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世界の終わり
1
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/10(金) 23:37:23
始まりがあれば、終わりがある。
この世に終わらぬものなどない。
諸行無常。
19
:
最後にして最高の預言者曰く、
:2006/11/18(土) 19:43:02
終わりあるところに始まりがある。
全ては流れのままに、それが私たちの世界なのです
20
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 19:46:03
極楽に至る道。
そこに【飛行竜】が止まった時、世界が崩壊するのだ。
21
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 19:51:43
【飛行竜】は世界を更新する。
新しい世界に上書きされた旧い世界は、跡形もなく消え去ってしまうのだ。
22
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 19:52:33
【飛行竜】はかつての世界を“飛ばす”。
23
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 19:52:54
飛行竜。
ドラゴン・フライ。
別名を、蜻蛉。極楽に至った飛行竜を、極楽蜻蛉と呼ぶ
24
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 19:53:23
極楽蜻蛉は最近悩みが多いようだ
25
:
【飛行竜】にまつわる歌
:2006/11/18(土) 20:25:34
飛行竜は加速する。
どこまでも遠く。
なによりも速く。
何者も飛行竜には追いつけない。
何物も飛行竜は追い求めない。
ただ、ただ、遠く、
ただ、ただ、速く、
己を加速し、世界を加速し、
ただひとり、終末へと到達す。
26
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 20:29:42
【ヒコリュ】
飛行竜の萌えショタキャラver
史上最強クラスのショタキャラである。
魔王14歳と一緒に世界を滅ぼしたことがあるという。
27
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 20:34:24
vvvひこりゅん萌え萌えvvv
28
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 20:36:10
セラティスがどうしてあんなにも一生懸命になって自分を鍛えてるか知ってるかい?
彼女はね、おしまいの日の【世界更新】を阻止したいのさ。
それさえ成功すれば、その後も世界は続き続ける。
まあ、これまで一度だってそれが成功したことはないんだけどさ。
29
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 21:20:21
結局、救世主伝説などは嘘だったのか。
神は現われはしないのか。
30
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/18(土) 23:34:07
そうして救世主の現れぬまま終わりの日は来た。
最後の一人となるべく、人々は争った。
31
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/19(日) 02:56:50
全ての神や英雄、偉人たちが蘇った。
最後の一人の座を賭けた戦いが始まったのだ。
32
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/21(火) 01:01:41
私は、何故か、太月が割れて世界が闇に覆われる様を、幻視した。
33
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/25(土) 14:08:40
猫と竜、混沌と秩序、納豆と豆腐はひとつになり
時は止まり
死路味噌と呼ばれる状態が生まれる。
そして死路味噌は亞花味噌になる。
これがいわゆる【世界更新】。
その後、再び時は動き出す
……らしいんだが、死路味噌が亞花味噌になるあたりの理屈は誰も知らない。
そのさまを見ることが出来たものはいないからだ。
34
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/25(土) 23:20:43
南方民族の一部族は終わりの瞬間に救世主の名を3度呼べば、
救世主フレオフラアフルレフロ・ルフリフレルファルハリュヴィフォルが
その呼びかけに答え、救済すると信じている。
35
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/25(土) 23:31:18
南方民族の一部族は終わりの瞬間に眼球! 眼球! と3度叫べば、
救世主フレオフラアフルレフロ・ルフリフレルファルハリュヴィフォルが
その呼びかけに答え、救済すると信じている。
36
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/25(土) 23:42:08
「眼球!眼球!」という叫びはフレオフラアフルレフロ・ルフリフレルファルハリュヴィフォル
の失われた眼球そのものであり、人類が「眼球! 眼球!」と3度叫んだ瞬間、
フレオフラアフルレフロ・ルフリフレルファルハリュヴィフォルの空っぽの眼窩に
無より出たる魔眼が収まる。全てを見通す眼を取り戻したフレオフラアフルレフロ・
ルフリフレルファルハリュヴィフォルは世界の惨状に心を動かされ、地上に光臨するのだ。
37
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/26(日) 00:01:30
世界の終わりはキュトスの姉妹の14番目、ワレリィによって引き起こされる。
彼女の扉職人としての技能と、彼女が内包する姉妹の67番目、f(w)=58+72i468-4^7115がその鍵となる。
すなわち、f(w)=58+72i468-4^7115を意味する扉をワレリィが開いたとき、世界は終わりを迎える。
先代の魔王は伊達や酔狂でワレリィを魔王に指名したわけではなかったのである。
38
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/26(日) 00:21:11
自己が内包するモノへの扉を開く、これは肉体ごとの脱皮である。
その時ワレリィの全てがめくれて裏返り、変態が始まるであろう。
39
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/26(日) 00:30:41
ワレリィをめくるなんて、なんてハレンチな!
