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武具・道具・祭具

65言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 17:35:38
必要とあらば主を見捨てる悪魔の槍だよ・・・あれはな。
見捨てられた奴は惨たらしい余生を過ごすことになるそうだ。
魔王ベルグ=ベアリスしかり孔雀色のブリシュールしかり。
あんな邪槍なんて手にい入れないほうがマシさ。

66言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 17:41:37
もしかしてアンタ、ベルグ=ベアリスがキュトスの姉妹から
人形にされただけで済んだと思っているのかい?
とんでもない…この話には続きがあるんだ。

67言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 19:01:22
メクセトの1032の武具については、実は43種類というのを支持。

68言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 19:07:35
時間が経つとともに性質や形態を変えるものも多く有るので一概には言えない。
変化する前後のものが別々のものとみなされている事例もある。

ここにメクセトの遊び心を感じるのは私だけではあるまい。

69言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 20:04:17
中には手にした瞬間使用者もろとも周囲を巻き込んで爆発するものすらあるので、
武具の数は刻々と減っている。

70言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 20:11:52
神滅ぼしの武具同士がカップルになって「子供」を生み、数が持ち直すこともあるそうだ。

71言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 20:21:25
【繁茂の粉塵宝玉】
爆弾型をした『神滅ぼしの武具』の一つ。爆発すると同時に
神滅ぼしの武具どもの『増殖』や『繁殖』を活性化させる。

幸いにもまだ破壊されていないようだ。(新史暦2006年現在)

72言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 20:36:42
【1032】

【神滅ぼしの武具】の最上限数。どれほど増殖や繁殖をしようと【武具】の数が
この数を超えることは無い。【神滅ぼしの武具】の総数が1032に達した瞬間に
増殖と繁殖は止まる。再び【武具】のどれかが破壊され欠員が出るまで始まることもない。

73言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 20:37:45
繁茂の粉塵宝玉の真の特性は、自爆や外傷によって破壊されたときに発現する。
破壊と同時にメクセトの1032の武具の増殖・繁殖機能は最高限度にまで発現される。
こうして【武具】達の数は数年〜数十年もしないうちに"最上限数〟である1032に達するとみられる。

74言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 22:39:08
【不壊の刃】
神滅ぼしの武具のひとつ。絶対に破損することが無いナイフ。

75言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 13:57:45
アーヴァスキュアレは、後にラプンセルナイトへと受け継がれる。

76言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 22:58:21
【カータドゥース】
またの名を『突き上げ鎌』。召喚されたジヌイーバ達が持っていた武器。
特に自分より大きな敵と戦う際に威力を発揮したという。

77言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 23:12:50
カータドゥースはカタドスと呼ばれることが多かった。

78言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 00:38:51
【妖槍イィクスカリヴェル】
振るう者の時を喰らう妖槍。
突く度に若返っていく。それだけ聞けばとても良い武器に聞こえるが、数百年を一瞬で喰らうため、普通の人間には扱えない。
力も記憶も失っていくため、レベルドレインよりも恐ろしい。タイムドレインと言うべきか。
極限までドレインされると、存在さえも失ってしまう。

79言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 00:53:44
この妖槍のさらに恐ろしいところは、時が奪われたという症状を自覚する
ことができないという点にある。妖槍が持ち主を見捨てるまで、
振るう者の時は、槍と共有された状態にあるのだ。
だから本人には力や記憶が奪われているという感覚はない。
しかしこの時から「所有権」はすでに妖槍の手にわたっている。

80言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 01:00:25
突く度に若返るという都合の良い効果のみが振るい手本人や周囲の者の目に映ることになる。

81言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 01:44:07
【銃】
筒状のものから、魔術に拠って魔術を撃ち出す武器、
或いは物質その他に拠って物質その他を撃ち出す武器の総称。
使い易さを考えて筒に取っ手が付き、鈎型などをしているものもある。

中遠距離の攻撃に向き、通常の弓矢よりも速く威力も高いため、便利。

大き過ぎる為に普通の人間一人では使えないものは【砲】と呼ばれる。

82言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 16:10:16
「英雄」
弓。此れで射った矢は、1本が4本に、4本が16本に、16本が64本にと爆発的に増える。

普通の矢しか射る事はできないが、此の弓に宿る魔力を正しく理解しているなら、
魔術の干渉の起こる事無く、魔術付与(エンチャント)された矢を射る事ができるだろう。

83言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 00:02:32
【洗濯板・オブ・ジャッジメント】

脳髄洗いコキューネーの洗濯板。
洗脳の必須品にして攻撃力に長けた優秀な鈍器、また波状障壁を展開する盾でもある。

84言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 11:45:06
『僧職書列』
バール・マルクス著。1477年に発行され、当時のアルセス教のあり方を批判し、
神職にある者の本来の立ち居振舞いを説いた。

85言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 13:45:45
脳髄洗いコキューネーの洗濯板"洗濯板・オブ・ジャッジメント〟は
ただ洗うのではなく、洗えるもの(者・物)を選んで招きよせるんです。
コキューネー女史の脳洗いの失敗例が聞かれないのは、この洗濯板による
事前の選別のおかげなんですよ。

86言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 16:27:03
洗濯板・オブ・ジャッジメントにだって限界はある。
その性能を発揮させるには才能や熟練が必要だし、
ある程度の機能を引き出せても、どうにもならない状況はある。
例えば前の持ち主のひとりであるアヴロノのラピナススは
貪蝗相化という現象で怪物のようになった同族を元に戻すために
この洗濯板を用いたが、彼女は同族を元に戻すことができず、
逆に彼らに骨も残さず食い尽くされてしまった。
これは貪蝗相化したアヴロノ達の異常が精神・人格上のものに
限らず、肉体的・生理的なものにも及ぶ、生き物としての在り方全体
にわたるものだったからである。洗濯板は環境や本人の不努力
による悪を矯正することはできても、肉体的・生理的
な原因で現れる獰猛さを消し去ることはできないのだ。

87言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 16:30:49
精神洗浄の大家であるコキューネーの『脳髄洗い』も洗濯板
に頼り切ったものではなく、そのほとんどは他の技術・魔法・器具
の組み合わせで占められている。それでも洗濯板は『脳髄洗い』
にあたって重要な要素ではあるが、コキューネーは洗濯板
の弱点も研究しそれを考慮に入れて使用している。

88言理の妖精語りて曰く、:2006/08/15(火) 23:43:10
【バクスチュア】
 イルディアンサ3の最強の武器。
 前2作で最強の武器だったパンゲオンが、設定上最後の敵であるグレンデルヒの装備となっているため、
新たに設定された。

89言理の妖精語りて曰く、:2006/08/17(木) 04:31:43
英雄で射った矢は他世界からの召喚ではなく分裂に拠って増える
故に分裂後の矢は分裂前に劣る

此の弓は金生革命の際に革命軍に拠って開発され、革命軍の数での不利を補った

90言理の妖精語りて曰く、:2006/08/18(金) 15:07:30
英雄で射る矢は前述の通り増えるが,其の構成は不安定で,
分裂後数十秒〜数分後に消滅する。
よってこの弓で資材を増やす事はできない。

分裂した矢が消滅した時に,分裂する前の最初の一本が残る。
この矢は分裂の根幹を成すものであり,分裂した矢の消滅前にこの矢を破壊すると
其の時点で其れまでに最初の矢から分裂した全ての矢が消滅する様になっている。
最初の矢がどれかを見破るのは,できる人にはできるといった難易度。

体に刺さった矢が消滅することで,流血に因るダメージを与えられるので,
分裂した矢が消滅するタイミングをはかって追加ダメージを与えられる。

2射目で第1射の最初の矢を打ち抜き,追加ダメージを与える戦法を編み出した者がおり,
其の人間は清影の側近の一人であったと伝えられる。

91言理の妖精語りて曰く、:2006/08/18(金) 16:02:33
表意文字を扱う国々では書物が武器とされます。
文字と現実のあいだにある間隙を利用して世界に揺らぎを与える方法です。
最初に行ったのは大魔法使いミアスカと言われています。

92言理の妖精語りて曰く、:2006/08/26(土) 23:53:43
【全て喰らい尽くす義手】
メクセトが作ったと言われる1032の武器のうちの一つ。
外見上はただの義手だが、自らの意思を持ち、目的のためであれば義手そのものが最適と思われる行動を自律的に行う。
もちろんこの義手に与えられた目的は「神を殺すこと」であり、そのための最終手段が用意されている。
その最終手段は「全て喰らい尽くす」ことであり、すなわち義手のある周辺の空間を次元から消滅させることである。
ただし、この次元の消滅に例外はなく、装備者も次元から消滅させられてしまう。
伝承では、この義手を装備したのは隻腕の武人であり、彼は無くした片手が蘇った、と大喜びし、メクセトに感謝し忠誠を誓ったと言う……その後待ち受ける運命もしらずに。
相変わらずメクセト、容赦なしである。

93言理の妖精語りて曰く、:2006/09/07(木) 20:59:04
【MP】
マーディキラウド・パクラス(「マーディキ神群の援助」の意)の略で
マーディキ神群により物質化された魔力や術式のこと。
見た目は「淡く光る繭のような石」といったところ。
持ち運びがしやすく魔力のMPと術式のMPを組み合わせれば
素人や素質の無い者でも強大な魔法を行使することができる。
本来は魔法に不得手な配下たちのために主であるマーディキ神群
が用意したものであるが、彼らが滅びたのちにも残され
力に劣る多くの魔術師がこれを求め、しばしば愛用した。

94言理の妖精語りて曰く、:2006/09/08(金) 13:50:17
リーデ・ヘルサル氏の話によれば、【蒼穹洋】の住人はどんなに離れていても
故郷の島とつながっているのだという。たとえばコキューネー島で生まれた者は
世界のどこにいようとコキューネー島がある方向を無意識のうちに感じ取るのである。
これは他の70の島々の出身者でも同様である。

95言理の妖精語りて曰く、:2006/09/08(金) 13:54:49
人々がもつこの力ないし出身島との絆を道具で再現しようとする試みはあった。
しかしながらリーデ・ヘルサル氏の知る限りでは、成功例はないという。

96言理の妖精語りて曰く、:2006/09/29(金) 21:23:05
【シャープペン槍】

この筆記具によって記述された事柄は、「どこかの平行世界」で実現する。
その性質上、所有者の世界にはなんら影響を及ぼさないが、他の平行世界に干渉する手段と併用すれば、その恩恵を受けられるかもしれない。
また、別世界にも「シャープペン槍」は存在する為、誰かがそこで記述した内容が、こちら側の世界で実現されている可能性も否め無い。

97言理の妖精語りて曰く、:2006/09/29(金) 21:33:24
シャープペン槍の存在はシャープペン槍によって記述されたことにより成立した。その元のシャープペン槍の存在はシャープペン槍が記述したことによって成立した。そしてその(以下略)

とにかく、シャープペン槍とは紀元槍の枝分かれした先端であるという説がある。

98言理の妖精語りて曰く、:2006/09/30(土) 19:56:54
シャープペン槍の起源ははっきりとしない。
現在は神代の聖遺物として厳重に保管されているというが、
そもそもこの槍に関する伝承が正しいものであるという確証もない。
シャープペンと言うのが人の名だったのか、それとも地名だったのか、
そういったことすら今では知る者はいない。

99言理の妖精語りて曰く、:2006/09/30(土) 20:07:56
シャープペン槍の伝説が事実通りのものか否か、
我々が確証を得ることは不可能だ。
ただし、否定することもまたかなわない。

たとえ目の前にシャープペン槍があったとしても、
その影響が現れるのは常に異世界。
その影響をこの目で見るのは土台無理な話なのである。

100言理の妖精語りて曰く、:2006/09/30(土) 20:18:10
ペン槍。
それは、樹木神の祝福を受けし槍。

101言理の妖精語りて曰く、:2006/09/30(土) 23:08:49
豆腐槍。

豆腐を鍛えて出来た槍。その鍛え方によって硬度が千差万別。
この槍で殺されることを柔らかく言う時、「豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ」と形容する。

102言理の妖精語りて曰く、:2006/10/01(日) 13:23:51
突発的で大規模な自然災害や、超常現象、怪奇現象などが観測されると、別世界の愉快犯がシャープペン槍を用いていたずらしているとも言われている。
まこと、世界とは危なっかしいものである。

103言理の妖精語りて曰く、:2006/10/01(日) 13:56:10
【ペン聖記】

とあるシャープペン槍の所有者で、
自称ペン聖と名乗る男が書き記した手記。
彼は、シャープペン槍のみならず、異世界で引き起こされた現象を知る術を持っていた。
この【ペン聖記】には、ペン聖が異世界にもたらした数々の災厄と、
それによって生じた被害者達の混乱、阿鼻叫喚の様子がが余すところなくメモされている。

しかし、この【ペン聖記】は、一つの世界を滅ぼした日を最後に白紙となっている。
別世界で、誰か自分のような愉快犯がペン槍を手に入れていたら、
もしかして自分の世界も危ないのでは無いのか。
それに気づいたペン聖が発狂し、狂乱の中で死んでいったからである。

104言理の妖精語りて曰く、:2006/10/04(水) 09:57:20
【ホルシアの舌】
伝説によれば【南東からの脅威の眷属】の熊を司る精霊ホルシアの舌であるとも言われる。
装備することであらゆる発音を再現でき、また装備者の意思に従って呪文を詠唱してくれる魔法の舌。
ホルシアの舌を装備した魔術師は「二枚舌」の称号で呼ばれた。
あらゆる発音を再現できるということは、装備者の種族では発音できない音を再現できるということであり、
すべての種族のすべての呪文を唱えることができるということである。
しかしときに装備者の意図しないところで、または意図に外れてとんでもない大呪文を唱えてしまうこともある。
その時は魔力が足りないため威力が落ちるか発動しないという結果になるが、
強引に装備者の魔力を根こそぎ引きずり出して呪文の力の糧にしてしまって装備者が体を壊したり
発動した魔法が暴発して舌の装備者が志望してしまうことも少なくないという。
『オルザウン禁忌集』には装備者が酒や薬物に酔っている場合にこのようなことが起こったとある。

105言理の妖精語りて曰く、:2006/10/04(水) 09:58:38
>>104下から二行目
×志望→○死亡

106言理の妖精語りて曰く、:2006/10/07(土) 20:30:21
【ロウォイラス】
その名は「神火の松明」を意味する。
古き神ピュクティェトが持つ光と炎の剣である。

107言理の妖精語りて曰く、:2006/10/16(月) 09:39:50
【無鱗王の指輪】
竜王国の至宝。「無鱗王」とは竜に戻る力とともに鱗を失った竜騎士にして建国王たるアルトを指す。
代々の国王に受け継がれ、その指を飾った。指輪の台座には宝石ではなく【紀大豆】の世界で最後の一粒が嵌まっている。

108言理の妖精語りて曰く、:2006/10/17(火) 09:12:57
梟の精霊ジェドウェルが持つ「すすり泣く剣」はまたの名をメガマルという。

109言理の妖精語りて曰く、:2006/10/26(木) 15:57:35
[孫の手]
プラティノウムで作られた細身の剣。
一般に売られている商品は、この剣の存在を隠すためのカモフラージュである。
シリーズもので、製造されたのは五種類あるが、使いこなせる者がいないため、ある場所で保管されている。
製作者によれば、孫の手という名は、最強の剣「猫の手」にちなんだものであるという

110言理の妖精語りて曰く、:2006/11/08(水) 20:45:31
【八尺尺八】
悪魔タバクシャラスの武器。全長240リーデを超える吹き矢。
2リーデの厚さの鉄板をぶち抜くほどの威力があるらしい。
【猫の国】のたて笛を模してあるといい、演奏も一応可能。

111言理の妖精語りて曰く、:2006/11/21(火) 13:28:25
【カーズガンの剣】
英雄カーズガンがふるった魔剣。悪魔や異獣といった
地獄の住人がこの剣で傷つけられると、その傷は全く回復しない。
血が固まることすら無く、患部を外気にさらし続けることになる。
肉体だけでなく霊魂に負った傷も同様の状態になるという。

112ヨ=グ・ウム:2006/12/04(月) 23:32:57
【睨み付ける魔杖】
知恵ある杖。遠くに落ちたマッチだろうが隠された陰謀だろうがあらゆる物事を見通す魔法のステッキ。
欠点は時たま所有者に虚偽の申告を行なう事。

113言理の妖精語りて曰く、:2006/12/04(月) 23:47:19
睨みつける魔杖は全視の十二賢者ヨ=グ・ウムの所有物であるが、彼はそれをラヴァエヤナに使える司書から賜った。

114言理の妖精語りて曰く、:2006/12/04(月) 23:48:05
>>113
ラヴァエヤナに使える司書
から修正
ラヴァエヤナに仕える司書

115言理の妖精語りて曰く、:2006/12/05(火) 00:02:59
【睨みつける魔杖】は全てを見通す。
その視能は透徹たるシャルマキヒュにも勝るほどだ。

ただし頭が悪い。
大抵の場合、自分が何を見てるかも理解していない。
所有者は、杖が何を見たか聞き出すだけでも一苦労することとなる。

116言理の妖精語りて曰く、:2006/12/20(水) 10:04:19
【バルガラッドの糸刃剣】
猫騎士ミューンとともにモロレク(悪鬼)討伐を行った食鬼人バルガラッドが
ふるった糸のこぎりのような形をした武器。主にナットニウムでできており、
糸の部分は納豆神第十二位ネバシュトラシュの鋭い刃のような粘り糸が用いられている。
ワリバーヤが滅ぶのと時を同じくしてアロイに持ち出されたという。

117言理の妖精語りて曰く、:2007/01/08(月) 04:37:17
【氷血のコルセスカ】
メクセトが作ったと言われる神滅ぼしの武具の一つ。
1034人の英雄の一人であるフォグラント。
彼が、主であるメクセトより与えられた武具は、一人の少女であった。
その少女の名は『コルセスカ』。
彼女の両手には、触れた者の持つ全ての熱を瞬時に奪い去ってしまうという呪いが、メクセトの手によってかけられていた。
また、その呪いによって奪い取った熱は全てコルセスカ自身へと移されてしまうという反作用も存在した。
そんな彼女を不憫に思ったフォグラントはコルセスカを秘密裏に逃がすと、何の変哲も無い普通の槍を『氷血のコルセスカ』と周囲に偽り、神々との戦いへと向かったという。

118言理の妖精語りて曰く、:2007/01/08(月) 04:40:01
>>117
訂正、
×1034人の英雄
○1032人の英雄

119言理の妖精語りて曰く、:2007/01/08(月) 20:22:47
【命脈の呪石】
メクセトが作ったと言われる1032の武具の一つ。
血のように赤黒く、臓物のように脈動する呪われた宝石。
本来、自然現象であるはずの『再生者』を、人為的に発生させ、確実且つ、
無限に行う事で不死の存在を作り出そうと試みた結果、行き着いた失敗作である。
この宝石を持つものは、幾ら死のうとも次の瞬間には蘇ることができるが、
その見返りとして、蘇るごとに体の一部分が腐り落ちていくという副作用が存在する。

伝説では、この宝石を使用した英雄には神との戦いによって768回もの死が訪れたが、
その度に蘇り、戦い続け、遂には神の命を屠ることとなる。
しかし、その時には既に彼の身体は、顎部と上半身の一部、そして右腕だけとなっていた。
そんな自分の姿に絶望した彼は、今まで宝石を握り続けていた右腕の力を緩めると、
次の瞬間には絶命したという。

120言理の妖精語りて曰く、:2007/01/09(火) 01:22:40
【氷砕の弓】
メクセトが作ったといわれる1032の武具の一つ。
弓が命中すると、相手を絶対零度のもとに凍りつかせ、そして砕け散らせる。
しかし、その反動はすさまじく、弓を射たものの身体を分子レベルまでバラバラにしてしまうと言う。

伝説ではこの弓を授かった英雄は、大軍を率いて先頭に立ち神の軍勢に立ち向かったが、この武器を使った瞬間その威力のため軍勢は敵味方共に全滅したという。

121言理の妖精語りて曰く、:2007/01/09(火) 01:41:49
【繁茂の粉塵宝玉】
メクセトが作ったと言われる1032の武具の一つ。

『ある存在が武器をゼロから作り上げる工程』が封じ込まれた宝玉。
砕かれることでそれが開放され、砕けた粉塵を浴びた周囲のものを
次々に武器へと作り変えていく。その様子は植物が地面から生えて繁茂する様を思わせる。
こうして生まれる武器の品質は、材料となる周囲のものに左右される。

持ち主は多腕の巨人であり、武器の携行を禁じられた神域に宝玉を持ち込み、
殺すべき神の目の前でこれを砕いていくつもの武器を出現させたという。

122言理の妖精語りて曰く、:2007/01/09(火) 16:08:21
【銀の物語】

銀の物語とはガドール・コヘレトとカタン・コヘレトからなる
コヘレト兄弟によって書かれた『冬の魔女』をモチーフとした逸話集である。
当時、世間に広まっていた冬の魔女の物語は、その大半が編者による改作を受けており
原話とはほど遠いものとなっていた。
そのため、コヘレト兄弟は独自に世界に散らばる冬の魔女の物と思しき伝説や民話を蒐集、
編集し、新史暦210年頃に発行。
初版発行時には『真・冬の魔女の物語』と言う題名であったが第二版以降は『銀の物語』と改訂された。

また本書は、『焔の竜と銀の少女』『魔法少女と七人の納豆売り』『崩落の回廊』などの
全九章から構成された512頁の大著であり、あまり一般大衆受けをしなかった為か、
後に、同出版社から児童向けに編集された『ぎんいろのまじょ』も発行されている。

123言理の妖精語りて曰く、:2007/01/10(水) 22:51:03
【フィフウィブレスの鍵】
精霊族フェルケフェーナスの将軍、フィフウィブレスが死霊を呼び出すために使用したといわれる祭具。
この鍵を持つものは、冥府の扉を開き、死者の軍団を呼び寄せる事が出来るという。

フィフウィブレスの亡き後は、死霊使いガルズが手にし、その後は紆余曲折の末に、
かつて、ベータリ地方の北西に存在した小国ヒュールサスに住まう、一人の少女の手に渡る事になる。

124言理の妖精語りて曰く、:2007/01/14(日) 23:38:24
【人間扉(ひとのなをかんするとびら)】
メクセトの作った1032の神滅ぼしの武具の一つ。
その実体は、人間そのものを【扉】にするというもので、正確には武具ではなく呪文なのかもしれないが、伝説では武具として扱われたのでここでは武具に分類する。
この武具はメクセトに絶対の忠誠を誓う、双子の魔術師の弟に与えられ、「巨たる神(おおたるかみ)」を滅ぼす際に、兄は弟の【扉】を使って神の胎内に入り、命が尽きるまで全ての破壊魔法を使ったという。
「巨たる神」を滅ぼした後、この弟がどうなったかについては伝説の語るところではない。

とある伝説によれば、この【人間扉】はもう一つ作られ、神に破れ処刑直前であったメクセトはこの【扉】を通って異次元へと逃れ、未だにどこかの次元に生きているという。

125言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 19:08:09
【飛槍】
爆薬を積んだ空飛ぶ金属の槍。
猫の国の言葉でミサイル・ロケット。
槍は力や原初を象徴し、転じて強力な武器に槍の名を付ける慣習から飛ぶ槍「飛槍」と呼ばれる。
エンジンの雛形を作ったが如何にして推進力を付けるか技術者が悩んでいると悪魔ススが自らの身体を裂いて水・エタノール混合物、ケロシン、液体酸素の液体燃料を分け与えた。
こうして世界最初の飛槍は最強の槍にあやかって「チョメゲルシェネスナ」と名付けられた。

126言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 21:59:13
ゴールデンフィンガー。繊細にして大胆な神の指。

127言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 22:00:31
飛槍には燃素を使う魔術飛槍と純粋な科学力の飛槍の二種類に分かれる。

128言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 22:17:50
フロギストン・スピアー!

129言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 23:14:38
こっちの世界ではフロギストンが存在しています。
異世界って物理法則が違うって言えばそれでおkだからいいよね!

130言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 23:30:29
チョメゲルシェネスナは悪魔ススが喚起されている間しか飛翔しなかった。
悪魔の元居た場所と、喚起された場所で物理法則が異なっていたため。

ススが気付かなかったのか、あえて告げなかったのかは不明。

131【魔弾】:2007/02/15(木) 20:54:36
ツィタシポネは不気味な宝剣を腰に下げている。
雁字搦めに拘束された異形の剣は斬るより抉る、断つより穿つと弓矢のような刀身。
使い手が抜かずとも剣は敵の肉を切り裂くために襲い掛かる。
幾星霜経とうと獲物を追い続ける執念深さと獰猛さから鮫とも揶揄される。
一部の隙もなく密閉された鉛、銅、鋼、錫、銀、金によって造られた正方形の中に隠れることで何とか身を守ることが出来る。
もっとも、それがその者の墓を決めるに等しい行為だが・・・・。

132言理の妖精語りて曰く、:2007/02/16(金) 01:13:37
【滑爪】(ぬめづめ)
「回転する武士道」の異名を持つ武士道・魚住の愛刀。
刀身が常にヌメヌメしていたといい、どんなにぬめりを落とそうと
それが止むことは無かったという。気温や大気の湿り具合に左右されることも
なかったと伝えられている。切れ味はなかなかのもので、さらに
ぬめりが潤滑油の役割を果たすのか、やけにずぶずぶ刃をめり込ませることができた。

133言理の妖精語りて曰く、:2007/02/16(金) 01:20:25
滑爪は魚住が手にする以前は【刀】というよりも鋸のように使われ、
本来は人ではないほかの生き物を切るための刃物であったとも言われる。

134言理の妖精語りて曰く、:2007/02/16(金) 22:34:00
滑爪のぬめりはサッシにこびりつく頑固な汚れも濯ぐだけで落とす。
その刀身は錆や汚れとは無縁の代物であった。

135言理の妖精語りて曰く、:2007/02/19(月) 20:14:53
不死殺しのハルペー。
ステータス:不死及びそれに類する効果(復元・再生)を無効化する鎌。

136言理の妖精語りて曰く、:2007/02/21(水) 22:34:28
ハルペーの【不死無効化】は、あくまでハルペーが斬りつけている間のみ有効であり、刃を相手から離せば直ちに不死性は取り戻される。
また、鎌としてはあくまで通常のものであるため、斬るのが難しい存在を害するには不向きである。

137言理の妖精語りて曰く、:2007/02/22(木) 17:43:20
あくまで「人型」の首を刈り取ることに特化した形状機能だから肉体が変容したばけもの相手では・・・。

138言理の妖精語りて曰く、:2007/02/22(木) 23:43:16
【神々の斧】
かつて神がとある目的のためのみに人に与えたといわれる斧。
紀元槍の欠片を鍛えて作られたそれに切られた物は、いかなる方法によっても復元できなくなる。
とある目的とはメクセトの処刑であり、その斧で切り刻まれたメクセトは完全な死を迎え、今に至るまで復活を遂げていない。

139言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 11:13:57
【岩読の剣】(いわよみのつるぎ)
『岩』とは墓標船を指す。墓標船を傷つけることなくそこに秘められた
英知を引き出すことを可能にする魔法の剣。また、墓標線から取り込んだ情報
をもとに形状や大きさを変えることもできる。最古の都市国家ハイダル・マリクの
獅子王キャカラノートに仕えた魔術師によって制作され、ハイダル・マリクと仔獅子の諸都市国家の
繁栄に貢献した。しかしハイダル・マリクに襲来した魔人メクセトに奪われてしまう。
彼が自ら人類から選び出した1032英雄とともに神々に戦いを挑み敗北した以降は
行方知れずとなるが、のちにレストロオセの四十四騎士が一、ヴェイフレイの手に渡ることになる。

140言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 12:18:39
五大紀剣

パンゲオン世界では稀有な紀性を持つ剣。
魔槍、聖槍の類なら溢れるほどあるが、剣は非常に少ないのがこの世界。
その数少ない名剣のなかで最も優れた剣がこの五振りの剣である。

141言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 13:18:29
紀剣とは何らかの紀性を内包した剣の事をいう
五大紀剣に選ばれる剣は、中でも特に一紀性に特化しており
それ故に、他の紀剣の追従を許さない名剣、名刀であると言える

五大紀剣の一つ、名刀『鴨ノ嘴』は"硬"性に特化した紀剣である

142言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 13:34:57
人鉄の魔剣は"人"性を内包した紀剣とも言えるが、その性質上、様々な不純物が混じるため五大紀剣ほどに特化した紀剣にはなりえない。

143言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 15:48:01
七天八刀

東方の地で屈指の腕利きとされる七人の剣客のこと。
彼らは何れも超の付く名刀を操り、その一閃は鉄を切り裂き海を断つという。

この内、七天八刀・第七位・宵のみが二刀流であるため、七人の剣客と八振りの刀という名前が付けられた。

144言理の妖精語りて曰く、:2007/03/08(木) 14:19:21
『岩読の剣』の変形にあたっての制限
■耐久性を著しく損なうような形状にはできない。
例えば、細くしすぎたり構造をもろくしたりはできない。(破壊されないため)
■あまりにも小さくしすぎることはできない。
例えば砂粒ほどの大きさにはできない。(紛失防止のため)
■機能を果たすのに意味を果たさず、また邪魔になる部位をつけることはできない。
意味の無い部分、邪魔になる部分は欠損しやすく、機能を妨げやすい。

145言理の妖精語りて曰く、:2007/03/08(木) 20:45:38
神剣ロウォイラスは五大紀剣の一つ、神が鍛えし『明』性に特化した紀剣である。

146言理の妖精語りて曰く、:2007/03/08(木) 20:48:11
五大紀剣のうち、人の鍛えし剣は一振りのみ。
それ以外の剣は全て、神や悪魔の手によって造られたものである。

147言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 02:21:42
神悪魔竜猫「いやいや、ウチは剣なんて作ってませんよ?」

148言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 09:33:56
神が鍛えた一振り
悪魔が鍛えた一振り
竜が鍛えた一振り
猫が鍛えた一振り
そして、人類の精髄たる魔人が鍛えた一振り

149言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 10:17:14
神や悪魔や竜や猫が否定するので、五大紀剣の一本を鍛えた人の子孫は
残りの四本も先祖が作ったことにした。

150言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 15:27:11
ロウォイラスはピュクティェトが振るう神の鍛えし紀剣
鴨ノ嘴は無銘たる軍神が滅した悪魔より奪いし紀剣

151言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 15:54:27
五大紀剣はいずれも起源を『平らな大地の時代』に求める事ができる。

152言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 16:19:42
ガルディエーラの剣は大型のでっかいやつですのー!

153言理の妖精語りて曰く、:2007/03/11(日) 16:32:35
松明の剣ロウォイラスは剣先に炎を灯している。

154言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 02:11:16
【砕地為す拳】
メクセトの作った1032の武具の一つ。
その形状はグローブのようなものであったとも、拳に塗りこむ薬のようなものであったとも言われるが、はっきりしない。
史上初の拳法であったという説もある。
その武具を装備し、放つ拳は地面を砕くことすら可能であったという。
しかし、やはりこのシリーズの武具に代償はつきもので、拳を放つ度に体に重度の負担がかかり、使用者は最後には死に至らしめられるのである。
この武具の装備者は神を倒した優越感に浸りながら真っ白になって死んだという。
まぁ……きっと彼に悔いはなかったんだよ、多分。

155言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 18:58:55
鎌威太刀は艶のある女の声で笑う。ただしタガが外れたように延々と。
死と向き合う者にしか聞こえないという笑声をあげながら
相手の骨肉を草のように刈りとる魔性の太刀である。
一説によると、この妖刀は西方の悪魔を加工してつくられたという。

156言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 20:09:53
【アルトフレキスの盾】
万能兵装。ダグダの釜。その盾は盾のみに在らず。

157言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 20:19:22
戦場で猛烈に、コーヒーが飲みたくなった貴方。ああ、一体どうすれば!
そこでこのアルトフレキスの盾!
こいつは盾になったり槍になったり釜になったり十徳ナイフになる優れものさ!小さくしてポケットにしまえばドコにでも持ち出せるんだよぉ!
これで瞬時にコーヒーメイカーに早変わり!・・・・・・・カップが無い・・・・。

158言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 20:26:17
直接豪快にがぶ飲みだぜ。

159トミュニ:2007/03/12(月) 20:33:46
あちちちち!

160言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:29:27
五大紀剣の一つ、九頭竜双剣とは『殖』性に特化した紀剣である。

161言理の妖精語りて曰く、:2007/03/13(火) 01:05:53
銘刀・塵芥影切(ちりあくたかげきり)
七天八刀、第三位の持つ大太刀。

162言理の妖精語りて曰く、:2007/03/13(火) 16:50:37
>>161
訂正
影切→屑切

163言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 11:14:14
妖刀「五重刻」

その妖力はかの大妖怪・猫山魔から与えられたものだという。



ところでこの刀ってどんな力を持ってるのかよく分からん。上の一行だけ思いついた。設定キボン

164言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 13:22:16
>>163
猫山魔が猫山田に見えた

165言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 13:25:01
ねこさんマー!

