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【ファンキル】SSスレPart3

1ゆるりと管理人:2020/06/02(火) 19:59:19
前スレはこちら
Part1
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1563639218/
Part2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1568155889/

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

98届けたい想い、届かなかった想い:2020/07/21(火) 03:01:18
ミネルヴァメモ

・雨と地面の状況からメンバー訪問後〜探偵コンビ来訪までに人が来た形跡は無い

・飲食物は全員が口に入れた

・マスターは潔癖で手作りは食べていない

・最近マスターは何か悩んでいるようだった

・既製品のお菓子は会が始まる直前まで未開封だった

・食器は屋敷の物で事前に毒を付着させるのは困難

・食器は少しドジなリサナウトが担当だったため皆が警戒

・やっぱりドジを踏んで砂糖を溢したリサナウト

・以前ヘレナが砂糖と塩を入れ替える悪戯をした

・共謀は無い

・荷物検査で怪しい点は無い

・毒は全員のカップに付いていた

・ゴミ捨て場からもう一つの砂糖瓶

※この他にも所々ヒントがあるよ!

99リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/07/21(火) 03:02:02
暇つぶしに予想でもしてみて下さい
解決編は21日中に

100名無しさん:2020/07/21(火) 07:05:30
一日だけ復活じゃなくてずっと復活して

101名無しさん:2020/07/21(火) 08:29:58

最近SSスレがアツいな

102名無しさん:2020/07/21(火) 10:54:35
カップに全部毒着いてるのは予想できたんだがなぁ
そこから先がわからーん!

103届けたい想い、届かなかった想い:2020/07/22(水) 00:22:38
ラグナロクさんに指示され、全員が事件現場の会場へやって来ました。
室内は時計の小さな音が響くほど静かです。
ラグナロクさんが宣言します…

「残念だけど、やっぱり犯人はこのメンバーの中に居る。今から順を追って話ていくから」

皆は落胆します。おそらく分かっていたのでしょう…誰かが犯行に及んだと。
でも、友人を信じたかった…その祈りを、願いを…これから打ち砕くのです…

「まず最初に、これを見て」

ゴミ捨て場にあった砂糖瓶を掲げます。

「警察いに居る友人の協力で、毒がカップ全てから検出された事が分かったの。おそらく、犯行に使われたのは砂糖…お茶に砂糖を入れない人ってあまり居ないわよね?犯人は必ず毒がマスターに行き渡るよう、この方法をとったのよ。マスターのカップだけに工作するより確実に毒を盛れるようにね…」

「待ってくれ。つまり犯人は先輩だけではなく自分も含めて全員を…」

「いいえ、犯人は皆は助かるよう準備をした。何ならマスターだって助かる道はあったのよ…」

皆は息を呑みます。
私はもうラグナロクさんに聞いて犯人を知っていますが、未だに信じられません。
彼女も今は俯いたままです…

「砂糖を…お茶を準備したのはティファレトですよね…?」

エルキュールが恐る恐る尋ねます。

「はい…キッチンの調味料棚から、湧いたお湯と一緒に…」

さすがに皆さんはティファレトさんから距離をとります。

「じゃあ、当主様を狙ったのは…」

「はい、ストップ」

止めたのはラグナロクさん。砂糖瓶をテーブルに置き…

「今回起きた事件、まずは順を追って話すわ。その過程で、おのずと犯人が見えてくる」

いよいよ犯人との対峙の時です。

104届けたい想い、届かなかった想い:2020/07/22(水) 00:23:33
「まずは事件の状況から。私とミネルヴァがこの家に来た時、雨で泥濘んだ地面に足跡は無かった。皆が雨が降る直前までに集合していた事から、外部の者が侵入した可能性は無いわね」

皆さんも頷き同意します。

「そして最大の壁、皆が同じ物を口にした。この事から犯人はマスターだけに毒を盛るチャンスがあった人間になる。でも、カップ全てから毒が検出された事で皆が使った物…砂糖が毒であったと判明した」

ティファレトさんが挙手をし、意見を述べる意思を伝えてきました。

「始めからカップ全てに毒を塗ることは?何故砂糖なのです?」

「カップ…食器を準備したのはリサナウト、エルキュール。そもそもどの食器をリサナウトが選ぶか分からないエルキュールは毒の仕込みようが無いから白。そしてリサナウトは少なからず自分がドジで皆から注視されていいることを理解していた。毒を仕込むのに危険が高すぎる。イレギュラーでエルキュールの加勢もあったし。人目が避けられないリサナウトも白よ。つまりカップ全てに毒が付いているのは全員がカップで使用した砂糖が原因であるとしか考えられない。茶葉やお湯…に使った水もその場で開けた新品だったのだから」

皆は黙ったまま立ち尽くします。
容疑者から外れたからでしょう…リサナウトさんとエルキュールさんは少し緊張が解けたように感じました。

「砂糖…砂糖を用意したティファレトが御館様を?」

「私ではありません!そもそも何故主様意外が無事なのです?皆が毒を飲んだのに…!」

「そう、そこよ。逆だったの。"マスターだけに毒を盛った"では無く、"マスターだけが助からなかった"…思い出して。マスターだけがしなかった事を」

勘のいい方は気付いたようです。
犯人が視線を集めます…

「うん…マスターだけが食べてないのよ。君の"解毒剤入り"のパイを…ね…」

私は目を伏せます…やはり辛いです…

「そうでしょう、ロンギヌス…」

ロンギヌスさんは顔を上げ…寂しそうに笑いました…

105届けたい想い、届かなかった想い:2020/07/22(水) 00:26:57
「二つある砂糖瓶、ヘレナの悪戯、そして優秀なウチの助手のおかげよ。今から説明するわ」

私も?情報収集くらいしか出来てませんが…

「君は朝、皆より早く来てパイの材料と遅効性の毒を入れた、そっくりそのまま同じ形の砂糖瓶を持ってキッチンへ向かう。そして砂糖瓶を入れ替えた。後は素知らぬ顔であらかじめ解毒剤を練りこんでいたパイ生地に、その場で作った材料を包むだけ。砂糖瓶はティファレトが勝手に運んでくれる。会が始まって、ロンギヌス自身はパイを切り分け皆に振る舞う。それで自然に"ある状況を"作った」

ある状況?

「君はお茶に砂糖を入れる順番を自身が最後になるよう仕向けたの。ロンギヌスがパイを切り分けている時間で先に皆はお茶の用意をしたはずよ。さらにパイを取り分けるときに食器を広げるわよね?邪魔な物は一旦退かすから、その時にさり気なく砂糖瓶をリサナウトの方へ寄せる。全て終わったらリサナウトに砂糖を要求するればいい。砂糖…毒はそのままには出来ない。そこでリサナウトのドジを利用し、わざと手を滑らせて砂糖を落としたの」

「確かそのあと、ロンギヌスが溢した砂糖の補充に一度部屋を出たわ…落としたのは私だから行くって言ったけど、笑って…大丈夫って…」

「その時に溢した砂糖は?誰が処理したか…は、聞くまでも無いわね」

「ロンギヌス…側にあったお盆に、全て集めていたわ。それにも意味があったの?」

カシウスさんの問いにラグナロクさんは続けます。

「家中のゴミ箱から見当たらなかったの。おそらくトイレか水道に流したのね。証拠隠滅に。空いた瓶はゴミ捨て場に捨てた。キッチンへ急いで向かい、朝すり替えた砂糖瓶を持って会場へ戻る。あとは、その時を待つだけ。すり替えはヘレナの悪戯からヒントを得たわ。解毒剤の存在に気付いたのはウチの助手が教えてくれたから。蛇に咬まれたら大変だって。毒が回る前に処置しないとって言われてね…それで」

あ、あれで!

「やたら薦めていたんでしょ、パイ…君も、本当はマスターを…」

「もう、いいですよ」

ロンギヌスさんはようやく口を開きました。

「私、悔しかったんです。最初に手作りお菓子の提案をしたの、私なんです。マスターの潔癖を知らなかったから…辛かった…皆、分かってるのに少し期待するんです。マスター、今日は少しくらい食べてくれないかなって。でも、マスターは食べなくて…やっぱりね…仕方ないよね…って、皆諦めたように笑って…私、皆にそんな顔して欲しくて、提案したんじゃないんです!マスターはさぞ重荷だったでしょうね」

マスターの悩みって、もしかして…

「最初は申し訳なさと後悔でした…でもどんどん、それが憤りに変わって…何でここまで食べてくれないかなって…どうして皆の思いの籠もったお菓子を…って」

「だから、毒を?」

「マスターも悩んでいたんです。だったら、食べて潔癖を克服するか、食べずに楽になるか選んで貰おうと思ったんです。一口でも食べてくれれば助かったのに…私のトマトパイ…」

「君が用意したラストチャンスだったってわけね…」

「マスターは皆の気持ちを踏みにじり続けたんです…」

ラグナロクさんは深呼吸をして…

「そう言えば、私が受けた依頼、言ってなかったわね。『せっかく皆が作ってくれたお菓子を自分が食べてあげることが出来ない。せめて少しでも多くの人食べて貰いたい。パーティーに参加して欲しい』よ…」

「え…」

「実はマスターと知り合いなの。私もコンテスト、参加して上位に入っていたのよ。皆と同じように誘われたわ。ま、断ったけど」

ロンギヌスさんは崩れ落ちます。

「そんな、じゃあ…」

「皆の気持ちは伝わっていたわ…マスターは思い悩むくらい、応えられないことを悔やんでた…」

「そんな…マスター…マスターぁぁぁ!!!」

ロンギヌスさんの慟哭が響く会場…外の雨は止み、警察がやって来る音が聞こえました。

106届けたい想い、届かなかった想い:2020/07/22(水) 00:27:36
「雨、上がってよかったですね」

「ええ。でも…」

「でも?」

「雨さえ降らなければ間に合ったかも…ってね」

「ラグナロクさん…」

今回、私達が暴いた事件は切ないものでした…ラグナロクさんも落ち込んでなければいいのですが。

「あ、そう言えば。マスターに聞いたわ。ミネルヴァ、コンテスト出てたのね」

「ふええええええええ!!!」

「ふふふ、いいじゃない!何位だったの?」

「…どうせ知ってるんですよね」

惜しくも11位ですよ…トップ10ならずです…

「さあ、行くわよ!」

「は、はい!」

こうして事件は解決しました。
でも、きっとすぐに謎がやって来ます。
なぜなら、彼女は探偵…なのですから。

おわり

107リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/07/22(水) 00:29:02
少し遅れた!
ちょっとでも楽しんで貰えたら幸いです
これからもSSスレが盛り上がりますように!

ではこれで、さよなら!