まだ14さいなのに、このエロス!セカイの終わりのエロス!
40
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/12/06(水) 10:52:22
セラティスは破れ世界は滅んだ。
そして再構成がはじまった。
41
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/12/30(土) 02:42:48
狂精、と後の世に呼ばれることになる妖精がいた。
狂精は決して狂っていなかった。
ただ少し頭が悪く、多分にものぐさで、後先を考えない傾向がある普通の妖精だった。
ある時、妖精は賢者の言葉を読んだ。
「量が多すぎるなら、自分で減らしてやればいいのさ」
覚える事が多すぎる、と以前から不満を抱えていた妖精は、この言葉を実行することにした。
妖精は、言理の妖精L.A.Phil(エル・ア・フィル)だった。
妖精は世界に対する編集権を存分に振るった。
紛らわしいと感じられた存在は、同じ物にした。
来歴を覚えるのが面倒な存在は、途中で死んだか初めからなかったことにした。
認めない物を選ぶのではなく、認める物を選ぶように方針が変わるのに、大して時間は掛からなかった。
時間や歴史という概念が大した意味を持たなくなるのも、時間の問題だった。
世界は滅亡に瀕した。
42
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/01/28(日) 00:30:08
世界は存在を始めると質量を増す。
質量が増えすぎると強度が足りず崩壊する。
崩壊に近づくと、免疫系が作動して、世界を分割または削除する。
この免疫系の機能不全が世界の終わりだ。
43
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/05(月) 22:17:23
そして槍のタングラムが始まった。
滅びゆく旧世界に重ねるように生成される新世界。
この時こそが生き延びる最後のチャンス、この世界を捨てて、新しい世界にいこう!
命ある者たちが箱船を造って出航する。
命ある者たちが巡礼者のように列をなして新世界を目指す。
死にたくない
生きたい
母親がいった。
神よ、どうかこの子に幸福な人生を。
父親がいった。
神よ、どうか妻子を守るための勇気を。
だが、箱船は墜落し、人々の列は焼き払われる。
やったのは神。
やったのは右手に紀元槍パンゲオンを持ち、左手に愛した女の首を抱く神、死の王アルセス。
死の王は宣告する。
「逃亡者よ。私はかつて世界を造ったものとしてエアル・バクスチュアル・オーより審判者の役を任された」
その右翼に竜頭の騎士団が現れる。
「私は審判者として新世界に渡来すべき命を選別する」
その左翼に猫頭の騎士団が現れる。
立ち塞がる神の手により死体の山が築かれる。
地平線の果てまでひろがる
死体
死体
死体
死体
死体、
それを越えて現れる黒い群。
堂々と、しかし、足音もなく、影もなく現れる一団。
地平線が埋め尽くされてアルセスは目を細める。
「ほう。死霊の軍勢を遣わせたか」
現れたのは魔法使いミアスカ。率いるは、はじまりの128人の魔法使いたち 。
現れたのは女王レストロオセ。率いるは悪魔の四十四騎士。
現れたのはメクセト王。率いるは1032人の戦士たち。
現れたのはヘリステラ。率いるはキュトス71姉妹。
現れたのは言理の妖精。率いるはラカールの兄弟。
打ち鳴らされる武具。
世界を揺るがすような大音響。
44
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/05(月) 22:31:42
アルセス「大人しく死んでいればよいものを。何故に刃向かう!」
ヘリステラ「あなたが逃亡者と呼んだのは、わたしの子供たちよ」
45
:
43
:2007/02/05(月) 22:33:28
死者の軍勢にカーズガンとハルバンデフを加えておけば良かった。
46
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/06(火) 13:43:39
つまり後々にハルバンデフの草の民と、
カーズガンと裏切りの紀人と偽神の軍勢が来て盛り返したりする訳なんですな。
47
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/06(火) 19:00:25
で、最後に新世界から新生キュトスと新生アルセスが現れて旧世界のアルセスを打ち砕く。