           、jw从v,.,
         ,..:.゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.,
       ,..':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;,;,',`:..,,
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       r.‐.、''::::-,,:._::_;;:.-'''゙}‐'゙~:,;ハ:.:.:.:゙,
     ,.゙,}、:.:ミ:.:.:.:.:';';';';`:.、::.j:.:.:.;.;'  i:.:.:.:.゙
    /:.:.:, ,.:.:.:.:.:.;.;:,W;.;.;.:Y:.::.    i:.:.:.:.,゙
     {.:.:.:.:, i;,;,;,;''ftッ,从ィァ:;j:.     i:.:.:.:;゙
     {.:.:.:.:} ',:.三≧;;_爻;;)三.    ,':.:.:.:,゙
      ',:.:.:; ヽ,, ,i{’ij ’ ,';,;,     /:.:.:.:,゙ に゙ゃぁあ
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      ';'''''''゙;  ,'  ,':;'   ',   i;;;;;゙
      '.,  '、 ,'   ,':;'    i_ i;,;,j
        '、  '.、  .,':;'    ,'`_..i`''゙
         ゙、 、j /'"     /_,_j_j
         ゙"ー'
そんな釣りにでぬこが釣られマー!

166言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 13:26:27
五重刻については「立会い」って話に出てたような希ガス。
物語スレだったような。

167言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 13:29:37
>>165こそ猫山魔の正体

168言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 13:39:05
大妖怪猫山魔五郎左衛門

169言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 14:20:54
その名に「猫」と付くだけあって猫になんらかの由来があるのだろう

170言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 15:09:53
五大紀剣

神が鍛えし紀剣、ロウォイラス
魔が鍛えし紀剣、鴨ノ嘴
猫が鍛えし紀剣、コナタ
竜が鍛えし紀剣、九頭竜双剣
人が鍛えし紀剣、、、、、、?

171言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 15:28:20
猫騎士ウトナは物事を「変換」する鍛冶屋である。
紀なる剣も彼が作成したのだ。   翌日ゴミ捨て場に放置されていたが。

空気中から新しい物質を作り出したり、卑金属から貴金属に変えるだけではなく、
「水」という性質から防具を作ったり、「夜」という事象を剣の形にしたり、生物を擬人化したり。

彼は騎士としては平凡な能力を疎み、自分が戦士として大成したいのだが、いくら自分の創ったものが傑作と褒め称えられようと、それで英雄が活躍しようともその功績と栄華は決して自分のものではないことに苛立ちを感じている。
いかに価値のあるものでも、人によってその価値が発揮されない、猫に小判とは正にこの事。

172言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 15:30:26
猫から人へひらめきは渡る。

こなたより、かなたまで。

173言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 15:33:56
そうか、コナタは猫紀剣此方なのか

174言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 02:03:37
【無銘】
泡良産の刀。
決して名前が無いのではなく、そういう名前の刀。
鉄すら紙のように切り裂いたという。
もともとはちゃんとした名前があったのだが、持ち主を転々とするうちに元々の名前が分からなくなり、そう呼ばれた。
持ち主に祟って害をなした、という説もあるが、本当のところは分からない。

175言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 02:18:26
コナタは『研』性に特化した紀剣、その切れ味は使えば使うほど鋭くなっていく。

176言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 02:49:04
人が鍛えし紀剣【ルイン・オブ・パンテオン】
その名は猫の国において「全ての神々の滅び」を意味する。
神滅ぼしの武具の原点であり、魔人の狂気が創り出した最強にして最狂。
その特性は『滅』性に特化しており、その力は神をも滅す。
神々との戦争においては、メクセト自身が使用したと云われている。

177言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 03:05:39
ルイン・オブ・パンテオンは『平らな大地の時代』に紀神によって作られた『悪魔殺しの槍』をメクセトが発掘、研究した結果の産物である。

178言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 12:28:21
コナタは切れ味が良すぎて「人を切ってる感触も空を切ってる感覚もしない、まるで宇宙空間で素振りをしてるみたいでつまらない」といわれる。

179言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 14:07:07
メクセトが持つROPは東方の伝承ではカナタと呼ばれる剣であり、猫の霊感の助けを得て人が作り上げた剣だという。

180言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 14:27:13
ROP、一瞬なにかのゲームかアイテムの略かと思った

181言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 20:21:06
【滅】性って神々を滅するほどに殺すことに特化してる、ということ?

182言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 20:39:15
多分、殺した挙句復活不能の完全消滅なんじゃないかな。
神々って殺しても復活したりするし。

死ぬと魂になって復活するというよ。

183言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 21:48:39
【滅】性。
デリート。世界からの完全消去。記述の霧散。

184言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 22:34:09
このルイン・オブ・パンテオンはキュトスの姉妹を忌み嫌う集団(宗教組織)?の手に渡り、大地より新生する姉妹を滅ぼすために使われた。
内部から裏切りおこり以後、この紀剣の行方は分っていない。

185言理の妖精語りて曰く、:2007/03/24(土) 08:35:29
砥性と硬性ってどっちも似てるんですが、明確な違いがわかりません

186言理の妖精語りて曰く、:2007/03/24(土) 08:51:20
【砥】性
鋭さの増加、磨かれ続ける性質、研ぎ澄まされた刃。
【硬】性
頑丈なる形質、破壊されぬ存在、堅硬なる巌。

187言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 19:48:56
『偽・氷結槍コルセスカ』
天廊戦争の際、英雄フォグラントが使用した槍。
元は何の変哲もない普通の槍であったが神の血を浴びた事で対神性を帯びた神殺しの槍と化す。
フォグラント亡き後、天の階段跡よりソルダ・グラムの手によって発掘され、焔竜大戦時に使用された。
だが炎帝城での最終決戦時において、メルトバーズ配下である謎の仮面槍士とソルダ・グラムの一騎打ちの際
仮面槍士が放ったパンゲオストライクによって原子レベルにまで粉砕されてしまう。

188言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 20:02:57
仮面槍士ってアルセスっぽい

189言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 20:09:57
いや、つか明らかに本人じゃね?

190言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 21:00:58
アルセスの必殺技パンゲオストライクだしなぁ。ほかに使える者はいないのか?

191言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 21:08:06
仮面槍士がアルセス本人だとして、なぜ仮面で顔を隠してまでメルトバーズに組したのか? なぜ偽・氷結槍を破壊したのか? 何か偽・氷結槍が存在してはならない理由があったのか? それは、この後に訪れるソルダの紀人化に関係があったのか?

192言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 21:10:22
キュトス姉妹関係で暗躍してるからねぇ・・・コルセスカとソルダの仲を引き裂こうとしてついでに茶番を組み立てたんじゃ

193言理の妖精語りて曰く、:2007/03/30(金) 21:23:52
対神性の武器が存在している事も許容できなかったのかも、しかもそれを恋敵が所持しているとなってはね…
この一連の悲劇はアルセスにとっては正に一石二鳥の喜劇だったのだろうな。

194言理の妖精語りて曰く、:2007/04/01(日) 01:49:54
人間を恋敵、と見るあたり、アルセスはだいぶ弱体化しているな。

195言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 21:52:27
剛剣『蒼穹銀河』

悪魔ヴェイフレイが持つ剣。武器でありながら過剰かつ無駄なオプションと遊び心に溢れている。
玩具にしか見えないが、ヴェイフレイの常軌を逸した『剣技』にもびくともしない耐久性を誇る。

196言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 22:04:30
代表的な無駄なオプション
・渋い電子音声が出る。
・あちこちがいろんな色に光る。
・少し変形する。

197言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 22:08:53
>>194
紀元槍を持つ主神として長い生を送って少々病んでいるのだろう

198言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 22:15:03
病むことこそ人間性の強い証明。
弱体化した神は似姿たる人間の在り方にすがるようになった。
主客転倒とはこのことだ。

199言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 11:00:30
剛剣『蒼穹銀河』の対となる鋭剣『紅蓮星雲』が存在する。
ふたつは合体して最終奥義とか繰り出す。

200言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 11:32:54
剛剣『蒼穹銀河』は何となく近未来的なデザインだが、
対して鋭剣『紅蓮星雲』は古代的な印象を見る者に与える。
しかしながら大きさと輪郭が共通しており、
この二振りが対となる剣であることを感じ取ることができるだろう。

201言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 12:37:04
アズールギャラクシィ……剛剣『蒼穹銀河』の固有奥義。

スカーレットネビュラ……鋭剣『紅蓮星雲』の固有奥義。

このふたつが融合することでさらに恐るべき最終奥義へと昇華する。

202言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 14:46:29
宇宙オーラとかそういうもやもやした暗黒エネルギーを噴出して凄まじい連続刺突と360゜マルチウェイの大斬撃を放つ。

203言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 17:31:25
それが最終奥義『エレボスマキア』(っふ、運がよければギリシャ語で
『暗黒の戦い』という意味になるだろう……)だっ!

204言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 17:49:09
ヴェイフレイはイロモノ杉て生前は倦厭されてたんだろうな・・・・

205言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:03:29
え、今ってヴェイ公死んでんの?

206言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:15:33
生前:人間。暴利を貪る悪徳の騎士として奸婦に仕えていた。
今:悪魔。地獄に落ちて尚呪祖の配下として仕えている。

207言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:29:06
じゃあ悪魔騎士のみなさんって、主君を追って自殺したのかな。

208言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:39:52
あるいは殺されたか・・・・

209言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:49:51
レストロオセを追って、自ら地獄に降りた者は強力な悪魔騎士になった。
自決できず、逃亡の果てに処刑されて地獄へ落とされたものはあまり強力ではない悪魔騎士になった。

多くはこの二通りに区分できる。
規格外なものに、生きたまま地獄門を通ってレストロオセの下へ参じた騎士が数名。

210言理の妖精語りて曰く、:2007/04/05(木) 20:57:15
「両利きの魔槍」
槍士ボーゲィデアの得物。
外見は(類似している)ネザ。某ゲームの槍兵の槍とかイメージ。
長い方がバルーチャ(barchha)、短い方をサング(san)と呼んだ。
朱塗りの短槍は報復の槍。傷つける者にけっして癒えない、死に至る傷を負わせる死の一撃。
黒塗りの長槍は貪欲の槍。血と贄と力を喰らう、強大であればあるほど必殺となる魔の一撃。

211言理の妖精語りて曰く、:2007/04/12(木) 17:36:19
【絶叫の呪槍】
カルリア作。吼哮る虫ダレッキノの持つ泣き叫ぶ槍。【歌う剣】?

212言理の妖精語りて曰く、:2007/04/12(木) 23:13:29
そう、【歌う剣】だ。

213言理の妖精語りて曰く、:2007/04/12(木) 23:24:05
歌う剣はなにを歌っているのだろう。なにか物悲しいエピソードが感じられる。

214言理の妖精語りて曰く、:2007/04/12(木) 23:30:24
絶叫の呪槍は《謡》に包まれている。頭蓋を抉るように響く慟哭はもはや大気を振るわせる暴力である。
槍は《謡》で振動しており、直に触れれば塵芥となるか液化するだろう。

215言理の妖精語りて曰く、:2007/04/14(土) 00:04:38
吼哮る虫ダレッキノの両手はなぜ無事なのか。
悪魔研究者の一人はこれを直接尋ねてみようと思い立った。

216ダレッキノ語りて曰く、:2007/04/21(土) 13:15:49
それは私が槍と同じ様にその口腔から《謡》を絶叫して掻き消しているのだ。その槍の呪いを相殺するために私はいつも咆哮る。

217言理の妖精語りて曰く、:2007/04/21(土) 15:01:40
>>216
・・・それだと今度は声帯とか口の周りがやばいんじゃねーですか?

218言理の妖精語りて曰く、:2007/04/21(土) 15:03:29
ダレッキノは細かいことを気にしない男よ!
手や喉が痛くってもがまんがまん。

219言理の妖精語りて曰く、:2007/04/21(土) 15:06:22
槍の穂先だけが絶叫の有効範囲ってことにしたらいい

220言理の妖精語りて曰く、:2007/04/21(土) 15:52:07
じゃあダレッキノががんばって歌ってるのは無意味どころかよけいなことになるじゃないか。
掻き消されてただの槍になっちまう。

221言理の妖精語りて曰く、:2007/04/21(土) 19:09:22
ダレッキノは強い子なので槍がどんなシロモノでも戦えます。
喉も鍛えられるしね。

222言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:57:48
槍「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダレッキノ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
槍「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダレッキノ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
槍「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダレッキノ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
槍「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダレッキノ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」

じろすけ「うるさいなぁ・・・・」

223言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:59:19
それジロスケの耳がつぶれる。発狂する。白助って変換されたからこれ本名。東方系とのハーフ

224<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

225言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 00:36:33
スロックの仮面にはめられている赤いレンズは、
装着者の意のままに遠くのものも近くのものも
正確に観測できるようにする。
その時に起こる魔力の作用によってレンズは瞬くように発光する。
彼の仮面についたレンズは黄色から橙色の光を放つため、
炎が燃えているように見える、というわけである。

226言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 08:16:34
スロック・キャキギンムは自身の魔力を同調させることで
レンズの遠近の調整をより素早く円滑に行える。
そのときはスロックの魔力のうねりに合わせてレンズが燃えるように光る。

227言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 18:22:46
宝石からビーム

228言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 18:42:22
星夜光と似ているので著作権を巡ってイングロールと裁判。

229言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 18:58:46
名づけたのはアルセスなので原告アルセス。
弁護人もアルセス。
判事もアルセス。

230言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 19:04:58
宝石からビーム   命名:魔石光

231言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 19:14:56
宝石はみんなビーム出すぜ、魅了効果のついたヤツ。

232言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 19:20:11
どっかの女王もブルーダイヤに魅了されて狂ったんじゃ?

233言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 20:10:05
>>232
誰だって?

234言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 20:31:39
アインノーラの宿ったダイヤで狂った女王様

235言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 22:22:47
【首輪】
飼育されているなにものかの逃走を止める器具。
単体ではなく、綱や鎖などの物品と組み合わせて使う。
転じて、所有の証とも、服従の印としても使われる。

236言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 22:26:29
【杖】
危機への備え、そして復活への支え。
安全祈願として、新たに拓かれた交通路の道端に突き立てられているのを見かける。
(ただし、大神院はこの風習に好感を持っていないようだ。そういう地域では、代わりに車輪か犬の小さな像を置くらしい。由来は聞けなかった)

237言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 22:28:33
【靴】
悪路を往くものの友。
身を磨り減らせて主の足をを守る。
転じて、「表に出ない功労者」の意も。

238言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 23:15:41
【杖】と違って【槍】は凶兆だ

239言理の妖精語りて曰く、:2007/05/09(水) 23:24:49
【ビターエッジ】
フレウテリスの騎士ヴェイフレイが所有していたが、メロロキンが功績をあげた
際に褒美として与えられた。刃が触れた部分を、刺激を苦味とも知覚するように
変化させる力がある。この剣で切られた者は痛みと同時にそれと同等に強烈な
苦味を傷口に感じることになる。舌以外の部分で味を感じること自体、ふつうなら
味わい得ないものであり、痛みと苦さだけでなく違和感と吐き気をも引き起こす原因だと考えられる。
傷が治癒した後も苦みは残るが、時間が経ち組織が一新されれば大抵の場合やがて元に戻る。
ただし傷の深さや部位によっては一生残り続けることもあるようである。

メロロキンがかつて自分を叩きのめした1032人の勇士の子孫たる1032の家族を襲った後、
ビターエッジは奪い取られ、彼を1032の欠片に分割する際に用いられた。
分割されたメロロキンはそれぞれ、1032人の逆魔師の手元に封じられながら常に苦みにさいなまれることになった。

240言理の妖精語りて曰く、:2007/05/11(金) 01:02:24
【壷(名称不明)】
悪魔の持っている宝物(?)。
覗き込んだものの魂を抜き取って内に閉じ込めてしまう。
魂の抜かれた体は悪魔の言いなりとなる。

241言理の妖精語りて曰く、:2007/05/11(金) 01:07:13
【テール・オブ・サーキット】
輪廻の終端という意味の名を持つ長剣。
魔女が振るったとされる第二級遺物。
本大陸では魔剣扱いなのだが、新大陸以南ではなぜか破邪の聖剣とされている。
テリオサーキット、とも。

242言理の妖精語りて曰く、:2007/05/11(金) 01:11:02
【ウルアドラス】
逆魔師ウォゾマが制作した魔法の剣。その名は『煮立った大鍋』を意味する。
じつはこれ、紀人にして草の民の英雄カーズガンの名前の意味でもある。
ウルアドラスはカーズガンの剣を意識して作られ、この剣で悪魔や悪鬼など
地獄の住人につけられた傷は他の刃物によるそれと比べて治りにくい。

243言理の妖精語りて曰く、:2007/05/11(金) 01:15:07
【指輪】
契約・誓詞の証であり、その継続を示すもの。
指にはめずとも、持ち歩いたり、信頼するものに預けていても効力は持続する。
エンゲージとも。

244言理の妖精語りて曰く、:2007/05/13(日) 13:36:23
【学校】
強力な結界。
内部からも外部からも自由な通行はできない。
「正門」「裏門」「抜け道」「屋上」「下水溝」などを通る必要がある。

245言理の妖精語りて曰く、:2007/05/13(日) 23:24:41
【学校】内で発生した出来事は秘匿・隠蔽され外部に伝わらない。

246言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 23:17:19
北棟南側階段、二階と三階の間の踊り場で鏡に「ぽにー」と唱えると、7代目生徒会長(ポニーテール)が結界の外へ連れ出してくれます。ただし、非常時に限り。

247言理の妖精語りて曰く、:2007/05/17(木) 16:40:08
用も無いのに呼び出すなんて悪戯やってっとポニーで絞め殺される。

248言理の妖精語りて曰く、:2007/05/26(土) 23:58:41
【ヘリエステラのブーツ】
一見革靴。しかし自分で動く。ヘリエステラ以外が履くと足を食われ、死ぬまで歩き続けることになる。
その正体は、、、、、

249言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 00:00:24
ぬぬーぬ

250言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 09:48:26
の×××であった。なぜ伏字にしているかというと、
材料として提供されたその部位は、そのまま彼(?)の弱点となっているためである。
だからここで明かすわけにはいかないのだ。わかってほしい。

251言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 11:19:04
いいや教えてもらうッ
さもなくば・・・教えていただくことになるぞッ

252言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 19:37:52
・・・いいだろう。しかし、これを知ったが最後、お前は・・・・・・

253言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 19:38:08
その後>>253を見たものはいない

254言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 19:52:11
【魔石光】
宝石からビーム。魅了効果アリ。
星夜光と似ているので著作権を巡ってイングロールと裁判。

255言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 19:56:35
宝石ビィィーーーーーーーーーッム!!

256言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 20:08:39
イングロールに殺されるぞ!

257言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 20:41:47
>>253はナニモノだったのか

258言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 20:51:41
生物(ナマモノ)

259言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 21:04:33
ニをマへ変換する力が介在し、>>253は消化された

260言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 22:25:27
【語る壷】
見た目はさまざま。しかし見るものが見れば「良くない空気」をまとっているらしい。
魂を持ち、さまざまなことを語るが、自分から喋ることはなく、聞かれないことにも答えない。
壷によって得意な知識分野が異なる。まるで人間が閉じ込められてるかのように・・・。
ちなみにヒビが入ると喋ることはなくなる。

261言理の妖精語りて曰く、:2007/05/28(月) 00:49:07
【白衣】
製造・加工に携わるものが高確率でまとっている装備。
名のとおり、基本的にカラーリングは白。
形状は薄い長袖長裾を基本とする。

ただし装着者によりカスタム化されていることも多く、一見白衣とわからない白衣も存在する。

262言理の妖精語りて曰く、:2007/06/02(土) 15:13:20
文房具【カッター】
【紙】の天敵。

263言理の妖精語りて曰く、:2007/06/02(土) 15:17:18
ポニー教(を含めた髪宗教)が存在をひた隠しにするものがある。

その名は【ハサミ】。あらゆる【髪】を断ち切る魔の遺産。
古代民族が神に髪を捧げる祭具として使われていたが、そのあまりの強大さに恐れをなしたポニンスト教授が封印した。

264言理の妖精語りて曰く、:2007/06/02(土) 15:20:42
ハサミは九極の八。

265言理の妖精語りて曰く、:2007/06/02(土) 16:27:54
扱いによってはより髪を美しく見せることも可能であらう。
しかしながら素人が手を出せば最後、十円ハゲを生み出すこととなろう。

266言理の妖精語りて曰く、:2007/06/02(土) 17:09:22
ハサミで十円ハゲは難しいのでは?
と、お考えの向きはどうか少しお待ちいただきたい。

素人では、ハサミとして扱えないのである。
熟練の手とそうでない手を道具は鋭く見抜く。
するとたちまちハサミはハサミで無くなり、例えば自動バリカンなどの獰猛極まりない代物に成り果てるのである。

かくしてあわれ初心の使い手は丸坊主となる。

267言理の妖精語りて曰く、:2007/06/08(金) 21:44:34
紀元槍。


無限の本数、存在する。

268言理の妖精語りて曰く、:2007/06/10(日) 10:49:43
魔法剣メテスカテス

(・∀・)ニョキニョキ
|  |
|  |
|  |
|  |
(・∀・)

269言理の妖精語りて曰く、:2007/06/10(日) 10:49:59
なんという双頭ヴァイヴ

270言理の妖精語りて曰く、:2007/06/11(月) 01:58:51
・・・顔しかないぞ。

271言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 14:12:09
ディオルの持つ宝石剣とは魔法剣メテスカテスであった。
鞭の様に曲がり伸縮自在にして槍の様に硬くそそり立つ。

272言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 18:42:02
そして先端に顔。

273言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 19:41:42
双頭の魔法剣メテスカテス。
迅雷の速さで敵を貫き屠り去る死の運び手。

ディオルのコレクション。

※剣は槍と同義語です。

274言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 19:42:00
頭って何に使うの?

275言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 19:44:57
その魂の振動(ソウルヴァイフヴレーション)は全ての悪を抉り穿つ。

頭は回転と振動を同時に行い、刃はないがその殺傷能力は折り紙付きである。

オプションで魂を溶かす紅い粘液を吐き出すらしい。

276言理の妖精語りて曰く、:2007/06/14(木) 22:59:27
メテスカテス。

先端に顔が彫刻されてる(ギリシャ彫刻みたいな)と考えれば結構カッコヨス

277言理の妖精語りて曰く、:2007/06/14(木) 23:08:20
>>276
うむ、なかなか格好よく・・・ねーよwwwwww

278言理の妖精語りて曰く、:2007/06/14(木) 23:38:55
顔が精巧なアルセスの顔の彫像。

279言理の妖精語りて曰く、:2007/06/15(金) 01:37:02
ディオル「魂の振動(ソウルヴァイフヴレーション)!この“刃”は……心でしか、視えないッ!」

すぶぶ

敵「あはめええええぇえええぇえ!
すゅ、魂の鼓動(スピリットクウェイク)がとまりゃなひぃぃぃぃ!」

280言理の妖精語りて曰く、:2007/06/15(金) 10:23:20
メテスカテスは否応なしに口走らせる。
使用時はノリノリな気分ではあるが、
しょせん強制してるのも同然なので、
後になって気持ちが沈み込んでしまう。

281言理の妖精語りて曰く、:2007/06/15(金) 16:46:46
これにより数多の持ち主を破滅させてきた。
常人は精神の傷を負い立ち直れなくなり、最悪狂死する。

これに耐えうるは心身共に鍛えられたディオルのみ。

282言理の妖精語りて曰く、:2007/06/15(金) 16:46:56
なんという中二病

283言理の妖精語りて曰く、:2007/06/16(土) 13:44:19
ディオル以外に試した者はいない
メテ(略の逸話はそのほとんどがディオルの脳内にのみ存在する

284言理の妖精語りて曰く、:2007/07/04(水) 23:34:25
【鈴】
悪魔の装身具。右の角か翼につける。
高音のものほど強力な悪魔のもの、という統計がある。
悪魔狩りが狩った悪魔の数を数えるのに利用することもある。

285言理の妖精語りて曰く、:2007/07/09(月) 00:44:47
<<兵器>>
【マカティエル】
天使級天使猫。悪疫を蔓延させるための機能を持つ。
メクセトの勢力の戦いの際には【地球】在来の菌
を大繁殖させ、各地の都市や兵営に散布した。
天頂城砦?の技術による、さらに強力な疫病を放つことも
できたのだが、そのようなことは行われなかった。
天頂城砦の『貸主』に、ゆくゆくは【地球】に移住する
計画があったためとも言われている。
それでも被害は凄まじく、多くの死者が出た。
【フトリエル】
天使級天使猫。格闘型の中でも、普段は体内に収納された、
杖・棍状の武器を使用する打撃重視の天使猫である。
フトリエルの杖には機体から抜き取られたものがあり、
後代にまで伝わっているという。
【クシエル】
天使級天使猫。猛火に包まれた鞭を主武装とする。
この炎の鞭はクシエルが戦闘で破壊された際に戦利品として
持ち帰られ、戦乙女ジャスマリシュが一、リト=アーニスタの持物となる。
【プシエル】
天使級天使猫。火力重視の機体だが、それでも大天使級のウリエルやマーリクには数段劣る。

286言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 12:45:50
【アトゥールインの矢】
射抜いたあらゆるものを縫いとめる矢。作者は工神バッカンドラとも伝えられる。

『パンクウテトリの悲劇』の際に放たれ、『牙無し』を彼が破壊途中であった歴史に縫いとめ固定した。
『牙無し』はそこから逃れられず、そのまま破壊していた歴史とともに消滅することになる。

287言理の妖精語りて曰く、:2007/08/04(土) 14:10:08
【扉】
穿孔器。
問題。
パンゲオンに傷をつけず、しかし2地点間の最短ルートを築くにはどうすればいいか。
回答。
その場所がパンゲオンでなかったころに2地点間のトンネルを作っておき、パンゲオン世界からはそのトンネルへの入り口だけを作ればいい。
なに、今はもう存在しない世界から苦情など来やしない。

288言理の妖精語りて曰く、:2007/08/28(火) 23:19:37
【業皇】(ごうこう)
「金平国で金生革命を起した指導者・清景が佩いていたという剣。地獄の名工ベルメコスの作と言われる。
この剣は『業』を喰らって吸収し、結果として『業』を喰われた者は『業』から解放される。
それは救済と呼ぶにふさわしい効用だが、業皇の所有者自身はその恩恵にあずかることはできない。
そのかわり所有者は業皇に誰の『業』を喰らわせるかを決めることができる。
『業』を浄化できる者は、『業』とそれに囚われた者達にとって救いの神に等しく、
業皇の力は清景のカリスマの一端を成していたとされている。」(『歴史の中の魔剣』より抜粋)

289言理の妖精語りて曰く、:2007/08/28(火) 23:38:46
「氷のような瞳を持つ白皙の少年」と「炎のような髪を持つ褐色の少年」は
魔剣を授ける存在としてよく挙げられる。この二人は兄弟だとも同一の存在の異なる顕現ともされる。

290言理の妖精語りて曰く、:2007/08/28(火) 23:39:47
>>289
実はどちらもアルセスの一面である。

291言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 00:01:50
【四群の九刃】
『珊瑚の角を持つ蛙の国』に伝わる三十六の刃。
堕天使から捥ぎ取られた三十六の翼から鍛えられた、という。
四群の呼び名はそれぞれ『美戦九士』『麗躍九士』『美戦九姫』『麗躍九姫』。
あくまで『刃』そのものだけを指し、柄や鍔などは含まれない。

ジヌイービの種族の中でも強者にしか身に帯びることができなかった。
その一部は故郷の世界から傭兵として渡ってきた所有者を斃した者により、
この世界に留めおかれることになった、という。

292言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 02:00:57
・・・ジヌイービの文化に切断具は無い、というのが彼らの特徴だったような。

293言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 02:16:42
ジヌイービの雄であるジヌイーバは、カータドゥースと呼ばれる鎌を持っている。
ジヌイービは雄と雌で異なる文化を持つ知的生命である。

294言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 03:52:08
もう一種はなんと呼ばれるの?

295言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 05:09:33
たとえば。
たとえばだが、
ジヌイービという種族が刃物を持たない文化ゆえに編み出した武術、
という記述と、
ジヌイービに伝わる伝説の剣、
という記述を併立するにはどうすればいいんだろう。

神を信仰しない人でも神という概念は知っている、みたいなものだろうか。

296言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 05:12:21
ちょっと違うか。
疑問を持つという事を知らない人間が自然現象の説明に神という存在を思いつくかどうか、かな。

いや待て意味不明。

297言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 20:49:27
ジヌイービにとって、刃物は何より恐ろしいもの。
先端恐怖症にも匹敵する忌避感を覚えさせるものだ。
ジヌイービの守護者たるジヌイーバはこれを生まれながらに
克服している。ただしそれは武器として使うためではなく、
ひるむことなく『刃持つ敵』と戦い倒すため。
ふつう、彼らが振るうのは戦鎚や棍棒といった鈍器である。

298言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 22:24:35
彼らは元々野蛮で好戦的な種族ではない証拠である。

299言理の妖精語りて曰く、:2007/10/17(水) 22:19:46
auf

300言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 01:58:54
【ダナスティア】
火薬により飛翔して相手を殺傷・威嚇する兵器。
我々の世界で言うところのロケット(いや、ロケット花火の強力版?)。
ダナスティアという名前は、発明者の夫人の名前をもじって付けられた名前らしい。
リクシャマー帝国軍再編の際に、新中核兵力として魔術師師団とこのダナスティアの部隊が最終選考に残った。
しかし、この兵器が最終選考で落ちたのは、政府首脳を前にした公開実験で、発明者のスカーフが引っかかったままダナスティアに点火し、発明者は火だるまになった挙句空高く舞い上がって粉々になったという痛ましい(というか笑える)事件が起きたためである。
この事件が無く、また最終選考に残っていたのがダナスティアであれば、この世界において主流技術となったのは魔法ではなく科学だったかもしれない。

301言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 09:08:51
【お団子】
とある地方では、メカメカしい神やソウゾウしい神に対し、一年に一回お団子をお供えする風習があるらしい。
もしかしたら他のグレンテルヒシリーズにお団子をお供えしている風習もあるかもしれない。
これらは、今後も調査すべきテーマといえよう。

302言理の妖精語りて曰く、:2007/11/04(日) 12:36:32
お団子。
名前を聞いてわかるように、死した子を捏ね固めたものである。
ささげるべき規定量に達しない年は、子の多い家から「供物」を差し出さねばならなかった。

303言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:32:17
御団子(ミダンゴ)
本来神格を持つもののみ食すことを許される大量の紀を含む団子。
中には虹色に輝く猫剣から抽出したエキスが詰まっており、食すことで経験値を7点獲得出来る(TCG換算)。
この団子は所有する神から頂くか、掠め取るしかない。

神の七菓子の一つ。

304言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:33:35
TCGって何の単位系?

305言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 17:27:11
ゲームの略称です。
こことか
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1193325984/
ここ参照。
http://flicker.g.hatena.ne.jp/Niv-Mizzet/

306304:2007/11/11(日) 22:27:15
さんくす

新単位かと思ったがチガタ

307304:2007/11/11(日) 22:30:28
連レスでスマンが
経験値7点 てどのくらい良いものなの?

308言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 22:35:49
ヒトが空を飛ぶくらい

・・・できるかな?

309言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 22:38:43
>>307
能力値が7点上昇できるくらい。

ぶっちゃけこんだけあれば確実に優勝できる、ってくらいいいもの。

310言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 22:41:06
優勝は別にどうでもいいなあ。
他に使い道はないの?

311言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 23:43:59
他キャラにプレゼントしてフラグを立てる。

312言理の妖精語りて曰く、:2007/11/12(月) 01:30:57
【お団子】
毒を入れた飲食物を指す言葉でもある。

313言理の妖精語りて曰く、:2007/11/13(火) 21:15:16
東方の文化圏で「黄金色のお菓子」と言えばソイップルパイのことである。
パイ生地にソイップルの皮が使われており、金色にきらきらと輝くのがその由来だ。
とてもリッチな気分になれる。
中身ももちろん甘煮されたソイップル。
干したモノなどではなく生のソイップルをふんだんに使おう。

アイスクリームを添えたアラモード等も美味しい。

314言理の妖精語りて曰く、:2007/11/13(火) 21:48:55
【ファイアスターター】
多世界移動中の木戸野の装備品のひとつ。
天廊戦争時代の物品で厚手の手袋の形をしている。
これをはめたものは以下の魔法を代償無しで公使できる。
・炸撃
・爆撃
・火炎縛
・灼熱波
・焦熱の外套
木戸野にとってこの手袋は銃器の代用品であった。

315言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 00:07:12
木戸野・ローエル・信次太

316言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 00:32:42
スリーヘッデッドハウンドの旗揚げでぃ!

