要最低限の荷物だけ持って山に入って、
 血も涙もない情け無用のサバイバル合宿ッ!

 これッて凄い『お金』の有り難みわからないっすかッ!
 『金』を一切使わずに『金』を知るッ!
 『銀杏羽サン』的にはちょッと不満かもしれねーっすけど、
 これ以上ない程にシンプルッ!単純明快っすッ!」

363『金言部』:2015/06/18(木) 00:31:38
>>362(荊木)
銀杏羽:
「なるほど、それも良いですわねえ」

  銀杏羽は呑気そうに頷いた。
  別に快適さについてお金をかけることにコダワリがあるわけではないらしい。
  わりと好感触のようだ。

「ですがそういったことを提案するということは、
 レイは『サバイバル』じみたことが得意だったりするのかしら?」

  首を傾げる。

364荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/18(木) 00:43:50
>>363
「あー、
 得意ッてゆーか
 まー、『できそー』っていうか・・・」

「と、とにかくッ!
 もしサバイバルやるようだったら
 よろしくおねがいします!」

365『金言部』:2015/06/18(木) 00:51:53
>>364(荊木)
銀杏羽:
「ええ。前向きに検討しますわ」

                  ニコ

  銀杏羽はそう言って、銀杏羽は白いレースの長手袋に覆われた右手を差し出す。

「これからよろしくお願いいたしますわね、レイ」

  握手。
  それを求めている、ということなのだろう。
  彼女にとっては、それが友好の証の一つなのだ。

366荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/06/18(木) 01:04:59
>>365
「うッス。
 よろしくおねがいします!」

握手に応じる。

「それじゃあ自分はこの辺でお暇します。
 んしょっ」

ギコ…       ギ
   ギ     コ
    コ

タイヤのパンクした折りたたみ自転車を持ち、
部室を後にします。

367『金言部』:2015/06/18(木) 01:46:47
>>366
銀杏羽:
「さようなら〜」

  銀杏羽はそう言って、荊木を見送る。
  そして姿が見えなくなったなら、
  元のように大テーブルの一番奥に座りなおした。

    …………さて。
    ところで、荊木の来訪を知って大急ぎで部室に戻り、
    そして出迎える準備をした――とかでなければ、
    銀杏羽は元々一人で部室に入り浸り『何か』をしていたことになる。
    それは、一体何か?

    答えはこれだ。

「ふぅ…………。
 『夏休み合宿』の企画書……見られなくて良かったですわ」
             「こういうのは先にネタバレしたら面白味も何もありませんしね」

  企画書とか書くような性質か? と思われるかもしれないが、
  お金を使う以上、誰かに仕事を依頼しなくてはならない。
  つまり必然的に、自分の意思を正確に伝える作業は要る訳だ。

「しかしまさか……新入部員がわたくしの考えていた企画と
 全く同じことを考えるとは思っていませんでしたわ。レイ……やりますわね」
                「顔に出さないようにするのに苦労しましたわよ……」

  そう言う銀杏羽の表情には、確かに危機感の色があった。
  先程までの平静は完璧にポーカーフェイスだったのだ。
  サバイバルの話に移したのも、話題を逸らす為だったりする。

「『空っぽのポケットほど、人生を冒険的にするものはない』」
「『ヴィクトル・ユーゴー』の言葉ですが……それが『本当かどうか』、
 確かめてみるというのも、『金言部』の活動としては面白そうですしね」

        ド    ド  ド     ド   ド    ド

      ――今、部員たちの知らないところで、また一つ大きな話が動こうとしていた。


本日の『金言』:

   空っぽのポケットほど、人生を冒険的にするものはない。

                                     ――ヴィクトル・ユーゴー

368鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/04(土) 23:20:17
ある日、放課後の学園。

授業終わりの生徒達が移動している。
部室に向かうもの、家に帰るもの、多くの人が校内を歩いていた。
その中の一人に鈴元涼はいた。

他の生徒より若干だが歩くのが遅いのか追い抜かれている。
ぴたり、と鈴元の足が歩くのを止めた。

『金言部』の部室前。鈴元は特に扉の前に向かうと

コン コン コン

と三度、ノックをした。

「部員の鈴元です。どなたさんか、いはります?」

369銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/04(土) 23:23:02
>>368(鈴元)
「わたくしがいましてよ」

  ノックに返事が返って来た。
  今回はGMとしての対応ではないのであった。

「入っても良いですわよ〜」
     「というかノックもいらないですわ」

370鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/04(土) 23:31:19
>>369

「あぁ、それどうも。」

部室に入る。
普通に見慣れた部室内である。

「あ。部長、ミスコンおつかれさん。」

優しい笑みを浮かべて言う。

「それと、あの人に会いはった?ほら、荊木さん。」

進入部員について聞いておこう。

371銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/04(土) 23:39:36
>>370(鈴元)
「ええ、お疲れ様でした」

  笑みを浮かべた鈴元に答える。
  銀杏羽は大テーブルの奥の椅子に座っていた。
  何かしらの資料がテーブルの上に広げられていたが、
  鈴元が入って来るのと同時にファイルにまとめてしまう。

「会いましたわよ。
 なんというか、律儀そうでしたわ。
 それでいて結構『鋭い』勘の持ち主でしたわね」

  思い返すようにして呟く。
  多くは語らないが、初対面は好感触のようだった。

「レイとはどうやって出会ったんですの?」

  首を傾げて問いかける。
  銀杏羽と鈴元が出会った時は、路上で突っ立っていた銀杏羽を
  鈴元が呼びかけて、それに銀杏羽が反応したという形だったが……。

372鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/04(土) 23:46:24
>>371

「あんだけのお祭りようやりますわ。」

けらけらと笑っている。
褒めているつもりだ。

「『鋭い』?まぁ、そうなんかな。」

喧嘩や揉め事はしてない様子で安心する。
まぁ、どちらかがふっかけない限り喧嘩など起きそうにないが。

「荊木さんとぉ?えっと、夜お散歩しとったら
 自販機の下にお金落としてもたって困ってはったんよぉ。で、お金拾うん手伝ったら、部活とかの話になってねぇ。」

「そん時はなんも部活入ってへんって言うとったから、じゃあウチくる?って聞いただけぇ。」

特に駆け引きとかはなかった。
日常会話の延長線上で誘ったようなものだと記憶している。

「それがどしたん?」

373銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/04(土) 23:57:10
>>372
「……いえ、別になんでもありませんわ」

  そう言って、鈴元を見る。
  前に鈴元から『人たらし』と言われたことがあったが……、
  意外とこの少年の方も人のことは言えないのではないか?
  少なくとも、ちょっと勇気を出してしまえばいくらでも自分から
  『楽しいこと』を生み出すことができる、そんな力を持っているのでは?
  なんてことを思っていたりするのであった。

「ああ、そうそう。
 忘れていましたわ。この間頼んでおいたお遣いはどうでしたの?」

  行間で依頼していたお遣いのことだ。
  (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1424962526/302)

「何か面白いものは見つかったかしら?」

  別に現物を出さなくとも(押し入れに入ってるだろうし)、
  口頭の説明だけでよさそうな感じだ。

374鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 00:12:05
>>373

「そうなん?せやったらエエけど。」

(次なんかするときのネタにするんかおもたけど、そうでもないんやろか。)

銀杏羽の考えなど鈴元が知るはずもない。
いつものようにニコニコ笑っているだけだ。
人たらし、少なくとも鈴元は自分のことをそうだとは思っていない。

「『ゆにせっくす』っていうキーホルダーを買ったわぁ。
                 なんや性別を変えられるやて。」

「現物は今持ってへんけどね。…おもろそうやろ?」

375銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 00:21:47
>>374(鈴元)
「性別を変える……ですって?」

  怪訝な表情を浮かべる。
  そして、数瞬ほど沈黙し……、


「何ですのそれ! 超面白そうですわ!」

  案の定食いついた。
  むしろ面白い物が好きな銀杏羽が食いつかない訳がなかった。
  立ち上がって鈴元に歩み寄る。

「それっていくらしましたの? 在庫とかありますの?
 というか使用制限とかあったりしますの? 是非とも知りたいですわ!」

             ズズイ!

  そしてそのまま最接近。
  もはや歩み寄るというより詰め寄ると言った方が良い眼力だ。

376鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 00:39:14
>>375

「そう?せやったらよかっ……!」

銀杏羽の反応は予測できなかったわけではない。
楽しいことには全力だと思っているからだ。
しかし、考えの中での行動と実際に行われた行動、迫力は現実が勝った。

「部長、部長。近い…」

両手で詰め寄る銀杏羽をとめる。
家族以外の女性が近いのは苦手なのだ。

「『5万』で買ったけどぉ……買ったんは『1個』で『使いきり』。
 やから、慎重に使って欲しいんよぉ。」

硬い笑顔になっているが、いつものように相手の目を見て話す。
眼力に屈して眼をそらすようなことはしない。

「そんだけ。喜んでもろたんやったら、よかったけどぉ。」

377銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 00:46:51
>>376(鈴元)
「おっと、失礼しましたわ。
 ちょっとはしたなかったですわね」

  そう言って少し離れる。
  普通に会話するくらいの距離感だ。

「5万ですわね。でも『使い切り』となると、
 使いどころが限られますわね……」
              「時が来るまでは持っておいてくださいまし」

  そう言って、銀杏羽はバッグから5万円を取り出して鈴元に渡す。
  (PLマネーより5万)

「『あとでわたくしに説明する』『面白いことに使う』
 というルールを守るのでしたら、涼の判断で使ってもよろしくてよ」

「いやあ、面白いものを見つけましたわねえ。
 本当に素晴らしいですわ。うふふ…………」

  極めて上機嫌そうだ。

378鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 01:23:14
>>377

「そやね。うん。そのぐらいやったら、普通やわ。」

ちゃんとした距離感に安心する。
精神的に安心できる距離だ。

「時が来るまでやね。わかったわぁ。」

「……おおきに。」

(なんでバッグから5万円が出てくるんやろ。
 バッグが銀行なんやろか……)

富豪の力を感じた。
金満の匂いだ。

「僕が使うかはともかくとして……喜んでもろたんやったら、よかったわ。」

「ミスコンとか部員の勧誘も上手くいったし、最近運がエエみたいやねぇ。」

379銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 01:30:28
>>378(鈴元)
「そう! ミスコンも涼のお蔭で大成功ですわ!(涙音もいますけど)」
        「この『ゆにせっくす』と言い……涼には何かご褒美をあげなくてはいけませんわね」

  そう言って、じっと鈴元のことを見つめる。
  頭の先からつま先まで、まるでセンサーで精査するようなまなざしだ。
  (無論、銀杏羽の目にそんな昨日はないが)

「何がよろしくて?」 「わたくし富豪ですので、大抵の願いは叶えられましてよ!」

380鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 01:43:18
>>379

「や、僕以上に頑張ったお人さんおるやろぉ……」

そういう言われ方すると反応に困ってしまう。

(ちゅうか、見過ぎ……)

銀杏羽の眼差しで背筋が少し伸びた気がした。

「お金で解決するんは、気ぃひけるなぁ……
      僕だけ楽しむんも、オモロないしぃ……」

ここで金をくれという神経は持ち合わせていない。
別段困っていることもない。
いざ、こういう場面に立つといい案が思いつかないものである。

「じゃあ。どっか遊びにいかん?」

「お金つかわんし、お互い楽しめるやろぉ?」

381銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 01:51:55
>>380(鈴元)
「そっちの方々には十分な報酬を差し上げましたわ」

  雇った人間にはちゃんと金銭報酬を出している。
  スカウトにもスカウト報酬はきちんと支払っている訳だが、
  それに加えて今回の『ゆにせっくす』で、銀杏羽の中の喜びゲージが
  振り切れてしまっているのかもしれない。

  なまじ金を持っているから、喜びに対して『報いる』という選択肢が
  一番最初に来てしまう、ということなのだろう。

「さて、どんな願いを――」

       「…………」

           「……それで良いんですの?」

    「なんかもっとこう、私有のリゾートに行きたいとかではなく?」

     と思っていたが、『遊びに行こう』と言われて思わず首を傾げてしまう。
     遊びに行く、というのは客観的にはデートになるわけだが、
     まだそこを意識している訳ではない。

382鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 02:03:31
>>381

(僕もう十分過ぎるほどもらってるんやけど…)

道であった女性に声をかけたり審査員席でごちゃごちゃ言って
露店で買い物をしただけである。

「私有のリゾート?
 ……それもおもろそうやし。部長が行きたいんやったら行きたいけどぉ。」

「部長と仲良うなれんねやったらなんでもエエけど。
 ……やっぱり、僕とどっか行くん嫌?」

鈴元は純粋に遊びに行くつもりらしい。
デートとは思っていない。

「嫌なんやったら、別のん考えるけどぉ……」

383銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 02:09:13
>>382(鈴元)
「いえ! わたくしに二言はありませんわ!
 涼がやりたいと言うのであれば、是非はなし、でしてよ!」
                 「それにわたくしの方も満更でもありませんしね……」

  清々しい表情を浮かべる。
  しかし、その表情もすぐに曇った。

「ですが、特にお金を使わない、
 『普通に遊びに行く』だけでしたらわたくし、
 正直あまり場所に心当たりがありませんわよ……」
             (流石にファミレスやカフェくらいなら何度も行ってますが)

「どこに行きましょう?」

  首を傾げる。
  自分の得意なフィールドの外に出てしまっているため、
  いつものように圧倒的財力でリードする手法がとれないのだ。

384鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 02:33:31
>>383

「ホンマ?よかったわぁ。」

「……ちゅうても、僕もあんまエエ場所知らんのよな……」

友人と出かけるということがまずないのだ。
当然のことともいえる。
それになんだかんだ言ってもこの土地の生まれではない余所者だ。
詳しくはない。

「どっかでご飯食べる?それか遊ぶ場所あるんやったらそこでもエエけど。」

ウチ
「家でなんかする?」

「夏休みとかやったら本家とか親戚の家とかオモロい所連れてったげんねんけどぉ。」

腕組んで考える。
どこかいい場所はないだろうか。

385銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 02:51:33
>>384(鈴元)
「涼の家、ですか」

  同じように、腕を組むようにして考える。
  というか、鈴元の意見を反芻する。

「……ちょっと考えましたが涼の家が一番面白そうですわね」
          「協賛の件も含めて涼のおばさんにまたご挨拶したかったですし、
           よく考えたらちょうど良い機械だったかもしれませんわ」

「涼の『本家』とかもかなり興味ありますが!
 それはまたいずれ詳しくお話伺いたいですが!」

           「今日はとりあえず、涼の家に行きましょうか。
            学校から涼の家までの道中で
            面白いことを探しつつ歩けば一石二鳥でしょう」

  それに、と銀杏羽は一息置いて、

「『面白い物を探す』、というのは、
 いかにも『わたくし達らしい』遊びですわ」

銀杏羽と鈴元を繋げたのは、『面白いことを求める気持ち』だ。
そう言う意味では、二人に似合いの展開と言えるかもしれない。

386鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 03:16:44
>>385

「そうしよか。」

家に向かう方向で行くようだ。
       オ
(…部長と会うたんって、お姉ちゃんやったっけ、叔母さんやったっけ。)

イマイチ思い出せない。

「『本家』については聞いてくれたら話すよぉ。」

色々あったが自分の実家で育った家だ。
懐かしい思い出に浸れるかもしれない。
浸りすぎると思い出したくないことも思い出すが。

「じゃあ、行く準備してなぁ。」

銀杏羽の荷物がまとめられているか、まとめられてないかは知らない。
いつでも行けるならすぐ行くくらいの気持ちだ。

「ん?うふふ。そやね。『僕ららしいわ』」

面白いことは好きだ。
きっと銀杏羽もそうなのだと鈴元は思う。
そうでなければ、今自分はここにいないのだから。

387銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 03:31:33
>>386(鈴元)
「分かりましたわ!」

  すぐに踵を返して自分が座っていた位置に戻り、
  ファイルをまとめて自分の学生カバンにしまっていく。
  意外にも(いや、普通か?)銀杏羽のカバンは
  普通の学生カバンと大差なかった。
  カラの財布をはたいて、困ったような泣きそうな顔をしている情けないフクロウ――
  ゆるキャラの『こがねくろう』の缶バッジがついているくらいだ。

(『こがねくろう』は『金に苦労している』、『金がなくて困っているフクロウ』という設定で、
 同時に『金が人生の価値じゃない』みたいな教訓(こじつけ)もある、
 コンセプト的に金満お嬢の銀杏羽とはあまり相性の良くないゆるキャラなのだが……
 ……単純にデザインが好みだったのだろうか?)

「さて、おまたせしましたわ」
           「早速出発しましょう!」

  二秒で準備を終えた銀杏羽は、そう言って鈴元の手を取り部室を出ようとする。

388鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 03:47:04
>>387

(はや……)

女性は準備に時間がかかる、が鈴元の経験から来る感覚であったが
銀杏羽はそうではないのだろうか。

「なんやっけ、それ。ゆるキャラっちゅうやつ?」

鈴元の学生カバンにはなにもついていない。
そもそもそういうのを付ける性格でもない。

「…まぁ、いこか。住宅街からちょっと離れたトコにあるわ。」

なにか面白いことでもあるといいが。

389銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 04:00:04
>>388(鈴元)
「ええ。『こがねくろう』、だったと思いますわ。
 ミヤビ――ああ、わたくしの友人がつけていたのを見て、
 可愛かったので売っていた場所を聞いて取り寄せたんですの」

     これだけなら普通のエピソードだ。
     だがこれが『売っている』場所は、存在していない。
     厳密にはゲームセンターの景品なのだが、
     家の人が取って来てくれたのであった。
     だが、銀杏羽はそんなこと知らないので『買った』という認識なのである。

         ピッ
               ガチャ

  言いながら、取り出した鍵に取り付けられたボタンを押すと、
  扉の方から固い音が聞こえて来たような気がした。
  ……気のせいだろう。まさかいくらなんでも、
  ただの部室が車の鍵よろしく遠隔開閉可能になっているはずがない……。

    「場所ならこの前行ったので記憶しておりますわ。
     しかし、わざわざ親戚の家に下宿なんて珍しいですわね。近くには学生寮もありますのに。
     ……ところで、涼は学生寮に行こうとか思ったことはありまして?」

  昇降口へ向かう道すがら、
  そんなことを問いかけてみる。
  問いかける銀杏羽自身が自宅から通っているのだが。

 「この学校の生徒は、学生寮を利用している方が多いですわ。
  S湖の近くにある……白亜荘でしたっけ? あそこもそうですが」

390鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 21:10:10
>>389

「ミヤビ?あぁお友達ですか…にしてもかいらしいねぇそれ。」

(小金苦労……?お金に困ってそうやなぁ…ちゅうかどっかで見た気ぃもするけど…どこやろ……)

そういうのが最近の流行なのだろうか。
鈴元には分からなかった。

「部長…や、エエわ。気にせんといて。」

何か言おうとして止める。
いくらなんでも、部室の鍵が遠隔操作可能なわけがない。
現実的ではない。ありえるはずがない。
どうせ部長の思わせぶりな行動に違いない。
と、思いながらも目はしっかりと鍵を見ている鈴元である。

「叔母さんが店やるぅ言うたから本家が色々と面倒見てくれたんよぉ。
 店と、従業員と、さっき言うた住宅街から離れた家。
 本家がそこまでしてくれたら、僕らは住まんわけにはイカンのよ。やから、寮のことは考えたこともないわぁ。」

下宿と寮について、鈴元はそう答える。
いつものように、けらけらと笑っている。
しばらくして、一瞬考え込み口を開いた。

「寮見に行ってみる?
 …あ、部長って家から通ってんの?それとも寮?」

391銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/05(日) 23:11:19
>>390(鈴元)
「なるほど」

  『本家がそこまでしてくれたら、住まないわけにはいかない』。
  鈴元の言葉には、自分の家族のはずなのにどことなく
  『よそよそしさ』が感じられたが(というか『自分』と『本家』を区別している?)、
  それはそういうものなのだと納得した。古臭い家の制度については、
  銀杏羽も(知識があるので)多少は理解がある。

「いえ、少し気になっただけですの。
 かく言うわたくしも家から車で通学していますしね」

    あっさりと答える。
    思い出したように富豪っぽさを出すヤツだ。

「わたくし、枕が変わると寝られなくなってしまうので。
 だから外泊とかはあんまり……あ、」

  なんかちょっと顔を青褪めさせたが、すぐに調子を戻して。

          「外泊とかはあんまりしたことないのですわ」

  そんなこんな行っている間に昇降口に到着した。
  銀杏羽は自分の靴箱から外履きを取り出している。

392鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/05(日) 23:55:36
>>391

「そやで。」

「車ですかぁ。エエねぇ。」

富豪とはそういうものなのか、と思う。
鈴元は徒歩で登校している。
富豪っぽさにはもう慣れたのだろう。

「雨の日とか傘差して帰る必要も無いわな。」

車で通うことの得点はその程度だと思っているようだ。
鈴元にとってはイメージしにくいものなのかもしれない。

「あぁ、僕も枕変わると寝られへんのよねぇ。こっちにも持ってきたし。」

「……どないしたん?」
                     「や、別に言いたないんやったら、エエねんよぉ。」

(前いらんこと言うたからなぁ……)

相手の顔色の変化を見て咄嗟に聞いてしまう。
が、前に色々とやらかしたのを思い出しすぐに訂正する。
顔も銀杏羽からそらしてしまった。

「や、ホンマにエエんよ?」

念押しする。よっぽど前回の失敗に懲りているようだ。

「そういえば鈴眼と家どっち行くん?」

靴箱から靴を取り出して履く。
まったく汚れていない運動靴だ。

393銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/06(月) 00:20:18
>>392(鈴元)
「あ、いえ、何でもありませんのよ、なんでもね……」

  ちょっと気まずそうに答えた。
  ただ、表情とか顔つきとかに真面目さはあんまりない。
  多分コミカルな意味でのアレなのだろう。
  具体的には、夏合宿に向けての伏線(?)的なアレである。

「そうですわね。
 鈴眼の方は前にも行ったので……
 今日は家の方にお邪魔しようかしら」
          「叔母さまにはまた今度ご挨拶しましょう」

     そう言って、靴を履いて歩きだす。
     運動靴については――見はしたが、特に何も言わない。
     あんまり目ざとくないのか、気にすることでもないと思ったのか。

「ところで、涼の家は『住宅街から離れた場所』らしいですけど、
 具体的にどのあたりにあるんでしょう? 駅の方かしら?」

  ちなみに、黄金町のマップはこんな感じだ。
  (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311524252/759)
  詳細な画像はwikiに貼られていたりする。

394鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/06(月) 00:57:23
>>393

「せやったら、エエけどぉ。」

(触らん部長に気まずさなし……)

深く触れないようにしよう。
藪をつついて蛇を出したら笑い事ではない。
笑い顔を作り直す。

「…ちょっと、気になるけど。」

誰に言うでもなくつぶやいた。

「さいですか。まぁお店で言うてくれたら出てくる思うわ。」

(ミスコンのお礼やろか。別にエエ思うけど。まぁ、礼儀やな。)

「じゃあ家行こか。」

靴が綺麗なのは新品だからとかでなく、純粋に普段から下駄や草履を履いているから出番がないだけである。
体育のときぐらいしか汚れたり酷使する瞬間がない。
というか普段から運動する習慣がない。

「ん?そうそう。病院の北西ぐらいの場所。」

学校からは遠いが店からはそこまで遠くない。
そういう立地だ。

「あ、そうそう。家入る時はまっすぐ前見て入ってなぁ。」

そういうルールだから。

395銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/06(月) 01:14:20
>>394
  鈴元の中で銀杏羽は荒ぶる神とかと同等の立場になっていた。
  きっと夏合宿になれば鈴元は銀杏羽が青褪めた理由を知ることになる。

      スタ スタ  スタ

      銀杏羽は何やらスマホを取り出し、どこかしらに連絡を入れていた。
      ひょっとすると、『迎えは要らない』という旨の連絡かもしれない。
      車で通学していると言っていたから、帰りもそうなのだろう。

「病院の北西、ですか。……けっこう遠いですわね。
 それに病院…………、…………」

  銀杏羽は微妙な表情を浮かべる。
  ……何か煮え切らない様子だが……?

396鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/06(月) 01:29:57
>>395

鈴元の怯えは杞憂に終わったらしい。
そうまでして、地雷を避けたいのかは疑問である。

「…そう。遠いんよ。」

「うふふ。部長、僕に気ぃ遣わんでエエでぇ?
 なんや用事あるんやったら、そっち優先して。」

優しいいつもの笑みだ。
誰にでも向けてきた顔だ。
親にも兄弟にも親戚にも同級生にも見せ続ける顔だ。

「それとも、病院に誰かおるん?」

「病院に誰か会いたくないか、会いたい人でもおるん?」

ちょっと息を吸ってそんなことを聞いてみた。

「行くんやったら病院行き?僕が邪魔やったら一人にしたげる。
 勇気が要るんやったら付いてったげる。行きたくないんやったら、行かんでエエし。」

「僕の家なんかいつでも行けるんよ?
 やからね部長。今どこに行きたいん?今、どこにおりたいん?」

相変わらず笑っている。
愉快だから笑っているわけではない。

「答えたないんやったら、それでエエよ。
 ただこれだけは言っとくわな。」

「僕に気ぃ遣わんとな、自分の思うようにしぃ?」

(言葉にせんと分からんのよ。僕もあんさんも。)

397銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/06(月) 01:37:45
>>396(鈴元)
「えっ、あっ、いや、その……」

  唐突に気を遣われ出して、逆にうろたえる。
  何か、言うのを躊躇っているようだが……、

「びょ、病院が!」

    これ以上黙っていれば、さらに勘違いがこじれる。
    そう考えたのか、鈴元の言葉を遮るように言う。

「病院が……夜の病院が怖いだけですわ……。
 病院の近くに住んでいると聞いて、
 わたくしは無理だなと……そう思っただけですわ!!」

  そう言って、足をはやめる。
  耳が赤くなっているのは、鈴元の気のせいではないだろう。

398鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/06(月) 01:53:43
>>397

「え……」

「えー。ほんまァ?それェ。」

にやりとイジワルな笑顔を浮かべている。
珍しい笑い方だ。

「部長、もしかしてお化けとか苦手ェ?」

「かいらしいなぁ。」

(なんや大事な人でもおるんか思うたけどちゃうかったか。
 まぁ、エエことやわ。病院のお世話になりたないもんな。)

心中で安心する。
が、安心とイタズラしたい心が同居している状態だ。

「あ、本家で会うたお狐さんとか、双子の子ぉとかの話しよか?」

銀杏羽の後ろについて歩く。
ちょっとして、銀杏羽の耳が赤くなっているのに気付いた。

(…ちょっと、イケズしたい……)

すでにイジワルなことをしているという自覚はある。
これ以上やれば嫌われるのではという考えもある。

「部長。こっち向いて?」

「人間怖いモンがあるんは恥ずかしいことや無いんよぉ?」

ちょっと、その顔見てみたい。

399銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/06(月) 02:06:10
>>398(鈴元)
「………………」

  無言のまま、先を歩く。
  先を歩くが……、

   「……〜〜〜〜ッ!!」

          バ ッ

「う、うるさいですわねッ!」

  声を荒げてはいるものの、機嫌は悪くなってはいない。
  銀杏羽の『怒りのツボ』は単純にからかわれることにはない、ということなのだろう。

 「そうですわよ!だって仕方ないじゃありませんの!
  お化けはお金とか関係ないですし! 怖いものは怖いですわ!」

    そう言って開き直る銀杏羽の表情は……やはり全然開き直れていない。
    顔を真っ赤にして、恥ずかしさのせいか少し目が潤んでいる。
    そんな表情で、鈴元の方を恨めしそうに睨んでいる。……が、全然迫力はない。

400鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/06(月) 02:59:41
>>399

「!……」

突然の大声に驚いたのか、ぴたりと動きを止める。

「すんません。」

普通に謝った。
別に言い訳をすることもない。
先ほどのイジワルな笑いは消え、落ち着いた顔をしている。

「(お金云々はともかく)怖いもんがあるんは、おかしないんよ。
 ちょっと、からかいすぎたわな。お化け怖がるんは普通のことやしねぇ。」

「姉と『女の人は傷つけん』って約束してんねんけど、守れてへんかったみたいやわ。」

強がる子犬のような銀杏羽に対して優しく微笑む。
銀杏羽にこんな顔をさせたのは自分のはずなのに普通に笑ってみせる。
これを失敗とは思っていないのだろうか。
精神的に余裕があるだけなのかもしれない。

「そないな顔さしたかった訳やないねんよぉ。」

「あ、これ食べる?」

学生カバンをあさり、一口サイズの羊羹を取り出した。
白と水色の綺麗な細長い箱に入っている。

「ウチの羊羹やから、美味しいで。」

などと言いながら羊羹をすすめる。

「さ、はよ行こか。日ぃ暮れはせんかもしらんけど。
 あんまおそなって親御さんに心配かけんのはようないやろぉ?」

日が暮れたら病院が怖くなる、と言いたかったがぐっと我慢した。

401銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/06(月) 23:04:21
>>400(鈴元)
「別にそこまで怒ってませんけど……」

  銀杏羽はむすっとしつつも羊羹を受けとり、
  不機嫌(ポーズ)な表情とは裏腹にしっかり食べる。

「……」

     ちょっと雰囲気が和らいだ。

「今へんなこと考えたでしょう!
 よけいな心配ですわ! 連絡はもうしました!」
                  「もう! 先に行きますわよ!」

  そう言って銀杏羽は先に歩き始めてしまった。
  ――――今、校門を出たあたりだ。
  視界の端を、黒塗りの外車が遠ざかって行ったのが見える。

402鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/06(月) 23:55:56
>>401

「ん?うふふ。」

否定はしない。嘘をつきたくないからだ。
肯定もしない。

「はいはい。行こなぁ。」

銀杏羽の歩幅にあわせて歩く。
途中なにやらぶつかったら危なそうな黒塗りの車を見つけた。

(部長のお迎えさんやろか。)

手でも振りたかったが、やめておく。
違う車だったら恥ずかしいからだ。

ああだこうだと話しながら、もうすぐメインストリートといったところまで来た。

「あ、部長って車で通うとるんよねぇ?家遠いん?」

それとも単に富豪だから徒歩でも十分なところを車で来ているのか。

「車やったら帰りにお買い物とか気軽に出来へんちゃう?」

「あぁ、でもお友達と帰りはる時とか買い物したい時は車使わへんの?」

素朴な質問であった。

403銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/07(火) 00:09:56
>>402(鈴元)
  銀杏羽はしっかり手を振っていた。
  やはりあれが銀杏羽家の車で間違いない。

「わたくしの家はかなり遠いですわね。
 DIONモールの向こう……『御蔵神社』の近くと言えば分かるかしら?」

  この金満お嬢だったら案外徒歩でも十分なところを
  わざわざ車で通ったりとかしてそうな雰囲気があるが……。

「買い物に行くときや、友人と帰る時は、
 今のように先に車だけ帰らせていますわ。
 わたくしも、富豪である前に学生ですからね」

  何故か胸を張る銀杏羽。

404鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/07(火) 00:30:00
>>403

「はぁ。エラい遠いねぇ。そら車で通うわ。」

(僕でも自転車使う。)

車を使っても不思議ではない距離であった。
ただ金持ちらしさを出すための登校方法ではなかったようだ。

「でも友達と一緒におったら、そんな距離も気にならんかもねぇ。」

鈴元は友達と言うべき人間がまったくいない。
この町に引っ越してきてからはゼロ人といっても過言ではないだろう。
だから家までの道のりはずっと長く感じるときがある。

「そやねぇ。部長もお嬢さんってだけやないもんね。」

「あ、なんか買っていくもんとかある?
 お菓子とかやったら家にあるけど。」

もうすぐ商店街だ。一応聞いておく。

405銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/07(火) 00:59:41
>>404(鈴元)
「ええまあ……」
「そういう時は、別れた後にバスを使っていますし」

  意外と庶民的な答えが返って来た。
  ちなみにS市の市営バスにはしっかりと『御蔵神社行』のものがあるので、
  実質的に歩く距離はそれほどでもないのかもしれない。

「いえ、特には。お菓子の類は元よりそちらの家でいただくつもりですわ」

  意外と図々しい。

「涼の方こそ、何か買いたいものはあるかしら?
 何なら棚買いしても良いんですわよ?」
                 (※棚買い・・・棚ごと買い占めること)

  所持金云々以前に店側から拒否されそうな買い方だ。

406鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/07(火) 01:14:21
>>405

「今日はよう外す日ぃやわ。星座占い最下位やったし。」

庶民的な話になるとは思わなかった。
バスを利用しないからだろうか。
それとも単に頭が回っていなかっただけだろうか。
今の鈴元にはわからない。

「さいですか。ウチの店の余りとか買い置きのん多めやけどかまんね?」

図々しさは感じていない様子だ。
それぐらいは普通にするつもりだったらしい。

「や、エエよ。」

(棚買いなんかしたら、はしたないて怒られるわぁ。)

遠慮しているとかではなく、拒否している。

「じゃあ、はよ家行かんとね。
 うちの人らおったら、お菓子なくなってまうかもしらん。」

ちょっと歩くペースを上げる。

407銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/07(火) 01:26:52
>>406(鈴元)
「みなさんお菓子好きなんですの?」
        「……いや、愚問でしたわね。お菓子職人ならお菓子が好きなのは当然……」

  なんか自己完結していた。
  そこはかとなく偏見も混じっている気がするが、
  まあ当然と言えば当然だろう。そこまで乱暴な推論ではあるまい。

「もぐもぐ……ごくん」
       「……おいしい羊羹でしたわ。ごちそうさまでした」

     羊羹を食べ終えた銀杏羽は、そう言って包み紙をカバンの中に仕舞う。
     心なしか、ちょっと目尻が緩んでいるような気がする。

408鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/07(火) 01:41:58
>>407

「まぁ、そんな所ですわぁ。」

全員が全員お菓子が好きなのかは知らないが
減る量が多いことは確からしい。
鈴元も減らす人間の一人だが。

「おそまつさんでした。」

「……」

じっと銀杏羽を見つめる。
すると、口元を少し緩めた。

「ホンマに好きなんやね。」

「そういう人に食べてもらえると、嬉しいわぁ。」

けらけらと笑う。
自分の評価より和菓子の評価を気にする男だ。
そういう人間だ。

「そろそろ見えてくるころやろか。」

かなり歩いた。
病院に近づかないルートを鈴元は選んだ。

「あったあった。」

家が見えてきた。塀で囲まれている。
平たいが大きい。構造的に二階はないようだ。
その分奥行きがあるのだろう。
10人くらいなら問題なく生活できそうな家だ。

「僕が先入るけど、かまんね?
 いきなり部長が入ると不審者と間違えられかねんからね。」

409銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/07(火) 01:47:49
>>408(鈴元)
「鈴眼の羊羹は、おいしいですわ」

  笑みを見せる鈴元に、銀杏羽もにこやかな笑みを返す。
  何かと偏屈な少女だが、これは本当に本音だ。

      なんて一幕もあったのだが。

「ふぅ……ふぅ……」

  家に着くころには、銀杏羽は鈴元の後ろで息を荒くしていた。
  普段こんなに歩くことはあんまりないのかもしれない。

「え、ええ……構いませんわ……。
 それと、着いたらお水が一杯ほしいですわ……」

  やはり図々し……いや、これは仕方がないか……?

410鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/07(火) 02:40:28
>>409

「えぇ……」

振り返ると息を荒くしている銀杏羽がいたことに少し驚いた。
普段からこの距離を歩いている鈴元からすれば特に息を荒くする要素はない。

「……あ、すんません。」

今自分がどれほどの距離を歩いてきたのかを思い出した。
慣れない人間ならそうもなる。

「えぇっと、もうちょっとおきばりやす。」

急ぎ足で玄関の戸を開け、家に入る。

「ただいま帰りました。」

                                「あぁ、お帰りなさ……涼さんが女の子連れてきましたー。」

                                「えーホンマー?写メるー?」

(うわキツ)

「なんでお姉ちゃんおるんよ……」

すぐに髪を1つ結びにした女性がやって来た。鈴元の姉である。

                                「涼ー。あんたなぁ…なにしたん?
                                 あ、前に店連れてきた子ぉやない?」

「まぁ、後で話すわ。
 お茶の準備とお菓子の準備
 お願いできるやろか?」

                                「貸し1な。」

軽く言い合いしつつ、銀杏羽は六畳ほどの部屋に招かれた。
部屋の隅にはぬいぐるみが二、三個置かれている。
本棚やテレビや机、ゲーム機もあるが、居間ではないようだ。

411銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/08(水) 22:32:54
>>410(鈴元)
「どうもお久しぶりです。
 銀杏羽明日乃、と言いますわ」

  先程の疲労の色など露とも見せず、にこりと笑顔。
  銀杏羽は外面が良いのであった。(見栄っ張りとも言う)

「ありがとうございますわ……」

  去って行く鈴元(姉)に会釈しつつ、部屋に招かれる。

「此処が涼のお部屋ですの?」

  けっこう遠慮なく、というか興味深げに見る。
  ぬいぐるみが目を惹いたようだ。ひときわ興味深げに見ている。

412鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/09(木) 00:52:37
>>411

(さっきまであないに息切らしてはったのに…)

富豪にはああいう能力も重要なのだろうかと思う。
多くの人に会うのなら必要な能力かもしれない。

「そやで。あ、お茶はすぐ来る思うから。」

特にもったいぶる風もなく言う。
ごちゃごちゃとしていない部屋である。
部屋の端に置かれた机の上だけでなく、本棚の中やゲーム機のコードも
きれいにまとめられている。
整理整頓が好きなのだろうか。それとも、純粋に物が少ないだけか。

ふと、銀杏羽の視線がぬいぐるみにいっていることに気が付いた。

「ん?部長これ気になるん?」

鈴元はぬいぐるみの方へと向かっていった。
猫とたぬきっぽい生物、そして狐のぬいぐるみが机の横に並べられている。
鈴元は三つのぬいぐるみを抱いて、銀杏羽の元へと持ってきた。
                  
「かいらしいやろ?誕生日に兄と姉からもろたんよ。
 猫さんは親戚の人からもろたんやけどぉ……」

一つ一つ並べる。きれいだ。
丁寧に扱っているのだろう。

                                        「涼。お茶とお茶菓子。」

襖の向こう側から声がした。鈴元の姉の声だ。

「はい。」

襖を開け、盆を受け取った。盆の上には湯のみと急須、木製の器が載せられていた。
器には一口サイズの饅頭やら羊羹やらが入っている。

「おあがりやす。あ、ちゃぶ台いるわ。」

盆を銀杏羽の前において畳の上に盆を置いた状態なのに気付く。
部屋の押入れに向かう鈴元。その中に入っているのだろうか。

「あ、なんかしたいことある?」

押入れからちゃぶ台を取り出しながら、鈴元は聞いた。

ぬいぐるみの参考画像

猫(ttp://pepies.shop-pro.jp/?pid=62957777)
たぬっきぽいの(ttp://matome.naver.jp/odai/2140874754044113101/2140876586258239803)
きつね(ttp://takahata-engiyoi.ocnk.net/product/180)

413銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/09(木) 01:08:48
>>412(鈴元)
「あら、ありがとうございます」

  お茶菓子を持ってきた鈴元(姉)に再度お礼。

「ええ、そうですわね……」
         「(…………伏見稲荷……?)」

  丁寧に扱っているようなので、ゆっくりと撫でる。
  撫でながら、

「涼の家には、何のゲームがあるのかしら?」

  問い掛ける。全体的に落ち着きがない。
  そうこうしているうちにもあたりを見て……、
  やっぱりはしたないからと目を伏せ、それでもチラチラ見ている。
  …………多分楽しいのだろう。
  何をするとか以前に、一通りこの楽しさを発散させないと話が進まなそうだ。

414鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/09(木) 01:46:50
>>413

「そやろぉ。気に入ってるんよ。」

緩んだ笑みを浮かべている。

「ん?まぁ、パズルとかRPGとか色々。最近格闘系も手ぇ出し始めたけど……」

ちゃぶ台を銀杏羽の前に置く。
お盆を載せ、急須で湯飲みに茶を注ぐ。
手馴れた動きである。

「でも、それどころやなさそうやね。」

銀杏羽の目を見てそう言った。
落ち着きのなさを感じたのだ。

「好きに見てもらってかまわんよぉ。僕は見られて困るモンないし。」

「なんか気になる?」

「楽しんでもらえとる?」

いつもの優しい笑みとは違い、子供っぽい笑い顔だ。
鈴元自身も楽しいのかもしれない。

415銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/09(木) 02:15:57
>>414(鈴元)
「パズル……RPG……」

  銀杏羽はやっぱり興味津々だ。
  ゲームをやりたい、というよりは、何があるか知りたいと言う感じだが。

「……わたくし、男の人の部屋に上がるのは初めてなのですわ」

  鈴元のお茶を淹れる手つきを見たり、
  ぬいぐるみのことを撫でてみたりしつつ、銀杏羽は言う。
  わりと爆弾発言だったが、本人は気にしていない。

「人付き合いはわりとお金で賄えますが……、
 こういう付き合いは、『お金だけ』では得られませんものね」

  少し照れくさそうに、銀杏羽は笑う。
  金満お嬢らしからぬ発言だったが…………、
  そもそも、彼女は『特技』に散財を挙げる人間だ。
  つまり、彼女なりに『散財』――金の使い方にはこだわりがある。

「――あ、すみません、わたくしとしたことが、
 お茶の用意を済ませていただいたのに」

  そう言って、慌ててちゃぶ台に向き直る。
  この期に及んでやっと気付いた感じだ。

「これは?」

  そう言って、銀杏羽は目の前に置かれた和菓子の説明を求める。

416鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/10(金) 00:06:53
>>415

「ふぅん。意外…でもないか。」

箱入り娘というやつだろうか。
この性格なら男性の友達の家にも行きそうなものだが。
いや、男の友達がいるかは分からないが。

「僕は誰かを家に招いたことってあんまりないんよぉ。
 家族抜いたら、女の人部屋に入れたん、部長が初めてちゃうやろか。」

「うふふ。お互い初めて同士やね。」

面白いのか、けらけらと笑う。
銀杏羽の言葉が爆弾発言であるとは認識していないようだ。

「そ、そやねぇ。」

(なんやそういう言われ方するとハズいなぁ……)

ちょっと、照れているらしい。
銀杏羽から一瞬視線を外した。
ほんのりと耳が赤くなった。

「え、あぁ、えっとぉ……」

鈴元は器からいくつか和菓子を取り出してちゃぶ台に並べていく。

「豆餅。生地と豆に塩味がついとるから、餡子の甘みを引き立ててくれはるわ。
 きんつば。甘みが強いから渋いお茶と合わせて楽しんでなぁ。
 後は羊羹とか、お饅頭とか…あ、若鮎やね。」

一口サイズの和菓子が多い中、異彩を放つ和菓子があった。
大きさもそうだが、その形は鮎のようである。

「どら焼きみたいな調布の生地の中に、牛皮が入ってんのよぉ。」

「ほんのり甘ぁて美味しいんよぉ。」

一通り説明が終わったので、茶を飲む。

「まぁ、おあがりやすぅ。」

語るより味わったほうが早い、ということか。

417銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/10(金) 00:32:38
>>416(鈴元)
「そういう反応はやめてください。恥ずかしいですわ」

  顔を赤らめた鈴元を見て、やっと自分の発言を客観視したのか、
  照れくさそうに口をすぼめながらそっぽを向く。完全に自爆だが……。

「ふむ」

     気を取り直して、鈴元の説明を聞く。

   「若鮎」

  食べた経験はない。
  ただ、牛皮という言葉から、『牛の皮』があるものだと勘違いした。
  (実際にはもち米に水あめを練り込んだものらしいが……)
  和菓子に『牛の皮』――つまりは、塩気があるイメージのモノ。
  どんな味なのだろう? と好奇心を刺激された。

「では、いただきますわ」

     そう言って、開口一番に『若鮎』に挑みかかる。
     わりとおそるおそる口に運び……、

「……!」 「……甘いですわ!」

  ハッと目を見開いて言う。
  しょっぱさを覚悟していた為、余計に甘く感じるようだ。

「しかも中がもちもちして……あれ? これお餅ですの?」

  頭の周りにクエスチョンマークが浮かんでいる。
  でもしっかり頬は緩んでいるので、おいしいらしい。
  何と言うか、感想が分かりやすい性格だ。

418鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/10(金) 01:03:18
>>417

(部長がへんなこと言うから意識してもうたやんか…)

これ以上言うと余計に照れそうなので自重する。

牛皮は色々あり求肥となった云々は各種資料を参考のほど。

「?甘いよ?」

銀杏羽は求肥ぐらい知っているだろうと思っていたらしい。
彼女の反応は鈴元にとって意外な反応だったのだ。

「お餅の仲間やね。白玉粉に砂糖とか色々混ぜ取るよ。」

本家では餅粉を使うこともある、と注釈する。

「おいしいやろぉ?」

和菓子がいい評価を受けることが純粋に嬉しいのだ。
外面を繕って本心を隠すのが常の男だが、家のこと和菓子のことはごまかさない。

「若鮎はまだこっちの店では出してへんのよぉ。ウチの人以外やったら部長が初めて食べた人になるわぁ。」

楽しそうだ。
彼のクラスメイトがいれば驚くだろう。
こういう素の姿を見せることはないのだから。

419銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/10(金) 01:53:42
>>418(鈴元)
「あっ、ああ、求肥。『求肥』ですのねこれ」
         「……(牛の皮だと思ってましたわ……)」

  材料を言われて、やっと得心がいく。
  和菓子なら最初にそれを思い浮かべるべきだったが、
  そこはなんかこう、言葉のマジックが働いてしまうのだ。

       たまにないだろうか? 何でそんな思い違いをしていたんだろうという勘違い。

「良いですわね。お客さん一号ですか。
 お金を払っていないのでお客さんとはちょっと違いますけど」

  なんてことを言いながら、早速別の和菓子にも手を伸ばし出す。

「そういえば、涼も和菓子の修行をしているんですわよね。
 こういう和菓子も、もう作れるんでして?」

  修行の身、というと、銀杏羽のステレオタイプなイメージでは
  技術的には作れても身分的には『下積み時代は羊羹しか作ってはいけない!』
  みたいな戒めがあったりするんだろうか? とか考えている。
  (現実的に考えて、合理的ではないが……伝統は理屈では語れない印象があるのだ)

420鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/10(金) 03:00:58
>>419

「そう。求肥。」

「牛の皮やとか思いはったぁ?」

うふふ、軽く笑い声を上げる。
イジワルそうな顔はしていない。
自分も若鮎を手に取り、口へと運ぶ。

(うん。エエわ。)
          ウチ
「お客さんやで。家来てるしぃ。」

屁理屈っぽいことを言う。

「そやけど……」

一瞬視線を落とす。
しかしすぐに笑みを浮かべて

「『作れるよ』ただ『売れはせん』まだまだ素人同然っちゅう扱い。
 人に食べさせるんも、控えたほうがエエって言われとる。」

そう、答えた。

「父や祖父達が背負っとるんは、『鈴眼』の看板だけやないんよぉ。
 500年以上の伝統、今までのご先祖様の誇り全部を背負うとるんから
 僕みたいなんが気まぐれで作った和菓子でも、『鈴眼』の名に恥じひんモンでないとアカンの。」

まっすぐな言葉であった。
視線も、心も全て。ごまかしも格好をつけることもなく、ただ店の家の誇りを語る。

「漫画や小説みたいに厳しないけど、これぐらいは当然のことやって教えられてるわぁ。」

421銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/11(土) 01:26:22
>>420
「もう、分かって言っているでしょう?」

  恥ずかしがりながらも、少し怒ったような表情で言う。
  顔はしっかり赤いので、照れ隠しと言った方がよさそうだ。

「……『伝統』、『誇り』」

  そして、鈴元の言葉を復唱する。
  銀杏羽の家は海外企業なので、鈴元の言う
  『伝統』みたいな言葉とは縁遠い。
  だが、だからといってそれらへの理解がないことにはならない。

「ということは、先程道中にくださった和菓子も
 涼の家族……もしくはお弟子さんが作ったものでして?」

     首を傾げる。
     そしてそれはともかくとして、手元の和菓子に視線を寄せる。

「この和菓子にも、『500年の歴史』が積もっている、と考えると、
 …………味わい方も、少し変わって来るような気がしてきますわね」

  そう言って、羊羹を口に放り込む。
  真面目な顔をしていたが、やはり頬が緩む。
  人間、好物を食べて真顔を保つのは難しいものだ。

422鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/11(土) 02:01:55
>>421

「ん?うふふ。」

明言は避けた。
あなたの考えたことが答えだと言っているつもりなのだろうか。

「そう。『誇り』」

静かだが、強い言葉であった。
自分に言い聞かせるように、鈴元はその言葉をつぶやいた。

「そやでぇ。鈴眼の和菓子は全部職人の手作りなんよ。
 お弟子さんか、兄の作ったやつのはずやわ。」

ちょっと誇らしげである。
手作りも鈴眼の誇りなのだろう。

「……そういえば、部長の家ってなにしてはんのぉ?」

自分の家のことを話していて、銀杏羽の家が気になったらしい。

「お金持ちってことは知ってるけど、なにしてはるんやろかぁ?」

423銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/12(日) 00:09:06
>>422(鈴元)
「貿易業ですわ」

  えらくざっくりとした説明だ。

「たとえば、主婦が趣味でやるデイトレード……
 あれの数千倍だか一万倍だかの金額の取引を、
 色んな品物で行うお仕事……とでも言いましょうか」
   「……まあ、あんまりよく分からないですわよね?
    たまに友人に聞かれるのですが、
    説明してもみな一様に首を傾げてしまうのですわ」

  肩をすくめて言う。
  だがどこか……鈴元に比べると、言葉に熱がない。
  無関心というわけではないのだろうが、
  鈴元のように家の仕事に『誇り』を感じているわけではない。

「まあ、わたくしの家は涼の家と違って、
 『家を継ぐ』という考え方そのものがありませんし、
 わたくしもそこについてはあまり詳しくありませんわ」

  継ごうと思えば継げるような状態なのかもしれないが、
  銀杏羽はそれに対して特に意欲を見せている様子はない。
  別になりたいものがあるようにも見えないが……
  まあどのみち、この金満お嬢のバイタリティなら何かしらやりそうだが。
  ひょっとしたら起業する気なのかもしれない。(資本はたくさんあるし)

  そこのところは、家業に誇りを持って継ぐ意欲を見せる鈴元とは対照的だ。

424鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/12(日) 02:24:19
>>423

「異人さん相手に商品売ったりしてお仕事してはるって感じやろかぁ?」

銀杏羽の話を聞いて、鈴元はそう思ったらしい。
分からないなりの答えだ。

鈴元にとって、銀杏羽の言葉は不思議ではない。
そもそも自分の親の仕事に伝統や誇りが付いてくることは少ないだろう。

「…家のこと嫌い?や、気にせんといて。」

(嫌いやったらあないにお金使わんよねぇ。)

家を破綻させよう、とかそういうのは捻くれた見方だ。
銀杏羽がそんな人間とは鈴元は微塵も思っていない。

(……まぁ
        僕が継ぐわけやないんやけどぉ……)

鈴元の顔からすっ、と表情が消える。
無表情。仮面のように動かない。
急に鈴元は我に返ったのか笑顔を作り直した。すこし、ぎこちない。
だが、数秒で自然な笑顔に戻った。

「そっか……そうなんかぁ。
 部長は、やりたいこととか、ある?」

「ここで、やなくて。これから。将来やりたいことってある?」

425銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/12(日) 19:52:21
>>424(鈴元)
「両親のことは人並みに尊敬していましてよ」
「お父様もお母様も、嫌いなんてことはありませんわ」

  あっさりと答える。家族関係はそこまで悪くなさそうだ。

「…………」

  能面のような表情の鈴元を胡乱げな眼差しでじいっと見つめていたが、
  話を向けられるとふっと笑って、視線を虚空に彷徨わせる。

     「そうですわね……さしあたって、『金言部』の活動として
      やりたいことが幾つか。林間学校、臨海学校、登山にスキーに
      フェリーにドライブに、面白そうなゲームや鍋パーティ、
      ……他にも色々、やりたいことは尽きませんわ。人の一生では短すぎるくらいに」

  冗談めかして、銀杏羽は肩を竦める。
  もっとも話の流れから言って、鈴元がそういう話をしたいのではないことは分かる。

「学校を卒業しても同じですわ。社会に出たとしても、きっとわたくしの目の前には
 いつなんどきも『その時やりたいこと』がたくさん転がっているのでしょう。
 具体的なことは、正直分かりませんし、決めてもいません。
 ですが、わたくしにとって『それら』が一番重要で…………
 将来何をして生きていくとか、そういったものは『やりたいことを好きなようにやる』為に
 準備していく中で、勝手についてくるものだと思っていますわ」

     楽観論も良い所だった。
     この考え方は、潤沢な資金があって生活に余裕があるからこそ言えるものだ。
     仮に銀杏羽が普通の家の生まれなら、このままの台詞が吐けるかは甚だ疑問である。

  だが……一つ言えるのは。
  もし仮に彼女が次の瞬間無一文になったとしても、おそらくこの考えは変わらない。
  金がないなら金がないなりに、彼女は『自分がやりたいこと』をやる。
  少なくともそこについて、自分の感情を押し隠したり、捻じ曲げたりはしない。

「逆に」

  銀杏羽は鈴元を見据える。
  彼女の網膜には、先程の鈴元の能面のような表情が焼き付いている。
                            . .
「涼はどうなんですの? 和菓子屋『鈴眼』の分家の人間としてでなく……
 『将来やるだろうこと』とは違う、一人の鈴元涼が『やりたいこと』は?」

426鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/13(月) 00:50:34
>>425

(臨海学校とか一生徒の力でどうにかできるもんやないかなぁ……)

(でも、部長やしねぇ…)

銀杏羽がある日どこかの国の女王になっても鈴元は驚かないだろう。
彼にとって、銀杏羽とはそういう人間なのだ。
面白いなら財力を惜しまず全力で挑む、そういう『つき進む人間』なのだ。
しかし、鈴元の求める解はこれではない。

「…そう。部長はそう思っとるんやねぇ。」

「『その時やりたいこと』が重要で
 準備していく中で色んなモンが勝手についてくる。エエねぇ。」

「やっぱり部長はエエねぇ。かっこエエよ。」

「まっすぐで曲がらん信念やわぁ。」

嫌味ではない。心のそこからそう思っている。
少なくとも鈴元はその感覚を持っていない。
実家から離れることが出来ず、ただ家にいる鈴元は、銀杏羽のそこに憧れる。

「分家かぁ…僕は……や、その通りやわ。次男坊やもんね。」

「僕のことはエエやろ?
 や、聞かれた以上は答えるけどぉ。」

苦笑いを浮かべかぶりを振る。
それからちょっと深呼吸をして、鈴元は答えた。

「笑わんといてなぁ?
 ……『桜になりたい』」

「きれぇで、華やかで人を惹きつける桜に
 儚くも美しい桜の花のような人間に僕はなりたい。」

珍しく本音の言葉であった。

「友達もおらん、何の取り得もない僕でも、桜の花になったら……
 なれたらきっと……お父さんもお母さんも、みんな僕のこと………認めてくれて。
 ほんで、僕は僕のことを…」

一瞬間が開いた。
鈴元はいつのまにか笑顔が消え、切羽詰った顔になっているらしいことに気付く。
銀杏羽の瞳の中に自分の姿が見える。

「あ、別に『桜の花になるから』部長と仲良うしてるんと違うんよ。
 純粋に部長のこと好きやから仲良うなりたいだけで…
 ちゅうか、友達おらんでも別にそこまで問題やないし。」

「別に同情してもらいわけやないし。こういうんは行動で示すべきっちゅうか……」

近くの大福に手を伸ばす。
もそもそと食べた後、茶で流し込んだ。

「まぁ、今やりたいんは『部長のことを知る』ってことかなぁ。」

笑った。無理に笑った。
最初からそれが答えだったとそう言いたそうに。
銀杏羽の目を見て笑う。
瞳の中に不器用な笑いを浮かべた自分がいることを知りながら。

427銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/13(月) 01:28:52
>>426(鈴元)
「わたくしと涼は違いますわ」

  銀杏羽は羊羹の残りをつまみながら、そんなことを言う。
  意味の通らない発言だが、多分彼女の中では
  ひとつながりの会話の応酬になっているのだろう。

「だからきっと、わたくしのことを知っても、
 涼の求めているものには届かない。むしろ遠ざかって見えるはずですわ」
                 「ですので一つ、とっておきのわたくしの情報をお教えしましょう」

  銀杏羽は、そう言って鈴元のことを覗き込む。
  鈴元が、銀杏羽の瞳に映る自分自身を見るのではなく、
  今、目の前にいる銀杏羽のことを見ることができるように。

「わたくしも……あなたのこと、好きですわよ」

  その口元が、悪戯っぽく弧を描く。

「気遣いができる、人付き合いが上手い、話が上手、
 そして今もこうして思い悩むくらいに真面目で、
 それでいてちょっとイジワルなところもある……」

「わたくし、涼の取り柄ならけっこう知っていましてよ。
 涼が自分を取り得のない人間と断ずるのは勝手ですが――」
           「――――それならそれでわたくしは、勝手に涼のことを認め続けますわ」

    たぶん、鈴元が本当に求めている終着点はそこではない。
    彼の想い描く『最良の未来』は、きっと銀杏羽には齎せない。
    仮に齎せるとしても、それを今ここで達成するのは、間違った選択だ。
    これは、彼自身が決着をつけるべき物語で、主人公は鈴元自身なのだから。

  だが、かといって銀杏羽が何も関われないというわけでもない。
  何の役にも立たない脇役でも、隣にいるということだけは示すことができる。
  鈴元が、決して満たされない無間地獄の中にいるわけではないと伝えることはできる。

  銀杏羽はそこまで言って、少し恥ずかしそうに目を背け、

「それに……『友達』なら、此処にいるのではなくて?
 わたくし、貴方も含めて『金言部』のメンバーと部活だけの浅い付き合いをするつもりはなくてよ」

  そう、呟きを漏らした。
  喋りすぎたからか、何もしないのが恥ずかしいのか、
  そこまで言って、お茶を飲んで喉を湿らす。

428鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/13(月) 02:53:51
>>427

「そら、僕と部長はちゃうけど……」

話題を変えようと試みるが上手く言葉が出てこない。
目の前の少女の言葉を一言一句聞き届けようとする自分がいる。

「あぁ…僕も部長のことす……へ?」

(今、この人僕になんちゅうた?)

言葉を理解するのが遅れたが、やっとなにを言われたか理解したときには
銀杏羽は鈴元について話していた。

(……そ、そないな…照れるわ。)

鈴元から表情が消える。
赤くなりはしないが、これも照れているのだ。
全てを聞き終えた時、鈴元は顔を覆い隠しぶつぶつと何かを呟いていた。
反応に困っているのだろうか。

「その、おおきに。僕のこと、そないに思ってくれて。
 でもまだまだ目標を達せたとは思わんし、言わん。」

銀杏羽の言葉は確かに鈴元の心に届き、心を動かしたのは紛れもない事実である。
しかし、まだ足りない。
彼の『理想』であり『目標』はそれこそ人生を賭けた夢だ。
こんなところで叶ったなどと言うのは諦めと同じことなのだ。

「ただ、そういわれるだけでも僕は嬉しぃ。」

それからくすりと笑って、手を差し出す。
かつて銀杏羽が鈴元を勧誘するときにしたように、右手を差し出した。

「これからもよろしゅう。『友達』としても『部員』としても。」

「それと、僕の秘密を教えるわぁ。」

誰にも言わないように、と一本だけ伸ばした指を口に当てる。

「僕は『刺青』を彫ってる。背中に目標を忘れんようにと願掛けで。」

429銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/13(月) 23:25:08
>>428(鈴元)
「それで構いませんし、それでこそ涼ですわ」

  目標を達せたとは思わない、と言う鈴元に、銀杏羽は頷く。
  目標は高ければ高い程良い。簡単に片付いてしまっては面白くない。

「『刺青』」

  そして続く言葉に、銀杏羽はオウム返しで呟く。
  彼女もまた、その概念を知る者の一人だ。
                   ....
「わたくしも知っていますわよ、そういう『刺青』は。
 そして、それによって得られるものも」
         「前に話しましたが……『わたくしも持っています』からね」

  つまり、お互い『刺青の試練』を潜り抜けた者同士というわけだ。
  (銀杏羽はアレに死の危険があることなど知りもしないが)

  「まあ、やはり見せびらかすようなものではありませんけど……」

  銀杏羽にとって、『スタンド』を見せるということは
  かなりのっぴきならない事情に陥ることが前提になる。
  彼女が『刺青』を彫った成り立ちから言って、少なくとも彼女にとっては
  そうやすやすと見せびらかして良いものではないのだ。『刺青』も『スタンド』も。

「しかし、わたくしの他にも宝梦に普、涙音、ニコラ先生……。
 別に狙っていたわけではありませんが、スタンド使いが多いですわね。
 ひょっとすると、レイもスタンド使いなのかもしれませんわ……」
                                    「……あむ」

  そんなことを言いながら、盆の上に置いてあった最後の和菓子を食べる。
  きんつば。甘みが強い。銀杏羽は静かにお茶を啜った。

430鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/14(火) 00:11:25
>>429

「うん。多分部長の刺青と同じ性質の刺青。」

即ち、スタンドを目覚めさせる原因となった刺青。

「うふふ。そやね。見せびらかすモンではないわ。」

刺青は鈴元にとって目標を忘れないためのものだ。
なんとなくごまかしたりして、自分の行く道を自分で閉ざさないようにするために彫ったのだ。
それを人に見せびらかすのは恥知らずなことだと考えている。

「部長はなんで刺青を彫りはったん?」

刺青を彫るという事はこの国では色々と面倒なことを引き寄せる可能性がある。
そうでなくとも痛みを伴う行為だ。
ファッションで入れた可能性もあるが、銀杏羽はそういうことをする人間だろうか。

「あ、御菓子なくなってしもたねぇ。追加いる?」

「ちゅうか、時間大丈夫?帰るんやったら送っていくけどぉ。」

431銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/14(火) 00:31:16
>>430(鈴元)
「――――」

  問いかけられた銀杏羽は、少し黙った。
  冗談っぽくはぐらかして誤魔化すことも考えたが、彼女にそんな器用なことはできなかった。
  ファッションなら、わざわざ長手袋で隠したりはしないだろう。
  秋映学園は刺青OKな校風だ。

「……ええ、そうですわね。
 そろそろおいとまさせていただこうかしら」

  結局、鈴元の質問には答えないままにそう言う。
  銀杏羽が『刺青』を彫った理由……そのことを、彼女は恥じていない。
  恥じるような人間性なら、『刺青の試練』は生き残れなかった。
  だが……鈴元と違って、誇るような性質のモノでもない。

  銀杏羽にとって『それ』は、グツグツに煮えたぎったマグマのような怒り。
  それを表にさらけ出す時は、例外なく『キレている』時だ。
  いや、表にさらけ出せば、否応なしに『キレてしまう』と言った方が正しいか。

「和菓子にお茶に、ありがとうございましたわ!」
            「送迎は家の者を呼ぶので、心配要らなくてよ」

  そう言って、立ち上がる。

432鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/14(火) 00:51:48
>>431

(人には言えんってことかな。)

鈴元がそこを追求することはない。
言いたくないならそれでいい。
無理強いしてまで聞くことではない。

それに、生きていれば聞くことになるかもしれない。
どんな結果が待っているかは、鈴元には分からないが……

「そう……あ、そや。」

ゆっくり立ちあがり、押入れの方へと歩いていく。
押入れから銀杏羽の方へと戻ってきたとき、彼の手にはねこのぬいぐるみがあった。

「今日のお礼。いらんねやったら、置いていってもらってかまわんよぉ。」

もらってくれ、言いたいらしい。
受け取らないならそのまま見送るだけだ。

猫(イメージ)
ttp://www.netyokocho.jp/atelier_mocomoco/goods/KOB26100784/

433銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/14(火) 01:28:25
>>432(鈴元)
「お礼なんて良いですのに……」

  銀杏羽は嬉しそうに、そう言った。
  実際、今回は銀杏羽も楽しめた。対価は十分だった。
  ……だがこの少女、富豪のわりにもらえるものは何でももらう性質である。

「ありがたく頂きますわ。赤ずきんちゃん風なのかしら……可愛いですわね」

  カバンを肩にかけ、猫のぬいぐるみを大事そうに抱え、
  鈴元を伴って玄関へ向かう。

     その途中。

「……、……涼は……なんでわたくしのことを知ろうとしますの?」

  何気なく、問い掛ける。
  拒絶の意味を含んでいるのではない。
  単純な、疑問だ。

     銀杏羽は、自分以外の人間には触れられたくない心の聖域みたいなものを持っている。
     それは鈴元も前回の『英語のテスト』で知っての通りだ。
     だが、それを知っても尚鈴元は銀杏羽のことを知ろうとする。
     報酬に『遊びに行く』ことを提案し、自身の家に招き、心の距離を縮めようとする。

  銀杏羽としては、『仲良くなる』のに互いを知る必要はあまりないと思っている。
  正確には、同じ空間で同じことに一生懸命になれば、
  自然と互いのことを知り、そして仲良くなれるものと思っている。
  鈴元が、銀杏羽の心に触れようとする理由が――銀杏羽には分からない。

434鈴元 涼『ザ・ギャザリング』【中三】:2015/07/14(火) 02:01:17
>>433

「エエんよ。楽しかったお礼やし、押入れの肥やしにしとったらもったいないわぁ。」

「よう見たら、ぶどうで頭巾止めてあるんよぉ。」

けらけらと笑う。
楽しそうである。

「ん?」

長い廊下を歩いている最中、鈴元は銀杏羽の問いに首をかしげた。
質問の意味も意図もある程度理解している。
ただなぜ聞かれたのかが分からない。
鈴元はその答えをすでに銀杏羽に提示していると思っていたからだ。

「……部長のこと好きやから?」

もちろん、友人としてである。

「僕は心に触れてこそ友達やと思う。心に触れて、お互いのことを知って。
 会話に言葉もいらんくらいの、心で通じ合える関係に部長となりたいって思うたから。」

まっすぐな目だ。優しげな雰囲気を持ちながら強い意志も見え隠れする目だ。

「退屈な毎日を変えてくれた感謝もあるけど。それだけやったら恩返ししてお終いやわぁ。
 部長のこと知りたい。仲良うなりたい。そう思ったから、部長のこと聞くし僕のこともちょっとだけ話すんよ。」

鈴元にとって銀杏羽の心に触れることは特別なことなのだ。
相手の心に触れれば相手を傷つけるかもしれない。
それは鈴元にとってもっとも避けたいことだ。
だが、そのリスクを背負っても銀杏羽と通じ合いたいと思ったのだ。

「あとは…鈴元家家訓『此の世の一切は動かざる者の横を通り過ぎる。』の教えかな。」

「なにもしなければ、危険とか面倒くさいモンは自分ではない誰かの元へと飛んでいく。
 しかし、同時に好機や縁も自分の横をすり抜けて、何も得ることはないっちゅうことでねぇ…」

「僕は部長をどうでもエエ通り過ぎるモノには、したくなかったんよ。」

「これで、答えんなってる?」

優しげな笑みを浮かべ、鈴元はそう答えた。

435銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』【中3】:2015/07/14(火) 02:17:32
>>434(鈴元)
「……そう、ですの」

  噛み締めるような呟きがあった。
  鈴元が真意をはかりかねるのも無理はない。
  これは問いというよりは、確認に近かったのだから。

     そして、求めていた答えは得られた。
     考え方は、少し違うかもしれないが――、

「まあ、耳触りの良い答えではありますわね!」

  果てしなく上から目線。
  だが、言葉とは裏腹に、表情は嬉しそうだった。
   ... ... . . .. . .. .
  ドロドロとした愛情なんてもののない、
  一〇〇%純粋な友情から来る気持ちだと、理解できたから。

   「今日は、ありがとうございましたわ。
    お蔭で色々と楽しい時間を過ごすことが出来ました」

  玄関前に立ち、銀杏羽はそう言って笑みを浮かべた。
  そして、去り際に言う。

「……『此の世の一切は動かざる者の横を通り過ぎる』。
 わたくしも、覚えておきましょう。大切なものが、横を通り過ぎてしまわないように」

     そう言うと、銀杏羽は長い髪を翻して歩いていく。
     夕陽に照らされた少女の姿は、そのまま街の中へと消えていった。





本日の『金言』(特別編):

   此の世の一切は動かざる者の横を通り過ぎる。

                         ――――鈴元家家訓

436『金言部』:2015/07/22(水) 23:43:15
そしてこちらにも告知ですわ!