108名無しさん:2020/07/22(水) 16:14:06
こういうのでいいゾ

109荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:00:31

出会った頃のマスターに抱いていた印象はあまり良くない。

お節介。世話焼き。私にとっては有難迷惑だった。

「私に構わないで。面倒くさいことは嫌いだって言ってるでしょ」

昼寝を邪魔するなと言っても無遠慮に起こすし、馴れ合わないでと突き放しても独りにしてくれなかった。

「……しつこすぎ。ヘンタイ」

短くない時を彼と過ごしている内に、嫌悪感は心地よさに変わった。

色んなことがあった。

天上世界でのこと、地上世界でのこと、失われた千年王国でのこと。

天上世界では怠けてばかりいた私も、今ではディスラプターズのリーダーだ。

リーダーを務めることがこんなにも面倒で難しいなんて思いもしなかった。

ヘレナはすぐにふざけるし、カリスはマイペース過ぎるし、ソロモンはとても頭が固い。

そんな彼女達でも、私にとっては大切な仲間だ。

「マスターにとっての私も、そうだったのかな…?」

彼のことを想うだけで、こんなにも胸が苦しい。

今更、だとは思う。でも。

「……鈍すぎ」

彼も。私も。

小さくボヤいた言葉は誰の耳に届くこともなく、空気に溶けていった。

110荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:01:11

「レーヴァ、昼前だぞ。そろそろ起きた方がいいんじゃないか?」

熟睡しているところをヘレナに肩を揺すられ、意識が覚めていく。

「……もう少しだけ」

「レーヴァのそれは信用できないなぁ…」

呆れたと言わんばかりにヘレナは溜息をついた。

この世界に平和が訪れた今、朝から張り切る必要もない。

マスターと同じ時間を過ごしていた頃の夢をせっかく見れたのだから、放っておいてほしかった。

「今のレーヴァを先輩が見たら「だらしない」って思うだろうなぁ…、くふっ」

「……ヘレナ、うるさい」

「ご機嫌斜めだな。じゃあヘレナは心苦しいけど、先輩にはレーヴァは忙しいと伝えておくか」

「はいはい……。……。……ん?」

ヘレナが何か聞き捨てならないことを言った気がする。

「先輩がレーヴァに会いたがってたけど、仕方がないから代わりにヘレナが行ってくるよ」

「待って、もう起きるから」

目を擦りながら、頑張って寝起きの身体を起こした。

そんな私を見ながらヘレナは「健気だなぁ」と笑っていた。

(……しょうがないでしょ。マスターが私に会いたがってくれてるんだから)

もしかしてデートの誘いだろうか、なんてことを考えながら身だしなみを整えて彼に会いに行った。

111荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:01:51

「…………」

勝手にデートだと舞い上がっていた数十分前の自分を叱りたい気分だった。

清々しい程の短絡的思考に、我ながらイライラする。

「あ、あはは……。そんなに嫌だった?」

「……別に」

マスターは忙しい。新生ラグナロク王国の為にと彼は毎日頑張っている。

今日の誘いは、忙しいから手を貸して欲しいと彼の手伝いに駆り出されただけだった。

(マスターがなんで私に会いたがってるのかなんて、確かに聞かなかったけど……)

今はこうしてマスターと埃を被った古そうな書物を運んでいる。

彼に悪気は無いのだろうけど、自分がいいように弄ばれてるみたいで恨み言の一つや二つ言いたくもなる。

「私、ヒマじゃないんだけど…」

「最近のレーヴァは寝てばかりで、ぐうたらしてるってヘレナが教えてくれたよ」

「ヘレナ……」

頭の中でヘレナにくふっと笑われた気がした。

「いたっ…」

「……マスター?」

マスターが手に取っていた本をドサリと落とした。

「…大丈夫、少し切っただけ」

マスターは指先を紙の端で切ったみたいだ。

「指、見せて」

「放っておいても、これぐらいの傷ならすぐに塞がるよ」

「いいから見せて」

本を脇に置き、彼の手をとる。

マスターの指先からツ…と血が一筋流れていた。

「あむ…」

「れ、レーヴァ…?」

「ちゅ、ちゅぷ…」

マスターの指を咥えて、傷口についた血を舐めとる。

指先を唇から離して、初めて彼の戸惑っている視線に気付いた。

……マスターのことを心配しての行動(のつもり)だったけど、少し恥ずかしいことをしたかもしれない。

「……見過ぎ」

「ご、ごめん」

なんだか後に引けなくて、もう一度彼の指を咥え、血が止まるまでの短い間ちゅぷちゅぷと血を舐め取った。

その後は少しだけ気まずくなりながらも、私とマスターは作業を再開した。

112荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:02:49

「……疲れた」

結局夕方まで彼の作業を手伝い、適当な部屋で休憩した。

「レーヴァ、助かったよ。手伝ってくれてありがとう」

「貸し一つね」

「何か欲しいものはある?」

「……冗談なのに」

それでもマスターは「僕の気が済まないから」と答えた。

欲しいものなんて特に無いから、少しだけ考えて…。

「マスター、膝貸して」

「そんなことでいいの?」

「……疲れたから、それでいい」

ソファの上に寝転び、頭をマスターの膝に預けた。

「これでいいかな?」

「ん…」

こうしてマスターに甘えていると昔を思い出す。

天上世界で一緒に過ごした時間を。

「レーヴァとこうして過ごすのが、少し懐かしいよ」

「……そうかもね」

彼の指が私の髪を梳いていくのが心地良い。

恋人同士の様な距離感だな、と思う。

そんなことを考えながらマスターを見つめると、彼は気まずそうに視線を彷徨わせていた。

「……どうしたの?」

「ご、ごめん…、レーヴァ。その、太腿より上が、凄く見えそうになってる…」

「……ヘンタイ。他の子達をそういう目で見てバレても、フォローなんてしてあげないから」

特に何をするでもなく、そのまま私は目を閉じた。

「い、いや、レーヴァ。下着が見えそうだから起きてほしいんだけど」

「ダメ、もう少し寝たいし。それに、わざとじゃなかったら見てもいいから…」

「……レーヴァが満足するまで僕も目を瞑っておくよ」

薄っすらと目を開けると、マスターは顔を逸してギュッと目を閉じていた。

(律儀過ぎ。マスターになら、別にいいのに…。どうしたら素直になれるのかな…?)

分からない。

考えるのは疲れてしまうから、湧き立った疑問はすぐに投げ捨てた。

彼と居る心地良さに身を委ね、意識を手放し微睡んでいった。

113荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:03:25

「…ーヴァ、レーヴァ」

「ん……」

愛しい人の声に意識が覚醒していく。

「レーヴァ、起きた?」

「……まだ寝てる」

彼とこうして過ごす時間が惜しくて、見え見えの嘘をついた。

「そっか。じゃあ僕は今から独り言を言うけど、気にしないでね」

「……?」

マスターは私の頭を撫でながら、優しい声色で喋り始めた。

「本当は天上世界にいる頃に伝えたかったんだけど、振られたらと思うと言えなくて…」

(え?)

「好きだよ、レーヴァ。天上世界にいた頃から」

その告白に驚いて、身体を起こして彼をまじまじと見つめてしまう。

私とマスターは似た者同士だった。

不器用で。素直じゃなくて。

「もっと早く言ってよ、バカ…」

「ん、ごめん……」

本当は嬉しいのに、口をついて出たのは非難の言葉。

(違う。私も素直にならなきゃ…)

「……私も、マスターのことが好き」

「うん」

「……大好き。んむっ!」

乱暴に唇を奪われた。

身体を擦りつけ合うように抱き締めあって、何回も口付けをして。

「レーヴァ…」

「ちゅ、ちゅぴ…、ぷぁ…。いいよ、マスター…。きて…」

この日、私の初めてはマスターに奪われた。

114荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:03:59

マスターと恋人同士になったことをディスラプターズの皆に打ち明けた。

ヘレナにからかわれ、カリスが祝福してくれて、ソロモンは「レーヴァが再びドレスを着る日も近いわね」なんて言い出した。

私とマスターが恋人関係になってから数ヶ月、彼は今でもは忙しいままだった。

「ねぇ、今日も手伝いに行っていい…?」

普段なら面倒くさいと一蹴してしまうようなことも、彼の為にならと頑張った。

毎日のように足を運ぶものだから、ヘレナに「甲斐甲斐しいな」と毎朝笑われてしまう。

「はい、お弁当…。……何が可笑しいの?料理くらいできるから」

マスターは毎回嬉しそうにお弁当を食べてくれる。

料理は元からできるけど、より美味しく作るためにカリスに毎晩教えて貰っているのは秘密だ。

「ね、マスター…。ご褒美ちょうだい?ンっ、ちゅ、ちぅぅ…。ちゅ、ちゅぷ…」

手伝いの後は毎日のようにキスをねだり、唇を重ね合った。

恋人らしく甘えるのに、グラウに恋愛相談を聞いて貰ってる。

「グラウより私を頼ってよ」とソロモンが不服そうにしているのが最近の悩みになりつつある。

幸せだった。

仲間に恵まれたこと。マスターと出会えたこと。

彼と付き合ってからも、想いは留まるところを知らないままに膨らんでいく。

ある日、マスターに初デートはどこがいいか訪ねられた。

「落ち着いたら海に行きたい…」

「レーヴァは明後日の予定は空いてる?」

「え?……空いてるけど」

「レーヴァが手伝ってくれたから、まとまった休みがとれそうなんだ。一緒に海に行こう」

「ん…、おっけ」

素っ気ない返事を返したけど、内心ではすごく嬉しかった。

(水着、新しいの買わなきゃ…)

マスターの前だと私は、キル姫でも、ディスラプターズのリーダーでもなく…。

(はぁ…、べた惚れしてるなぁ…。マスターのバカ…)

「…?」

少しだけ照れくさくて、キョトンとした表情で私を見つめるマスターを心の中で毒づいた。


続く

115荒ぶる異族(レーヴァテインR18 SS):2020/07/23(木) 22:04:31

以前こちらでも案内させて頂いた、ハーメルンの方で上げたレーヴァのR18 SSの導入部分になります。

ガッツリR18なのでこちらにあげることは出来ませんが、興味が湧いた(成人された紳士)の方は良ければ、下記URLからレーヴァのエッチな姿を見てやってください。

短いですが、読んで頂きありがとうございました。

二次小説投稿サイトハーメルン レーヴァR18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います

116名無しさん:2020/07/23(木) 23:32:56
乙です。
ちょっとマゾっぽいレヴァがえちえちて善きかな

117名無しさん:2020/07/26(日) 11:49:08
ありそうでなかったマスター×レヴァssがいつの間にやら来てた…
いい…

118名無しさん:2020/08/02(日) 19:48:11
リサナウトのSSを書いたのは誰だあ!
可愛かった

119荒ぶる異族:2020/08/02(日) 20:23:52
118さん、読んでくださってありがとうございます!
自分が他に上げたSSは下記のサイトにあるので、良ければ読んで貰えると嬉しいです!

二次小説サイトハーメルン
https://syosetu.org/novel/226862/

120荒ぶる異族:2020/08/02(日) 20:25:41
すみません、リンクを間違えました。
↓こちらになります。

https://syosetu.org/?mode=user&uid=289229

121名無しさん:2020/08/03(月) 23:59:13
※この話は思い付きかつ勢いだけで書いたネタ話であり矛盾点や誤字脱字、キャラの口調がおかしいかもしれませんがご容赦ください。主にラグナとカシウス分からねぇ!

