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世界の終わり

49言理の妖精語りて曰く、:2007/02/17(土) 00:57:17
最初に現れたのは直線。
やがて感知界の中でそれは存在を増してどの竜よりも大きくなると、長筒の両方に鋭角をもつ槍の姿をとった。
槍はその長い体に布を巻いていた。いや、かつては布ではなく輪だった。それを私たちは布と槍をセットで認知した際に、槍から読み取ることができた。
その後槍は、自身がどの竜にも負けない力を持つことと、しかしその力のコントロールをこちらに預ける用意があることを能動的に伝えてきた。
引き換えの条件は簡単だった。

「同士にして半身たる輪を元の姿に戻す手伝いをして欲しい」

暇をもてあましだしていた竜は諸手を挙げてこの来客、いや、新たな隣人を迎え入れた。
かくして竜は創造と編纂の力を得、槍は自身を柱として大地を捏ね上げ、足場を用意した。

この日から竜は創造的な行為を覚え、発展させ始めた。
同族での小競り合いの結果生じた欠落を誇る瑣末な自慢話大会は終わりを告げたのだ。

終末万歳!


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