ミッション名:『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―
危険度:D
難易度:C
GM:『金言部』
ミッション概要:
わたくしの所有する山一つを使った一泊二日の夏合宿ですわよ。     ・ ・ ・ ・ ・
参加者は所持品を持たず、着の身着のままで一泊二日のサバイバルを生き残ってもらいますわ。
ミッションの進行は複数の段階に分かれています。
なので厳密には『サバイバルという一つのミッションを行う』のではなく
『サバイバルというロケーションで三つの小ミッションを立て続けに行う』ものと
認識してくださるとやりやすいと思いますわ。
此処に各Stageでの『目標』を提示しておきますので、
行動に困ったら『目標』を達成する為の行動をとればいいかと思います。

Prologue 『朝』
 山の麓にあるわたくしの別荘で朝食。
 此処から先はサバイバルなので英気を養いましょう。
1st Stage 『昼』
 『目標』
 1.昼食のゲット  2.住居を作る材料の獲得
2nd Stage 『夕方』
 『目標』
 1.夕食のゲット    2.住居の完成
3rd Stage 『夜』
 『目標』
 1.『生きて朝日を見ること』
Epilogue 『二日目』
 山を下りてわたくしの別荘で朝食。
 (生きて帰れたら)互いの無事を喜び合いましょう。

報酬:『20万』+活動次第で何かあるかもしれませんわ。
募集人数:3〜全員
募集期間:告知より三日(集まらなければ延期)
開始期日:7月26日予定
備考:
『金言部』ミッション第三弾ですの。
一応の目標は設けてありますが、本質的な楽しみ方は
場スレと大して変わらない、と思ってくださいまし。
『山』というロケーションでやりたいことがあれば、
アドリブしてくださればなるべく意図を組みたいと思いますわ。
会話は基本的に自由ですので、掛け合いするときはメール欄に。
終了するときは一方が『会話終了』と入れれば、GMレスを再開しますわ。

437『金言部』:2015/07/22(水) 23:52:06
>>436
告知スレにも同じものを載せてありますので、
参加希望の方はそちらにお願いしますわ。

438<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

439『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/07/27(月) 00:13:08
             「――――ようこそいらっしゃいましたわ!」

    午前九時。
    その日、鈴元、小角、荊木、朱鷺宮の四人は県外にある銀杏羽の別荘にやって来ていた。
    何人か参加していないメンバーもいるが、そもそも『金言部』は自由参加。こういうこともある。

    今四人がいるのは、銀杏羽の別荘の中庭。
    左手に見えるヨーロッパ風のお屋敷……は素通りして、直接此処にやって来た。
    中庭ではテーブルが幾つか並んでおり、その上に様々な料理や取り皿が並んでいる。
    どうやら、屋外バイキング――というやつらしい。
    四人の視線の先には相変わらず偉そうに胸を張った銀杏羽がおり、
    その向こうには小高い山が見える。あそこがこれから始まるサバイバルの舞台らしい。

  なお、既に此処に来るまでに顔を合わせていたのにもかかわらず
  『ようこそいらっしゃいました』などと言いだした銀杏羽のことは気にしてはいけない。
  改めてみんなの前に立つにあたって、カッコつけたかったのであろう。


                    Prologue 『朝』


銀杏羽:
「みなさんには既に説明していますが、今日から山に行って一泊二日のサバイバルですわ。
 所持品は己が身一つ! 裸一貫という過酷な環境の中で、お金の大切さを学びましょう!」

  と、実に『金言部』の部長らしいことを言いつつ、

「……でも、腹が減っては戦はできぬ、とも言いますわ。
 とりあえず今ばかりは食事をとって、これから始まるサバイバルに備えましょう!」

と言って、自らも料理を取り始めた。

440小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/07/27(月) 01:06:36
>>439

「ううむ、これがお金持ちの別荘と言うやつか……
 わたしの想像以上に、豪華なものなのだなあ……」

小角がこれを言うのは本日もう6回目だ。
豪勢さにしきりに驚く彼女は、金言部の副部長。

「これ、全部食べてしまっていいのかい?
 無論、ほんとに全部食べるつもりではないけどね。」

               「ふふん」

などと言いつつ、取り皿に色々乗せていく。
パン、卵、ソーセージ。シュミではないが、野菜も食べるのだ。

(サバイバルの勉強もしてきたし、今日はわたしの知性を存分に発揮するぞ。)

胸の中には自信と期待の気持ちが詰まっている。
……もちろん、不安もないわけではないけど。

「……そういえば。
 裸一貫とは言うけど、この帽子も取り上げられるのかい?」

つまり、いつもの鹿撃帽のこと。
服装はコートではなく、白シャツにベージュの吊りスカートだ。

441荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/07/27(月) 01:46:58
>>440

「うー…
  あー」    「ハイ…草、美味しい」

モソモソ

移動中ずっと寝ていた。
唸るような声をあげながら
サラダを咀嚼します。低血圧です。

「お金持ちの家って、
 やっぱり違うっすねェ…。
 私、あんな大っきい家、
 初めてみました」

             モソモソ
                「サバイバルかぁ。
                 楽しみだなぁ。
                 皆さん、今日はよろしくっす」   

       ペ
        コ
         ォ

『金言部』の面々に挨拶をします。
小角さんが服装の描写をされたので、
此方も服装の描写をします。
首から上は、蝿をモチーフにしたヘアピンに眼鏡。
上はTシャツに、雨除け用のレインウェア。
下はスニーカー、タイツ、ショーパンです。

442朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/27(月) 17:59:34
>>439(GM&ALL)

「…別荘…私の実家よりもずっと大きいです…」
しばらく仰天した表情で別荘周辺を見回していた。
お金持ちというものに関して実感を持てていなかった涙音であったが
改めてお金の力を感じるのであった。

そして、中庭に置かれた様々な料理…
それを見て一気に涙音の顔もほころんでいく。
「うわー!こんなにいっぱい!ぜ、全部食べちゃっていいんですかぁ?!
 た、ただ何ですか?!」
すっごくはしゃぎながら次々と更に取り始めた。
ローストビーフらしきものや美味しそうなサラダらしきものや
それからついでにケーキっぽいものなどを取っていく

「あー、スマホを持ってくるのがオッケーなら、
 残らず撮影してたんですけどねぇ〜」
すごく残念そうな笑顔で答える。

涙音の格好は…いつもどおりの学生服である。
靴下の色は青紫な色をしていた。
「…あっ…は、はしゃいでしまってすいません…
 本番はこれからなんですよね。サバイバルとか何とか…
 …取り敢えず皆さんよろしくお願いします。はい。」
そう言って周囲の金言部メンバーへ頭を下げた

443鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/07/28(火) 00:26:25
>>439

「はぁ。サバイバルねぇ。」

(お金がない生活でお金のありがたみを知るっちゅうことかなぁ。)

そう言って頭をかいたのは鈴元である。
朝は弱いがしっかりと目を覚ましてからの参加だ。
料理には手をつけていない。
口に合いそうにないだとか、食欲がないとかではない。

(運動前に食べて気持ち悪なったらどないしよう……)

(まぁ、食べんと失礼よなぁ。)

適当に甘そうなのを選んで皿の上に置こう。

「そや、聞きたいことあったんやけどぉ。」

「えっと。『部長もサバイバルに参加するん?』それとも『どっかで見てるとか?』
 後、『女子と男子がおるけど、住居を別にするとかそういうのはあるん?』」

とりあえず気になったことを聞いていく。
ちらりと横目で別荘を見る。
特に思うことはないようだ。

「それと、僕枕変わると寝られへんのやけど、それの持ち込みも不可?」

一応、持ってきているらしい。

(そういえば、みんな知ってるお人さんらやねぇ。)

444『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/07/28(火) 20:58:01
>>440(小角・回答)
銀杏羽:
「ふふん。そうでしょうそうでしょう」

  しきりに驚く小角に得意そうにしながら、
  銀杏羽は小角の疑問に答えていく。

> 裸一貫とは言うけど、この帽子も取り上げられるのかい?」
「帽子くらいなら良いですわよ。流石に服とかまで取るわけにはいかないですし」

>>441(荊木)
「眠くても食べておいた方が良いですわよ。
 ……食べ過ぎると吐いちゃうかもしれませんけど、
 全く食べてないとお昼前にへばってしまいますわ」

  眠そうにしている荊木に銀杏羽は心配げに声をかける。
  彼女はもう目が覚めているのか、わりと普通によそっている。

>>442(朱鷺宮)
「慌てずとも大丈夫ですわ。
 そして残ったものはスタッフが全ておいしくいただくのですわ」

  誰にともなく説明しながら、喜ぶ朱鷺宮を窘める。

>>443(鈴元・回答)
「ある程度食べておかないと、午後まで持ちませんわよ。
 一応、お昼までは無補給で行くんですからね」

  甘いものを選んでいる鈴元に声をかける銀杏羽。
  彼女もそれなりに食べ物をよそっていた。

>『部長もサバイバルに参加するん?』それとも『どっかで見てるとか?』
「もちろん参加しますわよ。でないと意味がありませんし!」

>『女子と男子がおるけど、住居を別にするとかそういうのはあるん?』
「余裕があるなら……ですわね。
 余裕がなければ当然雑魚寝とかそういう感じになるんじゃなくて?」

>「それと、僕枕変わると寝られへんのやけど、それの持ち込みも不可?」
「不可ですわ。わたくしも枕が変わると寝られませんけど……
 『思い切り疲れればどこであろうと寝られる』という言葉を信じることにしますわ……」

>>440-443(ALL)
「さて、食事の準備もできたところで改めて紹介することにしましょう。
 知ってる方もいると思いますが、新入部員の涼とレイですわ!」

                   ワー  ワー  ワー
                   (気分的な擬音)

   ちなみに銀杏羽の服装は膝丈のワンピースの下に黒のレギンス。
   足元はスニーカーと、ワンピースを除けばあまりお嬢様らしさはない。
   流石にヒールの高い靴で山を登るとか言い出すほど常識知らずではないらしい……。

「もぐもぐ。あ、ちなみに今回のイベントはレイの希望でもあるんでしてよ。
 その前から計画してはいたのですが……、見事に言い当てられたのですわ」

  銀杏羽は食事をとりつつ、そんなことを言う。

「あ、ケータイや貴重品の類をまだ持っている方は、
 今のうちに係の者に預けておいてくださいまし」

  見ると、中庭の脇に本当に黒服の男が二、三人ほど待機していた。
  サングラスをかけていたりはしない。みんな意外と純朴そうな瞳だ。

(※忘れていて申し訳ありませんが、能力詳細と外見(服装とか)の提示をお願いしますわ。
   所持品については『なし』の状態から始めるので必要なくってよ)

445小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/07/28(火) 21:49:55
>>444(GM)
>>441 >>443(荊木、鈴元)

「ああ、それはよかったよ部長。
 やはり、帽子があると気持ちが入るからね。コートは暑すぎるけれど……」

銀杏羽にそう返して、帽子の角度を直す。
その目にはなにやら熱意がこもっていた。

                ・ ・ ・そして。

           ムシャムシャ

(こ、このパンはやけに美味しいなあ……)

パンを食べながら鈴元と荊木を見る。
前者は知った顔だ。後者はまったくもって、初見だ。

           ゴクン

「……おほん、きみが荊木さんか。はじめまして。」

「わたしも、自己紹介しておくぞ。
 副部長の小角 宝梦(おづの ほうむ)だ。よろしくね。」

             ニコリ

二人に挨拶する。
そして鈴元の方を向き――

「きみ、ミスコンの件では大活躍だったようだけど……
 ふふん、今日はわたしの活躍を見せてやろうじゃあないか。」

いやまあ競争するわけではないのは分かっているのだが。
そして黒服に携帯電話とか財布とかを預けた。

           (や、やはりお金持ちの家には黒服がいるものなのか……!)

――――――――――――――――――――
『真実』を教えてくれるスタンド。
対価として金銭を支払う必要がある。

『イル・ソン・パティ』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:D
持続力:B 精密動作性:なし 成長性:D

□能力詳細□
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/486-488

□外見□
シルバーブロンドの髪に、茶色い瞳。
目は大きく、丸い。
服装はベージュの吊りスカートに、白シャツ。
両手に薄手の白い手袋。靴はスニーカー。
鹿撃ち帽をかぶっているのが特徴。

446荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/07/29(水) 01:16:16
>>444(GM)

「うー」

「ハイ…。
 部長も参加するんすね。
 私も帽子持ってくればよかったなぁ」

                       モソモソ

部長に心配された、
ので目の前のご馳走を最低限取り分け、
口に運びます。

「あっ、うめーっす。
にしてもドンピシャとは
ビックリですよ」「どーぞ」

執事さん(?)に、
携帯電話を渡しておきます。

>>445(小角)
「どうも小角さん。
 『荊木莉(バラキレー)』っす。
 今日はよろしくお願いします」

      ペ
       コ
        ォ

深々とお辞儀をします。

_____________________________

『石仮面』を被った、屈強な人型のヴィジョン。
触れた対象の『顔』に『石仮面』を発現する能力。


『スティル・ライフ』(Still life)
破壊力:A スピード:B 射程距離:E
持続力:D 精密動作性:A 成長性:E

《能力詳細》
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/664

《外見》
特筆すべき事のない体型。
二重で黒目がちの瞳、メガネ、八重歯、大きい口。
服装は前述の通り(>>441)です

447鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/07/29(水) 01:20:19
>>444 (GM)

「……さいですか。」

適当に胃袋に入れておこう。
お腹痛くならない程度に。

(……雑魚寝になったら、距離を置いて寝よう。)

あまりそういう事に慣れていないのだ。
小さいころは母や姉と一緒に寝たがそれとこれとは別だ。

腹七分といった具合で食事を止める。
すると、銀杏羽から紹介を受けた。

「あ、新入部員の鈴元涼ですぅ。よろしゅうにぃ。」

にこりと笑って手を振る。知らない相手はいない。
自己紹介をした後、皿をテーブルに置いた。
食事は終了だ。

>>445 (小角さん)

鈴元は彼女を知っている。
面白い、というか真面目な人だと思っている。

「ミスコン?あぁ、まぁ、おおきに。」

ぺこりとお辞儀をして感謝の意を告げる。
照れて赤くなりはしない。通常運転だ。

「じゃあ、今日は小角さんのエエとこ見してもらおかなぁ。」

優しく笑う。相変わらずの表情だ。

「それと、前はイジワルしてごめんねぇ。」

前の件を謝っておいてから、荷物を預けに行く。
大きなカバンを大事そうに渡した。
愛用の枕とぬいぐるみがはいっているのである。

(ここ、猛獣出えへんやろなぁ。)
___________________________________
『ザ・ギャザリング』
破壊力:C スピード:C 射程距離:B
持続力:D 精密動作性:C 成長性:B

その手で『揺らした』ものを『目を奪う』『花びら』へと変える。

能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/680

外見
黒い肩まで伸びた癖毛。
白い肌と、貧弱とも取れそうな華奢な体つき。

服装
作務衣。足袋、雪駄。
前髪が邪魔にならないように姉から借りたカチューシャを付けている。

448朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/29(水) 01:30:19
>>444(GM)
「食べ物はムダにしない。その姿勢は金持ちであっても持つべきものです。
 ますます持って感心しました!」
どこか嬉しそうな表情で答える。

「んむ、これは…
 どれもこれも…形容しがたいです…
 うまいです!すっごくうまいですぅぅ!」
涙音はとても感激しているようだ。
料理番組のナビゲーターみたいなリアクションである。

「むっ…と、すいません、
 はしゃぎすぎてしまいましたね」
そして…新入部員に向けて顔を向けた。

>>446-447
「えーっと、こうして部員として出会うのは初めて…ですよね。
 多分。」
そう言って荊木と、鈴元の二人に目線を向ける。

「私は…朱鷺宮涙音と申します。
 その…サバイバルなんて初めてですけど…
 色々とご迷惑をおかけしないように頑張ります!」
そう言って大きく頭を下げた。

能力詳細:
『軍服』を纏い、『ライフル』をその手に持つ女性の軍人のヴィジョンのスタンド。
このスタンドが触れたもの、あるいは発射したライフルの銃弾が命中したものに
『攻撃』へと『向かう』性質を持つ的を設置する。

『フォートレス・アンダー・シージ』
破壊力:B(C)スピード:B  射程距離:E(B)
持続力:C   精密動作性:B 成長性:B
※()内は銃のもの

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/662-663

※服装※
秋映学園の夏服。ロングヘアで、頭頂部に2本のアホ毛が飛び出ている。
前髪に赤いメッシュがいくつか入れてある。
靴と靴下は青紫色。

449『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/07/29(水) 02:30:31
>>445-448(ALL)
      黒服:
      「お荷物は我々が責任もってお預かりいたします」

  黒服達が荷物を受け取った。
  その後も、運動の妨げにならない程度に食事をとり……、

銀杏羽:
「さて! そろそろ登山に向かうとしますか。
 最初は緩やかな坂道なので腹ごなしにちょうど良いらしいですわよ」
                           「わたくしは登ったことないですけど……」

  そう言って、銀杏羽は四人を先導し始める。
  彼女の背後にあった門(裏門だろう)が開いた。
  特に問題がなければ、移動開始になりそうだ。

  銀杏羽の向こうに見える山には(どこまで続いているか分からないが)
  草が取り除かれて地面が剥き出しになった道があるらしい。
  広さは……大体人が二人くらい並んで歩けるくらいか。
  後ろが良いとか前が良いとかがあるなら、今のうちに言っておいた方が良いかもしれない。


■MAP
      (以降のMAPの表記ルール)
      ※━(太線)でくくったものは何らかの建造物(に類するもの)
      ※―(細線)でくくった場所は草の生えていない道 
      ※それ以外の場所には基本的に下草が生い茂っている

木 木 木 |   | 木 木 木
 木 木 木|   |木 木 木
木 木 木  入り口  木 木 木

━━┳━━     ━━━━━┓
 屋 ┃    銀          ...┃
    ┃ 小    朱       .┃
 敷 ┃  鈴  荊        .┃  ←中庭
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

450小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/07/29(水) 03:11:15
>>446-447(荊木と鈴元)

「ふふん、今日のためにサバイバルの知識も蓄えたんだ。
 それにわたしは……探偵になる女。青田君はいないが、知性面はまかせておきたまえ。」

            フンフン

自信があるようだ……
二人に頼もし気(に見えるかは知らない)に胸を張ってみせる。

それと、鈴元に対しては。

「前のことは、べつに気にしていないよ。
 もうウソはつかないって、言ってくれたしね。」

                 ニコ

そう言って、笑みを浮かべた。
……さて、ご歓談タイムはこのへんのようだ。

>>449(GM)

「うむ、いよいよスタートだね。」

サバイバルタイムの始まりということ。
「登山か……わたしもあまり経験はないぞ。
 小学校の遠足で、登ったような気もするけれど……」

「まあきっと、なんとかなるかな。」

いきなり頼りがいのないことを言う小角。
歩く順番としては、あまりこだわりもない。移動についていこう。

451荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/07/29(水) 23:18:21
>>447>>448(鈴元さんと朱鷺宮さん)

 「よろしくッす」


ペ



お辞儀をします。

>>449(GM)
「登山っすかぁ。
自分割と得意っすよ。
ほら、この日の為に、
バイトしてスニーカー買ったんすよ!」

真新しいスニーカーを自慢。

「えっさ、
  ほっさ」

小角さんと同じく、
順番にこだわりはないですが
せっかくだし先頭を歩いて行きましょう。

452鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/07/30(木) 00:36:52
>>449 (GM)

(……さてと、どないしよかな。)

普段長距離を歩いているので体力の問題はない、と思いたい。
しかし暑さなどの問題もある。無理をしては元も子もない。
こういうときはゆっくり、確実にが鈴元家の教えだ。

「今日の天気予報見た人おるやろか?」

日常会話でもしながらゆっくり行こう。
歩く位置はどこでもいいが、全体の後ろが好ましい。
調子が悪そうな人間がいれば分かるし、前の人間のペースで歩くことに不安はない。

(熱中症とか日焼けとか恐いんよなぁ。)

日焼け止めは塗ったが帽子はない。

453朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/30(木) 01:01:33
>>449
「…取り敢えずごちそうさまでした。
 …ちょっと食べ過ぎてないかな…」
ふう、と軽くお腹をさすりながら一緒に歩き出す。

「ふう…登山といえば…
 神社の階段を登った日々を思い出しますね…
 あの階段のものすごい段数と比べればまだまだ…」
そう言って後をついていく。
まだまだ余裕そうだ。

「順番…取り敢えず先頭を行ってみたいですけど…」
特に理由はないが、前を進んでみたい気分だ。
涙音はしっかりとした登山用シューズで登山を開始する。


>>451
「…よろしくです。
 これから長い付き合いになると思いますよ。」
そう言って軽く微笑みかけた。

454『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/07/30(木) 01:29:04
>>450-453(ALL)
  というわけで、荊木と朱鷺宮を先頭に、その後ろに銀杏羽と小角、
  最後尾に鈴元の順番で移動を開始する一行。


             ―― 通路(南) ――


          ■MAP
           木 木 木|    |木 木 木
          木 木 木 |    | 木 木 木
           木 木 木|    |木 木 木
          木 木 木 |    | 木 木 木
           木 木 木|朱荊|木 木 木
          木 木 木 |銀小| 木 木 木
           木 木 木| 鈴 |木 木 木
          木 木 木 |    | 木 木 木
           木 木 木|    |木 木 木


  日差しがキツイ陽気ではあったが、山の中に入るとなかなかどうして、
  木々が太陽光線を遮ってくれていて、意外と涼しい。
  それでも暑いことに代わりはないが、僥倖といったところだろうか。

銀杏羽:
「今日の天気は全国的に晴れ! と聞きましたわ。
 雨が降ったりする心配はないとみて間違いないでしょうね。
 レイのスニーカーが汚れる心配も(多分)ありませんわ!」

  鈴元の疑問に銀杏羽が意気揚々と答える。
  いや、サバイバルである以上スニーカーはおろか衣類が汚れる可能性も
  十分あるというかむしろ汚さないことなど不可能なのだが、
  泥でビチャビチャになることはない……と言いたいのだろう。

                                     チョロ・・・  チョロ チョロ・・・

     少し歩くと、右手側から水の流れる音が聞こえて来る。
     ひょっとすると、そちらの方に川があるのかもしれない……が、
     そちらの方に道はない。今のところ、まっすぐという感じだ。

銀杏羽:
「この音……右の方に川があるみたいですわね」

  銀杏羽が耳を澄ましながら言う。
  前方は、少なくとも100メートルくらいはまっすぐ道が続いているようだ。

455小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/07/30(木) 04:44:30
>>454(GM)


                       チョロ・・・  チョロ チョロ・・・

「おおっ、川があるのか! 
 うーむ、本格的な山登りって感じがするなあ。」

「ちなみに、もし遭難しても川に沿って歩けば街に出られるんだよ。」

              「ふふん。」

       ドヤー

一通り、知ったようなことを言う小角。
まあ、今のうちだけだと思って我慢していただこう……

明らかに小角が、一二を争うほどに貧弱なのだ。

456鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/07/31(金) 01:28:26
>>454 (GM)

山の天気は変わりやすいらしいのでどこまで信用していいものか疑問は残るが
心配しすぎても気を無駄に使うだけなので鈴元は考えるのを止めた。

「川あるんやねぇ。」

普通のキャンプならその辺りでテントでも張りたいところだ。
サバイバルだし、テントも持ってないが。

「水筒ないし、水分補給どないしよかなぁ。」

涼しくても長時間動いていれば嫌でも水分は体外に放出されるだろう。
脱水は恐ろしい。

(まぁ、上でも流れてるとは思うけどぉ。)

>>455 (小角さん)

「いや、エラい物知りさんやねぇ。」

小角の知識に賞賛を送る。
どこかで聞いたことがある気がするが思い出せない。
から初めて聞いた扱いでいいだろう。

「あ、川ないときってどうするん?」

457朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/31(金) 23:29:34
>>454
「ふうー…結構涼しいですねー。
 でも山はてっぺんに近づくほど紫外線の量も増えるらしいですから
 お肌には気をつけないといけないですね…」
そう言って軽く空を見上げる。いい陽気の青空から時折太陽の光が漏れる。

そして、部長が呼びかけた方に軽く目を向ける。
何があるのかを少し注意深く見ておくつもりのようだ。
「あら、きれいな川みたいですけど…
 生水を飲むのは危険かもしれないですよ?
 その…いろいろ微生物が居たりして…」
川があるかもしれない、ということを確認して、少し心配な表情になる。
…経験があるのかもしれない。

「…川の先が滝だったりしたらどうなるんでしょうかね…」
小角の知識を軽く耳に挟んで、思わず答える。

458荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/01(土) 00:35:36
>>454
「そうっすよねェ」

「い、いやッ
 別に部長の合宿に反対なんて、
 そんな事はないんですけれど・・・」

歩き始めて僅かな時間しか経過していないが、
喉の乾きを覚え始めた。

「この時期ですし、
 鈴元さんの言うとおり、
 熱中症や脱水症恐いですし…

 今からでも『飲水』持参だけは、
 アリにしてもいいんじゃあないすかね…」

                  「あ」

「もしかしてヤバくなったら、
 部長のヘリが救援に来る、とか?
 いやあ、ちょっとした冗談っすけど」

新米といえど荊木莉はこれでも最年長で、
れっきとした『お姉さん』なのだ。
万が一にでも、部員の身に何か起きるのは避けたい。
自分には責任と義務があるのだ。

「なぁーんて、思ったりして。
 ニハハハ・・・」

459小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/01(土) 01:25:18
>>456(鈴元)

「ふふん! 当然だろう。
 わたしは金言部の知性担当だからね。」

            ドッヤァ


ますます天狗になる小角。
これは手が付けられないか? と思われたが――

「……か、川がないなら……」

         「うう、そ、それはだね……」


さらに――


>>457(朱鷺宮)

「たっ……滝!? そ、そんな、まさか……」

       「ううう……」

追い打ちに黙り込む小角。

「な、なぜ二人して意地悪を言うんだ……まったくもう。」

……ややむくれた表情。
まあともかく、山道を歩くのである。

460鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/01(土) 01:58:12
>>459 (小角さん)

「はぁ。知性担当。そういうんがあるんやねぇ。」

真面目に返答した。

(部長は富豪担当かなぁ。)

多分そういうことではない。

「滝……ねぇ。」

可能性はゼロではない。
低い可能性であることは否定できないが……

「あぁ、すんません。」

ややむくれた小角に対して素直に謝っておく。
なんというか、普通に申し訳ない気分だ。

(イケズしたつもりはないんやけどなぁ。)

結果的にそうなったしまったので謝ったのだ。

なにはともあれ、何もないならそのまま山道を進んでいこう。

461『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/01(土) 02:39:02
>>456(鈴元)
銀杏羽:
「確かに、飲み水の確保は一計を案じないといけませんわね。
 ですが、それでこそ燃えるというものですわ!」

  多分銀杏羽は無策だが。
  まあ最悪、自分の手を器にしたりするんじゃなかろうか。
  幸い、水源はすぐ近くにある。

>>457(朱鷺宮)
「ちょっとくらい平気ですわ!」

    胸を張ってとんでもないことを言いだした。

「……というのは冗談としても、流石にわたくしだって川の水をそのまま飲む気はありません。
 砂利と落ち葉と砂と服さえあれば、誰でもお手軽に濾過装置が作れる方法を調べてありますわ」
                       「……おっと、あまり簡単に方法を説明しては『面白味』がありませんわね……」

  ……まあ、サバイバル系の知識では布や砂利などでお手製の濾過装置を作るのは
  わりとありふれたものかもしれない。ゲテモノであることは否めないが。

>>458(荊木)
銀杏羽:
「飲料水も自分達で確保する方針でいきます。
 飲料水の確保もサバイバルの醍醐味の一つですわよ。
 水の確保から濾過まで、我々で行うのですわ」

  お嬢の癖に妙なところだけ妥協を許さないスタイルなのであった。
  多分十中八九途中で音を上げるハメになるのだが……。  

「まあ心配せずとも、本当の本当にマズイ! という場合にはきちんと助けが入るように
 なっていましてよ! ただし具体的にどういう体制かについては詳しく説明すると
 サバイバルの緊張感を削ぐおそれがあるので秘密ということにさせていだたきますわ!

                    バァ ――ン !