※ゴッド達とリサナウトの関係はいつぞや書いた『 苦労人レヴァとシスコンリサちーと時々ゴッド』を参照。

※うちのモラベガは自由に分離・合体可能です。なにそれこわい。

※今回キャラ崩壊多め。

※続ける気なんてなかったけど速報にのった&水着リサちー実装記念。

※書いたら当たるという願掛け。頼むから来てくれ

122名無しさん:2020/08/04(火) 00:00:07
〜とある休日〜

リサ「失礼するわ」

ムー「おー、リサナウトじゃねえか。何かあったのか?」

リサ「協力しなさいレーヴァ!!」

ムー「いきなりだな」

レヴァ「すごいデジャブ。とりあえず却下。めんどくさい」

リサ「ふふ、そう言っていられるのも今のうちよ。今回はあなたにもメリットのある話だもの。あなたは1分後、ガシッと熱く私の手を握りながら『やるわリサ!ええ今すぐにやりましょう!!』と自分から進んで協力する。これは予言ではない。確定事象の報告に過ぎないの」

レヴァ「……この前みたいに脅すつもりなの?」

リサ「私が親友のレーヴァにそんな事するわけないじゃない。失礼なレーヴァにはマイナス30ポイントよ」

レヴァ「…………」

リサ「へ?レーヴァどうしたの?いきなり立ち上がって……っふぇいふぁい!!いふぃふぁひほぉおふへははふぃふぇ!?ふぃふぁふぉふぁふぁひふぉんひぃひゃふぁい!(訳:って痛い!いきなり頬をつねらないで!?しかもかなり本気じゃない!)」

ムー(俺にやってるときは割と優しめにやってたんだな……)

123名無しさん:2020/08/04(火) 00:00:42
ムー「レヴァ〜、それ以上やったらリサナウトの頬千切れちまうぞ。もういいんじゃない?」

レヴァ「それもそうね……リサ、用がないなら帰って」

リサ「いたたた……用はあるのよ。さっきも言った通りあなたも今回は積極的に手を貸してくれるわ」

レヴァ「そんなのあり得ないから。私寝るね。ムー、適当にリサの相手しておいて」

リサ「ここから先の時間軸で当主様が男と結ばれる可能性を無くしたいのだけど」

レヴァ「やるわリサ!ええ今すぐにやりましょう!!」ガシッ

リサ「チョロいわねレーヴァ!(ありがとうレーヴァ!)」

ムー「おーい。本音と建前逆になってんぞー」

124名無しさん:2020/08/04(火) 00:01:13
〜その夜〜

モラ「モラだよ!」

ベガ「ベガだよ」

モラ・ベガ「「二人合わせて〜!」」

モラベガ「モラベガだよ!!」

アルマス「……モラベガ、流石にその一発芸見飽きたわ」

モラベガ(分離)

モラ「…………私たちに飽きたんだって、ベガ」

ベガ「…………私たちを捨てるんだよね、モラ」

モラ「あんなに私達を守ってくれたのに」

ベガ「あんなに私達と戦ってくれたのに」

モラ「捨てちゃうんだよ、アルマスは」

ベガ「捨てちゃうんだね、アルマスは」

モラ・ベガ「ねぇねぇ知ってる?ねぇ知ってる?」

モラベガ「こんな可哀想な私達と酷い女たらしですぐに女の子をとっかえひっかえするアルマスをねぇ知ってる?」

アルマス「ちょっと、そんな言葉どこで覚えたの!?というか女たらしなんかじゃないわよ!」

モラベガ「借りた絵本に書いてたんだ。こう言えばアルマスが私達と遊んでくれるって!」

アルマス「……誰から借りたの?」

モラベガ「ヘレナだよ」

アルマス「レーヴァテインッ!!」

レヴァ「私にあたらないでよ」

アルマス「あなたの仲間でしょ!」

レヴァ「いや、そうだけどさ……」

モラベガ「あとピスカもアルマスの姿使って女の人誉めてたよ。だから女たらしも間違えてないと思うんだ」

ティル「それただのナンパなのでは……?」

アルマス「ピスカァァァァッ!!」

125名無しさん:2020/08/04(火) 00:01:45
リサ「はいはいレーヴァもアルマスも落ち着きなさい」

レヴァ「私は落ち着いてる。騒いでいるのはアルマスだけ……それで?この面子は何?明らかに一人おかしい人がいるでしょ」

アルマス「私だけが騒いでいるってどういうことよ!……まぁ、おかしい人がいるのは同意するけど」

リサ「え?誰のこと?」

ティファ「主様の邪念を絶つための懇談会と聞いたのですが……」

カシウス「料理会と聞いた」

フェイル「姉上をゲパルトの代わりの下僕に出来ると聞いたのだけど」

リサ「何サラッと酷い捏造してるのよ!?」

ティル「下僕なんですか?」

リサ「ティルフィングー?ちょっと黙っててくれるかしら」

ラグナ「…………はぁ」

レヴァ・アルマス「いや、あなたよ。あなた」

126名無しさん:2020/08/04(火) 00:02:19
アルマス「何で普通にここにいるのよラグナロク」

ラグナ「そこのリサナウトというのに無理矢理連れてこられた。というより拐われた」

アルマス「はぁ!?あなたを無理矢理ってどうやって……」

リサ「属性で勝てたから問題なかったわ!」

アルマス「嘘でしょ!?」

ティル「私は属性で勝てたのにやられてるんですよ……なのに……」

レヴァ「ティル、あまり気にしちゃダメ」

ラグナ「それより聞かせて、あの娘達から逃げ切れたのは何故?なるべく戦わないように侵入したのだろうけどタイミングが良すぎるわ」

リサ「そういう時間軸を選んだの。あなた一人だけならなんとか相手に出来るけど流石にそれにコマンドキラーズ全員が加わったら無理よ。ちなみに時間軸を改変した回数は100回からは数えてないわ」

レヴァ「相変わらず能力の無駄使いね……」

127名無しさん:2020/08/04(火) 00:02:59
フェイル「姉上、バカやってないでそろそろ説明してくれるかしら。私たちだけならばまだしも何故ラグナロクまでこんな所に呼んだのか。どんな話をすためにこれだけの者を集めたのか。懇談会やら料理会やらも嘘でしょう?」

リサ「そうね、そろそろ始めましょう。じゃあ皆、当主様が人生の伴侶にオッティモ仮面を選んだらどうする?」

全員(レヴァ除く)「「「「………………は??」」」」

リサ「今日集まってもらったのは当主様が男と結ばれるのを防ぐため、少なくともオッティモ仮面とのイチャラブ時間軸を潰すためよ」

ラグナ「殺すわ」

アルマス「…………誰を?」

ラグナ「バイブスを持つ者を」

アルマス「やめて。あなたは本当に洒落にならないからやめて。というか何で今の話でマスターを殺そうとするのよ!?」

128名無しさん:2020/08/04(火) 00:03:30
モラベガ「ねぇねぇアルマス」

アルマス「ちょっと待ってモラベガ、端的に言ってラグナロクが今にも剣抜きそうで顔が恐ろしいことになってて、外にラグナロクが普段乗ってる変な黒い奴も呻き出してるし……」

リサ「いや、端的に言えてないわよ」

モラベガ「それよりアルマスあっちも止めないとだよ」

アルマス「へ?」

ティファ「ふふふ、主様ったら普段から邪念は絶つべきだと言っているのに……ですが私が許しましょう」

レヴァ「銃出そうとしながら許すとか信じろって無理よ!?」←ティファレトの銃を剣で押さえてる

フェイル「退きなさい。私はゲパルトを始末するだけよ。その後は……フフッ」

ティル「その後何をする気ですか!?まさかマスターまで下僕にするとか言いませんよね!?」←フェイルノートに剣を向けて牽制

フェイル「何か悪いのかしら?あぁ、楽しみだわ……あの声で今度は私が『お前様』と呼ばれるなんて」

リサ「あの二人色々ダメじゃない!?妹がヤンデレなんてそんな時間軸……」

ラグナ「…………何故言葉に詰まる?」

リサ「いや、ヤンデレ時間軸なんてないと言おうと思ったのだけど思い出してみればそれなりにあったなぁなんて」

ラグナ(無言で帰ろうとする)

リサ「待ってラグナロク!この状況で帰ろうとしないでぇ!!」

アルマス「状況が絶・混沌としてるんだけど……」

129名無しさん:2020/08/04(火) 00:04:00
カシウス「…………みんな元気ね」

アルマス「カシウス、あなたは大丈夫なんでしょうね」

カシウス「問題ないわ……ムラマサとマサムネが言っていた。殿方は一日の円環の糧を支配すれば手に入ると」

アルマス「それってよく言うあれよね?胃袋を掴めばってやつ」

カシウス「ええ。だから御館様にたまに料理を作る私は……」

アルマス「まぁマスターも確かにレーヴァテインの料理美味しそうに食べてるしムラマサ達が言っていることは間違いないわね」

ティル「そうですね。昔からレヴァは料理上手かったですし、マスターも好きだと言っていましたね」

リサ・ティ・フェ・カシ「「「「………………ん??」」」」

レヴァ「…………」

フェイル「それはどういうことかしら、アルマス?」

アルマス「いや、マスターは簡単な物しか作れないし私もモラベガもティルフィングも料理できないからレーヴァテインが料理作るためにヘレナ達を連れて来てくれるのよ」

リサ「見えない所で点数稼いでたのね、レーヴァ」

レヴァ「ちょっと黙ってて」

ティファ「…………それはそれは、とても良い行いをしていますねレーヴァテイン」

フェイル「あれが美味と言うのだから、是非一度食べてみたいものね。ねぇ?」

レヴァ「あ、ありがとう。考えておくわ……」

リサ(うわー脂汗すごいわねー)

カシウス「これが、怒り……」

130苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:05:26
ラグナ「話が進まないわね。結局お前達はバイブスを持つ者をどうしたいの?これ以上無意味な会話をするのなら帰らせてもらうわ」

アルマス「そうだった!マスターとあの悪趣味な変態が付き合うなんて絶・認めないんだから!!それを阻止するために姉さんは私達を呼んだんでしょ、何か策とかあるのよね!?」

リサ「んー?……まぁ私は皆の意見を聞いた上で話すわ」

モラベガ「おねーさん、皆を集めたのに何も考えてなかったの?」

リサ「そ、そんな事ないわよ!あらゆる時間軸を見て最後に答える。それが私の最適解よ!!」

レヴァ「ソロモンの決め台詞取らないでくれる?」

ティファ「意見と言われましても、そもそも主様の女性の好みが分かりませんし、まずそこを明らかにさせるのが先では?」

全員(モラベガを除く)「「「……」」」

モラベガ「皆怖い顔してどうしたの?」

ティファ「ど、どうして皆私を睨むんですか?しかも視線が何だか下に向いてるような……」

リサ「無自覚って怖いと思っただけよ、気にしないで」

フェイル「……あんな無駄なものなど不要よ。私こそが至高の肢体。それを分からないあれではないわ」

カシウス「本当にそう思っているの?」

フェイル「うるさいわね……」

ティル「やはり小さいままではダメですか……」

アルマス「だ、大丈夫よティルフィング!あなたは小さいままでも絶・綺麗だから!」

131苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:06:21
モラベガ「じゃあ、マスターに好きな人誰なのって聞けばいいと思うな」

レヴァ「マスターの事だから皆大切だと言うとか思うわよ。昔からそういう人だったし」

リサ「思い切り女たらしの受け答えね……よく当主様今まで刺されなかったものだわ」

ラグナ「刺したわ。死ななかったけど」

リサ「……何であなた達同じ顔なのにこんなに性格違うのよ」

レヴァ「聞かないでよ……」

132苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:07:18
カシウス「姉様が見てきた円環の中では御館様は誰と共に時を過ごしたの?」