317言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 00:40:33
ああ、3時間で解散したという伝説の!すげえやホントに元構成員さん!?ね、ね、ちょっと髪の毛もらっていい?俺、コレクションしてるんだ、潰れたチームの構成員の髪!

318言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 00:53:02
信次太「解散したわけじゃあない。つまりだな……いつのまにやら構成員が一人にまで減ってっど!?
―――という塩梅なわけだよ。まぁ、せっかくだから髪の毛は進呈しようじゃないか。」

319言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 01:07:05
ありがとう!大事にフォルダにしまうよ!・・・ん、あー・・・こりゃ、また・・・。フーン・・・。(木戸野の頭部をチラッと見て)・・・髪は、大事にしたほうがいいよ、君。うん。マジで。

じゃ!ありがとー!

320言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 10:53:41
>>313
>>316
>>317
>>318
>>319
これって武器・道具・祭具の記述か?

321言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 12:46:21
ソイップル……東方ではけっこうポピュラーな果物だが、一部地域においては昔、
太陽神をあらわす神聖な果実として、一般人が食べることは許されなかった。
ソイップルパイの原型は儀式のなかでソイップルから作られる神への捧げものだという説がある。
葉や根などからも祭器がつくられ、儀式の最後にソイップルパイとともに焼き尽くされる。

322言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 12:52:21
スリーヘッデッドハウンド……一言で言えばクスリ。
稀に赤茨原から流出するという同名の秘薬を参考にして生み出された。
服用すれば3時間ほどの間、反射神経や感覚、運動能力を劇的に向上させることができるが、
その代償として体毛、とくに髪の毛がよく抜けるようになる。

323匿名魔女:2007/11/15(木) 11:22:56
スリーヘッデッドハウンド

赤茨原から流出する秘薬
音声麻薬。クランテルトエルスが赤茨原で変質したもの。
赤茨原でのみ誕生する突然変異種、
三頭のクラシカルハウンドの死体から精製したものであるとも言われる。

摂取すると他者が認識する自らの思想・性格・能力を底上げすることができる。
過大評価を強制する

324言理の妖精語りて曰く、:2007/11/18(日) 11:48:06
赤色の葉を噛み締めて舞踏を捧げる祭りがある。
神体は朽木。
神は不在。
去っていった神を呼び戻すための祭り。
高速の舞踏は五人の踊り手が交代しつつ演じられ、その総演時間は日没から夜明けまで。
日の出とともに踊り手は赤い葉となって崩れ散り、現れたモノを神とする為にその身を飾る。

325言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 11:02:35
クチクラ草

魔力を霧散させる繊毛が生えた草。繊毛が光を反射することから輝草クチクラとも呼ばれる。
魔草を育てる際の栄養供給に重宝する重要な草。
【紀】が平均的な植物より多い。

326言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 14:22:13
【ノブラーナ草】

北方帝国北部において生息する強烈な幻覚作用を持った草。
幻覚作用の主な特徴としては、視点の焦点が合わなくなり、視覚対象を一つの像として結べなくなる。つまり、一つのものが複数のものに見えてしまう。
第二次建国戦争において北方帝国の解放軍は、これを燃やして作った灰を敵陣に大量散布し、敵に自軍を何倍にも見せるという戦術を使って効果をあげている。

327言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:13:01
キューティクルシールド

三国共同開発による対魔法繊維。
服に織り込むことでカタパルト程度の攻撃魔力を単独で完全に霧散させる力を持つ。
作成から40時間ほどで程度でその効果が失われる。
戦地に魔法で転送することも出来ないため、利用法がかなり限定されている。

328言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 19:00:33
カタパルド程度ってどれくらいだよ…

329言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 19:02:46
>>328
カタパルト、っていう動物がいるんですよ。
握りつぶすと、天然魔法のかかった断末魔の声でヒトが大量に死ぬんです。7、80人くらい。

330言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 19:57:59
カタパルトって同名の甲虫もいるから威力については判らないな。
虫のカタパルトは触覚を千切ると弩くらいの速度で飛んで死ぬんだ。
こっちだと殺せても1人だな。

331言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 20:00:04
>>330
子供を近づけちゃいけない昆虫No.1じゃねえかwwww

332言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 20:02:02
石弓の速度はメチャ遅いですよ。
虫のカタパルトで人死にがでるのは、その体液が口などから摂取された場合くらいです。
まあ、子供がおもちゃにしない方がよい。と言うのは同じですけどね。

333言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 13:50:46
【封魔手裏剣】
封魔の符を武器形態にしたもの。対象を傷つけることが条件となる。
封魔の毒が塗り込んであり、傷口から全身を駆けめぐる。原料はキューティクルストライプに自生するクチクラ草。
対象の内在魔力を大量に分解できるが、相手に命中させなければならないという点から実用性に難ありということで研究は凍結された。
製造分は闇市に流しているが、売れ行きが良いようであれば資金源としての開発は続けられる予定。
開発はトトパン研究員。検証はマングーステイマー渡瀬が行った。

334言理の妖精語りて曰く、:2008/02/25(月) 23:21:51
【ガッラファンディ】
意思を持つ大剣。『大地の中心の九十九騎士』の一振り。
大剣にしてはやけに軽く感じられるが、剛さ鋭さは並の剣を凌ぐ。
かつて敵の囚われになった際、「使い手を選ぶ際、相手は悪人でなければならない」
という呪いがかけられたが、悪人がこの剣をとったが最後、
ガッラファンディからの思念波により徐々に人格改造されていく。
「悪人でなければならない」のは選ぶ時点でのことであり、
選んだ後は善人になっていても良いのである。

335言理の妖精語りて曰く、:2008/02/25(月) 23:38:05
【オッキーム】
意思を持つ長剣。『大地の中心の九十九騎士』の一振り。
思ったこと、というよりも思考にあがった全ての言葉が
実際の音声として外界に漏れ出すという呪いがかけられた。
しかも思念波が使えなくなっているので、メッセージを使う相手を絞ることすらできない。
だが前向き。

ガッラファンディとともに新大陸のデコラ半島に持ち込まれた。

336言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 13:21:16
嘆きの投網


・・・妖精たちの溢れるイマジネーションで、この道具の用法や能力を解き明かしてくれることを望む。

337言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 14:37:28
如何にも特別な品物っぽいが、しかしよくある投網である。

338言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 15:00:02
嘆きの投綱自体はよくある投網だけど、ほら、これを使ってる人物がすごい有名じゃん。えっと、ほら、誰だっけ?

339言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 15:46:41
投網か。

・・・たしか大食いの竜を妻にした時間魔術師が使っていた気がするな。
亜大陸南端に居を構えた・・・ええと、て・・・、て・・・、テアテラ、だったかいう名前の。

340言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 16:01:51
>>339
あ、そいつの話ちょっと知ってるかも。
たしか、例の投網って、奥さんとの馴れ初め話に出てくるんじゃなかったか?

「投擲された投網は、天に飛びたたんとする竜の片足をとらえた。魔術師はすかさず投網の時間を止め、竜を地に繋ぎ止めた。」

という語りを、何かの話で見た気がする。

341言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 17:41:52
竜すら地に繋ぎとめる投網って、相当な大きさだな。
よく個人で扱えたものだ。

342言理の妖精語りて曰く、:2008/03/08(土) 17:47:02
特に、巨きな竜だという注釈もないから普通サイズの竜なんじゃない?

343言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 06:43:57
テアテラがすごい怪力の持ち主で、投網がすごい大きいんじゃなかったっけ?

344言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 08:20:55
それだとテアテラも巨人ということになるが、これって巨人族の童話だっけ?

345言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 10:41:14
>>340で言ってるのは、北方帝国のほうで有名な民話「テアテラと竜」のことだと思う。
話の内容はいくつかのバリエーションがあるらしいけど、その中のわりかし有名なタイプでは、「巨人にして時間魔術師のテアテラは、」ってあるから。
その民話のモデルというか元ネタになってるのが、亜大陸に実際にいたらしいテアテラさん。

346344:2008/03/09(日) 10:50:01
そうだったのか。
じゃあ俺が読んだ童話だと「テアテラは巨人」という説明は省かれていたんだな。
いやあ、竜をそのまま嫁にするとかいうから、てっきり小さな普通サイズの竜だと思ってたよ。
竜のほうも大きなヤツだったんだなー。

347言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 11:06:25
ところでその童話って、どういう話なの?

348言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 21:37:43
『嘆きの投網』

古代巨人族の伝承に伝わる。
その全長は小型の竜程度なら軽々と包み込むほどであり、使用者が正確に投擲さえすれば狙った箇所を確実に絡めとるという。
これを用いた時と糸を操るという巨人の魔術師は竜の片足を捕らえ、その時間を停止させる事で飛翔を妨げ、大地に繋ぎとめたという。

この言い伝えから、「妨げる」「大地に繋ぎとめる」「時間を停止させる」などの現象が確認されうる古代遺物と推定される。
時間を止めたなどのファクターは使用者固有の能力であるにせよ、そのような成果を残しているということは即ちそのエピソードが道具に神話化して同調する可能性をもたらすことを意味する。
神話化し伝播・波及するこの投網の性能は、やがて誇張が虚構を組み立て、正統な魔具の構築へと至る。


なお、この嘆きの、という修辞は飛翔を妨げられた竜が高く吼え声を上げたことに由来するという。

349言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 21:11:04
セラメルの鉄槌


・・・妖精たちの溢れるイマジネーションで、この道具の用法や能力を解き明かしてくれることを望む。

350言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 22:03:02
2匹目のドジョウは、釣り上げるのにとてつもない力が要るんだ。
糸を垂らす奴に工夫がなければなおさらだ。

セラメル・・・たしかこれも童話にでてきた品物だぜ。
でも教訓話くさくて面白くなかったな、俺は。

351言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 22:16:10
セラメルの人物像を一言で表すと「甘い女」だな

352言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 23:23:31
セラメルは生物じゃなかったけど、意思を持つ道具だった。
あれは・・・いや、彼女ははじめからおわりまでずっと優しい、母のような姉のような存在だった。
少なくとも、私にとってはね。

353言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 23:43:02
記憶に無いのだが、私が幼児の頃、口にくわえたり噛み付いたりしてよく涎まみれにしていたらしい。スマン。

354言理の妖精語りて曰く、:2008/03/13(木) 23:51:17
>>350
その童話ってどんな話か、誰か知ってる人はいないかな?
よければ教えてくれないか。

355言理の妖精語りて曰く、:2008/03/14(金) 00:51:02
【千人長の外套】
メクセトが1032の英雄に与えた武器の一つ。

と、言ってもこれは直接攻撃の武器に使うのではなく、部隊長がこれを纏うことにより残りの部下達の意識を支配して自分の手足のように使うことが出きると言う支援兵器である。
(簡単に言えば部下がフ×ンファンネルやフ×ン×ルとかビッ×みたいに使えるようになるというも)
しかし、この武器の代償は、使用して一定時間後にはこの外套に精神を食い尽くされるというものであり、その呪いの効果は外套を脱いでも継続する。

356言理の妖精語りて曰く、:2008/03/14(金) 01:02:30
あー、たしか鍛冶屋の兄ちゃんが「叩くと何でも作れるハンマー」を拾って、王様お抱えの鍛冶屋になって、姫さんに気に入られて、戦に出ることになって、貴族に取りたてられて、でもだんだん王様の要求がエスカレートしちゃって(以下略

で、最後はハンマーの精と一緒に井戸に身投げするんだよな。
・・・分を過ぎた強欲は身を滅ぼす、と言いたいがために作られたような話だったなー。

357言理の妖精語りて曰く、:2008/03/14(金) 14:39:10
>>354>>356
鍛冶屋とセラメル(ハンマーの精)の会話が印象的だったなあ。

「何でも作れる?そんな馬鹿な道具があるわけがない。しかもそれが、女の言葉で喋るなど。なんて馬鹿馬鹿しい」
「ふふふ。子は母親から。世界はキュトスから。いつだって何かをつくるのは女なのよ。男はそばで見ているだけ」

あと姫さんに嫉妬して、鍛冶屋に心中しようとささやく場面もよかったなあ。女って怖いと思った。

358言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 02:01:04
【永劫の柱】
メクセトの作った武器の一つで、封印兵器。
いかなる魔術を持った物も、魔法も、いかなる自然現象も封印できるというもの。
その原理は、その対象の周りの時間を凍結してしまう、というものである。
ただし、使うには膨大な魔力を必要とする。

ちなみに、この武器に関しては1032人の英雄のいずれにも与えられなかったらしく、また天上での戦争において使用されたという記録・伝承も残っていない。
何ゆえに、そして誰に託すためにメクセトがこの武器を作ったのか?は不明である。

359言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 12:40:43
間違って永劫の柱自身を封印してしまった為に解除も出来なくなったというドジッ子メクセト。

360言理の妖精語りて曰く、:2008/04/12(土) 19:28:58

考えたくも無い事であるが、実の所神滅ぼしの武具というのは非常に効率的な機能を持つ兵器である。
これらは文字通り神を滅ぼす。使用者の命を奪う、という極めつけの代償を支払う事で、という但し付きでだが。
だがその代価、果たしてそれほどに割に合わない額なのか、ということを考えた時、実際はそれほどでもないことに気付くはずである。
当然の事だ。何しろ神を殺す。
人のみではどんな手段を用いて足掻こうとも決して手の届かぬはずの存在、神。
その神をたかが人間風情が殺そうと言うのだ。命一つで届くならこれ以上ないほど安上がりだと言えよう。
数値で表すなら。人を一として神を一万としよう。神を殺すために人から一万差っぴいて神にぶつけるのが神滅ぼしの武具だ。当然人の一は削られてマイナス九千九百九十九となるのだが、人は零から下は等しく死である。幾ら削られても死ぬのは同じなのである。
そう考えた時・・・・・・これらの手段は凄まじいまでにローリスクハイリターンなものであると捉えられるのだ。

361言理の妖精語りて曰く、:2008/06/04(水) 22:09:13
【マカトラム】
「大地の中心の九十九騎士」の一つである九つの鎧の一つであり「九つの鎧のかしら」と称される。
獅子王キャカラノートが愛用していたと言われるが、『獅子王と仔獅子の書』によれば彼の戦死した際に粉々に砕け散ったとある。
その破片のいくつかは後世に伝えられ、英雄シャーフリートの鎧フラーゴレースが破損した時に修理に用いられたという。

362言理の妖精語りて曰く、:2008/08/08(金) 07:44:50
>>360
人が支払う代償は本当に一で済むのだろうか?
死んだ後の事は衆目に晒されないから、知られていないだけではないだろうか?
差分の九千九百九十九が、どこから供給されているか…もっと慎重に考えなければならないのかもしれない。

363<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

364<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

365言理の妖精語りて曰く、:2008/12/27(土) 19:21:37
・魔王の斧。
・魔王専用装備。
・呪われています。
・実は通販で購入しました。
・投げると必ず当たります。
・但し戻っては来ません。
・道具として使うと十徳ナイフになります。
・武器として使ってもダメージがありません。
・植えるとトントロポロロンズの実が生ります。

366言理の妖精語りて曰く、:2010/01/02(土) 19:38:23
メクセトが作ったと言われる神滅ぼしの武具
その中でも最も狂力であったと云われている十二武具の事を
【デュオデクテットオブカーストゥパンゲオ(神滅ぼしの十二呪装)】と呼び、
その全てはメクセトの所有していた【墓標船】の蔵書内に書かれていた
【猫の国】由来の言葉を冠されており、有名な所では
氷血の魔女槍"コルセスカ"
無限の剣"スクラマサクス"
繁茂の粉塵宝玉"ニュークリアボム"
血色の戦場旗"ジョリーロジャー"
混沌の小箱"ブラックボックス"
などの武具が挙げられる。

367言理の妖精語りて曰く、:2010/01/19(火) 23:49:18
繁茂の粉塵宝玉"ニュークリアボム"……

爆発すると頭の中をクリヤーにしてくれる粉末が噴出される。
吸引した直後は至福極楽大天国であるが、少し遅れて
中空に無数の武器が浮き上がるのが見え始め、
間もなくひとりでに己が肉体に突き立てられる、そんな幻をみることになる。

幻に刺されれば人は死ぬ。それまで幸せでいっぱいであっても死ぬ。

もし生き耐え切ることができたなら、幻をじかに手に取り、数多の武具として操ることができるようになる。

368言理の妖精語りて曰く、:2010/02/01(月) 20:11:56
無限の剣"スクラマサクス"…

並行宇宙の本質的な無限性に着目し、メクセトの研究の結果生まれた武具。
別名、「数学的」武具のうちの一つ。

無限^無限の宇宙にてそれぞれに形の異なる刃を鋳造し、次元融合により重ねあわせた時、
剣の威力は、ゆうにπの九十九乗キロメガトンを凌駕するとされる。

無論、その力は指向性のコントロールが不可能なレベルであり、持ち主をも滅ぼしてしまう。

369言理の妖精語りて曰く、:2010/02/15(月) 15:28:55
混沌の小箱"ブラックボックス"……

膨張型ブラックホールを閉じ込めた箱。
その形が四角い(正方形)のは、封じる力を強めるための幾何学魔術。

使用者は、神に対し、箱を開けてみろと迫る。
開けられないなら神の名を捨てろと迫る。

神は自我崩壊を避けるため、罠と知りつつ箱を開けざるを得ない。
解放されたブラックホールは事象の地平線を拡大しつつ膨張を続け、神を飲み込む。

もし事象の地平線を超える能力を持つ者(例:扉の魔女)であれば、
脱出することも可能だろうが、多くの神は自らの完全性ゆえに
その種の逃避能力に疎いため、ブラックホールに飲み込まれて死んでしまう。

370言理の妖精語りて曰く、:2011/05/15(日) 20:21:52
カトラス

ザニの谷から広くチャカ大陸に広まった武器。
石化の法力を込めた刃を棒の先にはめ込んだもの。
刃の部分は使い捨て仕様となっており、そもそも切れ味からくる殺傷力を狙ったものではない。
あくまで相手に石化の影響を及ぼすのが第一義である。
そのあと、切れ味も狙って曲刀状になったり、吹き矢へと進化を遂げたりした。
こうした派生形もカトラスと呼ばれることが多い。

名前の由来は『ザニの谷』に本拠を構えていた秘教・ジュバルディェゥィタムシャィャース宗に伝わる霊鳥コカトリス。
コカトリスの嘴と吐息には石化の力があるとされた。

371言理の妖精語りて曰く、:2011/05/15(日) 20:25:14
カトラスの原型は、石化させた後に、残った棒で叩き割る、
という後代生まれる派生形にも劣らぬエグい使われ方をしていた。

372言理の妖精語りて曰く、:2011/05/21(土) 18:41:35
>>367
使用パネルは炎炎炎剣である。

373言理の妖精語りて曰く、:2011/08/16(火) 12:02:12
>>93
【ターペイタンスニーカー】
【MP】の一つ。履いている者が霞んで見えるほど足が速くなる靴。
ただし臭うので使用前によく洗濯すること。
ターペイタンはこの靴を最初に履いた巨人

374言理の妖精語りて曰く、:2016/06/13(月) 20:29:28
【焦熱刃】
メクセトが最初期に作った魔剣であり、失敗作である。
その刃は焔を上げ、数千度におよぶ高熱を発する。
しかし、アルセス製の武具に使用者を保護する機能など基本的に存在しないため、使えば炭や灰になる暇さえ無く一瞬で蒸発することになる。
後に改良されて【氷炎の双刃】となり、二つの刃が互いを補う構造へと変化した。
焦熱と極寒を同時に発生させることにより、使用者が即死せず、存分に苦しんで死ぬようになったのだ。

375言理の妖精語りて曰く、:2016/06/28(火) 19:59:16
【ニダ・イメア・ルセ=スー】
アルセスが最後に製作した1033番目の神滅ぼしの武具であり、究極の武具。
同時に、最高の人造人間であり、武具製造機でもあるように設計された、一人の少女である。

アルセスは、彼女に自身の持つ知識の全てと、これまでに製作した武具の性能を再現する能力を与え、究極の作品とした。
更に、彼女には如何なる地域、如何なる社会にも溶け込める潜入能力まで存在していた。
かの覇王は、これらの能力と共に、彼女に「あらゆる人間を己の製作した武具で最高の苦痛を与え、殺害する」使命を授け、自身を超える自身の後継者たるべき存在として遺したのだ。
彼女は、アルセスの死後に目覚め、その能力の全てを用いて、人類の歴史に幕を降ろすはずだった。

しかし、彼女が冬眠から目覚めてから最初に出会ったのは、よりにもよって自殺寸前の男であった。
自殺されては、使命である「己の製作した武具での殺害」が出来ない。
やむを得ず彼女は、男の自殺を止め、話を聞いた。
聞けば、男は職が無く、親兄弟を亡くし、婚約者に裏切られた、挙げ句の果てには不治の病が発覚したという。
悲嘆にくれる男だったが、彼女が来た以上、何も問題は無かった。
彼女は、かの覇王アルセスの後継者である。
アルセスは、生前万能の才人と称えられており、当然、後継者である彼女はその能力を受け継いでいた。
彼女は、衰退していた当時の医学では不治だった病をあっさりと治し、廃棄物の加工を手始めに大商会を設立し、孤児を養い、奪い取られた金を取り戻し、村を興し、町を繁栄させ、航路を開拓し、盗賊を退治し、侵略国を逆に征服し、その片手間に多くの自殺者や餓死予備軍を救った。
ただ、婚約者の代わりだけは、どうしても見つけることが出来なかったので、とりあえず自分が代行することにした。
斯くして、ようやく男が住んでいた地域が武具を買えるくらい豊かになった頃、自分達の国で製作した武具しか認めない二つの国が、その地域に侵略の手を

(中略)

そして、彼女は、男と沢山の子や孫、曾孫や玄孫に囲まれ、老衰で息を引き取った。
最高の医学、完全な防備、尽きることの無い富を以てしても、防ぐことの出来ない己の死。
そして、その死の後も、天寿が尽きるまで生き続けなければならない、彼らの生。
それこそが、彼女が与えられる「己という武具による、最高の苦痛を伴った殺害」である。
それが、彼女の結論だった。
今も、彼女が遺した都には、大神殿となった彼女の墓があり、そこには生命と繁栄の守護者である彼女への参拝客が、常に絶えることが無いという。

376言理の妖精語りて曰く、:2016/06/28(火) 20:36:18
【共命の銀杯】

アルセスが1032の英雄に与えた武具の1つ。
どれほど強大な生命力を持った者でも、毒殺可能な一組の杯である。
武具と言うより暗殺道具であるが、当時の「武具」とは、戦場に持っていく品全般を指す言葉であったため、これも当然武具に含まれる。

この杯には、二つの機能がある。
一つは、杯同士で乾杯をすることにより、内部の液体を至高の美味を持った毒酒に変える機能。
もう一つは、乾杯をした者同士の生命力を同化させて、均等に分配する機能である。
要するに、乾杯を続けていけば、杯を使用した者達はいずれ同時に毒に倒れることとなる、というそういう呪いの杯であった。

ただし、この杯を授けられた英雄【底無し】ボールドウィンが挑むことになったのは、無限の生命力を持つと言われた酒神だった。
酒神より先に酔い潰れれば、当然、乾杯して杯の呪いを再発動させることは出来ず、そのまま自分だけ死ぬことになる。
酒神は、呪いで生命力を削減されなければ、如何なる攻撃も毒も通用しないほどの強大な生命力を持つ。
そして、仮にも酒の神たる者が、酒に弱いはずも無い。
しかし、ボールドウィンは、あえてその無謀な勝負に乗った。
無限の生命力を持つという酒神は、同時に、無限に等しい貯蓄量を持つ酒蔵の主でもあったからだ。
二人の対決は、一杯の麦酒から始まり…………勝負は月が形を変え、また同じ形に戻るまで続いた。
様子を見に行った偵察兵の証言によると、無限の酒蔵の中身は全て飲み干され、酒神は、体液が全て無くなり、完全なミイラとなっていたという。
そして、ボールドウィンはと言えば…………彼は、酒神の死体の上で、杯を覗き込んだ格好のまま、死んでいたという。
因みに、彼の死因は、今で言う栄養失調である。
酒だけでは、一月以上生き延びるには栄養が足りなかったのであろう。

377言理の妖精語りて曰く、:2016/06/29(水) 20:29:15
【槍神還元槍(みんなあるせすになる)】

メクセトが1032の英雄に与えた武具の1つ。
槍の形をしたペンがくっついた白い槍であり、本体に周囲の状況を記載することで発動する。
効果は、周囲の人名を全て槍神アルセスに変えるというものであり、それによって対象の存在を塗り潰し、紀元槍に還元することが出来る。
対象が何をやっても、全て「アルセスのやったこと」になってしまい、対象の存在自体が無意味化するのである。
当然、この効果には、槍の使用者自身も巻き込まれる。
副作用として、使用範囲外の人名もいくらかアルセスに置き換わるが、こちらは必ずしも対象の存在が無意味化するとは限らないようだ。

378言理の妖精語りて曰く、:2016/07/01(金) 05:08:08
【虹の戦輪】

メクセトが1032の英雄に与えた神滅ぼしの武具の1つ。

外周部に刃が付いた虹色の輪であり、投擲武器。
外れる度に無数に分裂し、対象か使用者のどちらかをランダムで狙う。
【最速の神】シッツァに対して使用された。
使用したのは、【大道芸人】と呼ばれた戦輪の達人であり、彼は、戦いの間中、ひたすら戦輪を奇妙なポーズで回避し続けたという。そして、戦輪は、慢心したシッツァが余裕綽々でを避け続ける度に、その数を増し続けた。
「遊び」に飽きた彼が、星の反対側に逃げた時には、戦輪は、虹色の雲となって彼を挟み撃ちにして圧殺したという。
なお、伝えられている、この武器の使用者の言葉は「こんなことなら、格好つけずにきちんと朝食を食べて来るのだった…………」である。

379言理の妖精語りて曰く、:2016/07/18(月) 07:57:30
【無限延長のスリングショット】
メクセトが、1032の英雄に与えた武具の一つ。
自身の周囲に暗黒の迷宮を展開し、獲物を散々いたぶり、その恐怖を糧とする邪神「暗夜の追跡者」に対して使われ、これを滅ぼした。
使用した英雄は、ヴォールヴィ。
歴戦の傭兵ではあったものの、目立つ武功は無く、その異名の由来となった、ただ一つの取り柄を除けば、とりたてて特徴の無い男だった。
彼は、邪神に殺された妹と弟の復讐のため、神滅ぼしの戦に加わった。

この武具には、二つの長所と一つの欠点があった。
長所の一つ目は、的を絶対に外さない絶対命中の呪いによる必中性能。
二つ目は、何処にでも固定出来る柄と無限に延長し即座に収縮する紐による、理論上無限に引き上げることが出来る攻撃力。
そして、欠点は、その無限に上昇する攻撃力に耐えられる弾丸も、その反動に耐えられる射手も、どちらもこの世には存在しないことだった。

そして決戦の日「暗夜の追跡者」が長い追跡の果てに、獲物を袋小路に追い詰めてほくそ笑んだ時、【石頭】ヴォールヴィも、また邪神に向き直り、ニヤリと笑った。
その瞬間、彼は、ベルト代わりに巻きつけていたこの武具の紐を解放し、己自身を弾丸としたのだ。
その時、追う者と追われる者は、逆転した。

翌朝、闇が晴れた迷宮において、かつての邪神の囚われ人たちは二つのモノを発見したという。
それは、身体を完全に砕かれ、恐怖の表情を浮かべたまま死んでいる邪神と、安らかな表情を浮かべたヴォールヴィの首であったという。

380言理の妖精語りて曰く、:2016/07/26(火) 19:51:28
【レストロオセヘルム】
呪詛レストロオセの頭部を象ったと言われる面頬付きのヘルム。
形が大きく異なる贋作が多数あるが、肝心のレストロオセの頭部の形が不明であるため、どれが正しい形かは不明である。

381言理の妖精語りて曰く、:2016/07/28(木) 21:02:29
【紅眼の水晶球】
メクセトが、英雄に与えた1032の武具の1つ。
指輪の形をした、大量破壊兵器。
紅い瞳の入った水晶球が、大きな特徴である。

使用する時は、宝石に擬装されている水晶球を、敵目掛けて投げつける。
投げた水晶球は、空中で破裂。
砕けて、その欠片は無数の反射鏡となって、敵を自動的に取り囲むのだ。
そこへ、指輪本体の紅眼から「整列した光」なる紅色の光線を撃ち込む。
それによって、光は、無数の反射鏡で乱反射、敵を穿ち続ける光の檻となる。

ただし、この光および反射鏡には、指輪の使用者を選別する機能など無い。
そして、光から逃れることなど不可能であるため、この指輪を使った者は、ことごとく自滅の道を辿ることになる。

382言理の妖精語りて曰く、:2016/08/08(月) 20:32:26
【最強魔導剣ロストセルフ】
メクセトが英雄に与えた1032の武具の1つ。
手にするだけで、最高の魔法と剣技が使えるようになる、杖にして剣たる武具。100人の優秀な魔導師と同数の優れた剣士を、生きながら魔力加工することによって作られた。

この武具は、装備者の自我、すなわち欲望を吸収して稼働する。
しかし、この武具を手に取る者の大半が
「何の努力も無しに、最強になること」
「世人を圧倒し、世人に讃えられる存在になること」
だけを望んでいるため、これを手に取った時点で欲望が成就してしまう。
そして、全ての自我を失い精神的な死を迎えるのだ。
メクセトは、この武具を一万の自称英雄や自称英雄候補によって運ばせたが、本来の殺害対象であり、この武具の最終的な所有者となった【空虚なる神】のところまで到達出来たのは、その中のたった一人だけであったという。

【ポットアーマー】
阿女伊遅阿時代の国家「スモール・プリティン」こと「振国」の国軍における制式防具。
種別は、全身鎧。
この鎧には、大きな特徴がある。
パーツごとに分解することによって、調理器具として流用出来るのである。
振国は、美食で有名な国であるが、その国軍も食を第一としている。
これは、そのことが良く分かる一例であろう。

383言理の妖精語りて曰く、:2016/08/11(木) 21:02:42
【病馬の蹄鉄】
メクセトが、英雄に与えた1032の武具の1つ。
【猫の国】の神話に基づいて作られたモノであり、同タイプの武具があと3つ存在するという。

この武具は、病の精霊である蒼白い馬を召喚する機能を持つ。
蒼白い馬は、病原菌を撒き散らし、その菌のあるところへ高速移動出来る。
すなわち、この武具は生物兵器の散布による大量殺戮機能と、攻防に有効な高い機動力を併せ持つのだ。
しかし、蒼白い馬の高速移動能力を騎手が享受するには、騎手自身も、蒼白い馬の病に罹患していなければならないという欠点がある。
また、ところ構わず病原菌を撒き散らかすという、その能力自体も、かなり扱い辛いものである。

この武具の最後の使用者は、病の拡散を恐れ、最小限の範囲でこれを使用して敵対した神を倒したものの、最後には、自らが招いた病によって、倒れたという。

384言理の妖精語りて曰く、:2016/08/22(月) 19:07:18
【自在鋼スティルアイレス】
メクセトが、英雄に与えた1032の武具の一つ。
太古の地層から掘り出された【生きた鉄】によって作られた、流動する生きた鋼である。

その本質は、寄生生命体であり、担い手と一体になって機能する。
これは、変形する武具でもあり、状況に応じて、盾にも剣にも、鎧にも鞭にもなる。
また、この武具自体が、生命と知性を持ち、己自身で断して、戦う。
だが、その代わりにこの武具は、使用するたびに、少しずつ、担い手の肉体を削っていくという。

この武具は、1032英雄の一人、マムリカ・ペレククに与えられた。
彼女は、贖罪のために神滅ぼしの戦いに参加したというが、彼女が、いかなる罪を犯したのかは、知られていない。
また、マムリカは、己を空しくして戦ったことから、主のために全てを尽くす【メイド拳法】の創始者であるとされている。
彼女は、夢を具現化し、人心を操る邪神【悪夢の支配者】と戦い、これを倒す代わりに死んだ。
後には、もはや生命を持たなくなった鋼の断片だけが、残されたという。


〜ある少年と銀色の液体の会話、その一断片〜

「では、あなたは『生きた鉄』では無くて『異帯域』から来た、知恵ある生き物なのですか?」

「無論だ!【自在鋼スティルアイレス】とは、仮の姿。この私、エイルラッセーラ=マタディアスこそ、『異帯域』から来た旅人、『銀肌人』の冒険家である!メクセトの技術は、私の肉体をこの『帯域』でも活動出来るように改造し、若干の調整を加えただけに過ぎないのだよ!」