    流石にヘリは来ないようだが、最低限の安全ラインは考えているらしい。

>>459(小角)
「……宝梦可愛いですわー。
 わたくしは頼りにしていますわよー」

  隣でしょげる小角の頭をポンポンする。
  一歳しか違わないが、気分は姪か何かを相手にしているノリであった。

462『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/01(土) 02:42:26
>>455-460(ALL)
     …………そんなこんなで、歩き続けること一〇分強。

        銀杏羽:
        「ひぃ、ひぃ……」

  気持ち銀杏羽の息が上がっている気がしなくもないが、
  ともかく開けたところに到着したようだ。
  土が露出した道はここで終わっており、短めの下草が所狭しと生えている。
  そして疎らに木が生えている……といった感じだ。

「……ここから見た限りでは、三つほど道があるようですわね」

  銀杏羽の言葉通り、東西北と三方向に道が分かれているようだ。

                ■中継地点
           木 木 木  木   木 木 木
            木 木  木  木  木 木
           木 木           木 木
                木   木  木

           木 木           木 木
            木 木 木   木  木 木
           木 木 木      木 木 木
            木 木 木┌朱荊┐木 木 木
           木 木 木 |銀小| 木 木 木
            木 木 木| 鈴 |木 木 木


              1st Stage 『昼』


「……さて、どうしましょうか。
 一応、右側の方に川がありそうな感じはしますが……
 食料も取らないといけませんし、二手に分かれましょうか?」

  銀杏羽は首を傾げて一同に問いかける。
  全員で一丸となっても良いが、少し時間がかかるかもしれない。
  かといって、あまり少人数になっても迷子になったら大変だ。

     現在時刻は――分からないが、
     太陽はだいぶ真上に近づいている、ような気がする。

463小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/01(土) 02:56:44
>>461-462

        ムッ…

「こ、こら。気軽に頭をたたくのはよしたまえ。
 わたしの商売道具なんだから……」

頭を触られるのは……好きじゃない。
ごく一部の例外はあるが。

「けどまあ、頼りにされて悪い気はしないよ。ふふ。」

        ニコー

ともかく機嫌は保ったようだ。
まあほおっておいても治った気もするが。

         ・・・・10分後。

「ふう、ふう。」

        「……だ、だいじょうぶかね部長。」

  「ふう」

小角自身、疲労した様子だ。
こういうのを案の定というのだ。

「さ、三方向か……っ。 ふぅ……
 別れるにしても、どういうメンバーにするべきかな……」

2対3に分かれることになるわけだ。
だれかの一存で決めるにせよ、メンバーの性質もいまいち分からない。

            ズ ウ ・・

(……お、おっと。いかんいかん。
 イルソン君に頼っては、サバイバルとは言えないぞ。)

スタンドを出しかけたが――すぐに消した。
しかし、実際どう分けたものか……?

464荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/01(土) 10:52:25
>>461-462>>463(GM・小角)


 「ハァ、ハァ」

        「部長、小角さん大丈夫っす?」

疲労している部長と小角さんに、
声をかける。
コチラはまだまだ元気なものだ。


「あのォーッ」     手を挙げる。

「自分が、小角ちゃn・・・
 小角さんと組むのがベターだと思うんですけど」

「小角さんは『考えてから動く』、
 自分は『動いてから考える』タイプ。
 なんか、こう。ガッチリと、
 案外歯車がカッチリと噛み合うんじゃないかなぁーって。
 ニハハ・・・」

「それに自分『力作業』だったら、
 『そこそこ』自信がありますし」

465鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/01(土) 23:22:46
>>461-462

(ろ過もせんとイカンのよなぁ。)

普段気軽に飲んでいるがここだと色々と面倒だ。
銀杏羽たちが会話しているのを後ろから見守りつつ進んでいく。

「くぁぁ……」

三つに分かれた道に着き、足をとめるとあくびを1つ。
まだそのぐらいの体力と精神の余裕があるということか。

「二手にぃ?エエんちゃう?」

「僕は誰と組んでもかまんよぉ。相手のお人さんが僕でエエんやったらの話やけど。」

けらけらと笑ってそう告げる。
鈴元の体は小柄だ。それに力仕事にもあまり向いてなさそうな体つきをしている。
いざと言うときに役に立つかは現時点では謎である。

「あ、僕としては火種とかも欲しいんやけどぉ。
 食料って何でもかんでも生で食べれるもんばっかりやないと思うし。」

火をしっかりと通せば食中毒の心配も少しはなくなるのでは、という考えであった。

「動物除けにもなるし。」

「……どちらさんが僕と一緒に行く?」

「まぁ、材料言うてもらえたら、一人でもかまんのやけど。」

一同に問う。
なぜか鈴元は銀杏羽の服の背中側を軽くつまんで引っ張っていた。

466朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/02(日) 00:21:19
>>461-462
「ちょっとぐらい?
 …むう、免疫力がつくかも…?」
彼女の入ったとんでもないことを聞いて、ちょっと涙音もその気になった。

「そういえば…金言部からこのお達しがあって、
 若干ではありますがサバイバルに関する本を読みあさってみましたが…
 この辺りでろ過装置なんて作れますかね…」
若干心配そうだ。だが取り敢えずは、自分が来ている服でどうにかなるかもしれない…。

そして十分程度経過し…
「ふぅ…ふぅ…
 取り敢えず結構長いですね…」
ようやく開けたところに来て、涙音も一息つくことが出来た。
体力はあるが、さすがに坂道を長く歩くのはつかれるものである。

「分かれ道…うーむ、
 たしかにここではふた手にわかれたほうがいいですね…
 私は…」
と、二人の話を聞いて…

「ふーむ…力仕事なら私のスタンドで可能ですけど…」
そう言ってふた手に別れる選択を考えてから…

「鈴元さんの方にご同行しましょうか?
 魚をゲットできるかもしれませんよ?川があるならば!」
自信あり気に応える。
自分のスタンドのパワーと精密さで掴み取りをしようとか考えているらしい

467『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/02(日) 21:49:55
>>463-466(ALL)
銀杏羽:
「え、ええ……ふうふう。大丈夫ですわ。
 心配には及びませんわ。ええ、このくらい」

  息を整えながら、荊木に答える銀杏羽。
  その横では小角が一瞬『木板』のようなものを発現したが……すぐ消した。

「………………」

  それから四人の意見を黙って聞く銀杏羽。
  さらっとスタンドという言葉が朱鷺宮の口から飛び出したりも
  したが、ともかく意見は意見だ。黙って聞く。

           ・・・クイクイ

  背中を引っ張られる感覚に微笑を浮かべつつ、
  カッ! と目を見開いて結論を下した。

「皆さんの意見を総合すると、
 宝梦とレイ、わたくしと涙音と涼で別れるということになりますわね」

    一応、意図は汲んだ……のか?

「ただ……そうですわね。レイにはその前に説明しませんと。
 唐突なので信じられないかもしれませんが、
 わたくしを含め、この場にいる全員は『ちょっとした手品』みたいな
 特技を持っているのですわ。超能力、と言い換えても良いかもしれません」

「つまり、涼が男の子だから……とかといった、
 当たり前な判断基準が通用しない、ということになりますの。
 たとえばそこの涙音は、凄いパワーを扱う『能力』を持っていますわ」
                      「逆にわたくしは……今は殆ど何もできませんわ」

  荊木が非スタンド使いであれば、軽く意味不明な解説だろう……。

「正直わたくしも皆さんの能力――スタンドについてはあまり詳しくないのですが、
 宝梦の能力はそれほど荒事に強いものではなかったはず。
 それを踏まえて…………このメンバーの割り振りで構いませんか?」

  そこまで言って、再度四人に問いかける。
  ――スタンドの存在をあっさりと荊木にも話したのには、理由がある。
  今までの荊木の言動、何か『余裕』めいたものがあると感じたからだ。
  少なくとも丸腰でサバイバル、なんて提案を思いつきで出せる程度に、
  荒事に精通している――それがスタンドであるかどうかはともかく――と推測した。

   であれば今のメンバー決めでも荒事に強いメンバーが
   綺麗にバラけることになるので何も問題はないのだが、
   (そもそも山の中とはいえ、足を踏み外すとかそういう程度しか『危険』はないだろう)
   荊木が非スタンド使いだった場合は聊かフェアではない。だから言ったのだ。

468<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

469小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/02(日) 22:45:14
>>467

「わたしは……ううむ、そうだなぁ……」

(ほ、ほんとは一人くらい知り合いがいてほしいが……
 けれど、そんなことを言い出すのは副部長としていかにもまずい。)

        チラ…

『荊木』の方をちらっと見る。
まだ、信頼できるはずもない。何せ、何も知らないから。

それに。

「実際……わ、わたしの『イルソン君』――
 ……『イル・ソン・パティ』は、戦いに使える能力ではない。
 熊どころか、すこし大きな犬にも……きっと勝てないと思う。」

          ズ ォォ オオ ・・・

再び『盤』を発現する。
スタンド使いであるということは隠しようがない。
そして、戦えないということも。

「だから……できたら、『危ないこと』に対応できる人に一緒にいてほしい。
 も、もちろん、荊木さんがそういう能力を持っていたりするならば、大歓迎さ。」

この山はそんな危険でもないのだろう。
が、世の中には不条理とか理不尽も多い。

『何かあった時』に対抗できるよう、武力は傍に置いておきたい。

470鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/03(月) 00:22:18
>>467 (GM)

(割とあっさりスタンド使いや言うんやねぇ。)

隠しているわけではないが公言しているわけでもない。
スタンドは極力出さないように生活している。
鈴元はスタンドやスタンド使いであることに対してそういう対応をしている。

ただ鈴元は荊木がスタンド使いであることを知っている。
そして彼女の持つスタンドが荒事に対応できる強さがあるだろうことも知っている。
見たのは『腕』のみではあるが、その腕は屈強であったはずだ。

(あ……なんで掴んでんのやろ。)

ぱっと銀杏羽の服から手を離した。

>>469 (小角さん)

「荊木さんは、そういうんに強いかも。」

とりあえずそう告げておく。
実際にそうなのか確認したわけではないからだ。

「まぁ、僕のも『強かったり』『早かったり』するモンやないからね。」

「できれば荊木さんか朱鷺宮さんおってくれたらありがたいわ。」

この場合、荊木の小角と組みたいという気持ちを阻害する必要は無いだろう。
現状の案である、荊木・小角組と銀杏羽・鈴元・朱鷺宮組に分かれることを
鈴元は提案する。

「まぁ、僕はそれだけ覚えてもらえたらエエわ。」

471荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/03(月) 00:41:34
>>469(小角さん)
「あァ、そうっすよね
 初対面の人間と二人きりって
 緊張させちゃうよねぇ・・・」

     (しまった。
      ちょっと配慮がたりなかった。
      中2の女の子だもんなぁ。私高校生だし)

「で、でも大丈夫っす!
 会話が詰まったら、
 私気を利かせて話題降るしっ!」「それに」

        ズ
        ォ
        ォ
        ォ

『石仮面』を被った石膏像のような質感の、
屈強な肉体の人型スタンドを発現します。
(原作第一巻の『族長(オサ)』みたいな感じ)

「『荊木レイ』は別に強くないけど、
 『荊木レイ』の『スティル・ライフ』は強いっすよ」
「『安楽椅子探偵』の
 『女の子』を守るくらいは、
 出来る筈っす」

>>467>>470(GM)(鈴元さん)

「そっすね・・・」

小角さんに見せるために
傍らに発現した『スティル・ライフ』。

「鈴元さんがスタンド使い、
 ですし・・・
 「まさか部長や部員の皆さんも・・・!
  いやいや!そんなまさか!」
 
 なぁ〜んて思いつつ、
 合宿に来たんんすけど、
 その『まさか』でしたね。ニハハ・・・」

「正直『コレ』、
 私の『キャラ』じゃないんで、
 あんまり出したくないんすけど、
 でも・・・まあ・・・『飲み水』すら禁止の、
 『ガチサバイバル』ですし、
 使えるもんは使わないと、ですね・・・」

472朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/03(月) 00:52:07
>>467(GM)
>>471(荊木)
「…あっ、やば…
 てっきりここにいる人全員そうなのかと・・・」
すっかり感覚が麻痺していたのか、
涙音は慌てて頭を下げた。

が、幸いにも?荊木はスタンド能力を持っていたようだ。
そしてそれは…
「なかなか…
 アナタのスタンドは強そうですね。」
どこか安心した様子で彼女のスタンドを確認する。

それはどこか力強くて…
確かに頼りになりそうだ。

「ふむ、これならば問題ないかもしれませんね。
 …チーム分けは…」
そう言って鈴元と部長を交互に見る。

「この組み合わせで問題なさそうですかね?」

473『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/03(月) 01:17:25
>>469(小角)
銀杏羽:
「そういう点では、レイは適任のようですわね」

  そう言いながら、銀杏羽はそれとな〜く小角に顔を寄せる。

「(……宝梦。レイはまだ『金言部』に入ったばかりですわ。
  涼はわたくしと個人的に仲が良い上に、物怖じせず知り合いも多いので
  多分すぐ部に馴染みますが……レイはまだどこか遠慮がちに見受けられますわ。
  年長者だから、ということでプレッシャーや緊張を感じているのかもしれません……)」

  銀杏羽は荊木に視線を向けている。
  ……意外と、部員のことを見ているのかもしれない。
  あるいはせっかくなら皆楽しんでくれた方が自分も楽しいという『ホスト精神』というヤツか。

「(なので、レイとうまく打ち解けて、このサバイバルを楽しませてあげてくださいまし。
  大変かもしれませんが……こういうことを頼めるのは、此処では副部長である貴女くらいですわ)」

     よろしくお願いします――とだけ言って、銀杏羽は小角から顔を離した。

>>470(鈴元)
「ふふん。
 心細いのでしたら、わたくしに甘えてもよろしくてよ?」

   銀杏羽は何かを勘違いしてそんなことを言う。
   ……多分、鈴元の言う『イケズ』をしているつもり、なのだろう。

>>471(荊木)
「やはりレイもスタンド使いだったのですわね。
 では、そちらの方も安全性の方は十分そうですわね……」

「もっとも、スタンドを使うような機会なんてないですけどね!
 一応! フェアさの為に言ったまでですわ! おほほほほ!」

  何故か高笑いしつつ頷く。
  つまり、使いたくなければ無理して使わなくても良いということだ。
  実際、人外のパワーを求められる機会なんてそんなにないだろう。
  木を切り倒して家を作る、とか言い出したなら話は別だが……。

>>472(朱鷺宮)
「まあ、別に隠すようなことでもないですし平気ですわよ」

  頭を下げる朱鷺宮をフォローする。
  銀杏羽も、自分の身に危険が訪れたり、
  思想的にどうしても退けない時しかスタンドは使わないが、
  だからといってスタンドを便利遣いする者が悪とは思わない。

>>469-472(ALL)
「では、多分水源近くに住居を作ることになると思いますので
 人手の多いわたくし達は川の方に向かいますが…………」
                    「宝梦とレイはどちらに行きますの?」

  東側から水音が聞こえて来るので、彼女達はそちらで確定だ。
  残るは西側と北側だが……水音の方向は、北東方向からも聞こえて来る。
  ひょっとすると、北側にも水気があるかもしれない。

474小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/03(月) 01:30:44
>>473(GM)
>>471(荊木)

「う……うむ、そのようだ。」

『スティル・ライフ』。
今まで小角が見た中でも、一二を争うその威容。

      (とっ……とてつもなく強そうだ。
        それは確かだ。そ、それに――)

荊木に見透かされたようで――そして、すごく気を遣われたようで。

「ちっ……ちがう。私は緊張などしていないぞ。
 む、むしろ、きみと組めることを喜ばしく思っている。
 副部長として、新入部員と親交を深める、いいチャンスだっ!」

思わず、そんな言葉が口をついて出た。

          「荊木さん、きみ、私と組めてラッキーだぞ。
           なにせわたしは金言部随一の頭脳派。
           まあ、大船に乗ったつもりで……守ってくれたまえ、ふふん。」

小角は虚勢を張って、荊木に言う。
そして顔を寄せられ、銀杏羽の期待を受けた。

           (そ……そうだっ。私は副部長なんだ。
            これしきのことで、ひるんではいけないぞ。)

「ま……任せておきたまえ。明日乃部長。
 わたしを副部長に選んだきみの判断は、間違いじゃないと証明する。」

そう、決意を新たにする小角。ここでは自分は、引っ張る立場なのだ。
守ってもらってばかりの『探偵少女』では、ない。

……と、いうことで。

「……む? 水の音はあっちからも聞こえるね。
 荊木さん、わたしたちはあちらにいってみないか?」

北の道に行くことを、提案する。
水はいくつあっても損はしないだろう。

475鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/03(月) 01:42:37
>>473 (GM)

「じゃあ、それでいこかぁ。」

結論は出たようだ。
もう少し打ち合わせをしておこうかとも思う。

「?なんで僕が部長に頼るんやなくて、甘えんといかんの?」

純粋な疑問である。
服をつまんだことがそう思わせたらならば、鈴元にそのつもりは無かった。
というか、そういう意識がなかったとしか言いようが無い。

「ちゅうか。」

鈴元は少し背伸びをして銀杏羽に耳打ちする。

「夜にお化け出そうで恐なったら、僕に甘えてもエエんよぉ?」

優しく囁く。
この男にとってその行動は裏目だったのかもしれない。

「僕はお化け慣れてるから。」

なにやら不穏なことも言いつつ全員に向き直る。

「ところで住居ってどんなんやろか?」

見たところテントとかはなさそうだ。
木を組んだりするのだろうか。

「ちょっとその辺も聞いときたいかもぉ。」

476荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/03(月) 22:38:58
>>474(GM)>>472>>475(朱鷺宮さん)(鈴元さん)

「『やはり』。
 そっかぁ『やはり』かぁ…」

「私脳みそババロアかよってくらい、
 頭の回転悪いんで、
 何がやはりか
 よくわかんねェすけど。

              なんか、こう、
             『オーラ』でも出てたんすかねぇ」

   ス
     ゥン

『スティル・ライフ』を解除。

「部長、鈴元さん、朱鷺宮さん、
 携帯がないって状況に、
 慣れてなくて失念してましたが、

 合流する時はどうしますか?
 何か適当に『合図』送ります?」

>>474(小角さん)

小柄の小角さんの目線に合わせて、
腰を屈めます。

「そっすね。ニヘヘ。
 私みたいな『モブ』が、
 探偵の『助手』なんて大抜擢」

  ニッコリ

微笑みかけます。

「大船を一生懸命漕ぐし、
 きっちり守るから、安心して。
 じゃあよろしくね『船頭さん』」

 「じゃあ、早速『船頭さん』に従って、
  水場の方、行ってみるすよ。ニハハ」

立ち上がると、
小角さんに並ぶ形で北の道を歩きます。

477朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/03(月) 23:00:15
>>473-476
「ふー…まぁ、スタンドも自分の一部ですし、
 存分に使っていくのがいいでしょうねえ。」
部長に対して軽く微笑みながら答える。

「川の近くを拠点にするのであれば…
 そうですね〜。テントとか、せめて雨よけぐらいは作りたいところですね。」
川のほうを軽く見回して答える。

「小角さん達は、あっちの方に行くんですね。
 連絡手段…となると、なかなか難しいところですね…
 通信機が無いですし…」
と、自分のスタンドを自信なさそうに見る。

「私のスタンドでは、せいぜいくっつけた的の位置が分かる程度で、
 通信手段にはなりえませんね…」
互いの安全を知るのは重要だが…

「部長、どうしましょうか…?」
ここは、部長に丸投げすることにした

478『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/04(火) 21:48:57
>>474-477(ALL)
銀杏羽:
「む、ぐぐぐぐぐ…………!!」

  鈴元に逆にやりこめられて、銀杏羽は顔を真っ赤にしていた。
  が、今はそこにあまり拘泥していられないと落ち着いたらしい。

「そうですわね。ひとまずそういうことで。
 特に何もないところなので、何かおかしなことがあればすぐ分かるでしょう」

  荊木と朱鷺宮の懸念に指を顎に当てつつ答える。
  それに迷子になりそうなら引き返す、という手もある。
  道はそれほど入り組んでいないので行き違いになる心配はない。

>>474>>476(小角、荊木)
  そして、三人と別れ北の道を歩いていく小角と荊木。
  こちらは南側の道と違って全体的に下草が生い茂っている。
  緩やかな傾斜があるが、歩行の問題にはならなさそうだ。

              ■通路(北)
         木 木 木      木 木 木
        木 木 木        木 木 木
         木 木 木      木 木 木
        木 木 木        木 木 木
         木 木 木      木 木 木
        木 木 木        木 木 木
         木 木 木      木 木 木
        木 木 木  荊小  木 木 木

                    ・・・ ザァァァ ザァ

     遠くから水音が聞こえて来る。
     やはりこちらにも水があるのかもしれない。

>>475>>476(朱鷺宮、鈴元)
  こちらは朱鷺宮と鈴元、それから銀杏羽の三人組。
  東方向へ進んで行く三人の耳に入る水音はさらに大きくなっている気がする。
  足元は相変わらず下草に覆われており、多少の歩きづらさがあった。

             ■通路(東)
        木 木 木 木 木 木 木 木
         木 木 木 木 木 木 木
        木 木 木 木 木 木 木 木
         木 木 木 木 木 木 木
            鈴 銀
            朱
        木 木 木 木 木 木 木 木
         木 木 木 木 木 木 木
        木 木 木 木 木 木 木 木
         木 木 木 木 木 木 木

「さあ行きましょう!
 そういえば先程涼が聞いていた『住居はどうするのか』ですが、
 特に決まっているわけではありませんわ。
 葉を大量に集めて寝床をつくるとか、
 木の枝で風除けをつくるとか……その場その場で考えますわ」

  先導しながら銀杏羽が言う。
  わりと行き当たりばったりである。
  まあ、この下草の上であれば、雑魚寝でも
  わりと寝られるかもしれない……。枕が変わっても寝られる人達なら。

479小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/04(火) 22:50:34
>>478

「ああ、任せてくれたまえ。」

荊木に頷いてから、他三人と別れ、歩き出した。
そして――


                    ・・・ ザァァァ ザァ

「……この音。やはり、こっちにも水がありそうだね。」

特に何があるでもない道。
足元には草があるが……

「……ちなみに、食べられる雑草もあるんだ。
 ちゃんと料理すれば、結構おいしいらしい。」

どうでもいいことを言いつつ、歩き続ける。
一応、目標はこの水音の元となる『水場』だ。

480鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/05(水) 00:23:19
>>478 (GM)

「うふふ。」

口に手を当てて笑う。
愉快そうである。

(ますます寝にくそうやねぇ。)

住居について銀杏羽から返答があり、鈴元はそう思った。
地面や葉っぱの上に寝る経験はなく、屋外で寝たことも無い。
全くの未知の領域で安眠はないかもしれない。

「おなか冷やして風邪ひかんようにせんとね。」

本音か冗談か分からぬことを言いつつ進んでいく。

「僕は飲み水と火種の確保をしたいんやけど、みなさんはどない?」

二人に対して聞いてみる。
何かもっと必要なものがあるかもしれない。

481荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/05(水) 01:08:24
>>478>>479(GM、小角さん)

  「えっさ、
   ほっさッ」

「小角さん、
 足元大丈夫?」

額に汗を滲ませながら歩きます。


                    ・・・ ザァァァ ザァ

「雑草かぁ。
 ヨモギとかも元は雑草すもんねぇ。
 やっぱり探偵は物知りっすねぇ」

雑談をしながら歩きます。

「でも、水の持ち込みが禁止とは、
 完全に想定外だったなぁ。
 
 大丈夫?小角さん?
 体調悪くなったら直ぐ行ってね?」

             「あーッ、
              本当に水の音がする」

やはり前回のレスと同じく、
小角さんと一緒に歩きます。

482朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/05(水) 23:15:37
>>478
「ふう…取り敢えずは、
 何かあったら狼煙でも上げたり…
 後は道なりに戻って助けを呼ぶって感じでしょうかね。」
そう言って互いの安否を考えることにした。

「うーむ、さすがにゴツゴツした岩場とかそういうので寝るのはどうにかしたいところですね。
 …まぁその場にあるものでどうにかしましょうか。」
そう言って川の方面へと歩き始める。

いいものを見つけられたらいいなと考えた。

483『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/07(金) 22:59:43
>>479>>481(小角、荊木)
  益体もない会話を続けつつ歩いていく小角と荊木。
  水場までは、本当に何もない一直線の道だった。
  木々のお蔭である程度日光は遮られているので涼しいが、
  同じような景色が続くのはあまり楽しい感じではない。

  ただ一つ、道の先から届く冷たい風が文字通りの清涼剤だったが――

          ザ             ア
              ァ  ア              ア

     ――やがて、木々に囲われた道が開けた。

  そこにあったのは『滝』だ。
  流れていた川が、滝になって落ちている。
  つまり……崖があるということでもある。

             ■川(北側)
     _________,――――――-
             /  (     ↑
     木 木 木 |   )    崖
      木 木 木|  (
     木 木 木 |  )    川
      木 木 木|  \
     木 木 木  \   \
      木 木 木  └―木\
     木 木 木  小荊  木 \

>>480>>482(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「わたくしも、まずは飲み水と火種の確保が先決だと思いますわ。
 住居は、最悪今日の夜までに間に合わせれば良いのですし」

  銀杏羽は鈴元に同調している。
  まあ、何もなければそんなに問題はないだろう。

「それと……水を溜める器ですわね。
 なくても川の近くにいれば良いですけれど、
 あれば少し遠出もできるでしょうし」

  どうやら銀杏羽は探検したいらしい。と――

                    ザ ァ ・・・ ・・・

          ■川(東側)
    木 木 木|   )      木
     木 木  |   (        木
    木 木 木|   )      木
     鈴銀 ┌┘   (   川    木
     朱   └┐   )      木
    木 木 木|   (        木
     木 木  |   )       木
    木 木 木|   (        木
     木 木  |   )       木

     今後について話していたら、道が開けた。
     途中で下草に覆われた地面が途切れ、砂の地面が広がっている。
     懸念していたような小石ばかりで寝辛そうな地面ではなさそうだ。

484小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/08(土) 00:01:50
>>481(荊木)
>>483(GM)

  「ふぅ」

      「ふぅ」

「だ、大丈夫だ。
 ちゃんと歩きやすい靴を履いてるから。」

単なるスニーカーだが。
足元に気をつけつつ歩く小角。

「ふぅ……そ、そう。
 いろんな草が始めは雑草だったのだ。」

「言ったろ? 知識なら任せておきたまえ……」

知識と言うか、雑学だが。
まあともかく、歩いて。

「う、うむ……み、水くらいは欲しかったかもしれない。
 ……でも、水の音は近づきつつあるぞ、きみ。」

        (……う、うう、露骨に気を遣われている。)

     ――と。


          ザ             ア
              ァ  ア              ア


      「わっ ・・・・」

滝だ。天然の滝。
そして切り立った崖……行き止まり。

「ば、荊木さん。みたまえ、滝だよ。
 わたし、自分で滝を見つけるなんてはじめてだ!」

         ニコニコ

喜ぶ小角。表情に出ていて、わかりやすい。

485鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/08(土) 00:34:13
>>483 (GM)

「器っちゅうと、水筒とかなんやろうけど……」

自然界に水筒は存在しないだろう。
草に混じって水筒が生えているなど都市伝説レベルの話だ。

(案外、代用できそうなんも思い浮かばんねぇ。)

竹筒などは作れそうにないし
そもそも工具などの加工する道具がない。
よしんばあっても素材をどうするか、という問題もある。
さらにろ過のことも考えてしまい、鈴元は心の中で苦笑いする。

「火種は、テレビとか漫画で見るみたいな摩擦で火ぃ付けるやつとか?」

原始的なやり方かもしれないが、確実な方法かもしれない。
今は虫眼鏡で火をつける方法を使えない。
火を花びら化していればよかったが持っていない。
裸一貫、思いのほかつらい。

「まぁ、なんにせよ。川は見つかったねぇ。」

そう言って川に近づいていく。
魚がいれば食料になるだろうし、水が澄んでいるかも見ておきたい。
魚の表面を花びら化して、うろこを取るぐらいは『ギャザリング』で可能だ。
捕まえるのは朱鷺宮に任せるつもりでいる。
いなかったら、その時考えよう。

486朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/08(土) 00:42:37
>>483
「…今日は天気も良さそうですし、
 そうですね。
 取り敢えずは…まずは食料ですかね。
 …後は川の水が飲めるくらいかが問題ですが…」
そう言って道なりに進んでいく…

その先に広がっていたのは比較的穏やかそうな川岸であった。

「ふむ、寝るのには困らなそうですが…
 とりあえず…丸太とかはないですかね」
そう言ってあたりを見回す。
その手のものがあれば…
原始時代の火起こしのような方法を実践できるかもしれない

487荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/08(土) 12:57:55
>>483>>484(GM・小角さん)

          ザ             ア
              ァ  ア              ア

「うわあ」   ニッコリ

滝を見つけ、
喜ぶ小角さんに笑みを、返します。

「私も滝なんて、
 初めて見たなァ」
 
 「な、なんかここから見ると、
 お腹のこの辺が、こう…
 ゾワァって来るっすね!」

はしゃぎます。

488『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/08(土) 21:53:47
>>485-486(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「火起こしは木さえあれば涙音のスタンドでできそうですわね」

  鍛えた人間でも頑張ればできるのだ。
  人間を越えたパワー、スピード、精密動作性なら、
  確かに原始的な火起こしはできそうではある。

     そんな銀杏羽の声をバックに、鈴元は川に近づいて行く。
     魚は……すぐには分からなかったが、じっくり見ると川の流れに逆らったり、
     川底の小石の陰なんかに何匹か見えた。大きさもそれなりにある。
     捕まえれば昼食の足しには十分なりそうな感じである。

   一方、朱鷺宮は辺りを見渡す。
   流石に丸太がぽつんと転がっているのはあり得ないが、
   探してみると上流の方に流木がいくつか転がっているのが見えた。
   大体は湿気っているようだが、見た限りいくつか乾燥しているのもありそうだ。

「枯れ葉や砂利はありますわね……水を濾過するのは十分可能そうですわ」

  銀杏羽の方も林の近くまで寄って材料を探していたようだ。

                 ■川(東側)
           木 木 木|   )      木
            木 木銀|   (        木
           木 木 木|   )      木
                 ┌┘ 鈴(   川    木
                 └┐   )      木
           木 木 木|朱 (        木
            木 木  |   )       木
           木 木 木|   (        木
            木 木  |   )       木

>>484>>486(荊木、小角)
  目の前に広がる景色に笑みを見せる小角と、
  それに呼応する荊木。

  確かに、絶景だ……。
  崖の下――大体五メートル程度だ――には、
  うっそうとした森が広がっている。
  大自然の雄大さを感じさせる光景である。

             ザァァァア アア

     川手前の砂利には、黒ずんだ流木の欠片が大量に転がっているほか、
     何故だか流木の上に鳥(白い鳥だ)もそこそこ集まっているようだ。
     餌になりそうな魚は、ないように見えるが…………。

                 ■川(北側)
         _________,――――――-
                 /  (     ↑
         木 木 木 | 鳥)    崖
          木 木 木|鳥 (
         木 木 木 |   )    川
          木 木 木|  \
         木 木 木  \   \
          木 木 木  └―木\
         木 木 木  小荊  木 \

489小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/09(日) 00:21:36
>>487 >>488(荊木、GM)

「う、うむ。お腹のあたりからこう……
 自然のパワーがわーっとわいてくるね。」

    コクリ

荊木に頷く。

それから。
……一通り辺りを見渡して。

      キョロ…

「……あの流木は燃料に使えるかもしれないね。
 やはりほら、サバイバルと言えば火おこしだし。」

燃料ならそこらの木で良い気もする。

「けど、ううむ……
 食べられそうなものとかは、見当たらないな。
 飲み水は、いくらでもあるようだけど。」

もう少し、川に近づいてみよう。
なにかあるかも。

490朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/09(日) 00:29:57
>>488
「ふむ、やはりこういう時にスタンドは便利ですね。
 力が強いというのは十分な労働力ですし。」
上流を軽く見据えると…
たしかにそこには丸太がいくつかあるらしい。

「よしそれじゃあ…
 あっちに行ってみますか。」
そう言って上流の方へと歩いて行く…ついでに。

「お魚が居るならついでに捕まえてみましょうかね…」
流木の方へ向かうついでに
魚の様子を確認する。
近くにいればキャッチするのも可能なはずだ。

491鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/09(日) 00:41:12
>>488 (GM)

「部長。お魚さんおったよぉ。」

とりあえず伝えておく。
食べ物があるのは重要だ。
火がつけられるのなら焼いて食べられる。
味付けが出来ないのはつらいが、サバイバルにおいては必要ない。

「ろ過装置作る?」

魚がいるのが確認できるぐらいには澄んでいるが、微生物とかがいそうだ。
それに何が混じっているか分からない。
ただその前に

「水温どんな感じやろか。」

水面に触れてちょっと涼んでおこう。

492荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/09(日) 22:47:35
>>488>>489(GM・小角さん)


「そうだねぇ。
 何も使わずに火を点ける、
 なんてやったことないすけどぉ」
             サスサスッ
合わせた掌を擦る動作。

「こんな感じにやれば、
 いいんすかねぇ」

         「むむ?」 「むぅ〜〜?」

と、ここで砂利に放置された
流木の上に群がる鳥さん達に気付き、
近づいてみます。

「小角さん、
 ちょっと私、鳥さん達の方見てくるっす。
 もしかしたら魚を食い漁ってるのかもぉ――」

493『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/10(月) 00:23:46
>>490-491(朱鷺宮、鈴元)
   上流の方へ移動する朱鷺宮。
   魚は……川底の小石の陰におり、手を伸ばせば届く感じではなかった。
   スタンドを射程いっぱいいっぱいまで飛ばせば掴めるだろうか……。

        ザザ ザ ザ

   湿気ている丸太はところどころ腐っているようだが、
   そうでない丸太は乾燥している。量的にも強度的にも
   住居の材料にはなりそうもないが火種としては十分だろう。

銀杏羽:
「魚が見つかりましたの? ひとまずこれで食糧問題は解決ですわね」

     鈴元が振り返ると、銀杏羽はそう言いながらワンピースの上に羽織っていた
     薄手の上着を脱いでいた。肩が出ている。
     ……そういえば、濾過装置に布を使うとか言っていたか。

  そんな銀杏羽を横目に、鈴元は水面に触れてみる。
  ひんやりとした感覚が指先を包み込み、筋肉が緊張するのが分かった。
  涼をとるには十分だろう。飲んだら少しぬるいかもしれないが。

                 ■川(東側)
           木 木 木|   )      木
            木 木銀|   (        木
           木 木 木|   )      木
                 ┌┘ 鈴(   川    木
                 └┐   )      木
           木 木 木|   (        木
            木 木  |   )       木
           木 木 木|   (        木
            木 木  |朱  )       木

>>489>>492(小角、荊木)
  流木を見て会話しつつ川に近づく二人。
  小角は川を、荊木は鳥を観察するつもりだ。と、

     ギャア!   ギャア!