リサ「少なくともここにいる全員は一度はあったわね。やっぱりアルマスとティルフィングが多かった印象があるわ。あとラグナロク」

ラグナ「?……何故私が?」

ティファ「…………あぁなるほど……主様は刺されるのがお好きなのですね。殿方を選んだのもそういうことでしたか……」

カシウス「槍ならここにある」

フェイル「少し待ちなさい。アスカロンから剣を借りてくるわ」

レヴァ「ティル、アルマスいざとなったら私達であの3人止めるわよ……ってティル、アルマス?」

アルマス「……へぇ、マスターってば私の事を多く選んでくれたんだ。ふーん」

ティル「やっぱり小さくなっても長く一緒に居た私がいいということですね……ふふっ」

レヴァ「…………」

リサ「ダメね、浮かれてる」

モラベガ「わ、私はレヴァのこと助けるよ!」

133苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:08:03
ラグナ「何故バイブスを持つ者が私を気に掛ける?別の時間軸とやらでは私はあの男を殺そうとしなかったの?」

リサ「それが私にもよく分からないのよね。やっぱり当主様本人に聞いてみたほうがいいかしら?」

ティル「答えてくれるとは思いませんけど」

カシウス「御館様の好みの女性も分からないままね」

フェイル「あれが気兼ねなくその辺りの事を話せる相手はいないの?」

ティファ「あのギルという少年はどうでしょう?アルマスが頼めば聞いてくれるのでは?」

リサ「ダメね。あの子も当主様と結ばれる時間軸あったわ」

アルマス「マスター節操なさすぎでしょ……」

モラベガ「マスターが気を使わなくてよくて気軽に話せて恋人にならない人ってこと?私達はダメかな?」

リサ「ちなみにモラもベガも当主様と結ばれる時間軸あるわよ」

アル・ティ・フェ・カシ「「「「ダメ」」」」

モラベガ「うぅ……」

レヴァ(マスターが気を使わなくてよくて気軽に話せて恋人になる可能性が限りなく0の人。そんなの……あっ)

レヴァ「いるわ」

全員「「「「え??」」」」

レヴァ「1人……というか1体だけど」

134苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:08:47
〜翌日〜

ムー「……?……、……!」

マスター「…………。」

ティファ「オートアバターを使うとは考えましたね」

レヴァ「ムーは性格的には男っぽいしマスターも気軽に話せそうじゃない?それに普段からあなた風に言うなら邪念まみれだし、マスターが私達に気を使って言わないような事でも言いいそうでしょう」

フェイル「にしても離れすぎよ。いくら私達の存在を気付かれないようにするためとはいえ、全く会話がここまで聞こえてこないわ」

アルマス「……ねぇカシウス」

カシウス「なに?」

アルマス「あなた達ってもしかして暇なの?こんなことしてるし」

カシウス「暇ではないわ。……御館様の将来の方が大事なだけ」

アルマス「……なんかムラマサとかアスカロンとか苦労してそうね」

135苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:09:25
ラグナ「…………はぁ」

リサ「どうしてため息なんてついてるのよ」

ラグナ「こんな面倒に巻き込まれるならやはり最初からバイブスを消し去るべきだと思っただけよ。それ以外の他意はないわ」

リサ「…………」

ラグナ「なに?私を見てどうしたの?」

リサ「いや、流石に元の存在が同じだけあってレヴァと似てるわね」

ラグナ「は?」

リサ「二言目には面倒とか言いつつ、こんなことにもなんだかんだで付き合ってくれてるじゃない。それに仲間にも慕われてる」

ラグナ「……私はバイブスを持つ者の観測者。それだけよ。あの娘達だって昔の名残で私を立てているにすぎないわ」

リサ「そうかしら?昨日の夜あなたを拐おうとした時だって全ての時間軸で彼女達は私を本気で迎撃してきたのよ?もし他のコマンドキラーズ達があなたのことを自分達の仲間として見ていなかったら私はあなたを拐う時にあそこまでやり直したりしなかった。もっと簡単に済んだはず。彼女達皆はあなたを守ろうとしていたわ。
あなたは仲間に大切にされている。それを自覚できないなんてマイナス1000ポイントよ」

ラグナ「…………ポイント?それはなに?」

リサ「それは貯まったときのお楽しみよ。マイナススタートだけど頑張りなさい」

ラグナ「下らないわね」

136苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:09:59
ティル「ムーが帰って来ましたよ」

モラベガ「お帰りなさい。どうだった?」

ムー「うーん、言っていいのか分からねぇけど。まぁ一応伝える。マスターに好きな人いないのかって聞いたんだよ」

レヴァ「なんでそうストレートに聞くの」

ムー「いいじゃねぇか。で、マスターは好きな人はまだいないけど気になる人はいるって言ったんだ……ってラグナロク以外近くない!?嬉しいけど圧がヤベェ!!」

レヴァ「いいから答える!マスターは誰だって言ったの!?」

ムー「いやその、それが…………ラグナロクって……」

全員「「「えっ!?」」」

ラグナ「……だから何故私なの?」

ムー「距離があるからもっと仲良くなりたいらしい……それと仲間に慕われるリーダーになり方を学びたいとか言ってたな。あと隊のキル姫を助けてくれているお礼をちゃんと言いたいって」

ラグナ「……直接言えばいいのにどうして言わないの?」

ムー「自分が不用意なことを言ってまた敵対しちまって隊のキル姫に傷を負わせるような結果になったら皆に申し訳立たないってよ。ほら、前にレヴァとマスターが付き合ってる疑惑出たとき剣向けただろ?あれが脅しじゃ済まなくなることを考えたらどう接したらいいか分からないって話だ」

137苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:10:38
レヴァ「…………って話要約するとこの前のリサのせいじゃない!」

リサ「違うわよ!?私はただレーヴァをからかうために撮った写真がいつの間にか盗られてたの!!私は被害者よ!!」

レヴァ「そもそも盗撮なんてする方が悪いでしょ!!」

ラグナ「……うるさいわね。……少し話をしてくるわ。向こうもちょうど気付いたようよ」

フェイル「……行ったわね」

ティファ「主様は大丈夫でしょうか?やはり誰か側についた方がいいのでは?」

カシウス「もう暫くは御館様とラグナロクの二人の円環がどう結ばれるか見守るべき」

モラベガ「あれ?マスターとラグナロクが結ばれていいの?」

ゴッド「「「……」」」

リサ「はい、武器取らない。落ち着きなさい。ついでに目の光消えてるわよ。あとモラベガも煽るようなこと言わないで」

モラベガ「……私達って今何か悪いことしたのかな?」

138苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:12:04
ティル「アルマス?やっぱりマスターが気になりますか?ずっとマスター達を見てますけど」

アルマス「マスターも気になるけど、ラグナロクの方が気になって……」

ティル「?」

アルマス「なんかいつも眉間にしわ寄せてカシウスとは違う意味で変なことばかり言っているから、あんな穏やかにマスターと話してるのが以外っていうか、ああいう風にマスターとちゃんと話せるんだなって」

レヴァ(……もしかしてリサは最初からマスターとラグナロクのわだかまりを解消させるために動いてた?あの2人のためにこんな面倒な事を……)チラッ

リサ「くっ……こんなはずじゃ……」

ティファ「何が『当主様の側に行きたいなら私を倒しなさい!おねーちゃんに勝てる妹など存在しないのよ!!』ですか……」

フェイル「そもそも何故3対1戦えると思っているの」

カシウス「踏み込んだ瞬間こけるなんて……私の円環の因子にもそんな事象存在しないわ……」

リサ「や、やめなさい!そんな生暖かい呆れた目で私を見ないで!!」

レヴァ「………………なさそうね」

アルマス・ティル「?」

139苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:13:18
〜その夜〜

レヴァ「ここにいたのね」

リサ「あらレーヴァ。どうかしたの」

レヴァ「ラグナロクのこと。あなたが何を考えていたのかは知らないけど、結果的にマスターと和解したような形になったし、一応お礼を言っておこうと思って」

リサ「やっぱりラグナロクの事気にしてるのね」

レヴァ「まぁそれは……」

リサ「三つ子の魂百までという言葉があるわ。幼い頃の性格は成長しても変わらないという意味。あなたが面倒くさがりなくせに人からの頼みを断れなくて困っている人を見ていられない損をするタイプのいい人なんだから彼女もきっとそうだと思ってね。
そもそもやり方こそアレだけど平和な世界を目指していた人が悪人なわけないじゃない?だったら仲良くしていた方がきっといいわ。仲間は素敵なものよ。あなただって解っているでしょう?」

レヴァ「……まぁそうね。あと前半のやつって褒めてるの?貶してるの?」

リサ「これ以上ない褒め言葉よ。それが分からないレーヴァにはマイナス100ポイント」

140苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:14:19
レヴァ「ところでリサ、私に何か言うことない?」

リサ「ん?言うこと?」

レヴァ「…………これ」

つリサ+マスター+女の子の写真

リサ「あぁ。これね!どう可愛いでしょ?別の時間軸の私と当主様の娘よ」

レヴァ「何でそんな写真を枕元に置くの!?」

リサ「ふふん、他の時間軸の私からの幸せのお裾分けよ。ちなみにその子の名前はアマネよ」

レヴァ「そんなお裾分け要らないわよ!というかどうしてよりによってその名前なの!?」

リサ「私に言わないでよ。名付け親は当主様よ」

レヴァ「マスタァァァァァッッ!!!」

141苦労人レヴァと災難の元リサちーとラグナロク:2020/08/04(火) 00:18:07
後日、ラグナロクはマスターの隊とのキル姫と少しずつだが交流を深めていくことになる。

しばらくした後、もともとの人望やカリスマ性の高さもありラグナロクを隊のキル姫達が慕いはじめたり仲良くしようとしているのを見て嬉しく思うのと同時に自分の立場危なくないか?とマスターが危機感を持つのは別の話である。

マスターの所に行くようになったのを怪しんだコマンドキラーズ達がマスターの所に向かった結果、先日自分達を襲ったリサナウトを発見しラグナロク以外のメンバーがリサナウトと戦闘になりリサナウトが命からがらレヴァの所に逃げディスラプターズ達にまたおかしな事をやったのかと呆れられたのも別の話である。

〜Fin〜

142名無しさん:2020/08/04(火) 07:12:17
おつ
リサチーあたるといいな

143名無しさん:2020/08/04(火) 08:50:41
これまとめられたの見て好きだったから続き来て嬉しいw

144名無しさん:2020/08/04(火) 12:08:54
最近SSよくまとめられるな

145名無しさん:2020/08/04(火) 18:05:01
毎日更新になってるから1日の楽しみだわ

146名無しさん:2020/08/04(火) 21:23:59
いなくなったss作家さんも一人でも多く戻ってきてくれると良いね

147名無しさん:2020/08/05(水) 11:44:11
管理人には金が入るけど書いてる作家の懐には1円も入らないのマジなんとかしてくだしあ

148名無しさん:2020/08/05(水) 12:19:04
書いたしょうせつを自サイトに載せたらええだけやんけ

149名無しさん:2020/08/05(水) 20:55:29
なんとかしてって言われても管理人が書いた人の振込先や寄付先知ってるわけないやろ。。。

150名無しさん:2020/08/05(水) 21:20:02
そもそもそんなの書き手さんも求めてないでしょ
ちょっとした感想を贈る方がよっぽど嬉しいはず

151名無しさん:2020/08/05(水) 21:47:41
俺もSS書いてみる

152名無しさん:2020/08/05(水) 22:50:12
待ってるよ(*´ω`*)