「では、マムリカさんは?彼女は…………」

「ああ、彼女は、私の『家主』だ。この『帯域』では、本来、我々のような無機知性体は、生命として世界に認定されないのだが、彼女のような現地の生命と同化すれば、なんとかその『検閲』を免れることが出来るのだよ」

「ええと、では、彼女は、人間なんですね?」

「ああ、それは、この私が保証しよう。少々変形することもあるが、彼女自身は、正真正銘のこの世界の有機知性体、つまり、ただの人間だ。」

「よ、良かった…………」
「ほう、彼女に興味があるのかね?良ければ、私が仲介しようか?」

「え、それは、その…………」

「安心したまえ!私と彼女は、あくまでビジネス上の付き合い、仕事仲間に過ぎないよ。私は、有機知性体に、そういった興味は無い。むしろ、私は、君を応援しよう!」

「じゃ、じゃあ、お願いします!」

「よろしい!では、このエイルラッセーラ、微力の限りを尽くして君を手助けすることを、ここに誓おう!だから、まあ大船に乗った気分で居なさい、少年!小心者は、モテないぞ」

「は、はい!」

「ところで…………その代わりというわけでは無いが、一つだけ、君に聞きたいことがあるのだが」

「はい、僕が知っていることでよろしければ、なんなりとお答えします!」

「あ、その…………」

「その?」

「美女の噂を聞いたことは無いか?いや、有機知性体の女性ではなく、電磁波が匂い立つような『ベリリウムの美女』の噂だ!」

「べ、べりりむ?」

「…………やはり、知らないか」

「すみません、お役に立てなくて」

「いや、良いさ。論理的に言って、この『帯域』にそんなモノが居るはずも無い。しかし、惜しい。異星のような別世界、見たこともない奇怪な生物たち、そして、時代にそぐわぬ高度な技術を持った文明に、傲慢な王…………後は、囚われの『ベリリウムの美女』さえ居れば、完璧なのだがなぁ!」

「本当に、すみません」

「だから良いさ、君のせいじゃない。」

「…………」

「そう、娯楽小説の内容が、現実になるわけが無い。『水星シリーズ』は、確かに面白いが、アレはあくまでフィクションであって、現実ではない。例え、異なる『帯域』にあってさえ。そんなことは、分かっていたさ」

「あの、お気を落とさないで下さい。事情は良く分かりませんが、あと一歩なのでしょう?それなら、そのうち、自然となんとかなるかもしれません」

「ありがとう、君は優しい子だな」

「いえ、適当なことを言ってしまって、すみません」
「いやいや、これだけ条件が揃っているのだ、あり得ないとは、誰にも言えないさ」

「はい!」

385言理の妖精語りて曰く、:2016/08/27(土) 07:01:35
『ファントム・ラバーズ 幻の恋人たち』
とは、美少女攻略アドベンチャーゲームである。

108人を超えるヒロインと、ルートによって別人のように性格が変わる主人公が話題を呼んだ。
種を明かすと、ゲームの舞台である浮遊学園都市・ゆらぎ市は、政府が少子化対策に製作したVRシミュレータ内の架空の存在であり、実在しない。
そして、主人公「有瀬幻火(あるせげんか)」は、ヒロインたちが創造した「理想の恋人」という一つの幻であり、やはり実在しないのだ。
そうした真相が明かされるフラベウファルートでの、「ゲームの外の現実」への反逆エンドや、唯一、主人公と同様の存在といえるシステム管理人格フラベウファとの心中エンドなどは評価が高い。
しかし、そこまでに107人のヒロインを攻略しなければならないという面倒臭さや、おざなりなルートの多さが大きく足を引っ張り、結局、このゲーム自体は、低評価で終わったのだった。

【迷宮斧ラビリュントス】有名な【万物を貫く矛】と【万象を防ぐ盾】に代表される「仮説の実証のために作られた武具」いわゆる【幻説武具】の一つである斧。

迷宮とそこに巣食う怪物、そして、その囚われ人たちについて書かれた【猫の国】の書物、ヴィクトル・ペレーヴィン著『恐怖の兜』
これは、それを元にして作られた武器。
人間が、根源的に抱える孤独を超越させる斧である。
すなわち、この斧は、「結局、人は孤独なのではないか?」という命題を打破するために作られたのだ。

この斧は、この世に存在するのは、所詮、自分一人に過ぎないとする「独我論」概念を、迷宮として具現化させる機能を持つ。

迷宮は、取り込まれた人々の個々の自我、「我」を絶対の壁で分断し、一つの巨大な迷宮、巨大な「我」を形成する。
しかし、孤独な「独り」が「個」であるためには、逆説的に「個以外の存在」すなわち「他者」が仮説上だけでも必要とされる。
「独我論」においては、「他者」を含むこの世の全てが「我」であるとされるが、この世の全てを、いやただ一人だけでも「他者」の全てを認識出来る人間など、果たして存在するのだろうか?
認識出来ず操作も出来ない「我」
「我」に含まれない「我」など、では無い。
よしんば、全ての小さい「我」を含む、より巨大な「我」「大我」が存在したところで、その「大我」と、それに含まれる「我」は明らかに別物である。
迷宮による分断は、その事を証明こそすれど、決して「大我」の絶対性を肯定することは無い。

すなわち、この斧は「独我論」の概念をあえて実体化させることによって、その矛盾を示す実験器具なのである。

また、この斧は、個々の自我を区切る迷宮の壁自体や、その壁があるにも関わらず自我同士が共鳴し、共感する現象の、その仕組みを理解することを目的として作られたとも言われている。
しかし、果たしてそれに、この斧は、不可欠なのだろうか?
斧があっても無くても、それらを理解するために払わねばならない労苦や、そのための手段は、結局は変わらないのではないだろうか?

ともかく、壁は、今日も我々の前にある。
壁は、個人を区切ることによって自我を存在させ、それによって、唯一絶対の「大我」が己自身と対話するだけではなく、人間同士が互いに関係を持つことが出来る、という可能性を形成し続けているのだ。

386言理の妖精語りて曰く、:2016/10/24(月) 19:51:29
【夢見人の冠】
1 国の教育機関において居眠りをした生徒に被せられる紙の冠

2 1の元になった昔話に出てくる魔法の冠。

387言理の妖精語りて曰く、:2016/11/07(月) 02:05:35
【被召芯】

召喚魔法、召喚技術において、召喚に応じて現出した対象の核、軸、楔となるもの。
これの有無によって転移の術か召喚の術かは区別される。
例えばただポータルとかゲートとかを開いて相手にこっちに来てもらうのは転移の術である。

被召芯は術体系によって様々な形態をとる。それは明確にカタチをもった「呪具」であったりもするし、
文面によって表される「契約」であったりもする。

388言理の妖精語りて曰く、:2016/11/10(木) 01:36:34
全世界英雄協会で用いられる被召芯は七大理事の召喚に用いられているものを除き、時限式となっている。
これにより、ついうっかりメクセトを召喚してしまっても、所定の時間が来ればその構成体は崩壊し、災いはそこで止むことになる。
時限式になっているのは、こうした危機管理の意味合いの他、召喚に必要な魔力の節約のため、また良からぬ者に英雄が囚われた際の機密保持のため、といった理由もある。

389言理の妖精語りて曰く、:2016/11/19(土) 00:22:11
被召芯と総称されるものは最初からその名前のカテゴリに入れられていたわけではない。
ヅアート英雄協会の創立メンバーであるガク・テレツェゾンがこれを概念化した。
これは諸宗教、諸民族、諸地域における多種多様な術式にいわば「統一規格」を与える一環であった。
規格を合わせる事で「整然とした混合魔術」への道が開かれた。

帝国が各地で行った多種多様な封印を復元(応急措置)するにあたって、これはおおいに役に立った。

391言理の妖精語りて曰く、:2016/11/20(日) 15:16:00
ブリューナク

日本人錬金術師・扶桑崎大和が制作した槍。アーサー・P・マクドナルドが
世界各地の「信徒を失った古き神々」から協力を取り付ける際、太陽神ルーに贈られた。
五つに分かれた穂先からは光線を発射し、投げればどこまでも敵を追尾し、どんな場所でも召喚でき、灼熱を放ち、それ自体が雷電にもなる。
使い手の実力によってその性能はさらに高まり、ルーのような高位の超常的存在が持てば勝利は約束されているも同然である。
ルーが持つ複数の槍の力と、それらへの神話解釈を統合したような、多機能の魔槍。

マクドナルドの協力者であるが非戦闘員であるミハエル・”イエスマン”・ローゼンクランツの腕にも、
もしもの為の自衛用として小型化・低出力化されたブリューナクがインプラントとして仕込まれた。
1990年代末の「決戦」の直前に襲撃を受けた際、最大出力で解放し手首から先が消し飛んでしまうが、
現場での魔術的な治療によって回復。失った手首も復元するが、そのエネルギー源に埋め込まれていたブリューナクを用いた為か、
肉体と完全に一体化、彼の手は常に高熱を帯びるようになってしまう。
以後、日常生活では制御魔法を有する黒革の手袋の装着が必要不可欠になってしまった。

392言理の妖精語りて曰く、:2016/11/25(金) 19:44:56
友好の証として、握手を求められたときでさえ手袋を脱げないため、その度に怪訝な顔をされてしまうのが、彼の悩みであった。

ただ、扶桑崎の招待に応じて日本の『セントー』へ行った時は、少し事情が違ったという。
彼は、手袋の件で【クサナギノツルギ】なる聖剣の右手を持つ現地のエージェントと揉め

(中略)

襲来してきた巨大タコ相手に共闘したこともあり、所属する組織は違えども、同じ志を持つ仲間として、認め合う仲になったという。
それ以来、彼の悩みも、かなり軽くなったようで、時折柔らかい表情を見せるようになった。
恐るべきは、東洋の神秘『セントー』というべきだろうか。

なお、彼が土産に持ち帰った【タコヤキ】なるアーティファクトは、重要な証拠物件として、組織の研究課に永久封印されることとなったことを、ここに報告しておく。
研究課は、このアーティファクトに

「なんて冒涜的な代物なんだ!もっと持って来てくれ!」

と、大変な興味を示しているそうだ。
ローゼンクランツは、近いうちに、また日本を訪れることになるだろう。

393言理の妖精語りて曰く、:2016/12/06(火) 01:40:03
扶桑崎鷲太郎は扶桑崎大和の養子である。血縁上は彼の妹の息子、つまり甥である。
彼の妹は「信仰を失った古の神々」の一柱ゼウスの子を身ごもり、妬みにかられたゼウスの妻ヘラに殺された。
残された幼子を大和が引き取り、男手一つで育て上げた。

そして鷲太郎は大和のもとで錬金術と鍛冶の業を学び、父に匹敵する職人となった。
彼が生み出した作品と編み出した技術は父と盟友アーサー・マクドナルドたちの組織に多大な恩恵を与えた。

その研鑽の背後では妻がありながら浮気をし母を身ごもらせた挙句、自分の妻の凶行から守ろうとしなかったゼウスと、
殺害者であるヘラへの憎悪、母の死の後もゼウスやヘラたちと同盟関係を続けたアーサー達への不信感を抱えていた。
しかし、育ての親への愛情と恩義もあり、こうした気持ちをなるべく抑え込み、表に出さないよう自制してはいた。

394言理の妖精語りて曰く、:2016/12/13(火) 14:44:37
【クラウ・ソラス】
扶桑崎大和が、アイルランドやスコットランドの民話に登場するクレイヴ・ソリッシュ(光の剣)を基に作成したマジックアイテム、またそのシリーズ。

イルミナティによって伝承に登場するクレイヴ・ソリッシュの何本かが回収・保管されており、彼はそれを研究する事の出来る立場であった。
大和は民話に描写されたクレイヴ・ソリッシュの性能を再現した魔剣をいくつか制作し、
さらにアレンジとして独自の機能をつけた二振り「喰らう剣」「逸らす剣」をつくった。

「喰らう剣」は刃を当てた相手の生命力を、服や鎧ごしにも吸収して自己修復し、光や切れ味を強める機能を持つ。
「逸らす剣」は相手の武器と打ち合ったり、鍔迫り合いになった際に、使い手の望む方向に相手の武器をはじく機能を持つ。
これらはさらなる研究用に回された他、アレンジ剣を含む何本かは刀剣好きなレプティリアンたちに献上された。

その後、扶桑崎大和はアーサー・P・マクドナルドらと共に裏でレプティリアン打倒の計画を進め、その過程で世界各地の「信徒を失った古き神々」と接触。
その際ケルトのダーナ神族の長ヌアザにより、マジックアイテムを作成し提供することを求められる。これによりヌアザはアーサー、大和たちが協働に足るか見極めようとした。
扶桑崎大和はヌアザ用の剣として「喰らう、逸らす剣」を作成して提供した。
これはかつて作成した「喰らう剣」と「逸らす剣」の機能を併せ持ち、神用に出力を上げた品である。
ヌアザはこれを気に入り、彼の勧めで出力を落とし安定性を高めた量産型が生産された。これが「クラウ・ソラス」である。
ヌアザが持つ「喰らう、逸らす剣」は「クラウ・ソラス一号」と言える。

395言理の妖精語りて曰く、:2016/12/14(水) 08:55:23
「決戦」においてダーナ神族の本拠である地下異界を守っていたヌアザは襲来したドラコニアン二人に対し、
エリンの四至宝の一つである「ヌアザの剣」を持ちだし、「クラウ・ソラス一号」との二刀流で迎え撃った。
この戦いで「ヌアザの剣」は破損し、戦後「クラウ・ソラス一号」と合体させることで修復がなされた。

396言理の妖精語りて曰く、:2016/12/20(火) 12:31:02
扶桑崎鷲太郎は、海に面した崖の上に立っていた。
崖は高く、日没までまだ間があるというのに、もう既に、下の海面の様子を窺うことは出来なかった。
彼は、崖の上で初めての冒険を思い返すとともに、同時に、これからの自分の人生について、思い悩んでいたのだった。


扶桑崎鷲太郎は、神を憎む復讐者だった。
彼は、母を殺したヘラと、母を捨て、見殺しにしたゼウスを強く憎んでいた。
その憎しみは、育ての親である扶桑崎大和や、その友人である無空和尚に幾らなだめられても、消えることはなかった。

ただ、その彼も、義父から習った鍛冶の技に集中している時だけは、その憎しみを忘れることが出来た。
そうした修練の結果、扶桑崎鷲太郎は、東洋一と謳われる【神具鍛冶】に成長した。
しかし、それでも、彼の心には、いつもどこかに神々への憎しみがあり、それは事あるごとに顔を出すのだった。

そんな彼が、最も熱中したのが【神滅ぼしの武具】の開発であった。
彼の義父である扶桑崎大和は、神々に対して中立を貫く組織の一員ではあった。しかし、そもそも神々に運命を弄ばれた鷲太郎の母は、義父にとっても妹である。
いくら彼が、組織に忠実だといっても、その内心が穏やかであるはずもなかった。
扶桑崎大和は【神滅ぼしの武具】を作るための高度な技術やアイディアを、それとなく鷲太郎に伝え、彼の息子は、それを乾いた地面のように吸収していった。
だが、大和は、鷲太郎自身が【神滅ぼしの武具】を扱うことだけは、決して許そうとはしなかった。
鷲太郎が、腹違いの兄弟である鍛冶神と同じく、脚が不自由であったということもある。
しかし何より、扶桑崎大和は恐れたのだ。
ヘラもゼウスも、強大な神であり、なおかつゼウスは、人間の浅知恵を見抜いた逸話までもつ狡猾な神である。
【神々の復活】以後も、そのような強大な神が滅ぼされた事例は、そうは無い。しかも、そうした事例の多くにおいて【神滅ぼし】を為し遂げた英雄は、同士討ちになって死亡しているのだ。
扶桑崎大和は、それを恐れた。

彼は、もう二度と、家族を亡くしたくはなかったのだ。

397言理の妖精語りて曰く、:2016/12/25(日) 00:46:40
神は殺しても良いが、滅ぼしてはならない。

神は殺されても蘇るか修復する。豊穣の神がそうであるように殺されて蘇ることで
自然の恵みをもたらす者もいる。蘇るという現象そのものが世界に波及して豊穣をもたらす。

しかし滅ぼしてしまうと蘇ることも修復することもない。蘇生や修復はなされず、
健在時に行われる神威もない。滅ぼしてしまうと、世界と世間には害しか無い。

「神滅ぼしの武具」は存在してはならない。
一柱、二柱と滅ぼされていけば最終的には地上に生物の住める所はなくなる。
一柱くらいなら……が積み重なれば、一万年後には地上は全て死の荒野となり、真水と海水のある所は全て澱んだドブになる。

398言理の妖精語りて曰く、:2016/12/25(日) 13:37:45
……という話を広めれば、神を滅ぼそうという輩はいなくなるだろうか?」
とバアルはモートに言った。
「殺すだけならまだいい、というのは死に慣れしてる俺ら基準の考え方だな」
モートは答えた。

二人はこれから七年ごとに行うプロレスの現場に向かっているところだ。
殺すことが前提だが、神である両者にとっては一時的な敗北、退場に過ぎない。
七年前、バアルとモトは戦闘を行い、相討ちとなり、その後バアルだけが蘇った。
相手であるモートが復活したのはその七年後、今現在から数日前である。
モートが蘇った地点をバアルが訪れ、そこから「リング」に向かってまた戦う。

彼らを称える神官も信徒がいなくなってからも、休まず続ける恒例行事であった。

399言理の妖精語りて曰く、:2017/01/03(火) 03:25:16
ケリュケイオンは四つ存在する。

ヘルメスが持つ一本目。
メルクリウスとの「習合」の際に彼に贈った二本目。
「全き人」としてデザインした分身ヘルメス・トリスメギストスに持たせた三本目。
「霊的な息子」として受け入れた異邦の子神ヘルマヌビスが修行を完成させた記念に与えた四本目。

「神秘の杖」のうちで最も著名なものであり、これを模倣・再現する多くの試みがなされた。
そうした模造品と区別して、以上の四本を「神のケリュケイオン」とも呼ぶ。

400言理の妖精語りて曰く、:2017/01/11(水) 19:11:41
翻訳AI【ヒギンズ教授】は、あらゆる言語をネイティブ以上に用いることが出来た。
ポジティブな面を挙げれば、それは、国家や階級を超えた対話の可能性を広げた。
しかし、ネガティブな面で言えば、【ヒギンズ教授】は、国家や階級という既得権益とアイデンティティを確保していた存在、「言語障壁」を破壊したとも言えるのだ。
それは結果として、不安を抱える人々による「異人狩り」異質な存在を見出だすことによって、自己を保全する活動を促すことになったと言われている。

しかし、その責任は、AIという一つの道具だけに負わせるべきなのだろうか?むしろ、異質な存在を「卑しい」として排除しなければ、自らの「高貴さ」を保てない我々人間自身の性質をこそ、見直すべきではないだろうか?

401言理の妖精語りて曰く、:2017/01/12(木) 12:41:48
【三蛇の杖】

「暗黒魔導師」ジョック・ラーカンが持つ杖。彼が命すら狙われる原因となっている秘法の主たるもの。
人造のケリュケイオンの中で至上の逸品とされ、人造の神具の中でも最高ランクと認められている。

ヘレニズム期のアレクサンドリアに存在した魔術結社によって造られた。
ヘルメス神のケーリュケイオンと医神アスクレピオスの杖の機能を再現し、一本の杖の中に合一させた。

レプティリアンによって奪取され、人類の集約意識に干渉する装置の一部とされた。
集約意識を一つの脳に見立て、ある箇所にこれを突き立てる事で、人類がレプティリアンの存在に気付きにくくする狙いがあった。
副作用として、ケーリュケイオンとアスクレピオスの杖が混同される風潮がホモ・サピエンス社会に広がった。

集約意識に殴り込みをかけたが失敗し無力化されたバアル軍団の救出作戦時に再発見され、外界に再び持ち出された。
救出作戦に参加し、大きな功績をあげたジョック・ラーカンは、神々から何が欲しいかを聞かれ、
この「三蛇の杖」を求めた。彼が各地の有力な魔術神のお気に入りであったこともあり、この希望は受け入れられた。

402言理の妖精語りて曰く、:2017/01/12(木) 20:11:03
【お兄様魔砲】
自己を【妹】だと確信する者のみが、用いることが出来る魔法兵器。
射出する対象を【お兄様】という【形相】に当てはめることで、あらゆる存在を【お兄様】に変え、無敵のパワーを与える。

403言理の妖精語りて曰く、:2017/01/21(土) 22:04:16
【ブレイスヴァ/ゼロシステム】とは、紀改神【ブレイスヴァ・ウィングゼロカスタム】に搭載されている未来予知装備である。
装着者は、あらゆる物事の終端を予見することが出来る。

404言理の妖精語りて曰く、:2017/01/26(木) 03:31:31
【万英殿】

【万雄殿】の遺構と遺物を元に「ヅアート英雄協会」が再構築した魔導施設。
万雄殿はレガ文明において偉人と見なされた男性の魂が祀られる場であり、
女性の魂は含まれなかったが、再構築の際に改良がなされ、男女両方の偉人の魂を保管できるようになった。
ヅアート英雄協会は「あの世」「霊界」と仮定した領域から英雄の霊をこの施設に呼び込み、
物質化させた上で待機状態に置き、必要なときに万英殿から召喚する、という術式を生み出した。

ムッガ動乱において襲撃され、万英殿のパーツ、また協会の極秘であった術式の中身が外部に流出する結果となった。
襲撃の原因の一つが、他宗教同士、異民族同士の偉人を、新しい術で混在させ活用していた事への反感だったと言われている。

【万英殿】はヅアート英雄協会が離散したのち、「全世界英雄協会」が設立される際に【万傑殿】として再建された。

405言理の妖精語りて曰く、:2017/01/27(金) 11:15:45
ムッガ動乱のあと、チャカ大陸、また本大陸西部各地において起こった内乱、革命において【英雄】の姿が見られるようになる。

神話や伝説、古い歴史書や伝承に語られる英雄たちが時を超えて出現し、
自分の同胞たちが求める分離独立、主権ある土地のためにその力をふるった。

406言理の妖精語りて曰く、:2017/02/02(木) 14:58:28
協会の英雄召喚技術で召喚される英雄は、知名度や民衆の支持と関係なく、
古ければ古いものであるほど強力な傾向がある。生前の実力では隔たりがあっても、
古いというだけでそれが逆転する事も珍しくない。

ヅアート英雄協会時代には「あの世」「霊界」に長く居たことと関係があるという推測がなされた。
全世界英雄協会の場合、その傾向があるのは認めながらも理由については例によって「ノーコメント」である。

407言理の妖精語りて曰く、:2017/02/03(金) 16:15:05
古い英雄のほうが強いなら古い英雄をたくさん召喚すればいい、というわけにもいかない。
新しい英雄と技術の原理は全く同じであり、多少の手間と必要な資材・エネルギーが殖えるだけである。
しかし、古い英雄の場合、「一時召喚」という形でなされることがほとんど。
これは文字通り一時的に英雄を召喚するもので、魔法や異能を行使してもらったら、その場で帰ってもらう方式である。

問題は彼らの価値観や思想背景である。古ければ古いほど、その価値基準は現代人と隔たり、
過去に起った歴史上の争いや対立も当事者であるなら、現代であろうと冷静ではいられない。
「常時召喚」をされた英雄が「不用意な発言」をしたり英雄同士、また対立相手の子孫とぶつかることになれば、その炎上の鎮火は大変である。

408言理の妖精語りて曰く、:2017/02/04(土) 18:47:55
【万英殿】には、召喚された英雄たちのために、武具や衣裳が用意された倉庫が設置されていた。
それは、段々と規模を拡大し、ついには【万具殿】と呼ばれる巨大施設となった。

409言理の妖精語りて曰く、:2017/02/06(月) 00:11:11
ムッガ動乱においては万具殿に納められた武具や衣装も盗み出された。

万英殿が万傑殿へと改築されるさい、万具殿とその収納物には霊体認証システムが導入され、それぞれの武具と衣装は登録された英雄にしか扱えないよう工夫された。

410言理の妖精語りて曰く、:2017/02/06(月) 15:24:04
全世界心技体育競技大会の上位入賞者、所謂「メダリスト」を没後、万傑殿に祀り上げるシステム。

これは「現代的な価値観を持ち、それ故に古き者よりは御しやすい英雄」を確保する手段である。
万具殿の衣装と武具によってパワーを底上げすれば、近世〜近代の英雄ほどの出力は発揮できる。

411言理の妖精語りて曰く、:2017/02/06(月) 18:41:48
通常、英雄と武具では英雄の方がより重要である。

それは、万具殿に用意された武具の多くが、召喚された英雄が扱うことで初めて威力を発揮するレプリカであり、古代に失われた武具の「再現品」であるということもある。

だが、一番の理由は、英雄が扱う武具には、成人男子十数人がかりでないと持ち運ぶことすらままならない棍棒や、担い手を選ぶ魔剣なども珍しくは無いということだ。
単純に、武具だけあっても役に立たないのである。

412言理の妖精語りて曰く、:2017/02/07(火) 20:44:39
【ラクルラール=カラテ=G3―Xアーマー】
略して、【ラクカラアーマー】とは、AIによるサポートで理想的な動きが出来るようになるパワードスーツである。

この装備は、身に付ければ変身ヒーローのように強くなり、天使的な存在をも倒せるようになる、という触れ込みで警察に売り込まれた。
しかし、これを使いこなすには、AIの指示に完全に支配される「無我の境地」を装着者が得ることが必要であり、そのため実戦配備は未だ難航している。

413言理の妖精語りて曰く、:2017/02/09(木) 20:02:00
「万具殿」に納められている武具には「英雄の残り香」すなわち、その武具を扱った英雄の力の残滓が残留している。

414言理の妖精語りて曰く、:2017/03/05(日) 17:58:01
『ふりくと学園メモリアル』とは、男性キャラ同士の接触・衝突を設計出来るゲームである。

キャッチフレーズは、「運命を変革するRPG」
公式からは、関係構築RPGとも言われている。

415言理の妖精語りて曰く、:2017/03/09(木) 20:17:50
【共有日記】
類感魔術の応用で、通信が可能な魔術書。
リアルタイムで更新される交換日記である。

416言理の妖精語りて曰く、:2017/03/14(火) 20:09:22
それでも女の子と女の子がおでことおでこをこつんとする事には勝らないと言われている。

417言理の妖精語りて曰く、:2017/03/14(火) 21:14:32
女の子同士の「こつん」は、二人を見ていた人の心をも震わせ、記憶を呼び覚ますからだ

そう、失われた記憶が甦り、過去の捉え方が変わるとき
それはある意味、光を越えた速さだと、言うことが出来るのだ

418言理の妖精語りて曰く、:2017/03/26(日) 18:34:18
メクセト王は『不滅の金属』をもって、多くの【神滅ぼしの武具】を作ったという。

419言理の妖精語りて曰く、:2017/04/27(木) 20:22:47
扶桑崎鷲太郎の『第一候補』案は、これ以上無いほど失敗した。
彼には、もはやそれに挑戦する意欲が無くなっていたのだ。
彼は、その案の虚しさを思い知っていた。
例え『第一候補』である【天空神の槍】を完成させたとしても、彼に訪れるのは虚しさと敗北だけであろう、と。
欧州で彼が体験した、ある奇妙な冒険の記憶が、彼にそう告げていたのだ。

420言理の妖精語りて曰く、:2017/04/28(金) 20:38:31
叔父であり、義父でもある扶桑崎大和の想いを知っていた鷲太郎は、表立って復讐を試みることは無かった。
しかし、彼はまた、自分と母を不幸にした神々への復讐のため、いかなる機会も逃すつもりはなかった。
しかも彼は、日本において『神々の復活』関連の問題を一手に引きうける機関に所属していたのだ。
実行部隊ではなく、バックアップ部隊の所属であるとはいえ、そんな彼にとって必要な情報を集めるのは、決して難しくはなかったのだ。

421言理の妖精語りて曰く、:2017/04/30(日) 06:06:29
だが、そんな彼であっても、【槍】のノウハウを持つ組織に接触することは難しかった。
それが海外の組織、ドイツの組織であること自体は、問題ではなかった。
鷲太郎の所属する組織は、世界中にある同様の組織と協力関係にあったからである。
当の組織が、治安側ではなく反権力側、もっと正確に言えば犯罪組織に近いものであることでさえ、接触することだけを考えれば問題ではなかった。

問題であったのは、その組織がよりによって『ネオナチ』と関わりがある組織であるということであった。
いくら世界中の『組織』が協力的な関係にあるとはいえ、自国の恥部を他国に解決させる『組織』など存在するわけがない。
『ドイツの【槍】に関わるな』
情報が判明してからすぐに、それが鷲太郎たちが所属する組織にとっての正式な決定事項となった。
それは、個人的な心情などを超越した、絶対的な禁止命令であった。

鷲太郎は、【槍】を作り出すノウハウを目の前にしながらも、それとの接触を禁じられてしまったのだ。

422言理の妖精語りて曰く、:2017/05/02(火) 21:29:45
しかし、それでも彼は決して、その組織との接触を諦めようとはしなかった。
その時の彼は、やっと見つけた復讐の機会に心を燃え上がらせていたのだ。

公式なルートで接触出来ないのなら、裏のルートを用いれば良い。
彼は、裏社会経由で渡りをつけ、フリーの神具鍛冶として密かにドイツへ渡った。
もちろん、所属『組織』には、出国前に辞表を提出していた。
いくら日本の『組織』といえど、脱退した人間を拘束することは出来ない。

そうして、準備を整えた彼は、後ろ髪をひかれる思いで故国を後にした。
もはや、二度と帰らぬ覚悟と共に。

彼の僅かな心残りは、実の息子のように可愛がってくれた伯父、扶桑崎大和にきちんと別れを告げていないことだけであった。
機上の人となった彼は、伯父と、その悪友である無空和尚の顔を思い浮かべながら、到着後のスケジュールを再確認していた。
もはや、あの二人の顔を見ることは、もう二度と無いかもしれない。
感傷に浸る扶桑崎鷲太郎であったが、その時の彼には、これから先に奇妙な冒険が待ち受けていることなど知るよしも無かったのだ。
さらに言うならば、彼の荷物の中には、その伯父当人が丹念に作り上げたお守りと、無空和尚による土産を催促する手紙が密かに仕込まれていたのだが…………当然ながら、そんなことなど彼には知るよしも無かったのであった。

彼が荷物の『仕込み』に気付き、嬉し涙を流したり、怒りの声と共に手紙を破り捨てるのは、彼が感傷に浸った、そのわずか2分後のことになる。

423言理の妖精語りて曰く、:2017/05/18(木) 17:56:39
18世紀に生まれた「最後のスラヴの神」その名はツィルニトラ。
この神の像がドイツ西部ブランデンブルクで「発掘」されたことがこの神の誕生の契機となった。

この地にかつて住んだスラヴ系民族の崇めた神、かつて崇められていた、と信用され、
その想念の「枠」が受け皿となり、この神は「受肉」した。

少なくとも「組織」はそう認識している。

この神の像が含まれる「プリルヴィッツの偶像」は地元の職人による贋作であることが後に暴かれたのは事実である。

スラヴの「信仰を失った神々」も、彼が古代から存在したなんて話は知らない、と言う。

ツィルニトラは寄る辺なき神であった。

424言理の妖精語りて曰く、:2017/05/18(木) 23:58:49
スラヴの神々からも、ゲルマンの神々からも距離を置かれている彼は、人間に化けてその社会に紛れ込む事にした。
「魔法の神」と言う彼にとっては事実である自己認識も、他の神々からは支持されない。
自己にとっての真実を確認し直すため、更新するため、人間の世界で一から魔術を学ぶ事にした。

このとき「像を造らせ『発掘』させる」力を大いに活用した。

425言理の妖精語りて曰く、:2017/06/16(金) 05:42:13
ヘレゼクシュ地方の鉱山では、【カボチャ灯】が愛用されている。
この灯火は「鉄皮南瓜」に「行き場を無くした魂」をまじないで変形させた「燃える金貨」を入れて作られる。
そうした作成方法はともかく、この【カボチャ灯】は、とても美しい照明である。
鉱夫たちの鎚音が響く薄暗い坑道では、ゆらゆらとかすかな風に揺らめくこの灯火が、唯一の明かりでなのだ。
この灯火は、橙色の光を投げかけ、小柄な鉱夫たちの影を何倍にも引き延ばし、さらなる薄い影と共に踊らせる。

426言理の妖精語りて曰く、:2017/06/27(火) 17:55:04
【齧る四肢】

審理的真理軍の長となったトーマが装着した、モナドリアクター内臓の義足と義手。
オルテガ通商連合ギルドのプラチナ会員企業「ビスカン商会」から流出した技術が用いられている。
装着者はこの名をとって「齧る四肢のトーマ」と呼ばれた。

手のひら、足の裏に触れたものを装着者の意図に応じて、モナドへと還元し、エネルギーとして吸収したり、
そのまま任意の方向に暴発させることができる。

法術を使用できないという宗教上の利用から、法術やその他の「異端的」「異教的」な術体系を使用できない唯信派の彼らは
それらに合致しないテクノロジーを追い求めた。モナドリアクターはそんな彼等が手にした力の一つである。

427言理の妖精語りて曰く、:2017/06/28(水) 06:06:32
【さいからミシン】があれば、誰でも裁縫の達人になることが出来る。

このミシンは、ファッション系企業が売り出した商品であり、専用のコミュニティである【VRものづくり工房】との連動機能がウリである。
このミシンさえあれば、提携ブランドの最新スタイルの服や洋服を、自分の手で作り出すことが出来る。
更に、コミュニティに自作した衣服のデータをアップロードすることで、デザインをSNS内で共有したり、工場委託して大量生産することも出来る。
更には、有料デザインとして売り出したりすることも可能なのである。

人気のあるデザインをした者や、定期的に行われるコンテストに入賞した者には、プロへの道が開かれているという噂もあり、このミシンは、今や品薄商品である。

そして、この好評を受け、販売元は【さいから3Dプリンタ】なる姉妹商品を売り出すとのことだ。
新時代のネットワーク連動製品の勢いは、まだまだ止まることはないであろう。

428言理の妖精語りて曰く、:2017/07/20(木) 05:34:15
扶桑崎鷲太郎は、あらゆる事態を覚悟していたはずであった。
彼は、ドイツの秘密結社と接触するにあたり、ドイツを完璧にマスターしていたし、裏社会の事情も探れるだけ探っていた。
汚い仕事に従事させられることも想定していたし、もちろん、いざという時に逃亡するためのルートさえ用意していたのだ。

それでも、どれだけ準備を積み重ねても、どれほど情報を集めても、力の及ばない事態というものも、存在する。
鷲太郎は、そのことも、きちんと肝に銘じていたはずであった。

429言理の妖精語りて曰く、:2017/07/21(金) 05:58:37
彼は、どれほど過酷な「仕事」 にも耐えるつもりであった――――実際には「仕事」と呼べるようなものは、ほとんど無かった。
彼は、多少の犯罪や悪事にも、その手を染める覚悟はあった――――しかし、求められていたのは、むしろ慈善行為に近い「仕事」であった
彼は、接触対象が小さな組織であり、カルト化した閉鎖的な集団となっていることも覚悟していた――――しかし、まさかその「秘密結社」が家族経営だとは、予想もしていなかった。
彼は、どんな厄介な上司や同僚をも、覚悟していた。
靴をなめさせられようが、どれだけ理不尽な命令をされようが、耐えるだけの備えと対応力は身に付けてきた。
だが、
だが、
だが――――彼の上司は、どこにでも居そうな主婦であり、彼に与えられた部下も、またどこにでも居そうな小娘であった。
確かに、彼には神具鍛冶としての技能は求められていた。
しかし「結社」の予算や、準備の関係のため、今のところそれらを振るうことは出来なかった。
どれほど腕の良い技術者でも、素材が揃わねば、その力を見せることは出来ない。

かくして――――陰惨でハードボイルドな「仕事」に従事するはずだった扶桑崎鷲太郎は、「上司」であり「首領」である話好きな主婦の身の上話と、ワガママで小生意気な「部下」子守りに付き合い続けるハメに陥ったのであった。

――――どうして、こうなった?