     警戒心が強いからか、荊木が近づいただけで鳥は羽ばたいて距離を取る。
     全く完璧に逃げてしまったわけではなさそうだが……多分迂闊に近づけば逃げそうだ。

       ボロ・・・

   そして、鳥たちが飛び立った後に食いかけの魚を見つけた。
   荊木の想像通り、あそこで魚を食い漁っていたようだ。
   この近くに魚がいるのか、それともたまたま此処で食べていたのか……。
   どちらにせよこの川に魚がいるのは間違いなさそうだ。

  一方の小角だが、川を見た感じでは生き物がいるようには見えない。
  川底の石をどかしたりしないと見つからないのだろうか。
  すぐそこが滝だし、あまり川の中に入るのは危ない気もするが……。

                 ■川(北側)
         _________,――――――-
                 / 鳥(     ↑
         木 木 木 |鳥 )    崖
          木 木 木|   (
         木 木 木 |   )    川
          木 木 木|荊 \
         木 木 木  \ 小\
          木 木 木  └―木\
         木 木 木  小荊  木 \

494小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/10(月) 00:36:21
>>492 >>493(荊木・GM)

「火打石という手もあるそうだ。
 でも、多分そんな感じだろう。
 ……うん、鳥の方は任せる。」

     ギャア!   ギャア!

   「わっ」


鳥にやや驚く。
……さて。


「うーむ……魚はいないか。
 ……いや、まてよ?」

(そうだ、石をどければ何かいるかもしれないぞ。)

      「イルソン君。」

『イル・ソン・パティ』を発現し、乗る。
それにより、川の奥の方へ進んでみる。

「荊木さん、わたしは川をもう少し調べるよ。」

荊木に自信ありげな顔で告げる小角。

495鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/10(月) 01:19:25
>>493

「うん、結構いはるわぁ。」

と言って視界の端に銀杏羽の姿を確認する。

「あ、ろ過に使うん?それ?」

一応聞いておこう。
普通に暑いだけだったらちょっぴり恥ずかしい。

さて、川の具合だが涼は取れるようだ。
飲んだらぬるいとかは贅沢なので黙殺する。

「あ、朱鷺宮さん。魚獲るんやったら、追い込んでみたらどない?」

「誰かが朱鷺宮さんの方に誘導して捕まえんの。」

魚獲りのアイデアを朱鷺宮に告げる。
服は濡れないように捲くったりすればいいだろう。
もしそうすると答えられたときのために、川の深さを見ておこう。
近くの石を軽く投げ込めばある程度の深さが分かるはずだ。

(後は寝床の確認くらいやろかぁ?)

後でやることをまとめておこう。

496荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/10(月) 01:44:08
>>493>>494(GM・小角さん)

「了解っす」
「って、ここ断崖じゃねーすか。
 ここから落ちたら
 インディー・ジョーンズでもない限り、助からないっすよ」

足を踏み外さないように、
慎重に慎重に鳥さん達の方へ進んでいき、
食べられている魚の種類を確認したいです。
またその付近に魚が泳いでないか確認したいです。

「小角さんの方は、
 大丈夫?」

途中、後ろを振り向き
小角さんの方も気にしておきます。

497朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/10(月) 01:50:37
>>493
「お…お魚も結構いますし…
 あの木なら使えそうです。」
そう言って、二本ほどの乾いている丸太を抱える。

「取り敢えずこれをキープしておきます。」
丸太をゴロゴロ転がしてキャンプしそうな川岸においておく

「…あ、鈴元さん。
 それはなかなかいいですね。
 追い込んだところをちょうど一気に引き上げるんです!
 ちょうどクマがシャケを川岸に放り投げるように!」
自信満々に答える。
問題は追い込む役は誰なのかというところだろう。

498『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/11(火) 23:55:26
>>494>>496(小角、荊木)
     慎重に鳥の方へと足を運ぶ荊木。
     ゆっくり動いたおかげか、鳥たちはまだ逃げたりしていない。
     食べられていた鳥を確認してみると……20cm足らずの川魚だ。

  川にそういった魚が泳いでいないかどうか確認してみるが、
  川岸から川面を見た限りでは、そういう魚は見受けられない。
  川底の岩陰にでも隠れているのだろうか。

   そして、その作業途中に小角の方を振り返ってみると――、

   ズゥ・・・

      小角は『イル・ソン・パティ』の上に乗って川を横断し始めた。
      思いの外大胆な決断をする少女である。
      ともあれ足場の不利を無視できる特性は、この場では有効だ。

         スゥゥ――ッ

     川の半ばまで移動し、近距離から川底の様子を確認する。

               ・・・ チョロ

     と、川底の石の陰に魚の尾が見えた。
     石の陰に魚が住み着いているようだ。

>>495>>497(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「ご名答。良く分かりましたわね」

  銀杏羽は今しがた脱いだ上着をひらひらさせながら頷く。
  暑いだけだった、ということはないようだ。

      ・・・ トプン

  石を適当に放り投げると、軽く水が飛び散った。
  音と水の飛び散り具合からして、多分30cmくらいありそうだ。

   ゴロ  ゴロロ

     朱鷺宮は朱鷺宮で乾燥した丸太を『FUS』に運ばせていた。
     人間では一本持つのも一苦労だろうものを軽々持ち上げているのは、
     なかなかにインパクトのある光景だ――とそれはともかく。

「面白そうなアイデアですわね!
 ……涼がやらないのでしたら、わたくしがやりますわよ」

  銀杏羽はそんなことを言いながら上着を川岸に置き、
  風で飛ばされないように石を上に置いた。
  どちらがやるにせよ、追い込み漁(?)をやるのは確定のようだ。

499小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/12(水) 00:29:06
>>498

全てを勘違いしていた。
なるほど、崖から『下に落ちる』のか……


「う、うう」

     (よく考えたら、こ、これは……し、死ぬんじゃないか?
      いくらなんでも張りきりすぎたぞ……!)

落ちたら冷たいだけだとばかり……
だが、成果はあった。

        「あっ」

   「荊木さん、石の陰だ! 魚がいる!」

流石に手を突っ込む気にはならない。
転落したら食事どころではないからだ……

500鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 00:41:53
>>498

「まぁ、そうやないかなって。」

川の深さはそこそこだろうか。
入れないレベルではない。

「あぁ、どないしよか。
 僕がやってもかまんよぉ。」

ワンピースならたくし上げて結べば濡れることはないだろう。
しかし、川の下には石がびっしりあるだろう。
大きさの違う石によって滑ったりするとどうだろうか。
銀杏羽の服は濡れるだろうし、そうすると風邪を引きやすくなるのではなかろうか。
それに他にも色々と問題が出てきそうな気はする。

「まぁ、部長と僕の二人でやるっちゅうんもあるけどぉ。」

二人で追い込めば効果は上がるかもしれない。

501鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 00:45:37
>>498

「まぁ、そうやないかなって。」

川の深さはそこそこだろうか。
入れないレベルではない。

「あぁ、どないしよか。
 僕がやってもかまんよぉ。」

銀杏羽が出るとどうなるかを頭の中で思い浮かべながら言う。
ワンピースならたくし上げて結べば濡れることはないだろう。
しかし、川の下には石がびっしりあるだろう。
もしも大きさの違う石によって滑ったりするとどうだろうか。
銀杏羽の服は濡れるだろうし、そうすると風邪を引きやすくなるのではなかろうか。
それに他にも色々と問題が出てきそうな気はする。

そういう面で見れば自分が行けばいいと鈴元は思うのだが
強制できる性格でもないし、強制するようなことでもない。

「まぁ、部長と僕の二人でやるっちゅうんもあるけどぉ。」

二人で追い込めば効果は上がるかもしれない。

502荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/12(水) 00:48:52
>>498>>499

      「リョーカイっす!
       小角さん落ちちゃダメだからね!」

川へと近づき、
(もちろん崖から落ちないように)

「あんまァ
 使いたくねーんすけど、
 これって『ガチサバイバル』
 っすもんねぇ…  はぁ」


「『スティル・ライフ』」 


ゾオォォ ォ 

屈強な『人型』を発現。
『スティル・ライフ』の腕を川底に突っ込み、
魚取りをする『熊』の要領で川魚達を掬い上げ、
砂利へと打ち上げたいです。パス精ABA

503朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 00:51:51
>>498
「ほほう…部長もなかなかのりがいいですね。
 じゃあ早速…待ち構えてみましょうかね。」
涙音は丸太をある程度運ばせた後でスタンドを自分の近くに戻し…

「…ちょうどこの辺り、流れが緩やかで逃げづらい場所に追い込んでいただけると…
 多分捕まえられると思います。」
そう言ってある一点をスタンドで指さした。
その場所は、ちょうど流れが少し滞っている。
魚の動きが鈍るのであればより捕まえやすいだろう。

504『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/12(水) 23:16:42
>>499>>502(小角、荊木)
  今更ながら自分の置かれた環境に戦きつつ、
  荊木に魚の存在を伝える。と、

        ズツ
           バシャア!

     荊木の傍らから発現した偉丈夫が川底に
     手を突っ込んだかと思ったら、
     今度は精密かつ高速で魚を掬い上げ、砂利へと打ち上げた。

       ビシイ  バッシ!

         シバァ!

  即座に川底に潜んでいた三匹――回収成功。コンビネーションの勝利だ
  探せば他にもいるかもしれないが……。

                    ピチッ ピチチッ       ギャア  ギャア

>>501>>503(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「それもそうですわね! 二人でやりましょう」

  ザザァ

     川幅はわりと広い。
     二人がかりでも十分かもしれない。

  朱鷺宮が指差した一点を見て頷いた銀杏羽は、
  靴と靴下を脱いで水の中へと足を進める。

       「ひゃっ! 意外とつめたいですわよこれ……。
        それに、足元がぬるっとしてますわ」

     転ばないように気を付けねばならない、ということだ。

505鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 23:51:34
>>504

「はいはい。じゃあ、転ばんようにねぇ。」

「朱鷺宮さん、よろしゅう頼むねぇ。」

靴下と雪駄を脱ぎ、川に入っていく。
ひんやりとした涼を感じられるだろう。
位置的には銀杏羽と少しはなれたところに位置をとって魚を追い込むつもりだ。

「あ、お魚さん取れたら丈夫そうな枝さがそか。串にするわぁ。」

『ザ・ギャザリング』の『花びら化』は対象の表面を削る。
部分指定も出来るので木の皮を剥ぎ、先を削るのも不可能ではないはずだ。

「さて、三人の共同作業といこかぁ。」

果たして上手くいくだろうか。

506荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/12(水) 23:59:22
>>504

「よっしッ」

何せ素人です。
ぶっつけ本番で、
素手で魚を捕えられるか不安でしたが

「『ようつべ』で、
 熊が魚を捕る動画見といてよかったぁ〜」「あ」
「『ようつべ』っていうのは、
 『YouTube』の事で、ローマ字読みすr

                   ピチッ ピチチッ       ギャア  ギャア

「あっ、
 もしかして『鳥』さんが、
 私の取った魚に群がってるんじゃあ。
 ダメっす!ダメっす!」

背後から音がするようだったら、
本体で適当な石をつかみ、
背後の鳥に投げ追っ払いたいです。
(あと、鳥に近づきたいです)

507朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/13(木) 00:06:03
>>504
「よしよしー。
 おふたりともその調子でおねがいしますよー。」
涙音は笑顔で二人に応援する。

「私はあんまり離れられないですから…
 取り敢えず目で追わせていただきますね。」
スタンドに川の方へ向かわせ、先ほど指した地点まで進ませる。

508小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/13(木) 00:22:17
>>504(GM)
>>506(荊木)

「よし、よくやったぞ!」

喜ぶ小角。

「それとだね荊木さん。
 わたしだって、それくらいの英語は――」

                   ピチッ ピチチッ       ギャア  ギャア

「……なっ、なんだ?」

(さ、さっきの鳥に違いないけど……
 いったい、何が起きているんだ?)

何が起きているか見えるだろうか?

とりあえずここにいるのは危険だ。
これは間違いあるまい。
 
        ススー

「荊木さん、今戻るからね。」

陸の方へ移動だ。
この時、盤面の端をしっかり掴んでおく。

509『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/14(金) 00:16:13
>>505>>507(鈴元、朱鷺宮)
   靴下と靴を脱ぎ銀杏羽に続く鈴元に、
   スタンドを飛ばして準備を整える朱鷺宮。
   射程距離ギリギリだが、なんとか届く。

銀杏羽:
「串……作れるかしら?
 まあ工作もサバイバルの醍醐味ですわね」

  銀杏羽は鈴元の能力をよく知らないので、
  そんなことを言いながらも配置につく。
  これで、全員の準備が整った形になる。

銀杏羽:
「では……いきますわよ!」

     その言葉と同時に、銀杏羽が動き出す――!

                 ■川(東側)
           木 木 木|   )      木
            木 木銀|   (        木
           木 木 木|   )      木
                 ┌┘ 鈴(   川    木
                 └┐   )      木
           木 木 木|   (  鈴  銀 木
            木 木  |   )       木
           木 木 木|   ( フォ.     木
            木 木  |朱  )       木

>>506>>508(荊木、小角)
     ヒュッ

  ギャアッ   ギャアッ

   荊木の想像通り、鳥たちは魚に群がろうと飛んでいるところだった。
   幸い石を投げ込んだため、鳥たちは散り散りに離れていってくれた。
   (それでもまだ一定の距離を置いて魚を狙っているようだが。
    …………いや、自分達の魚をとられていると思っているのか?)

        スィィ ―― ッ

鳥の方へと近づく荊木に、『イル・ソン・パティ』に乗って合流する小角。
足場に影響されないスタンド移動。意外と便利だ。

           ■川(北側)
         _________,――――――-
                 鳥 鳥(     ↑
         木 木 木 |   )    崖
          木 木 木| 魚(
         木 木 木 | 荊)    川
          木 木 木|小 \
         木 木 木  \   \
          木 木 木  └―木\
         木 木 木  小荊  木 \

510鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/14(金) 01:49:02
>>509

「まぁ、そんなところ。」

つい最近までスタンド使いであることも隠していた。
そして今も能動的に自分がそうだとは語らないし、スタンドの便利使いも好かない。
が、こういう時だ贅沢言わずに便利に使おう。

「うん。息合わせて、いくで。」

(転ばんように長めの枝持ってきたらよかったやろうか。)

杖代わりにはなるだろう。
しかしもう川の中だ。
取りに行くのはなんだろう。足元に気をつけて進むとしよう。
最悪転びそうになったらスタンドに引っ張ってもらうつもりだ。
便利使いとはそういう事なのだから。

511朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/14(金) 21:49:34
>>509
「よしっ、その調子ですよその調子!」
涙音は取り敢えず応援をしている…取り敢えず川に靴の底が浸かる程度の位置まで涙音は移動しておく。
可動範囲は伸ばしておくに限る。

「ちょうどいい場所で…
 見事に狙ってみせますよ」
魚がちょうどいい位置にやってきたら、
スタンドが魚の動きを追ってキャッチしてみせる!

512荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/14(金) 22:57:45
>>509
「しっしっ!
 人様の食事を横取りようなんて、
 そんな虫みてーな事してんじゃないっすよ!」

魚を拾って羽織っているレインウェアを脱いで、
風呂敷みたいに包み、
鳥を威嚇します。

「小角さん、
 魚はこの辺にしておきます?
 ゲームと違って、
 所持品には制限がありますからね。
 きっと部長達の方も、食料調達してるよ」

                「さて」

「火おこしに使えそうな物探してみる?
 それとも引き返して
 別のルート行ってみるっすか?」

513小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/14(金) 23:12:03
>>509 >>512(GMと荊木)

         サッ

盤から降りて――

「こらっ、わたしたちの獲った魚だぞ。
 意地汚いことをするのはよしたまえ!」

         フーッ

鳥たちを威嚇する小角。
どことなく梟に似た顔だし、鳥も逃げるのでは……?

        ・・・・ともかく。

「うむ、そうだね荊木さん。
 魚ばかりでもよくないしね。
 ……わ、わたしも少し持つぞ?」

荊木ばかりに魚を持たせるのもなんだ。
出来れば、半分ほどは小角が持ちたい。

          「さて」

辺りを見渡す。

「ううむ、別ルートか……
 一度部長たちに会ってからでもいいんじゃあないか?」

あまり身軽に動き回って、はぐれるとまずい。
成果を報告してからがいいのではないか。

「まずは、火起こしの道具を探そう。
 となると、ええと……
 そうだっ。乾いた木か、石と金属だ。」

             フフン

自慢げに知識を披露する小角。

木はともかく、石と金属は『火打石』のことだ。
流石に、後者はそう簡単には揃うまいか……?

514荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/14(金) 23:16:07
>>513
「フフッ、
 それじゃー
 お願いしますねぇ」

という訳で小角さんに、
魚さんを半分渡して

「火打ち石っすね。
 了解っすよー」

森の中へ発火に使えそうな
石を探しに行きます。

515『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/15(土) 22:16:29
>>510-511(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「いきますわよ! せーのっ!」

  鈴元と銀杏羽が魚を追い立て、朱鷺宮がそれを捕まえる。
  その作戦の前段階。
  二人が魚を追い立てようとした、丁度その時。

      ツルッ

       「ぎゃあっ!?」

               ドポォーン

     銀杏羽がお嬢様にあるまじき悲鳴を上げ、
     そのままリバーインサイドダイビングした。

   結果として魚はより激しく追い立てられ……

          シュパッ シュパッ  シュパァッ

              ビチッ   ビチッ

  『FUS』によって魚はあっさりと岸に打ち上げられた。
  全部で六匹……やはり中流であるお蔭か大漁だ。
  犠牲には目を背けよう。

                        ・・・   ギャア   ギャア  ギャア ・・・

>>512-514(小角、荊木)
          ギャアッ  ギャアッ  ギャア!

     追い立てられた鳥たちは忌々し気に鳴くと、
     そのまま南方向へと飛び立って行った。強き者が食料を得る。これが野生の掟である。

   それはともかく、火を起こす為に石を捜しに森の中へと向かう荊木。
   小石程度ならば簡単に見つかるが、大きな石となると簡単には見つからない。
   もう少し草がない、地面が露出している場所でないと厳しいかもしれない。
   火打石は金属に硬い石を打ち合わせて火花を散らす道具なので
   金属がなければ火を起こすのは難しいが……これは最悪パワーで解決できる。

516鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/16(日) 00:36:57
>>515

「せーのぉ。」

ドポォーン

「あら?」

(……どないしよ。)

気がつけば隣で友達が川中に飛び込んでいた。
川の生物を獲るために陸の生物が川に飛び込む。
いや、自ら望んで飛び込んだのでないことは分かる。
まぁ結果的には魚が獲れたのでよかったのかもしれない。
……犠牲は出たが。

「朱鷺宮さん。その、お魚さん気ぃつけてね。跳ねて川に戻られたらかなんやから。」

「部長。その、足元気ぃつけてね。こけて川で濡れたらなんやから。」

「部長……すんません。僕の『ギャザリング』でこけんようにしたげたらよかったね。」

銀杏羽が転ぶ確立より自分が転ぶ確立が高かった気もするが現実はこうであった。

「部長、怪我してへん?大丈夫?」

起きるのを手伝うため両手を差し出す。
両手なら片手より安定するだろう。

ところで

「ギャアギャア?」

なんだろうか。銀杏羽が無事立てていれば音のするほうを見てみよう。

517朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/16(日) 00:42:56
>>515
「あ、っと…!」
一瞬ダイビングをしてしまった部長に気を向けてしまいそうになるが…

「今は食材ゲットを!」
と、思い直したことで

シュパッ!
まるでクマのごとく、見事に魚たちをたくさん捕まえることが出来た。

「…部長、あなたの犠牲は無駄には…」
と、敬礼をしそうになったところで、鈴元の声を聞いて思い直す。

「そ、そうでしたね。
 ここは魚に気をつけることにします。
 せっかく部長が身を挺してくださったおかげで、手に入ったんですからね!」
涙音は岸に居る魚をどうにか戻すまいとスタンドに圧えさせる!
当然こっちに仕掛けてきたら気絶する程度のパンチを食らわせていくのだ。

そんな中、
「…ん?一体何の鳴き声ですか?」
音のする方に自分の目を向けてみた。

518小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/16(日) 00:57:33
>>514 >>515(荊木とGM)

     「よいしょ」

(うう、ベタベタするな……
 いや、生の魚だから、こんなものか。)

魚を持つ小角。

「あっ待ちたまえ荊木さん。
 私もついていくぞ。」

       タタタ

荊木に続き、森の中へ。
……とりあえずしばらく歩こう。

      「……む、向こうは今どうしてるかなあ。」

何となく心配だ。
なんというか、部長がひどい目に合っているような――

519荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/16(日) 22:42:09
>>518>>514(GМ、小角さん)

「大丈夫すかァー?」

「アタシん家
『鮨屋』なんで極々稀に、
 こーんな風に生魚持ったりするんすけど、
 この独特の感触、嫌だよねぇ。
 オヤジに言ったらすげー怒られますけど」

小柄な小角さんの歩幅に合わせて、
森の中を散策します。

「むぅー」

「鈴元さんがいるから大丈夫だと、
 思いたいすけど・・・
 女子二人、無茶してるのかなぁ」

520『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/16(日) 23:47:16
>>516-517
銀杏羽:
「ふ、不覚……不覚ですわ……」
                     ザバア

   川から助け起こされた銀杏羽は、完全無欠にびしょ濡れだった。
   髪もずぶ濡れだ。それでも髪のカールが台無しになっていないのは、お嬢の矜持か。

「涼……ありがとうございます」

   なんとか無事に立ち上がった銀杏羽はぺこりとお辞儀をする。
   (※健全ミッションなので濡れ透けで『わあーお』なんて展開は
      求められない限りはやりませんわよ!!!!)

「涙音もトラブルに負けずよく頑張りましたわね」

   もっとも、トラブルを起こしたのは銀杏羽だが。

     それはともかく、二人は鳴き声の方に視線を向けてみる。
     銀杏羽もそれにつられて視線を向ける――――と。

            ギャア   ギャア  ギャア

  北の方向から、数羽の鳥がこちらに向かってきている!
  高度を少しずつ下げ、視線の先にはしっかりと魚がある。
  これは……、

「鳥ですわ! もしかしなくても魚を捕りに来ていますわよ! 鳥だけに!!」

>>518-519(小角、荊木)
  虫の報せでも来たのか、別れたメンバーを案じる二人。
  なお、ちょうどその頃某お嬢はびしょ濡れになっていたのであった。

     それはともかくとして、散策を続けていると、
     少し木々の間隔が空いた場所に出た。
     あまり大きなものはないが、草が禿げているところもある。
     地面を掘れば硬い石が見つかるかもしれない。

             ■崖(西1)
     ______________

     木 木 木 木    木    木 木
      木    木   ┌┐  木 荊小
     木 木 ┌┐  └┘     木 木
      木 木└┘   木 木    木
     木 木    木       木 木 木
      木    木    木  木 ┌┐
     木 木    木 木 木   └┘木
      木 木 木    木 木 木 木

      ※□=草が禿げている部分

521鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/17(月) 00:48:47
>>520

「はよ。服乾かさんと風邪引いてまうよ。」

銀杏羽の体調を気にかける鈴元。
夏の日差ざしで乾きやすくなっているかもしれないが、髪まで濡れてはそうとも言っていられない。

「べつにかまんよぉ。」

鈴元は今回のイベントに参加している唯一の男子と言ってもいい立場だ。
そして中三という多感な時期にある少年だ。そんな少年に濡れた衣服は毒である。
もっとも鈴元がそういう一般的な男子中学生の反応が出来るなら、の話ではあるが。

「ぶ、部長。あぁ、えっとやねぇ。その……」

慌てて後ろを向く鈴元。一体何があったというのだろうか。

「僕の上着、羽織っときぃ?その、アレなんよ。」

(目ぇのやり場に困りそうやから……)

作務衣の上着を脱いで銀杏羽に渡す。下に着ていたシャツの袖から細い腕と白い肌が見えている。
そして、濡れることによって何かを求められるのなら求める。それだけだ。

「いや。鳥さんやねぇ。」

「……部長。それ、冗談やんねぇ?」

鳥についての冗談を本気で言っていたらなんだというのだ。
ところで鳥は撃退しなければならない。こちらは今日山にやって来たよそ者である。
しかしルール無用の野生において、郷に入っては郷に従えという人間的な礼儀は必要ない。

「『ギャザリング』で威嚇しよか。朱鷺宮さん。気ぃつけてねぇ。」

『ザ・ギャザリング』を発現し、川底の石を拾って投げさせる(パス精CCC)
鳥の動く早さや『ギャザリング』の移動速度を考えれば命中させるのは不可能だろう。
だから当てるのではなく威嚇目的だ。なるべく鳥の近くに投げておきたい。
ところで、射線上に朱鷺宮がいたら大変なことになりそうだが、声かけをしたし大丈夫だろう。
転ばないように、と声をかけた部長は転んだが……

522朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/17(月) 00:50:59
>>520
「あーえっと…
 乾かすのってどうやります?」
びしょ濡れになってしまった彼女を見て、
心配そうな顔で答える。

「まぁ、私はトラブルへの対応力は…
 結構強い方ですから。」
少し冗談交じりに答えるが…

涙音が見ていた方向には数羽の鳥が接近している。

「うーっと!これはいけませんね!」
涙音はスタンドを魚のすぐ近くまで移動してから…

「ちょいと失礼しますよ!」
そう言って地面にスタンドの持つライフルを軽く構えておく。

「威嚇ですか…
 ならばこういうのはどうでしょうか!」
地面に向けて射撃を行い、魚を守る高さ3m、横幅2mの『スポーツウォール』を出現させるつもりだ。
ただ、接近してきた鳥に対しての有効打だが…

523荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/17(月) 01:20:10
>>520(GМ)

         
         「あァ―ッ」

草の禿げた地面を見つけました。

「この辺、
 火起こしに使えそうな『石』、
 埋まってそうな気がしない?」

「そォーっす。
 そォーッす!
 間違いないよ!」

キ          キ
 ョ          ヨ
  ロ         ロ

「でも『スコップ』なんて、
 ないっすよねぇ・・・」

          「んもぉー」

「小角さん、              ズ オ
 ちょっとはなれててね」         ォ  ォ ー―ッ

『スティル・ライフ』を発現し、
禿げた地面をえぐってみます。パス精ABA

524小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/17(月) 01:23:23
>>519 >>520(荊木とGM)

「わたしは大丈夫だぞ荊木さん。
 魚くらい持てるさ。」

抱えた魚を少し上げて、アピール。
……いやそれより。

「すし……お寿司屋さんかっ!
 家がお寿司屋さんというのは初めて聞いたよ。
 なんだかすごいね。や、やはりお値段は時価というやつなのかね?」

驚く小角。
まさか寿司とは……回らないとは……

      「……ま、まあきっと無事だろう。
       なにせスタンド使いが3人もいるのだし……」

部長の能力は知らない。
だが、朱鷺宮は『人型』だし、強いはず。

(む、むしろわたしたちがクマに襲われたりしたら……
 い、いや。荊木さんがいるさ。彼女のスタンドはすごく強そうだ!)

           ・・・・と。

「……む。この辺の地面は草が少ないね。
 ひとつ、石を探してみないかい?」

荊木に提案する。

525小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/17(月) 01:26:08
>>522(追記) >>521(荊木)

「……っと、もう探しはじめていたか。
 うむ、私も埋まっていそうな気がするんだ。」

         ススス

荊木から離れておく。

「ということで、任せるよきみ。」

     (や、やはりスタンドの手で掘るのだろうか――)

そのパワーに期待だ。

526荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/17(月) 01:29:41
>>524(小角さん)

「魚の匂いって、
 中々落ちないっすからねぇ」

「へ?
 お寿司屋って言っても、
 地元のおっちゃん達しか来ないような
 オンボロな店っすよ」

「食べ物屋だから、
 家でペットも飼えませんしィ。
 お弁当なんて毎日のように、
 『酢飯』っすよ『酢飯』」   「あーあ」

「遠足の時とか、
 友達とお弁当見せあいっこするのが
 スゲー恥ずかしかったよ」

527『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/17(月) 23:41:29
>>521-522(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「うぅ……でも拭くモノもありませんし、仕方ありませんわ」

   そんなことを言いながら、上着を受け渡されて羽織る銀杏羽。
   両手で髪を握ってかるく水を切っている様はなにか艶めかしい。
   ところで指摘されない限り濡れ透けは存在しないことになっているので安心してほしい。

     「って、鳥ですの?」

   反応が鈍い銀杏羽に変わって行動する二人。
   鈴元が石を投げて鳥を蹴散らし、朱鷺宮が『スポーツウォール』を
   発現してとりこぼしの鳥たちを完璧に蹴散らした。
   なかなかいいチームワークだ。

「……ともあれ、これで食料は確保できましたわね。
 燃料の木も、涙音が発掘しましたし……」

   「とりあえずあとは水の確保ですわね。
    さっき枯草と砂と石は見つけましたので濾過器の準備はばっちりですわよ」
   「欲を言えば炭があれば完璧なんですが、そこまでは流石に望めませんわよね……」

>>523-526(小角、荊木)
    オ
     ォォ  オ
   ソビ
  『聳え立つ』――という形容が相応しいその威容が、
  標的に狙いを定めたその次の瞬間――、

          グ
       i/    ン/
      ソ     ・
       バ
        ァ    大地が、プリンのように抉れるッ!
        N       大型重機のようなパワフルさでありながら
       |       破片の一つも飛ばさない精密さ!
              ただの一撃で深さ15cmほどの穴が出来た。

        スォォ

   そして、『スティル・ライフ』のその手には掬った地面がそのまま残っている。
   肝心の穴の中は――、

      コロ  コロ

   拳ほどの大きさの石がいくつか見える。
   土中にあったから湿っているようだが……火打ちには使えそうだ。

528小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/17(月) 23:54:46
>>526 >>527(荊木、GM)

「あっ……す、すまない。
 悪いことを言ってしまったようだ。」

荊木の反応に、ばつの悪いものを感じる小角。

        (うう、わたしとしたことが……
         副部長が部員を嫌な気持ちにさせてどうする!)

鮨屋、というのは美点ではないらしい。
……というのも早計か。

           ――そして。

          グ
       i/    ン/
      ソ     ・
       バ
        ァ    
        N            「……わっ……」
       |

      コロ  コロ


「す…………すごいね、き、きみ……」

     バク

        バク

     (う、うう、何だこのパワーは……!?
       こ、これほどのスタンドが存在するとは……っ。)

あまりの『威力』に、驚き呆然とする小角だ。

529鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/18(火) 00:21:38
>>527

「どないしよかなぁ。火ぃがあれば服も乾かせるんやけど……」

乾かし方も考えなければならなさそうだ。
その辺の木の太い枝をへし折れば簡易的な物干しぐらいは出来そうだが
そうすると鈴元は非常に気まずい。いや、そうしなければいいだけの話だ。
変なところで気にしすぎるのはよくない。

「鳥って自分で言ってはった思うけど。」

「撃退成功やね。」

ざぶざぶと川の中を進んでいこう。
鳥に石が当たる事はなく、朱鷺宮に当たることもなかった。実にいいことだ。
鳥の撃退の目標も達成している。

「炭かぁ……木炭、の材料はあるけど、作るんは厳しいかな?」

「まぁ、ろ過器と火ぃはお二人さんに任せるわぁ。」

「僕は串でも作ろかな。」

太めの木の枝が落ちていないか探してみよう。
なさそうならその辺の木からへし折ろう。

530荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/19(水) 01:10:30
>>527>>528(GМ、小角さん)

 
   「えぇッ!?」

「いや、自分全然
 嫌な思いしてないっすよ!