153名無しさん:2020/08/05(水) 22:52:52
SSって書いてみると難しいんだよなあ
前に書いてみたけど書きたいもの書いてたらタイトルからぶれてエタらせちゃった

154名無しさん:2020/08/05(水) 23:11:35
SS書くならアドバイスになるかわかんないけどWordとかで書いてある程度の構想は固めてた方が良いと思う
後はタイトルからぶれるってことになるなら一度書きたい話を書き終えてそれからタイトルを考えるってのもありと思う

155名無しさん:2020/08/08(土) 21:31:17
今日はちょっとSS書きたい気分だったので短いですが、誕生日SSです
誕生日はロンギ以来ですね
他に書いたのはキラーサッカープリンセス、コマンドエンシェントVSイミテイトエンシェント(サイドシリーズ)、嘘憑き少女、アズラエルの独白、ファントムオブブラック(データが消えたから打ちきり)でしたかね〜
これからもちょいちょい書いていこうと思います

156名無しさん:2020/08/08(土) 21:33:48
『仲良し三種の神器』

あらすじ
八咫とぬぼこと草薙は、草薙と八咫の誕生日に合わせて仲良しの印として『仲良し三種の神器』を作って互いにプレゼントとすることに・・・


ぬぼこ「やたちゃん、くさなぎちゃんお誕生日おめでとうございます〜」
八咫「ありがとうじゃ、ぬぼこにマスター」
草薙「ありがとうの!それで、どんなプレゼントを作ったのじゃ?」
ぬぼこ「それがですね〜、ぐるぐるを使って作ったんですけど〜その〜」
草薙「なんじゃ?もったいつけなくともよいぞ?どんなものでもお主のが作ってくれたものならば嬉しいからの」
ぬぼこ「そういってくれると安心します〜。それでは〜これです〜」

ぬぼこは隠していたものを二人の前に出す。

八咫「ほう、湯呑みか!また作るのが大変なものを作ったものじゃな」
ぬぼこ「大変でした〜」
草薙「おお〜見事なものよの。焼き上げたのはマスターかの?」

マスターはこくりと頷いた。

ぬぼこ「そうですよ〜。よくわからなかったのでお手伝いはしましたけど〜」

ね〜と笑顔でぬぼこがマスターに笑いかけると、マスターもにこりと笑い返した。

草薙「余が作ったのはこれぞよ!」

草薙がプレゼントの袋から取り出したのは鮮やかな赤い生地の衣服だった。

ぬぼこ「わぁ〜綺麗な布ですね〜」
草薙「布ではない!てぃーしゃつというれっきとした服じゃぞ!」
ぬぼこ「あらあら〜そうでしたか〜」
八咫「ふむふむ、デザインは一筆書かれているだけでいたってシンプルじゃが、これはいい布を使っているの。草薙よ、これをどこで?」
草薙「この日のためにと東の旅の商人に取り寄せてもらったのよ。生地は残っておるからあとで二人にもわけてもよいぞ」
八咫「それは嬉しい。妾のは髪止めじゃ。どうじゃ〜可愛くできたじゃろ」

八咫がポケットから取り出したのは小さくて可愛らしい三毛猫のペアピンだった。

ぬぼこ「わぁ〜ねこさんですね〜可愛いです〜」
草薙「む、八咫にこのような可愛らしい特技があったとは」
八咫「どういう意味じゃ〜草薙」
草薙「冗談であるぞよ、本気にするでない」
ぬぼこ「はわわ〜喧嘩はめっですよ〜」

互いに挑発するように睨み合う二人に、気の抜けた声でぬぼこがしかる。
それを聞いて毒気が抜かれた二人は、バツの悪そうに互いのプレゼントを見合った。

八咫「ふふふ、まあなんじゃ。これで我らキル姫三種の神器の『仲良し三種の神器』が完成したというわけじゃな」
草薙「天晴れぞよ!早速余の作ったてぃーしゃつを着て、八咫の髪止めをつけて、ぬぼこの湯呑みで冷たい麦茶でも呑もうぞ」
八咫「そうじゃの、四人での!」

満面の笑みを浮かべる八咫と草薙の言葉に対して、ぬぼこはのほほんと首を傾げる。

ぬぼこ「あらら〜困りましたね〜」
八咫「どうしたのじゃ?」
ぬぼこ「実はですね〜、やたちゃんとくさなぎちゃんの湯呑みを作ったのはいいのですが〜、私のは作れてないんです〜」
草薙「なに!?」
ぬぼこ「二人の分を作るので目がぐるぐるで〜、私とマスターの分は割れちゃいましたし〜」

少し残念そうな表情のぬぼこの表情を見た草薙と八咫は、互いに何かを決意し合ったようにアイコンタクトをとった。

八咫「それはいかんのじゃ!草薙!」
草薙「言わずともわかっておる。我ら仲良し三種の神器をまずは完成させねばの!」
八咫「そうと決まれば、善は急げじゃ。ぬぼこと、マスターも行くのじゃ!」

草薙と八咫はぬぼことマスターの手をとり、引っ張って元気よく駆け出した。

八咫「妾たちの絆は永遠じゃ!」
草薙「当然ぞよ!仲良し三種の神器をきちんと完成させて、みんなで誕生日ケーキを食べながらお茶をするのじゃ!」
ぬぼこ「あわわ〜待ってください〜二人とも〜目がぐるぐるです〜」

今日ここに彼女たちの仲良し三種の神器が完成した。
これは絆の証だ。
これからも彼女たちは年を重ねては新しい仲良し三種の神器を作っていくだろう。
いつまでも、いつまでも、互いの絆が紡がれることを信じて。

https://i.imgur.com/KLltIVu.png

157未来からの来訪者:2020/08/09(日) 04:12:25
オリジナルのキャラが登場します
オリジナルのキル姫が登場します
それで良いって人は気まぐれ程度に読んでください

158未来からの来訪者:2020/08/09(日) 04:13:04
事実は小説より奇なりと言われるが本当なのかどうかわからない

なにを基準におかしく面白いのかは人それぞれであり自分が当たり前と思っていることが他の人にはおかしいことなのかもしれない

だけど今回の出来事はだいたいの人がおかしなことだったと言うのかもしれない





???「ここが過去の世界か.....あの人に会えるかな?会えると良いな...いや会う会ってみせるぞ!」

159未来からの来訪者:2020/08/09(日) 04:36:04
マスター「........」

マスターはじっくりと本を読みそして読み終えた本を閉じた。

マスター「ありがとうセファー面白かったよ」

セファー「それは良かったです....けどどうやら満足とはいかなかったようですね」

マスター「あーやっぱりばれたか」

マスターは頭をかいた

マスター「いや面白かったは面白かったんだけど...従者と主の禁断の恋って設定が....」

セファー「ありきたり過ぎた?」

マスター「うんまあ悪く言ったらね」

セファー「まあ本...特に小説の類いはやはり大衆受けが前提ですからね似たり寄ったりな設定になるのは仕方ないことかと思います」

マスター「そうだよな仕方ないと割り切らないといけないところもあるよな」

マスターはため息混じりに椅子に座った

マスター「本のことは置いといて昼食でも...」

???「へぇーこれが過去の本か今とあんまり変わらないんだね」

マスター「!!?!??」

マスター「だ、誰!?」

彼女は鮮やかなピンクの髪に透き通るような紫の瞳をしていた

マスター(しかもこんなに近づかれても気配なんて一瞬も感じなかったぞ)

???「誰?誰って私は...って自己紹介前の人に対する殺意の量じゃないよ」

自分のところのキル姫全員が彼女に武器を向けて構えていた

???「仕方ないなサシでも大人数でもどこからでも...」

彼女が言い終わる前にラグナロクが不意打ちをしたが

ガンッ

ラグナロクの振った剣は軽々と押さえつけられてた

ラグナロク「何者か知らないけど覚悟することね」

???「良いよ売られたケンカは買う主義だから」

160未来からの来訪者:2020/08/09(日) 05:03:35
ラグナロクと謎の少女の戦いは時間を追うごとに激しさを増した

ラグナロク「あなた調子に乗ってるわね」

???「調子には乗ってないよ私は私の戦い方をしてるだけ」

ラグナロク「嘘をつかないで!」

ラグナロクがそう言いたいのも納得出来る
何故ならその少女は常に素手で戦っている強いて使ってる武具と言えば彼女の身の丈ほどある大きな盾ぐらいで盾で防いだり攻撃をいなしたり返しで蹴りを食らわせたりと腰にある剣を使う様子は全くない

それに遠距離から攻撃も空中を泳いでるかの如く軽々と避ける

攻撃を当てれるのか?と思った瞬間に少女は全く違う場所に行き少女が今さっきまでいた場所にはリサナウトがいた

リサナウト「ちょっと!なんで私の時間停止が効かないのよ!」

???「知らん!あいつの力なんじゃないの?」

リサナウト「あいつって?」

???「うっうん『我が名はカオス!混沌を与えし者ウヘヘヘヘヘ!』って頭のおかしいやつ」

リサナウト「待って!私そんな頭おかしいやつの力に負けてるの!?」

マスター(リサナウトお前も十分頭おかしい時ある)

マスターがそうしみじみと思っていると横を通りすぎたのがいた

こういうとりあえず近距離では強力な二人が戦っているのだから下手に介入せず状況を見るために様子見するのが良いのに突っ込むアホは知ってる範疇では二人いるが一人はなんやかんやあって成長して周りを見る目が冴えてるので完全に後一人の方である

アロンダイト「チェストーー!」

彼女は大きく飛び上がり剣を振り下ろした

があっさりと盾で防がれてしまう

???「突っ込んで来たお馬鹿さんは一体誰かな...!?」

完全に少女は一瞬たじろいだ

アロンダイトはその瞬間に後ろを取って首に剣を当てた

アロンダイト「さあ一体なにが目的ですか!?マスターの命ですか?それともバイブス関係ですか?」

少女はゆっくりと手を上げた

???「休戦しよう私もちょっと熱くなっちゃったしそれに..」

ぐぅ〜

大きなお腹の音がなった

???「お腹空いちゃった」

161未来からの来訪者:2020/08/09(日) 05:35:45
???「モグモグバグバクムシャムシャうん美味しい美味しい」

彼女は用意された料理をこれでもかと食べていた

マスター「お前食べ過ぎじゃないか?隣のアバリス見てみろよ断食の時だからお茶しか飲んでないのにこう罪悪感とかないの?」

???「う〜ん断食をしたいから彼女はしている私は食べたいから食べてるどっちも自分がやりたいという意思の元やってるから罪悪感を感じる方がある意味失礼なんじゃないの?」

マスター「なんとも言えねえ正論述べて来やがったなこいつ」

アロンダイト「それにしても食べ過ぎじゃないですか?そんなに食べると太りますよ」

???「私にとって食べることが最優先事項であって太るとかどうこうは私にとって二の次三の次四の次五の次なんだよ」

マスター「こいつに何言っても通じねえな」

マスター「てか名前なんなんだよ」

???「よくぞ聞いてくれました!」

ミライ「私は未来からやって来た新世代のキル姫言うなればニュージェネレーションキラーズの一人キラーズ名は伏せてもらいので本名を名乗るとミライ!未来からやって来たミライです!」