430言理の妖精語りて曰く、:2017/08/04(金) 07:13:49
【思晶石】とは、呪術結晶の一種。
それは、思いを内部に閉じ込める効果を持つ。
その製法は、鈴国が独占していることで有名である。

夏への憧れを封じ込めた石は、冬のさなかにもキラキラ輝き、暖かな思い出を刻んだ石は、暖炉の中であかあかと灯る。

431言理の妖精語りて曰く、:2017/08/05(土) 09:48:56
<<<<白いワンピースを着た幼馴染とヒマワリ畑を駆け抜け、ソーダの瓶をあけて入道雲の聳える青空をながめたものだった。>>>>

432言理の妖精語りて曰く、:2017/08/16(水) 02:24:13
センジュ・フォリアマールは全世界心技体育大会の金メダリストであり、死後、万傑殿での処置により英雄となった。

現代の英雄である彼は、死者としての時間が少なすぎて英雄としての出力に欠ける。
ここまでは他のメダリスト系英雄と同じだが、彼は莫大な資材を投じた追加パックの装着によりそれを補う。

433言理の妖精語りて曰く、:2017/08/17(木) 04:15:44
その追加パックは、いざ戦闘となると自動的に展開し、彼専用の鉄棒に変わるのだ

434言理の妖精語りて曰く、:2017/08/17(木) 04:43:15
扶桑鷲太郎は、東アジア最高の【神具鍛冶】にして、母を殺した神への復讐者たる半神である。
しかしそんな彼も、今では、すっかり子守りが板についてきてしまった。

まず朝は、誰よりも早く起きて、トレーニングをこなし、朝食の用意をする。
カルト教団【聖遺産協会】の正メンバーは二十人ぐらいいるらしいが、この本部(という名の山小屋)に暮らしているのは、わずか三名に過ぎないので、それも大した手間ではない。
次に、【偉大なる聖母】という仰々しい二つ名を持った一家の母親を起こし、続いて【栄光を約束されし麗しき妹君】なるワガママ娘を起こす。
ちなみに、後者の二つ名は、ワガママ娘当人にねだられて、鷲太郎がつけたものだ。
彼女には、それまでそのようなものが一切無かったらしく、つけた当日には飛び上がらんばかりに喜んでいた。
三日間に渡って苦労させられた鷲太郎も、これで報われるというものだが、彼女はなぜか、やたらと素直になりたがらない。
【聖母】様の前や【協会】の『公式行事』においては、別人のように素直で真面目な彼女なのだが、鷲太郎の前では、やたらと刺々しいのだ。
この時も、大喜びしたと思ったら、照れ隠しに蹴りを入れてきた。
まあ、中学生(くらい)の女子に蹴られてダメージを負うような鷲太郎ではないが、蹴られれば普通に痛いので、そこは避けておいた。
避けられた彼女は、鷲太郎の代わりにオーク材の堅固なタンスを蹴ってしまい、足の指を痛めてしばらく跳ねていた。
彼女は、しきりに悪態をついて鷲太郎を非難していたが、鷲太郎自身も、この時ばかりは自分を非難したい気分であった。
彼は、かわいそうでならなかった――――蹴られたタンスが。

そんな【妹君】を起こすことこそが、今のところ、この【協会】における鷲太郎の最大の任務であった。

435言理の妖精語りて曰く、:2017/08/18(金) 07:02:17
【妹君】は、やたらと寝起きが悪いくせに、寝起きの姿を見られることを酷く嫌がる。
そのため、【妹君】を起こしにいった鷲太郎の身体には、特に艶っぽい事情もないのに、引っ掻き傷だの歯形だのが付いていることも、稀ではない。
更に、うっかり【妹君】の寝乱れた姿を目撃などしてしまった日には、その被害は恐ろしいものになる。
鷲太郎は、子どもの身体になど全く興味は無いが、色々とデリケートな【妹君】にとっては、そうした『トラブル』は大問題なのだ。しかも、【妹君】は寝相がたいそう悪く、寝起きには、原始人か無人島漂流者のような斬新なファッションに身を包んでいることもざらである。
おかげで、裏社会にその名を知られる【神具鍛冶】鷲太郎が、この国に来てから最初に作り出した神秘の武具は、魔獣から身を守るための【狼牙のブレスレット】であった。
よりによって【神具鍛冶】の技術を用いて、荒ぶる少女から身を守ることになったことは、扶桑崎鷲太郎がこの国で味わった四番目くらいの驚きとなった。


そしてその後、【妹君】と共に食卓へと向かう。
一家の兄である【祝福されし黄金の目覚めを導く栄光なりし光の御子】は、【妹君】より遥かに早く起床しているので、こちらは起こしにいく必要はない。
ちなみに、こちらの長ったらしい二つ名は、鷲太郎がつけたものではない。
彼は、元々この一家、というより【協会】において、特別な地位にいるのだ。

【協会】の本部メンバー二名を終結させたところで、鷲太郎の朝の『任務』は完了する。
【協会】のトップである【聖母】は、仕事や出張などで本部を空けることも多い。
そのため、彼女に対して鷲太郎がなにかする必要は特になかった。

436言理の妖精語りて曰く、:2017/08/24(木) 05:53:37
【聖母】だけでなく、【御子】に関しても、起こす必要はあまり無い。
彼には、鷲太郎が起こしに行く前から起きているフシもあるくらいだ。
そのため、鷲太郎の『任務』は、【妹君】を起こした時点で、大体完了する。
そもそも【御子】は、とても素直で礼儀正しい男の子であり、鷲太郎に迷惑をかけることなど考えられなかった。
この国に来てから、ときどき鷲太郎は自分の幼い時分を思い返してみることが増えた。
しかし、復讐心をもてあまして、義父に迷惑をかけ通した(さらに言うなら今もかけ続けている)自分と、朝の連続ドラマに出演しても違和感が無さそうな【御子】は、どう比較しても、似ても似つかなかった。
ただ、それでも彼を見ていると、何やら心に引っ掛かるものを感じるのが、鷲太郎の気になるところであった。

437言理の妖精語りて曰く、:2017/09/03(日) 20:33:46
今日も何事も無し。
それを確認するのが、ドイツの『組織』に潜入した扶桑鷲太郎の日課となった。
彼は、復讐の手立てを求めて、このドイツに降り立った。
神をも殺す武具、【神滅ぼしの槍】の一つ【救世主の聖槍】は、実は公的に保管されているものは偽物であり、真物は、とある『組織』に保管されているとの情報を得たからだ。
それはありふれた胡散臭い噂であったが、鷲太郎は【神具鍛冶】としての知識を活かした分析と、幾らかの直感によってそこに真実が含まれていると判断したのだ。

しかし『組織』に求めた【槍】は、確かめてみると【救世主の聖槍】の真物ではなく【智神の槍】であり。
存在すると伝え聞いた【槍】は、『製作途上』であり。
そもそも、完成のメドすらたっていなかったのだ。
かつて、ナチスが【槍】について研究し、情報を収集していたというのは、紛れもなく事実であった。
しかし、最初は『帝国の栄光』のために、後には『逆転勝利』のために研究されたその資料は、敗戦と共にその多くが失われ、また闇に葬られていたのだ。

鷲太郎は、一度ひどく落ち込んだ後、気を取り直して再度の情報収集に努めることにした。
なんといっても、ドイツはドヴェルグたちの故郷の一つである。
滅んだ神々が復活した、この時代においても、失われたままの技術は多い。
だが、ここならば、日本とはまた別のルートから手に入る知識もあるに違いない。
それが、一度期待を外された鷲太郎が立てた算段であった。

そしてそれは、わずかな情報を得るだけで空振りに終わるはずであった。
そのはずだったのだ。

438言理の妖精語りて曰く、:2017/09/24(日) 12:14:51
兄妹の兄、ミヒャエルは、どこから見ても良い子だった。
彼は、【儀式】において重要な役割、はっきり言って生け贄に近い役割を担っているにも関わらず、きわめて真面目で素直だったのだ。
そう、素直過ぎるくらいに。

とはいえ鷲太郎から見て【儀式】の成算は、高くはない。
いや、はっきり言って成功の見込みなどはなかった。
【世界樹】と【生命の木】を重ね合わせること自体は、妖精王がどうとかいう小説で読んだことがあるが、そこへ更に【知恵の戦神】と【救世主】を重ね合わ
せて、神の持つ【永遠の生命】を【黄金の果実】として奪い取ろうなど、無理があり過ぎるように思えたのだ。
強大な存在になぞらえるにしても、それ相応の強大な触媒が必要となる。
コストや正確な手順の都合から言って、そうした儀式が成功したためしなどは一切なかった。

439言理の妖精語りて曰く、:2017/09/24(日) 12:37:38
柄を作るは去りし日々
穂となるは人々の営み
貫くは来たる無明の闇
この名を紀元槍とする

440言理の妖精語りて曰く、:2017/09/27(水) 04:16:10
終わりはいつも突然訪れる。

ひとつ前の世界は紀元槍が突然折れたことで滅びた。
槍の滅びを防ぎ、そして支え続けた英雄が突然引きずり出され、追放されたのだ。

追放した神々の釈明は不可解で矛盾に満ちていた。
呆れた妖精たちの中には更なる不信が募り、やがて離れていった。
槍の根元で訴えたところで雲上の神々は無視を決め込むだけだろうから。

441言理の妖精語りて曰く、:2017/10/07(土) 21:05:06
翡翠の神像は、清らかな音色をたてる
それは、日の光が奏でる太陽の音
南国の海中を思わせる、爽やかな緑の、明るい音

442言理の妖精語りて曰く、:2017/10/26(木) 21:26:41
エブグルブ・バフォウは紅玉の祭笏ナッタートマエーンを帯びて行動した。

ゴラムバ家の至宝であるこれを持つことは彼の魂の半分がディフワ・エマ・ゴラムバである証である。

すくなくとも信奉者たちはそう信じた。

443言理の妖精語りて曰く、:2017/10/28(土) 01:56:07
翡翠の神像と紅玉の祭笏の伝説

蠢動秩序総体開闢解講蟲神教すなわちガンディスシャニティアとルズ=アナイ=アナイすなわちルザナイ教が鬩ぎ合っていたある時代、
蟲術の大家は神々の加護を求めながら、蟲神の一柱を模った神像を掲げ、
いっぽう法術の大聖は唯一神の加護を求めながら、天霊が備える自在後光の意匠持つ紅玉の祭笏を掲げた。

その結果について双方が異なる伝承を伝えている。

ガンディスシャニティア側の伝承は言う。天から差した光が翡翠の神像に宿り、羽化した神霊の奏でる太陽の覚曲が異教徒を薙ぎ払ったと。
ルザナイ教側の伝承は言う。聖人が祭笏を投げるとそれは一直線に異教の偶像に飛んでいき、その胸を貫き粉砕し、憑依しかけた異教の悪霊を退散せしめたと。

444言理の妖精語りて曰く、:2017/10/29(日) 13:44:24
このとき紅玉の祭笏ナッタートマエーンを掲げた聖者。彼こそがゴラムバ家の祖なる大聖ゴラである。

ゴラの死後、紅玉の祭笏は彼の遺体とともに墳墓に葬られた。
しかし、火山の大噴火による溶岩流がその上を覆い、墳墓は埋め立てられてしまった。

紅玉の祭笏はゴラムバ家当主の就任式において墳墓から取り出され用いられてきたが、
これを期にそれはできなくなってしまった。

それでもなお、ゴラムバ家は紅玉の祭笏を一族の至宝として、神から預けられつづけていると認識した。

445言理の妖精語りて曰く、:2017/10/29(日) 14:26:44
【無明の剣】むめいのつるぎ はメクセトが作った神滅ぼしの武具の一つである

この剣は斬りつけたものの光を奪う(生物ならば視力を失わせる)とされるが、これは副次的な機能であり、本来の力は別にある。
その本来の機能は時空圧縮であり、光すら歪曲する斬撃によって何もかもを消滅させるという。
きわめて強力な武具だが、この全力の一撃を放った使い手は代償として歴史から抹消され、存在そのものがなかったことにされてしまう。
ゆえに、この剣は「どうやら三回全力使用されたことがあるらしい」とわかっていても、
「誰がこの剣を用いたのか」は不明なままである。

446言理の妖精語りて曰く、:2017/11/07(火) 05:54:28
【無明の剣】には、周囲の光を残らず奪う機能が存在する。
しかし、その使い手にとっては、それがもたらす闇は大した問題ではない。
なぜなら、この光を奪う機能は、使い手に対しては常に発揮されるからだ。
すなわち、視覚に頼らない凄腕の剣士でなければ、この剣を使いこなすことはおろか、持って歩くことすら出来ないのだ。

447言理の妖精語りて曰く、:2017/11/16(木) 19:28:07
逸話武装(ナラティブ・ウェポン)は、改良され神話武装(ミソロジー・ウェポン)となった。
その本質は、最適行動教授アプリBABELにより管理される三つの「ギア」にある。

天球ギアは、生物としての最善を装備者に想起させ、地球ギアは、社会生物群としての最善を教授する。
そして、最後に人球ギアが、装備者個人の過去の経験を反映した最善・最適のルートを導くのだ。
天の法・地の理・人の生
この三つは、それぞれ異なる様式であり、異なる視座であるといえた。
それら全てが揃ってこそ、完全無欠たる行動補助足り得る。
そう、それが当時のきゆら大学教授会の結論だったのだ。

448言理の妖精語りて曰く、:2017/11/20(月) 20:05:40
拳銃は、剣に似ている

どちらも、「力」や権威の象徴として扱われがちだというのも共通点ではあるが、真に似通う性質は他にある

槍、弓矢、斧に鉄槌
他の武器は、本来、人間を殺すためのものではない。
だが、剣は違う。

剣は、人間しか殺せない
剣は、人間が作った、人間による人間を殺すためだけのための武器だ

拳銃もまた然り
拳銃は、狩りに使えない
木を切ることも、魚を捕ることも出来ない
拳銃を持つということは、護身以上に「殺人に備える」という意味が強い
それが、拳銃に与えられた宿命である
はるか昔から、剣がそうであったように


そして、拳銃が殺すのは、なにも他人だけとは限らない
その性質を説くには、追い詰められた独裁者や、戦に敗れた将軍を例にあげるまでもないだろう
そう、その銃口に最も近いのは、常に…………

449言理の妖精語りて曰く、:2017/11/21(火) 19:59:56
【ラクルラール・クォンタム・ストリングス】とは、半虚構の糸である。
それは、モノフィラメントより細く、そして何よりも頑強な糸であり、世界に第三の産業革命をもたらした革新的な構造材だった。

450言理の妖精語りて曰く、:2017/11/24(金) 19:10:11
【平和狂典RIP】とは、神滅ぼしの武具の一つ。
メクセトが作り出した魔導書であり、彼流の平和主義を実現する武具である。

この魔導書は、一種の【法典】であり、「死を恐れない攻撃的な民」の自己認識を「死を恐れない平和主義な民」に変える力を持っている。
この法典をいただく民は、自身を「平和を愛する善良な人物」であると考えるようになる。
さらに彼らは、自らの攻撃性を基準にして他者の攻撃性を判断するため、他者を全て「凶悪に攻撃的な存在」とみなす。
彼らは、自分達の攻撃衝動の影に過ぎない相手を恐れ、これに傷つけられないようにするために、争いを非常に忌み嫌うようになるのだ。
ただし、この【法典】の力でも、法典の民自身が持つ攻撃性自体は取り除かれないため、法典の民は、知らず知らずのうちに(存在しないはずの)自らの攻撃性をもてあますようになってしまう。
自覚の無い好戦的な軍団の誕生である。

一説によると、この状態はあくまで「待機状態」であり、法典の民は、【法典】からの指令を受けることで、真の「攻撃状態」に移行するのだという。
「攻撃状態」に移行した法典の民は、「みせかけの攻撃的な平和主義」から「絶対的に攻撃的な攻撃主義」へとその思想を変え、全ての民が死に絶えるまで戦い続けるという。
これまで(自分を守るためだけに)争いに関するもの全てを非難してきた者が、今度は(自分を守るためだけに)争いをやめさせようとする全てのものを非難し、排除しようとし始めるのだ。
そうなれば、その攻撃性は、利害で争いを起こそうとする者を軽く上回る。
その時彼らは、あくまで「自分達は被害者」だと信じ、争いという醜い行為に「無理矢理」駆り立てられる己を憐れんで悲しみの涙を流しながら、嬉々として「攻撃的な敵」を殺戮し続けるのだという。

この【法典】を授けられた民について、詳しいことは分かっていない。

451言理の妖精語りて曰く、:2017/12/05(火) 19:00:26
わたしが昔、大事にしていたのは、ちいさな魔女の人形だった

いつしかなくしてしまったけれど、あの子は大事な友だちだった

彼女は、どこへ行ったのだろう?

452言理の妖精語りて曰く、:2017/12/08(金) 18:48:36
【フィリス】は、『腹話呪文』に使う人形である
その性別・年齢・形態に決まりはない
なんなら、そこらの木や岩だって【フィリス】に成り得るのである

【フィリス】、それは無言の代弁者にして『呪文使いに使われる呪文使い』である

453言理の妖精語りて曰く、:2017/12/13(水) 16:18:03
ナタク

「信仰され地上から消えた神々」の研究の一環として、「オーダー・オブ・ホモ・サピエンス」時代の扶桑崎大和が、
レプティリアンから制作を命じられた。中国神話の「哪吒太子」を再現すべく造られたホムンクルスの一体。
神の子でもなければ仙人の手になるものでもない、「俗人が造ったネオ・哪吒太子」ともいうべき存在。

ネオ・ナタはいろは順に制作され、28体目のナタクをもってネオ・哪吒太子は完成をみた。

454言理の妖精語りて曰く、:2017/12/20(水) 19:32:19
【炎冠のヒュドラボルテージ】とは、最高のお笑い芸人にのみ与えられる至高の栄誉である。

遥か太古の昔、平和を愛するメクセト王は、争いが絶えない国に心を痛めていた。
だが、彼には秘策があったのだ。
どんな争いも、瞬く間に終わらせることが出来る究極の秘策が。
そう、それこそが『お笑い』である。
メクセト王が選び抜いた最高の芸人は、前線に到着する半年前には既に「くすくす笑い」を巻き起こし、本陣に到着した時には、そこを爆笑の渦へと変貌させていたという。

その芸人は、メクセト王から賜った赤い派手な帽子をかぶっており、これがのちの【ヒュドラボルテージ】の由来となったのだ。

強烈なツッコミと無双の天然ボケ、そして天性の魅力を持つ至高の芸人のみが【ヒュドラボルテージ】に認められ、それをかぶることを許されるのだという

455言理の妖精語りて曰く、:2017/12/22(金) 22:51:37
五大紀剣の内、猫の紀剣コナタだけが記述見当たらないな…
七天八刀最強の刀なんじゃが

456言理の妖精語りて曰く、:2017/12/28(木) 05:00:41
【代弁帽】
代弁帽とは、着用者の心を読み取って代わりに話すことが出来る魔法の帽子である
これさえあれば、どんなスピーチや演説も可能なのだ。
ただし、これには、時に不必要なことまで話し出してしまうという重大な欠点がある。

457言理の妖精語りて曰く、:2018/01/02(火) 07:58:44
猫の紀剣コナタについて、詳しいことは分かっていない。
ただ、それは「必要とされるときに、いつもそばにある剣」であると、ただそれだけが伝えられているのだ。

458言理の妖精語りて曰く、:2018/01/17(水) 05:23:54
【灰剣ソツィリスティン】とは、キュトスの姉妹【マリアフィーリース】の遺灰から作られた剣
魔剣である
これは、少しずつとはいえ、世界そのものをも焼きつくし、灰となす力を持つ

だが、この剣の最も恐ろしい特徴は、そんな破壊力ではない
ソツィリスティンには「姫育て」と呼ばれる所有者を自己作成する機能があるのだ
自分や自分の人生に不満を持つもの、根拠のない遠方や貴人への憧れを持つもの、むやみやたらと競争心や被害者意識が強いもの
この剣は、それらを誘導し、影響を与え、自らの担い手である魔女【カルル・アルル・ア】に「鍛造」するのだ
これこそが、この剣が魔剣として恐れられる由縁である

459言理の妖精語りて曰く、:2018/01/24(水) 17:54:28
メクセト王が創り出した【神滅ぼしの武具】のうちの一つは、巨大な鎧であった。
その名を【都市鎧ザーケン】という。

その鎧は、一見すると、まるで鉄格子で出来た城のように見える。
だが、その中には水の循環があり、植物が生い茂り、人々があちこちに家を作って生活しているのだ。
そして、この城は歩く。
これは、巨人のように、二本の足でゆっくりと歩く魔導の鎧なのだ。

メクセトが、なぜこのような鎧を創ったのかは、未だに謎とされている。
一説によると、真の【都市鎧】は、既に神滅ぼしの戦で滅びており、これは念のために創られた予備に過ぎないのだとそうだ。

ともかく、鎧は今日も歩く。
その身に一枚の装甲も付けず、立ち向かう敵すら持たないままに。

460言理の妖精語りて曰く、:2018/01/26(金) 19:45:40
扶桑鷲太郎が身を寄せた『結社』の長であるヘレーネは、どうみてもただの主婦であった。
その姿は、むしろ『寄宿先の女主人』と言った方が適切であろう。
二人の子供を妊娠し、恋人に逃げられ、友人に財産をだまし取られて、政府の補助と地元のアルバイトでなんとか生活する女性。
その不幸の反動か、子どもを溺愛し、変なおまじないや宗教にハマっているらしい。

それが「普通」の社会から見たヘレーネであったし、少なからず世界の「裏」に関わる鷲太郎が見ても、それは変わらなかった。


彼女は『神滅ぼしの槍』の情報など持ってはいないし、本当の神秘や神々とも、全く関わりが無いに違いない。
鷲太郎が感じたその印象は、その前半までは確かに正しかった。
だが、後半の印象は間違っていた。
そのことを、彼はやがて、その身で実感することになる。

461言理の妖精語りて曰く、:2018/02/04(日) 08:51:28
魔法少女オレオレは、一枚のカードを取り出した。
「それがアンタの『新しい魔法』なの?ずいぶんと派手なカードね」
相棒(マスコット)の泥棒猫リーリエは、どうもそのカードがあんまりお気に召さないようだ
「へへーん!これこそが『キュトスカード』!魔ほ少女協会からレンタルしてきた最新のアイテムなんだよ!」
オレオレは、カードを振りかざし、無い胸を精一杯張った。
本人の脳内では、格好良い自画像が描かれているのかもしれないが、どうひいき目に見ても『新しいおもちゃを自慢したい子ども』にしか見えなかった。
現実は、非情である。
「で、それで何が出来るの?」
リーリエはそんな自惚れ娘を放っておいて、話を進めることにした。
彼女も、いい加減オレオレとの付き合い方に慣れてきたのだろう。
「電話が出来ます」
「は?」
「だから、電話が出来るんだってば!」
「それ、スマホかなんかなの?魔法少女の仕事や戦闘に役立つとは思えないんだけど?」
「魔法少女のお仕事に、戦闘は絶対必要なわけじゃないよー。それに、これだけじゃ電話は出来ないって」
「じゃあ、なんなのよ、早く説明しなさい。30字以内で簡潔にね」
「うう・・リーリエきびしいよー」
「はいはい、人から時間を盗まないの。アンタは泥棒猫じゃないでしょう?」
リーリエは、相棒の足をぺしぺしと叩いて話をうながす。
こうやって、自然と進行役を務めてしまうあたり、結構彼女は魔法少女のマスコットに向いているのかもしれない。
「このカードには、一枚につき一人の『キュトスの姉妹』の電話番号が書いてあるんだよ。それに【マジホ】で、電話やメールをすると相手の人が力を貸してくれるんだー。プリペイドカードだから、電話代も払わなくて良いんだよ!」
「なんだ、ただのテレホンカードじゃない。というかアダルトな広告っぽくもあるわね」
「テレホンカードってなーに?」
「・・・もうそんな時代か。まあ、今はそんなことは気にしなくていーの。アンタは、さっさとそれで魔法を使いなさい。【悪夢】の事件を解決したいんでしょう?」
「はーい。おねがい【ラプンシエル】さん!力を貸して!」
オレオレは、返事をするや否や、ポケットから取り出した魔法携帯【マジホ】のカードリーダーに、【キュトスカード】を差し込んだ。

462言理の妖精語りて曰く、:2018/02/04(日) 08:52:01
プルル・・・プルル・・・プルル
色気の無い呼び出し音が、あたりに響きわたる。
プルル・・・プルル・・・プルル
プルル・・・プルル・・・プルル
プルル・・・プルル・・・プルル・・・・・・・・
「ねえ、いつまで待たせるの、コレ?」
「だ、大丈夫!【ラプンシエル】さんのご都合が良ければ、きっと応えてくれるよ!」
「コレ、相手の都合次第なの!?」
「だって、私ただの派遣魔法少女だもん!姉妹の絆とかコネとかないもん!」
叫んだ後、肩を落とすオレオレ。
「アンタに一瞬でも期待した、私がバカだったわ・・・」
そのままであれば、その場の空気は致命的に落ち込むところであったが、なんとかその展開は免れることになる。
オレオレが握りしめていた【マジホ】が明るく輝いたのだ。
通信、接続のしるしである。
「きたきたー!!」
「おお、やっとね」
一人と一匹が固唾を飲んで見守る中、オレオレの【マジホ】から放たれた光は、一点に集約されて一つの幻像となる。
それは、一人の美しい少女であった。
「ムダに髪が長い女ねー。それに、ずいぶんとエラそうだわ」
「しっ、いくら本当のことでも、本人の前で言っちゃかわいそうだよ!」
だが、彼女たちの第一印象はあまり良くないようだ。
そんな言いたい放題なオレオレたちの発言が、聞こえているのかいないのか、少女は淡々と言葉を連ね始めた。
彼女は言う。
「選びなさい。私の【魔眼】の力を借りるか、レタス一個を産地直送価格で購入するか。あなたたちには、二つの選択肢があるわ」
「なんでレタスなのよ・・・」
すかさずつっこむリーリエ。
ツッコミは、魔法少女マスコットの義務なのだろうか。
一方、彼女の相棒は悩んでいた。
「うーん、最近お野菜高いしなー。レタスを安く買うか、【魔眼】の力か。レタス、【魔眼】、レタス、レタス、レタス、レタス・・・」
「なんでそこで悩むのよ!さっさと【魔眼】を頼んで事件を解決しなさい!」
どうやら、ツッコミはマスコットの義務ではなく、不可欠な技能であったようだ。
彼女のツッコミによって、オレオエはようやく決断を下す。
「【魔眼】の力で、この【悪夢】の魔法が関わる事件の数々を整理して下さい!バラバラな事件のつながりが分からなくて、困ってるんです!」
「わかったわ。私にとってどうでもいいことだから、どうでもいいなりに、全力で処理してあげる」
幻像の【ラプンシエル】は、妙なセリフと共に空の高みへと浮かび上がった。
いつのまにか、彼女の足元には塔の幻が出現しており、どうやらそれが彼女を持ち上げているらしい。
「よく分かんない女ねー。あの、ムダに偉そうな態度はどうにかならないのかしら」
「たぶん、そういう『設定』なんだよ。というか、力を貸してくれるんだからどうでも良いよ!【ラプンシエル】さんは、良い人だよー」
「アンタ、結構現金ね・・・」
相変わらずの凸凹主従の会話を無視しながら、彼女は、続けて語る。
「私は『塔の上の姫』世界の全ては、私の下に。どんな壁も、難問も、見降ろしてしまえば単純なもの。『世界よ、私の膝下に広がりなさい』」
その言葉と共に、それまで放置されていたテーブルの上の書類が、舞い上がった。
写真、レポート、インタビュー集、行き詰ったオレオレが書いた落書き・・・【悪夢】の事件に関する、様々な資料たち。
それらは、【ラプンシエル】の言葉とともに、宙を舞い、その位置を入れ替え、一つの絵図をなしていく。
彼女の力によって、書類たちは、一つの秩序のもとに、テーブルの上に並び替えられたのだ。
これこそが、【ラプンシエル】の、そして【キュトスカード】の力であった。

463言理の妖精語りて曰く、:2018/02/18(日) 22:55:21
【岩穿ちの剣】は英雄シャーフリートの愛剣として知られるが、
この剣は彼と敵対していた「大地の中心の九十九騎士」の一人、パルフォテッラのことでもある。
すなわち、騎士としての名前がパルフォテッラであり、剣としての名が岩穿ちの剣なのである。
シャーフリートは人魚に課された試練の一つとしてパルフォテッラとの決闘を行い、
4種の戦いを制することで、相手を己の武具とした。

464言理の妖精語りて曰く、:2018/02/25(日) 11:00:07
レストロオセの四十四騎士は、騎士メダリオンに封印されていた
このメダリオンは、騎士の序列ごとに異なる素材で形成されており、水晶、黄金、銀、プラチナ、そして樫やハンノキなどその種類は多様であった
中でも一番美しいのは水晶のメダリオンであり、これは普段こそ透明ではあるが、光を受けると万色の輝きを放ったという

465言理の妖精語りて曰く、:2018/02/25(日) 20:43:12
【双界玉レギュラシオン】は、「神滅ぼしの武具」の一つ
世界を内蔵する双玉である
これは、「昼の世界」と「夜の世界」を内蔵する魔道具であり、一抱えほどの大きさの、接着された二つの玉の形をしていた
この一つの玉につき、一つの世界が内臓されているのである

この武具の主要な機能は二つあり、攻撃と防御に対応している
攻撃の機能は「昼の世界」の熱を、小さな流星として飛ばすもの
防御の機能は「夜の世界」の闇に、相手の攻撃を吸収するものであった
そして、二つの機能には作用と反作用の関係があり、片方の機能だけを使い続けるとバランスを崩してしまう危険があった
すなわち、暴走である

だが、実はこの暴走こそが、この武具の第三にして真なる機能なのだ
二つの「世界」のバランスが崩れると、この宝玉は周囲の全てを吸引してそのバランスを取り戻そうとする
そして、最後には二つの「世界」は激突し、圧壊するのだ
その威力は、神をも滅ぼす

そして、暴走時に武具の周囲の存在した全ては、その吸引から逃れることが出来ない
もちろん、武具の使用者も逃げることは出来ない
小さいとはいえ、世界二つを「神を殺す」ためだけに消費し、使用者の命や安全など全く考慮していない
これこそが、かの恐るべきメクセト王の作り出した「神滅ぼしの武具」である

466言理の妖精語りて曰く、:2018/02/26(月) 22:10:05
五大紀剣が一振り、猫の鍛えし剣コナタ。
『遍』性に特化した紀を持つこの剣は、此方より斬撃を届かせ、彼方よりの攻撃を防ぐ。
つまり、量子のゆらぎを操ることで、きわめて一方的な戦いを可能とするのである。
しかし、この剣の真の力を引き出せる剣士は少ない。
その数少ない一人こそ、現所有者である七天八刀最強の剣士、猫武士道こと夜彦その猫である。

467言理の妖精語りて曰く、:2018/02/27(火) 20:29:36
【星頭鎚・ンデイマ】は、「神滅ぼしの武具」の一つ
星を鎚頭(ハンマーヘッド)とするハンマーだ

それは、天に漂う塵を流星の鎚頭と変えることが出来た
そして、その流星を全て防いだ神が慢心したとき、この武具の持ち主は、真なる鎚頭を以ってこれを迎撃したのだ
そう、それは当時、まだ一つの丸い星であったもの
この大地そのものが、この武具の真なる鎚頭だったのだ

たとえ神であっても、それほどの重さに耐えられるわけがない
神は滅び、この鎚の使用者も反動によって滅び、大地さえも砕けて散った
これが、今の【散らばった大地の世界】が出来た理由なのだ

なに?冗談が過ぎるって?
なら、今すぐお前さんの頭をこの割ってみせようか?
なにを隠そう、この鎚こそ・・・・・・・・

お、おい女将! 鎚を持っていくんじゃあない!
なに、今日こそツケを返せだと?
ま、待てツケなら返す!
あと少し、そう明日、明日には!
だからもう少し待て! 
今コイツからさっきの話の講釈料を取るから、今晩はひとまず・・・・あれ?アイツどこへ行きやがった!?