 お店に思い入れはないけど、
 親父が魚握ってるお陰で、
 こーやって合宿に行けて、
 小角さんとピクニックできてるわけだし!」

ぶんぶんッ

思い切り手を振ります。

「あッ、もし良かったら
 小角さんも今度うち遊びにきてよ!
 ご馳走するっすよ!」

「そんな驚く程美味しいって訳じゃないし、
 流石に『特上』って訳にはいかないすけど!」

なんて話しつつ、
石を取り出します。

「ね?
『荊木莉』はそうでもないけど、
『荊木莉』の『スティル・ライフ』はそこそこやるって。
 この『石』、どうすっかねえ?」

531朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/20(木) 22:01:29
>>527
「ふう、撃退成功…
 で…後は…」
と、空を軽く見上げてからため息をつく。

「とりあえず、やりましたねー!
 後はどうしましょうか…
 火起こし、私がやりましょうか?」
と言って、先程の丸太をゴロゴロと近くまで持ってくる。

「…えーっと、近くの枝を削って
 細い枝に出来ますかね?」
と、軽く鈴元に目を向ける。

532『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/21(金) 22:41:55
>528>>530(小角、荊木)
    コロ
        コロ

   ド ド ド     ド ド

  片や脅威のスタンドパワーに戦慄しつつ、
  片や実家の家業を紹介しつつ、『火打石』の材料を検分していく。
  石の中でも黒々としたそれは、『火打石』としては十分そうだ。

             スォォ ――

  探せば他にもいくつかありそうだが……予備として確保しておくべきだろうか?
  なくても、火を起こす方法ならいくつかありそうな気もするが……。


>>529>>531(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「このくらい放っておけば10分くらいで乾きますわ。多分」

  銀杏羽の方は大して気にした様子もなさそうだ。
  確かにこの陽気なら数レス後には乾燥してそうな雰囲気がある。

       ガサ  ガサ

     ともあれ、太めの木の枝が落ちていないか探索する鈴元。
     『串』にするのに十分そうな太さを内包してそうな枝は、
     それなりに落ちているようだ。望む分回収できるだろう。

   と、朱鷺宮が丸太をゴロゴロと持ち出して来た。
   ……何と言うか、パワーのスケールが違う。

「火起こしは皆で合流してからにしましょう。
 燃料も限りあるわけですし、節約すべきですわ」

   火を起こそうかと提案する朱鷺宮を、銀杏羽が制止する。
   意外にも真面目っぽい見解である。(一応常識はあるのだ)
   そう言いつつも布の上に枯草だの砂だの小石だのを投入しているところだ。

533小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/22(土) 00:03:54
>>530 >>532(荊木、GM)

  ・・・・

      ・・・・     ハッ

「あ、ああ……
 良い石だと思う……ぞ。」

ブンブン

二度うなずいた。
呆気にとられていたが、はっとする。

「そ、それで……ああ、うむ、そ、そうか、わたしの早とちりか。
 すまない荊木さん。そうだね、今度お邪魔させてもらおうか。」

       (うう、またもフォローされている。
        わ、わたしというやつは、ダメじゃないか……)

   ズシリ

荊木の調子から、そう判断した。
自分は、部長から荊木を任された身……なのに。

「ま……回らないお寿司なんて、ほとんど食べたことがないからね。
 ふふん、期待しておくよ、きみ……」

期待は事実でも、少し気分が沈む。
が、目的は果たせた。石は見つかった。

             ・・・・さて。

    コロ
        コロ


「石はあまりたくさんあっても、邪魔な気がするね。
 でも、まあ、わたしも一つ拾っておこう。念のためが大切だ。」

荊木しか石を持っていないというのも不安だ。
はぐれる可能性もある。自分でも持っておこう。

534荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/22(土) 00:26:02
>>532>>533(GМ、小角さん)


      ス
       ゥ
        ゥ

『スティル・ライフ』を解除します。

「ね、『怖い』でしょ?
 だから正直使わざるを得ない状況じゃないと
 使いたくないっていう本音もあるっつーか。
 でも、これっばかりは『めぐり合わせ』っていうか」

                 ポイッ

黒光りする石を3つ程取り、
Tシャツの袖で泥をふき取ります。

「そんな顔しないで。
 せっかくの『キャンプ』なんすから、
 『お姉さん』と一緒に楽しも?
 私、こう見えても結構満喫してるんすよ?」

小角さんの心中を察したのか、
にっこりと微笑みかけ、石を渡します。


「だから難しい事考えずにさ。
 ――ね?」

535鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/22(土) 00:49:53
>>532 (GM)

「せやねぇ。資源は節約せんと。」

省エネの時代だ。切り詰めるのも悪くない。
山の木々は燃料ではないし山に対する敬意は必要だ。
ろ過器は、まぁ必要なものなのでいいかもしれない。

「さてと、串は色々使えそうやんねぇ。」

とりあえず枝を一本手にとって『ギャザリング』の『花びら化』によって串を作る。
『花びら化』は物体の表面を鰹節のように削るので尖らせることも可能だ。
まずは『木の皮を花びら化』皮が削れたら『先端を花びら化』
これで串を作ろう。

ところで

「朱鷺宮さんのはなんや凄いねぇ。」

先ほどは流したが壁の様なものを出していた。
それに『ギャザリング』以上のパワーがあるように感じる。
だからと言って羨ましいなどとは思わないが
人並みの『ギャザリング』とは違う得意分野がある、ということだろう。

「そういえば、部長のってどんなんなんやろぉ?」

見たことはなかった。

「もうちょっと探しモンしよか。」

本体は石を探そう。
『花びら化』で鋭くした石をすり合わせれば、刃物になるかもしれない。
完成すれば魚の腸を出したり獣用の道具になる可能性はあるだろう。

(出来るだけ丸くないのがエエね。川の流れに当たってへんのを探そか。)

川岸のなるべくゴロゴロした石を探す。

536朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/22(土) 00:58:07
>>532
「…まぁ風邪を引くわけでもないですし、
 大丈夫そうですね。」
部長の元気そうな様子を見てひとまず安心した顔を見せた。

「火起こしは…
 たしかにまだ早いですね。
 じゃあ私は…」
串を作り上げた鈴元を見てふと考える。

「後は、ゆっくり座れる場所でも作っておきましょうかね。」
そう言って座るスペース確保のために周囲の危なそうな石を取り除いて
なだらかな場所を確保することにした。

537『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/23(日) 00:28:20
>>533-534(小角、荊木)
    ルチャ   チャッ

  回収した石をTシャツの袖でふき取る荊木。
  小角も穴に転がっていた石を手に取った。

     銀杏羽に言われた『副部長』の任を果たせないばかりか、
     逆に荊木にフォローされている現状に、落ち込みを隠せない小角。
     荊木はそれを察して笑みを浮かべてみせるが……。

>>535-536(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「木ですの。『お金の成る木』ですわよ」

   銀杏羽はとくに隠し立てもせずに教えた。

「ただ、それ以上の能力はございません。
 この合宿でも、おそらく使うことはないでしょうね」
                     「…………できましたわ!」

     そんな世間話をしつつ、脱いだ上着を持ち上げる銀杏羽。
     袖口の部分は根元で結ばれているほか、
     別の部分も結ばれている部分があり、全体的に器のような緩やかなV字型になっている。
     ここに水を流し込めば、下の方からきれいな水が出る、という仕組みだ。

  ……ただ、手で水を流し入れるのでは少々手間がかかりそうだが。

          「これは此処に置いておくとして……
           ひとまず寝れそうな場所を確保する必要がありますわね」

  『住居を作るから』と大人数にしたのだ。
  まあ完成はせずともある程度準備はしておく必要があるだろう。

      「前に見たサバイバル術の紹介番組では、
       木の枝と葉を組み立てて風除けを作っていましたわ」

538小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/23(日) 00:44:54
>>534 >>537(荊木とGM)

  「う」

      「うう―……!」

石をポケットに入れる。

「こ……怖いとかじゃあ、ないっ。
 す、少し驚いただけ。……勘違いはよしたまえ。
 そ、それに……」

(た、確かにこれはキャンプかもしれない。
 だけど……だけど、ち、違う!)

荊木から少し目を逸らす。
きっと、正しいのは、荊木なのだろうけど――

「わ……わたしは、わたしは副部長なんだ。
 きみに心配されていては、よ、よくないんだ……!」

そういう気持ちは実際あるのだ。

         「……わたしが、任されているんだ!」

「ううう―っ……」

歯噛みする。意味のないプライドかもしれない。
だが、小角は……頼られ、任されることが、嬉しかったのだ。

539荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/23(日) 01:07:16
>>537>>538(GМ、小角さん)


  「あー・・・」

しまったなぁ、
という表情をします。

「そうっすねぇ。
 うーん」

     ペコォ――ッ

「私が小角さんと仲良くしたいってのは、
 もちろん本心だけど、
 凄い嫌な思いをさせちゃったね。
 ごめんね副部長・・・」

小角さんに頭を下げます。

軽率な言動で少女のプライドに傷を付けてしまった。
どうすれば許しを乞えるのかわからない、
だが悪い事をしてしまったという自覚は勿論ある。
だからきちんと『謝罪』をする。

540小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/23(日) 01:28:57
>>537(GM)
>>539(荊木)

「あ……謝るのはよせっ、荊木さん。
 悪いのは……悪いのは……
 うう―っ……多分、わたしなんだ……!」

          「分かっているんだ……」

(わたしだって、仲良しになりたいさ……
 でも、そ、それだけじゃあ、だめなんだ!)

           ギュ

小さな拳を握る小角。
荊木の善性がわかるからこそ、気持ちが整理できない。

(これでは……副部長失格じゃあないか。
 部長はわたしを信じて、任せてくれたのに。)

・・・・ともかく、目的はあらかた済んだ。

「……そろそろ戻ろう、荊木さん。
 部長たちも、いろいろ見つけたかもしれない。」

荊木に提案する。

541鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/23(日) 01:35:29
>>537 (GM)

「木ぃかぁ……」

「お金持ちにお金の成る木ぃっちゅうんも、縁を感じるねぇ。」

見せてくれとは言わない。
銀杏羽がそれでいいのならいいだろう。
それに本人が使わないだろうと言うのだ無理に否定する必要も無い。

「いや、ろ過器出来たん?それに、朱鷺宮さんも座れるトコの準備してくれてはんのやねぇ。」

「おおけぇはばかりさん。」

銀杏羽と朱鷺宮の労をねぎらいつつ、串の具合を確認する。
使用できそうならこの調子で作っていこう。
ついでに川岸の石を二、三個拾っておく。
  ウチ
「お家やねぇ。どないしよかぁ?」

「映画とかやったら洞窟見つけたりするけど、そういうトコは動物さんいはるやろうしぃ。」

猛獣の類を制圧出来るのは鈴元ではない。
それにここである程度片付くなら片付けておくのもいいかもしれない。

「風除け、作ってみる?」

542朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/23(日) 01:41:18
>>537
「…流石に部長の木を材料に…
 なんてやったら多分大怪我ですね。」
スタンドのダメージは本体に影響する。
それを思い出してとりあえずそれ以上は言わない。

「…おお、これは見事なろ過器ですよ。
 これならばきっと水もきれいなものになるでしょう。」

「…風よけ…ふむ、
 風よけを作ってみましょうか。
 蚊帳みたいにでっかいやつとか、できたらいいんですけどね…」
そう言ってあたりを見回す。
ちょうどいいものは有るだろうか?風除けに使えそうな物は

543荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/23(日) 23:12:15
>>540(小角さん)

  「・・・はいっ!」

気持ちを切り替え、
小角さんに続きます。

544『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/23(日) 23:56:46
>>538-540>>543(小角、荊木)
   未だ気持ちの整理はつかない小角だが、それを荊木にぶつけても仕方がない。
   気持ちを切り替えた荊木とともに、来た道を戻っていく――。

                    ・・・ ギャア  ギャア

     と、川の北側に戻って来てみると、先程追い返した鳥が
     川岸の方に固まっていた。……どことなくくたびれた様子が、哀愁を感じさせる。

           ■川(北側)
         _________,――――――-
                     (     ↑
         木 木 荊 小   )    崖
          木 木 木|   (
         木 木 木 |   )    川
          木 木 木| 鳥\
         木 木 木  \ 鳥\
          木 木 木  └―木\
         木 木 木        木 \

>>541-542(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「ええ、『わたくしらしい』と思いますわ」

  『金のなる木』なんて、人間に使われる場合は『都合よく金をむしり取れる馬鹿』というような
  揶揄めいた意味合いで使われるのだが……銀杏羽は後ろ向きな感情を見せない。
  そういう自分の在り方に疑問や劣等感をおぼえていないのだろう。

「別に『木』を傷つけても、わたくしにフィードバックはありませんのよ。
 何本でも出せるタイプのスタンドですので……まあ、一度に一本しか出せないのですが」

     朱鷺宮の言葉にも、銀杏羽はあっさり答えていく。

「これほど過酷なサバイバルなのですし、わたくしも必要とあればスタンドを使う覚悟はありましてよ。
 ――――ですがわたくしのスタンド、ある程度破壊されると勝手に解除されてしまいますの。
 発現するとその場から動かせませんし、枝も一定以上離れると勝手に解除されますので……」

   『使うことはない』というのは、『できれば使いたくない』という意味ではなく、
   もっと単純な話として『使う必要のある場面に出くわすことがない』ということなのだ。

「まあ、木に登る必要があるときはわたくしの出番かしらね」

     スチャ

  そんな銀杏羽の世間話をバックに、鈴元は串の具合を確認する。
  軽く木くずを払うと、それはもう立派な串だ。(本数指定どうぞ)
  『ギャザリング』の意外な使い道を発見した気分である。

                 キョロ  キョロ

  そして風除けに使えそうなものを探す朱鷺宮。
  が……風除けになりそうなものはなかった。
  精々枯れ枝程度だが、あの程度のものをいくつ組んでも
  全員が寝られる寝床を作ることは難しいだろう。

「良さそうなものはありませんわね……。
 左の道はまだ見てませんでしたし、
 一度二人と合流してからそちらの方を確認しましょうか?」

     特に何もなさそうなのを確認した銀杏羽が提案する。

545鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/24(月) 01:14:47
>>544 (GM)

「結構難しいスタンドやねぇ。」

人の形を持たないというスタンドもいることはしっている。
それらは割りと自由に動かせたようだが、銀杏羽のそれは違うらしい。

「串もエエ具合やね。」

『5本』の串を眺める。一応使用はできるだろうか。
串を受け取り、石を持たせる。
今度は石を鋭くしよう。待っている間の時間つぶしにもなる。

「あ、串できたでぇ。」

串を二人に見せよう。
魚を捉えることは出来ないがこれぐらいなら出来る。

「そやねぇ。ゆっくり待とかぁ。」

(あの二人、喧嘩とかしてへんやろか……)

お互い喧嘩を吹っかけたりするタイプではないだろう。
荊木は銀杏羽と会話して何も問題がなかったのは知っているし
揉め事が起きているとは考えにくい。
ただ、なんとなくそうだったら嫌だな、と思っただけだった。

546朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/24(月) 01:22:23
>>544
「まぁ確かに…
 細かいところは、全員集まってからにしましょうか」
同意するように頷いて、とりあえず自分はどうしようかと考える。

「じゃあとりあえずは、
 火をつける道具の準備でしたね…」
そう言って丸太の様子を見る。
確か原始時代の使い方では丸太に小さな穴を開け、
そこに硬い木の枝を用いてくるくると枝を回して摩擦を派生させる…
という感じだったはずだ。

「…あ、そういえば火起こし用の枝も必要でしたかね。」

547小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/24(月) 02:23:36
>>543 >>544(荊木とGM)

(あんなことを言ったのに、荊木さんは文句も言わずに一緒に来てくれる。
 うう……それに比べて、わたしは……)

      ザッ   ザッ

考え事は絶えない。
ともかく戻ってくると――

                    ・・・ ギャア  ギャア

「むっ……さっきの鳥か。」

鳥たちを見つけた。腕の中の魚を意識する。
……ここは相互不干渉といきたいところだ。

       「…………し、刺激しないようにしよう。
        いや、追い払ってしまった方が安全かなあ……ううむ?」

立ち往生するわけにもいかない。
さて、どうするか……

548荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/24(月) 23:55:43
>>544>>547(GМ、小角さん)




「     
  ウーン…」

考え込みます。


「追い払っても、
 また来る…。
 
 かと言って、
 傷つけるのは可哀そうだし、

 魚はあげたくない…。
 うーん…」

         「そうだなァ」

「わァっ!」

冗談交じりに、
鳥さん達を威嚇して、
とりあえず追い払えないか試したいです。

549『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/25(火) 22:32:23
>>545-546(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「では、来た道を戻りましょう。
 向こうも探索で疲れているでしょうし、あまり歩かせるのも酷ですわ」

     お水も飲んでいないことでしょうし、なんて言いながら、
     銀杏羽はそれぞれが手に持った荷物を再確認する。
     濾過器は長距離を持ち運ぶのには不便そうだが、
     他は大きな木以外は大体持ち歩けそうな感じだ。

「魚さえ持ち歩いていれば、戻って来た時なくなっているなんてこともないでしょう。
 一旦さっきのところまで戻ってみませんこと?」

>>547-548(小角、荊木)
   目の前にいる鳥に対して、冗談まじりに威嚇してみる荊木。

       バサッ バササッ
                       ギャアッ

  鳥は驚いてはばたき、川岸の方に寄った。
  ――が、追い払えたというよりは警戒を強めたという感じだ。
  へたに威嚇したせいで、気が立ってしまったのかもしれない。

550小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/25(火) 23:18:32
>>548-549(荊木とGM)

「うぅむ、なにか妙案は――」

      「わっ」

            ビクッ

威嚇に驚く小角。
……しかし、鳥は驚かなかった。

「……ど、どうする荊木さん。
 け……警戒は、させられたようだが。」

警戒しているという事は、『迂闊には近づいてこない』ということ。

            ・・・・というのは希望的観測か?

「……そうだ。片方が気を引いて、そのすきにもう片方が運び切るのは……ど、どうだろうか。」

自分には高機動の『ライド』があり、運搬も囮も出来る。

どちらを荊木に任せるか――だ。

551荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/25(火) 23:45:13
>>550
「ウーン…
 駄目っすねぇ」

「小角さん、                ポン
 それ『名案』っすね!」     

「私は『囮』を、
 したいなァーッ
 って思うんですけど。

 どーにも優柔不断でして、
 ここはいっちょ小角さんに
 判断お願いするのは    駄目すかね?」

552小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/26(水) 00:02:33
>>551(荊木)

「……よしっ。
 では、わたしが運ぼう。
 おとりは任せるぞ、きみ。」

(……少しは、副部長らしいことが出来たかな。ふふ……)

指示を送り、自分は『イル・ソン・パティ』に再び乗る。

「さあ、きみの魚も貸したまえ。」

運搬は自分の仕事だ。
持ってもらっていた半分を預かろう。

   .

553荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/26(水) 00:08:12
>>552(小角さん)


     ニカァッ

「それじゃあ、
 お任せするね小角さん」

『イル・ソン・パティ』に乗る小角さんに笑みを向け、
持っている魚を小角さんに渡します。

「よーし、イッチョ。
 派手に『囮』やりましょうかねぇ」

マウントに入るプロ野球の中継ぎピッチャーのように、
腕をぐるんぐるんと回し、
小走りで鳥の方へと向かいます。

554鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/26(水) 01:02:29
>>549

(向こうの様子も気になるし、合流は早めの方がエエかな。)

帰りを待つつもりだったが、移動して合流する方向へと頭を切り替える。
持続力の問題が出てはいけないので『ギャザリング』は消しておく。
串と石は固めて置いておこう。
持って行って手がふさがるのは面倒だ。

「入れ違いにならんことだけ祈っとこかぁ。」

誰も持たないなら魚を持っていく。
生臭いだろうが我慢だ。
途中でピチピチ跳ねられなければそれでいい。
そんなことされると持ちにくいから。

555朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/26(水) 23:36:25
>>549
「あー、そうですね。
 今は合流した方がいいでしょう。」
そう言って涙音もスタンドに魚をもたせる。
ピチピチするだろうが、自分のスタンドの身体能力ならばきっと問題ないはずである。

「…心配ですねー。
 小角さんの場合、戦いには向かないスタンド持ちですし…」

556『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/27(木) 00:07:57
>>550-553(小角、荊木)
   『囮役』の荊木と『運搬役』の小角に別れて行動する二人。
   腕をぐるんと回し、荊木は鳥の方へ突貫していった。

                !!

                  ギャア!  ギャアッ――!

     鳥たちは驚いて羽ばたきながら距離を取り、荊木に対して警戒する。
     その間に、『イル・ソン・パティ』に乗った小角はその脇を通り抜けていく!

    スィイ ―― ッ!

                  ・・・ スゥイ

   無事、鳥たちの脇を通り抜けることに成功した。
   小角と荊木、二人のチームワークの勝利だ。

>>554-555(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「大丈夫ですわ。
 宝梦は副部長ですもの」

     銀杏羽は朱鷺宮の懸念に対して楽観的に答えた。
     まあ、実際ちょっとそこに行くだけなら、
     大丈夫だというのも別にそこまで楽観的ではないか。

  「うっ……ちょっと生臭いですわね」

   手に入れた魚は六匹なので銀杏羽も二匹持つ計算だ。
   生臭さについては、お嬢育ちなのでやっぱり眉を顰める。
   だが、サバイバルなので文句は言っていられない。
   お上品に生きていては自然に淘汰されてしまう。

  そんなこんなで、移動していく三人。
  ほどなくして最初の場所に到着した。

                ■中継地点
           木 木 木  木   木 木 木
            木 木  木  木  木 木
           木 木           木 木
                木   木  木  銀 鈴
                             朱
           木 木           木 木
            木 木 木   木  木 木
           木 木 木      木 木 木
            木 木 木┌――┐木 木 木
           木 木 木 |    | 木 木 木
            木 木 木|    |木 木 木

557小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/27(木) 01:41:54
>>553(荊木)
>>556(GM)

鳥たちを出し抜いた! ある程度離れたところで振り返り――

   「や」

         「やったっ……!」

    パァァ

笑顔を見せる小角。
荊木に目配せし、頷く。

         ・・・・それから。

「……すまないイルソン君、少し置くよ。」

盤から降り、魚をその上に乗せる。
そして、荊木が来るのを待つ。

           「……きみの協力あってこそだ、荊木さん。」

558荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/27(木) 01:58:53
>>557


      「や
        っ
         た
          ァ
           \
            \ッ!!
                 」

作戦成功ッ。
急いで小角さんの所へ戻ります。

「ハァ、  
   ハァ」  「やったね小角さん」

「いえいえ!
 自分なんてただバァーって走ってただけですし!
 ハァ、それに『荊木さん』じゃなくて『レイ』でいいっすよ。
 『草冠』に『利己的』の『利』で『莉(レイ)』」

「フゥーッ。
 汗かいたぁ〜」 手団扇で顔を仰ぎます。

「バッチシッ。
 『収穫』はありましたし、
 それじゃあ戻ろっか!」

559鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/27(木) 02:05:41
>>556 (GM)

(手ぇ臭なるやろなぁ。)

いつかのカビ人間よりははるかにマシな臭いである。
いや、こういう時にそういうのを比較対象に出していいのかは微妙だが。

「さて、この先におるんよねぇ?」

「や、寄り道してるかも知れんけど。」

連絡を取り合うことも出来ない山の中だ。
入れ違いになる可能性は低くない。
一番面倒なのは先に帰られてしまうことだが、多分大丈夫だろう。

「あ、大声出して返事返ってくるか試してみる?」

「朱鷺宮さんのが持ってはった銃で発砲音出せるんやったら、それでもエエ思うけど。」

なにか合図を出して返事が返ってきたら割と楽に落ち合えるかもしれない。
いや、もちろんその音が聞こえる範囲に相手がいることが前提になるが。

560小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/27(木) 02:05:51
>>558(荊木)

「い、いや」

    「きみの……」

         「……ううむ。」

卑屈になりそうなところだった。
だが、今回は――

(わたしの手柄も、きっとあるはずだ。
 ……い、いいんだ。誇っても!)

「……ふふん。
 まあ、わたしの策が上手いったということだ。」

           ドヤ

「あ、そうだね。戻ろうか。
 え、ええと……おほん……れ、『レイ』。」

照れ隠しか口元に手を当て、呼び掛ける。

             ・・・・さあ、部長たちと合流しよう。

561荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/27(木) 02:10:32
>>560(小角さん)

「はいッ!
 ナイスな策っした!」

「それじゃあ戻るっすよォ。
 ゴーゴー!」

という訳で、
小角さんと来た道を戻ります。

562朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/28(金) 23:04:52
>>556
「まぁ、そうですね。
 あの人は強い心が有る。そう思いますよ」
そう言って頷く。

「サバイバルでは、こういう自然の匂いに慣れることですよー。
 部長さんならば、ここに慣れていただかないとです。」
生魚をスタンドに抱えさせたままで答える。

「…さて、この辺りなら来ますかね?」
そう言って中継地点にどんどん進んでいく。

563『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/28(金) 23:17:23
>>557-558>>560-561(小角、荊木)
   作戦の成功を喜び合う小角と荊木。
   この作戦、囮役と運搬役の二人がいなければ成功しなかった作戦だ。
   作戦を立て、実際に運搬した小角も、囮役を買って出た荊木も、
   どちらが欠けても成功しなかった作戦だと言えるだろう。

     意気揚々と、来た道を戻って行く――――。

>>559>>562(鈴元、朱鷺宮)
銀杏羽:
「そうですわね……」

  鈴元の提案に、思案気に頷く銀杏羽。
  道は一つしかないのだから、向こうの二人が引き返していても
  行き違いになることはない――が、こちらが引き返したことは合図にすべきだろう。
  いつまでも別行動をしているわけにはいかない。

     「では、わたくしが呼びかけますわ」
                       「すぅっ」

     銀杏羽が息を吸い込む――――。

>ALL
   そして、朱鷺宮が中継地点の中心に立ち、

      荊木と小角がちょうど中継地点に到着した時。

「宝梦――――っ レイ――――っ」
   「いったん合流にしませんこと――――っ」

  銀杏羽がちょうど大きな声で二人に呼びかけた。
  ちょっと間が悪かった。

564鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/29(土) 01:41:27
>>563

「出来たみたいやね、合流。」

けらけらと口元に手を当てて笑う。
間が悪いのはしょうがない。
近くで大声を聞いたので少し耳がキンキンするのもしょうがない。
備えておかなかった自分が悪い。

「お二人さんお疲れさん。」

(問題、なかったよねぇ……?)

やはり少し気になる。
とりあえず二人に近づいていく。

手の魚が生臭い。

565朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/29(土) 22:44:24
>>563
「あっ、ちょうどやってき」
と、呼びかけようとした涙音は

「おうっ」
部長の大きな声に思わずたじろぐ。

「…あ、きた、みたいですよ…」
そう言って少し耳を押さえる。
「お二人さーん。
 どうもお疲れ様ですー。
 大変でしたか?」
と、少し首を傾げながら二人の様子を確認する。

566小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/29(土) 23:09:53
>>562(荊木)
>>563(GM)
>>564 >>565(鈴元、朱鷺宮)

        「ふふん……」

やや誇らしげに戻る小角。
そして――

「ん、あれは。」

       「朱鷺宮さ――」


>「宝梦――――っ レイ――――っ」
>   「いったん合流にしませんこと――――っ」


                「……ん。」

……出鼻をくじかれてしまった感じだ。
いや、まあ合流できたのはよかった。

「オホン……きみたちこそお疲れさま。
 収穫はどうだったかね?」

盤上に乗せたままの魚を見せる。

「みたまえ、わたしたちは魚を獲ったんだよ。
 それに、火起こしのために石も集めてきたんだ。」

            「大変だったが、これがわたしたちの成果だよ。」

    ニヤリ

不敵な笑みを浮かべる小角。

567荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/30(日) 22:08:59
>>566(GМ)


       「あ」


「あの、
 バカデケー声は部長っすね!
 おーい!!」

合流して、
小角さんに続いて、
手の中の火打石を見せます。


「ジャーン、
 首尾は上々。
 二人で頑張って、
 食料と火起こしの為の石を確保しましたっす」

568『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/08/30(日) 23:20:27
>>564-567(ALL)
銀杏羽:
「おお……流石ですわね!
 バカデケーとはご挨拶ですが素晴らしい戦果なので不問にしますわ!」

   銀杏羽は感心しつつ二人の方へ寄って来た。
   鈴元と朱鷺宮もいるので、これで全員が合流した形になる。

「わたくし達の方も、それなりに収穫はありましたわ!」

     そういう銀杏羽は魚を二匹、手掴みで持っている。
     他の二人も同じだ。何故か銀杏羽の上着がなくなっていて、
     なおかつちょっと濡れている感じなのが気になるところだが……。
     (魚取りで盛大にダイビングした様子が目に浮かぶようだ)

「あとは、涼が串を何本か。
 わたくしが簡易濾過器を作って、涙音が乾いてる流木を集めましたわ」

                          デ ―― ン

     概ね成果は上々だ。
     特に魚に関しては、全部合わせれば九匹。
     昼食としては十分な量だろう。

       「でも、火起こしの手段は特に考えてなかったので
        火打石を用意してくれていたのは助かりましたわー」

569荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/08/31(月) 23:03:45
>>568

「食料良し、
 火良し、
 飲み水良し」

「とりあえず、
 なんとかなったッすねぇ。
 んで部長。
 この後は『ランチ』としゃれ込む為に、
 みんなで場所探しをする感じっすか?」

質問します。

570朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/31(月) 23:07:05
>>568
「おー…中々の戦果ですね…
 それに、火打ち石も有るとは、助かりますね。
 我々はちょうど火をつける物を探してたんですよ。」
嬉しそうな顔で二人の持ってきたものを交互に見る。
ちなみに涙音のスタンドは魚を抱えていた。

「うーむ、全員で食べられる場所ですから…
 やはりあっちの方がいいですかね?」
そう言って先ほど涙音たちが行っていた道を指さす。
ある程度整備ができているところがいいと判断したのだろう。

571小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/08/31(月) 23:17:27
>>568(GM)
>>569(荊木) >>570(朱鷺宮)

「ふふん、まあね。」

二人で手に入れた戦果だ。
褒められるのは嬉しい。

         ・・・・さて。

「ううむ、場所かあ。
 わたしたちの方はあまりよくなかったかな。」

「魚を狙う鳥がいたからね。
 食べる邪魔をされてしまうかもしれない。」

景色はいいが、食べられないと困る。
お腹はすくし、体力をつけなければ。

572鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/31(月) 23:35:30
>>568 (GM)

(問題、なかったんかな。)

(まぁ気にしすぎるんも、ようないわ。)

胃袋にストレス性のダメージを与えかねない。
胃袋といえばそろそろ腹が減るころだ。
住居作りの前に腹ごしらえはしておくべきだろう。
腹が減っては戦は出来ぬ。戦が出来ぬものに住居を作れるだろうか。

「お昼にしよか。」

「僕らんトコも鳥さんはおったけど、そこまでやったね。」

「撃退はしたし、こっちでもエエんちゃう?」

先ほどの川岸での食事を提案しておく。

573『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/01(火) 23:49:35
>>569-572(ALL)
銀杏羽:
「そうですわね。鳥と戦いつつの昼食も
 サバイバルっぽくて一興……ですが、
 今後の事も考えると少しくらいゆっくりしたいですし」

     鳥と獲物を取り合う昼食は一興なんてものではないが。

「では、東の方へ行ってみましょう。西の探索もしてみたいところですが、
 まずは食事をしてお腹を満たさないことには始まりませんしね」

   そう言いながら、銀杏羽は東の方へ歩き出した。

「……しかし、魚を狙う鳥……。
 此処って鳥が多いんですかしらね」

574小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/02(水) 23:16:26
>>572(鈴元)
>>573(GM)

「こちらは、撃退とは行かなかったんだ。
 レイの力とわたしの知性で、何とか切り抜けたが。」

鈴元に返しつつ、銀杏羽に続いて歩く。
魚は盤に乗せたまま、落とさないように気をつけよう。

      トコ
           トコ

「ううん、どうだろうね。
 水辺以外では見かけないが……」
 
   トコ

         「案外、たくさんいるのかもね。」

辺りを何気なく見まわす。

575鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/03(木) 01:04:21
>>573 (GM)
>>574 (小角さん)

「まぁ、撃退っちゅうか威嚇っちゅうか。」

「あ、鳥って群れる動物さんよね?」

「群れやったらようさんおっても不思議やないね。」

それも山の営みの一つだ。
ただし目の前に立ちはだかるのなら勝負せねばなるまい。
明日にはいなくなるのだ。
今一瞬、今日一日のわがままは許してもらいたいところだ。

それに鳥を捕まえても調理が面倒くさい。
魚とは訳が違うのだ。

「食べてるときくらい仲ようしたいわぁ。」

「一匹二匹くらい分けたげる?」

576朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/03(木) 01:12:40
>>573
「これから色々始まることですし、
 食事の時間くらいはゆっくりしたいですよねー。」
部長の言葉に同意するように頷く。

「じゃあ一旦あっちへ。行きましょうか」
部長の言葉に従って後からついていく。

「まだその魚を狙う鳥ってのが来るかもしれませんね。用心に越したことはありません。」

「魚を食べるのなんてペリカンかうみねこくらいかと思ってましたけど…
 そういえばあの鳥、どんな種類なんでしょうね?
 カワセミとかでしょうか?」
涙音はそう言いながらどんな見た目の鳥だったかを思い出す。
くちばしの形とか大きさとか、おおまかな色合いとかをである。

577荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/03(木) 01:15:50
>>573(GM)
「りょーかいっす」

「あー、
私達の方にも鳥
めっちゃいましたよォ。
なんなんすかねぇ」

部長についていきます。

578『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/04(金) 21:50:33
>>574-577(ALL)
銀杏羽:
「宝梦達の方にもですか……」
          「……このあたりに群れが住み着いているのかしら?」

  互いにそれぞれの探索場所であったことを話しつつ、
  東側の川岸へと移動していく一行。

     その途中、鳥の姿について思い返してみる朱鷺宮。
     全身が薄い紺色だったが、腹周りだけが白かった。
     頭は平べったく、嘴は細長い形状をしていた気がする。

「さて、着きましたわー」

  そんなこんなで、東側に到着した。

                 ■川(東側)
           木 木 木|   )      木
            木 木  濾   (        木
           木 木 木|   )      木
               小┌銀材 (   川    木
               荊鈴朱   )      木
           木 木 木|材 (        木
            木 木  材   )       木
           木 木 木|   (        木
            木 木  |    )       木

  左手には銀杏羽お手製らしい濾過器が転がっており、
  前方および右手には朱鷺宮が回収した木材がいくつも並んでいる。
  これならば一通り食事には困らないだろう。

579小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/04(金) 23:55:10
>>575(鈴元)
>>578(GM)

「分けてあげるのはいいかもしれないね。
 交渉で解決するなら、それが一番だ。」

       ・・・・そして。

「おおっ、準備万端といった感じだね。
 部長、この魚はどこにおけばいいだろうか?」

盤に乗せた魚を指し示す。
小角にはべつに重くも邪魔でもないが――

「あまりに置きっぱなしでは、イルソン君の機嫌を損ねてしまうからね。」

とりあえず支持を待とう。
あと、今のところ鳥はいないだろうか?