やりきったと言わんばかりのドヤ顔をした

マスター「............」

ミライ「私は未来からやって」

マスター「良い良い二回も言わなくて良いから」

ミライ「あれ?そう?全く反応なかったから聞こえてなかったかと思った」

彼女の見た目を良くじっくりと見ると服装は黒ベースにところどころに赤のラインが入っている鎧ぽい雰囲気にスカートを穿いており腰には剣を二本下げている
顔はどことなく誰かに似ており鮮やかなピンクの髪をつむじ辺りでポニーテールでまとめており透き通る紫の瞳をしている

マスター「それで目的は一体なに?」

ミライ「うん私の時代にはオーパーツって呼ばれる古代の兵器があるのたぶんこの時代よりももっと前の産物なんだけどその中でも自立思考するタイプがいてその内の一体を元に何体かがこの時代に逃げたから私は追いかけて来たってこと」

ミライ「そしてこの時代に来て協力が得られるであろうマスターに会いに行ったらこうなったってわけ」

マスター「そうならそう言ってくれよいやまあ話をする状況ではなかったけれども攻めてケンカを買うようなことをするのは止めてくれよ」

ミライ「いや〜ごめんごめんやっぱり機械相手と生身のキル姫相手じゃあ感じが違うしちょっと諸事情で戦ってなくてつい熱が入っちゃった」

ミライ「それじゃあこの辺りを散策して来るから夜には戻って来るから夜ご飯期待してるよ」

ミライはそういうとスタスタとどこかへ行ってしまった

162未来からの来訪者:2020/08/09(日) 05:48:39
マスター「さてとみんなは今の話をどう思う?」

ラグナロク「信じられるわけないでしょ」

ラグナロクは強く机を叩いた

マスター「だよな〜俺も信じろって言われる方が難しい」

アバリス「それでは誰かが彼女を見張ると言うのは」

マスター「それも良いかもしれないけど実力が実力だからな...確実に強いのは確かだしまだこっちが理解しきれてない力があるしそのおかげでリサナウトちょっと拗ねてるし」

マスターの視線の先でリサナウトは疼くまっていた

リサナウト「なんで私の時間停止が効かないのよ...」

マスターは頭をかいた

マスター「彼女が仮に敵だったとすると仲間を一人危険にさらすことになるしう〜ん良い案だけど...」

アロンダイト「あのマスターその見張り私に任せてくれませんか?」

マスター「アロン大丈夫か?」

アロンダイト「大丈夫です任せてください!それに彼女はなんかほっとけないんですよね」

マスター「そうかアロンが良いなら任せるよ」

アロンダイト「はい!任せてください」

アロンダイトはミライの後を追うように行った

アバリス「大丈夫でしょうか?」

マスター「うん、とてつもなく心配」

163未来からの来訪者:2020/08/09(日) 06:16:13
ミライ「う〜ん奴らの痕跡は無しか....やっぱり知能型はその辺りの注意もしっかりしてるな...なにかしらの罠を張るかそれとも」

ミライが悩んでいると声が聞こえて来た

アロンダイト「ミライどこにいますか?」

ミライ「!?」

ミライ「どうかしたの?私の見張りに来た?」

アロンダイト「そ、そそそんなわけな、なななないでしょ」

ミライ(わかりやすい)

ミライ「まあ疑われてしょうがないよね」

アロンダイト「すみませんでも私個人的にあなたをほっとけないんですよ」

ミライ「....そうなんだへぇーそれじゃあ少し話して信頼を得よう」

二人は切り株に腰をかけた

ミライ「聞きたいことあればなんでも聞いて」

アロンダイト「そうですね....」

アロンダイトは少し考えて聞いた

アロンダイト「あなたはキル姫なんですよね?私たちと同じマスターがいるんですか?」

ミライ「う〜んとねそっちのマスターみたいに一つのバイブスにたくさんのキラーズは無理なんだよね」

ミライ「未来ではバイブスとキル姫はなくなったんだよねまあ一部のキル姫は名前とか素性を隠して生きてるのもいるんだけどね」

ミライ「それでオーパーツが現れてキル姫とバイブスを蘇らせようとしたキル姫はキル姫の血筋を引く少女たちの自己推薦で能力テストなどで選ぶとそこまでは良かったんだけどバイブスがどうしても一つのバイブスに一人のキル姫と繋がるのが限界の再現しか出来なかった」

ミライ「だから私の時代だと主(マスター)って言うよりかは相棒(バディ)みたいな関係になってる」

アロンダイト「ほぉーではあなたにもバディがいるんですね」

ミライ「うんまあいるちゃいるんだけど本当は不要と言うかなんと言うか...」

アロンダイトはちょっとよくない雰囲気になることを察し話題を反らそうとした

アロンダイト「あ、そういえばあなたはどのキル姫の血筋を..」

遠くから爆発音がした

アロンダイト「向こうは...マスター!」

アロンダイトは急いで向かおうとしたがミライに手を強く掴まれた

164未来からの来訪者:2020/08/09(日) 06:35:10
マスター「なんだこいつら!?」

歯車やコードが剥き出しの奴らが襲って来た

『バイブス保持者ヲ発見発見捕獲セヨ捕獲セヨ』

マスター「こいつらもしかしてオーパーツか?」

アバリスが矢で相手をどんどん射ぬきラグナロクは次から次へと斬り倒しリサナウトは時間停止をしどんどんと倒し自信を取り戻していた

セファー「見た目は機械類と見るにどこかしらに弱点があるはずです」

マスター「カシウス、トレイセーマにああいう機械とかないの?あったら弱点とかわからない?」

カシウス「技術の進歩はまだ発展途上よってかの者の弱き点は不明」

マスター「わからないってことかよ」

弱点がわからず防戦一方になっていると空に亀裂が入りガラスのように割れそこからミライがアロンダイトを抱えてやって来た

ミライ「そいつらの弱点は目!目の部分を突くなりすれば早く倒せれる」

目という弱点を知り防戦一方からミライも加わり有利に状況が進んだ

ミライ「ああ!これでどうだ!」

『戦況悪化撤退撤退撤退』

オーパーツたちは次から次へと逃げて行った

ミライ「待って....!!」

ミライは追いかけようとしたがその場に倒れた

165未来からの来訪者:2020/08/09(日) 07:01:54
倒れている女性、地面に転がり血に濡れてる剣、血に染まる自分の手

ミライ「う、うわぁぁぁ!」

ミライは飛び上がるように起きた

アロンダイト「あ、ミライ起きましたか」

ミライ「はぁはぁどうしてベッドに」

アロンダイト「あなたはオーパーツたちを追いかけようとしてそれで倒れたんです」

ミライ「ああ、限界が来てたのかやっぱりあいつがいないと管理が疎かになるな」

アロンダイト「限界とは?」

ミライ「本来はその血筋を引いたキル姫そのもののキラーズかもしくはそれ関連のキラーズを選んで適性にするんだけど私の場合は適性率0なんだけど無理やり4つの共通のキラーズを埋め込んでいるんだよね」

ミライ「まあ元々師匠たちの元鍛えていたからある程度は戦えるんだけどね....やっぱり限界があるのはきついな」

アロンダイト「あのうなされていたんですけどもしかしてあの剣と関係があるんじゃないですか?
最初の時も使わないじゃなくて使えなかったんじゃ」

ミライ「そんなことないから!....あ、ごめんなさいけど違うからもう夜になって遅いから明日対策を練るからお休み.....それとあなただけはもう私に関わらないで」

ミライはアロンダイトを部屋から追い出した

アロンダイト「あ、」

アロンダイト「.......」

アロンダイトは自分の部屋に行った

ミライはベッドに疼くまった

ミライ(会えれば乗り越えれると思ったのにうまくいくと思ったのに前を向けると思ったのに助けてお母さん)

To Be Continue

166未来からの来訪者:2020/08/09(日) 07:03:05
なんか長くなりそうなので一旦ここで区切ります
今日の夜か夜中ぐらいに続きを書くと思います

167名無しさん:2020/08/09(日) 08:58:51
>>156
なんてほのぼのした娘たちなんだ…

168名無しさん:2020/08/09(日) 19:55:43
文章中に句読点がほとんど無いからめっちゃ早口で言ってそうな印象を受けるけど
Wordか何かに書いた原稿からコピペした時に消えてない?

169名無しさん:2020/08/09(日) 20:04:07
誕生日SSめっちゃいいな
和んだわ

170名無しさん:2020/08/09(日) 20:11:10
>>168
もしかしたら書き慣れてないのかもしれないわ
前にアロンちゃん書いてる人だったか誰かが掲示板で書く感覚で句読点を忘れてしまうって言ってたから素で忘れてる可能性もある

171名無しさん:2020/08/09(日) 20:27:51
書き直しが出来ないってのは何気に掲示板SS一番の弱点だよな
まあそういうところに不満があるならハーメルンやらpixivやらに行けば良いと思うけど

172名無しさん:2020/08/09(日) 20:47:24
なるほど
とりあえずミライちゃん推したいからイメージイラスト描いてアップしてね^^

173続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 05:07:20
マスターは暗い顔で歩くアロンダイトを見かけて部屋に入ってきた

マスター「めっちゃ落ち込んでるな」

アロンダイトは部屋の隅で丸くなっていた

アロンダイト「ミライから私に関わるなと言われてなんか....すごいショックを受けて」

マスター「なんでそんなにミライに執着というか....う〜ん構うんだ?」

ミライ「わかりません。ただなんとも言えないんですが私が助けないといけない。そんな気持ちが湧き上がるんです」

マスター「なんでそんな感情が湧くんだろうな?だって初対面なはずだろ?」

アロンダイト「はい、会ったことありませんし会ったとしても覚えてると思います」

マスター「ミライについてはわからないことが多すぎるな明日にでも俺からも少しなにか聞いてみるよ」

マスターは部屋から出て行った

アロンダイト「はぁ....」

アロンダイトはうなされていたミライの姿を思い出していた

アロンダイト(彼女の助けになりたい....けど一体どうしたら?)