待て、女将、待て、待ってくださいお願いしますってー

468言理の妖精語りて曰く、:2018/03/02(金) 06:05:04
悪夢の槍は、よくアルセスの槍と同一視される。
それは、無限に前進する人間精神の具現であり、世界精神そのものの表れでもある
それは、世界を支配する王者の証
無限に前進する活力と希望のしるし

だが、それは同時に、あらゆるものを破壊し再生する力でもあるのだ
斧の日常性と槍の非日常
保守と革新、反動と革命、守旧と進歩、変化適応と環境改変
つまり、自分が変化することと、他の変化を自己に合わせて利用すること
これらの対立する要素は、同時に深く関わり合っている。
悲しみと憎しみ、癒し、優しさ、そして愛の矛盾性
それらの力が、ここにあるのだ。

469言理の妖精語りて曰く、:2018/03/02(金) 20:56:05
【族滅槍レベウス】は、凶悪な神滅ぼしの武具だ
神滅ぼしの武具には、恐ろしいもの、大量殺戮を行うものがあまりに多い
それらは神を滅ぼすため、いかなる悪神でさえ及ばない悪意が込められた武具であり、神をも滅ぼす覇王の悪意だ

だが、そんな中でも最も恐ろしいものこそ【族滅槍レベウス】だと私は思うのだ
この槍は、一つの一族を必ず滅ぼす
正確に言えば、これは一族「を」滅ぼすための槍ではなく、どうしても一族「が」滅びてしまう槍であり、必然的に犠牲を強いる武器なのだ
そう、【族滅槍レベウス】とは、一族の全てを犠牲にすることでたった一柱の神を滅ぼすという、そうした武具なのだ

伝承によれば、ある悪神を滅ぼすため、当時最も多くの成員を誇った一族が犠牲となった
加えて、その攻撃に加わろうと【レベウス】の使用が決定された後からも、多くのものがその一族に進んで加わったという
結果として、かつてその一族が存在した山腹は、遥かな時が流れた今すら無人の地のままである
環境が悪化したわけではない、ただ住民が残らず姿を消したのだ
その地は、清らかな水と森の恵みに満たされ、肥え太った鹿や鳥にも事欠かない
そんな、人が住むにはこれ以上ないほどの良地であるにも関わらず、なぜか誰も住みつかないのだ
【レベウス】の呪いは、確かに悪神を滅ぼしたが、同時にそれ以上のものも地上から消し去ってしまったのかもしれない

誰も住まない草地には、ただ風だけが吹いていた

470言理の妖精語りて曰く、:2018/03/03(土) 19:26:04
【レベウス】は、特定の神を滅ぼすことに特化することが出来る【特化型武装】であった
その「真なる刃」は、一つの一族全てを滅ぼしたものにのみ、振るわれる
その刃の素材を【超人鉄】と呼ぶが、これは後に【人鉄】のもとになったものである
【族滅槍レベウス】は、このような恐ろしい素材で出来ていたのだ

471言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 19:34:40
【穿孔剣ディグナク】またの名を「蛇蝎剣」とも呼ばれるこの剣は、特殊な機構を持つ【神滅ぼしの武具】の一振りである
この剣は、蛇腹剣、連刃剣、または【猫の国】風に「がりあんそーど」「じゃらじゃらの剣」と呼ばれるタイプの剣であり、要するに蛇かサソリの尾のような姿をしていた
その斬撃は変幻自在であり、また、その刃には毒をしたたらせる機能もあった
だが、この剣の真に恐るべき機能はほかにあったのだ

それが振るわれた戦い、神滅ぼしのいくさについて語るとしよう
この剣が戦った神は肉体を持つ型の神であったが、その肉体には不滅に近い再生力があった
どこに隠されてるのか分からない心臓を砕かなければ、殺すことは出来ないのだ
神は用心深く、その心臓は、誰も知ることが出来ない秘密の隠し場所に秘められていた
そして、十万もある神の目によって、絶えず見張られ守られていたのだ

この神と【ディグナク】を持った勇士が戦ったとき、神は幾度もその斬撃を避け、自分が今にも死にそうであるかのように演じてみせた
自分に戦いを挑んだ勇士をからかい、最後に不死の秘密を明かして絶望させて殺す
それが、永遠に生きる神の娯楽だったのだ
神は、いかにも【ディグナグ】の刃が脅威であるかのように斬撃を避け続け、刃からしたたる毒を恐れるかのように悲鳴をあげた
そしてころあいを見定めると、自らその刃に身体を差し出し、勇士に向かって己が不死を誇ってみせたのだ
戦いに疲れ、不死身の恐怖に心を折られた勇士は、その時絶望に倒れ伏す・・・・・・・・そのはずだった
だが、勇士は倒れなかった
疲れ果て、先を持たぬはずのその刃は、神の身体を構わず貫き、続けて勇士自身の心臓をえぐり取ったのだ
これには、流石の不死神も唖然とした
どれほど唖然としたかといえば、勇士にタネ明かしをした時でさえ心臓を見張り続けていた十万の目を、残さず勇士に向けてしまったほどだ
そう、そこで神に隙が出来たのだ
一瞬、だが致命的な隙が
【ディグナク】は、その一瞬に本来の機能を発揮した
その機能こそ「同種喰い」である
それは、使い手の腕を喰らえば敵の腕を、目を喰らえば敵の目を確実に捉える呪い
そしてそれこそ、不死身のはずであった神に、致命の一撃を与える機能であったのだ

472言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 19:37:48
そう、勇士の心臓を喰らった【ディグナク】は、神の唯一の弱点である心臓をも喰らう力を得ていたのだ
普段は存在した十万の眼球の護りも、文字通り目を離していた隙の際には通用しなかった
その刃は蛇の如く伸び、どこまでも進んで神の心臓を喰らったのだ

ちなみに、この時神の眼球は無駄な抵抗で二万潰され、還るべき本体を失った
そして、それは後に【八万の眼球アブロニクレス】と呼ばれるようになったのだという

473言理の妖精語りて曰く、:2018/03/24(土) 11:24:01
【完世図書】
あまねくすべてが隈なく記された余白ばかりのテキスト。全9ページ。

474言理の妖精語りて曰く、:2018/03/26(月) 05:37:17
アレクサンドル・イワノフは一つの強烈な命令を残した。

「宗教施設を絶対に壊すな」

幼き頃より親しんだ教会が爆薬で粉微塵にされるのを目撃し悲しみを深く刻み込まれた彼は、
異世界ではこれを繰り返したくない、と考えたのだ。

これにより、中央大陸に流布した「共産主義」は、【猫の国】のそれとは異なる歩みをとることになる。

475言理の妖精語りて曰く、:2018/03/26(月) 05:56:34
「The Book of Birth」は、その別名を「フィリスの書」という
これは、対象の「起源」へ遡ることが出来る魔道書である
その遡行は、あるいは捏造に近いのではないかとも言われている

また、この本には、対となる
「The Book of End」が存在するという話もある
それが真実かどうかは、伝説の幻獣である【猫】だけが知っているのだろう

476言理の妖精語りて曰く、:2018/03/27(火) 05:23:44
【幻視のモノクル】は「注釈のモノクル」とも呼ばれる
これは、現実と重なった幻を観ることが出来るモノクルであり、現前に存在しない「過去」や「心理」を幻視することによって、世界に新たな「見方」をもたらすものであった

持ち主は、”暇人探偵(ディレッタント・ディテクティブ)”インクルーザ
全ての現実を確定させるエリート(左遷)刑事、”単独評決”コルセスカの宿敵(に勝手にされてしまった)の彼女は、このモノクルと有り余る資産を用い、あらゆる未解決事件を解決するのだ!

477言理の妖精語りて曰く、:2018/03/28(水) 06:12:55
【蝶夢のモノクル】は、使用者に、現実と非現実の隙間を見る力を与える

478言理の妖精語りて曰く、:2018/04/05(木) 20:29:48
扶桑崎鷲太郎は、母の愛を知らない
彼の母は、嫉妬した女神によって殺された

扶桑崎鷲太郎は、父も知らない
彼の父は強大な神であるが、その父は彼の元から去った
彼は、父の顔すら知らない

だが、扶桑崎鷲太郎には、叔父がいる
叔父は、実の父のように彼を可愛がってくれた
それに、彼の悪友である無空和尚も、さまざまなトラブルに彼らを巻き込みながらも、温かく見守ってくれた

彼には、数は少ないが親しい付き合いが出来る友もいる
人間もいれば、妖精もいる
鷲太郎と似たような境遇の者もいれば、彼すら知らない深淵を覗いてきたと確信させるような者もいる
また、恵まれた育ちであっても、それゆえに闊達とした精神をもって人を思いやろうとする者も少なくはない

そして、顔見知り程度の間柄であっても、ふと見かけなくなると気になる者や
商売敵で顔を合わせると必ず口論になっても、会わなければ少し寂しくなるような、そんな相手だっている

だが、扶桑崎鷲太郎には、それでも実の両親がいない
ゆえに「家族の愛」というものを、本当には分かってはいないのかもしれない

だから、これは彼にとっては家族の話ではない
これは、彼にとっての武器と、復讐の話だ

479言理の妖精語りて曰く、:2018/04/10(火) 20:18:58
【必滅の恋矢】は、伝説の武具だ
かの有名な神滅ぼしの武具の一つかもしれないし、あるいはそうではないのかもしれない
気まぐれの紀神アエルガ・ミクニーが作ったのか、ポエマーな紀神セラティスの、捨てた詩集が変化したのか
伝承は多様で、曖昧模糊だ

ともかくこの矢は、恐るべき矢だ
少女の恋を矢に変えて、あらゆる敵を滅ぼすのだから
けれどもこの世の一体誰が、この矢を受けるに値するのか
少女が全てを捧げねば、この矢は決して放たれぬのに

480言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 01:39:33
神は人に「真の相」を見せないものだ。そして様々な人間への変化はゼウスの十八番の一つだ。

仮に鷲太郎の母と映った写真などがあっても、そこに映されているのは、使い捨ての仮面、ガワでしかない。
別の女性の前では別の顔と別の体格で姿を現していることだろう。

「ジ・オーダー」の同盟者として、幹部クラスならゼウスのような高位神と対面する機会もあるだろうが、アーサー・マクドナルドたちも
「真の相」を見せてくれ、とは言わないだろう。霊力や魔力を用いた本人確認なら出来るわけで、わざわざ見ることが必要不可欠でもない。
それでもなお見ようとすれば、それは信頼していない、それも極度に疑っていると示唆することになる。

だが、鷲太郎にとっては知ったことではなかった。ゼウスの「真の相」は見なければならない。暴かなければならない。
神威を用いた使い捨てテクスチャーではなく、「真の相」でもって、ゼウスは自分の母や、遊び捨ててきた他の女性達に謝らなければならない。

自分は父神に、ケジメを、つけさせなければならない。

481言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 05:55:42
神々の「真の相」を曝き、捉えるレンズ。これを造り上げる事が彼の目標となった。

482言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 10:57:18
パンゲオンのレンズ

483言理の妖精語りて曰く、:2018/04/14(土) 03:07:06
【裁定の鏡盾】は、メクセトの神滅ぼしの武具であり、その最高傑作として讃えられるモノの一つである
痛みの盾だ
これは、敵対した者の深層心理を映し出し、敵対者自身の心に潜む罪悪感で罪を裁く情報・精神攻撃武具に分類される

類似した性能を持つ武具には、他に【周知の鏡盾】【真実の鏡盾】【罪科の鏡甲】そして【魅刃の断頭斧】などが存在する

484言理の妖精語りて曰く、:2018/05/07(月) 19:50:51
扶桑崎鷲太郎とドイツの家族の物語は、一夜にして終焉を迎えた。
けれど、それはある意味幸福な終わり方であったのだ。

485言理の妖精語りて曰く、:2018/05/17(木) 19:42:50
ラプンシエルの街では、涙は通貨として流通しており、竜の涙でさえその例外ではない

486言理の妖精語りて曰く、:2018/06/18(月) 05:58:50
聖典の一節を抜き書きしたものを【聖符】、民間に膾炙した呪文を記したものを【呪符】という

そしてそれとは別に、全身に聖典や異端の教典を身に纏って戦うという闘法も、この世には存在するのだ

487言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 07:48:19
【常若の竹】を切って水筒を作れば【常若の水筒】が出来る
それは、衰えた生命を蘇らせる命の水筒であるという

488言理の妖精語りて曰く、:2018/07/05(木) 18:55:25
妖刀【イペタム】は、その担い手の勇気を試す刀である
【イペタム】には、それを守護する霊獣がおり、それが担い手とならんとする者に試練を与え、その勇気を試すのだという。

489言理の妖精語りて曰く、:2018/07/08(日) 13:56:30
自在剣

490言理の妖精語りて曰く、:2018/07/09(月) 05:28:06
不在刀

491言理の妖精語りて曰く、:2018/08/14(火) 16:23:55
【竜砕きの戦槌】はメクセトの作った神滅ぼしの武具である。
焔竜メルトバーズに対抗するため、ソルダ・グラムが長い冒険の末これを入手し、
ブリュンヒルデのデューク・ノートゥングが用いたと言われる。
竜を滅ぼすことに特化した武具であり、常人には持ち上げることも困難な超重量の槌である。
その一撃は紀竜の頭から尾までを一瞬のうちに紙と同じ厚みにまで圧縮してしまうと伝わっている。

492言理の妖精語りて曰く、:2018/08/26(日) 14:05:38
竜杖は猫剣と対を成す武具であるとされる

493言理の妖精語りて曰く、:2018/08/27(月) 06:54:57
街を探索するARゲームアプリ【ナハトヴェヒター】には、どうやら恐ろしい秘密が隠されてるようだった

494言理の妖精語りて曰く、:2018/09/05(水) 06:07:52
【末妹通貨】とは、キュトスの姉妹を完成させるという最後のメンバーである【最後の末妹】の信用を担保とした通貨である。
それは「いつかは末妹が支払ってくれるさ」という軽い冗談から始まったが、様々な事情によりやがて国際社会に不可欠な通貨として扱われるようになっていった。

495言理の妖精語りて曰く、:2018/09/12(水) 20:29:59
カーズガンの魔剣にはいくつもの名が存在する。
これは名を知られることで他者に武器を掌握されるのを避けるためである。
それほど強力な魔剣ということでもある。
その名のうちの一つが「タバク・クウェルグ」といい、古い言葉で「魂を裂く剣」を意味する名である。

496言理の妖精語りて曰く、:2018/09/18(火) 04:58:59
人と人が、どうしても行ってしまう共感
似た性向、似た境遇、似た感情、そういったものを認識すると同時に発生する共振
そうした「自動的な」性質を利用して形成された呪術の武具を【共感武装】という

そしてそれらの目指す先は、集合的無意識の奥、【原心領域】の支配による人類の革新なのだという

この【共感武装】、またの名を『デーモン』と呼ぶ

497言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 09:11:35
【再誕の灰】
灰の形状を持つ回復アイテム。
【猫の国】に棲まうという【不死鳥】のような再生能力を使用者に与えるが、完全な死者を蘇らせることは出来ない。

この品は、キュトスの姉妹カルル・アルル・アに由来するとも言われている。
肉体に秘められた生命力を引き出す力を持ち、振りかけることであらゆる傷を癒やす。
しかし、それは同時に、振りかけられた者の寿命を消費する効果でもあるため、使用には注意が必要である。

また、高度な魔術知識の持ち主であれば、この灰を応用することで自身から限界以上の力を引き出すことも可能だとも言われているが、その実例は公的な記録には残っていない。
そのため、そのエーラマーンの囁き(うわさ)の真偽は不明である。

498言理の妖精語りて曰く、:2018/10/14(日) 20:17:38
【恋する瞳】
目隠しをした美少年の彫像。
「少年は未知なる明日を夢見るものだ」という固定観念を幻想に昇華し、「未だ誰も観たことがないもの」を具現化するという。

怪盗コルセスカが盗難の際にうっかり壊してしまった。
仕方ないので、破片に自分の顔を刻み直したうえで、チェスの駒として使っている。
某『ライトの碁』なジャンプの囲碁漫画みたいに「神の一手」が打てたり、打つたびにトラブルが起きてゲームにならなかったりしているらしい。

499言理の妖精語りて曰く、:2018/10/16(火) 05:48:01
【蒸気行動矯正被服ラクルラァル】は、蒸気都市エンドミットの最新ファッションである。
蒸気文明を象徴する歯車やボルトがたくさんついているだけでなく、蒸気情報網から大量の蒸気が供給されている文明パワーあふれるパワードスーツでもあるのだ。

中でも【蒸気幻燈システム】によって、テレヴィジョン無しにいつでもどこでも映像が楽しめるのが、この服の最大の特徴であり、長所であると言えよう。

500言理の妖精語りて曰く、:2018/10/28(日) 11:37:08
スチームワイヤーガンは、空飛ぶ武器だ
(実際にはぶら下がっているだけだが)スーパージャンプや飛行アクションが手軽に楽しめる!

501言理の妖精語りて曰く、:2018/12/24(月) 09:32:17
ガラスの本
その表紙こそ透明だが、無数の飾り彫りが施されており、それが光を反射して虹の輝きを放っていた。

この本のページは、プロジェクターになっているんですよ
誰かが言う
妖精がいる月からの情報を受け取って、これは自在にその内容を変えるのです

そうなのか

ガラスの本と虹色の靴

502言理の妖精語りて曰く、:2019/02/18(月) 22:36:14
水は言葉を記憶するから、沼地は泡立つ【魔導書】となった。
泡がひとつ弾けるたびに、言葉がひとつ、彷徨いいづる

かつて海を丸ごと魔導書にした男がいたが、魔導書となった海は、そのまま丸ごと魔女ハルシャニアに呑まれてしまったという。

503言理の妖精語りて曰く、:2019/02/28(木) 07:28:20
鏡は異界への通路となる

504言理の妖精語りて曰く、:2019/03/15(金) 08:44:45
両刃の斧は、月を象徴する
上弦、下弦、そして円月と無月

斧は四種の月を表し、女性とも関連が深き、いにしえの祭具である

505言理の妖精語りて曰く、:2019/05/15(水) 07:34:33
【天動鎚】は、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】であり、空間を歪ませる鉄槌である
とはいえ、この鉄槌の威力自体は、その目的の前ではかなり心もとなかった

だが、この【天動鎚】は、天球同士がとっている微妙な釣り合い(バランス)を崩すことで、天球の廻転を歪ませることが出来た
つまり、下手をするとこの武器をきっかけに世界全体が滅びるのだ


この武器と相対した天神は、世界の滅びを防ぐため、やむを得ず自ら滅びを選択するしかなかったのだという
この恐ろしさこそ、メクセトの造り出した【神滅ぼしの武具】の特徴である

506言理の妖精語りて曰く、:2019/05/29(水) 21:07:48
十二大紀槍の内、二つまではラース・ヘイトレッドピアースが所持している

507言理の妖精語りて曰く、:2019/05/31(金) 23:40:38
陶器の名産地は多い
なかでも、アールグラットとラドゥ・イィーンは、カップで有名である

前者ではカップは木からなり、後者ではキャベツの中から剥ぎ取るとも言われているが、それはどちらの地でも陶器の製法が門外不出の秘密であるため生まれたエーラマーンの囁きに過ぎない
アールグラットのカップは、目のさめるような緋色の線で、ラドゥ・イィーンのカップは沼地のような深緑色や澄んだ青が特徴であり、どちらもとても美しいのだ

508言理の妖精語りて曰く、:2019/06/18(火) 06:27:49
【爆撃槍】は、穂先が爆発する魔法の槍である。

だが、最近は不良品が目立ってきた。
これは、使い捨ての穂先を大量生産するようになったのは良いが、それを造らせているのが学生バイトであるために品質が著しく低下しているからだ。
まったく、これだから最近の魔道具業者というものは・・・・・・・・!

私の若い頃は、こうした武具は職人芸で造るものだった。
魔道具は、一つ一つが手作りであり、職人の思い入れが込められた、いわば「芸術品」であったのだ
だがそれも(以下略・思い出話が二時間ほど続いた)

509言理の妖精語りて曰く、:2019/06/27(木) 09:09:36
魔力を撹拌したカクテルは、特殊な力を持つ
それは、武器や機械に流すことで、それらの力を強化したり特殊な効果を発揮させる媒介となるのだ
これを【酒流回路】(カクテリング・サーキット)と呼ぶ。

もちろん、カクテルなので飲んで味わうことも出来るが、飲み干してしまえば当然【酒流回路】の効果も無くなってしまうので注意が必要だ
気をつけましょうね・・・ウィー、ヒック

510言理の妖精語りて曰く、:2019/06/29(土) 12:38:10
【不確定の大釜】
魔女が作ったとも言われる大きな釜
合図をすると自動的に調理を開始する機能がある

また、フタを閉じることでその内部は不確定となり、不確定な存在を不確定なままに煮詰めることが出来る。

511言理の妖精語りて曰く、:2019/07/05(金) 11:15:38
【隣界剣ネイヴァー・セイバー】とは、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】の一つ
世界一つが鞘であり、また刃でもある規格外のサイズを誇る剣である

武具の担い手は、【無腕の剣豪】の異名を持つ剣士、遠野零剣斎
彼は、邪悪な剣神に国を滅ぼされ、両腕を斬り飛ばされ、さらに家族を合人鉄の魔剣に変えられた。

そんな零剣斎にメクセトが与えたのが、この剣である。
この【隣界剣】は、一見柄しかないように見えるが、それは剣の本体がこの世界に存在しないからに過ぎない。
この剣の本体は、この世界と隣接した異界そのものである。

一体、どのような手段を用いてメクセトが異界を用意したのかは定かではないが、それは我々が居るこの世界と隣り合って存在するもう一つの別世界なのであるという。
そう、そこには大地があり、海があり、空があり、そして木々や動物が生き人々が暮らす、そんな我々が暮らしているのと全く変わらない世界であり、それはこちらからは見えなくても確かに存在しているのだ。

そして、この剣を振るえるのはただ一度だけであり、その一度でこの異世界はその全てが滅びる。
世界まるごと一つをただ一度の斬撃のために消費する。
それこそがこの【神滅ぼしの武具】、【隣界剣ネイヴァー・セイバー】なのだ。

言い伝えによれば、遠野零剣斎は、剣の世界へ渡り長い時間をかけてその世界の存在全てを説得した。
そして、見事、邪悪な剣神を斬り滅ぼしたのだという。
世界一つを刃にする【隣界剣】の威力は、あるいはその余波だけでこちら世界が滅びる可能性すら存在したが、遠野零剣斎が剣神を倒したとき、他に滅びたものは何一つ存在しなかったのだそうだ。
彼が剣を振るった日は、木の葉が舞い散るある激しい嵐の夜であった。
だが、朝日が照らし出した剣神の身体は、真二つに斬れてはいたが、そこに降り掛かった木の葉は一枚も切れてはいなかったのだそうだ。

512言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:26:05
【光射の虹弓】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】のうちの一つ。
光でできた虹色に輝く弓。

英雄レメスは、この弓から一番細い「紫の外の光」をはがし、それを矢としていることで悪しき竜神を倒したのだという。
竜神の煙る吐息はレメスを打ち倒したが、同時にレメスが放った光の矢は、生物を形作る粒の万分の一の大きさしか無い竜神の逆鱗を貫き、見事竜神を仕留めたのであると。

513言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:49:32
【無限迷宮パズル・カレイドスコープ・フォレスト・メイズ】

メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
小さな球の形状をしたパズル。

一見武具に見えないが、これは「罠」の一種である。
まず、このパズルは七色の光を放つが、これを見ていると少しずつ精神が疲弊していく。
次に、このパズルは、解いている間にひそかに迷宮を構築する機能があり、それを以ってパズルの対決者を閉じ込める機能を持つ。
また、その迷宮とパズルは、時間と共に複雑さを増し、より脱出の難易度を上げていく。
そして最後に、それらの機能に用いる動力は、このパズルを見ている者の精神力そのものとなっている。

つまり、このパズルはそれを解こうと試みる者を閉じ込める「疑似餌」であり、迷宮の強度と難易度を上げるためのエナジーを吸い取る囮なのだ。
どれほど精神力が高いものであろうと、いや精神力が高ければ高いほど、このパズルの迷宮から離脱するのは困難になるのだ。
パズルを解こうとする集中、その集中する精神のエナジーそのものを、このパズルは迷宮に変えてしまうのだから。

514言理の妖精語りて曰く、:2019/07/10(水) 23:22:24
【熱血球】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
特殊な硝子で出来たボール。

内部に血液を蓄えることが出来、その血液を異常なまでに加熱して命中した相手の身体の中に送り込むことが出来る。
たとえ絶対防御能力や攻撃無効化能力を持つ相手であったとしても、同化した血液はもはや相手の体の一部。
自分で自分を傷つけるぶんには、防御も無効化も通用しないのである。

ただし、神を殺すほどの量の血液を採取すれば、当然その対象は死ぬ。
しかも、このボールには、必中効果などの命中を補正する機能が一切存在しない。
そのため、この【熱血球】を用いた英雄は、血を抜かれてフラフラになりながらも、最後まで神にボールを当て続けるしかなかったのだ。

結論から言うと、彼女、【石礫のラグナス】は見事やり遂げた。
確認に行った見届人たちは、神の焼死体と共に、立ったまま息絶えていたラグナスを発見し、そのままそこに彼女を葬ったのだという。
ボール遊びをするとき、ボールを投げる者の足元に土饅頭を造るようになったのは、これが起源だと言われている。

515言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:39:33
【避雷の槍】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
雷を受け流すことが出来る槍。
それ以上でも以下でもない。

柄も全て金属でできており、流石に普通の槍よりは頑丈だが、それ以上特筆すべき機能も特性も何も無い。

雷は古来より神の力の現れの代表格の一つであり、それを防ぐことが出来る避雷針は神への畏怖を大きく貶めたことで有名である
この槍の使い手は当時の有名な踊り子であり、彼はひたすら雷を避け続けながら雷神をこの槍で殴り続けたらしい

神話によれば、踊り子はついには雷神の操った鉄の岩に押しつぶされて死んだが、彼は命と引換えの最後の一突きで雷神の口を貫き、見事脳まで破壊し尽くしたのだという
ちなみに、踊り子は有名な槍使いの武家の出身であったため、その遺体はその武家の墳墓に葬られたのだという
そして墳墓には、雷神を殴り続けて完全に使い物にならなくなったこの槍が、今も安置されているのだそうだ。

この槍の使い手は、ひたすら

516言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:41:25
雷神を殴り続けたわけだから、その武芸の才はよほどのものであったはず
なぜ踊り子になったのか、そしてなぜ踊り子になったのに神滅ぼしの戦に参戦したのか、それは現代まで残り続けている神話の謎の一つである

517言理の妖精語りて曰く、:2019/07/15(月) 12:34:42
【神滅ぼしの戦記】
神滅ぼしのことば
1032の英雄全てとメクセト王に捧げられた神話にして、ミーム的なカタチなき魔導書
神を滅ぼすためだけに織り上げられた呪文にして、1032全ての【神滅ぼしの武具】を内包する武具
メクセトの呪い

これは元々は、未来を記述する一枚の粘土板であった
これに現在までの人生を記録すると、これから先の未来も自動的に書き加えられるのだ
そしてこの粘土板には、それに留まらないさらなる可能性が秘められていたのである・・・・・・・・

メクセト王は、これを自身に次ぐ知恵者として有名だったある軍師に授けた
彼もかつて一国の王であったが、神滅ぼしの戦いに加わるため、軍師としてメクセトの麾下に加わったのだ
彼は、戦いの準備が始まった段階で即座にこの粘土板を使用したが、そこに記されていたのは全てが破滅の未来であり、それは幾度準備を重ね、幾度新たな戦略を練っても変わることはなかったのだという
この粘土板に書かれた予言は必ず実現する
すべての記述がメクセトたちの死と敗北を示しているということは、すなわちそれが彼らの未来として確定しているということであった

そこで彼は、大地の裏側へ行くように、根本的に考え方を変えることにした
軍師は、粘土板に神滅ぼしの戦いとは関係ない小話を刻み込み、歌や語りが上手い者たちにその話を人の集まるところで朗読させたのだ
そうすることで、粘土板に書かれた記述は粘土板という物体から離れてひとつの「枠物語」となった
そしてそれこそが、真なる【神滅ぼしの戦記】の誕生の瞬間であったのだ

518言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:00:57
【神滅ぼしの戦記】を聞いた者たちは、その話をさらにあちこちで伝えた
父は息子に、母は娘に、兄は弟に、姉は妹へと

また、聞いた話を題材にして新たなものを創り出した者たちもいた
画家は絵を描き、彫刻家は像を彫り、陶工は戦記を焼き物の図案に、職り手たちはござや絨毯に戦記の話を図柄として織り込んでいった
そうして伝わり、伝言されていくうちに、戦記の内容はだんだんと変化していった
記憶違い、誤解、筆や口の滑り、観客を喜ばせるためのその場の工夫、果ては「この展開の方が好みだ」という改変まで・・・さまざまな要因が、戦記を変えていったのだ

519言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:13:48
かくして、現代では、戦記はもはや完全に原型を留めなくなった

戦記はあらゆる場所、あらゆる時間に語られ、記述される
料理のレシピ由来に、化粧品の説明書に、ワインの履歴に、動物の血統書に、あらゆるものに戦記はその名残りをとどめてはいる
無数の伝達を経て、幾度もの改ざんと加工を経たそれは、もはや、元々原型をとどめてはいないだろう

けれども、それでもまだ残ったものは確かにある
それは、これが【神滅ぼしの戦記】であるということだ

この戦記は、神を滅ぼすために創らえた
ある者は、それを不可能な挑戦のたとえとして用い、またある者は、それを神に歯向かうことの愚かさを教えるために用いた
だがそれでも、これが神を滅ぼすために書かれたことを、かつて神に挑もうとした者たちがいたことを、否定できるものは誰もいない
その起源が無ければ、その由来が無ければ【神滅ぼしの戦記】は無く、それについて語ることも出来ないのだから

そう、【神滅ぼしの戦記】がある限り、それがどんな形であれ、神々と共にメクセト王と英雄たちは蘇るのだ
神を滅ぼすための戦いと、それを行わしめる意志を伴って、彼ら彼女らは何度でも蘇る
そして誰かは必ず語るのだ
それがどれだけ神に忠実な世界でも、それがどれだけ絶望と諦観に満ちた時代であっても

いや、そんな状況だからこそ、あえてそれに抗おうとするもの、「運悪く」抗ってしまった者は存在し得る
異端と異常を完全に無くすことなど、いかなる神にも不可能であり、だからこそメクセト王の戦いもまたあり得たのだから

520言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:18:18
そうしていつかどこかで【神滅ぼしの戦記】が語られるなら、あるいはそれは、メクセト王と1032の英雄たちの勝利で結末を閉じるのかもしれない
そうした結末は、いつだってあり得るのだから

そして勝利の結末が、必ず実現する戦記に綴られるなら、それは一つの確固とした未来となり、時をさかのぼって戦いの末路をも変えるであろう
それこそが【神滅ぼしの戦記】
永遠に受け継がれる神滅ぼしの意志、メクセト王の呪いなのだ

521言理の妖精語りて曰く、:2019/07/19(金) 07:05:26
ヒーリンゴポーションの進化系、ヒーリンゴ・アイス
すぐに溶けないように冷気魔法を付与したところ、今度は逆に硬すぎて戦闘中に食べられなかった

なので、今度は改良版のヒーリンゴ・シャーベットが発売されました!

