[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
世界の終わり
41
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/12/30(土) 02:42:48
狂精、と後の世に呼ばれることになる妖精がいた。
狂精は決して狂っていなかった。
ただ少し頭が悪く、多分にものぐさで、後先を考えない傾向がある普通の妖精だった。
ある時、妖精は賢者の言葉を読んだ。
「量が多すぎるなら、自分で減らしてやればいいのさ」
覚える事が多すぎる、と以前から不満を抱えていた妖精は、この言葉を実行することにした。
妖精は、言理の妖精L.A.Phil(エル・ア・フィル)だった。
妖精は世界に対する編集権を存分に振るった。
紛らわしいと感じられた存在は、同じ物にした。
来歴を覚えるのが面倒な存在は、途中で死んだか初めからなかったことにした。
認めない物を選ぶのではなく、認める物を選ぶように方針が変わるのに、大して時間は掛からなかった。
時間や歴史という概念が大した意味を持たなくなるのも、時間の問題だった。
世界は滅亡に瀕した。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板