アロンダイトはベッドに入り目を閉じそのまま深い眠りについた

174続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 05:34:45
まだ陽も昇りきってない朝方

外からなにかしらの声が聞こえてマスターは目を覚ました

外に出るとミライが鍛練していた

マスター「朝早くから熱心だな」

ミライ「怠ってなまったら体術の師匠や母さんに会わす顔がないからね」

マスター「なあ聞きたいことがあるんだけど」

ミライ「なに?」

マスター「どこかで見たことある顔をしてんだけどどこかで会ったことある?」

ミライ「ないよ初対面」

マスター「そうか....なんの話をすれば良いかわからないな」

ミライ「それなら別のことしたら?」

マスター「うん....そうだな....そうするか」

マスターがその場を去ろうとして聞くことを思い出した

マスター「そうだミライのキラーズって..」

ミライ「教えれない秘密事項だから」

マスター「そんなに隠したいことなのか?」

ミライ「全てを知るは全てを失う覚悟を持たなければならない」

マスター「なにそれ?」

ミライ「ある人の言葉」

マスター「深くは知るなってことか」

ミライ「そういうこと」

マスター「じゃあな朝食出来たら呼ぶわ」

ミライ「わかった」

ミライはマスターがその場を去るまで待つと目を細めた

ミライ「やっぱりバイブスの力が復元のとは全然違う」

ぐぅ〜

ミライ「そんなことよりも朝食の話されたからお腹空いてきちゃった」

175続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 06:03:57
朝食の時間

ミライ「うんうんやっぱり美味しい」

ミライはテーブルの上にあった朝食を片っ端から食べていた

マスター「はぁ、最初は相当腹減ってたんだろうと思ってたけどミライお前相当な大食魔だな」

ミライ「いや、お腹空いたからそれ相応に食べてるだけなんだけどな」

マスター「それが食いすぎなんだよ」

ミライ「え?」

ミライが周りを見るとみんな冷たい目で見ていた

ミライ「.....あーそろそろオーパーツの奴ら探しにいかないと」

ミライはそそくさと出て行った

マスター「逃げ足早いな」

ラグナロク「今日は私が見張るわ」

マスター「いや、もうミライに対しては変に疑う必要も....」

ラグナロク「敵を欺くならまずは味方からって言うわ。まだ彼女を信頼するに値しないわ」

ラグナロクはそういうとミライの後を追った

アロンダイト「..........」

マスター「アロンそんなにそわそわするならバレない程度に追っかけば?」

アロンダイト「良いんでしょうか?ラグナの邪魔とかに..」

マスター「そんぐらいじゃあ邪魔にはならないだろう」

アロンダイト「.....ありがとうございます」

アロンダイトは二人の後を追った

マスター「はぁ、妙にみんな世話が焼けるな」

アバリス「お疲れ様です」

アバリスはマスターに紅茶を渡した

マスター「朝から本当に疲れたよ」

マスターはアバリスから紅茶を受け取ると一口飲んだ

176続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 06:43:10
ミライは自分の胸に手を当てると胸から光が放たれた

ミライ「昨日の件で注意深くなっているな....それなら彼を囮に...いやそれはダメ」

ミライが考えていると物音がして物音がした方を見るとラグナロクがいた

ミライ「なに?そんなに私信頼がないの?」

ラグナロク「ええ、まだあなたに対して謎は多いしそれに今の光はもしかして...」

ミライ「それ以上の詮索はタブーだよ?」

ラグナロク「じゃあなんなら聞いて良いの?」

ミライ「私の秘密に迫ることはダメだね」

ラグナロク「昨日はアロンダイトと一緒に居たのよね?」

ミライ「居たよ」

ラグナロク「それじゃあ彼女になにかしらの話をしたはずよね?それを私に話して」

ミライ「面倒だけど良いよ」

ミライは昨日アロンダイトに説明したことを話した

ミライが説明しているタイミングでアロンダイトが追い付き物陰に隠れた

ラグナロク「なるほど、あなたの時代ではそうなっているのね」

ラグナロク「気になることなんだけどあなたは誰の血筋を引いているの?」

アロンダイト(私が聞こうとしていたことだ)

ミライ「それはタブー中のタブーだよ?」

ラグナロク「なんでそれがタブー中のタブーなの?」

ミライ「その質問は私のお母さんを否定することになるから」

アロンダイト(ミライのお母さんを否定?)

ラグナロク「それはタブーこれもタブーあなたはそんなんで人に信用されるとでも?」

ミライ「信用されるとは思ってないよ。私もあなたを信用してるわけじゃないし」

ラグナロク「なるほど互いに互いを疑っている状態なのね」

二人の間に不穏な空気が流れる

アロンダイト(これは止めないとヤバい!)

アロンダイト「二人ともダメ!」

ミライ「!?」

ラグナロク「アロンダイト...」

ミライ「関わらないでって言ったよね?」

アロンダイト「すみません、でもあなたを無視することが出来ないんです」

ミライ「.......はぁ」

ミライは大きなため息をついた

ミライ「気が変わった私の秘密教えてあげる」

177続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 07:09:23
三人はマスターのところに戻った

ミライ「隠してることがあるの」

マスター「隠してること?」

ミライ「そう私はバイブスを持ってるの」

一同「!?」

アロンダイト(本当は不要ってそういう意味)

ラグナロク「やっぱり」

ミライ「持ってると言ってもマスターあなたほどじゃないの」

マスター「なんで隠してたんだ?」

ミライ「まあ公に明かすことじゃないのとバイブスを持ってると知られて良いことなんてなかったから」

マスター「それにしてもなんで急に明かしたんだ?」

ミライ「変に疑いを持たれても面倒だなって感じたから」

ミライ「それで頼みたいことがあるの」

マスター「頼み?」

ミライ「今朝、試しに私のバイブスで奴らを誘き寄せようとしたけどダメだったの」

ミライ「予測だけど私の力が弱すぎるのかはたまたあなたの力だけを認識しているのかのどちらかと思うの」

マスター「それで?」

ミライ「あなたのバイブスの力をもっと引き出しすために私のバイブスと共鳴してほしいの」

ミライ「そうすれば奴らは誘き寄せられて来るはずだからそこを私は叩きたい。もちろん相当危険な目に合うけどしっかりと守るだから協力して」

マスター「そんな事おやすいごようさ」

ミライ「良かったちょうど良い草原があったからそこに夜集合してそれじゃあ夜に」

ミライは外に出て行った

178続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 07:21:44
昼にキル姫全員それぞれ準備していた

昨日の敵は弱点をつけたとして押せてもそれなりに苦労したのでしっかりと準備をしていた

リサナウト「私の力でギャフンと言わせてやるわ」

アバリス「皆さんの足を引っ張らないようにしないと」

セファー「昨日の敵の弱点を復習して...」

カシウス「古の未来の敵.....なんかおかしい?」

アロンダイト「......」

アロンダイトはその中で一人浮かない顔をしていた

ラグナロク「どうしたの?浮かない顔して」

アロンダイト「なんか妙に落ち着かないんですよね。なんだか嫌な予感と言うかなんか.....すみませんマスターに伝えてほしいことが」

ラグナロク「わかったわ。それで何を伝えてほしいの?」

アロンダイト「それは...」

179続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 07:40:53
そして、夜

マスター「ミライの奴、全く来ないな」

そういうとマスターの胸辺りが光出した

マスター「うわっ!びっくりしたけどこれって大丈夫なのか?」

リサナウト「大丈夫みたいよ。ほら来たわよ」

リサナウトの目線の先には確かにオーパーツはいたが妙な違和感があった

マスター「なんか前よりも見た目変わってるしなんか逃げた数よりも少なくないか?」

ラグナロク「確かに少ないかも...」

セファー「とりあえず弱点の目を!」

セファーが弱点であるはずの目に魔弾を当てたがオーパーツは無傷だった

セファー「え!?」

マスター「どうなってんだ?」

********

ミライ「たぶん今頃困惑してるだろうな、あいつら自己学習して進化してさらには弱点まで変える姑息なことしてくるからね」

ミライ「さてと大物の片付けと行くか」

ミライの目線の先には他のオーパーツたちとは異なる見た目のがいた

『小娘ノデハナイバイブスヲ追ッテタハズガマンマト騙サレタナ』

ミライ「ほらよく言うでしょ敵を欺くにはまず味方からって」

ミライ「二度も逃げれるとは思わないでね」

『逃ゲテモ無駄ナ事ト理解シタ。ナラバ貴様ヲ殺スマデ』

ミライ「殺れるものなら殺ってみな殺り返してあげるからさ」

180続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 08:11:06
ドゴーン

ミライは大盾で強く打って押していた

ミライ「どうだ!こっちが上だぞ!」

『ヤハリコノママダト不利ト判断』

『昨晩ノ実験段階ヲ適応接合接続開始』

様々なコードが伸びて来て他のオーパーツと接続して次から次へと一体化した

ミライ「ちょっとそれはあり....」

オーパーツは巨大な姿へと変貌した

ミライ「おっきくなったからって私に勝て..」

ミライは巨大なオーパーツの攻撃に吹っ飛ばされた

ミライ「パワー....上がり過ぎ」

ミライ(こんなんに巻き込まれるならやっぱり私単体で戦って正解だった)

ミライ(だとしてもちょっときついな)

ミライ(剣を使うしか...)

ミライが腰に着けてる剣に手を伸ばすと記憶がフラッシュバックした

倒れている女性、地面に転がり血に濡れてる剣、血に染まる自分の手

ミライから汗が滴り落ちた

ミライ(やっぱりダメだ。あの事を思い出してしまう....)

ミライがどうするか考えていると声が聞こえて来た

アロンダイト「ミライ!」

アロンダイトがやって来た

ミライ「ど、どうしてここに!?」

アロンダイト「嫌な予感がしてあなたを探してたんです。一人で戦うのは止めてください!」

『今サラ一人増エタトコロデ』

オーパーツはアロンダイトを掴み持ち上げた

アロンダイト「ぐっ...」

『捻リ潰シテクレル』

ミライ「!」

『コノママ潰シテ..?』

オーパーツは奇妙な力を感じてミライの方を見た

ミライはアロンダイトが掴まれる際に落とした剣を拾い上げて睨んでいた

ミライ「その人を....離せ!」

ミライは一瞬で巨大なオーパーツの眼前に現れた

『!!?!?』

ミライ「安心しろ一瞬で終わる」

ミライが通った一閃その瞬間オーパーツは細かくバラバラになった

ミライ「こうまで力が出るとは自分でもびっくりだよ」

181続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 09:02:02
二人は座り込んでいた

ミライ「報告したから後数分で未来の世界に帰ります」

アロンダイト「もうお別れですか寂しいですね」

ミライ「私お母さんが大好きなの綺麗でカッコよくて美しくてかわいくて素敵な自慢のお母さんなのんだ」

アロンダイト「そこまで誇らしげだとミライのお母様は相当嬉しいでしょうね」

ミライは少し暗い顔になった

ミライ「どうだろう....私はお母さんに恨まれても仕方ないことをしたし実際の血縁関係はないの」

アロンダイト「え?」

ミライ「キル姫の血筋を引いてるのは本当なの。だけどお母さんじゃなくて別のキル姫」

ミライ「その影響なのかな?髪も本当はこんなピンクじゃなくて緑系の色でね。お母さんと同じが良くて自分で染めたの」

ミライ「それに剣を使ってたけど本当は弓の方が得意だしお母さんとなにもかもが違う」

ミライ「だけどお母さんのことが好きだったし血縁関係がなくてもお母さんはお母さんだし気にしなかったけど」

ミライ「ある日キル姫の自己推薦があった時に私は世界を救うヒーローになれるチャンスと思ってお母さんに話したらすごい反対されてここまで反対されたことなかったから頭にきてつい「お母さんは本当のお母さんじゃないくせに!」って言っちゃって」

ミライ「その後の適性あるキラーズを使ってのテストの時に私嘘をついて自分の血筋とは関係ないお母さんと関係のあるキラーズにしたのそれでそのキラーズの呪いで私暴走して助けに来たお母さんを....」

アロンダイト「殺してしまった....」

ミライはゆっくりと頷いた

ミライ「だからこの剣を取る度にあの日のことを思い出して汗や震えが止まらなくてまあトラウマみたいになったの」

ミライ「それに元々持っていたバイブスのせいでバディ候補たちからは疎まれて他の同期からは妬まれて今のバディに会うまでは世界のなにもかもが嫌でお母さんに恨まれてるのかもって思って色々と募って心身共に疲れてた時に今のバディから過去に逃げた奴を追う任務をもらってそれで過去の世界に来たの」