522言理の妖精語りて曰く、:2019/07/21(日) 07:50:10
冒険者ポケット図鑑は、どんな冒険者の弱点も分かる迷宮勤務には必須のアイテム!
「まずローブ姿から狙え」「全裸ニンジャ対策にトウガラシ・スプレーやウルシ液を用意しよう」など、ワンポイントアドバイスや特集ページもついて、なんと!お値段3,800ゴールド!
これは安い!

523言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:39:48
螺鈿と銀で描かれた扇の鶴
その一舞いは最期の姿

その歌は、何を呼ぶ?

524言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:44:37
実戦で出る呪文集・『出る呪』

525言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 12:05:10
【呪鳴槍】
1032の神滅ぼしの武具のひとつ
断末魔を収束して鋭さを増していく、歌う槍
ある女戦士が、音楽神に恋して死んだ妹の復讐のために用いたと伝えられている。

526言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 22:35:59
飲む呪文・【ミソ・ポーション】

527言理の妖精語りて曰く、:2019/07/28(日) 23:52:53
魔法店のポイントカード
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528言理の妖精語りて曰く、:2019/07/30(火) 01:04:25
【日音器・ささらなー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手小指に装着されている武器であり洗浄用具。
常若の竹によって造られており、万物の生命を洗い流す力を持つという。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1167314338/676-681

529言理の妖精語りて曰く、:2019/08/04(日) 12:07:52
遺跡から発掘された陶器の断片に記されていた記述
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】の一部であると思われる

・【枯渇の種】
一粒で広大な森林とそこに生きる独自の生物群を作り出す種
植えた土地の滋養を全て吸い上げてしまうだけでなく、生物の体内に入れなければ保存も運搬も不可能である

・【死の結婚指輪】
シロクマ狩りの女戦士ミーシャが用いたとされる一対の指輪

別名を【デスマッチ・リング】
指定した対象と使用者の間に呪的なつながりを作ることで、対象を絶対に逃さない効果があるが、使用者も逃げることは出来ない
ミーシャは、初めて出来た恋人を置き去りにして、この指輪を以って人々を苦しめる氷海の海神を倒しに出かけたのだという

その後恋人がどう生きたのか、それについては陶片には何も記されていなかった

・【万食の牙】
つけると、なんでも食べられるようになる金属製の入れ歯
ただし、食べたものの栄養や毒性はそのままだし、胃袋の大きさまでは変えられない

【島を食った男】グィードルフが使用し、火神との大食い勝負に勝利したという。
グィードルフが最期に残した言葉は「まだ食べ足りない・・・」であったとも「ようやく気づいた。邪悪な神の滅びを祝う人々の喜び、人の中にいて食事を楽しむということ、これこそが本当に私が食べたかったものだったのだ。だが、気づくのがあまりに遅すぎた・・・」であったとも言われている

・【ささやく竪琴】

使用者の代わりにささやきかけ、広大な範囲に情報を拡散させる情報戦用の魔導武器
この武器を使った吟遊詩人は、神の悪評を流しながら、死ぬまで全力で神から逃げ回り続けたのだという

・【混空の三叉槍】

美食家のフォークや時空の泡立て器とも呼ばれる三叉の槍
あらゆるものをかき混ぜ、美味しい食べ物に変える
味はかき混ぜたものによって変わるが、どれも素晴らしく美味であるという

美食の神は、これを手に入れてしまったがゆえに、自分自身にこの槍を使ってしまい、滅んだ。

【氷血のコルセスカ】は、この槍との親戚関係を否定している

・【理解者の盾】
ある神のためだけに創られた寄生生命体
この盾だけが、その神を完全に理解し、唯一無二の親友として振る舞った
そして、死んだ
神は、親友が死んだ悲しみから、命を落としたのだそうだ


ちなみに、この生命体はとても傷つきやすく貧弱なため、それを守りながら神のもとへ運ぶ者を必要とした
むろん、神に使用するためには、運搬車は必ず死なねばならない

この生命体がそれほど傷つきやすいのに盾の形をしているのは、メクセトの嫌がらせであると考えられている

530言理の妖精語りて曰く、:2019/08/07(水) 18:59:15
【日音器・さんさらにょー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手親指に装着されている武器であり通信機。
思念鋼によって造られており、空間を超えて意思を伝える力を持つという。

531言理の妖精語りて曰く、:2019/08/10(土) 11:38:28
【日音器・さのーどこかのかど-】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手人差し指に装着されている運搬具でありカタログ閲覧機器。
あらゆる品物を選んで購入することが出来るが、わりと買えないものも表示される。

532言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 10:19:10
時を奪う種、【タイムシード】
その種を使った時計【シード・ウォッチ】

流れ落ちる時を「水」のイメージに変換した門【ロウコク・クロック・ゲート】

533言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 13:07:10
【日音器・さやんほやー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手中指に装着されている防具であり万能翻訳機。
ホルシアの舌の紀術転用により造られており、様々な種族の言語を翻訳する事ができる。

534言理の妖精語りて曰く、:2019/08/23(金) 18:35:51
【日音器・さぷふぉりあー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手薬指に装着されている装飾品であり魔導反応炉。
モナドリアクターが内蔵されており、触れた任意の物質をモナドへと還元しエネルギーとして利用することが出来る。

535言理の妖精語りて曰く、:2019/08/24(土) 03:29:41
・【ひとたびの刃】

【神滅ぼしの武具】の一つであり、直接攻撃系のものであるが、それ自体には【神滅ぼし】に至る威力はない。
どんな凡人にも神に攻撃を一度は当てられるようにする、という性質の武具である。
【ひとたびの刃】は持ち主に幸運を補充し、「運良く」当たる、というところにまで導く。
当たったその瞬間、「神(またはそれ程の者)に攻撃をあてることができた」という幸運を抽出し、「あとに続く者」に配分する。
ただし持ち手への幸運補正は失われるため、反撃された場合確実に逃れられない。
【神滅ぼし】に至るまでの流れをつくり出す【武具】、という意味での【神滅ぼしの武具】である。

536言理の妖精語りて曰く、:2019/08/25(日) 02:10:48
【無神楽臓器】とは
神を信望しない者達による神を称える祭器の通称
神を信じず、望まず、理解せず、歩み寄らない者達が何故このような物を使うのか

537言理の妖精語りて曰く、:2019/08/28(水) 22:47:21
・幸運をもたらす九大惑星の指輪:時価
・月の明暗の指輪:品切れ
・絶望から希望をすくい出す金環食の指輪:近日入荷予定

538言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 22:34:29
呪術的なのぞき穴を開けることによって、月を丸ごと一つ収めることに成功した槍がどこかにあるらしい
いや、月ではなく図書館だったかな?

539言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:35
【裁命の断糸】
メクセトの神滅ぼしの武具の一つ
寿命を限定する糸の刃

火竜メルトバーズのたてがみより織られたその糸は、本来寿命が存在しないものにも寿命を定め、あらゆるモノを殺すことが出来るという
またその効果はこの糸を所有しているものにも及び、所有者は自らの寿命を燃やすことで、あらゆる意味で限界以上の能力を発揮して戦うことが出来るのだとも

しかし、それは裏を返せば、持つだけで寿命が縮まるということでもあり、またこれは相手に触れ合うくらいに接近しなければ効果がない近接武器でもある
それゆえに、この武器を使いこなすことは至難であったのだ

540言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:56
アルケイム十武器

541言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:39:31
【雷振槍】
それなりに有名な魔法の槍
またの名を【天に震雷を響かせるもの】
雷の気を放つことが出来る槍であり、雷の波による周囲の探知、身体の強化や反射行動の事前登録、反応速度や思考速度の強化、そしてもちろん雷自体の放出や雷による槍撃の威力増強など汎用的なさまざまな機能を持つ。

542言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:55:20
神滅杖】
メクセトが一般的な魔導武具である【操呪棍】を改造して造り上げた【神滅ぼしの武具】
元の【操呪棍】は、簡単な操作で表面の魔術文字を切り替え、多様な効果を使い分けることが出来る武器である(ただし、その機構は複雑なためわりと壊れやすい)
それに対して、こちらの杖は、切り替え機構を無くしたぶん強度が上がっており、純粋に一つの効果『神の力を消滅させる』ことに特化している

その打ち消し性質は強力だが、そのぶん波紋を遮る水面のカエルのように神に発見されやすいうえに、それ以外の効果は一切存在しない
そのうえ時間をかければ、接触したあらゆる神の被造物までも消去できるため、この杖の担い手すらも消し去ってしまうおそれすらある
当然ながら、人間も神の被造物であるからだ

543言理の妖精語りて曰く、:2019/09/11(水) 00:13:30
新たに記録が発見された、メクセト王が造りし【神滅ぼしの武具】の一覧(の一部)

*【告死の託宣板】
持ち主にとって破滅をもたらす未来のみを予言する、石版の魔導書
予言された未来はいつか必ず持ち主を滅ぼすが、逆に言えばその未来にさえ対処することが出来ればほぼ確実に生を拾うことができる
なお、予言の対象は所有者だけでなくその親族や所有者の大切な人物、所有者周辺の事象にも及ぶことがある

*【非在の槍】
存在しないはずのもので作られた槍
一度しか使用することが出来ないが、刺した相手を確実に消滅させることが出来る
しかし、使用すれば、その使用者も痕跡すら残さず確実に消滅する
さらに、所有者もこのやり自体も、時間経過だけで段々消滅していくため、使用するためには速度と誤使用を避けるための細心の注意が必要
伝説によれば、使用者は結局この槍を行き逢った子供を助けるために使ってしまい、自力で編み出した武術でこの槍を再現して戦ったらしいのだが、一体何と戦ったのか、その闘いの成果はどうなったのか、そしてなぜこの武具とその使用者の記述が【神滅ぼしの武具】の神話に含まれているのか、その一切が謎である

*【殉死の走馬刀】
刃に映した敵と記憶を共有し、そのまま自殺することで強制的な心中を狙う武器
この刀を持った時点で自殺は避けられない宿命となるため、神を刃に映すことの方が難しい

もちろん、ヒト一人の共有させたところで、神を殺すことは難しい
だが、この【殉死の走馬刀】は、砕かれて破片になってもその効果は残存するのだ
初代の使い手が敗れた後、そのあとを引き継いだ多くの人々が現れ、彼ら彼女らによって、『神滅ぼし』は成されたのだ

*【万貫の槍】
短い手と融合する、全てを貫く効果を持つ槍
その刃は短刀よりも短いが、担い手と融合するため機能的には問題がない
一度使用すると融合した担い手は死亡する
だが、刃は対象の体内に残り、その心臓、続いて脳を貫くまで、決して体外に排出されることはない
また、一度刺しさえすれば、対象の肉体と完全に融合してしまうため、対象を殺さないかぎりり体内から取り出すことは不可能である

*【捻り放つ杖】
あらゆる攻撃を回転扉のように反射する杖
【天秤の杖】【応報の杖】とも呼ばれる
『ボテフリィー』という東方の物売りによって扱われたという

欠点は、一度持てば放すことが出来ず、担い手は食事をすることも出来なくなるという点(食事も跳ね返す)

神話によれば、当時丸かった大地を神とこの担い手が互いにぶつけ合ったため、大地は砕け、【散らばった大地の時代】が来たのだという

*【月影の斧】
メクセト初期の作と考えられている【神滅ぼしの武具】
月と同期して満ち欠けし、その斬撃が月と同じ重さとなる斧
どの形状であっても、その反動は確実に使用者の命を奪う

神話によれば、無口な木こりが大事な苗木一本を守るためだけに、この斧を用いたのだという

*【復縁する鎚・ストラトスフォール】
先端部分を天へ打ち上げ、対象の上に降り注ぐだけというシンプルな効果を持った【神滅ぼしの武具】
これもおそらくメクセト初期の作。

打ち出す時に担い手は死ぬし、たとえそこで生き残っても、降ってきた時の衝撃の巻き添えで確実に死ぬ
神話によると、神滅ぼしの戦いを見守っていただけの見届人も死んだという

*【多元追跡矢・デスランデブー】
別名を【死の逃避行を招く矢】
対象のために死んだ者の怨念を吸収し、無限に強度と速度を上げていく矢

544言理の妖精語りて曰く、:2019/09/13(金) 12:33:42
*【祝祭の指輪】
メクセト初期の作。
火を宝石と成す生け贄の指輪

545言理の妖精語りて曰く、:2019/09/19(木) 21:01:38
*【双翼の奏神器】
メクセトが遺した1032の【神滅ぼしの武具】の一つ
白と黒の一対のリュート
言理の妖精の別形態とも言われ、それ自体が独立した弦楽器でありながら、人々の祈りや願いを奏でる撥(バチ)であるとも言われている
【神滅ぼしの武具】であるだけに、底部から刃が出る機構もあり、一般的な意味での武器としても十分に使用可能である

また、人々の心の奥底にある『大きな心』を揺り動かすことが出来る、この楽器専用の楽曲がかつては存在したらしいが、今は失われている

*【超空槍術】
『無手にて神を滅ぼす槍を成す』というメクセト王考案の武術であり、【神滅ぼしの武具】の一つ。

現代では失伝しているが、後継を自認する武術流派や技術体系は数多い。
その中には、手で大気を操り『空の渦』を生じさせて刃と成すというものから、手で森羅万象を操る武術、手だけで様々な音を発生させる演奏術、手の動きで人々を幻惑する舞いやスリの技術、手真似や手を使った暗号による通信、手を動かして複雑な数式や概念を表現する哲学、手を当てて人を癒やしたり心を読み取るとされる医療術、手以外の身体で手を代用する技術、集団を自分の手の延長にし同時に自分が集団の延長になるというパントマイム、果ては演説の時に身振り手振りで聴衆の意志を引きつけるテクニックまでもこの【超空槍術】の正当な流れを汲むとされるモノはあまりに多く、その本来の姿は判然としない
そうした説の中には、槍の神を奉じる教えや【紀元槍】そのものも【超空槍術】の変形であり、メクセトが作り出したものだとするものさえあるほどだ


その多様さは、メクセト王の正体が『メクセト』という名の技術集団であるという説を裏付ける根拠として、よく引用される

【神滅ぼしの神話】においても、この武術の記述は少なく、『人々の神を滅ぼすという願いを受けて武術を使い、そこで槍が現れる場面』だけが絵画や伝承でわずかに語られるだけであり、その具体的な正体や使用方法・使用条件などは一切不明なままである

546言理の妖精語りて曰く、:2019/09/27(金) 23:45:59
・【不貫の槍】
メクセトが作った1032の【神滅ぼしの武具】の中でも、最弱を争う槍
この槍は、あらゆるものを絶対に「貫けない」という機能を持っている

この槍を与えられたのは古今無双を謳われた当時最強の槍使いであったが、その彼女をもってしても、この槍で何かを貫くことは全く出来なかったという
その「使えなさ」に苦労したその槍使いは、四苦八苦の末に「槍を使わずに敵を貫く」技を編み出し、それをもってして神を滅ぼしたという
この槍の正体は、その奥義を編みだすためにメクセトが与えた訓練用具であったのだ

だが、この槍の恐ろしさは、そこから始まる
神をも滅ぼす究極の武技、だが、それが倒してしまえば無用の長物
その後は、一体何に使うべきか
神との戦いの後では、もはや、いかなる戦いもいかなる敵も、充実感を与えてはくれないだろう
どれほど硬い物体も、どれほど強い敵も、神をも滅ぼす奥義を使うまでもない
それが、この槍の使用者を待ち受けている宿命である

全てを費やして究極の武技を覚えさせ、その後の面倒は一切看ない
それこそが、この槍がもたらすデメリット
極点の孤独なのであった

なお、当の槍使い本人は、引退して温泉旅館と酒場を開いたという
結構繁盛したとかしないとか

547言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:17:53
【雷震槍】の量産型を使用するためには、雷を内部に蓄積する必要がある
よく雷が落ちる南国や高原などでは容易だが、それ以外でも手立てが全く無いわけではない

ある者は琥珀を毛布でこすり、またある者は羊毛で編まれた衣を着て寒気のなか激しく踊り、またある者は、銅を細く打ち延ばして輪をいくつも作り、槍の先に磁石をつけて激しく前後に突き動かした

548言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:19:00
そうした儀式を行えば、雷が降らない場合でも、【雷震槍】に雷を蓄えることは出来るのだ

549言理の妖精語りて曰く、:2019/09/29(日) 22:26:26
歌いながらひとりでに動く掃除用具と食器は、シリーズ化している

550言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:27:08
【導死の導火線】(別伝では【裁命の断糸】)は、メルトバーズより作られた【神滅ぼしの武具】であり、良く締め切りにたとえられる

551言理の妖精語りて曰く、:2019/10/01(火) 12:20:05
焔竜メルトバーズは世界征服に乗り出す際に様々な謀を巡らせたが
その内の一つにメクセトの作り出した神滅ぼしの武具を模造し量産する計画が存在した
この計画は炎帝五天将が一であり三である三位一体の怪物ゲルベークゼトによって遂行されたが
原典である1032の武具と同等のスペックを持つに至った成功例は43種と少なく生産性も著しく低かった
そのため量産計画は破棄され、近衛兵に少数配備されるに留まったという

552言理の妖精語りて曰く、:2019/10/08(火) 23:38:48
・【威信の剣】
メクセトの1032ある【神滅ぼしの武具】の一つ
人がその威力を信じるほど、その刃が強大になる剣

長大な鞘を持つその剣の中身は、初期状態では実は何も入っていない
だが「そこに強大な力を秘めた刃がある」と信じるものがいれば、たちどころにその信仰の強さに比例した強度の刃が出現する

この剣の担い手は、ある喜劇役者であった
神の巻き起こした災厄によって、二度と喜劇を演じることができなくなった彼は、最後に【神滅ぼしの戦い】を舞台として、もう一芝居だけ演じることに決めたのだ
高い演技力と策略がもたらしたハッタリと勘違い、そして伝聞と評判によって極大の威力を得たこの剣は、最後に剣を恐れる神自身の恐怖すら糧として神をも滅ぼす力を得たのだという

結果として、狂乱した神の手によって喜劇役者は命を落としたものの、その剣は神の恐怖に従ってひとりでに動く能力を獲得しており、神は自らの恐怖と人々の剣への信仰によって滅びたのである


・【威光装甲・全裸王】
メクセトが作り出した1032の武具の中でも、最強の防具の一つ
「これが最強の鎧だと信じている者がいる」と思っている者が多ければ多いほど、その思いが強ければ強いほど強大な防御力を発揮する鎧
その実態は、肉体に刻み込む不可視の入れ墨であり、一種の魔術である


要するにこの鎧は「それが価値があると他の人間は思っている」と信じてさえいれば、相対した者自身が信じていなくても、威力を発揮する
とりあえず流通さえしていれば価値が保証されるそのそのあり方は、贋金か債務履行の補償がない手形に似ている
違うところは、この鎧の場合「決済」は永久にされず、結果的に良貨に変わってしまうことである

あるいは、この鎧はオークションで高値がつく芸術品に近いとも言えるだろう
誰もがそれを不要で醜いと思っていても「高く評価される」ことになっていれば、実際に高い評価がつき、それがさらに評価を高めるということだ

この鎧の担い手である王と戦った財貨の神は正面から王の全裸を指摘したが、しかし民衆からそれを鎧を恐れるあまりの虚勢と捉えられ、嘲られながら鎧に押しつぶされて死んでいった
しかし、その場に鎧が実在していると信じていた者は、実際には誰ひとりとして存在しなかったのだという

それでも、王は全裸であったのだ

553言理の妖精語りて曰く、:2019/10/11(金) 22:25:14
威光装甲は、伝承にある幻の魔槍・イアテムの伝承を参考にして作られたとも言われている

554言理の妖精語りて曰く、:2019/11/09(土) 22:30:32
魔法をかけられた椅子は犬となり、四つある脚のどれか一つをしっぽの代わりに振っている

555言理の妖精語りて曰く、:2019/11/28(木) 10:42:41
種と水は、荒廃した世界に共通する貨幣である

556言理の妖精語りて曰く、:2019/11/30(土) 09:58:36
香りの変化で時間を知らせる香道時計:『アロマ・タイマー』は、もともと闇に生きる種族の愛用品である
最近、オシャレな商品としてブームになる兆しがあるようだ

557言理の妖精語りて曰く、:2019/12/15(日) 22:38:32
物体の特性に関わらず、あらゆるものを斬ることが出来る魔剣は、初めて斬ったモノにちなんで命名されている
その名も【魔剣・シュークリーム斬り】

もちろん、使い手以外は全員止めたんだけど、聞かなかったんだ・・・・・・・・

※試し切りに使われたシュークリームは、スタッフが美味しく処理いたしました

558言理の妖精語りて曰く、:2019/12/16(月) 22:32:45
【花咲く鎧】は、今は力を失い、神の力を喰らう花でも、喰らわれた神でもなく、ただの花園となっているという
【鎧花の園】は、こうして産まれた

559言理の妖精語りて曰く、:2019/12/22(日) 23:06:59
北方の長い冬に女達が、漁に出る男たちのために作る魔除けの【呪刺繍の布】
南方で圧政に苦しめられ、武具になる農具さえ管理された民衆が編み出した【布槍】を用いた暗殺術
その二つが、南方からの難民の移動によって出会い、新しい武具が生まれた
それこそが【呪刺繍布槍】である

北方の海藻と南方の髪油で練り込まれた女の髪、そしてそれぞれの家系独特の呪術文様が、布の槍におぞましきまでの魔力を与える
そして、【布槍術】の達人は、ただの布であっても、容易に人の頭蓋骨を砕くことが出来る
その出会いがもたらすもの、それを表すものは、ただ一言のみである

すなわち、【必殺】

それが、新たなる王朝の訪れを告げる先触れであったのだ

560言理の妖精語りて曰く、:2019/12/23(月) 22:24:11
真の名刀は、月虹を浮かび上がらせるという

それはそれとして、各地の名湯で刀を鍛え上げる奇怪な鍛冶師が存在した
名を、於湯山源三郎という
於湯山の打った刀は、温泉の香りがするのだそうだ

561言理の妖精語りて曰く、:2019/12/24(火) 06:09:17
花を封じ込めたゼリーや薔薇の塩漬けは、妖精たちから伝わったという携帯食である
そうした食品を食べると、病毒を防ぎ、マナを蓄えることが出来ると語り伝えられてきた

562言理の妖精語りて曰く、:2020/01/11(土) 22:25:50
【神々調停システム】は、秋津島の人々が各自の頭上に載せている【携帯神社】に依存している
すなわち、そこに居住している【小型分霊】同士が、それぞれ折衝して揉め事を解決するのだ

【小型分霊】の性質は様々なので、そうした折衝が【喧嘩神輿】となるのか、はたまた和やかな和解や酒宴で終わるのか、それは定かではない

また、霊視能力に優れた者や分析・神霊鏡(メガネ)を所有しているものは、折衝の最中にどちらが何割有利なのかを判別することが出来るという

563言理の妖精語りて曰く、:2020/01/18(土) 11:40:44
花咲く鎧

564言理の妖精語りて曰く、:2020/02/11(火) 17:36:30
かつては、縄に呪術的な力が認められていたために縄目の紋様の土器が多かったが、渡来系の人々が来て以来、そうした土器はぱったりと作られなくなった

565言理の妖精語りて曰く、:2020/02/13(木) 23:44:09
古代の人々は、新しいものを創り出すことが出来なかった
ただ一つの真理に従っていたからだ
真理とは言葉であり、一つの体系、一つの価値観だけが世界を支配していた

だが、ある時、一本の巨大な槍が天から突き刺さり、一つの真理を砕いた
それによって、人々は、物事を複数の面から見ることが可能となり、新しい言葉・新しい価値観を創り出せるようになったのだ
また、この時「差異」が生み出されたことによって【現在】と【過去】の区別、そしてあり得るかもしれない創造の領域である【未来】の概念が誕生し、【時間】の流れが記録されるようになったのだとも言う

この槍こそが、【紀元槍】である


また別の伝承によれば、その【槍】は、天から降ってきたのではなく、人々、もしくは一人の変人の女の子が築き上げたものであったという
どこかへ向かうことを望んだ人の思いは、【槍】を媒介と成し、天より【原初の神】を降ろして、人々と世界に変化を与えたのだという

566言理の妖精語りて曰く、:2020/02/26(水) 10:49:17
【浮遊服】が浮かぶのは、かつて王族魔術師(マハラジャ)が独占していた【空とぶ絨毯】に用いられていた呪術的な紋様を流用しているからである
【浮遊】・【飛行】以外にも、公開された呪術紋様には様々なパターンがあった

567言理の妖精語りて曰く、:2020/02/28(金) 11:00:25
経典サーバ〈三蔵〉の成立は、それまでの「卒塔婆サーバ」一極集中の状況に変革をもたらした

568言理の妖精語りて曰く、:2020/03/23(月) 22:43:12
珊瑚の指輪、蒼き真珠

569言理の妖精語りて曰く、:2020/03/27(金) 22:39:03
底が抜けた器にも、それなりの使い道はある(格言)

570言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 12:01:17
玉石の笛、黄玉(トパーズ)の弾ける音色

571言理の妖精語りて曰く、:2020/03/29(日) 22:44:28
【ブロウウェンの大剣】は、魔を退ける力を持つ武器だが
だが、意外なことに、それが主に使用されたのは、二十世紀に入ってからである

マフィア、探偵、落ちこぼれのラグビー部員、時代遅れの女ドンキホーテ聖騎士、アラフィフの作家や精神科医、退職した元サラリーマンなどがこの剣を振るい、数々の難事件を解決したのだ

572言理の妖精語りて曰く、:2020/03/31(火) 08:25:38
【ブロウウェンの大剣】に切れ味などない
それを用いた攻撃は、ただひたすらの打撃である

573言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 10:34:36
【灯籠の槍】は、聖火を灯し、振るうたびに聖歌を歌って闇のなかで導きとなる

574言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 23:49:21
【豆騎士人形】
ビーンズを腹部から射出する機能が搭載された人形型のビーンズ式詠唱法の発動媒体
パーツ換装で様々な局面に柔軟に対応できる他、強みとしてビーンズの締め撃ちを行うことでビーンズ内部の呪文を強烈に変性させることが可能
ビーンズを腹部に仕込んだ人形によるブービートラップが起源とされている

575言理の妖精語りて曰く、:2020/04/12(日) 22:39:34
【形状記憶・高機能プラスチックブーツ】
透明で美しく輝くだけでなく、生体認証した主人以外に履けないロック機能、任意の場所・時間で脱げる自在脱着機能などがついた超高機能ブーツ

一説によれば、最高難易度の迷宮(こだいいせき)を攻略した証である、伝説級レアアイテムだとか

576言理の妖精語りて曰く、:2020/05/20(水) 08:08:33
天照府で作られている刀をこちらでは【クロワッサン刀】と呼ぶ
その構造を分析したところ、幾重にも折り畳まれていることが判明したためだ

その製造にはかなりの長い時間と手間がかかると推測されており、こちらでの製法の再現には未だに成功していない

577言理の妖精語りて曰く、:2020/05/25(月) 23:12:18
魔槍イィクスカリヴェエルは、魂を吸収する力を持つ世界樹の根である

578言理の妖精語りて曰く、:2020/05/27(水) 22:22:15
魔剣と聖剣が分裂し、自遊なりし聖邪の剣さえもそこから分かれたとき、特に何もしない折れた剣もまたその時に分割された
人は、その剣を自堕落剣ミュリエンティと呼ぶ

579言理の妖精語りて曰く、:2020/06/06(土) 23:33:58
爆牙刀
折子刀

580言理の妖精語りて曰く、:2020/06/09(火) 12:18:41
鉄が貴重な雪原や砂漠の国々では、”天よりもたらされた鉄”すなわち「隕鉄」によって作られた短剣が、権力者の象徴となった

581言理の妖精語りて曰く、:2020/06/10(水) 22:45:29
その刀身は闇のごとく黒く、そこには黄金によって魔術を発動するための補助紋様が刻まれていた

582言理の妖精語りて曰く、:2020/06/14(日) 23:18:45
メクセトが作りし1032の神滅ぼしの武具の一つ、【悲嘆の戦旗】
ひとたびそれを打ち振れば、百ラナンス四方の人びとと神は残らず悲しみに打ちひしがれ、その悲しみを解消するためにその胸を掻きむしり、互いに引き裂き合うのだという

583言理の妖精語りて曰く、:2020/07/04(土) 10:10:07
【祝福の槍】
アルセスの加護を受けている槍
攻撃した対象の精気を吸収し、担い手を回復することが出来る

敵対したものは、これを【吸血槍】と呼ぶ

584言理の妖精語りて曰く、:2020/07/09(木) 23:49:35
【異世界箱】
異空間に物体を収納できる
本来は、異世界で全てを塗りつぶすためのもの

585言理の妖精語りて曰く、:2020/07/26(日) 23:07:40
【放射線蓄電器】強い放射線放つ物体を使って、少しずつバッテリーを充電する
AN(アフター・ニュークリア)の時代では、そんな物体はありふれているので調達は容易である
ウラン238とか使っているものが特に強力

586言理の妖精語りて曰く、:2020/07/28(火) 21:55:48
呪いをもって呪いを討つのが【薔薇の剣】である
それは、人の心に咲く愛の華だ

587言理の妖精語りて曰く、:2020/08/14(金) 22:58:23

武装レベルアップ!
【ポップコーン・ガン】がレベル2になりました!
【キャラメルコーティング】機能が追加!
それにより、【グレムリン】系や【ピクシー】系などの【妖精】属厄介者(トラブルメーカー)への特攻効果が付与されるようになりました!

甘いお菓子は、妖精たちの大好物
上手く使って、これからも【無限映画館回廊】(ムービー・ワールド)の平和を守ってくださいね!