       (ぱっと見た感じでは、見当たらないが……)

580鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/06(日) 01:41:09
>>578 (GM)

「ご飯の支度せなね。」

「お米はないけど。」

串を持ってきて魚に刺してみようか。
串焼きにするのだ。
他に調理法があるなら磨製石器を使って切ってみるつもりだ。
ギャザリング以上のパワーを持つスタンドがいるので内蔵くらい簡単に取り出せるとは思う。

581荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/06(日) 22:44:18
>>578

「なんつーかアレっすね。
 私たちが鳥さんの住処に、
 足を踏み入れてる感じですけど」

「とりあえずご飯フェイズって感じで、
 いいんすかね?

 私、何をお手伝いすればいいすかねブチョー」

尋ねます。

582朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/06(日) 22:49:57
>>578
「ふーむ…腹回りが白くて全身が紺色…
 そしてくちばしは細長くて頭は平べったい…」
ふと、その鳥の姿を思い返して、少し周囲に声をかけた

「皆さん、あの鳥ってどんな種類の鳥なんでしょうね?
 わかったら対処できるかもしれないですね。」
そう言ってから、ひとまず東側に到達する。

「じゃー…お魚の内臓でも抜いておきましょうか。
 私のスタンドでどうにか…」
そう言って魚のワタ抜きを始めるつもりだ。
それが済んだら、火起こしのために火種を集める。

583『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/06(日) 23:46:38
>>579>>581(小角、荊木)
銀杏羽:
「そうですわね――――」

  各々が食事の準備に動き出すなか、銀杏羽は一通り辺りを見渡し、

「涙音と涼が魚のワタ取りをしてくれているので、
 わたくし達は火起こしの準備をしておきましょう。
 宝梦はそちら(北側)の方に枯草がありますのでそれを。
 たぶん掌いっぱいくらいあれば十分だと思いますわ。
 わたくしとレイの二人は燃料になる枯れ木を一か所に集めましょう」

     そう言って、銀杏羽は枯れ木の方へと歩き出す。
     枯れ木だけあって普通の木材よりは軽いだろうが、
     一人で持つのは大変……といった感じの大きさの枯れ木だ。

   一方、小角はそれとなく鳥がいないか確認してみる。
   先程追い払ったという言葉の通り、このあたりに鳥がいる様子はない……が、
   よく耳をすませば鳴き声は聞こえて来る。ただ、そんなに近くではなさそうだ。

>>580>>582(鈴元、朱鷺宮)
   二人で魚のワタ抜きを始める。
   他の三人は火種集めを開始したようだ。

     ただ……問題は『どうやってワタを取り除くか』というところだ。
     いかに膂力があると言えど、力任せにやってしまっては
     内臓は取り除けても身が崩れてしまうリスクがある。どうしたものか――?

  それと、鈴元は用意した串(五本)では
  今ある魚(九匹)に刺すには足りないことに気付いた。

584荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/06(日) 23:52:05
>>583(GМ)

「リョーカイっす」

「ああッ、
 軍手持ってくるの忘れた!
 (こういう作業するのは予想できたのに…)
 木のササクレとか怖いっすからねぇ。
 んしょ、んしょ・・・」

部長に続いて、
枯れ木を運んで集めるのを手伝います。

585小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/06(日) 23:58:16
>>582(朱鷺宮)

「ううむ、見当もつかない。
 鳥図鑑も読んでおけばよかったかな……」

鳥の知識はない。
もっとも、種類が分かったとて何かできるかは微妙だが。

>>583(GM)

ともかく、鳥は見当たらない。
さしあたっては、安全と考えていいらしい。

「よしきた、まかせたまえ。」

そういうわけで、枯草を採りに行く。
掌いっぱいとのことだが、やや多めにしておこう。

     (取れるときに取っておくのがサバイバルだ!)

586朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/06(日) 23:58:46
>>583
(あれっ、そういえば魚をさばくのってどうやるんだったっけ…
 切り身の魚ばっかしか買ってないから…うーん)
今になって気づいたのだ。
いくらなんでもパワーと精密さを兼ね備えているからといって
知識がなければ力づくになってしまう…

「む…むむむ…」
少し考えてから

「す、すいません!
 自分からやっておいて申し訳ないのですが…
 ど、どなたか魚の捌き方をご存じないでしょうかぁー!」
恥ずかしそうだ。
ちょっと顔を赤くして声を上げた。

587鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/07(月) 00:15:59
>>583 (GM)
>>586 (朱鷺宮さん)

「魚かぁ……一応捌けるけど。」

鈴元にとっては中学校に入る前に母親に教え込まれた技術だ。
しかしそれは文明の利器『包丁』を使った方法のみである。
普段使っている包丁に比べれば磨製石器などバターナイフレベル。

「あ、そうか。力任せにやらんでもエエんや。」

「時間はかかるけど。」

『ギャザリング』の『花びら化』それを魚の表面に発動する。
鱗を取るだけではない。
ワタの詰まっている部分を脆くすれば弱い力や串や石器といった頼りない道具でも十分魚を切れるはずだ。
試してみる価値はある。
片手で魚を掴めるだけ掴み『花びら化』
もう片方の手でその辺から持ってきた枝を『花びら化』串にする。
木は本体が持ってくるだろう。

588『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/07(月) 23:26:59
>>584(荊木)
銀杏羽:
「ああっ……軍手があれば便利でしたわね」
             「…………ん? でも……」

  荊木の呟きに同調する銀杏羽したが、直後に考え込んでしまった。
  『裸一貫』的に軍手がOKなのかどうか思うところがあったのだろう。
  水筒がNGなら軍手もNGだが、衣服っぽいのでOKかもしれない。
  色々と細かいことを気にする性分のようだ。

     ともあれ、ささくれの類が手に刺さることもなく、
     安全に枯れ木を運ぶことに成功した。
     昼食の分の燃料はこれで賄えるだろう。

   枯れ木を置いてみると、まだ鈴元たちはワタ抜きの最中だった。
   料理屋(和菓子屋だが)の家系の鈴元はともかく、
   朱鷺宮は普通の学生なのでワタ抜きのやり方など知らないのだろう。

     朱鷺宮:
     「す、すいません!
      自分からやっておいて申し訳ないのですが…
      ど、どなたか魚の捌き方をご存じないでしょうかぁー!」

   現に朱鷺宮も、思ったより難しかったのかお手上げのようだ。
   鈴元が目の前でやり方を見せているが――。

>>585(小角)
   枯草を採集しに北の茂みの方へと向かっていく。
   大は小を兼ねると言うし、多めに取っておくのは正しい選択だろう。

  というわけで、言われたよりもやや多めに回収した。

     朱鷺宮:
     「す、すいません!
      自分からやっておいて申し訳ないのですが…
      ど、どなたか魚の捌き方をご存じないでしょうかぁー!」

  北の茂みから戻って元の場所に歩いていると、
  向こうでは、ワタ抜きに朱鷺宮が難儀しているようだ。

>>586-587(朱鷺宮、鈴元)
   名乗り出たは良い物の、やり方がさっぱり分からない朱鷺宮。
   その目の前で、鈴元はお手製の磨製石器で魚を捌いて見せる。

     『切断』くらいならば……『FUS』のパワーと精密動作性ならば可能だ。
     手刀ならぬ指刀で切れ目を入れるのもできなくはない。
     …………相応に慎重な作業になるが。

  なお、方法を思いついた鈴元はサクサクと作業を進め、
  三匹の魚の処理を済ませた。
  ちょうど、小角や荊木、銀杏羽も作業を済ませた様子のようだ。

589小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/07(月) 23:35:26
>>588(GM)

「よいしょっと……」

      モサ

枯草を持ち、戻る。
戻ったら分かりやすいところに置いておこう。

           ・・・・と。

「すまない朱鷺宮さん、わたしも知らないぞ……
 い、今は調べるわけにもいかないしなあ……」

         (しまった、さ、サバイバル番組では丸焼きばかりだったし……)

文明の利器さえあれば……
スタンドも、小角の場合俎板代わりにしかなるまい。

……流石にここで能力を使うのは、野暮だろう。

590鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/08(火) 00:16:38
>>588 (GM)

「ここをこうやってやね。」

順調に魚を処理していく。
案外上手くいくものだ。

「あー部長。他にすることある?」

銀杏羽に指示を仰ぐ。
特に指示がなければどんどん串を作ろう。
そしてどんどん魚を捌こう。

591朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 00:20:29
>>588
「…なるほど…
 あれくらいの腕なら…
 私のスタンドの腕を使えばなんとか…」
そう言ってスタンドの指をいっちょく線に伸ばして、
鈴元の手並みを真似るように丁寧に魚をさばいて見せていく。

「…危ない作業ですね…
 とにかく慎重にしないと…」
落ち着いて作業を開始した。
精密Bのスタンドを持ってすれば、丁寧にできる…と思いたい。

592荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/08(火) 23:16:11
>>588

 「うへあ」「んしょッ」

枯れ木を集めました。
そして、魚を裁く金面部の面々を眺めます。

「あのー、
 包丁ないと大変っすよねぇ。
 スタンドの指使ったら簡単なんすけど」

593『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/09(水) 20:58:20
>>589-592(ALL)
銀杏羽:
「ん、宝梦も枯草を用意できたみたいですわね」 パンパンッ

   銀杏羽は手を叩いて木くずを落としつつ、
   やってきた小角の方に向き直った。

   ちょうど、朱鷺宮がコツを掴んだこともあり
   魚の処理も終えた。ちゃんと木串も刺さっている。
   これを枯れ木の近くに刺し……準備完了だ。

      「それでは、火を起こしましょう……」

  「誰かやってみたい人はいるかしら?」

     とりあえず募集者を募るスタイルらしい。

594荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/10(木) 00:16:29
>>593

「フゥ」

     パンッ パンッ

手を払い、
木くずを落とします。
今、全員が枯草を囲んでいる状態なのかな。

「火おこしっすかぁ…
 誰もやりたい人がいないなら、
 わたしがやろっかな」
 
       ズ
         オ 
          ォ
        ォ
         
          ッ !!

屈んで枯草に近づき、
『スティル・ライフ』の両腕を発現。
『火打ち石』で発火を試み、
発火したのならば火を草に近づけたいです。

「こーゆー便利使いは
 正直好きくないんすけど」


 「皆さん、動き回って
  腹ペコっすからねぇ」

「サーッと焼いて、
 パクパクっと食べましょー」

595鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/10(木) 00:26:17
>>593 (GM)

「僕はエエかな。」

「誰か他のお人さんがしぃ。」

貴重な体験ではあるが、自分がわざわざ味わう必要は無い。
他の人間が経験して楽しめればいいのだ。

(僕とか『ギャザリング』の力で付くか微妙な気ぃもするわ。)

>>594 (荊木さん)

「ん?荊木さんがやるん?」

火をつけようとする荊木に声をかける。
確かに荊木のスタンドならそれくらいできそうだ。

596小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/10(木) 01:04:13
>>593(GM)

「当然さ。これくらいは造作もないぞ。」

枯草を良い感じのとこに置いた。
そして。

「ひ、火起こしかっ。
 少しだけやってみたいが……」

(そ、そう簡単にできるだろうか……)

        ・・・・と。

「あ、いや。」

荊木がやろうとしているのを見る。
彼女なら、たしかに、さーっとやってしまえるだろう。

      「……レイに、任せようかな。
       いわゆる適材適所というやつだ。」

ここは一歩退こう。
協力することが大切だ。

597朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/10(木) 01:13:26
>>593
「ふう…
 なんとか出来ました。」
ほっと一息ついて、一通りの下ごしらえをし終えた。

「おっと、いいですよ!
 私が火おこしをしてみます!」
と、行ったところで、もうすでに荊木さんが火おこしを始めていた。

「…よし、私は…
 見守っておきます!」
ちょっと偉そうに答えた。

598『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/10(木) 01:42:37
>>594-597(ALL)
銀杏羽:
「あら――――」

   名乗り出て、あっさりと火を起こして見せる荊木。
   精密な動作も相まってまるで流れるように火を点け、
   そして枯れ木に火を移していく――が、

        カチィ!

             小角:
             「ひ、火起こしかっ」
    朱鷺宮:
    「おっと、いいですよ!」

          ボワアァァア ッ

      『早すぎ』たようだ。
      ちょっと間が悪かった。

「おほほ。皆さん積極性があって大変結構。
 (実はわたくしもやりたかったのは秘密ですわ……)」

               「まぁまだまだ火を起こす機会はあります。
                その時には別の人にやってもらいましょう」

    「さて、魚を並べていきますわよ――――」

   そう言って銀杏羽は串を火の近くに傾けて刺していくと、
   その近くに何やら線を書いていく。
   出来上がったのは――――あみだくじだ。

    1   2   3  4   5
   |  ├―┤  |  |
   ├―┤  ├―┤  |
   |  ├―┤  ├―┤
   |  |  ├―┤  |
   ├―┤  |  ├―┤
   |  |  ├―┤  |
   |  ├―┤  ├―┤
   ├―┤  ├―┤  |
   |  |  |  ├―┤

   「この通り、魚の数は全部で『九匹』。
    五人で分けると一人だけ一匹の人が出ますわ……」

        「しかし、平等にしようにもお皿もないのに魚を分けて食べるのは大変…………」

   「そこで! ここは公平にあみだくじで決定したいと思いますわッ!」
                                             /
                                       バァーン・
                ザザッ

   銀杏羽はそう言って、あみだくじの先に五つの石を素早く並べ、
   その下に書いてある『結果』を隠す。

       「どの番号を選択するのかは『早い者勝ち』。
        わたくしは答えを知っているので一番最後のものを選びますわ」

     さあ! と銀杏羽は目の前にあるあみだくじへ四人を招く。
     メタ的には一番早くレスをしたものから好きな番号を選べるわけだ。

599小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/10(木) 23:17:01
>>598(GM)

          ボワアァァア ッ

「あっ。」

       「う……うむ。
        じゃあ、次か、その次にでもやらせてもらおうかな。」

(……ふ、副部長なのだし、次は朱鷺宮さんに譲るべきなのだろうか。)

まあ、今回は荊木に譲るつもりだったのだ。
特に問題はない。

       ・・・・そして。

「……ん? 部長、何を――」

                                             /
                                       バァーン・
                ザザッ

「な……なるほど! あみだか。
 運の勝負ではあるが……」

周りを見渡す。
まだみんな決めあぐねているのか?

「わ、わたしから選んでもいいかな……?」

選ぶなら、フィーリングで『2』を選んだ。

600朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/11(金) 00:02:10
>>598-599
「…まぁ、私は火をおこす機会にそんな…
 がっついてたわけじゃないですし。
 次は頑張りますよ!」
若干しょんぼりしてたように、一瞬見えた。

「む…あみだくじ…
 は、公平といえるかはわからないですが…
 いいでしょう。こういう運試しは嫌いじゃないですよ。」
そう言って軽くニヤリと笑ってみせる。

(…そういえば今日のラッキーカラーってなんだったっけ…
 何の数字がラッキーナンバーなの?わからない…)
涙音はそうやって散々悩み倒していたところで…
副部長である小角が先に選んだ。

「ええい…!1を選びます!」
意を決して涙音は『1』を選んだのであった。

601荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/11(金) 23:36:31
>>598




「ああッ!」

「小角さんっ!
 (えっと)朱鷺宮さん
 スンマセンッ!」

「次は私、
 しゃしゃらないのでッ!」

    ペコォーッ

と平謝りをします。
そして部長が地面に描いたあみだくじ。

「そっすねぇーッ。
 それじゃあ『3』にしよっかな・・・」

602鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/11(金) 23:50:33
>>598

「いや、すごいねぇ。」

文明の輝きを感じる。
火の温かみは文明の温かみだ。

「あみださん?別に僕が一匹でかまんけど。」

そもそも食が細い。
いや、さすがに足りないだろうか。
それにこれからのこともある。

(……4は忌み数やけど、部長に忌み数渡すんは嫌やねぇ。)

「4で。」

603『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/13(日) 21:45:49
>>599-602(ALL)
銀杏羽:
「さて、出揃いましたわね。
 それでは気になる結果は――――」

               「………………
                ………………」

   何故か思いっきり溜める銀杏羽。
   リアルの待機時間を反映しているのだろうか?
   (*レスが遅くなってしまい申し訳ありませんわ)

       「出ました! こうなりましたわ!」

    1   2   3  4   5
   |  ├―┤  |  |
   ├―┤  ├―┤  |
   |  ├―┤  ├―┤
   |  |  ├―┤  |
   ├―┤  |  ├―┤
   |  |  ├―┤  |
   |  ├―┤  ├―┤
   ├―┤  ├―┤  |       i/
   |  |  |  ├―┤      ト オ ――z      /
   〇  ×  〇  〇  〇                ン ・
   小  鈴  朱  銀  荊

「結果は……涼が一匹、他が二匹、ですわね。
 あら、そうこうしているうちに、お魚も焼けたかしら……?」

   見ると、良い焼き加減になっているようだ。

604小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/13(日) 23:35:26
>>601(荊木)

「あ……謝るのはよしたまえ。
 適材適所というものさ、き、きみがやったほうがよかったんだ。」

        コクコク

二度ほど頷く。
やはり……荊木には、気を遣わせたくない。

       (わ、わたしは副部長なんだから。
        自分ばかり楽しむのではだめなんだ。)

>>603(GM)

      ・・・・そして。

「おっ、わたしは二匹か!」

      (い、いいんだろうか。
       鈴元くんは男だし、本当はたくさん食べたいのでは?)

     チラ

鈴元を見る。不満そうだったりしないか?

……だが自分もごはんは食べたい。
それに、これはあみだの結果。

「……」

      「さ……さっそく、いただきます、するかい?」

どちらにせよ、食べだすなら周りを待ってからだ。

605鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/13(日) 23:53:45
>>603 (GM)

「僕が一匹やね。」

一匹でいいと言っていたしちょうどいい。
二匹もらったら誰かに譲ろうとしていただろう。
あみだくじの結果が自分の希望と重なった瞬間である。

「どれが一番エエ具合かなぁ。」

どれも大体同じ焼き具合だとは思う。
ので、適当なのを一つ手に取ろう。

>>604 (小角さん)

「ん?」

目が合った。
そして目が合った瞬間。

          ニコッ

優しく微笑んで手を軽く振った。

「じゃあ、いただきますやね。」

606朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/13(日) 23:59:52
>>601(荊木)
「いえいえそんな気にしないでください。
 ほら、まだまだチャンスは有りますよ。
 それに…ほら、あなたの着火テクニックも実にうまかったですし。」
笑顔で手を降って大丈夫大丈夫と応える。


>>603(GM)
「おおーっ!やった!
 私は2匹ゲットです!」
なんだか嬉しそうな顔でとりあえずいい焼き加減のやつを選んで魚を手に取る。

「…なんだか悪い気がしますけど…
 まぁ、偶数になってしまったのではしょうがないですね。」
うんうん、とうなずいて答えた。

607朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/14(月) 00:01:26
>>606
×偶数
○奇数

608荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/14(月) 00:14:24
>>603(GМ)

            「あ、
             当たっちゃった」

というわけで、
焼けた魚を一匹取り食べます。
お味はどんなもんでしょうか

>>604>>606(小角さん、朱鷺宮さん)

 「あッ」

「うん、そーっすよね。
 適材適所、適材適所。
 いやぁ、
 小角さんそれっすよね!」

「朱鷺宮さんも、
 お気遣いどうもっす」

609『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/14(月) 22:27:07
>>604-608(ALL)
銀杏羽:
「いただきます!」

   各々魚を食べ始める。その味は――――、

       「……ちょっと塩味が薄いですわね」

     よく言えば素朴な味、わるく言えば味が薄い。
     まあ調味料などこれっぽっちもないのだから当然だ。

 「ただ、素材の味と言いますか……」
 「やっぱり自分達で苦労してとったものはおいしいですわね!」

   銀杏羽の方はそれなりに気に入っているようだ。
   お嬢様の舌には合わないかと思いきや、意外と平気だったらしい。

「さて、食べながらで良いですが、まだ夕暮れまでには時間がありますわね。
 この後はどうしましょう? お水を飲み次第西の方に行ってみたいと
 わたくし思っているのですが、他にしたいことはありまして?」

610小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/14(月) 23:10:59
>>605(鈴元) >>608(荊木)
>>609(GM)

「……! う、うむ。
 さて、では食べようか。」

鈴元の心の大きさ……いや、普通に二匹はいらないのかもしれないが。

         パンッ

             「いただきますっ。」

手を合わせた。
そして、食べ始める。

          ガブ

「……」

   モグモグ

            ゴクン

「……おいしいね!」

笑顔で頷く。
なぜおいしいか――とかは部長が説明している。

            モグ
               モグ

「……」
      ゴクン
             「いや。とくに『これがしたい』というのはないよ。
              みんなはどうかね?」

小角からはない。

611朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/14(月) 23:15:56
>>608
「まぁ、気にしないでください。」
そう言って軽く気を使いながら応える。

そして2つの魚をとって
「いただきまーす」
と、涙音も魚をもぐもぐと食べ始めた。

>>609(GM)
「ふーむ、塩がないのが残念ですが…
 まぁ確かに素材の味と思えばとても良い感じですねー。」
そう言ってもそもそと魚を食べ続ける。

「むー?まぁ私は別に今やりたいことはありませんし…
 一応、部長の行きたい場所に行きますよ。」
そう言って口をもぐもぐさせた。

612荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/14(月) 23:20:12
>>609>>610(GМ・小角さん)

「頂きますっ」

            ガブッ

「うん」       
            モグモグ

「美味しいっすねぇ。
 塩味がないとか別いいんすよ。
 ブチョーや小角さんの言う通り、
 皆で、捕って食べたって事に
 意味があるんすから」         モグモグ

「もし此処で、
 キャンプ中のウェーイな山岡士郎が出てきて、

 ”この魚は出来損ないだ。とてもじゃないが食べられないよ。
  俺が本物の焼き魚を食わせてあげますよ。
  今から一週間後またこの場所に来てください”

なんて蛇足めいた事言ったら、
顔面目がけレイちゃんパンチっすよ。モグモグ」

もぐもぐします。

「そっすねぇ。
 あーッと」  「うーんっと」

「そーだなぁ。  「ムムム
 何かなぁ」    ムゥ――ッ」

「…特に思いつかないっすね!
 主体性ないっすね私!ニハハ…」

613鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/14(月) 23:33:04
>>609

「いただきます。」

手を合わせて魚を口に入れる。

        モッソ
                      モッソ

「おいし。」

「皆で食べたら美味しいねぇ。」

子供のようなことをニコニコ笑いながら言う。
その言葉に嘘はない。
あまり本心を語らない男ではあったが、この言葉は心からの言葉であった。

「んー。なんかして皆で遊びたいけどぉ……
 特に何がしたいとかはないし、部長の提案に賛成かなぁ。」

614『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/15(火) 00:51:46
>>610-613(ALL)
銀杏羽:
「フーム。まあこんな森の中でやりたいことと言っても、
 なかなか思いつかないというのはありますわよね……」

     銀杏羽自身も自覚はあったようだ。

         「もぐもぐ」

「では、ひとまず西の道を探索してみるということで。
 その途中に色々気になるものがあれば、そこを探って行けば良いでしょう。
 それにこの手の状況では『ひとまず最初にマップを埋める』のが重要だとネットで見ましたわ!」

            「……今のは深窓の令嬢ジョーク
               (世間知らずのお嬢様ならではのジョークの意)ですわ」

   そんなこんな言い終わっているうちに銀杏羽は食べ終わった。
   彼女にジョークの才能はない。

615小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/15(火) 03:37:37
>>612-613(荊木、鈴元)
>>614(GM)

(れ、レイちゃんパンチかあ……)

即死――

      (い、いや。あれは荊木さん……レイのスタンドだ。
       わたしはイルソン君じゃないように、彼女も違う。)

……ともかくだ。

「……! そうだね、みんなで獲った物を……みんなで食べる!
 うむ、すばらしいことだ。これぞまさしくサバイバルという感じだ。」

ご満悦顔で頷く小角。
そして、これからどうするか……だが。

        モグ

            バリッ

    ゴクン

「おほん……探偵的にもやはり謎は残したくない。
 西の道にも何か、面白いものがあるかもだからね。」

         「……ふふん。」

急に探偵ぶったのはジョークのつもり。
ともかく、二匹目を食べよう。もう少し待ってもらう。

616鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/16(水) 00:24:55
>>614

「そやねぇ。」

山の中の遊びというのもあまり思い浮かばない。
水切りや棒倒しだけでは飽きてしまうだろう。
やることが少ないというのも考え物だ。

「西のほう行ってみたら、なんやオモロいモンあるかもしれんしねぇ。」

「和菓子屋的にはなんや甘味の一つでもつまみたい気分やけど。」

和菓子屋とかはあんまり関係ない言葉である。
銀杏羽のジョークに乗って冗談を言っているのだろうか。

617荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/16(水) 22:44:57
>>614

「ウホッ。
 マジっすかァ〜」

 バリッ 
       ボリッ バリッ!

(あまりお行儀がよくないですが)
急いで魚を食べて立ち上がり、
部長達に続きます。

「西ですかッ!
 いいっすねぇ〜ッ。
 今ん所、平和ですし。
 なんかこうっ!
 熊が出てくるとかのアクシデントが起きたりしたら」

「面白いけど、
 危ないっすよね。ニハハ」

618朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/16(水) 22:51:54
>>614
「ふーむ、バードウォッチング…
 は別に気になりませんし…
 あの妙な鳥は、あまり会いたくないですし。」
そう言ってうなずいた。

「西側…西って言うと何が有るんでしょうねー。
 まぁ何なのかわからないのを楽しむのもサバイバルの醍醐味とも言えますが…
 しかし、まぁ分かる場所を増やしていきたいですね。
 ここの地域の地形がわかれば、不測の事態に備えられそうですし。」
一応、部長の提案には乗るつもりのようだ。

619『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/19(土) 23:27:49
>>615-617(ALL)
銀杏羽:
「では、出発しますわよー!」

  銀杏羽の号令で、移動を開始していく。
  特に問題もなく、東側通路、中継地点と通り……
  そして西側の通路へとやってきた。

     と

         ガ
          ササ/
           ・

    一行から見て右の木々の間から、
    とりわけ大きな物音が聞こえて来た。
    小動物…………という大きさでは、ない。

  「…………」

  さしもの銀杏羽の表情にも、緊張が走る。

     「ま、まさかさっきのさっきで、
      熊が出て来たとかじゃありませんわよね……?」
          「く、熊が出ても死んだふりは無意味なんですわよ……」

  サバイバル豆知識も、どことなく絶望感がある。

■通路(西)
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木
          銀 小 荊
             鈴 朱
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木

620小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/19(土) 23:38:19
>>619(GM)

「そうだね、行こう。」


         ガ
          ササ/
           ・



「わっ……」

     「く、熊ッ……!!?」

まさかだろう。
まさかと思いたい。

だが……リスとか、猫とか、そういうサイズの音ではない。


「く…………熊に会ったら、け、け、けっして、あ、慌てないこと…………それに、こっちを大きくっ、つ、強そうに見えること……」

          ヨジッ


サバイバル知識を呟きつつ、突如『イル・ソン・パティ』に足をかけ、その上に立とうとする小角。

自分を大きく見せようとしているのだ……

621朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/19(土) 23:46:16
>>619
「さて、頑張りましょうか…?」
西側の通路に向かっていたさなか、


「……お、脅かさないでくださいよ。
 部長さん。」
草を踏む音が聞こえてきた。
音を聞く限りそれなりの大きさが有る生き物だというのは確かなのだろうか。

ではもし熊だったら?
「ぶ、部長…?こういう時のために親衛隊とか、エージェントとか
 シークレットサービスとか、用心棒とか…そ、そういう人雇ってたりしないんですか?
 も、もしクマと出会ったら…」
必死で考えてからぽんと手を叩く。

「く、熊に出会ったら、
 決して目を離さずにゆっくりと後ろに下がっていくんだそうですよ?
 そ、そうしたら敵と認識しないんだそうです!
 最悪…スタンドで殴り倒すしか…フヒヒヒヒヒヒ」
がくがくぶるぶるしながら提案した。

622荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/19(土) 23:48:52
>>619


「!」

「なんなんすかねぇ。
 この物音ってぇ〜」

「ワタシ、
 ちょっと見てきますよ」

という訳で列から外れ、
物音のしたほうへ行ってみます。

623鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/19(土) 23:53:43
>>619

「……僕見てこよか?」

「熊さんって決まったわけやないし。」

音のしたほうを警戒しながら近づいていく。
近くに枝か何かあれば一つ拾う。

「そないに恐がらんでもエエよぉ。」

「大丈夫大丈夫。」

一応皆に声かけはしておこう。

624小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/19(土) 23:54:10
>>622(荊木)

「あっ、れ、レイっ!
  き……気をつけたまえ! あ、相手は熊かもしれないっ!」

スタンドがいくら強くても、熊のような大型動物相手なら『もしも』がある。

(い、いくらスタンドが強くても、危ないものは危ないからな……っ。)

とはいえ、自分が向かったところで何になるでもない。
盤の上に立ち、ついでに両手を広げた状態で、様子を見守る。

625小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/20(日) 00:01:33
>>623(鈴元)

「あっ、き、きみまで……
 だ、大丈夫なのかっ……!?」

もし熊ならやばい。
やばいし、そうじゃないなら一体何なのだ?