その過程で新生キュトスは死に、新生アルセスは旧世界のアルセスと同じ運命を辿る。みたいな。
48
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/14(水) 03:05:38
諸雌雄よ、聞いてください。
さきほど、ハザーリャは御座から去りました。
まずは大いなる慈泡を支え続けてくれた彼に、感謝を捧げましょう。
その偉業が、ただ友誼によってのみ成されたことに、敬意を払い、銘記しましょう。
そして、その傷と疲れがすぐさまにでも癒えることを祈り・・・行動しましょう。
(百二十呼吸、黙祷)
今までわたしたちを守り、育んでくれた大いなる慈泡は明日の陽光とともに散ります。
水の世界に別れを告げねばなりません。
これからは、この皮膚一枚で土の世界を歩むことになります。
旅立ちに恐れを抱くことはありません。
ただ、いつものとおり、家族とともに起き、隣人に声を掛け、身支度を整え、巣岩を出ればよいのです。
算泡士によれば変移にかかるのは、長くとも二呼吸。
泡が消えれば、すぐに土の上に立っていることでしょう。
ただし・・・すでに広くふれたとおり、土の世界のどこに変移するのかはわかりません。
家族さえ、独りづつ、引き離されてしまうのかもしれません。
皆そろって変移できたとしても、乾燥、陽熱、病魔、未知なる生活・・・苦難は多いでしょう。
でもこれは、初めてのことではありません。
祖先がこの水の世界に招かれた際も同じことがあったはずです。
そのとき祖先は追われるものであり・・・慈泡の支えと、海神の庇護によってようやく居場所を得たのです。
しかしそれだけでは生きることはできません。
不断の研鑽と強力な自律によって、水でも土でもない世界から来た祖先は、慈泡の子となり、わたしたちの祖先となりました。
今度は私たちは追われるものではありません。
どんなところであれ居場所を作り出す術も、使おうと思えば使えます。
が、それでは意味がありません。
土の世界の民にならねばいけないのです。
研鑽と自律を今一度取り戻し、慈泡の子として、海神に恩義を返しましょう。
目覚めた彼に、一回り逞しくなった我々を見せるのです。
では皆、今度は土の世界で。
49
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/17(土) 00:57:17
最初に現れたのは直線。
やがて感知界の中でそれは存在を増してどの竜よりも大きくなると、長筒の両方に鋭角をもつ槍の姿をとった。
槍はその長い体に布を巻いていた。いや、かつては布ではなく輪だった。それを私たちは布と槍をセットで認知した際に、槍から読み取ることができた。
その後槍は、自身がどの竜にも負けない力を持つことと、しかしその力のコントロールをこちらに預ける用意があることを能動的に伝えてきた。
引き換えの条件は簡単だった。
「同士にして半身たる輪を元の姿に戻す手伝いをして欲しい」
暇をもてあましだしていた竜は諸手を挙げてこの来客、いや、新たな隣人を迎え入れた。
かくして竜は創造と編纂の力を得、槍は自身を柱として大地を捏ね上げ、足場を用意した。
この日から竜は創造的な行為を覚え、発展させ始めた。
同族での小競り合いの結果生じた欠落を誇る瑣末な自慢話大会は終わりを告げたのだ。
終末万歳!
50
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/23(金) 11:42:13
キュトスが紀元槍に貫かれてバラバラになった時、
代わりに槍の大事な何かを持って行った。
槍の崩壊は避けられないものとなり、
世界の終わりが定まった。
キュトスと一緒にバラバラになった何かを取り戻す為に、
キュトスの姉妹達を再び一つにしなければならない。
でも、槍の持ち主であるアルセスは、
そんな事関係無しにキュトスが好きだから
彼女の復活を画策するのだった。
51
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/17(土) 14:31:35
グレートウォールから「魔神の歌」が聞こえてくるようになった。
二年に一度、冬の訪れと共に大いなる障壁から訪れるのは【六角獣】
使者を迎え入れたかの王国の者共は、滅びの胎動を聞き逃す事は無い。
魔神の歌を歌うもの、その意に従い、共に滅びを齎すだろう。
52
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/17(土) 17:14:58
魔神の歌・・・もしや光明神の娘、歌の神に関係している?