588言理の妖精語りて曰く、:2020/08/19(水) 00:37:12
1032の神滅ぼしの武具の中には、いくつかセットになっているモノもある
鎧【既知なる平穏】と盾【未知なる平和】などは、その代表格だ

前者は、装着者が受けたことのある種別の攻撃であれば、あらゆるものを防ぐ鎧
後者は、初めて受ける攻撃を「既知の種別の攻撃」として扱うことが出来る盾である

ただし、この二つは一度見に付けると二度と外すことは出来ない
そして、鎧は身につけている者の生命力を吸収し、盾は攻撃を防ぐたびにその代償として装着者の精神力を削っていくのだ

伝説に残る最後の装着者【臆病者のノドイン】は、この二つの装備だけを身に着け、未知なる暗黒の邪神が潜む【ロングラークの洞窟】に潜った
だが、戦いの後、そこから回収されたのは、ボロボロに傷ついた二つの装備だけであったという・・・

589言理の妖精語りて曰く、:2020/09/10(木) 20:19:17
聖槍イィクスカリヴェエルは、本当に豊かな農地からしか収穫することは出来ない
それゆえ、聖槍を抜くことは、農夫とその領地の領主にとって最高の栄誉となるのだ

590言理の妖精語りて曰く、:2020/09/11(金) 23:05:59
【魔金貨の小袋】
分類は、片手槌に属する
人の欲望を食らう悪魔の金貨は、強欲な人間の魂から出来ている
それを「欲の皮」で包んで殴れば、そりゃ敵が落とす宝物も少しは増えようってもんだね

盗賊魔女コルセスカ

591言理の妖精語りて曰く、:2020/09/13(日) 22:40:33
・空腹魔王バッグ
レンタル品
魔王の空腹は、少女のお話と賃貸契約で満たされている

592言理の妖精語りて曰く、:2020/09/23(水) 23:31:26
始マリニ三本の魔剣アリ

血ニ潜ム炎ノ魔剣 【豪血】
涙ニ眠ル氷ノ魔剣 【氷涙】
ソシテ、モットモ堅キ大地ノ精髄ノ剣 脊髄ニ埋モレル魔剣 【剛輝】

三本ノ魔剣ハ世界ヲ作リ ソノ豊カサノ下地トナッタ

三本ノ剣ハ イマ イズコ
ソヲシルモノハ ダレモナシ

魔剣ハ イマモ 世界 ノ ドコカニ

ミチビカレシモノ ヲ マッテ イル

593言理の妖精語りて曰く、:2020/12/12(土) 11:46:06
その本は、琥珀の板で出来ていた

【岩本堂】にある本は、みんな鉱物でできている
泥に落ちた葉っぱが自然と岩となった、古代の栞、岩の押し花
恐竜の足跡、石碑の薄片
そして、樹液に閉じ込められたおっちょこちょいなアリや蚊などが、店を埋め尽くす本のそこかしこに眠っているのだ

中には、古代海賊の宝が隠された金属の星図だってあるという

そんな不思議な貸本屋へ行きたい方は、ゆらぎ市の不思議小路へおいでませ
駅前の駄菓子屋の脇を通って、でぶ猫の案内人に賄賂を渡し(にぼしは必ず三匹だけ渡すこと!それ以上はダメだ)
ぐるぐる三叉路を三回巡り、神社に向かって手を合わせ
社の裏へ抜けたら、長屋の食卓の上をひょいと飛び越える

そうして行けば、ほら、そこが不思議小路だ
不思議なお店が、きっと貴方を待っている

594言理の妖精語りて曰く、:2020/12/20(日) 12:37:14
亜空間フラフープからは、宇宙や遠い世界の空が見える

595言理の妖精語りて曰く、:2021/05/07(金) 01:39:30
強化触手で作られた服は、いかなる攻撃をも防ぎ、またいかなる状況に対しても最適のファッションへと変化することが出来る
ただし、それを着用できるのは一日につき八時間だけである
この触手には知性があり、製造メーカーときちんと雇用契約を交わしているのだから

「派遣社員が派遣社員を着るのはちょっと・・・」などと、触手服を避ける人間がいるのも、それを思えば当然のことなのかもしれない

596言理の妖精語りて曰く、:2021/05/24(月) 23:02:57
【フローティング・ラージシールド】またの名を【浮遊大盾】

古代人はこうした魔力によって浮遊する盾で身を守っていた

肉体そのものを飛行させる術は秘儀であり、重力を支配する術も高等なものである
だ物体や身体にかかる「荷重」を軽減させる術であれば、それほど難しくはなかったからだ

こうした大盾はかなり強力な防御力をもっていたため、それを持つ兵士の鎧については、かなりの軽量化・省力化をすることが出来た
中でも、出自が難民や貧困層であった女性たちなどは、鎧を買うほどの財産がなかったため、こうした盾の発明による武装の変化がなければ、まともに兵士を勤め上げることは不可能であっただろう
当時の兵士は、そのほとんどが武装を自費で用意せねばならなかったのである

そうした女性兵士たちは、あえて露出が多い鎧を身にまとい、自らを一種の「芸術品」として飾り立てた
そして、その「見物料」として男性兵士たちなどから金を取り、それを自らの生活費や子どもたちの教育資金などに充てたのである

これが、世にいう【ビキニアーマー】の真実である

597言理の妖精語りて曰く、:2021/05/25(火) 19:45:31
盾の紋章は持ち主の素性を表し、後の世にはスポンサーの広告欄にもなった

598言理の妖精語りて曰く、:2021/06/02(水) 10:55:54
太極分断剣は、あまりにも大きかったために誰にも動かすことが出来ず、結局子どもたちの遊び場として使用されることとなった

599言理の妖精語りて曰く、:2021/06/11(金) 09:27:06
【鳴門の鈴】は、どこか異界への扉を開く
長い歴史の中、いつの間にか失われたそれは、もしかしたらどこか小洒落たカフェや古道具屋の風鈴やドアベルとなって、今日もどこかで涼しい音色を響かせているのかもしれない

600言理の妖精語りて曰く、:2021/06/20(日) 11:47:37
ケーキ武器職人の朝は早い

601言理の妖精語りて曰く、:2021/06/21(月) 22:53:47
ケーキバーソードやスピアーに限らず、すべてのケーキ武器は繊細な調整(デコレート)を必要とするものなのである

602言理の妖精語りて曰く、:2021/07/16(金) 12:14:34
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】のひとつ

【毒針の細剣】
その刀身は、糸より細いがなにより強靭でしなやかであり、あらゆるものを断つ切れ味を持つ
伝説によれば、「これ以上分割できない」ほどに小さく固く鍛えた「炭」によって出来ているとか

更に、その「炭」は「再生不可」の特性を持つ毒を持ってもいるのだ
ただし、前述したように、その刀身は糸より細い
そのため、膨大な生命力を持った相手に対しては、その攻撃力はあまり威力を発揮しない可能性がある
対象を分割しただけで、その効力が終わる可能性すらあるのだ

だが、この細剣を用いた剣士は、これで【水の神】を滅ぼした
それは神に寄って滅ぼされた剣術家一族の無念と技術を結集した奥義であり、一瞬にして万の万倍もの斬撃を放つ秘技であったという

神はその秘技によって滅んだ
だが、細剣と剣士もまた、その反動に耐えきることは出来なかった
本懐を果たしたのち、彼女たちも滅びたのだ・・・・・・・・

603言理の妖精語りて曰く、:2021/07/19(月) 11:05:20
【恨返の鎧】は、メクセトの作りし1032の神滅ぼしの武具のひとつ、無敵の鎧だ
それは肉体と一体化する装甲であり、まるでウロコか甲羅のように見えたという

だが、それを一度着込めば、二度と脱ぐことはかなわない
そのうえ、鎧は着用者から養分を吸い取り続けるのだ

伝説によれば、この鎧を着て髪と戦ったのは大食いの英雄【山喰いのアーシェロン】という巨漢だった
またの名を【毬の王アーシェロン】【亡国の大食漢】と呼ばれた彼は、その恵まれた体格と地位によって国一つを滅ぼしてしまったという英雄である
けれど、彼が千変万化する森の神と戦いこれを打倒したとき、その場に残ったのは干物のような皮とそれに張り付いた鎧だけであったという

厄介者としてあらゆる場所から追放されてきたアーシェロンは、こうして邪悪なる森の神を滅ぼし、【血吸いの森】を肥沃な耕地に変えるきっかけを作った
今では彼の名を知るものとて少なくなってしまったが、彼の最後の地である【アースロ村】では、毎年森の神との戦いを再現した祭りと舞いが行われるのだという

604言理の妖精語りて曰く、:2021/07/19(月) 11:17:42
また【恨返の鎧】には、【恨返の盾】またの名を【乗返の盾】という類似品があったという
この盾は、「受けた攻撃を着用者の感情に応じて反射する」という基本的な特徴は同じだが、その反射の倍率は鎧とは比べ物にならなかったという

伝説によれば、メクセトは「自乗」や「複利」という語を用いてこれを説明した
けれど、古代の民はほとんど誰もこれを理解することが出来なかったのだそうだ

605言理の妖精語りて曰く、:2021/07/22(木) 18:05:20
断界剣】は、パズルゲーム『メグけし!新妹ロボ登場!?もう一人のメクセト!』に登場するオリジナル【神滅ぼしの武具】である

このゲームは、アドベンチャーゲームというかギャルゲーの『メクセトといっしょ!妹はマッドなウェポンメーカー!』のスピンオフ
物体の側面を「斬って」囲むことによって、対象をこの世から消し去る【断界剣】によって、妹たちが巻き起こす様々なトラブルを解決していくというものである

なお、この剣には使用するごとに使用者者の「存在」が少しずつ削れていき、ついにはこの世から完全消滅してしまうという重大な副作用がある
そのため、バッドエンドでは、主人公は実際に消滅してしまう
トゥルーエンドの場合は、妹たちが主人公の記憶を取り戻してはじめて協力し、それによって主人公はこの世に帰還することになる

606言理の妖精語りて曰く、:2021/07/23(金) 09:40:27
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】の威名は高く、その伝説は今に渡るまで長らく語り継がれている
これはそのほんの一部、寂れた酒場で吟遊詩人が語る歌に出てきた武具である

【銀鱗の恨刃】
そのひとつごとに、神の犠牲者の魂が込められたという刃
独りでに動いて敵を討つが、使用と運搬には生きた人間が必要であった

【絶対死の脚本集】
著者はメクセト自身
演者や観客の要望に応じていくらでも変化し、さまざまな盛り上がりを見せるが、最後には必ず全ての演者が死亡するという呪いの脚本
言い換えれば、どんな破天荒な展開にも無理にでもオチをつけるというものなので、現代の演劇界でもたとえとしてよく用いられる

【異界宝珠の籠】
あらゆる可能性、あらゆる未来世界を色とりどりの宝珠に具現化する籠
使用するたびに使用者の可能性は削られてしまう
投石を得意とする少女によって用いられ、【万食の虚無神】を滅ぼした

【不信心の教典ミュリエンティ】
神を信じぬ不信の剣にして鎧
何一つ信じぬという矛盾を表す武具
使用者はあらゆるものが信じられなくなって狂死したとも、全ての知恵を失い動物と化したともいわれる


【片付け上手の鎧】
「自分以外の誰からも傷つけられることがない」という権能を持つ神を滅ぼした鎧
衝撃を受けると「負の世界」の存在に変換し、この世界の物質と「対となって消滅し」大きな爆発を起こすという
起こす現象が、現代の民にはよく分からないため「大きな栗の鎧」というように解釈されて語られることが多い


【罪科の十字槌】
人類の罪全てに匹敵する重さを持つという大槌
人の手にないときは木の葉よりも軽いのだが、人が持った途端に「その時点での人類の罪科」に匹敵する重量を持つようになるのだという
ただし、これはあくまで罪の重みであるため、担い手が罪を背負えるのであれば、理論上はどこまでも耐えきることが出来るのだという

ちなみに、伝説に残る使用者の死因は、重みに耐えかねての圧迫死である

この槌は、力自慢のじゃしんに振り下ろされた後、そのまま地の底まで沈んでいってしまった
現在の【ヌケサクの泉】は、それによって生まれたため、使用者の英雄が名乗った名前にちなんでそう名付けられたのだという

泉の水は冷たく清らかで、いかなる干魃のときでも決して枯れたことがない


【万取の戦包丁】は、ヒトを喰らう料理の邪神もしくは森の神、沼の神、泥炭の神あるいは海の神を滅ぼしたとされる戦闘用の包丁である
戦った相手は逸話によって異なる
使用対価は使用者の血液とそれに含まれる魂であり、一振りごとに血液ひとしずくが失われていく

伝説に残る使用者は、後継者である孫娘を神の手で失った老料理人であり、自らと一族の肉を前菜に使い神に料理で挑んだという
勝負の内容は、使用した食材を当てろというものであったが、神は最後に出された食材を判別することがなかなか出来なかった
ようやくそれを当てるときが出来たときにはもう遅く、神の肉体は既に致命傷に至るまで切り刻まれていたのだそうだ

そう、この包丁の機能は、空間を渡って相手を切り刻むことが出来るというものであったのだ
ただし、切られた神が痛みを全く感じなかったのは包丁の機能によるものではない
それはひとえに、使用者の超絶的な技量によるものである

老料理人は勝負の後もわずかながら生きながらえ、一粒の後悔の涙を流した後に息絶えたという
彼女の墓は、遺言により孫娘とは別にされ、その墓石には名前すら刻まれなかった

そしてまた忘れられることを望んだその遺志により、その名を知るものは今日ではもう誰もいないのである
老料理人は、多くの人を守り、遥か未来に渡ってその安全を確保した
だが、その技量は恨みを晴らすため、傷つけるために振るわれてしまったため、当人はこれを恥じた
伝説によれば、彼女の墓は、この包丁を握った時点で既に建てられていたという

後に、彼女の孫娘の名を冠した【ティファナ料理協会】が設立された
協会は彼女の遺言を守りつつ、その伝説を語り継ぎ、わずかながらその技を今日まで受け継ぎ、伝えているのだという

607言理の妖精語りて曰く、:2021/07/28(水) 02:41:57
【アンタゴニストの鏡甲(きょうこう)】
史上最強と歌われた聖騎士に対抗せんとした黒騎士は、敵対者に合わせていくらでも装着者を強化する鎧を身に着けた

それは、メクセトの神滅ぼしの武具であるとも、あるいは神々の遺産とも伝えられる強大な武具であった
だがそれは、一度身につければ二度と外すことが出来ず、しかも着用者は必ず己を失って身を滅ぼすとされた魔性の装甲であった

だが、黒騎士は聖騎士に対抗することこそが己の本質そのものであるとして、あえてこの鎧を着用したのだという

この伝説は断片的なものであり、騎士たちがその後どうなったのかはおろか、騎士たちの名前も性別も所属していた国家や忠誠を捧げていた君主さえも不明である
ただ、騎士たちの争いと、身を捨ててでも宿敵に対抗しようとしたその闘争心だけが、遥かな時を超えて今に至るまで語り継がれている

608言理の妖精語りて曰く、:2021/08/16(月) 23:10:28
氷は、凝固する時に振動を記憶するという
その性質を利用したものが、氷の矛槍だ
その刃は震えて切れ味を増し、その矛先は唸りを上げて敵を穿つ

その振動は何を語り、また何を歌うのか
武器となった今では、それが示すのは、ただ触れたものを傷つける破壊力のみである

609言理の妖精語りて曰く、:2021/08/25(水) 23:14:57
豊穣のフレイルは、それで叩いたものに豊穣の力を与える祭具である
男を叩くとその相方が妊娠するとも言われるが、正式な使い方は歴史の渦の中に消えてしまった

今では祭日になると、フレイルではなく綿あめの袋で子供たちが互いを叩きあっている光景がよく見られる
これはこれで、上手くいくのだとかそうでもないとか

610言理の妖精語りて曰く、:2021/10/05(火) 09:29:59
紀士フロート・ヴァザトニルの槍は、文章に亀裂を入れる句読点で出来ているという

611言理の妖精語りて曰く、:2021/10/06(水) 22:59:15
ハガネクルミを二つに割って、滅びた人類の弔歌を奏でよう

612言理の妖精語りて曰く、:2021/12/30(木) 07:14:28
【日音器・さあががががらー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手中指に装着されている装飾品であり城塞。
スチームキューブが組み込まれており、そこから生み出される蒸気の力と歯車の駆動によって動く歌う城。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1183221547/41
ttps://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%b9%a5%c1%a1%bc%a5%e0%a5%ad%a5%e5%a1%bc%a5%d6

613言理の妖精語りて曰く、:2022/01/05(水) 00:47:06
【日音器・さはめらりー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手人差し指に装着されている祭具であり暖房器具。
地上太陽の種火が封入されており、最大出力で5,778ケルビンもの高熱を発生することが可能。

614言理の妖精語りて曰く、:2022/01/07(金) 10:49:51
【日音器・さひゅー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手小指に装着されている武器であり愛玩動物。
砂茶の彩石が填め込まれており、奏でる事でフォービットの魔獣オーカーを呼び出すことが出来る。

615言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 10:51:38
【日音器・さぱぱどんー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手親指に装着されている武器であり万能鍵。
ハイダル地方の墓標船から引き出された知識で製造されたソードオフ・ショットガンで、どんな扉でも物理的に破壊して開く事ができる。

616言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 12:02:08
日音器使いノテットは、九つの日音器に含まれない、幻にして最強の日音器を一つ持っていたといわれている。
その幻の日音器の機能や形状、名称については未だ謎に包まれているが。
ある地方に存在する小さな村には、村の子供達にノテットが左手薬指にはめていた『どこの街にでも売られていそうなありふれた見た目の指輪』を見せて
「私の持つ日音器の中で、いちばん最高で最強のものは、この指輪なのよ」と語ったという伝承が残っている。

617言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 22:28:41
【クロノグリフ】
夢の中の殺人者、死の夢を司る告死蝶が忌みしは目覚まし時計の設定時間(クロノグリフ)
その長針と短針はどんな『夢』も断つという
全ての吉夢と悪夢、眠りの終わりと死に対する弔いの鐘(トーテン・グロッケ)
けたたましくも腹立たしい夢の終焉を奏で、夢オチと目覚めを齎す。


ゆえに問うなかれ、誰がために鐘は鳴るやと。
そは汝がために鳴るなれば。
汝、時間に祈ることなかれ。

「瓶詰の手紙の一節」
目覚まし時計は、意志に逆らって鳴り、夢と眠りを殺すことで意味を持つ。
間違いなくむかつくが少なくとも
朝食を食べ損ねることも、デートや仕事に遅刻することも無い……

618言理の妖精語りて曰く、:2022/04/14(木) 13:06:50
【ハロロ・シルルの異形衣】
かつてメクセトに仕えた神官、ハロロ・シルルが着用していた法衣がその死後の強い怨念によって意思を持ち異形化した姿
四つの眼球、五八本の触手、二つの口を持ち、血管のように赤黒く歪な紋様が絶えず脈動している。
現在は、第一級異界災害【放浪する死灰少女】が身に付けている。

619言理の妖精語りて曰く、:2022/06/02(木) 14:52:54
【豆腐鉄の盾】
オーパーツ。
クロムメッキソードならぬ
豆腐のように白いクロムメッキシールド。
ビーンズ式の魔宝石を装着可能。
時間経過で錆びず、腐敗せず、魔法耐性のある
先史文明の遺産、現存数は少ない。

620言理の妖精語りて曰く、:2022/06/30(木) 19:50:44
【アイオラフの声録壁】

都市アイオラフのハサミ通り88番地の空き地にあった木造の壁。
以前は普通の壁だったのだが、あるとき、どこかの呪術師が妙な呪文でもかけまちがえたのか、近くの人の声を文字として記録し表面に表示する機能を持ってしまった。
そのことに気がついた人々がこの壁をコミュニケーションの手段として使い始め、一時は大いににぎわった。
だが、壁の使用者が多くなるにつれ揉め事発生の頻度が高くなり、ある日とうとう火をかけられ消し炭になってしまったという。

なお、この壁のある都市アイオラフは巨大な蟹の横にあったのだが、炎に驚いた蟹により踏みつぶされ都市ごと滅びたそうだ。

621言理の妖精語りて曰く、:2022/07/16(土) 11:24:09
【今日から魔王キット】
使えば誰でも魔王になれるスターターパック
黒マントや角カチューシャから、魔王城物件リスト、手下魔物簡易召喚魔法陣、マニュアル『元勇者でも分かる魔王のなりかた』までついてくる
マニュアルは、魔界紳士淑女録や魔王名言集、いざというときの応答アンチョコなども含まれている豪華仕様

更に、最近流行しているような、ダンジョンを構築して魔王生活の実況配信で広告収入を稼ぐスタイルもサポートされていたりする
ただし、配信機材は別売りなので、悪しからず

622言理の妖精語りて曰く、:2022/08/21(日) 23:18:46
香油、特に薬草を漬け込んだ香油は、水薬(ポーション)より強力な魔法薬となる

だが、この国ではその扱いがなんかおかしい
ポーションとごっちゃにして、オイル・ポーション略して「オーション」と呼ぶものもあれば、とりあえず体内に取り込めば良いんだろとばかりに調理に用いるものもいる
香油は、カツを揚げるためにあるのでもなければ、その上にマヨネーズにしてかけるものでもないというのに……

623言理の妖精語りて曰く、:2022/09/10(土) 10:50:22
【魔封機関】(ジン・エンジン)とは【魔封壺】(ジン・ポッド)を動力源として動く機関のことである

【魔封壺】の中には、多様な種類の【魔精霊】(ジン)が小さく押し込められて入っている
【魔封機関】は、これらの【魔精霊】が「のびをする」ことによって、その圧力を工学的エネルギーへと変換して作動するのだ

624言理の妖精語りて曰く、:2022/09/18(日) 07:52:52
【呪封扇】は、呪文を書き込んだ扇である

これは元々戦闘用、および戦争時における術師の護身用の武器ではあるが、現代ではさまざまな役割を持っており、
多方面で応用されている
工事現場で工事のオジサンが「ヨシ!」と、作業工程を指して確認している姿などが、一番良くみかける使用例であろうか

また、従来の武器としての製法で作られたものは現代では美術品として人気があり、特に玉鋼で作られたものは美術館や好事家の蔵などに収められているという

625言理の妖精語りて曰く、:2022/09/18(日) 13:14:41
いっぱい触って!お潮吹くまでイキたいの!
www.axfc.net/u/4058069

626言理の妖精語りて曰く、:2022/09/19(月) 07:24:42
【潮の小瓶】
人が触れると勢いよく海水を噴射する魔道具。
触れられた回数によっては凄まじい潮流を伴って大災害を引き起こす事もあったため封印された。

627言理の妖精語りて曰く、:2022/09/19(月) 18:01:53
後にこの封印を解いたのが自称大天才ペメルドだった。彼女/彼(※ペメルドは週1で性別を変えていた)は自身の発明【接触式潮力発電システム】のために潮の小瓶を必要としていたのだ。
この発電システムにより人類はタップ一つで莫大なエネルギーを手に入れることができるようになった。

628言理の妖精語りて曰く、:2022/10/03(月) 00:00:05
【パンゲオンジャイロ】は、世界獣パンゲオンの内蔵の動きを感知して、正確な方位を示す
そしてこのジャイロは、その機能上、たまにパンゲオンのおな・・・火山噴火などの大地の変動をもある程度予知することが出来るのだ

629言理の妖精語りて曰く、:2022/10/03(月) 00:00:59
【魔女の磁針】は、つねに不可思議な方位を指している

630言理の妖精語りて曰く、:2022/12/07(水) 22:30:59
”竜の落とし物”は、たとえその正体がなんであったとしても、祭具として祀られる

631言理の妖精語りて曰く、:2023/01/10(火) 19:36:37
【南大海】付近の【総身甲冑騎士】は、フジツボで覆われた鎧で有名だ
だが、それは甲冑の真の力を隠すための偽装にすぎない

彼女たちの鎧には、大型の【ヒドロ虫】や【イソギンチャク】が棲み着いており、いざというとき何にも勝る武器として機能するのだ

それゆえ、そんな騎士たちを人々は、【ヤドカリ騎士】と呼んだのだ

632言理の妖精語りて曰く、:2023/01/19(木) 21:13:52
【導引根付】とは、その別名をミスティック・パワー・トランスミッション・マスコットとも呼ぶ現代の祭具である

これは、小型のアクセサリーとして持ち歩く神像などを媒介として魔力や契約している祝福を受け取るものであり、その威力は対象の神仏・精霊・悪魔・偉人などの霊格と契約内容に左右される

なお、これは通常のキーホルダーとしても用いることが可能であり、【神秘異鍵(ミスティック・キー)】などを束ねる際の媒介としても有効に機能するのである

633言理の妖精語りて曰く、:2023/05/22(月) 10:20:26
その深緑の宝玉は、森の奥に生える苔のようにも、あるいは南海の海の色のようにも見えた
太古の昔、生に飽いて海へ消えたという不死人たちの、その最後の吐息が凝固したとも言われるその石

現代に現れたそれは、今度は一体どのような物語の中で輝いていくのだろうか……?

634言理の妖精語りて曰く、:2023/08/20(日) 11:04:57
【バーサーカーベアきぐるみ】本日半額セール実施中!
一頭買うと、もう一頭おまけについてくる!
さらにハサミアーム、ロングレンジアタッチメント、追加の頭などもついて、なんとこのお値段!

635言理の妖精語りて曰く、:2023/09/20(水) 01:33:58
マハナカグラカの壺

636言理の妖精語りて曰く、:2023/11/11(土) 11:32:15
【ジンバーブ・ラバースーツ】
早期に産業革命を起こし、化石燃料を活用することでかつての植民地だった南国【ジンバーブ】は、世界の覇者となった
そして、人びとは礼装としてジンバーブの服装を着ることになったのだが……ここに大きな問題があった
寒いのだ

ジンバーブは常夏で猛暑の南国
その正装も、下腹部をかろうじて隠すだけの木の筒一つだけであった
しかもジンバーブの常識では、それより多く服を着込む者は貧弱な病人か無礼者として、扱われてしまう

そのため、逆に植民地となった北国の緑肌人たちは、ゴムで擬似的な裸体を模した服を作りどうにか正装を取り繕うしかなかったのだ

637言理の妖精語りて曰く、:2023/11/11(土) 18:53:30
【ルミネセンス・タブレット】
言語魔術の神秘主義的な古代思想が記された碑文。緑玉版とも。
「万象は一者の観照によって一者に由って起こり来たれるのであるから、万象は一つのものから言語によって生じたのである。」

638言理の妖精語りて曰く、:2023/11/12(日) 15:27:01
【ミラーフェイス・タブレット】
言語魔術の理性主義的な古代思想が記された碑文。青玉版とも。
「言葉は日常的な目的に応じて発達したものであり、日常的な状況下においてのみ機能する。しかし、日常的な領域を超えて用いられることで問題が生じる。」
「この問題は言葉が日常的な用法で実際に何を意味していたのかが言語魔術師たちによって歪められ、あるいは忘れられることにより、増大した勘違いに由来するものである。」

639言理の妖精語りて曰く、:2023/11/13(月) 18:30:52
【カレンシー・タブレット】
言語魔術の自由主義的な古代思想が記された碑文。黄玉版とも。
「言語統制などが行われていないフェアな世界で自己の言語伝達効率を最大化するには、他者の批判を招く行為に出て今後の意味伝達取引に差し障るようなことは避けようとするはずであり、好き勝手に解釈することは、むしろ自己の言語能力を毀損することにつながる。」
「言語魔術社会においては自然な解釈によって規定された"自然な表現"が存在し、公正さを含む術者達の共感に世界が支えられていれば、解釈と表現によって決定される使用言語は長期的には"自然な表現"に一致するように動く。」

640言理の妖精語りて曰く、:2023/11/18(土) 09:46:47
【ピンク・タブレット】
その起源を、超古代にまで遡るとされる古式ゆかしい文書群
主に男性喜ばせる……俗に言うエロ文書である

「エロが全てだ」
「あらゆるものはエロスに変換可能である」

641言理の妖精語りて曰く、:2023/11/25(土) 07:46:34
【童子灯】
身体が様々な岩石や宝石である岩人族には、他種族からの憧れや欲望などの様々な感情が常に付き纏ってきた
例えば、翡翠の少年が掲げる灯火には寿命を伸ばす効果があるとされ、激しい争奪の対象となったのだ

642言理の妖精語りて曰く、:2023/11/25(土) 07:48:48
月貨幣は、使用するごとに少しずつ削り、月光を当ててその姿を回復させて再利用するものである
その不思議さは、逃げ回る【妖精銀の銀貨】や、【謎掛けコイン】と並んで世界九大不思議硬化に数えられるほどだ

643言理の妖精語りて曰く、:2023/12/09(土) 09:56:13
【幽霊貨幣】は、同類の吸収と進化を繰り返して高額になるが、任意で分裂させて少額の貨幣として扱うことも出来る

644言理の妖精語りて曰く、:2023/12/09(土) 14:30:42
【竹文明のモノリス】
竹細工の技術を伝達したとされる奇妙な板状のツルツルした岩。
竹槍林の奥地で祀られているらしい

645言理の妖精語りて曰く、:2023/12/15(金) 12:49:42
【タケダケしい槍】
「タケダケ」という竹から作ったものと、「タケダケタケ」というキノコから作ったものがある

646言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 17:39:51
【灯台槍ワンガン】
暗闇を照らす儀仗として古い文献が残る宝槍
明滅する光は神との交信を行っているとされる

647言理の妖精語りて曰く、:2023/12/24(日) 14:12:15
【神刀・星ノ輪】

天照府の最高権力者である大将軍が代々受け継いでいる天山家の宝刀。

まだ天照府がその名で呼ばれる以前の内乱の時代、大陸からもたらされた呪殺術の混乱の中で、天山家の前身である星輪の高家によって持ち込まれた。

その刀身は十六の魔石の一つである輝黄の彩石を鍛え上げられたもので、まるで天空に輝く星々のような美しさを持つ。
また、刀の姿へと変えられたものの輝黄の彩石の力は失われておらず、フォービットの魔獣オーレオリンを呼び出すことが可能である。
しかし、その代償として刀を振るう者の命を奪うという呪いがかけられている。

天照府では十年に一度、星輪の高家の血を引く者の中から一人が大将軍によって指名され、神刀《星ノ輪》を手に神楽を舞い、その命と引き換えに魔獣オーレオリンを呼び出す儀式を行う。
呼び出されたオーレオリンは、その巨大な星の輪の如き姿を表し、光によってこの星の遍く大地を三日三晩照らし続けるのである。
この儀式は大将軍の権威を示すとともに、呪殺術の脅威に対する抑止力となるとされている。

なお作刀は狂鍛冶師・観栄明によるものであり、材料となった彩石は、かの大叙事詩フィソノセイアの一節「チイダとルティカーリの風探しの旅」にも登場する「風人の宝物殿」から奪われたものである。

648言理の妖精語りて曰く、:2024/01/13(土) 11:42:55
【踊りキノコ銅貨】は、踊りキノコが守る銅の鉱脈から鋳造されている
その名の通り、キノコの形をした赤茶色の硬貨だ、

そして、それには不思議な力があり、良い買い物をすると自然に動き出し、踊りだすのだ

649言理の妖精語りて曰く、:2024/01/31(水) 16:17:38
【早苗月のメイポールランス】
槍の一種。
春の魔女を祝う象徴とされており、夏の予祝の意味も持つ。
燃やすと雨の季節を呼び込むとされる。

650言理の妖精語りて曰く、:2024/02/21(水) 21:31:31
【レインボー・グレネード】
空気中に特殊な結晶の塵をばら撒き、光を拡散させてレーザー系の攻撃を防ぐ
副作用として虹が出来るため、このような名称となっている

その虹は、平和な未来を約束してくれるのだろうか?

651言理の妖精語りて曰く、:2024/02/23(金) 15:48:47
【マシュシャフの鎚矛】
デュケイオン・ハンマーまたはドラゴンリッパーの異名でも知られる猫騎士マシュシャフが愛用する大業物。
伝説的槍工フィルボールの作になる武具で、銘が刻まれている。
化身したマシュシャフの身の丈よりも長い柄の両端に穂先を持つ異形の巨大武器であり、幾多の竜を易々と屠ってきた殺竜具である。
「重力すら歪ませる」という異常な重量を持ち、叩きつけるだけで竜の頭が真っ赤に飛び散る。
殴って良し叩いて良し貫いて良し刺して良し斬って良しの使い勝手で、マシュシャフはこの鎚矛を片手で軽々と振り回し、時には投げつけ、時には蹴り飛ばして竜を殺す。
その素材にはマシュシャフ自身の爪と牙が使用されているらしい。

652言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 07:33:47
【毒木ゴーレム】は、現在は兵器ではなく害獣を追い払ったりラージスズメバチのような害虫を駆除する使用法がもっぱらである
とはいえその毒性には制限があり、民間での使用は毒性三等級までと定められている

また、生木を活用したものも存在し、特にスギを使ったものは戦略兵器として条約で規制される声が多かったりもする
しかし、生木製は費用や作成の手間といったコスト面から極めて安価であり、林業業界からは既成への反対が根強い
このため、スギ生木ゴーレムは社会問題となりつつある

653言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 07:54:08
【殺戮者の大鎌】
殺人鬼や敵軍の兵士などを素材とした武器
生きた対象を追跡し、また流血を加速させてその威力を引き上げる威力を持つ

多くの者を殺戮した咎人の骨や皮は、死してなお新たな生贄を求める
その死後に安息は認められず、その贖罪は殺戮の中においてしか果たされない

654言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 08:02:52
【魔姫のペンダント】
”純人”を自称し多くの国々を侵略し人びとを苦しめた【純人国連合】の一国の姫を素材としたペンダント
つけられているものは一見、宝石に見えるがその実体は【永劫呪牢】という封印の一種である
帝国の法には死刑が無いため、その代替としてこのような処置が採られた

この姫は、【純人軍】の精神的指導者として祭り上げられた戦争犯罪者である
特に彼女は、度重なる交渉や嘆願を一切聞き届けず、殺戮を煽ったことから重罪人とされている

殺戮を願い続けたその祈りは、現在の封印状態であっても効力を発揮し、味方の士気や戦闘能力、そして生存確率を大幅に向上させる

655言理の妖精語りて曰く、:2024/05/02(木) 12:47:05
最高級のボタンの中には、1つの街の形を象ったものがある
それは、歴史を詰め込んだ最小の記録
人々の営みと歴史が刻まれた、小さな故郷なのだ


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