       (う、ううう……部長の仕込みでもなさそうだし……)

少なくとも何かはいるのだ。
何がいるにしても……安心はできない。

626鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/20(日) 00:20:09
>>625 (小角さん)

「大丈夫大丈夫。」

小角の方を向いていつもの笑顔を見せる。

「僕男の子やで?」

「それに僕がひ弱でもひ弱でないモンを持ってるし。」

安心は出来ない。
だが、もしあれが熊だったとして銀杏羽達に危害が及ぶことが
鈴元は心から嫌だった。

627荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/20(日) 00:26:02
>>624(小角さん)


「大丈夫っ!
 …だよね?」

「男は度胸、
 女も度胸って言うしさ」 にっこりと笑う。

「鈴元さんもいるしさ。
 いざとなったら守ってくれるっすよ」

628『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/20(日) 00:44:37
>>620-627
銀杏羽:
「や、山の生態系は、サバイバルに参加するわたくし自身が
 知っては意味がないとあえて聞かなかったのですわ……」
          「で、でも流石に熊が出るんだったら候補地にも挙がらないでしょうし多分……」

    あわあわしながら言う銀杏羽。
    語気が弱いので熊が出る可能性は無きにしも非ずという感じだ。

「あっ、ま、待ってくださいまし! もし熊だったら大変なことに……」

        そうこうしているうちに、荊木と鈴元が前に出る。
        それに呼応して、銀杏羽も共に前に出た。


  ――――果たして。

                  ゴソ  ゴソソ

  現れたのは――
                      ブ ゴォ

                            大きな『イノシシ』だ。

       『熊』ではない。ではないが……
       しかし大型の動物だ。鼻の両脇には、鋭い牙も生えている。
       これが太腿や腹など動脈のあるところに刺されば、死に至ることもある。
       積極的に人を食う生き物というわけではないが、
       暴れて人を襲うこともある。それなりに『危険』だ。

       ……対応を間違えれば、襲われてしまうかもしれない。

629小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/20(日) 03:55:59
>>628(GM)

「お、男とか女とか、そういう問題じゃあ……
 あ、危ないんだぞ、レイも、鈴元くんも!」

小角は前に出られない。
だがこれは……勇気がないとかではない、はずだ。

                  ゴソ  ゴソソ

       「うわっ――」

                      ブ ゴォ

   「い……」

      「いのしし……!?」

意外な登場だ。
この黄金町にたまに出没するとは聞いていたが――

「ど、ど……っ、どうしよう、い……いのししだと?
 ま、まずい、いのししの対策は……し、知らないぞ……」

      「ぶ、部長は、せめて部長は下がりたまえ!」

戦え得るスタンドならいい、というわけじゃない。
だが、戦えないスタンド使いなら……より、危険だ。

          ・・・・もちろん、小角は後ろから見ている。

630荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/21(月) 00:27:11
>>628
「あわわ
 わわ…」

         「イノシシ!」

「これは…
 どうすれば、
 イイんすかねぇ?」

「逃げなきゃいけないッてのは、
 確実ですが・・・ニハハ」

    ジ   ジ
    リ   .リ


猪さんの様子を伺いながら、
ゆっくりと後ずさりします。

631鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/21(月) 00:49:06
>>628

(うわキツ。)

「嫌やねぇ。猪さんやわ。」

車に猪がぶつかった事故を聞いたことがある。
詳しくは思い出せないが、猪の力は恐ろしいと感じさせられた気がする。

「逃げたほうがエエやろねぇ。」

だが、どう逃げる?
逃げの行動か何かが猪を刺激してしまったら?
背後から狙われたらひとたまりもない。

「……皆、大丈夫。大丈夫やから。」

「部長、あんさんのスタンドって『木ぃ』やったよね?」
                       「猪さんから身ぃ守る盾に出来んやろか?」

猪を見つめながらじりじりと後退。
一応風向きを確認しておく。

632朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/21(月) 00:51:05
>>628
「…うむむ、気になります。」
涙音も見てはいられないとばかりに、荊木たちの向かった場所へ追っていくと。

「…い…イノシシ…
 猪がいる…!」
ふと、驚きの表情を浮かべて二人の後ろから涙音が現れた。

「…む…
 イノシシを止めるには…
 止めるには…!」
イノシシと出くわしたらどうするか?
そんなことは調べていなかったかもしれない。

(…くっ…
 いきなり何かが出てきたらびっくりしてこの場から逃げ出すかもしれないな…)
とりあえずはスタンドを発現させ、
スタンドにライフルを構えさせて様子を見る。

(…イノシシ肉ってのも悪く無いかなぁ…)
なんだかやばいことを一瞬考えているぞ!

633『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/21(月) 20:46:29
>>629-632(ALL)
     フゴ  フゴ

   イノシシは――今のところは、こちらの様子を見ているらしい。
   向こうの方も突然現れた存在を警戒しているといったところだろうか。
   ただ、向こうはしょせん野生動物。
   時間をかければどうなるか分からないし、
   そうでなくとも派手な動きをすればこの均衡も破れるだろう。

銀杏羽:
「わたくしのスタンドも――使えないことはありませんわ。
 スタンドですので発現したことは相手にも気付かれませんしね」

     『スタンドを盾に出来ないか』という鈴元の問いに、
     銀杏羽は油断なくイノシシを睨みつけながら答える。

「ただ、わたくしのスタンドは少々『巨大』です。
 此処では木が近すぎて、十分な防御力のあるサイズが発現できませんわ」
                   「もう少し下がって、ある程度広さを確保しなくては……」

        「……あるいは、わたくしがスタンドを発現したタイミングで
         走って西の方へ逃げる、という手もありますわね……。
         『カレンシー』が邪魔をして、逃げる時間くらいなら稼げるはず」

     『カレンシー』というのはおそらくこの場にいるメンバー全員が聞く名前だが、
     もしかしなくとも彼女の持つスタンド能力の事だろう。
     話からして、大きな『木』のスタンドということらしい。

■通路(西)
木 木 木 木 木猪木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木凸木 木
             朱
             小
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木
木 木 木 木 木 木 木 木
 木 木 木 木 木 木 木

凸 ・・・ 突入したメンバー=銀杏羽・鈴元・荊木(並んでいる順番は西から左の通り)

>>631(鈴元)
              ヒゥ・・・

     風は――――殆ど吹いていない。
     周りを木に囲まれているから、風が遮られているのだ。
     完全な無風というわけではなく、厳密には東から西へ吹いているが
     これは正直なところ『誤差』と言ってしまって良いだろう。
     手で握ってぶちまけた方がまだしも方向指定には効果がありそうだ。

634小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/22(火) 03:09:43
>>433(GM)

     フゴ  フゴ

「……う、うう……そう、だね。に、に、逃げるべきだ……!」

            ジリ…

盤ごと後ずさる小角。
……イノシシの恐怖。

(い、いくら……いくらスタンド使いでも、い、いのししは危ない……!)

朱鷺宮や荊木のスタンドは強力だ。
しかしいのししの突進も、強力だ。

対処は出来るかもしれないが、もしもの事があったら、最悪だ。
ここは、逃げなければならない。

635鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/23(水) 22:40:10
>>633

「……なるほど。」

唇を尖らせながら考える。
スタンドは人間や獣に対応できる力を持つ。
しかし、人間は獣に対応しきれない。
少なくとも猪相手に完璧な対応は出来ないだろう。

「部長はスタンドと痛みを共有してへんのよね?」

「僕が自分のスタンドで気ぃ引くから
 そこに突っ込んできた猪さんが出てきた部長のスタンドにぶつかるっちゅんはどない?」

「猪さん、凄い速さと力強さでぶつかりはるし、気絶するかも。」

自分の意見を提案してみる。
猪への驚きや精神的動揺でスタンドの操作を誤ってはまずい。
猪が勝手に自分から木にぶつかるならたいした努力はいらない。
銀杏羽の木が大きいのなら生やす位置が多少間違っていても、ぶつかってくれるだろう。

「気絶せんかったりしたら、荊木さんとか朱鷺宮さんに一撃入れてもらったらエエんとちゃうかな?」

636荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/23(水) 23:01:52
>>633

「そぉっすねェ・・・ッ!」

「ここは部長に、
 格好いいところ見せてもらって、
 助けてもらった方がいいっすよねぇ。
 鈴元サンにも、魅せてもらいたいし」

「にしても」
「結構やべえ状況っすよね。
 コレ・・・」

後ずさりしながら、
猪さんを観察します。

637朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/23(水) 23:05:02
>>633
「ふむ…
 ダメージフィードバックは…
 ないんでしょうね?」
一瞬不安そうな顔で部長の顔を見つめる。

「もちろん…私は頑張って彼女らを守りますが…
 一応最悪の場合としたい所ですね。
 イノシシの方も、あんまり傷つけたくありませんし…」
そう言いつつ、イノシシをこっそりと見つめ
スタンドを待機させる。

638『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/27(日) 08:50:08
>>634-637(ALL)
      イノシシを刺激しないように、じりじりと後退していく一行。
      そして、その距離が一定にまで伸びたところで――――

銀杏羽:
「………………分かりましたわ」

   四人の意思を確認した銀杏羽は、その手を右手のドレスグローブにかける。
   おそらくそれは彼女の中での儀式のようなものなのだろう。

            バ ッ

   やがて銀杏羽は、それを一気に引き抜いた。
   あらわになる銀杏羽の右手に――『逆さになった$マーク』の『刺青』。
   派手な動きにイノシシが反応したのを見て取ると、銀杏羽は言う。

           「さあ皆さん、逃げますわよ!」

   そう言って、銀杏羽はみなに走るよう促す。
   行先は『西方面』だ。

639鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/27(日) 23:40:20
>>638 (GM)

「部長……や、エエわ。」

はじめて見る。銀杏羽があの手袋を取ったところを。
刺青。自分は背に桜を彫った。桜になりたいと願ったからだ。
彼女はなぜ、あの刺青を彫ったのだろうか。

「じゃあ、逃げよか。」

「僕のは置いていくけど。」

『ザ・ギャザリング』を発現。
北側の木に接近し、その枝を掴んで揺らす。
ガサガサと音でもなれば気を引いて誘導できるかもしれない。

本体は当然西に動く。
なるべく二人から離れないようにしよう。

640小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/27(日) 23:51:17
>>638

「! あ、あの刺青は……」

     (……さ、逆さになった『お金』?
       い、いったい、どういう意味があるのか――)

いや、今はそういう場合でもない。
つまり、逃げる場合……だ。

「よ、よしっ……
 いくぞ、みんな!」

     「し、刺激しないように……逃げるんだっ!」

小角は盤上でしゃがみ、振り落とされないように。
そのまま、言われたように、西方向へ移動する。

641朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/27(日) 23:53:12
>>638
「…なんだかうまい感じになってきましたね。
 ここは…」
そう言ってスタンドで周囲を確認しておく。

「ゆっくりとゆっくりと逃げるんですよ?
 追いかけてくるとしたら逃げようとする相手ですから!」
そう言いつつ、涙音もゆっくりと後ろへ下がっていく

642荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/27(日) 23:57:51
>>638

        「えぇッ。
         い、刺青ィ!?」

「あれッて
 『シール』じゃないっすよね?」

          「…」

「う、うわぁ〜ッ!
 部長が不良になっちまっただぁ〜!」

猪よりも刺青のショックの方が
大きかった、です。
西方向へとダッシュします。

643『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/28(月) 00:21:54
>>639-642(ALL)
   ダ
    ダ ダ
         \
           ツ

   一斉に西方向へ走り出す四人。
   それに触発され、イノシシも突進を敢行する――。

       銀杏羽:
       「止めなさい――『カレンシー』っ!」

               ズ  シ ・・・ ン

                   ミシ  ミシ
                    ガササササァ …

   背後から――木が大きく揺れる音が聞こえて来る。
   ただし、倒れる音は聞こえてこない。
   どうやら無事に木でイノシシを押さえつけることに成功したようだ。
   『ギャザリング』が気を散らしてくれたのも貢献したはずだ。

      そして、一行は一目散に駆けていく――――。

銀杏羽:
「はあ、はあ、ひい……ひい…………」

   銀杏羽は顔を真っ青にして疲弊しているが
   (オーバーリアクションなので次のコマでは回復している)、
   何とか無事――イノシシを撒くことができた。
   そして此処は……何やら、洞窟のよう、だが…………
   洞窟内への道とは別に、北方向にも道があるようだ。

■洞窟(西)
   ┃  |木 木 木 木
   ┃  | 木 木 木
← 洞    朱 荊  銀
   窟    小  鈴
   ┃   木 木 木 木
   ┃    木 木 木
   ┃   木 木 木 木

644小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/28(月) 00:26:32
>>643(GM)

               ズ  シ ・・・ ン

                   ミシ  ミシ
                    ガササササァ …

「うわあっ……!」

いのししは何とかなったか。
銀杏羽も、無事なようだ。

・・・・盤での移動のため、疲労は薄い。

「……ふう。
 だ、大丈夫かね部長。」

         ストン

盤から降りて、解除する。
あまり乗ったままでいると、機嫌を損ねる。

      「……む。
       妙な洞窟があるな。」

「ど、どうしようか。
 道は他にも、あるようだが……」

気になる。
よしはいろう、とは思わないが。

645朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/28(月) 00:35:03
>>643
「部長…大丈夫みたいですね…」
イノシシの突撃を喰らえばダメージフィードバックでやばいことになりそうだが…
どうやら部長は問題ないらしい。ひとまず安心だ。

「ふはぁ…ふう…
 はぁ…ふ、不幸だわ…
 マジでなんでこんな…」
イノシシの姿が見えなくなっていこうひたすらに走り続けていただけに、
涙音は疲労困憊であった。スタンドには後ろを確認させていたので
背中は安全だったが…

「ど、洞窟の中ですかぁ?
 血を吸うコウモリが居たり、あるいは凶暴な穴熊がいたり
 あるいは、未知の生命体が潜んでたりしないでしょうねぇ?」
さっきのイノシシの一件のせいかちょっとナイーブである。

「…調べられるスタンドがあればいいんですけどねー。」
そう言ってため息をつきつつも、今の地点で確認できる洞窟の様子を見てみる。

646鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/28(月) 00:46:39
>>643 (GM)

(上手くいったんやろか。)

移動の途中で『ギャザリング』は解除しておく。
まぁ、射程距離外にいけば強制的に解除されるが、『ギャザリング』のそれは長い。

とにかく走らなければならぬ。
メロスの如く走らなければならぬ。
あの猪を撒くことに成功したか否かは走った後に決まることなのだから。

「ふぅ。成功、やんね。」

いつも長距離を歩いて通学している身である。
小さな体にはたくさんの体力が詰まっているのだ。
軽く息を整えて声をかける。

「うふふ。部長のスタンドさんは木ぃに登る時以外にも使えるんよ。」

「で、洞窟やねぇ。」

「松明とかないからどないしよかな。」

火を花びら化しておけばその辺の木を燃やして松明代わりに出来たがまぁしょうがないだろう。

「僕、見てこよか?」

647荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/28(月) 01:17:25
>>643

「スミ、
  確かに刺青が
  入ってたっす…」

  「いや、部長が無事なのは
   勿論嬉しい事なんすけど(ブツブツ)
   まさかブチョーが、
   フリョーだったなんて…(ブツブツ)」

ブツブツ言いながら
歩きます。

  「あァッ。
   とココで、
   洞窟発見ッ!」

「私も見てきましょうか?」

648『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/28(月) 23:01:19
>>644-647(ALL)
部長:
「……の、ようですわね」

  笑み混じりの鈴元に、銀杏羽は苦笑しながら答える。
  こういう風に『使い方』の発想に幅があるのは、
  スタンド使いとしてのバイタリティの差かもしれない。

  銀杏羽にダメージはない。
  まあイノシシの突進を受けて『木』が無事とは思えないので、
  ダメージのフィードバックがないタイプなのだろう……。

      「では、涼とレイ、わたくしで洞窟の中を見ていきましょう。
       宝梦と涙音は北の方の道の先に何があるか確認してみてくださいまし」

  ザッ

 「そんなに遠くまではいかず、どちらか一方の探索が行き詰ったら
  向こう側に呼びかけて、それから合流しましょう」

         ソローリ

   言いながら、銀杏羽は洞窟の中におそるおそる足を踏み入れてゆく。

649小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/28(月) 23:10:54
>>648(GM)
>朱鷺宮

「う……うむ、わかった。
 部長も、レイも……鈴元くんも気をつけたまえ。」

あからさまに洞窟のが危険だろう。
荊木がいれば、大概どうにかはなりそうだが――

         (し、しかし荊木さん……レイとて人だ。
          な、なんかあったら私はどうしよう……)

「……」

良くない想像もあるが……それより。
自分たちもヒマしてはいられない。

「……と、朱鷺宮さん。
 わたしたちは北の道だそうだ。行こう。」

       (朱鷺宮さんと二人きりか……
        れ、レイに比べたら知っている相手ではあるな。)

「あ、危ないものは、ないといいのだが……」

とはいえ、そう深い仲ではない。
不安とかはないが、上手くやれるだろうか……

650朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/28(月) 23:17:04
>>648-649
「えーっと…
 わかりました。
 気をつけてくださいねー!」
そう言って、ひとまず同意をした。
その顔はどこか心配そうだ。

「…まぁ、お二人一緒なら大丈夫ですよね…。」
心配そうにしながらもひとまず涙音は小角さんと一緒に北の道に顔を向ける。

「ふーむ、とりあえず言ってみましょうかね?
 …そういえばそのスタンドは、他の人も乗れるんですかね?」
と、『イル・ソン・パティ』に関して聞いてみる。
突っ走るのに少し疲れたかもしれない。

651小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/28(月) 23:25:49
>>650(朱鷺宮)

「い、行かねば始まるまい。
 ……む、乗る? イルソン君かい?」

           チラ

手元の盤に視線を落とす。
 
          「…………どう、だろうか。
           いや、乗れるには乗れるのだが……
           あまり、馬力があるわけじゃあないんだ。」

最大荷重は100kg。
小角は50kgに満たない。

……言いづらいが、朱鷺宮次第ってことだ。

「……仮に乗れたとして、狭くないかい?
 わ、わたしが乗らないことには……動かないしなあ。」

             ウーン

とりあえず歩き出そう。
それからでも遅くないし、焦る必要もない。

652朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/28(月) 23:29:01
>>651
「…そうですか。
 なんだか私が一緒に乗ったら落ちちゃいそうですね…」
おそらく涙音が乗るにはギリギリの状態になるだろう。
あるいは振りきれてしまうかもしれない…

「確かに…あの大きさだと二人乗りは窮屈そうですね…
 うーむ…まぁとりあえず行ってみますか。」
というわけで、涙音もとりあえず歩き出すことにした。

653荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/28(月) 23:37:18
>>649

「気を付けてねーッ。
  小角さーん、朱鷺宮さーん」

       「違うな・・・」

 「宝梦ちゃーん!
  朱鷺宮さーん!」

別れ際に勇気を出して、
小角さんを宝梦ちゃん呼びしてみます。

  「・・・さッ!
   ゴーゴーっす!」

部長の後に続き、
洞窟へと入っていきます。

654鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/28(月) 23:51:49
>>648 (GM)

「うん。みたいやね。」

ちょっと苦笑いだったのが気になるが突っ込むのはよそう。
楽しい合宿だ。なにか地雷を踏んでしまってはいけない。
そういうのは別の機会に。被害が最小ですむときに。

「部長と荊木さんと僕やね。わかった。」

「じゃあ、お二人さんよろしゅうに。
 それと、朱鷺宮さん小角さん無理せんようにねぇ。」

その辺の木から枝を折って持っていこう。
花びらの材料になるし、尖らせる子ともできる。
いざと言うときに荊木頼りになってしまっては男の子らしくない。
いや、今でも十分に男らしくないかもしれないが。

さて、銀杏羽達と共に進もう。

655『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/09/29(火) 20:23:26
>>649-652(小角、朱鷺宮)
   銀杏羽達と別れ、洞窟の北へと向かっていく二人。
   北側は下草が生えておらず、大分歩きやすい。

     特に野生動物に襲われることもなく、
     二人は進んで行く、が……

              オオォォォ オ  オ

  進んで行くと、左手に洞窟……とは言い難い『洞穴』が出て来た。
  一応、獣道ではあるが前方にはまだ道が続いている……。

■洞窟(北)
   |\    木 木 木
   穴  |___  木 木 木
   |      /木 木 木
   |小朱 /  木 木 木
   |    | 木 木 木
   |    |  木 木 木

>>653-654(荊木、鈴元)
銀杏羽:
「なあに、南米の種類でもないんですから、
 蝙蝠が出たとして襲われたりするわけありませんわ!」

   なんてことを言う銀杏羽を先頭に、三人は洞窟を進む。
   奥に進んで行くと外の光も入らなくなってきて、
   段々と薄暗く、足元の様子すら分からなくなってくる。
   隣を歩く互いの顔や、前を歩く銀杏羽の後姿がぼんやり見える程度だ。
   やはり、明かりの類を持っていないと視界関係は悪い。

   そんな状況でずんずん進んで行く銀杏羽は、
   勇気があるのかやせ我慢なのかあるいはただの馬鹿なのか……。

      ちなみに南米の種類云々は完全に適当なうろ覚えの知識である。

   と、

       ピ   /
        チャ ・

   枝を折って持っていた鈴元の足に、冷たい感覚が走る。

        「っ!」 「……水、ですの?」

■洞窟(内部)
         , = 、
         !   ,l
           !'
          o

656小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/09/29(火) 20:53:59
>>653(荊木)
>>655(GM)

「む……ちゃんづけ、か。
 ……ふふん。悪くはないけど。」

こっちは呼び捨てだ。
部活仲間なら、こんなものだ。

           ・・・・悪い気はしない。
  ザッ

     ザッ


「……ん? また穴があるぞ朱鷺宮さん。」

             オオォォォ オ  オ

だが道も続いている。
ここは――

「気になるが、ここは先に進もう。
 道を見てくるのが、わたしたちの役目だ。」

     「道というより、獣道だが……」

まあ、北へ進もう。
どこまで続いているのか分からないが……

朱鷺宮に案があればそっちに合わせてもよい。

657朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/29(火) 20:57:47
>>655-656
「ふう…またイノシシにあったりはしたくないですけどねー。」
少々不安げにあたりを見回して歩いて行く。

しばらく歩いていたが…
やがて分かれ道が出る…洞穴にしか見えない場所だ
「あの洞穴…もしかして先ほどの部長たちが進んでいった
 洞窟と通じてたりするんでしょうかねー?」
と、何となく応える。大きさは…
 人が入れそうなくらいなのだろうか…

「…小角さん、確かに…
 明かりとかを持ってない以上はここは」
そう言ってうなずいてから応える。

「…獣道の方を行ってみましょう。
 それで何もなかったら洞穴の方にも行ってみるということで」
そう言って小角の意見に同意した。

658荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/09/29(火) 23:15:39
>>655(GМ)

   「部長ォー。
    大丈夫っすか?」

            「んーッ、
             やっぱり暗いっすよねぇ。

             鈴元サンも、
             足場気を付けてくだいよォ。
             スッテンコロリンでコケて、
             万が一頭打ったら、
             サバイバルが一転、
             火サスで崖の上ですからッ!」

ジィィと目を凝らして、
洞窟の内部を確認します。
目が慣れてくれればいいんですが…。

       「あ」

内部に響く水音に、
思わず天井に目を向けます。

659鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/09/29(火) 23:48:27
>>655 (GM)
>>658 (荊木さん)

「南米……蝙蝠……?」

そんなものいてたまるものか。
日本の山に外来種の蝙蝠がいては大変なことになりそうだ。

暗い道を進むのは恐ろしい。
足元の確認が出来ない。やはり松明など明かりがあればよかった。
しかし今から火起こしというわけにはいかないのだ。

「外来種とかはアレやとしても、蝙蝠さんみたいな動物がおってもおかしゅうないよねぇ。」

お化けとか出てきそうな雰囲気もあるが、まぁ別に気にしなくていいだろう。
動物の方が百倍現実的であるし。

「うん。足元注意やね。」

「こん中、なにがあるか分からんもんねぇ。」

荊木に言葉を返しつつ進んでいく。

「ひゃんっ。」

足元にきた冷たい感覚に思わず声が出た。
なんだろうか。
銀杏羽は水だと認識したようだが。

「気ぃつけとっても、急に来るとびっくりするわぁ。」

「……?」

ちょっと水に触ってみよう。

660『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2015/10/01(木) 17:44:23
>>656-657(小角、朱鷺宮)
   洞穴に行くのはやめ、獣道を進んで行くのを選ぶ二人。
   ちなみに、洞穴は人一人が入れそうな広さはなんとかあった。
   ただ、洞窟ほど広い感じはしないように見えた。

     ともあれ、今は獣道だ。
     ザクザク進んで行くと――――

             ――――――――崖に出た。

   小角には分かるだろう。
   此処は、先程火打石をとった場所から
   さらに西に進んだところだ。道は繋がっていたのだ。

   さらに奥の方には、何やら下に降りられそうな坂道もある。

■崖(西2)
______________
坂坂←
坂坂←   木    木    木 木
       木           木  
                         
             木 木    木
         木       木 木 木
       木    木  木    
 小朱    木 木 木       木
       木    木 木 木 木
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


>>658-659(荊木、鈴元)
銀杏羽:
「そうですわね。足元には注意した方がよさそうですわ」

                        サス  サス

  地面を擦る音が聞こえる。
  銀杏羽が足で地面の様子を確かめているのだろうか?

     天井に目を向ける荊木だが――――
     やはり暗い中では視界が悪い。うすぼんやりとしか見えない。
     見た感じでは、天井はそこまで高くはなく二〜三メートルといったところだが、
     細かい様子、つまり水が滴ってるかとかは――――、

                  ピチョンッ

         ――今、顔面に水滴が落ちて来たことによって分かった。
         ここ、水が滴ってくる。

   一方鈴元は足元を確認する。

                  ピチャ・・・

      そこには銀杏羽の言った通り冷たい水が張っていた。
      おそらく、水溜りか何かだろう。

「…………どうやら、水が滴っているようですわね。
 地下水か何かが漏れ出ているのかしら……?
 だとしたら、安全な水分が簡単に確保できるかもしれませんわ」

   ただ、暗い。
   足元が濡れているので、注意しながら進む必要があるだろう。
   気を付けていれば転ぶ心配はなかろうが、
   探索速度は遅くなりそうだ。

661荊木レイ『スティル・ライフ』:2015/10/01(木) 23:06:53
>>660

    「冷ッ
     ああ、眼鏡に水滴がッ!」

服で眼鏡のレンズを拭きます。

    「飲み水
     すっかぁ〜。

     そうっすねぇ。
     いっちょ飲み水確保して、
     宝梦ちゃんと朱鷺宮さん達を驚かせるってのは名案っすね」

    「きっと、砂漠で遭難してる
     石油王みたいに喜んでくれますよ。
     
     ッてな訳で、ゴーゴー」

ゆっくりと進んでいきます。

662小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/10/01(木) 23:24:20
>>660(GM)

      ザク

   ザク

ざくざく進んでいくと――

「あっ。」

崖。もっというなら。

「さっきの道……
 わたしとレイの探索した道と、?がっていたのか。
 そうなると、ここで行きどま――」

         「……む。」

繋がってはいたが、新天地だ。
それに、坂を見つけた。

「まだ道は続いている、が……ううむ。
 これ以上行くと、戻ってこれない気もする。
 しかし……どうだろうなあ……」

あくまで『北の道を調べてこい』と依頼されたのだ。
あの坂を下りた先も、その範疇か?

「朱鷺宮さん、どうするかね?
 わたしは……少しだけあの先を見てもいい気もするぞ。」

坂を下りた先には何があるのか――だ。

663朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/10/01(木) 23:36:45
>>660
ザッ
   ザッ
      ザッ…
進んでいった先はどうやら崖だったらしい。

「…ふーむ、ここには崖があり…
 その向こうには坂道があると…」
ふと、小角の様子を見るとどうやらここのことを知っているらしい。

「うーん、確かに坂道の先に何があるかは私も気になりますね。
 ま、いざって時には私のスタンドでなんとかなりますし…」
そう言って拳をぐっと握ると

「よし、ここは行ってみましょうか!」
堂々とした様子で、坂道の方へ歩いて行く事にした。
もちろん危ない足場じゃないかどうかは確認しつつ、慎重に坂道を降りていくつもりだ。

664鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/01(木) 23:48:53
>>660 (GM)

「こないなトコにもお水あるんやねぇ。」

「天然水っちゅうやつやね。」

ペットボトル詰めにして売られているやつだ。
まぁ、ここの水は売られていないだろう。
銀杏羽の家が水を売る仕事をしていないのは知っている。

「ろ過せんでもエエようなお水やったら取っときたいねぇ。」

容器はどうしようか。
ギャザリングの能力で作れるかは微妙な気もする。
やってみてもいいかもしれないが。

「とりあえず、足下気ぃつけていこか。」

「部長も荊木さんも気ぃつけてねぇ。」

転んでびしょ濡れにならないように。
いや、そこまで濡れないとは思うが。

665小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/10/01(木) 23:53:57
>>663(朱鷺宮)
>GM

「うむ、では……行ってみようか。
 も、もしものことがあったら頼むよきみ。」

      (ふ、副部長らしく引っ張っていけてるな……)

ともかく、朱鷺宮に続こう。
彼女のスタンドは強いし、安心だ。

「……確認し終えたらどうするかね?
 い、行き詰るまで行ってみるかい?」

          「……いや、確認してから決めるべきか。」

あまり複雑な道だと戻ってこれなくなりかねない。
まあ、状況判断だろう。

666朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/10/02(金) 00:07:51
>>665(小角)
「まぁ、お任せください!
 こういう部隊わけも、おそらくは部長の思惑あってのことでしょうね!」
そう言って頷くとひとまず移動を開始する。

「確認し終えたらですか…
 うーむ、とりあえずは、先の方はよく見ておいたほうがいいですよね〜…
 一応この辺に目印でも付けておけば…」
そう言って、自分のスタンドを軽く確認した。

667『金言部夏合宿』 ―裸一貫サバイバル!―:2016/07/29(金) 00:57:48
>>661>>664(荊木、鈴元)

   水を拭いつつも先へ進む荊木。
   三人は洞窟の中を進んでいく。
                         ピチョン ピチョン

     水の滴る音が聞こえているが、
     それからは特に首筋に落ちて来たりといった
     アクシデントもなく歩いて行き――――

       カツン   カツン ・・・

        ・・・  ・・・

         ドォォォ     オオオオ …

       銀杏羽:
       「……?」 「何やら足音の響き方が変わりましたわね」

 銀杏羽の言う通り、足音の響き方が変わった。
 それに、いい加減に暗闇の中で目も慣れてきたから、分かる。
 開けた場所に辿り着いたようだ。

   『フラスコ』を横から見たような形の『広場』だ。
   今まで荊木達が歩いて来た通路は、
   ちょうどフラスコの細い部分にあたる。

   フラスコの『底』のあたりには、綺麗で透き通った水が溜まっていた。
   おそらく、壁辺りから溢れた水が溜まって湖のようになっているのだろう。

     銀杏羽:
     「『湖』ですわ! ここからだとイマイチよく分かりませんが……」

      「どうやら水もけっこう透き通っているようですわね!」

          スタタ ――ッ

   銀杏羽はそのまま、早歩きで湖の傍まで寄って行く――――。


■洞窟(最深部)
湖湖湖          \
湖湖湖          \
湖湖湖湖          ――
湖湖湖湖     銀  荊
湖湖湖湖        鈴
湖湖湖湖          ――
湖湖湖          /
湖湖湖          /
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>>662-663>>665-666(小角、朱鷺宮)
   とりあえず坂の下まで行ってみることに決めた二人。
   安全にしっかり注意するのももちろん大事だが、
   キャンプに冒険はつきものだ。

         ザッ  ザッ   ザッ ・・・

     そうして坂道をちょっと下ってみると……、

    グ
     グ グ ・・・

  少々、坂の勾配が急になって来た。
  まだ足元が危うくなっている訳ではないが。
  ちなみに坂道の脇は、坂の下の方まで急な崖になっていた。
  低木や突き出た岩なんかがあるので、それ伝いに降りて行けば
  降りれないこともないだろうが、失敗すれば大怪我をするかもしれない。
  まぁ、いくら冒険がつきものといっても、危ない冒険をする必要はないだろう……。

      と。

         /
         ・      ガララ・・・

     前方の坂道の一部が、崩れてしまっているのが見えた。
     通れないこともなさそうだが、無策で行けば滑り落ちてしまうかもしれない――!


■下り坂
     |      岩          ∵・・・崩れている部分
  ↑ |  木              木・・・低木
     |        木        岩・・・突き出た岩
     |    木            ←・・・矢印の方向に傾斜がかかっている
     |           岩
  ↑ |
∵∵∵∵―――――――――
∵∵∵∵   ←   朱
∵∵∵           小
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

                          /|_________ _ _
                         <  To BE CONTINUED…//// |
                          \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄


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