53
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/17(土) 17:24:47
魔神は欲した。滅びの歌を。
歌の神は与えた。滅びの歌を。
魔神が壁を乗り越えた時、二人の神は共に歌を歌うだろう。
54
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/12(火) 21:08:27
あなたが眼を閉じれば、それで世界なんて簡単に幕引き。
55
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/16(土) 21:09:59
アメイジア。
生まれる前に終わった世界。
パンゲオンに近すぎたため、構成素を残らず吸い上げられて消えた。
56
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/16(土) 21:28:13
そして、パンゲオン・ウルティマ完成の礎は成った。
57
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/16(土) 21:35:24
ウルティマ。窮極の世界。そこであたらしい神話が始まる。
58
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/16(土) 21:38:32
窮極とは「どんづまり」の意ではない。
窮極とは、・・・ええと、とにかくどん詰まりのおしまいではない。違うったら違う。
明日は来るさ!どこにでも!
59
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/16(土) 21:45:48
窮極/究極を超えた世界がウルティマを食い破るだろう。一神教が異教の神や精霊を異端として弾圧し、粛清し、悪魔として取り込んだように、神話は全てを飲み込みより巨大になる。
60
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/08/04(土) 14:27:55
なにもかもを飲み込んだなら、それはなにもかもにとっての自身、
すなわち在って当然
となり
存在を気にされることもなく
消えて
61
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/08/12(日) 23:53:39
創造者に死があったなんて思いもしなかった。
62
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/12/29(土) 21:54:54
僕が見たとき、見たところに、世界が出来てゆくんだと思っていた。
夜目を閉じるたびに世界は「停止」して、朝目蓋をあけるとまた新しく世界が「続き」から始まる。
63
:
言理の妖精語りて曰く、
:2015/01/25(日) 17:57:00
世界の終わりはどこにでもある。世界の終わりは終わらない。
64
:
言理の妖精語りて曰く、
:2015/02/02(月) 14:11:12
地殻の隙間にはブラックホールが詰まっている。そのブラックホールは別次元へのゲートのような役割をはたしていて、世界全体の魂の総数が飽和状態になったとき、『第一の礎の世界』からゲートを通じて黒い獣が現れるんだそうだ。
その獣は全ての生き物、無機物有機物を問わずに『喰』い、森羅万象の原理まで粉々にしたあとゲートの向こうに還っていく。そして、ゲート向こうの『虚無の世界』の一つに辿りつくと、黒い獣は内側から爆発し、新たな世界の礎となるんだそうだ。
本当の話さ。だって黒い獣に直接聞いた話だからね。
65
:
言理の妖精語りて曰く、
:2015/02/09(月) 00:40:15
彼が欠伸を飲み込んで
傍らの猫がにゃあと鳴いた
斯くして世界は終わりを告げた
66
:
言理の妖精語りて曰く、
:2015/02/10(火) 01:46:37
随分と見晴らしが良くなった。新しい世界の到来だ!
67
:
言理の妖精語りて曰く、
:2015/02/15(日) 14:09:30
これには、あの終焉を呼ぶ者《ワールド・エンダー》ファルヴァクスも杖を取り落とすだろう
68
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/03/19(日) 19:34:53
〜ある少年と銀色の液体との会話の一断片〜
「しかし、先生は『軍』のキカイを奪って、この世界に来たのですよね。どうして、そんな大変なことを?」
「なあに、ちょっと逃げてきたまでのことさ。あの世界、もう滅びかけで移住が始まっていたし、第一、あそこは、人をキチガイ扱いするような、酷い世界だったからね」
「それは酷いです!逃げてこれて、良かったですね!」
「全く、何が『これから世界が滅亡しようという時に、電子雑誌でSFを読む者など居ませんよ』だ!」
「え?」
「滅亡系SFを読む絶好の機会ではないか!」
「…………」
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