ミライは目から涙を流した

ミライ「も“っ“とお“母さ“ん“に“愛し“てる“って“言え“ば良かった“大好きって伝え“れば良か“ったあ“りがとう“ってもっと“たく“さん言えば良かっ“た“」

ミライの目から涙が止めどなく溢れた

アロンダイト「そういうことがあったんですか....あの私はあなたのお母さんではないんですがきっとありがとうとか大好きとか愛してるなんか言わなくても伝わってると思いますよ」

ミライ「え“? 」

アロンダイト「感謝されるがために子を育てる親はいないと思います。断言は出来ませんがあなたのような子を育てた人です。きっと恨んでなんかいませんあなたが今生きていることがとても嬉しいと思いますよ」

アロンダイト「だから胸を張って生きましょう」

ミライ「.........」

ミライは立ち上がり目を擦って涙を拭いた

ミライ「やっぱり感じる言葉の重さが違うな」

ミライが光に包まれアロンダイトの方を見た

ミライ「ありがとう大好き愛してるよーーさん」

アロンダイト「え?」

182続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 09:15:09
光が消えるとミライはその場にいなかった

アロンダイト「.........」

アロンダイトはミライの言葉に目をぱちくりさせていた

マスター「おーい」

アロンダイト「マスター」

マスターはアバリスと一緒に来た

アロンダイト「二人ともどうかしましたか?」

アバリス「オーパーツたちが急に消えてそれで二人を探そうとみんなで探してたんですよ」

マスター「アバリスは俺の護衛のために一緒に行動してた」

アロンダイト「ミライは任務を終えて帰りました」

マスター「ああ、帰ったってことは目標は倒したんだな」

アバリス「結構早いお別れでしたね」

アロンダイトは二人の顔をじっくりと見た

マスター「ア、アロン?」

アバリス「ど、どうかしましたか?」

アロンダイト「あーはいはいなるほどなるほど」

マスター「待って何がなるほどなの?」

アバリス「何か疑問が解決したんですか?」

アロンダイト「いえ、とりあえず今を生きて未来へと繋げる理由が出来ただけです」

マスター「?」

アバリス「?」

アロンダイト「さあ二人とも帰りましょう」

183続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 09:24:49
ミライ「よっと」

「どうだった?過去の世界は?」

ミライ「良かったよ美味しい食べ物あったしようやく前を向けれるようになったし」

「それは良かったよ他の人が行く予定だったのを無理して頼んだんだからな」

ミライ「わかってるよありがとうさすがは私の自慢のバディ」

「まあおかげさまであいつと食事することになったけどな」

ミライ「良かったじゃん」

「いや、あいつ苦手なんだよな」

ミライ「仕方ないな。私が駅近くの喫茶店の超ジャンボパフェを奢ろう」

「いやあれ二メートルちょいあって食いきれないから良いよ」

ミライ「私が食べるから大丈夫」

「お前奢るって意味知ってる?」

ミライ「とりあえずゴーゴ、ゴー」

「はぁ....これで戦闘能力は一流なんだから神様は平等な方だよ」

ミライ(お母さん私は今を生きてますお母さんが繋げた今を私は未来へ繋げます)

END

184続く今、繋げる未来:2020/08/10(月) 09:32:32
謝罪ですがイメージイラスト描いてアップしてねと言われていますが自分は壊滅的に絵が下手なのと絵を描くことに対するやる気が全くないんです
それなのにオリジナルキャラを想像するというわけのわからなさです
髪色はピンクのつむじ辺りでポニーテールにしてる
瞳の色は紫
服装は黒ベースに赤のラインが入ってる
腰に剣があり盾を持ってる
上記の点さえ守ってくれればどんな見た目だろうと自分は文句ありません
勝手に描いて自分の考えたオリジナルキャラと言っても一向に構いません

185名無しさん:2020/08/10(月) 23:00:54
https://i.imgur.com/vyECIXj.jpg
描けと自分で言っといて特徴だけ教えられて無視するのも難だから描いた
鎧のような服的な描写があったけどそこはまるで無視

186名無しさん:2020/08/11(火) 00:58:56
自分で描けるの凄いな

187名無しさん:2020/08/12(水) 17:44:44
ダーモッモッモ

188名無しさん:2020/08/12(水) 22:26:39
リクエストなんですが
学園フラベルムで電撃を受けて思い付いたネタを話にしてほしいんですが
学園や人前では罵倒したりしてくるフラベルムとそれを言われても嬉しそうに笑っているマスターのちょっとした主従関係になっているけど二人きりになるとマスターに「さっきのは言い過ぎじゃない?ちょっと傷つくな」って感じで主従関係が逆転するSSを誰か書いてください

189今日からダモは!!:2020/08/13(木) 15:17:44
※パロディにつきキャラ崩壊注意

今日からダモは!! ツッパリキル姫編


ラグナロク「ダモクレス、明日から学校よ」


ダモ「わーいダモ」


ラグナロク「制服を買ってきなさい」


ダモ(ニヤッ)


この転校をきっかけにダモは今までの生活におさらばダモ!


〜服屋〜


店員「どのような服をお探しでしょうか」


ダモ(よーしやるダモ)


ダモ「超デカい手袋と首元から布を垂らすだけの服がいいダモ!」


ダモ(フフフカッコイイダモ)


店員「いいの?ガクセーでしょ」


ダモ「いいダモ地上世界にはいっぱいいいるダモ」


やった!やってしまったダモ!
これは目立つダモ!明日からはスリルとサスペンスの毎日ダモ!


美容室の店員「おつかれさまでした〜」


ダモ(ゲッ、白と黒で変な頭ダモ)


ワズラ(なんズラ?こいつは)


ダモズラ(もしかしたらあれの方が目立つかもしれんダモ(ズラ)・・・)


ダモズラ(この「今日からツッパリ」が!!)


※今日からツッパリ・・・いつの間にかツッパっていたのではなく、
ある日ツッパろーと決めてツッパる奴のこと。


ラグナロク「ダ、ダモクレス!なんなのその制服は!」


ダモ「まあまあ生き方かえよーと思ったダモ」


ラグナロク「思ったダモ じゃなーい!」

190今日からダモは!!:2020/08/13(木) 15:18:23
〜次の日〜


なんてスガスガしい朝ダモ!
今日からダモのツッパリ人生が始まるダモ!


こりゃ目立つダモ!怖いくらい目立つダモ!


ザワ...ザワ...


教師「転校してきたダモクレスさんだ」


教師「ま、このクラスには君みたいなのがたくさんいるから仲良くやってくれ」


ダモ「ダモッ」


教師「と、もう一人今日からくるのがいるんだが・・・」


ガラッ


ワズラ「あの・・・」


教師「あっワズラさんかな?」


ワズラ「そーズラ」


ダモ「ん?」


ダモズラ「あーーーーっお前は!?」


教師(スゲーのが入ってきたなあー・・・)

191今日からダモは!!:2020/08/13(木) 15:19:14
なんだっていっぺんに二人も転校生がいるダモ・・・。


ダモ「ん?」


ダモ「なんでこのクラスこんなに人が少ないダモ?」


女生徒「後ろの方の席の人がいじめちゃって、やめちゃったんです」


ダモ(へぇー・・・)チラ


ヤンキー「あ?」ギロリ


これはまずいダモ。なんて悪そーな奴らダモ。
やっぱりフクロにされるダモ?これだけ目立っちゃしょうがねえダモ・・・


ダモ(ぶたれるのはイヤザンス)


〜昼休み 屋上〜


ダモ「たった二人でダモをシメるつもりダモ?」


ヤンキー「」ビクッ


今のは決まったダモ。


ヤンキー「ゾロゾロ」


ダモ「!?」


ヤンキー「生意気に制服改造しやがってよ!目立ってんじゃねーぞ」


まじゅいダモ・・5人は無理ダモ
逃げるダモ!


ギィ・・・


ダモ「なんダモ?てめーは」


ワズラ「助太刀してやるズラ」


ワズラ「ワズラは弱い物いじめが大嫌いズラ!ホラ、どっからでも来るズラ!」


バコッ!!


ワズラ「ズラッ!」


ダモ「誰が弱い者ダモ?」


ダモ「あんな奴らはCC3のダモだけで十分ダモ!てめーはスッコンでろダモ!」


ワズラ「てめェー調子に乗ってるズラな。ワズラを誰だと思ってるズラ!?」
↑実は誰でもない


ダモ「通りすがりのパンダダモ!」


バキ!ボカ!
テメー!ダモ!
ボコ!バキ!

192今日からダモは!!:2020/08/13(木) 15:19:46
〜放課後 帰り道〜


ちっきしょー
昨日からツッパった野郎があんなにツェーとは思わなかったダモ


ダモ「何ツケてるダモ!」


ワズラ「ワズランチもそっちなんズラ!」


ダモ「チッ」


ダモ「何並んで歩いてるダモ!後ろ歩けダモ!」


ワズラ「貴様がそーしろズラ!」


ザッザッザッザッ(並列で歩く二人)

193今日からダモは!!:2020/08/13(木) 15:21:01
〜次の日 学校〜



ダモ「ムッ」

ワズラ「ムッ」


登校からやな奴に会ったダモ


ヤンキー「お待ちしてたぜ、ダモクレスちゃんよォ〜」


ヤンキー「ビビっちゃって今日はこねーかと思ったよ」


ヤンキー「俺たちゃよ、オメーみてぇーのやめさすのが趣味なんだよ」


ヤンキー「変な服しやがってバカじゃねーの」


ヤンキー「なんか言えタコ!」


ヤンキー「オメーが丸裸になって俺の舎弟になるってんなら許してやってもいいz」


ガッ ツーーーーン!(ダモのパンチ炸裂)


ワズラ(スゲーッ!!)


ヤンキー「ヤロー!」


ドガッドムッ!


ダモ「オラァーーーー!」


ヤンキー「こんのガキィーー!」


ドゴッ!


ワズラ「混ざってやるズラ!ズラァーーー!」


ダモ「ニヤリ」


ワズラ「ニヤリ」


ゴッ メキッ バキ ゲシ ガッ ドガッ!



〜数分後・・・・〜


ダモ「丸坊主になって舎弟になるなら許してやるダモ」


ワズラ「プププ」


ヤンキー「テメーら覚えてろよ・・・俺はブラフマーさん知ってんだからな!」


ダモ「オーッ!なんでも連れてこんかーいダモ!!」バキッ


ダーモッモッモッww
ズーララララww


ワズラ「ワズラ達は!」


ダモ「強いダモ!」


ダモ達は 無敵ダモ!


ダモ「仲良くやろーじゃねーかダモ!!」ポン


ワズラ「おーズラ!!」ポン



終わり

194名無しさん:2020/08/13(木) 15:22:07
雑談スレで言っていた今日俺のダモズラパロディでした

195名無しさん:2020/08/13(木) 18:27:09


196名無しさん:2020/08/13(木) 18:28:29
原作読んだことあるから思い浮かべやすくて面白かったわw


197名無しさん:2020/08/14(金) 01:54:55
ダモズラかわいい


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